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「ベランダが腐ってやばい」

2014.01.21

昨年12月でしたが、ログハウスのベランダを支える持ち出し梁の修理を行いました。 木の家には木製デッキバルコニーがつきものですが、木部に対する防水を良く考えてつくらないと同じ事が起きてしまいますので、自戒の念を込めて公表します。   丸太の梁を室内からそのまま延長して持ち出し、その上にベランダをつくっています。 見た目はとてもカッコ良く、ログハウスの定番ですが、築後18年の姿がこれです。 水切りが上にありますが、丸太の上面全体を覆っているわけではなく、腐れが進行しています。         腐った木部はボロボロになってゆきます。蜂が巣づくりに用いるのか、かじって口でくわえてどこかへ持ち去ります。 この状況を見ると、ベランダで洗濯物を干そうという気になりません泣       そこで昨年末に大手術が行われました。 こんな部品があらかじめ準備されました。 いったいどんな風に用いられたのか?       いろんなやり方を考えたのですが、出来るだけ美観を損ねないように配慮しました。 ①腐っている部分(先端から約50cm)を切断。(あらかじめ床組はジャッキアップ) ②短くても残った持ち出し梁を四角形に整形。 ③あらかじめ採寸して製作したコの字型の丸太材(米杉)を、ビスで仮止め→全ネジボルトで締め付け固定   ④これまではなかった方杖(ほうづえ)と呼ばれる斜めの棒で補強。 ⑤サンダーなどでお互いの材をなじませて塗装をすると、ほら、直したなんて分らなくないでしょうか。             持ち出し梁は3か所あり、2カ所が腐っていましたが、この際3カ所とも同様に修繕。準備加工1日、現場で丸2日かかった大手術となりました。 屋外の雨にあたるところ、木はいずれ腐ります。だからといって全てを金属製で、というのはいかがなものか。   防腐材がしっかり注入加工された材料を用いるか、容易に交換・修繕できるつくりが望ましいと思います。理想は雨に当たらないことですが・・・。 塗装を毎年していれば腐りにくいとはいわれますが、木には割れ目もありますし接合部など塗装が出来ない箇所も多々あり、塗装は美観を保つ程度のもの、と考えて良さそうです。 施工協力:株式会社まるたんぼう(長野市松代)

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