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見つめ続けて飽きないこと

2012.02.10

外壁の仕上げ方には様々ありますが、私は好んで左官仕上げをおすすめしています。 サイディングやガルバリウム鋼板などが世の主流ではありますが、無垢板や左官壁などが好きです。板は大工さんが貼りますが、その一枚一枚の色や木目を見て、手間暇かけて貼ります。左官仕上げは左官屋さんが天気やコテむら具合を加減しながら仕上げることとなります。誰がやっても均一でてっとり早い、そんな家づくりが隆盛ですが、そこは職人の向かう方向ではないと考えています。確かにサイディング職人や板金職人も必要です。ただ、大工のやることがそれによって一気に減り、左官屋さんが後継者を育てられない環境にあることも、私は知っています。木も左官も時間がたてば味わいとしてとらえることができましょう。その職人が残した作品は見ていて飽きません。           「見つめ続けて飽きないこと」、このことはあらゆるデザインの分野において、とても大事な要素だと思っています。毎日毎日見続ける、囲まれ続ける住宅の場合は、特に重要だと思っています。 今回の倉庫から美容室への変身改修工事でも、一部の外壁を解体しました。解体しない部分は金属製のサイディングでした。新たにつくる外壁は当然左官仕上げを施主さんにおすすめし、快く採用していただきました。そして室内も施主さん自らで左官仕上げをおすすめしています。ご自身のお仕事もありますから、なかなか決断できずにいらっしゃいましたが、お尻を叩いて、ようやくご決断いただき、ついにコテを握ってもらえました。 最初は幅木まわりや見切り部にマスキングテープをはってもらい、次に下地である石膏ボードにパテで目地処理をしてもらいます。最初は慣れない手つきでしたが、最初からうまくできるはずがありません。奥様は普段からハサミを持っているせいかすぐに慣れました。ご主人は以前にも経験があり、とても上手です。子供たちも加わり、ラジオを聴きながら、現場はいい雰囲気です。

暗くてごめん!

            数日後、いよいよ仕上げ工事です。今回はプラネットジャパン社の”マーブルフィール”という商品を採用しました。もちろん練るところからやってもらいます。色粉を混ぜてと・・・・。  

色粉を水に溶きます

           

機械でよ~く混ぜます

           

マーブルフィール粉を投入します。マスクした方がよい

           

色のムラが無くなるまで混ぜます。大体5分くらいかな

                                  道具や工具は、しおはら住宅デザイン設計で貸し出しています。これからおうちづくりをお考えの方、板を張るのはなかなか大変ですが、左官ならできますよ!左官屋さんの仕事、とっちゃってください! ん?なんだか言ってることとヤッテルことが食い違ってますが、これでいいのです。

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