自宅が喫茶店になる!?
2014.03.21
今お勤めの職場を退職したら、その後の人生、みなさんはどう過ごしますか? Iさんは自宅を改造して、喫茶店を開くことに! 当たり前と言えば当たり前ですが、人生はやっぱり「やりたいことをやる!」に尽きるのではないでしょうか? 解体工事直前の和室です。 ここが客席に生まれ変わります。 床の間と押入れは外壁西面にありますが向こう側には桜並木があるため、大きめの窓が計画されました。 和室と連続しているリビング~ダイニングのスペースが対面式の厨房と客席に。 客席にはグランドピアノを置いて音楽会も催す予定だそうです。(娘さんがピアノの先生なのです!) この建物は某ハウスメーカーの軽量鉄骨造プレハブです。 解体はわけなく・・・。 和室の天井を剥がすと鉄骨が見えてきました。断熱材は発泡スチロールt30㎜。新築当時はこれでよかったかもしれませんがこれじゃあな・・・。 発泡スチロールもボンドだけではこうして剥がれて落ちてしまっています。屋根の裏の合板は結露もなく健全です。 リフォームの時はこの段階で、「じぇじぇ!」ということもしばしばです。 ある程度解体した段階で住人も設計者も必ず現況を確認しましょう! 天井は剥がすかそのまま残すか迷いますが、照明器具の位置変更や追加があれば思い切って全部剥がした方が得策です。 また、昔は天井を吊っている部材が今よりとても貧弱なことが多く、地震の時などによく落っこちちゃう事故が起きますね。天井を吊る部材を補強しちゃいましょう。 お店の顔になる玄関ポーチの屋根をあらたにつくっています。 窓を追加するため壁を開口。 喫茶店の雰囲気が出てきました♫ 藤田大工さんがテーブルなどを作ってくれることに! 形状や塗装色などを打合せ中。 改修する部分はもちろんしっかり断熱します。 新築と違い、住みながらリフォームは、お施主さんが随時進行状況を確認しながら進められるというこの上ないメリットがありますね。 お店の出入り口ドアは木製に。ドアノブやロックもありきたりのものではなくオリジナルで。 塗装はもちろんお施主さんにやってもらいました笑。 一番初めの解体前の写真と比べてみて下さい。 これからクロス工事です。 対面式のカウンターができました。 喫茶店の雰囲気がでてきましたね♪ この棚にコーヒーカップがずらずらと並ぶことになります! Iさんはもうだいぶ前からこの時を夢見て、たくさんのコーヒーセットを集めていらっしゃいました。 こういうのを世間ではリノベーションと呼んでいるそうですが、このリノベーションという言葉、実は私、ピンときません。人前で口にしたことがないかもしれません・建築士のくせして(笑)。 やはり「夢を叶えるための模様替え」のほうが断然いいぞ、と思うのであります・・・。 松本市空港東~やまびこドームのすぐ脇に、桜の咲くころオープンします。