久しぶりにYKKAP長野ショールームへ行きました。
ありましたありました、外観木目調のAPW330。
聞けば樹脂製のフレームに木目が印刷されたシートを張り付けているんだそうで、 本物の木製サッシに見えなくもない!
でも果たしてどうなのか?
長いあいだ屋外で太陽光線にさらされ、色褪せ・剥がれなどほんとうにないのか?
傷が付いた場合の補修はできるの?
45°カット圧着部分もかなり精巧です。
「う~む・・・」とうなされるものがあります。
通常この圧着部分は樹脂がはみ出るのですが、はみ出たバリはカッターやサンダーで削り取るようです。
シートを張ってから削るのか、削ったあとでシートを張るのか?
いずれにせよあんまり目立たないな、これは・・・。
いまのところブラックウォールナットとチークの2色。
まだ出荷は少ないとのことですが、みなさん私のようにまだ物見見物状態なのか。
ちなみにここ長野ではシルバー(プラチナステン)色が最も多いんだそうです。 時代ですかね。
私がこの業界に入ったころは、とにかく「ゴールド」。
金色こそがかっこいい!そんな時代でした。
室内ドアも含め最近はメッキりゴールドは採用が減りました。
あれはあれで私は好きなんですがね、実は。
ところで長野市で進行中の、耐震・断熱・水回りリフォームの現場。
1階の解体工事がほぼ終わり、なんとも言えない表情を見せておりますのでみなさんにも。
いわゆる”土壁(つちかべ)”です^^
味わいがありますね~、深いっすね~。
30年以上もこの家は土で囲われてきました。
建てた当時はすでにグラスウール断熱材はかなり出回っていたはずですが、この時分でもまだまだ泥壁も残っていたんですね。
土壁の中に埋め込まれた筋交い。
今回はまずこの筋交いに金物をつけるところからスタートです。
この画像をよく見ると壁の四隅が凹ってますね。ここに金物をつけたんです。
窓だらけだった南側にもあらたに柱を立てて、構造用合板を基本通りに張りました。
既存筋交いに金物取付、柱の上下に金物取付、あらたに壁を増やして面状のボードを釘止め。
これでだいぶ建物が揺れにくくなるのです。
考えてみれば”耐震”って、何十年にいっぺんあるかどうかの大きな地震の時のためにやること。
筋交いだって金物だって、その時のためだけに付属させるもの。
この作業を無駄だと思わないこと。 だって命を守るためのものだから。
ある意味シートベルトと同じことか。
シートベルト着用はいまや道交法で義務化されていますが、古い家の耐震はまだ義務化されてるわけじゃない。
古い車でシートベルトがない車だってこの世の中にはあるはず。
でもきっと車検とおらないよな。
ところで耐震は備えるものだけど、即効性があるのはなんといっても断熱。
断熱改修された家に暮らした人は必ず感じる、その暮らしやすさ、省エネ。
だから耐震改修をやるときは、断熱改修もセットでぜひ行っていただきたいと思うのです。
解体は最小限に抑えて、既存の外壁の上から断熱しようとしています。
壁の中の土壁はそのまま残しています。
巷ではスケルトンリフォームという呼び名で、柱だけ残して内装も外装も全部撤去するやり方もあるようですが、 そこまでするとかなりの費用になってしまうのではないでしょうか。
解体費もかなり膨れ上がってしまうのではないでしょうか。
「どこまで戻るか」、それが大規模リフォームの重要なテーマだろうと考えています。
こうしたスケルトンに近いリフォームは、新築と同じくらい費用がかかると思われているフシがあります。
私は目安として、同規模同性能の新築住宅を建て替える場合の、約半分の費用で済ませたいと常々考えています。
ゼロから発想できるフリープランの新築は、それはそれでもちろん面白いのですが、 いままでそこにあったものが劇的に変わってしまう様は、ある意味爽快です。
このような耐震断熱改修工事をはじめてから15年になります。
私には師匠と呼べるような人が社内にいないのですが、 先人達が手間暇かけてつくったこうした建物を、一部とはいえ解体し、覗き見し、 その仕事の続きをさせてもらえるのは、現場そのものが師匠に匹敵するよな、ありがたいなあ、 そんなふうに思っています。
2018.7.12 Reborn塩原
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