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長野市 耐震改修工事

2015.10.07

大久保クンがガシャガシャしておりますので、代打・塩原です。 いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。 いや~めっきり寒くなって参りました。   ご存知の方も多いかと思いますが、Rebornでは長野県木曽産の薪小屋キット=グリーンラックや、木製物置キット=木っとハレルヤ、それに最近になって木の駐輪場=もくちゃり庫なるものを製造販売しております。 いよいよ暖房シーズン到来、ということで次々に注文をいただきまして、うれしい悲鳴でございます。ありがとうございます<(_ _)>   今回はせっかくでございますので、最近行った耐震改修リフォーム@長野市のことを。 DSC_0080昨年11月に起こった、長野県北部を襲った地震。 長野市内でもあちこちで損傷を受けた建物がございました。 建物が揺れるとどうなるか・・・。 そう、あちこちに歪みといいますか、ひずみが出てしまいます。   DSC_0089引き戸やドアが開かなくなったり、鴨居が柱から抜けたりすることもあります。 残念ながらこれらを元通りに直すことはなかなかできません(*_*) 結果的には、再度の地震に備えて家の弱点部分を中心に、補強をすることになります。     DSC_0015押入れの天井が外れるところを発見。 屋根裏をのぞくとこのお宅は土塗り壁になっておりました。 建物を補強する方法にはいろいろありますが、まず基本になるのは「耐力壁(たいりょくへき)」をバランスよく配置することでありまして、 ①筋交いを新たに設ける ②構造用合板を貼る のいずれかを考えることがまず第1歩です。   DSC_0077室内にはこうして柱が見えていて、途中天井で区切られていますね。 この天井の向こう側には普段見えませんが梁(はり)と呼ばれる横架材(おうかざい)があります。 土塗り壁の場合は、筋交いをあらたに設けるのは、いったん土壁を撤去しないとあきまへんので、通常はコンパネと呼ばれる構造用合板を壁に貼り付けることになってゆきます。 ただしその場合、合板は柱と土台、それに梁に対して釘止めをするルールになっておりまして、このような天井をいったん剥がす必要があります。 また土台も普段は床の下に隠れてしまっていますので、床も剥がす必要があるんですね。   DSC_0039部分的で構わないので、こうして天井をカットしましょう。手慣れた大工さんなら、しゃんしゃんと丸ノコで切っちゃいます。 その場合、電気の配線なんかも当然隠れていますから気を付けてください。そうはいってもあまり気を付けようもないので、丸ノコの刃があまり出すぎた状態で切らないことです。 釘を打つ、という作業ができることを考えると、30cmは最低ほしいところ。 合板はその材自体が地震の時に踏ん張るわけではなく、それを止めつける釘が踏ん張るのです。釘は10~15cm感覚でバシバシ止めつけるんです。ちなみに筋交いは材木そのものがつっかえ棒的に働きますが、外れたり、しなって膨らみますので、両端を金物で補強する必要があります。   DSC_0002耐震補強前の座敷 4枚引き戸で2間(3.64m)が開口です。 耐震診断をすると、こうした”壁が少ないところ”が弱点になることが多く、壁を新たに設ける計画になってゆきます。 「暗くならないのか?」 「せまっ苦しくならないか?」 そんな風にみなさんおっしゃいますが、命には替えられません。   DSC_0049工事中はこんな感じになります。天井付近に注目してください(画像をクリックすると拡大表示されます)。 この部屋は畳でしたので、床も簡単に剥ぎ取り、土台に対して釘を打つことができました。     DSC_0182工事終了時はこんな感じで仕上がります。 60坪ほどの大きな住宅でしたが、工事期間中はほとんど補強工事をする必要のないゾーンで生活をしていただき、約1か月間で耐震補強工事を終えることができました。 「この先地震におびえながら生活することを考えれば、思い切ってやっちゃってよかった」 「毎日どんどん工事が進むので楽しみだった」 そんなご感想をいただきました。 やっぱり住みながらリフォームは秋がいいですね♪ DSC_0217   いずれ施工プロセスや工事のツボなんかを記事にしたいと思います。 長野市耐震補強助成金+促進リフォーム助成金で100万円がお客様に還元される予定です。 記:しおはら      

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