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得をする施主、損をする施主

2013.04.13

ようやく花粉のピークが去りました。今年は出来るだけ薬を飲まず過ごしてきたわけですが、朝食抜き=水がぶ飲みダイエットが功を奏したのか、マスクをつけておけば、くしゃみ鼻水はだいぶ防げましたした。でも、目はなかなかガードできない。常にウルウルの眼で、通常は一重のまぶたも、自分でもちょっと鏡をみるのに気が引けるほど気持ち悪い二重になっています。 朝方は氷点下が続く、まだ春を感じさせない軽井沢の某別荘地へ。 さくらはおろか、緑の無いがらんとした雰囲気です。それでも陽射しは力強さを増し、散歩するにはちょうどいい。       駐車スペースからちょっと上がった平屋のマシンカットログ。今回はここが現場です。このログハウス、新築時、私が関わった訳ではないのですが、薪ラックを納品させていただいた際に、内装の改修もご相談をいただき、メールでのやり取りを経て、工事のご依頼を賜りました。     主な工事内容は、キッチンの真横に設けられているデリカシーのないトイレを、別の位置に移動し、来客者はもちろん、他の人にはばかることなく用を足せるようにする工事です。       大工は長野市松代のログ屋さん、まるたんぼう上原さんです。 現場に到着して、まず驚いたこと。 それは、あらかじめお客様にて、テーブルやソファー、家電や小物を片づけ、移動をしてくれていたことでした。   我々が現地に到着して程なくお客様も到着しましたが、わざわざ先週に片づけをしておいてくれたそうです。普通は、きょうこのタイミングで、いっしょに片づけ整理をすることが多いのですが、こうした先回りした準備をしていただけると、こちらとしても大変作業性がよく、スムースに事が運びます。まさに得する施主!職人さん達も”ちょいと良くしてあげちゃうよ的雰囲気”に飲まれてゆきます。 とうぜん逆の場合は、あまりいい雰囲気に現場がならない、ということです。 ポイントは、この工事に際して、どちらがどこまでやるか、あらかじめはっきりとした合意があるかどうか、なのかもしれません。ちょっとした工事でも、このあたり、きちんとしておけばお互い禍根がのこりません。このことはすべての商取引に同様のことが言えそうです。 行動が伴う思いやり、といったことでしょうか。 わたしは、計画を立てたり見積もりをする際に、できるだけ事をはっきりさせておきたい性格です。必要であれば、工事内容の原価を公開し、出来るだけ細かく部材の拾い出しを行います。建築の業界は、いまだにドンブリ的な取り決めが多く、トラブルの種があちこちにある職種です。できるだけガラス張りの予算組で、根拠のない値引きや、終わってみなくてはわからないようなことは避けるようにしています。 得をする施主は、なんでもかんでも業者任せではなく、自分で出来ることは自分で行い、きちんと約束を守ることができる人だと感じています。 気持ちの良い工事スタートに、今回も工事の無事完了が見えたような気がします。  

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