楽しいと思ったらそれにどっぷりつかって、気が付くと度を越している。笑
記者:
普段は東京にお住まいで?
高田様:
はい、軽井沢にいるのは金曜の夜から週末だけです。
今年は庭の作業を進めたくてかなり長い時間いますね。笑
記者:
薪ラックとガーデンシェッド、あとは軽井沢での生活について伺います。
まずは薪ラックですが、2015年に最初のグリーンラックを購入されたという事ですが…
高田様:
一番最初に特注で背の低い薪ラックを作ってもらいました。
それだけで足りるかなと思ったら意外と薪を使う…冬もよく来るようになって。笑
近所の人に「最初は張り切ってくるんだけど、そのうち来なくなるんだよね~」なんて言われたら「じゃあ絶対来てやる」と火が付いちゃって。笑
記者:
聞かなくても何となく分かりますけど、心は東京よりも軽井沢にある感じですか?
高田様:
今はそうですね。新しい事が好きで、現在の仕事も15年前に会社員を辞めて独立し立ち上げた事業です。
次に何か面白い事は無いかなと思っていたら、たまたまというか意外に庭仕事が好きだったので…
カフェと庭と高田様
意外に庭仕事が好きだった高田様
記者:
楽しいって気持ちが大事ですね。
高田様:
そうですね。楽しいと思うか興味が無いかの両極端なので、楽しいと思ったらそれにどっぷりつかって、気が付くと度を越しているという感じです。
どこを、何を目指しているの?って感じですね。笑
記者:
ご自身の中でプロジェクト的な感じでどんどん移っていくんですか?
高田様:
あまり計画性は無いんですけど、これやって、これやってと言う感じで興味のあることをとりあえずやってみて、後からふっと振り返ってみたらそれが全部繋がっていたらいいなというスティーブ・ジョブズみたいな感じ。点と点が線になるというのがすごく好きな言葉です。
そういう生き方というか、人生は一回しかないのでやりたいことやる。失敗してもクヨクヨしない性格です。
記者:
羨ましいです。私なんてクヨクヨしっぱなしでマイナスの事しか考えないです。笑
高田様:
ダメですよ。本当に!笑
【記者感想】
東京で会社を経営されている高田様
最初にお会いして話しを伺う前に、お庭やカフェを見せていただいた際には不思議なことだらけでした。
「なぜこんなに広い庭が必要?」「なぜ自分で手入れを?」「カフェってどういうこと?」
私の貧弱な発想と経験では「お金もちが暇を持て余して広い庭付きの別荘で趣味を兼ねてのんびりカフェ経営」くらいしかたどり着きませんでしたが、高田様から感じるエネルギッシュさとは符合しません。
お話を聞いていくと徐々にその理由が明らかになっていきます。
グリーンラックはこの景色に違和感なく合う
記者:
最初に購入された特注のグリーンラックはどうしてあの高さになったんですか?
高田様:
窓の高さに合わせて変更しました。その上に観葉植物を置いてとか考えていたんですけど、観葉植物どころじゃなくなってしまって。
最初は本当に植木鉢にちょっと植えてくらいのレベルだったんですよ。どんどん変わっていきました。爆笑
特注の背の低いグリーンラック
記者:
もともと植物を育てるのが好きだったんですか?
高田様:
いえ、全然。手が汚れるのは嫌だったし、虫も嫌だし。
ネイルとかもやってたから爪に土が入るなんて考えられなかったけど、今は何もやってないです。
もう、肉体労働者の手ですよ。本当に。笑
記者:
会社でも「変わりましたね」とか言われませんか?
高田様:
いや全然。変わってるのはみんな知ってるから。笑
うちの会社は家族でやってるので、何か新しい事をやってると「あっ次何かやるんだろうな」という感じでちゃんとわかってくれています。
すごく協力的で助かります。
高田様:
薪ラックは最初特注サイズをお願いして、とてもよかったので次に大きいサイズを購入しました。結果、3回くらいに分けてオーダーしてると思います。
あの薪小屋は薪を保管しているだけじゃなくて、ビジュアル的にも別荘というかここの景色に違和感なく合うと思います。
4台のグリーンラックが並ぶ
記者:
同じデザインの物が並ぶというのが統一感があって良いですね。
高田様:
それでいて、でこぼこの所でも上手に建ててもらえるので助かります。
記者:
レベルフットのおかげで傾斜地でも平らにおけるということですね。
高田様:
立てる時に陽当たりとか風通しとか、ちゃんと考えて「ここだったら大丈夫」と設置してくれたのも良かったです。
使い勝手も良く気に入って使っていますよ。
【記者感想】
普通の薪ラックのユーザー様のご感想と言う感じのお話かと思ったら、最初は全然そんなつもりがなかったのにお庭が拡大していった事、ガーデニングが趣味だった訳ではないのに今はこんな大きな庭の手入れしている事など興味深いお話が伺えました。
今にして思えば、まだこの辺まではまだ通常のお客様の声の範疇でした。
100人乗れなくてもいいんです。その人の個性を表わすアイテムがガーデンシェッド
記者:
そういった流れからあちらの小屋も?
高田様:
そうですね。木っとハレルヤをホームページで見て、もうちょっとカワイイのができますか?と言う感じで相談させていただきました。
木っとハレルヤもカワイイんですけど。笑
記者:
木っとハレルヤはやや無骨な感じもありますからね。
高田様:
このあたりでも小屋が欲しい人はキットを買ったり、大工さんにすごく高いのを作ってもらったりしてます。知り合いは小さい小屋を建てるのに100万円かかったと言ってました。
記者:
今回の小屋はおいくらですか?
高田様:
内緒です。ただ相当要望を聞いてもらいました。笑
私も、あの小屋をおすすめするにあたっていくらくらいか聞かれることが多いんですけどはっきりしたことが言えず…
たとえば薪小屋のように定番のものにして色々オプションがある価格設定が良いんじゃないかと思います。
価格設定をきちっとしてもらえるとお勧めしやすいです。
要望を盛り込みカワイイ仕上がりのガーデンシェッド
ガーデンシェッド内部
記者:
Rebornの展開としては、ガーデンシェッドは構造的に家に近くほとんど個別設計になるので、現在の木っとハレルヤの派生製品やキット化でなく、○○さんの小屋はこの仕様でいくらでした。□□さんの小屋はこの仕様でいくらでしたと施工事例として積み重ねることで売っていきたいということです。
高田様:
私もキットを考えたんですが、自分で建てることに不安があり、薪小屋もそうですけど、ちゃんと作り上げて完結するというのがすごくありがたいです。
その割にお値段がリーズナブルですし、建てた後の事を考えてもちょっとしたアフターケアをお願いできることが安心できますしアピールできる部分だと思います。
売りっぱなしでない所が良いですね。
記者:
ご自身でも色々な物を販売されている経験からそういう風に思われるんですか?
高田様:
それもあるかもしれません。
どちらかというとお客様としての立場よりも対会社としてそういうところが信用おけるなと思います。
長野県の会社は請求書が遅くて、忘れたころに来るから困るんです。
その点Rebornさんはそういう所がキチっとしてて良いですね。
高田様:
小屋に関してはこの辺では特に需要がありますよ。
記者:
Rebornとしては現状製作能力がない状態で、ただ先に戦力を整えてから出すかっていうとそれも変な話で…そのためにモデルケースとして紹介すべく今回の取材がある訳です。
高田様:
納屋じゃなくても海外とかで海外にある子ども用の家みたいな感じも良いかもしれないですね。
私の姪っ子も小さいお家のドアを開け閉めして、それだけでも楽しそうで、友達とか来てもうれしそうに紹介してますよ。
庭に子ども向けの小屋を作る文化も日本にはあまり無いですけど、作業部屋というか隠れ屋というかそういう物が提案できたらいいんじゃないですか?
記者:
何て言うでしょうか?離れじゃないし木工部屋みたいな感じですかね?
高田様:
私も作業小屋みたいに使おうと思って机置いたりしましたけど暑いので。笑
それで窓が開閉式だったらいいなと思いました。
記者:
実際にはあそこは荷物置き場として?
高田様:
荷物置いたり小さい作業したりですね。冬場とかはあそこで種取りの作業をしたりとかしてます。
何が良いかというと、以前ガレージで作業してた時は毎回片付けるのが面倒でしたが、作業部屋があると片づけが楽です。そのままでもいいくらいで。
いろいろな使い方できます。
高田様:
あと、納品していただいた段階である程度完成しているんですけど、そのあと自分でカスタマイズできるのが良いですね。
構造がシンプルなので好きな方だったら自分で色々できます。
私も釘の長さがまずくて貫通させたりしましてけど、「まぁいいか、これ貼っちゃえ」みたいな感じであまりクヨクヨしなかったです。笑
記者:
小屋だしいっか!みたいな
前に定番の木製物置についてインタビューしたお客様もカスタマイズできるのが良いと言ってました。
ある程度オーダーに応えて、最終的には自分の好きなようにいじれるというのがウリですね。
スチールの小屋だとそうはいかないですけど、木だと何でもバンバン止められるのがいいですね。
気軽に何でも取り付けられる
高田様:
そうなんです。木が柔らかいんです。私もインパクトドライバーじゃなくて手で回してます。
逆に電動工具が無くても手軽にDIYができるっていう。
わざとそうしてると思ってましたけど。
記者:
それも考えているようです。軽くて扱いやすい、あと乾いてるというのもありますね。
高田様:
本当に中が簡単にできているので気兼ねなく穴があけられます。笑
外からバァーと水をかけてこすったりしましたけど全然大丈夫でお手入れも楽ですね。
記者:
水洗いOKみたいな。笑
耐用年数としては、あのまま放置して30年くらい持つそうです。
所々腐ってきたとしても変えれば良いという感じらしいです。
高田様:
ちょっと今はキレイすぎるので、だんだんかすれてきてイイ感じになってくると思います。
記者:
アンティーク調の塗装とかもありますけど。
高田様:
それはちょっと違うと思っていて、来年、再来年と、這わせる予定のバラも育ってくるので、人や植物と一緒に成長する小屋として付き合っていければと思っています。
家具も家もそうですし、何でも新しいものっていうよりもそれを大事に長く使っていく、やっぱりただの物置とは違うんです。
物置にそこまで感情移入しないですし100人乗れなくても物が入ればいいだけですけど、そういったものとは違って、もうちょっとライフスタイルに寄り添った、その人の個性だったりを表わすアイテムですよね。
あそこにバラが絡まったらすごくかわいいだろうなと思って。
記者:
そうですね。
どういう風に絡ませます?
高田様:
ツルバラなので屋根の方にバァーっと延ばしていく予定です。
【記者感想】
初めて拝見したガーデンシェッドなので、実際にどういった使い方をしているのか興味がありました。なるほど、納屋であり作業部屋であり庭の個性を演出するアイテムだったりなんですね。
「何でも新しいものではなく、大事に長く使って人や植物と一緒に成長する小屋として付き合っていく」良い言葉をいただきました。まさにRebornの理念と合致しますね。
年を追うごとにどういった成長をしていくのか楽しみです。
ただ穴掘ってバラ育てるだけじゃつまらない。優雅にバラを愛でてるだけじゃないんです。
高田様:
庭に植えた植物は、だいたい名前を憶えていて驚かれることもあるんですけど、好きな物なので覚えますよね。
東京とかでもバラを育てている家を見ると、すごく良い人に見えます。バラ好きに悪い人はいないみたいに思えます。
自分が好きだから親近感が湧くんでしょうけど。笑
次の展望として頭の中に有る事なんですけど、私、ただの園芸で終わるつもりは無いです。
地元のバラ屋さんやRebornさんと組んでバラや薪小屋を広められるように頑張っていきたいと思っています。
記者:
それは、ビジネスとしてネットワークを作って販売していくという構想ですか?
高田様:
ただバラを売る、薪小屋を売るというのではつまらないので、ライフスタイルとしてそれを何らかの形でビジネスにできないかと考えています。
それにはやはり横の繋がりからアイディアが生まれると思いますし、カフェというのもその一つのツールになると考えています。
記者:
お庭もカフェも単なる道楽ではないと。
高田様:
それはそうですよ!笑
でもこうやって庭をやってると興味を持ってくれる人もいて、個人でこれだけ沢山の品種を育てているのが珍しいというのと、軽井沢の気候に会わないんじゃないかと思われていたバラや植物がちゃんと育ってるという事で、たくさんの方が庭を訪れてきてくれます。そこからまた何か広がるかもしれませんね。
記者:
野望は「軽井沢をバラの街に」ですね。
高田様:
ここでバラを育てるのは相当がんばらないといけなくて、雨の時期にバラの真っ盛りっていう。笑
私、今頑張って消毒をやってるんですけど、その木が3歳になったら消毒しなくていい状態に育てたいんです。
そうしたら今度はオーガニックとか、そういう経験を色々してノウハウを積めたら、今度はそれを悶々としてどうしたら良いか分からない人に伝えていきたいと思っています。
意外と競争相手が少なくて、これは隙間産業的な感じでいけるんじゃないかと。
えっ私今エグイ事言ってます?爆笑
記者:
思ってもみない方に展開したなってのはありますけど。爆笑
高田様:
優雅にバラを愛でてるだけじゃないんです。
好きなんですけど最終的にはビジネスに繋がれば良いなと…
それを模索して、まだお金にならない時期が一番楽しいですね。
一旦それが軌道に乗って何年かやってると次の全然違うこと、自分が嫌いな事とかに行くと思います。
いつ病気になるか分からないですし。
記者:
まさに経営者、企業家の発想ですね。
守って守ってでは無くて新しくて苦手な分野にあえて進んでいく攻めの姿勢なんですね。
高田様:
会社勤めはきっと出来ないと思います。
たとえばどこかのお店に行っても、なぜこの店は繁盛しているのか、客単価いくらくらいで、実際にお客さんが食べてるものとか見て「何回転してこの店は一日いくら売上があるな」とか考えてしまいます。
記者:
怖い怖い!笑
高田様:
そういうことを考えるとすごく楽しいです。
お料理屋さんに行って「カワイイ」とか言って写真撮ってインスタに上げてとか、そういう感じじゃないです。
新しいスーパーができたら行って気になる点があるとすぐ言っちゃうんです。笑
パンにカバーがかかってないから虫が付くとか、子どもが触るとか、お客様アンケートに書くのも面倒だからすぐに言っちゃうんです。
記者:
うちも嫁さんそういうパンは買わないですね。
高田様:
でしょ!
だから買ってもらうためには衛生面を考えないとと思います。
でも実際に買わないし、もうそのお店に行かないんだったら言わないです。
また行きたいなと思うからここを改善してほしい、売れてほしいからこうした方がいいとか言います。
記者:
コンサルタントですね。笑
高田様:
ただのおせっかいなんです。笑
今、皿洗いとかお手伝いに行ってる店があるんですけど、そこは女性が一人でやってるんです。
一人だからすごく大変そうで「ここをこうしたらいいのにな」とか「この導線をかえたら時間短縮になるな」とかアドバイスしたり、家で使ってるコーヒーメーカーを勧めたりして…「この人なんなんだ?」と思われてると思いますけど。笑
「でもうちお金が…」なんて言うので「お金なんていらないです、私が勝手に来るんですから!」って言ってますけど、近所の人には「絶対乗っ取られると思ってるよ」なんて言われて。笑
記者:
話せばそういう人じゃないってわかってもらえますね。
高田様:
そうなんです。
最初は「この人なんでこんなに親切なんだ」ってビビってたみたいですけど、最近は分かってくれたみたいです。
でも親切にしてあげたい人だから、何かしてあげたいって思わないとできないです。
記者:
ご自身の素性は明かされてるんですか?
高田様:
家にも遊びに来てもらって、ならず者でもないことを証明しました。笑
お庭も見てもらって「私も頑張ります」って言ってお店の前をバラにしようと一緒にやってます。
そうしたら春のバラ、夏のバラを見に来るバラ好きが集まる店になるんじゃないかと…印象に残るような店になると思います。
そんなことを初対面の人に上から話してたら、その人私より7歳も年上だったのが分かって「ごめんなさい!」って言って。笑
記者:
将来的な展望として、バラや薪小屋のある生活をライフスタイルとしてビジネスに繋げていくと。
高田様:
そうですね。ちょっとずつ何かしたいなと考えてます。
そういう事考えてないとつまらない、ただ穴掘ってバラ埋めて育てるだけだと…
記者:
その行動力と発想に驚かされます。
今度じっくり人生について学ばせていただきたいですね。
私はウジウジと一歩を踏み出さない煮え切らない野郎なので。
【記者感想】
実際のエピソードに基づいた行動力と発想に驚きました。
本人曰く「おせっかい」というコンサルタント力を発揮してグイグイ行動していく高田様。
それが嫌味にならないのは、高田様のお人柄と、本気で「何かしてあげたい」という心がこもっているからだと確信しました。
しかも、それが思いつきや自己満足ではなく、しっかりビジネスに繋がるヒントがビシバシ埋め込まれているというのがすごいです。
ただバラを育て愛でてるだけじゃない、道楽でカフェをやる訳じゃない、ビジネスとしての「ハンナフラガーデン&カフェ」の今後に要注目です。
広大な庭を手入れする高田様
バラの手入れをする高田様
楽しみながら進んでいく
失敗してもクヨクヨしない。何かしらの役には立つかなと思っています
高田様:
幾らでもしゃべりますよ。
例えば冷たそうな海でも入ってみたら楽しいみたいな。
カフェを始めようと思ったのもお料理が嫌いだからなんです。
記者:
・・・料理が嫌いなのにカフェを始めようっていう発想になるのがすごいなぁと。笑
高田様:
この前、カフェを始めるからにはパン作りを勉強しなくちゃと思ってパン教室に行ったんです。
その日は「ハイジの白いパン」っていうのを初歩のクラスで作ったんですけど、先生に「ご自宅でパンを作りたいんですか」と聞かれたので「パン屋さんとかやってみたいなと思って」と答えたら「…ぁあ、いいですね~」みたいな感じで。笑
軽井沢にもうお店もあって、あとは私が作るだけなんですと話をしたら「…そうですか~」みたいな。この人大丈夫かと思われてたと思いますけど。笑
でも、何かの拍子にできると思うんです。
記者:
今までの話を聞いてると、突拍子もない絵空事ではなくて頭の中に筋道が通ってるという気がします。
高田様:
それは分からないですけど、いつまでにこれをしようとかは思ってなくて…さっきの点と線の話のように、気が付いたら「これはもうクリアできたな」とか、何かそういう人生です。
がむしゃらに目標に向かって日々どうのというのではなくて、今が良ければいいじゃないですけど日々健康で楽しく過ごしていければと思ってます。
あまり頭で考えるとロクな事にならないので、思い立ったことは失敗してもやってみる、失敗してもクヨクヨしない。何かしらの役には立つかなと思っています。
記者:
勉強になります。その行動力に圧倒されますね。
カフェはどんな感じでやっていこうと思ってますか?
オープンはいつですか?
高田様:
庭の作業が詰まっているので、朝10時までの朝ごはん屋さんにしたいです。笑
オープンはまだ決まっていないんですけどオープン前に色々練習もしなくちゃいけないですし…
オープン予定のカフェ
記者:
それにしても、未経験で始める勇気とそれに伴う行動力がすごすぎますね。
高田様:
今まで貯めてたお金を全部吐き出してる感じです。でもその分次に回収するつもりだから!
貯金も大事だけどお金を持って死ぬわけにいかないです。子どももいないので自分の葬式代とやってくれた人の謝礼だけあればと言う感じで人生回していこうと思っています。
記者:
謝礼…細かい所まで。笑
高田様:
Rebornさんとタッグを組んで小屋(ガーデンシェッド)を広めていく計画を進めていきたいと思っています。
薪のお客さんが相当いるってことは薪を置けるくらいの家があるってことですから、その人たちがお客さんとしてポテンシャルになっている訳なので…
記者:
まだまだニーズは隠れていますね。
高田様:
そうですね。
ネットで調べても簡単な物か、ものすごい高い輸入品くらいしかないので、リーズナブルとカスタマイズ可能な事を売りにアピールできればいいと思います。
記者:
今回は本当によいモデルケースになります。
Rebornのお客さんでバラに興味のありそうな人を高田さんに紹介して、高田さんのバラのネットワークで小屋に興味のありそうな人をRebornに紹介してもらう、そんな美しい連携が想像できますね。
【記者感想】
まさにエピソードの宝庫。
高田様のお話から、人生を前向きに生きる、チャレンジすることの大切さを教えていただきました。
とはいえパン教室の先生は高田様の話を信じてないように思えるので、カフェがオープンした際には是非招待して美味しいパンを食べさせてあげてください。
バラ+ガーデンエクステリア=ライフスタイルの提案から両方のビジネスがうまく連携していくことを願っています。
知識をシェアできる場にしたいと思っています
高田様:
本当にうちには色んな種類のバラがあって個体個体で葉っぱや樹形が違います。
記者:
品種じゃなくて個体で違うんですか?
高田様:
そうです。その子その子で全然違います。
記者:
その子。笑
高田様:
そうなんです。ここに来た人が花を見てステキと思ったことに対して「これは○○です」って品種を言うだけじゃなくて、その子の育て方、日陰に置いた方が元気かもしれないとか肥料を与えるタイミングだったりとか、そういう色々な事を、教えるというのではなく知識をシェアできる場にしたいと思っています。
記者:
何年後かに軽井沢の名所の一つになってそうですね。
高田様:
バラは3年目が一番旬と言われているので来年が結構キーなんです。
今はまだ株をしっかりと育てている段階で、まさに子育て真っ最中、わんぱくでもいい、たくましく育ってほしいの気分です。
花たち
ハンナフラ ガーデン&カフェ
記者:
何年ぐらい持つんですか?
高田様:
バラは木ですからね。それこそ虫とか入らず上手に育てられたら10年以上のバラとかいくらでもあります。何本か虫に入られてダメになってしまいましたが。
いつでもいらしてください。
記者:
カフェオープンしたら朝ごはん食べに来ますね。
朝ごはん食べるとしたら何時に家を出ればいいんだろう?
高田様:
庭で野営してもらってもいいですよ。笑
あの小屋でもいいですし。笑
記者:
全然寝られますけどね。
高田様:
あれで民泊営業しましょうか?笑
【記者感想】
バラを「子」と呼ぶ高田様の花に対する愛情の深さを見た思いです。
育て方が個体によって違うというのも、まさに子育てと共通する部分があると感じました。
元気に大きく色とりどりに育った子どもたちが、軽井沢の新名所「ハンナフラガーデン&カフェ」に訪れた人たちを楽しませる。
近い将来、現実となるであろうそんな光景を想像して一人でニヤけてしまいました。