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太陽エネルギーそのもの

2012.08.30

今日の午前中は、長野市保科温泉で、自然エネルギー信州ネット第1回バイオマス部会が行われました。ここ保科温泉では昨年、ペレットボイラーを長野市の補助金もあり、導入したそうです。それまでは灯油でお湯を沸かしていたそうですが、ペレットという木のおが屑を耳栓状に固めた燃料を用いています。 保科温泉の源泉温度は30℃程度なので、これを沸かしなおす必要があるとのこと。長野県の南の方では、ペレットボイラーによる温泉施設も多いのですが、長野県の北側(北信~「ほくしん」と言いますが)では珍しいのです。   このサイロにペレットを投入し、年間約180tを見込んでいるそうです。 ちなみにペレットは1kgあたり47円として年間約850万円なりぃ~。 温泉施設って燃料すごくかかるんですね。それでもCO2削減量が年間で290t程度見込まれますので、非常に環境にはいいわけです。     このボイラーの見学会に先だって、県林務部 県産材利用促進室の井出さんから、オーストリアでの木質バイオマス利用状況の視察についてのレポートがありました。その詳細はいずれ世に出てくると思いますが、「ほんと日本って、長野って、遅れちゃってるなぁ」、という気持ちにさせる衝撃の内容でした。徹底的に生活エネルギーに木質バイオマス(=薪やペレット)を組み込んでいて、「オイル イズ フィニッシュ!」だそうです。いずれなくなるオイル。考えてみれば当たり前の結果なのかもしれません。私たち日本人は、オイルがいつか枯渇するってこと、なんとなく他人事のように考えちゃってません?誰かが革新的な何かを考えてるから大丈夫、的な。オーストリアでは、国土のいたるところに木(チップ)を燃やす拠点があり、その燃やした熱を各家庭に普通に送り、熱交換して給湯や温水暖房に利用しています。そう、もうすでに、当たり前のこととして。温水を各家庭に配る配管は道路に埋設されており、(もちろん電線も地中に埋まっていているのですが)、各家庭ではほとんど薪ストーブや暖炉があるのです。 日本には、特に長野県ではうじゃうじゃと木があるではないか。それなのにわざわざ太陽光発電や原発やオイルを燃やして電気を作り、家庭への送電で空気中にそのエネルギーをほとんど放出し、やっと辿り着いたわずかな電気でお湯を各家庭で沸かして使っている・・・。 皆さんも考えてみてください。オイルが、原発がない状況での生活を。我が子らの未来を。 また、当たり前のことですが、改めて問われるとよくわからないのですが、 「木は燃やすとなぜ熱くなるのか?」~燃やすと冷たくなる物って、そういえば無いよなぁ? 「木はなぜ燃えるのか?」~当たり前のことだけど不思議だ! 「木ってもちろん生き物だけど、ある意味、バッテリーなんじゃない?」 木は、神によって成型された太陽エネルギーを集める装置なのですね。木は頭からつま先まで、エネルギーそのものを宿しているとも言えます。 燃やした後に出るガス(CO2)によってもまた、木は成長します。灰はその成長を助けます。 燃えない木はありません。ありがたいことです。  

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