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OB宅点検で感じる経年変化してゆくもの・しないもの。

2024.11.30|住まいの点検・メンテナンス
塩原真貴

さあさあ、明日からいよいよ12月!

地震に始まり、パリオリンピックにドジャーズ大谷、各種選挙に明け暮れた2024年も残りわずかですね~

Rebornでは12月に上棟3棟、引き渡し&完成見学会2棟を控えており、もはやお祭り状態なのです。

先週土日で開催された中野市Q1.0住宅完成見学会が終了し、無事お引き渡しさせていただきました。。

お越しいただいたみなさんの反応は・・・

・パネルヒーターの暖房感、サイコーっすね

・DIYしっくい塗装はたいへんそうだな(塗り忘れヵ所あり汗)

・35坪はけっこう広いね~。寝室は8帖もいらないかな

・屋根付きデッキがいいですね。雪が降ってもこれなら安心だわ

・室内の音が静かでびっくり。トリプルガラスってすごいなぁ

など肯定的意見が多く、日射取得よりも安定的な室内環境を望む声が徐々に増してきている感じを受けました。

「しぐれ虹」と呼ぶそうなんですが、この時期寒気が入るとこんなにきれいで大きなレインボーが発生!

希望や夢の象徴として扱われる虹ですが、果たして住宅業界に未来はあるのでしょうか?

このところなかなか見学会の予約枠が埋まりません。

とはいえ一棟一棟しっかり顧客と向き合い、「建ててよかった」と感じていただける住宅を造り続けてゆきたいと思います。

 

今週は5軒のOB宅点検作業を行いました。まずは松本市M邸5年点検。

への字型の大屋根、メイスンリヒーター暖房。

パッシブ性も併せ持ち、南側に大きな窓を連発し天気のいい日は暖房いらずです。

一番下の灰受けトレーが床すれすれで、灰の状況を覗き見るのにかがむ姿勢が大変、という声をいただきました。

それはそうですね。今後の改善点としてゆきたいと思います。

薪ストーブユーザーの方のお宅には、当然マキ小屋があります。

みなさん、そのスペースは特徴が出てくるものでして、庭作業の休憩場所になっていたり、お茶を飲むところになっていたり。薪小屋が”間”をつくりだしているんですね。

 

 

長野市H邸10年点検。Rebornでの初リノベ施工物件となったこの家の外壁は樹脂サイディングです。

ブルーの色が少し褪色し、ブルーグレーに変化しています。

内壁も外壁も解体は最小限にとどめ、モルタル+吹付塗装の外壁の上から付加断熱をしたうえで、当時まだ認知がほとんどなかった樹脂サイディング外壁で仕上げています。

このころはまだ今のような物価高もなく、米国からの輸入材である樹脂サイディングは採用しやすかったなあ。

 これが10年前のブルー。

カメラの露出度もありますが、だいぶ色が引きました。個人的には10年後の方が好みです。

樹脂サイディングはコーキングレスで、耐久年数は50年以上と言われています。

しかもメンテナンス不要。軽くて凍害にもあわない奇跡のような素材です。

でも今は日本国内ではゼオンという会社が1社独占状態となっておりちょっと腰が引けます。

 

前職工務店で新築した長野市Y邸15年点検。

アースカラーのしっくい外壁が特徴の南欧風とログハウス風が混ざったような外観。

当時まだ付加断熱は標準的ではなかったためUa=0.45程度か。

奇跡的に15年前の写真が残ってました。

15年前の11/23、えびす講花火大会のさなかに孤独なハートで片付け作業を夜どおしやっていましたな。

15年後、現在の姿がこちら↓

黄色オレンジだった木部が黒っぽく変色。

Yさんとは同い年で、子供たちの現在の状況やこの家の行く末について語らいを。

そろそろ定年退職や寿命を意識する50歳台。5年後の20年点検で再会を誓いました。

 

千曲市K邸1年点検。

1年点検は必ず受けてもらうように引き渡し時にお伝えしています。

外構工事も完了し、家の魅力が増していました。

・もう冬あったかくて、うれしぃーっ!

・吹き抜けの窓の掃除はどうやってやるの?

・玄関ドアの塗装タイミングは?

・温水暖房の温度設定はどうしたらいいの?

などなど、暮らし方のアドバイスもよりリアルに伝えられるからです。

1年前の引き渡し当時の写真がこちら↓

ええ、建物はほとんど変わりありません。

とてもいい状態でした。玄関ドアは日当たりがよいので、1年に1回自然塗料で塗装してねと。

うれしいことに終始点検作業を見張っていたボクが床下まで付き合ってくれました。

「おれんちの家の探検ができてたのしかった」そうです・・・汗

将来有望だなこりゃ。

千曲市M邸3年点検。築17年のお宅をリノベした家だから築20年。

こちらもレッドシーダー+ウッドロングエコの外壁がいい感じに経変変色しています。

3年前のビフォー写真がこちら↓

窯業系サイディングが傷み始めており、コーキングの打ち替え&部分貼り替えを視野に入れたリフォームを検討していたところ、思い切って断熱リフォーム&木板張りの外壁に。

漏水が心配なベランダを除して洗濯物干場&吹き抜けとして、薪ストーブを設置。

結露知らずのレインボーリノベーションを果たしました。

注目すべきはこの安曇野あかまつのフローリングの経年変色。

こちら3年前の写真↓

着色したわけではないですよ!

こんなに白っぽい木が、なぜにこんな飴色になるのか?

自然素材っておもしろいですね( ゚Д゚)

木の家は煙突と薪小屋が似合うぅ~。紅葉もバえます。

こちら3年前の写真↓

レッドシーダー(ベイスギ)は近頃ヒジョーに高いものになっておりまして、最近Rebornでは宮崎県産のスギをレッドシーダーに似せて張っています。

コロナ禍でずいぶん木材・建材の国産化をすすめました。

残るは外壁の左官材料か。

左側:北面

右側:西面

面によってもずいぶん変色の仕方が異なります。

 

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