木の家・職人の手
2012.01.23
「日本の住宅はやっぱり木造だな」と思うことがよくあります。たとえばこういう空間に入ったとき。 大工さんが釘を打つ音、屋根屋さんが一枚一枚屋根を張っていく音、そして風の音。 この間まで何もなかった土地に、木の家空間ができた。屋根があるありがたさ、人の手が作り出す一つ一つにいちいち感動します。 床の断熱材も入っています。高性能グラスウール16k厚さ14cm。床暖をしなくても、このくらい入れれば冬も足元が寒くない空間ができます。「この家ユカダン?」と思ってしまうほどです。
私は好んで高性能グラスウールを使用しています。特にパラマウント硝子工業社のフルカットサン、という商品が、その製品寸法精度、性能、価格の面でコスパ王と思います。このことは、いろいろなメーカーのものを触ってみて感じていることです。 グラスウールが嫌われている理由。それは工事する人が、「チクチクして触るのがやだ」、「切るのが面倒。カッターの刃がすぐだめになる」、「時間がかかる」、「ほかにもっとてっとり早く、施主ウケするのがある。高いけど出してもらえばいい。」「本でグラスウールはだめ、って書いてあった」そんなことが多いようです。どれも、工務店や職人など、工事する側の都合。情報のかたより。 より一層の省エネ社会を目指すなら、住宅の床や壁、天井の高断熱化は必須だと思います。 冬暖かく、夏涼しい家はエネルギー消費が少ない家です。木の家でもつくれます。職人の手によってつくります。