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原因があるから結果がある

2013.01.20

今年も観てます、大河ドラマ。会津弁の綾瀬はるかさん、かなりはまり役だと感じています。いい感じです。職業柄なのか、大道具小道具はもちろん、画面に映し出される建物やインテリアに、つい目がいってしまいます。 江戸時代。 暮らしのすべての道具やしつらえは、そのほとんどが、木か紙か、糸で出来ています。鉄やガラスといった素材も一部ありますが、ほんのわずかです。 使っている道具、住んでいる空間を構成するもの、ことごとく木竹で出来ています。 日本には本来これぐらいのものしかなかった、と改めて実感。 余談が過ぎました。 今年の最初の工事は、松本市のアパートの改修工事です。昨年、6世帯分を担当させていただきました。今年に入ってもう1件分の改修です。 この部屋、実は、長年にわたり床下換気口がふさがれてしまっていて、床下がカビだらけに。床組み構造材のほとんどを腐らせ、床が陥没してしまったのです。昨年晩秋に、先行して床を剥ぎ取り、約2か月間、乾かしていました。       床を撤去した様子です。 これまでの作業は、以前にブログで紹介しました。         再度、オニロクこと藤田大工さんに来てもらいました。 折悪く、1/14工事スタートでしたが、大雪で、お互いに2時間近く遅れて到着しました。       入口近くに材木を降ろしました。 大引き、根太、粗床合板、といったところです。 このあと帰りに悲劇が起こるのですが・・・。     木造でも、鉄筋コンクリート造でも、よく、内壁にカビが発生するとか、結露がひどい、という状況が起こるわけですが、この部屋も、やはりそうしたことが住人を悩ませ続けてきました。       クロスは一見きれいですが、下地である石膏ボードとの間はカビがけっこう出ています。 黒く見えてるそれが、カビです。       この写真は、壁の再下端から上を見上げて撮っています。 床下の冷たい空気が、この壁の中の空洞の部分を上がり、室内の暖かい空気との温度差によって、クロス壁に結露が発生します。石膏ボードはグズグズになり、クロスを張り付けている糊がかびるという結果です。   新規に床を作っています。           新しい助っ人も加わって、若干飛ばし気味のチーム工房鬼ロク。 もうすぐ節分です。         今回断熱材も、ちょっと変わったものを採用しました。フクビのフクフォームECOなるものです。ウレタンのような柔らかさです。ザバーンと思われる不織布が下面および側面に取り付き、落下防止の耳として機能します。この使われ方には関心しました。     カタログを見ると古紙とコーンスターチ(植物)が原料で水発泡させているようです。どうもまだピンときませんが、とにかく隙間なく床に充填します。ふわっとした感触が、木の痩せなどにも追従しそうで、良さそうです。      

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