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太陽SUNとわたしたち。

2025.02.09|施工現場の様子
塩原真貴

昨年日本エコハウス大賞をいただいた関係だと思うんですが、断熱材メーカーのP社より広告掲載依頼がありました。

工務店向けの建築雑誌=建築知識ビルダースに掲載する広告用。

せっかくだからとピンク色の裸グラスウールをたすき掛けにしょい込んでプロフ写真を撮ってみました(‘ω’)ノ

たぶんこれは採用されないでしょうが、ベルト巻きにしたものもパシャリ。

この時期みなさんの中でもダウンジャケットを着こんでいる人、多いと思いますが、グラスウールだって断熱効果はおんなじこと。ただ繊維が細いので、おそらく被覆のナイロン地から出てきちゃうんじゃないかな。

「断熱」が日本を救う」って本、読みました?

私は途中まで読んで枕元にありますが、著者のいわんとするところに大いに賛同しています。

この時期、ほんと、断熱・気密ちゃんとできてるかどうかでテキメンに室内環境かわりますから。

来週も住宅相談に訪問しますが、こんなメールが届いてます。

——–(文章の一部を修正しています)

お問い合わせ内容

長野県東信地方で昨年8月末に完成した注文住宅平屋に住んでいます。

建築中は不勉強だったのですが、想像していたよりも冬に寒いことから断熱・気密に関して調べると、

・外壁面・間仕切りいずれも気流止め無し

・壁のPB、気密シートは桁梁まで届かず天井仕上げ面付近でカット

・天井断熱は別張り気密シートなしで袋入りグラスウール(t=155:イゾベールスタンダード)

であることが分かりました。

自力で気流止めと、野縁上のレベルで別張り気密シートを施行しリカバリーしようかと考えましたが、労力と技術力を考えるとプロにお願いしたほうが良いかもしれないと悩んでいます。

懸念は、屋根勾配が小さいためにどうしても施工できない箇所が出るかもしれないことです(かといって、新築間もないのでスケルトンリフォームはやり過ぎかと考えています)。

天井面積が約183平方メートルなのですが、

①気流止め 

②別張り気密シート施工 

③断熱材施工(t=155グラスウール再利用+吹き込み追加?)

の3つを貴社にお願いする場合、ざっくりとしたもので良いのですがどのくらいの費用を想定したら良いでしょうか?

問い合わせフォームで回答可能な内容であれば、ぜひ教えていただきたいです。

—————

「最近の家はどこで建てても冬暖かい」は本当ではありませんので、これから家を建てよう・リフォームしようとお考えのあなた、まずはしっかり断熱・気密の基本を学んでくださいね。

私のおすすめYoutubeはやっぱラクジュの本橋さんかな~。

イエサプ釣本さんのもオモロイ。

ついでにRebornのYoutubeも宣伝しておきますが、とてもマニアックながらツボは突いてると自負してますよぉ。

 

たとえばこの画像みて、みなさん気づきますか?

「間仕切り壁上の気流止め」

「防湿層の連続」

そんな断熱・気密の基本のキのキーワードがこの画像から読み取れないといけません!

一般の方には発見が難しいかもしれませんが、この画像をスマホに保管しておいて、

検討中のハウスメーカーや工務店の営業または設計や現場管理の担当者に見せたってください。

「ウチももちろんやってます」なら問題なし。

「え?気流止め? それってなんですか?」なら相当あやしい。

さっきのメールくれた方みたいに建てたあと勉強して、後悔とリカバリーに悩む日々を迎えることになりましょう。

高断熱工務店のおよそほとんどは、すでに裸グラスウール+後貼り防湿シート派になっているでしょう。

袋入りグラスウール・ロックウールをいまだに使って断熱・気密してるなんてのは、よっぽどヒマなんでしょう。

ものすごく手間と時間がかかる作業になるハズですから。

「ウチはネオマフォームだから完璧。今時グラスウールなんて昭和か!」とか、「省エネ基準を楽々クリアのUa値0.6です」なんてのも後ずさりして正解のパターン。

別に断熱材は裸の高性能グラスウールが一番いいよ、っていってるんじゃない。

効率よく、コスパよく、暮らす人にとって安全な断熱材が何かを追い求めて私はこうなったというだけ。

 

 

それにしてもホリゴメ棟梁がなかなか集中モードに入っていたな。

現場室内は15~16℃くらい。

作業していて一番いい環境だ。

ちゃんと断熱できてる現場は小さな暖房エネルギーでちゃんと温度が上がるので、断熱こそが働き方改革の第一歩なはず。

休みが多い、残業が少ない、なんてのは働き方改革の結果としてありえる話で、そのためにどう集中して効率よく働ける環境をつくるか、というのが本来の改革の進め方のハズ。

職場が17時になると全館空調OFFになっちゃうから、足元にアンカを置いて、もこもこスリッパ履いて、ダウンジャケット着こんで締め切りに間に合わせるためにサービス残業してる、なんてことはまさか働き方改革の大旗を振っている公官庁あたりでありませんよね~?

太陽SUN(パラマウント硝子工業のマット状断熱材の商品名)の色とそっくりな服装でノミをカチカチいわせていたぞ。

木づかい・気遣いを兼ね備えた30台大工。

これは貴重な存在だぁ~

 

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