おそろしいほどくしゃみが出ます泣 今年はちょっとキツいですね。
花粉症になったのは確か大学1年のころ。
かれこれもう30年近く付き合っているわけですが、薬を飲んでマスクをしても、突然にやってくるくしゃみ連発モード。
「いつくるかわからない」
これが厄介です。
お客さんとの緊迫した打ち合わせの時、 地鎮祭の最中、 床下調査を行っているとき、 建て方中、梁の上にバランスを保って平均台的環境下で、 金メダルの授賞式(笑)、etc.
そんなときに出てしまうとやばいなぁと思い、その法則性を常に発見しようとしているのですが、いまだ分からず・・・。
なんとなく分かっているのは、空腹のときが割と多いな、ということぐらい。
いっこくも早く杉花粉の飛散が終了してほしいものだと、松代の山々を眺めながら、 築40年の木造住宅、インスペクションを行いました。
松代は言わずと知れた城下町。
お城の建造・修復のためか、建築に関係する職人さんもけっこう多く、 しっくい壁、瓦が乗った切り妻屋根が数多く存在しています。
近くに防空壕入口がある西条地区へ。
図面が残っておりませんでしたので、正確な建築時期は不明。
しかし屋根裏にありましたありました。
御幣と呼ばれる棟梁が準備するお守りがやっぱりありました。
昭和五拾弐年、というのがこの家の新築時期。つまりは40年前。
私が4歳の頃ですから、高度成長期と言ってよいのでしょうか。
この時代は住宅がどんどん建てていった時代ですから、つくりのいい家と、そうでない家が混在している時代です。
小屋裏には部分的に断熱材も敷かれておりましたが、 大部分は断熱材なし。
雨漏りの痕跡はありませんが、換気口が皆無なためか、気温は40℃程でしょうか。長居はできそうにありません。
1階の居間ではファンヒーターが動いていました。その熱気と、屋根面からの輻射熱で、体感温度は50℃といってよいほどです。
小屋組みはいいつくりで、丁寧に作られています。 少し安心しました。
すかさず床下へ。
このお宅では床下点検口が存在しておらず、 物入れのべニアを一部くりぬいて点検口をつくりました。
床下は岩がゴロゴロしていて、匍匐前進をする身にとっては非常に手ごわい空間となります。
断熱材は皆無。根太(ねだ)と呼ぶ木の骨もピッチが455㎜(1尺5寸=通称シャクゴ)でした。
おそらくかつては和室だったのでしょう。畳の部屋はシャクゴに、洋間はシャク(303㎜ピッチ)で、というのが通例です。
とりあえず白あり被害はなさそうです。
一部侵入できないところもありました。
ややごみが多いかな・・・。
通風性もよく、地面も乾いているので、あまりかび臭くはありません。
状態としては比較的良いほうだと感じました。
問題は地盤の不同沈下によって基礎が割れている箇所が数か所あり、許容範囲を超えています。
鉄筋も入っていないようですし、基礎の補強あるいは地盤の補強が必要だと感じました。
これだけ割れていると、室内の床にも影響が出ていました。
また、建物全体が傾斜しており、ひとつの目安である6/1000以上となっております。
この辺りをどうとらえるか、今後リフォームするのかしないのかの判断材料になりそうです。
屋根の上にものぼりました。
トタン屋根ですが、かなり傷んでいます。
何年か前に再塗装をしている様子でしたが、けっこう剥がれており錆が散見されます。
このまま葺き替えるにしても、壁際をどうするかなどの問題が残ります。
かといって現在の塗膜を全部落して再塗装をするのも大変な労力です。
基礎の大きなひび割れと共に、この家の「ムムム箇所」になってしまいました。
痛々しい浴室の窓にはめられたスタイロフォーム断熱材。
寒くてどうしようもない住人の叫び声がきこえてくるようです。
多少は寒さが和らいだそうですが、それほど変わっていないようにも思えるそうです。
タイル面には相当の冷気が蓄えられているでしょうから、 焼石に水ならぬ「氷に浴衣」状態・・・泣
今日はあったかい一日でしたが、おそらくカマクラの方が暖かいのではないかとも思えるのです。
2018.3.27 Reborn塩原
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