土の香り、薪の炎。暮らしに根を張る家/佐久市

古くからの農家が多く、厳しい冬の気候と闘いながら脈々と人々は住み継いできたであろう大きな農家住宅が街道沿いに建ち並んでいる。

外壁は宮崎県の飫肥（おび）すぎ板をたて張りに。マイトレックACQ防腐材を加圧注入した無塗装品で、カビや腐れの予防を行っている。

西側外観。道路に面した妻壁はこの住宅のアイコンとなっている。軒の出は全周1ｍとり、壁への雨かかりを防いでいる。玄関ポーチの床もマイトレックＡＣＱを加圧した長野県産のすぎ材。

北東方向から建物を見る。軒裏はあっさりとホワイト塗装のケイカル板。

太陽光発電パネルはハンファ（旧Ｑセルズ）製で4.3KW 引違い窓を採用せず、ＦＩＸ＋ドアとしている。

玄関よりシューズクローク（納戸）方向をみる。「玄関で着替えができるように」との要望により、可動棚やハンガーパイプを両側に。

土間床はモルタル金コテ仕上げであっさりと。フック付きのパネルヒーター

玄関ホールからパントリーへも接続。玄関ホールから四方向への動線があり、ジャンクションの役割を担っている。

農業用の服や小さな荷物もなんでも置けます！

パントリーと繋がるキッチンは対面式。システムキッチンはＬＩＸＩＬ製

カップボードは引き出し式で造作品。キッチンは裏動線となっており、洗面や浴室、トイレ水廻りへと一直線につながっている。

この家にはトイレと脱衣室にしか建具（引戸）がない。

屋根ナリの勾配天井をもつリビングダイニング。窓上にカーテンＢＯＸを兼ねた間接照明を。

化粧梁下のライティングレールにはお気に入りのペンダントライトを。

キッチン脇に設置された小ぶりな薪ストーブが豊かな生活を約束。 暖かさを目でも楽しむ暮らし―という憧れをあきらめずに叶えた。

ヨツール　F105 LL　ﾌﾞﾗｯｸﾍﾟｲﾝﾄ

寝室は8帖＋クローゼットを確保。

入口はドアではなくカーテンをつける予定。クローゼットにも建具をつけないと部屋が広く感じますよ♪

ユニットバスはPanasonicオフローラ　1616ｻｲｽﾞ

2階はフリースペース 椅子を置いて本を読んだり、好きなものを置くスペースに

階段上部よりＬＤを見下ろす。化粧梁は屋根を支える柱が立つため、構造的に必要。

ライフラインはLPｶﾞｽ、灯油、電気の分散型志向で。このあたりは倒木による停電もさいばしば。