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ご相談~太陽光→サンルーム・薪ストーブ

2012.05.16

約10年ほど前に新築した安曇野市のY様。「デッキの材にアリが入り、腐っている模様。また太陽光発電を屋根に乗せようと思うんだけど」というご相談をいただきました。すでに太陽光は数社から見積もりを取っており、200万円を超える金額のようです。東日本大震災そして福島原発事故により、自然エネルギーへの転換が叫ばれる今日にあって、太陽光発電はその中心的役割であることは誰もが疑わぬ事実ではあります。 晴天率の高い長野県、とりわけ中信地方と呼ばれる長野県の中央部はまさに太陽光発電にはもってこいの立地条件です。事実周りにもたくさんの住宅の屋根に太陽光パネルが乗っています。新築時のものもあれば、そうでないものも。 私は、以前から「太陽光パネルを乗せる際の取り付け固定用ビス止め(屋根穴あけ)による漏水の危険性」について、さまざまな情報を得ています。メーカー側は、工事業者に施工指導や講習会、代理店制度をしいてそのリスクを最小限にし、また10年保障を付けて、家主に安心安全を提供しようとしているのですが、よ~く耳を澄ますと、漏水事故の事例や訴訟事例なども聞こえてきます。雨もりがないように細心の注意を払って葺いた屋根材に穴を開ける行為は、特殊パッキンなどを用いても、なかなか100%完璧はないようです。 また、木造の家は、地震がなくとも、風や車の振動によってわずかですが常に動いています。また取付けに用いているビスや釘も金属ですから腐食したり膨張収縮を繰り返しています。 果たして家の寿命と同じだけ、漏水を防ぐことができるでしょうか? また、余った電力は電力会社が買い取るとはいえ、ペイするのは10年以上も先。そして、買い取られた金額は全世帯平等負担は100歩譲って仕方なしとして、普及が進めば進むほどドイツのように結局社会的負担が膨らみ、買い取り金額の圧縮になる恐れも。結局、社会全体として解決方向になってゆくのか疑問だ、というような内容の主張をさせていただきました。 家庭には家庭なりの貢献方法があるのではないでしょうか。 また、Y様邸は築後10年を迎え、屋根や外部木部の再塗装が必要な時期。さらに掘り下げてヒアリングしてみると、飼い犬の確たるスペースが不足していることや、薪ストーブに対するあこがれも捨てきれずにくすぶっていること、またきれいに整備されたお庭を眺めながらゆっくりできるサンルームのようなスペースもご希望とのこと。 私としては、太陽光パネルを乗せる費用を使って、そうした別のご要望をすべて解決できるのではないかと考えたわけです。そう、今の生活を豊かにしたり、薪ストーブを導入することにより節電・節化石燃料になるならば、その方が絶対いい! このようなやり取りをさせていただき、企画・見積もりをさせていただくことになりました。ありがとうございます。(2011・10)

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