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お宅はダイジョウブ?

2013.08.04

「断熱職人の家」が好評です。先日も軽井沢に建つ築20年近くのお宅にお邪魔しました。 まずやることは現状調査。床下や屋根裏など、普段目にすることがない部分にいろいろなサインが出ています。 屋根裏です。 木造在来軸組工法の一般的な風景。 屋根裏は環境的には「お外」であります。 いくつかの問題点がやっぱりあります。これではどんどん熱が逃げていきます。   向こう側に見えるねずみ色の壁は、クロスが貼ってある石膏ボードの裏面です。その向こうにロフトがあります。つまり部屋があります。 ということは、当然この壁には断熱材が入ってないとまずいですよね。 手前には、梱包袋に入ったまま屋根裏に残された断熱材が転がってます。     次は床下です。 10cm厚のグラスウール。ネズミの巣になっているのか、あちこちがベロベロになっています。また、換気量の不足で結露が大量発生。木材もカビだらけです。         トイレの排水管からの漏水も発見されました。断熱材が入っていないところも見受けられます。 写真をクリックして拡大してもらうと観たくないものが大勢います。 このお宅の主暖房は床暖房です。しかしあまりにも高額な光熱費により、最初の1年で床暖房の利用は中止したそうです。   この写真だけ見ると、とても同じ家のものとは思えません。おしゃれなインテリアの見た目はとても素敵なお宅ですが、冬はとてもじゃないが寒くて過ごせない家になってしまいます。 この床の真下があんなふうになっているなんてだれも想像できませんよね。       昨年張り替えたばかりだというリビングの天井板も、断熱不足で暖房しても温まらない空間になっているそうです。 とてももったいない話ですが、いったん剥がさなくては室内の温熱環境は変わりません。春に水滴が落ちてくるほどの結露を再び起こしかねません。 技術者にとって、無知は罪といえるかもしれません。日々勉強、日々研究!  

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