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築40年住宅・大規模改修、決行!

2012.07.25

5月、6月と現地調査・ヒアリングをし検討を進めてきた長野県小川村の大規模改修工事。 今年の秋に工事を開始する旨で設計監理契約を締結していただきました。今回O様の改修の動機は、来年4月より転勤になりそうということで、これまで母親1人が住む実家に、夫婦・子供3人で同居を検討。水廻り(キッチン、浴室)のリフォームにとどめるのか、はたまた断熱改修へ踏み切るか、耐震補強は?間取りの更新は?増築は?などなど様々なメニューのご相談をいただきました。 このようなケースの場合、まず、現状での躯体や床下・小屋裏・基礎の状況を目視観察し、耐震壁の配置バランスや、将来的にどのくらいの年数を見込むか、また住みながら工事をするのか、改修の手順や方法、コストのコントロールなど、まあ、新築の住宅を建てる際に比べて、設計者は数倍のエネルギーが必要ですし、経験や予測が非常に大切です。 見た目を良くするだけのリフォームであれば、誰もができるのでしょうが、きちんとした断熱改修工事を含む場合は、工事をする側も、そこに暮らす人の側も、信頼・協力体勢なしには成し遂げられません。時間も相当かかります。建築業者側も必然的に、解体して新築を勧めるようです。 今回、私の調査によると、①まだまだ躯体がしっかりしていること。②基礎も健全であり、あと30年の耐久性は見込めそうだということ。③母親が亡き夫と共に苦労をしながらつくり、子供を育て上げたこの住まいに、とても愛着があること。などの理由により、解体はせずに、向こう30年、冬暖かく夏涼しい省エネ住宅を提案させていただきました。 建てた当時の図面が残っていませんでしたので、まずは、既存の図面を簡単におこしました。そして、現状での問題点を整理しています。 以下5月の現地調査後にブログでも紹介したものです。 ************************************** 簡単にではありますが、改修のポイントを提案しています。寒い信州ですから、暖房の提案も盛り込みました。温水パネルヒーターにより全館暖房と、薪ストーブによる2種を提案。その他、断熱のことやサッシの交換・内窓設置、そして間取りの更新などについてもお示しさせていただきました。当然予算のこともアバウトですが、改修メニューごとに目安となる金額をお示しさせていただきました。 やるやらないは当然今後のお打合せになろうかと思いますが、全力で取り組み、いろいろな方(職人さんを含め)の協力を集合させねばできない大事業であることは間違いありません。 ************************************** 現地調査に立ち会ってもらった鍋内大工さん、断熱・暖房工事を担当していただく信越ビーアイビー国分さんを中心に、O様ご家族が笑顔でお住まいいただける省エネ住宅に仕立てて参ります。今後このHPで、設計プロセスや工事詳細プロセスもタイムリーに行って参りますので、ご期待いただければ幸いです。コメントも受付中です。設計や工事内容についてご意見をお聞かせください。 現在~8/12 基本設計 8/13~8/26 実施設計 8/27~12/9 工事期間    

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