土台の腐れに、本格的手術開始
2012.05.21
長いオペになりそうです。先月報告した、丸太の土台の腐れ被害。今日から本格的に手術を実行しています。 前回の様子です。当初、土台は腐っていることはわかっていたんですが、表面の2~3cm、せいぜい5cm以内までの腐れでは、と想像して、腐れている部分の切除を試みました。 腐っている部分というのは、非常にやわらかく、腐っていないところは、手ごたえのある硬さが残っています。米松の丸太土台です。 しかし・・こそいでも、こそいでも、なかなか硬くなりません。 この部分は特にひどく腐っていました。水切り板金の継ぎ目です。ノミまたはバールで突っつくと、飛沫がとぶほど濡れていました。最近雨は降っていません。 建物角の柱=通し柱もご覧の通りです。実質、柱が土台に乗っかっていません。 このあたりまで進めて、土台の交換をお客様に提案しました。当然費用のこともおおよそお伝えします。 そして今日、外壁を剥ぎ取り、土台の交換に向けて手術スタート。 土台の上面もかなり腐れています。写真部位はドアの左部。ドア枠もかなりの勢いで腐ってます。 ドアの右側です。 土台上に置かれ、間柱を受けている材も腐り、アリの巣になっていました。 断熱材をめくると、このように砂状のおが屑がてんこ盛り。 ドアの靴ずり部も外すと、だいぶ傷んでいます。 なんとも痛々しく、ぞっとする画像ですが、壁や柱が落ちてしまってからでは遅すぎます。また、地震の時など、揺れに踏ん張りきれません。そしてなにより気持ち悪い。数日かかると思われますが、今後こうしたことにならないように教訓とすべく、公開していきたいと思います。