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玄関と階段がまんなか

先週末完成見学会を開催させていただいた、長野市安茂里のT様邸の完了検査を本日行いました。施工:坂田木材株式会社

無事合格だったわけですが、お引渡し直前レポとして、WEB見学会のような感じでご覧いただきたいと思います。

自分でいうのもなんですが、コンパクトにまとまったプランニングで使いやすい間取りだ、と思っています。

6人家族のための家ですが、個室の部屋として6部屋、客間として和室1部屋、合計7部屋あります。

1階と2階それぞれにキッチン、洗面、トイレ、バスが備わっています。

つまり共有は玄関だけってこと。

プランニングの初期段階では、「なかなか60坪を切れない汗」、という状況だったのですが、

玄関と階段を家の中央に配置することにより通路をできるだけ削減して、56坪におさめています。

DSC_0126外観。北東より見ています。

1階と2階とで要求面積が異なり、約25㎡1階の方が面積が大。

この処理として、北側(正確には北西)を下屋としています。

2階の屋根は4寸勾配、下屋は3.5寸勾配として、微妙に変えています。

 

DSC_0007屋根は平瓦。外壁は窯業系サイディングを1、2階でカラーを変えて貼り分け、

玄関ポーチ&縁側デッキの下屋下部は、杉無垢羽目板張りとしています。

サッシはYKKAPのAPW330、玄関ドアもYKKAPヴェナートK2

玄関ポーチタイルがテラコッタ調の300角ですが、2色を混ぜてランダムに貼っています。

ここが板張りなので、意外と違和感はありません。

和と洋が、けっこう混ざった、ある意味不思議な組む合わせではあります(笑)

 

DSC_0008バルコニーが日除けを兼ねた、南東の掃き出し窓。

この柱も通常はサイディングで覆うのが一般的だと思いますが、あえて無垢のまま見せています。

柱はひのきの生き節あり。材木やさんがつくる家なのですから、

できるだけ外部にも劣化などの支障がない範囲でアラワシにしましょう、ということで化粧柱としています。

 

DSC_0010南向きの1階の窓は、夏の日除け問題がありますから庇(ひさし)をつけています。

ひさしといっても、最近は既製品でけっこういろいろなものがありますね。

昔は一つ一つ現場で大工さんが作ったもんですが、最近はアルミ製のものが主流です。

夏はすだれをかけられるようになっています。こちらもサッシに併せてYKKAP社製のコンバイザーなるもので奥行の深いものを。

 

そして内部へ

 

 

 

DSC_0014玄関ホールは間口1間。

最近はシューズクロークが流行っていますが、玄関と共で少なくとも4畳(2坪)程は必要となります。

その割には通路部分が多いので収納量はこの壁面収納型と大きくは変わりません。

「ゲタバコ」とも最近は呼ばずに、「玄関収納」と呼ぶ傾向になります。

既製品をうまく活用。造作家具のように見えるよう納めていました。

 

IMG_6697玄関を中央に配することが多い2世帯住宅ですが、

玄関入ってすぐのホールは、こんな感じに暗くなる傾向があります。

その解決策として、いろいろと考えうるわけですが、けっこうそれなりに金額がかかります。

2階の床を透光性のあるものに一部したり(FRPグレーチング)

VELUXの光のトンネルでetc.・・・・。ムキになるとひどくお金がかかります。

かといって照明器具に頼りきるのもどうか。

最近の玄関ドアはガラスが小さいのでそれ程期待できないので、

ホールから接続している部屋のドア・引き戸から間接的に光をとりこむ方法や、

客間など、常時開けっぱなしにできる部屋を隣接させるのは、どうか?

 

DSC_0042先ほどの写真は全部の部屋を閉じ、かつ照明をつけていない日中の中央、玄関のホールでしたが、

隣接する部屋入口を開けると、いっきに明るくなることが確認できました。

また、建具についているガラスやポリカーボネートなど透光性のあるものがあると、かなり明るさを得られるということもわかりました。

この辺りが設計上の懸念材料だったわけですが、

まあ、あまり普段人がいることもないので、それなりに割り切って中廊下形式としてしまうのが、正解なのかもしれません。

 

DSC_0025また、間取りをコンパクト化させるうえで、どうしても窓が取れないということもあるわけでして。

ここは1階の脱衣室ですが、2階がない下屋となっているので、光井戸などとも呼びますが、

天窓を設け、四角い筒状に光を導いています。

結露の可能性が当然あります。

あまりひどいようでしたら、ガラスなど、密閉できるものが必要になるかもしれませんが、

まずはやってみようということで、筒の中を塗装仕上げとしています。

脱衣室はやわらかい光が落ちていて、なかなかいい感じではあります。

タオル掛け式のパネルヒーターで22~23℃程度暖房をして、換気扇も24Hまわし、あとはVELUXの天窓の断熱力を観察してみるとしましょう。

 

DSC_0013 DSC_00881階の客間は6帖畳敷きの和室です。

床の間、仏壇、押入れ。

床柱は日光杉とひのき。

障子越しの柔らかい光は、これに替わるものはなかなかないぞな、

と思わせるこのものがあります。

 

聞けば太鼓のお稽古をここでお祭り前に行うのだとか。

お琴に生け花、

書道に詩吟(ココデシギンカヨ~( ;∀;))、

囲碁や将棋、それにお説教。

日本の伝統的文化は、やはり和室でこそその格調を存続できるのではあるまいか。(マタオオゲサナコトイッテルゥ~)

 

 

DSC_0027LDKは対面式のオーソドックススタイル。

和室以外は引違窓ではなく、FIX&すべり出し窓で固めています。

ひのき無垢フローリングとひのき羽目板天井。

それにパネルヒーターによる全館暖房。

最近坂田木材さん定番ラインナップです。

 

DSC_0030

DSC_0032キッチンの奥には勝手口付きのパントリー。

白基調で明るいイメージ。

吊り戸棚ありで、収納量を確保しています。

 

DSC_0019 DSC_0026玄関ホールには、2階へと続くドアがあります。

1、2階で分ける2世帯住宅の場合、ここにドアを付けるかどうか、けっこう白熱した議論になることが多いです。

2階上がったところにドアまたは引戸をつけることも検討されました。

もちろんドアをつけない、ということも検討しました。

悩んだ末のドアです(笑)

 

DSC_00532階へと来てみるとホールになっています。

ホールは洗面脱衣室やトイレへの通路と一体化しています。

2階にドアなり引戸を付けるとなると、この階段廻りを壁で囲うことになりますから、

やっぱりこの形がいいだろうという結論になりました。

正解だったと思います。

 

 

DSC_0068この階段ホールの手すりは腰高で、ちょっとした本棚も兼ねています。

向こう側はLDKです。

2階は床、天井共にパイン材で、洋のカジュアルテイストです。

 

 

DSC_0049基本的には1階のLDKと2階のLDKが上下で重ねた形になっています。

木造住宅の弱点として防音性の弱さがありますから、

1、2階で同じ用途の部屋は重ねてゾーニングするのが基本です。

2階にはそのほか寝室、ベランダ、子供室×2部屋が。

 

DSC_0131暖房エネルギーは世帯で分けませんでしたが、

給湯は各世帯が明確になるように、オイルタンクを分けました。給湯ボイラーも2台です。

ライフラインをどこまで分けるかも2世帯住宅のポイントになります。

電気や水道は1契約にしないと、基本料金が倍かかります。各々の使用料が分かるよう、子メーターを分岐先につけて、計測できるようにしておくのが良いかと思います。

初年度1年間実測すれば、どちらが何%つかっているかだいたいの目安は出るはずです。

 

DSC_0128耐震等級3の長期優良住宅。

Ua値=0.43(一次消費エネプログラムによる・QPEXだとUa=0.41)

設計上の光熱費(断冷房・換気。給湯・照明・家電・調理)は¥360,000/年と算出されています。

(最高等級4[Ua=0.75]だと¥440,000/年と比較で算出)

はたしてどんな結果になるでしょうか?

私としては250,000前後になるんじゃないかな、と予測しています。

関係者の皆様、お疲れ様でした。

そしてTさん、お幸せに♪

 

2017.12.19 Reborn塩原

 

 

火事こわい

先週、火事になってしまった家に行きました。

当然ながら消火後です。

私は前職で、長年工務店に勤めていたことを知る人は少ないと思います。

実はその工務店は7年程前に倒産してしまい(経営者ではありませんでした)、

300棟弱のお客様の大多数から、現在も点検やメンテナンス、増改築のご相談をいただいております。

そんな中の1棟が先々週、全焼してしまいました。

私が入社する直前にお引渡しされたそのお宅(築22年)には、過去に何度かおじゃましたことがあり、

たまたま点けたお昼のニュースで、「ログハウスが火事に」というアナウンサーの声が耳にとまり、じっと画面を見ていたのですが、

まさかまさか・・・。

このことは、このブログで紹介すべきか1週間ほど悩んでいたのですが、

私を含め、みなさんにも同様のことが起こりうることなので、

静かに、

薪ストーブユーザーである自分自身への戒めの意味も込めて紹介したいと思います。

 

Exif_JPEG_PICTUREすでに雪景色となっていましたが数日前には火災現場でした。

現地に到着すると、外観はさほど焼けていない。

骨組みはしっかり残っているし、ログ壁の防火性には驚きましたが、

窓ガラスは吹っ飛んでいるし、煙突や天窓なども脱落。

屋根に穴が開いている様子でした。

 

Exif_JPEG_PICTURE次に家の中に入ると、あの鼻をつくにおい。

そして真っ黒な世界。

木の表面は真っ黒に炭化こそしていますが、表面の1~2cmほどか。

ただ屋根の下地の合板は完全に消失し、屋根板金の裏側が見えています。

このまま雪がもっと降れば、きっと屋根材ごと雪崩のように崩れてしまうかもしれません。

 

出火原因は、リビング先の外のデッキに出しておいた薪ストーブの灰、だとのこと。

完全に火種が消えておらず、デッキの床に燃え移り、たまたま置いてあったガソリンの携行缶に・・・。

 

Exif_JPEG_PICTURE誤解を招いてしまってはいけませんので、もう一度言っておきます。

薪ストーブの灰をビニール袋に入れてデッキの床に出して置いておいた・・・、

それが原因だそうです。

 

きっとこれまでも同じことをしていたんだと思いますが、たまたま火種が残っていた。

 

灰は必ずフタのある金属など燃えない容器に移してください

 

そしてこの写真を、あなたの目に焼き付けておいてください。

 

 

オーナー様ご家族の皆さんは全員無事だったのでなによりですが、

思い出のつまった我が家を失った今の心境を思うと、なかなか言葉がでてきません。

 

近隣への延焼もなく、また地域の方の助けもあって、現在は仮住まい生活を続けていらっしゃいます。

火災保険も加入していたとのことですので、物理的な復興はそれほど難しくないはずですが、

このように寒い時期ですから、どうぞお大事にしてください。

 

大事な書類は引出しタンスに仕舞っていたそうで、

プラスチック製のケースに入れてあったものは跡形もなくなくなってしまったそうですが、

木の引出しにあったものは、おおよそ書類として残ったそうです。

木は表面は当然黒く燃焼しますが厚みがそれなりにあると燃えにくい、ということになります。

 

このブログをみて、「あ、」と思った方は、木の引出に、あるいは耐火性のある金庫に、趙大事な書類なんかは仕舞った方がよさそうです。

 

折しも現在甲府市で、省令準耐火構造の木造在来工法の家を新築工事中。

記憶に新しいロンドンの高層マンションの火災の原因は、外壁通気層から入り込んだ火が、石油由来の断熱材に燃え移ったことが原因だと聞いています。

木造の家が圧倒的に多い日本でも、火災を考慮した建物がもっと研究されるべきだと思います。

工事期間中の建物であっても、弊社ではその建物に火災保険をかけています。

それも大事なことの一つではありますが、

命というものは一つしかありません。

 

燃えにくい、とか

逃げる時間がある、

燃えたとき有毒ガスが出ない、

そういうことも知識としては知っていても、

ぐるり今自分がいる廻り見回すと、なんとも危険といえば危険だと思ってしまうのです。

地震もこわいが火事もこわい。

 

2017.12.16 Reborn塩原

 

年末年始休業日

年末年始休業日のお知らせ

2017年12月31日()~2018年1月8日(月・)まで

新年は1月9日より通常営業いたします。

 

緊急の場合は下記までご連絡ください。

塩原携帯 090-1121-3993

shiohara@reborn-nagano.co.jp

 

 

 

防音と高断熱高気密と黄色

長野市安茂里の工事現場に行ってきました。施工:坂田木材(株)

Exif_JPEG_PICTURE現場はまさに大詰め!

大工棟梁は目隠し格子スリットを。

室内ではクロス屋さんが黙々とクロスを張っています。

天気がよさそうに見える写真ですが、

寒波の影響で、風が冷たく、体感的には2~3℃といったところ。

T様、この度は誠におめでとうございます^^

 

 

Exif_JPEG_PICTURE今週末の土日に完成見学会が開催されます。

果たして間に合うでしょうか^^

会場内にある洗濯機パンに目を奪われました。

ウワサでは聞いていましたが、かさ上げ型・排水接続部分に下からアプローチできます。

基本設計中は、洗濯機パン問題がけっこう話題になるのですが、最近はパンを付けない、という方が多い一方、

洗濯機の故障や排水ホースの断裂など万が一に備えておきたい、床を濡らしたくない、

という判断をする方もいます。

 

Exif_JPEG_PICTUREこの家は、目の前約100m先に新幹線と在来線と国道19号が走っています。

防音という意味でも高断熱高気密住宅とすべきです。

現場監督さん曰く、「新幹線の音が最も静か」なのだそうです。

車両の性能が上げっているためか、遮音壁があるためか、

とにかく家の中はとても静かです。

北欧のテイストが漂う部屋には真四角形のよこすべり出し窓。

 

Exif_JPEG_PICTUREタオル掛け式パネルヒーターは黄色。なかなか思い切ったチョイスだって思うかも、ですが、

わたくし個人的には、木が経年変化でオレンジ色に近くなってゆきますので、

木の家に黄色はけっこうアリだと思っています。

もう少しだけフレーの入った、カラシ色のような色がラインナップしてくれるといいのだが。

それに、なんだかビタミンC的で、元気がでそうな雰囲気があります(笑)

間取りの制約上、1階にある洗面脱衣室には窓が取れませんでした。

天窓とランマ状FIX採光室内窓で、暗さを解消しようとしています。

窓がない部屋の工夫、ということで、このあたりぜひ見学会でご覧いただきたいと思います。

 

Exif_JPEG_PICTURE玄関と客間が共有の2世帯住宅。

1階と2階で世帯を分けています。

玄関と階段を中央にゾーニングすることが、床面積のコンパクト化につながっています。

2世帯住宅を検討している方はもちろんですが、

平屋を検討している方は、この間取りがとても参考になるはずです。

詳しくは坂田木材株式会社のホームページをご覧ください。

2017.12.14 Reborn塩原

 

築26年インスペクション

『今年の年末年始は、新人大リーガー大谷君を見習って、「目標シート」をつくろう!』

個人的に意を決した週末でした(^ム^)

何事も目標が大事、とはよく言われることですが、

その目標を、1年の間、いや数年間のあいだ、ずっと持ち続けて1㎜でも近づこうとする。

なんか大人になると、あっちへフラフラ、こっちへフラフラしちゃうんですよね>_<

頭の中だけではなくて、やっぱり紙にして、頻繁に目にするようにしないと、いけませんわね。

 

さて、築後26年の木造在来工法の住宅をインスペクション(建物の現状を調査)させていただきました。

3年前の2014年11月22日。

記憶に新しい白馬神城断層地震

長野市内も善光寺周辺を中心に、活断層が刺激され、連動して大きな揺れを観測しました。

Exif_JPEG_PICTUREその時に発生したという壁のクラック。

ガバっと開いてしまっています。

いわゆる木ズリ下地のモルタル+リシン吹付塗装仕上げ。

地震エネルギーを物体が、割れるという形でエネルギーを吸収したともいえます。

インスペクターの判断としては、ここから雨水が入り、壁の中を腐らせる原因になるので、「劣化事象」として扱います。

 

Exif_JPEG_PICTURE基礎にも比較的新しい大きなクラックがありました。

床下への通気を確保するための地窓(ぢまど)の両脇はどうしても割れやすいのですが、

ちょっとここは大きいですね。コンクリート基礎は0.6㎜以上のクラックが劣化事象と判断されます。

外壁同様、ここから雨水などが侵入し、鉄筋コンクリート内部の鉄筋を錆びさせてしまう恐れがあるためです。

実は、私の経験では、ほとんどの家で基礎にクラックが生じています。

コンクリートの乾燥に伴う収縮で割れることは理にかないます。

したがって、0.5㎜以下のクラックは劣化として扱いません。ただし、その割れに雨水が継続的にあたるようなことは避けなければなりません。

今でこそ新築時、地盤調査を行う事が常識化しましたが、26年前は住宅規模の建物であればまず調査は行われませんでした。

ですからこの割れは、基礎のせいではなく、地盤によるものだと考えることもできます。

しかし地盤はもうどうにもならない。

そうなると、いかにこれ以上この割れが進まないようにするか、というところが大事な対策となるかと思います。

 

DSCF3068けっこうおおきな建物でしたので、床下調査には1時間ほどかかりました。

本来であれば、床下点検口からのぞき込み、目視で確認できる範囲だけ調査を行う、

というのがガイドラインにあるのですが、私の場合はどうしても奥まで行ってしまう。

今回も、以前白ありの被害があり、セントリコンという、疑似餌によって巣ごと全滅させる予防対策の真っ最中の様子を垣間見ることができました。

 

DSCF3071床束(ゆかづか)と呼ばれるこの柱にシロアリが侵入した痕跡がわかりますでしょうか?

蟻道(ぎどう)といいますが、おがくずでできているような土状の通路をつくって侵入してきます。

床下だけで10か所以上はありました。

1か所だけあってもオオゴトなのですが、こうもあると驚きや恐怖よりも、好奇心の方が優ってくるから不思議です。

まことに不謹慎な話なのですが、もっと奥まで調査してみたくなるのは罪でしょうか。

 

DSCF3069床下を調査していると、いろんなことが見えてきます。

この家は床に断熱材が入っていません。

図面を見ると、断熱材が確かに入っているのですが、先代の建築主と棟梁が申し合わせたのでしょうか、単に大工さんが手を抜いたのか、

今となっては知る由もないのすが、これでは床が寒いワケです。

加えて地面がけっこう濡れています。

そのため、合板基材の床フローリングは接着剤が劣化し、気を付けないと床を踏みぬくというようなことになってしまいます。

 

 

Exif_JPEG_PICTUREこれが直上の室内側の床。

あぶないところはガムテープでマーキング兼補強(?)をしてあります。

このようなお宅が実は日本中いたるところにあると考えています。

冷たい床は当然裸足でなんか歩けないですからスリッパを。

加えてじゅうたんを敷き、そこにまたダニが発生し、死骸が温風ヒーターでそこいらじゅうに・・・。

 

DSCF3074さらに床下の奥へと歩を進めてゆきます。

歩というよりは芋虫的動きなのですが(笑)

建築時の木くずがあちらこちらに散乱。

これもシロアリの餌食になる可能性が高いのですが、

床下に潜る身としては、白いカビで覆われていたりと何とも気持ちが悪いわけです。

 

DSCF3085

お菓子の包装やトレーなんかもよく見かけますね。

この家をつくった職人の姿勢が床下に垣間見ることができます。

 

DSCF3108

お酒の空き瓶やパックも・・・。

なんかもうやるせない気分で芋虫人間はすすんでゆきます。

 

 

DSCF3088

私がよく連呼している、気流止めというのがこれです。

このように、間仕切り壁の最下端が床下に口を開けています。

 

DSCF3092カメラを差し込んで上方向を撮影した写真です。

このトンネルの中を、床下の湿った涼しい空気が、駆け上がってゆきます。

場合によってはここで結露を生じていることもままあり、真っ黒になっていることも少なくないのですが、

幸いにもここは暖房をあまりしていない部屋の下らしいです。

 

Exif_JPEG_PICTURE最後に問題を。

これは和室の障子の下の方ですが、

いったい何が起こったんでしょうか?

 

開かずの間の障子も、たまには開け閉めしてみてください。

もしかするとあなたの家にも・・・・。

2018年の目標は、「床下をスムーズに動き回る」にしようかとも思っています。インスペクションの機会が、今後も増えてくるでしょうから。

 

2017.12.12 Reborn塩原

 

窓やドアなど開口部の温度ムラ

スライド3今週ついに、Rebornオリジナル木製高断熱ドア=eZ-door(イージー・ドア)がWEBショップで発売となりました。

今のところ全く注文がありませんが、気長に待っています(^ム^)

断熱性能を示すU値=0.9となっており、メチャメチャすごいのです。

そして魅力的なのがその値段。ある意味業界内の価格デストロイヤーになるくらいの気構えでおります。

薪ストーブユーザーにとっては画期的な、木製薪小屋キット=グリーンラックを皮切りに、木製物置キット=木っとハレルヤ、木製駐輪場キット=木ちゃり庫に続く、2年ぶりの新商品です。

これから新築住宅を建てるご予定のある方、玄関ドアをリフォームしようとしている方は、ぜひ一度WEBショップをのぞいていただき、設計者あるいは現場監督さんと採用をご検討ください!

(お施主さまへの販売ではなく、工務店や設計事務所のみの販売となります。配送のことがありまして・・・泣モゴモゴ)

 

このところ長野市は連日朝は氷点下。

昨日は信濃町に行きましたが、あれよあれよと雪が積もり、

2時間ほどお客さんとお話しをしていたら、その間に15cm程積もりました。

「ああ、ついにまた冬になってしまったのだな」

そう実感がわいた塩原です。

 

IMG_6661さて、今回は玄関ドアと窓についての温度ムラについて。

画像はアルミ樹脂複合型のいわゆる断熱型玄関ドアです。

新築住宅の90%以上がこのタイプの玄関ドアだと思われます。

アルミ板に、木目調の化粧シートを両面に貼っており、YKK、LIXIL、三協立山など大手サッシメーカーから、

色やデザインが、いったい何種類あるのか正確には分かりませんが、少なくとも200種類以上は発売していると思います。

公称のU値=2.33

リボーンのeZドアと比べると、2.5倍以上に熱が逃げやすいということになります(2.33÷0.9≒2.58)

多少なりとも、「室内側の表面で結露をしている」という連絡を受け、早速朝8:30、朝方の冷えがまだ残る時間にお邪魔して参りました。

 

FLIROne0009最近では数万円でスマートフォン装着のサーモグラフィーが手に入ります。

東に面した玄関ドアなので、朝日が当たり始めたところです。

この下側の黒いところ、ここが冷たい!10℃を下回っています。

「わ~、いつも結露しているところだ~」とお住まいの方による背後の声。

ちなみに気温計は20℃を示しています。

気温20℃、相対湿度50%の空気の露点温度は9.3℃。

スポット1は9.3℃なので、ぎりぎりといったとこか。

高断熱、と言われる建物であっても、実はこのくらい温度ムラがあるのです。

 

 

IMG_6643もう一つ。

窓下にパネルヒーターが配置されている樹脂サッシ窓のサーモ画像です。

スポット2はガラス表面ですが、22℃あります。

スポット1窓枠は19℃。最も冷たいところで18℃の状態です。

パネルヒーターには35℃の温水が流れていて34.8℃になっています。

この画像だけ見ると結露は起こらないだろう、

うむ、さすがは樹脂サッシだ、という風に評価できますが・・・。

 

IMG_6651問題なのは、引き違い窓の重なり部分。

スポット1は9.9℃になっています泣。

引いた写真だとよくわからないのに、

こうして部分的に計測してみると、サッシの部分部分でずいぶんと温度ムラがあることが分かってきました。

特に気になったのがスポット2の12.4℃。

スポット3(ガラスのフレーム)と比較すると2℃も低温に。

素手で触ってみるとその違いは歴然。

いったいなぜなのか?

 

IMG_6660元の画像がこちら。

この白いレール部分、

なんと、樹脂サッシとうたいながらもであるようです。

引き違いなので2本あります。

う~ん、ちょっとこれにはびっくりしました。

なぜこの部分に熱を伝えやすいアルミが使われているのか、

これまでほとんどの人が気づいていないのかもしれません。

メーカーに対して率直に聞いてみる必要があると考えています。

耐摩耗性なのか?

操作のスムース性を保つためなのか?

 

Exif_JPEG_PICTUREそうと分かった塩原は、いてもたってもいられずに、こんなものを試してみたくなりました。

パネルヒーターの熱を、間接的にこのアルミレールに伝えようとするものです。

(ホームセンターなどで、「両側クリップ」なる商品名で販売していますす。数百円)

果たしてこれでどうなるのか?

 

IMG_6649多少改善され表面温度が+1~2℃あがりました。

これで結露が、「ポタポタ」から「うっすら」に変われば、

「小さな対策、大きな効果」、といっていいのではないかと個人的には思っています。

気温ではあまり温度ムラを感じませんが、このように、

実は窓や玄関ドアなどの開口部には、大変にムラがある、ということを知っておいてください。

そしてこの窓辺の1~2℃が結露するかしないか、大きく影響してくるのだ、ということも。

2017.12.9 Reborn塩原

 

 

12/16,17は完成見学会

Exif_JPEG_PICTURE弊社設計、施工:坂田木材株式会社による長野市安茂里のT様邸(2世帯住宅)

完成見学会のお知らせです。

2017年12月16日()・17日(

両日共に10:00~16:00

詳しくは、坂田木材HPをご覧くださいませ。

(※須坂市会場の家は、弊社設計ではありません)

 

 

 

 

初・窓のアルミ水切り

Exif_JPEG_PICTURE甲府市M様邸は外部がだいぶ出来てきました^^

長野市を朝出発する際、外気温は-2℃でした。

車で1時間40分程しか離れていませんが、これほどまでに違うものかとびっくり!

上着を脱ぎ棄てて、外部のチェックを行いました。

(今回もお施主さんによるDIY塗装が行われています)

しかしながら夏は恐ろしい甲府盆地。

ぶ厚い断熱は欠かせません。

 

Exif_JPEG_PICTUREKMブラケットによる付加断熱100㎜グラスウールもタイベック防水シートにくるまれ、100年の眠りにつきました。

眠るのか活きるのか。

無機材であるグラスウール断熱材は、劣化することなく、寡黙にその効果を発揮し続けてくれることでしょう^^

KMブラケットは樹脂製です。こちらも熱を伝えづらく、長期にわたり劣化することなく、その役割を果たしてくれることでしょう。

もしも、万が一、火災に巻き込まれたとしても、グラスウールやロックウールの無機材断熱材は燃えにくい、

反対に、ウレタンやスチレンボードなど、石油由来の断熱材は火災発生時の危険性が指摘されています。

 

Exif_JPEG_PICTURE窓サッシはいずれ交換の時期が訪れます。

30年後か。

50年後か。

いずれにせよ躯体や基礎なんかに比べれば耐用年数は少ないはず。

ここ10年で、最も普及がすすんだ住宅建材といえば、

私は窓の樹脂サッシなのではないかと思います。

ここ山梨県ではたまに見かける程度ではありますが、長野県ではけっこう広がりつつあるように思います。

 

Exif_JPEG_PICTUREリボーンでは樹脂サッシを100%採用しています。

シャノンというメーカーのものです。

加えてその取り付け方法も独特です。

外壁よりも10cmほど窓ガラスが引っ込んだ納まりとしています。(窓を外壁からちょっと出す、半外付けも対応しています。その場合、窓が、出窓のようになるってよ)

また、窓の交換をも想定しています。

さらに、このお宅から、アルミ製の窓台を使用しはじめました。

大工さんからは、「施工性バツグンだ」と太鼓判をもらいました。

 

 

Exif_JPEG_PICTUREリボーンのオリジナルドア(eZドア#02)も取りつきましたよ~♪

こちらも引っ込み納めになっています☆

レッドシーダーの無節であります。

インスタ映えしそうですが、やってません( ;∀;)

受注を開始しました。

全国の工務店、設計事務所にお勤めのみなさんからのご注文をお待ちしています!

Reborn WEBショップはこちら

 

Exif_JPEG_PICTURE天井裏にも断熱材が入り始めました。

水平構面であるネダレス合板をサンドイッチする形で、

合板上には高性能グラスウール16K 200㎜厚マット品を敷き込み、

合板下には、高性能グラスウールのブローイング30K品を180㎜吹込みます。

防湿層は合板の上でとり、換気ダクトや照明器具のための電気配線による気密処理を簡易にできるようにしています。

加えて防火上必要となるファイヤーストップ材を不用としています。

省令準耐火構造とする場合の木造軸組み工法の手法として、練りに練った手法です。

 

Exif_JPEG_PICTURE室内の仕上げは通常天井から仕上げますが、

今回は外周の内壁石こうボードからはじめました。

このことにより、構造的にも大変に強くなっています。

また、この時期太陽高度が下がってきており、

室内に日射が深く入り込んでいます。

これから冬至まで、その深さはどこまでいくのでしょうか。

 

Exif_JPEG_PICTUREサンルームと称している南側の6畳間には、燦燦と日射が入り込んでいます。

長野県も比較的日射は豊富なのですが、ここ甲府盆地は日本でも有数の日射量が見込めます。

太陽光発電パネルと共に、太陽熱ソーラーシステムも搭載しています。

この部屋では、室内の洗濯物干場として、家事室として、子供の勉強部屋として、

など多目的に使える”洋室”としています。

そのかわり、といっては何ですが、

よくある和室の客間はこの家にはありません。

1階のLDK以外のもう一部屋を洋間とするのは、今後のトレンドになるような気がしています。

 

2017.12.7 Reborn塩原

 

木製玄関ドア(eZ-door)発売開始

個人宛・大型荷物の配送料がタイヘンなことになっています;汗;

今年、注目ワードであった「ブラック企業」。

建築業界では、もう何十年も前から慢性的な長時間労働が問題になっていますが、

インターネット通販の急成長で、運輸業界でことさらマスコミを通じて話題になり、

人手不足や慢性的な残業が問題になっていると報じられました。

 

わが社も設計事務所兼工務店でありながら、木製のマキ小屋を主力とする通販事業を行っております。

”個人宛の大型荷物”は、このところ運送業界ではかなりの嫌われモノになっているらしく、今秋以降大幅な値上げ要請を受け、度重なる交渉をして参りました。

 

・業界の中で過度な競争が起こると、そのあと必ず引き潮がやってくる

・顧客主義のサービスも、提供する側がそれにふさわしい対価や成果を得ること出来なければ、不満や争議のもとに

これからどんどん人手不足になってゆく就労人口ですから、無人宅配ボックスや駅でのロッカー受け取りなど、社会的なカイゼンが当然必要な時代だと思います。

 

そんな向かい風(?)の中、Reborn WEBショップで、eZ-doorが発売になりました。

この商品は、一人でも多くの方の家に、本物素材の断熱ドアをお届けしたい、という単純な想いからです。

基となる玄関ドアはスゥエーデンのガデリウス社が発売している「スゥエーデンドア」。

 

市場では、工務店向けに30~40万円で取引され、主としてこだわりの高性能住宅に採用されているようです。

大手メーカーがこぞって発売している、一般的なアルミ樹脂複合型の玄関ドアに比べてそれなりに高価ですが、住宅の顔である玄関ドアにこだわりたい、

と思うのは、家を建てようとするすべての人の願いなのではないでしょうか。

 

FLIROne0009ぱっと見はとても信頼性があるように見える断熱ドアですが、

ご覧のように、サーモグラフィーを通して見てみると、かなり温度ムラが生じています。

玄関ドアは面積も約2㎡と大きく、玄関にはタイルなど蓄熱量が大きい素材が多用されていることから、

熱損失が大きく、しかも冷気が残りやすい場所となっています。

 

定期的な再塗装などのメンテナンスが必要にはなりますが、

これから家を建てようとしている方や、高性能住宅をつくり続けている工務店・設計事務所の方々の目にとまり、ご採用のご検討をいただけると幸いです。

ちなみに送料は、長野県内¥14,904、といった感じに。

 

株式会社Reborn WEBショップ店長 塩原

工事よもやま

師走に入って、「年内に!」という工事に追われています。

DSC_0386愛知県H様ウッドフェンス。

1”×6”ウエスタンレッドシーダーにACQを加圧注入。

さらにシッケンズノバテック(オイルステイン)塗装という最高級仕様で、

のべ80m!

非常に見応えがある囲いとなりました^^

 

IMG_0823DSC_0388ここは以前、お茶畑が広がっていました。

しかしあっという間に宅地造成が行われ、

住宅が立ち並ぶ地になってしまいました。

13年前に新築したのですが、愛知県であってもすでにシャノンの樹脂サッシを用いています。

当時まだUa値という概念はなかったのですが、改めて計算してみると、Ua=0.43という外皮断熱性能を誇ります。

天窓が多いため冷房負荷を大きくさせてしまったなぁ、という反省があります。

ダクト式セントラルエアコンがメイン冷房で、1階の居間に壁掛けエアコンを付けました。

暖房はPSのパネルヒーターですが、

「保険で」つけた電気式の床暖房はこれまで1度しか運転させていないそうです。

当時は床暖房がとても流行っていました。(今でも?)

それ以来私は床暖房を導入した家はありません。

これからもきっと導入しないと思います。

 

Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE長野市Y様邸では、洗面化粧台のビフォーアフター。

「何がかわったの?」

なんて言わないでください^^

木の集成材天板を、人工大理石に交換しました。

水道屋さんの上野さんに、大工工事までやってもらいましたy

この設備やさん(実はOBです^^)まだまだポテンシャルをお持ちのようです。

 

DSC_0373富山県F様邸ログハウスでは腐れ対策を実施。

ボレートロッドというホウ酸塩棒を予防注射し、

さらに抜本的な対策として雨かかりがないように、

地元工務店の方々に作ってもらいました。これでひとまずは安心か。

 

 

 

Exif_JPEG_PICTURE松本市ではY様邸の地鎮祭。

見事、雲一つない快晴に恵まれました。

長期優良、BELS評価などの申請許可を待って、

いよいよ着工です。

恵まれた立地条件を活かして、太陽光発電パネルを6KW弱。

加えて太陽集熱器を6㎡ちょっと。温水暖房と給湯に利用します。

Ua=0.34で、暖房用消費エネルギーは灯油換算で622㍑(4.7㍑/㎡)

※もしも断熱等級4(一応)最高ランクであるUa=0.75で建てると1440㍑も消費することに・・・汗)

実際のところはオール電化で、暖COP=2.5で年間暖房用消費電力2,176kW(1Kw=¥30として、¥65,000あまり)

メーカーの発電推定量は8,143kW/年

Q1.0(キューワン)で、文句なしのZEROエネ住宅といえるかと思います。

 

外観南東ここ数年で定番化してきた感のあるスタイルで、2階は勾配天井で高さ控えめの外観。

1階南に下屋付きデッキで、日射は2階の大きな窓で吹抜けを。

1階外壁はレッドシーダーざらざら板で、2階は西洋しっくい左官仕上げ。

軒の出を大きくとって、軒天井には無垢板を。

耐震等級3でありながら、2階の小屋組みには火打ち梁がありません。

耐力壁がバランスよく配置できないとなかなかそうはいかないんですよ。

2017.12.5 Reborn塩原