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薪 配達システムの拠点を訪問~DLD伊那

2012.04.09

春なのかまだ冬なのか、いずれにしてもコロコロ天気が変わりますねぇ。今日は長野県伊那市の株式会社ディーエルディーの本社を訪問し、薪ストーブの燃料”薪”の配達サービスの拠点を見学してきました。 まだまだ暖房が必要な信州では、今冬、切実な薪不足となりました。例年よりも気温が低い日が多く、1世帯で使用する薪が増えたこと、原発事故により、東北・北関東の薪が汚染され、出荷できなかったこと、薪ストーブユーザーがじわりと増えていることなどがその理由。責任者の木平(こだいら)さんは完全に見込みが甘かったと振り返っています。伊那本社の薪ヤードには、現在使える乾燥された薪は全くないのが現状だそうで、現在は県内・山梨にある9か所の拠点にあるわずかな在庫をあちこちに切り回し、また、人工乾燥窯に最近割った薪をいれて、強制乾燥しているのが現状だそうです。 すでに来シーズン用の薪を、製作開始し、来冬も不足しないよう、帯を締め直していました。 薪の宅配サービスは、全国でも先駆的で、現在は720軒ほどの契約があるとのこと。やはり薪を保管しておくスペースが敷地内にない、薪割りが時間的にできない・体力的に無理、さまざまな理由により、薪を購入するユーザーが多いのも事実。 しおはら住宅デザイン設計の調査によると、薪ストーブを住宅に取り入れたいとする希望する人の多くが、薪の調達が不安、という理由で断念、見送りとする結果になっています。 共働きなので・・・、敷地が狭く薪をおいておくことができない、やっぱりメンドクサイ・・・夢やあこがれがあっても、そんな理由を家族から持ち出され、便利さから脱却できない。あきらめる口実にもなっています。 しかし、この薪宅配サービスがあれば心配ご無用。エリアごとに配達担当者を決め、50件ほどを受け持つのだそうです。 (写真は来年用の薪を製作している様子。右が木平さん)   このラックを、宅配サービスを受ける各家庭に設置します。約30束入ります。 週に1~2回配達員が巡回し、減った分を補充していく。灯油の定期巡回補充方式と同様です。針葉樹の薪で1束あたり250円。1世帯あたり年間(冬季)300~400束の家が多いそうで、そうなると¥75.000~¥100.000になります。DLDさんでは実際、設備投資は最小限にとどめており、薪配達システム事業での採算は取れていないとのこと。(こんなこと書いちゃだめかな?)ただ、やはり薪の調達に難があっては、薪ストーブは普及しない。会社全体で行っているので何とかなっています、とのことでした。頭が下がります。もっと契約件数が増えれば、配達効率も上がるでしょうから、採算が合うようになるでしょう。 ところでみなさんの家では、今年どのくらい灯油を使いましたか?1リットルあたり92円とすると、上記薪金額は、815㍑~1087㍑となります。いかがですか?このくらいは使っていませんか? 灯油もガソリンも値上げが続いています。そしていずれ底を尽きます。 木平さんは、薪の値段は絶対に上げない!踏ん張る!とおっしゃってくれました。 DLDストーブショールームです。 このすぐ裏手に広大な薪ストックスペースがあります。ちなみに、薪が欲しくて軽トラなどで来ていただいても、ここでの販売はしていません。配達サービスを契約してください、とのことです。  

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