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岐阜県 5年点検

2012.03.12

久しぶりに東海(名古屋―岐阜)方面へ出向きました。いや~暖かかったぁ。でも花粉も結構とんでましたねー、べぇくション!! 久しぶりに再会したKさま邸は、薪ストーブオーナーです。暖房はダッチウエストの薪ストーブ。給湯はエコキュート。調理はIHヒーター(電気)。そして住宅の断熱性能は次世代省エネ基準Ⅱ地域クリア! ここでおさらい~次世代省エネ基準Ⅱ地域とは? ザックリですが、Ⅰ地域は北海道。Ⅱ地域とは東北や長野県の寒いところ(内陸部)。Ⅲ地域は東北沿岸部や長野県でも長野市などまあまあ寒いところや山陰の内陸部。Ⅳ地域は関東・東海・北陸・関西・山陰・中国・四国・九州。Ⅴ地域は和歌山や四国・九州の太平洋沿岸、Ⅵは沖縄です。 つまり数字が小さいほど冬寒い地域なんですね。 今回のお宅はⅣ(4)地域なので、Ⅱ地域クリアということは、断熱性能的には背伸びの上さらにジャンプ!お客さんも確かに背が高いなぁ。 そうはいっても夏はすごーく暑いところ。なので断熱性能がよいということは夏も室内が涼しく過ごせるよね、っということでもあるのです。 私としてはどの地域に属していようとも省エネになることは基準に関係なくやるべきこと、という風に思っていましたので、ご理解いただけて、こうして暖かい環境ができ、喜んでいただいているということは自信にもなります。基準はあくまでも最低限だと考えるべきで、原発事故以降にわかに自然エネルギーに注目が集まっていますが、真のツボは高断熱背伸び型省エネ住宅の普及だと思っております。 このお宅の特徴は単なる「かっこいいポストアンドビームログハウス」ということではないのです。 地域の誰よりも省エネに貢献している、スーパーエコハウス。給湯も冷房もヒートポンプ。 エアコンだって1台こっきりダぜぃ!       ともかく冬は薪ストーブ1台で十分、室内は快適環境がキープできるということです。今年の冬はこれまで約180束消費とのこと。薪も地元の河川伐採や森林組合の間伐材など、情報・人脈を得て、調達には全くご苦労はないとのこと。電気代や灯油の高騰を尻目に、薪コストは¥0です。 家を建てるにあたっては、薪ストーブを使うというのが前提条件であったそうです。確かに最初に設計相談の際も、暖房方式については迷いもなかったなぁ。私としても薪の調達が可能か?とかメンテナンスのことなど一応確認はしたと思いますが、すんなり決まったなぁ。当時はオール電化最盛期だったんですがね。     もちろん薪小屋もあります。向こう10年分くらいは確保できているそうです。近くに住む父上も、薪づくりがある意味趣味化しており、親子そろって協力関係が確立しています。理想的です。       屋根裏の煙突の状況です。雨漏れや結露しやすい箇所ですが、問題ありませんでした。 小屋裏には2階平天井断熱として、高性能グラスウール密度16Kが200mm敷き詰められています。         床下です。こちらも特に問題なし。 ダンゴムシの死骸がけっこうありましたね・・・。       リビングからつながる和室の小上がり用杉丸太の框(かまち)が割れていました。後日補修する約束をしました。 最近では薪ストーブを使ってピザを焼いたり、焼き芋職人になっているとのこと。   当時まだコロコロしていた彼も、立派におとなになっていました。 こちらのKさま邸はほかにも、自作ゴミ置き場、自作工具ラック、父上の薪加工場、ログハウスオーナーとしての家訓など、さまざまな面白い要素がありますので、後日またレポートしたいと思います。ご期待ください。            

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