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低炭素認定住宅への道のり 長野市

2013.05.17

さわやか信州を満喫したいのに、ここ10日間ほど『低炭素認定建築物技術的審査』と戦っています。この感覚は過去にも味わいました。「長期優良住宅」の最初の頃です。長~いトンネルにはいっていく感じ。 なにせ、日本ERI(今回は松本支店)というかなり巨大組織の審査機関でも 「実は審査するの初めてなんです。よろしくお願いします」というスタート。厳密な数字はよくわかりませんが、長野県内全体でもまだ数件の取り扱いらしい。   この1週間でつくった紙の書類。 これ、はっきり言って、ほとんどの設計士がついていけないのでは?と感じてしまうほどに難解。書類を出しては不備を指摘され、都度直すのだが、まさに牛歩。審査員の方には悪いのですが、長いトンネルを二人三脚している感じです。     んで、僕が持っている唯一の解説書がこれ。ほんとこれだけ。書類を作っている間中、「ああ、この項目はあのことについて検討したがってるんだよなぁ」とイメージしながらコツコツと積み上げました。相棒(審査員の方のことね)と話をしていてどうもつじつまが合わないとおもったら、相棒には心強い分厚い解説書があるんだって・・・。はぁ~、です、ほんとうに。しかも入手しようと思い、市内をうろうろするも完売しているらしくどこにもない。相棒に、「なんにもガイドブックがなくて、よくここまでつくれましたね」なんて褒められちゃう始末。     セミナーもだいぶ前に予約しましたけど、おそい~ッ!もっと早くやってほしかった・・・。 結局、相棒と共に目標としていた今週中のアガリは叶わず・・・。 来週水曜日に着工予定なのに大丈夫か!? しかしドンっ! 僕ら設計士はとっても大変ですが、建築主にはものすご~くメリットがあるので、これから住宅ローンを組んでお家づくりをする方は、必ずゲットした方がいいですよ~。申請手数料+書類作成で、僕の場合は10万円くらいかな~と思っていますが、断然お得ですぐにペイできます。 ただ問題なのは、都市計画法で定められる『市街化区域外』に住もうとする方は、そもそも申請できる権利が無いので要注意。長野県の場合、6~7割がこの市街化区域外で、つまり半数以上の方が受験資格なしなのです。差別と言えば差別ですが、都市をコンパクト化していく国の方針が背景にあるそうです。   長野県の場合、「信州ふるさと環の住まい助成金制度」というものがあって、長野県産の材木をたくさん使う、断熱性能を高めて省エネに貢献できるような新築住宅は50万円の補助金があります(4/1スタートの先着順150件)。これもけっこうハードル高いんですが。 低炭素認定建築物(住宅)を取得できれば、プラス30万円もらえます。(こちらも50件の先着) 低炭素認定住宅への道のり、もう少しでトンネルの出口です。  

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