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薪のはなし

2012.01.24

最近「薪」に関心があります。 実は・・・私はログハウスに住みたくて、大学卒業後ログハウスメーカーに就職しました。あれから15年。 ログハウスに限らず、いろいろな建築物を作ってきました。特に住宅はおもしろい。そこに今住んでいる人がいる。そして、そこで命が誕生し、成長し、笑い、泣き、喧嘩をし、巣立っていく。結構すごいことを仕事にしてきたんだなぁ、と他人事のように振り返ってみたりするのです。 「なんで俺がログハウス?」「何で私が建築士?」そんなふうに疑ってみたりします。 答えは見つかりませんが、なんとなく、薪ストーブとゆらめく炎。暗い室内でゆっくり読書をし、雪横切るその窓を、時折ぼんやり眺める。カレーを食べる。うまい・・・。 テレビドラマ北の国からの影響か?夢丸やウデッディライフなど少年のころから読んでいた雑誌の影響か? それがいつのころからか、便利、きれい、早い、安い、ノンクレーム、オール電化、楽ちん・・・結構お客さんの要望や希望を解釈違いしてきたのかもしれません。 帰宅時間も夜10時12時は当たり前。土日も仕事。ゆとりがない、お金もない、時間もない。そう思い込んできただけなのかもしれません。 たくさんの家づくりを経験してきて、また、もう一度自分自身が原点に立ってみて、そして大震災や原発事故など人並みにエネルギー問題を見つめ直した結果、”薪”、これこそが日本を、地球を救うのではないか、というところまで来てしまいました。思い込みかもしれません。絵空事かもしれません。そうでないかもしれません。 暖房エネルギーは家庭内の年間エネルギーの1/3です。給湯エネルギーもまた1/3です。この2/3を何とか薪で賄えないか?私たちは自然のなかのごく一部でしかありません。共存していくしかないのです。 私たち建築士は地球人の一人として、そういうことを提案していかなければならないのだ、という思いに至っております。 PS社の薪ストーブ↓ http://www.ps-group.co.jp/pscompany/products/tl/index.html ウッドボイラー↓ http://www.ato-nagoya.com/boiler/index.html 薪を生活に取り入れるのは勇気が必要だと感じてしまいがちですが、つい数十年ほど前まではどの家も薪や炭だったんだよな。昔のように・・・では釈然としません。これまで技術者や職人が積み上げてきた、たしかなもの・洗練された技術を採り入れた、商品開発を進める必要がありそうです。

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