私が断熱や耐震を真剣に考えている根本には、自分自身に多少なりともこのあたりの不安があるからだと思います。また、日本が抱えるエネルギー問題、そして今後も高騰を続けるであろう灯油やガス、ガソリンといった燃料費。原子力発電に頼ったこれまでの電化の時代に対する反省。今後私たちはどのように地震などの自然現象とつきあい、暮らしを送らねばならないのか。果たして未来の子どもたちに、どのような世の中を引き継げるのか。小さなことのように感じる時もありますが、大きく感じる時もあります。
断熱耐震同時改修は、これらの問題を解決しうる一つの方向性だと考えています。可能な限り建物で消費されるエネルギーを減らし、いつくるやもしれない巨大地震で建物が倒壊しないこと。暮らし続けることができること。