甲府市M様邸 | 株式会社Reborn(リボーン)

甲府市M様邸 | 株式会社Reborn(リボーン)

WEB完成見学会~第②編

ひきつづき今回のブログは、甲府市で先週完成したキューワン住宅をみてゆきます。

「うわ~、いつの間に見学会やったの~?」という声をちらほら聴いたからにほかなりません。

今回は室内を中心に紹介したいと思います^^

DSC_0034最近流行りまくっている玄関のシューズクロークですが、

実は2つのルートを通れるようにするということは、床面積を消費します。

高速道路で見かけたことありませんか?

AルートとBルート。東名高速や名神高速にありますわな。

どっちから行っても行く先は変わりませんが、渋滞回避、車間距離の確保には役立っているようです。

このお宅はシューズクロークはありません。

3畳の玄関ホールに、靴を履き替える機能と収納との機能を凝縮しています。

玄関框(げんかんかまち)と呼ばれる段差の切り替え位置は重要です。

少しでも広く見せたいと、ありがちですがL字型で配置しました。

靴だけでなく、多用途の収納を想定しています。

「下駄箱」という呼び方は10年後は死語になるかもしれません。最近では「玄関収納」という呼び方に替わりつつあります。

 

Exif_JPEG_PICTURE玄関ドアはRebornオリジナルのeZ-DOOR(いーじーどあ)。

室内側にはマホガニーという堅い木を、自然オイルクリア―塗装で。

玄関ドアにガラスがないため、どこかに採光用の窓が必要です。

W1650 H350の横長の羽目殺し(FIX)窓を最高高さで取り付けました。

高い位置の窓は結構明るいですね^^画像編集していません。

フック付きの温水パネルヒーターはGHタイプと呼ぶPS社製のもの。

色はシンプルにホワイトですから、木の玄関ドアが映えますね。

フックには帽子やコート、マフラーなんかをかけてください。

パネルヒーターは暖房器具ですが、35~40℃程度の温水が入っているだけなので、燃えたり焦げたりしませんよ。

 

Exif_JPEG_PICTUREカウンター形式の方には手すり兼用となる、こんな丸みを帯びた棒をさりげなく一体化して取付しています。

体重がかかる、けっこうヘビーな部材なので、固定方法にいつも迷いが出るのですが、

今回はマホガニーをラインとしてみせるようにしてビス頭を隠しています。

建具はセンの木のフラッシュで、プラネット社のウッドコート、ライトオーク色だと思うのですが、もちろん施主DIY塗装です。

Rebornの造作家具は、基本パイン集成のフリー板を加工します。塗装をするとかなりぐっときますね^^

色、ってけっこう大事だと思います。樹種によっても、光の具合でもかなり変わってきます。

こだわる方は必ず試し塗りをして、プロに任せるにしても施主自ら立ち会って色を決めたいところ。

 

DSC_0041キッチンの食器棚、家電棚もRebornオリジナル造作品。

シンプルながら、奥行は深いので、見た目以上に収納力があります。

食器棚は奥行が50cmあると、手前と奥とで2列並びますね。

これを「奥の食器が結局使われないからムダだ」、と考える方と、

「お~、それはすごくイイぞ」という反応をする方がいますね。

今回は奥行深いバージョンで(笑)

 

Exif_JPEG_PICTURE引出しはソフトクロージング、扉もスライド丁番のソフトクローザータイプに。

ばったんばったんうるさくありません。ちょっと高いけど、価値のある費用のかけ方だと思います。

特にキッチンは1秒を争う過酷な環境にもなりえますから、この「ゆっくり閉まって静かにパタン」は、

ストレスなく作業をするにはぜひ採用したいところ。

扉の中はすべて可動式の棚板に。奥から冷蔵庫、ごみ箱、炊飯ジャー、トースター、コーヒーメーカー、そしてオーブンレンジが居並ぶことになるでしょう。

システムキッチンの色や扉の種類にかなりこだわりがある奥様方が多いですが、実際のところ、

対面式キッチンの場合、「そこ、ほとんど見えませんから」となります。

それよりこのカップボードって通称言うんでしょうか、こっちの方がはるかによく見えますよ!

常に見えるものは、できるだけ好きな材質、色目にしておきたいところ。

さりげなくグリーン(植物)があるキッチンっていいよね! 飾り棚はぎっしりではなく、ゆとりをもって「好きなもの」を飾りましょう^^

 

DSC_0054次に紹介するのは洗面化粧台。

これまた造作でつくりました。

は、本当はウソ。

50%はウッドワンというメーカーの既製品です。

洗面台天板=人工大理石、水栓金具、下キャビネットがウッドワン。

サイドキャビネットと鏡はオリジナル造作品です。

窓の位置に着目してください。玄関同様、天井付近の高い位置に、横になが~いFIX窓。

収納量が飛躍的に上がります!洗濯機の奥の窓は、手が届きにくいいのでけっこう開閉しません。

ならば採光だけに絞って高い位置にFIXを、という選択をしました。

プロっぽく申し上げると、「北側のハイサイドライトが、この空間を一日中包み込むように明るくしてくれる」

というところでしょうか(笑)

 

DSC_0052水はね部分にキッチンパネルの余り材(過去の家で余ったらもらっておく)を。

タオル掛けの位置、重要です。

そして大きなミラー。額縁は割と細めで、ウッドワンのキャビネットにあわせて、ナラの無垢材です。

カガミ上の照明器具がよく議題となります。

お化粧をするのであれば、これくらいの光の量はほしいところ。

顔の作業をする以上、本当は目の前に照明があれば一番いいのですが、鏡があるのでそういうわけにもいかず、

やっぱり両脇がいいのではないか、という結論に至りました。

ホコリもたまりにくいので、これが造作洗面台の場合の解決策の基準になりそうです。

天板とボールが一体成型されたものがいい、というご要望は最初にヒアリングしたときにすでにありました。

初心貫徹、首尾一貫。奥様にはとても気に入っていただけたようです。(あらためて、聞いていませんが汗)

IMG_7278こういう組み合わせ品のなにが難しいって、

「だれが組むのか?」ということなんですね、実は。

お施主さんDIYによる左官内壁仕上げに先行して、キッチンパネルを私が張り、

内壁が仕上がったところで大工さんがキャビネットを設置し、

造作のサイドキャビネットを合体。巾木その他細部を仕上げて水道屋さんにバトンタッチ。

天板の固定やら水栓金具の取り付けやら、端部のコーキング処理。

そして建具屋さんによるカガミ取付、電気屋さんによる照明器具付け。これでようやくできるのです。

 

DSC_0081トイレの手洗いカウンターもオリジナルでつくりました^^

TOTOのセレクトシリーズという、さながらアラカルト食堂のような、

必要なものだけチョイスするようなものがあるのです。

四角い陶器と首長の水栓金具、見えないですが排水金具はTOTO製。

カウンターはパイン集成材で大工造作、ライトオークプラネット塗装は施主。

床はなんの変哲もないクッションフロアですが、こうなってくるとあら不思議。

なんとなくゆったりできそうな、高級レストルームに様変わり。クッションフロアは内装屋(クロス)さん担当です。

木のタオル掛け、ペーパーホルダーはインターネット購入の施主支給品。

 

DSC_0037テレビ台はソファーやダイニングテーブルとコーディネートして、
Mさん自身が購入。リビングテレビ台背面のアクセント張りは、

玄関ドアで採用されたマホガニーが再び。

今度は横張りで、色のバラつきを意識してランダム配列。

テレビは壁掛け式で当然壁内に下地が入っています。

壁際にダウンライトを配しましたが、いらなかったか?

オーク(なら)のフローリングとマホガニーはまるで夫婦のようで、まことに相性がよいと感じています。

 

DSC_0046左官の壁は、夜が素敵です。

柔らかい黄色味を帯びた光で、少し暗めが落ち着きます。

ご覧ください、天井中央にありがちな丸く白い円盤がありません。

ソファーの脇には、スタンドライトが配される予定となっています。

先日待望の第一子が誕生しました。ですからスタンドライトはちょっと当面無理か!?

こうしてみてゆくと、

建築と家具は、住宅の場合、かなり密接に近づきつつあり、一体化しつつあります。

もうすでにけっこうハマっていますが、今後塩原は家具の方にも傾倒してゆくかと思われます(笑)

Rebornは床や家具など仕上げ材には外国の洋風な木材を、

構造や下地材には国産材を積極的に採り入れ、

あまりイモっぽくない内装を目指しています。

~この家て使われている木の種類~

■構造~ひのき、すぎ、赤松、米松、SPF(スプルース・パイン・ダグラスファーのいずれかの樹種が混ざった流通で合理化している=俗称ツーバイ材)、ラーチ(カラマツ)

■仕上げ材~ひのき、すぎ、栓(せん)、榀(しな)、米杉(ウェスタンレッドシーダー)、マホガニー、オーク(ナラ)、パイン、アッシュ(タモ)、イエローシーダー(米ヒバ)、ヘムロック(米ツガ)、スプルース、ゴム

 

第②編終了。次回はよりマニアックなものも紹介します。

2018.4.5 Reborn塩原

 

甲府市Q1.0住宅_WEB完成見学会~前編

Exif_JPEG_PICTUREリボーン県外新築第1号棟は山梨県甲府市!

昨年の9月からスタートし、約半年間の大事業でした。

内装はフローリングの塗装を含め、壁・天井を西洋漆喰左官仕上げで、

のべ500m㎡を超える面積がありましたが、そのほとんどを建築主Mさんが完工!

Mさんらしい、またRebornらしい、素晴らしい家に仕上がったと感じています。

職人はほとんどが長野から出張。

たくさんの方のご尽力により、

4/1ついに完成引き渡しの運びとなりました。

3/31にはご予約いただいた5組の方のために見学会を開催しました。

ご都合がつかなかった方に向けて、解説を交えながら、WEB上でちょっとその様子をご覧いただきたいと思います。

けっこうカット数が多く撮れました。また塩原のくどいほどの解説も加えてまいりますので、全3回に分けてアップしてゆきます。

 

DSC_0005外観は、シンプルな切り妻屋根。総2階ベースで、玄関を含むフラットルーフな下屋と、

太陽集熱器を搭載した、フラットルーフ下屋(6畳の多目的ルーム~サンルーム風)がくっついている、というけっこう実はシンプルな箱の組み合わせなんです。

軒の出寸法は、壁芯より900㎜としましたが、100㎜厚の付加断熱により、

結果的に外壁より750㎜ほど軒が出ています。

甲府市内ではほとんど樹脂サッシの採用がないようですが、

Rebornの標準仕様であるエクセルシャノンの樹脂サッシで、

ガラスはアルゴンガス入りのLOW-Eペアガラスとし、長野県で建てる場合と変わらないスペックとなっております。(Ua=0.27)

 

Exif_JPEG_PICTUREバルコニーの手すり越しに設置された真空管式太陽集熱器。

ドイツIVT社のLATENTO(ラテント)の集熱パネルCPC-12を3台設置しました。

一般的には、こうしたソーラーシステムは給湯の補助装置として設置される場合が多いようですが、

設置して翌日には、500リットル貯湯タンク内の温水温度は59℃にまでなっていました。

59℃のお湯(不凍液)が入ったタンクの中に、約10mほどにもなるステンレス管をらせん状に通しておき、

その管の中に水道水を通過させると・・・^^

通常お風呂で使うお湯は40~42℃ですから、10mの灼熱トンネルを通過してきた水道水は40℃以上になってしまうのです。

この時期ですでにこんな状態ですから、夏は80℃、いや100℃近くまで集熱するはずです。

「夏はそんなに集熱しても使い切れない」、そんな状態になるはずです。

ですからもったいないのですが、集熱器に遮熱シートをかけるなどして集熱量をセーブする必要があります。

 

それじゃあ、もっと集熱器の面積を小さくしたらどうかって?

いえいえそういうわけにはいきません。

冬がかんじん

 

冬は給湯に加え、温水暖房、つまりパネルヒーター用の熱源として活躍してもらわねばならんのです。

給湯だけならLATENTO集熱パネルが2枚、温水で全館暖房するならやっぱり3枚はほしいところ。

 

Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE

外壁はいつものごとく西洋しっくい(プラネット・クイック&イージー)左官仕上げです。

ランダムにコテ跡をつける仕上げ。

わずかにグレー色とブラウン色を調合してあります。

窓は外壁面より引っ込めて納め、三方は左官を巻き込み、

下台にはアルミ製の水切り(これまたドイツ製)を。

また、この写真ではわかりませんが、将来的にサッシを枠ごと交換ができるように作ってあります。

30年後、ライフスタイルが変わり、サッシもかなり進化しているかもしれません。

その際には、外部の足場が必要となりますが、外壁をはがすことなく、サッシを入れ替えられるようになっているのです。

 

DSC_00132階の大きな窓には外ブラインドを設置しました。

これもドイツ製で、納期は約3か月かかりました。

一部露天になるウッドデッキは、松本市ランバーテック謹製、

ACQ加圧注入品の杉材で、無塗装で30年ほどの耐久性がある見込みです。

テラスドアからのステップを1段設け、地面から30cmほどの高さに抑えたデッキは、

ベンチとして最適な高さです。

普通ここはリビングからの掃き出し窓にする方が圧倒的に多いのですが、

あえてこの窓を高さ1.37mの腰窓とし、ソファー掛けのリビングに、

落ち着きを与える結果となっています。

 

DSC_0080腰窓の下には定石通り温水パネルヒーターを配して、

コールドドラフトを防いでいます。

このカットは、玄関からリビングに入った時の様子(夜)

左官の内壁は、夜がなんともいい感じです。

やわらかい、というんでしょうか、

陰影が面白い、というんでしょうか。

この辺りはなかなか画像では表現しにくいです。

実際にはソファーの脇にスタンドライトを設けて手元灯とします。

 

世の中には珪藻土やしっくいなど多くの左官材料が存在しています。

なかには珪藻土配合率が20%に満たないような左官材料も、「珪藻土左官材」として販売されているそうで、

気を付けていないと、変なものを塗ることになりますのでご注意を。

Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTUREこの窓は実際には幅2.6m、高さ1.37mもある大きな窓ですから、

日射の取得も期待できますが、夜は熱ロスが大きくなりやすい。

そこで夜間はスタイロフォーム断熱材が入った断熱引き戸を閉めて、

家の中の熱がガラスに奪われないような仕組みとしました。

パッシブな設計をすると、必ず問題になる大きなガラス面の夜間の冷輻射。

一般的には厚手のカーテンやハニカムサーモスクリーンが用いられる場面ではありますが、

すっきりとしたインテリアを目指した結果の「断熱戸」、でした。

 

Exif_JPEG_PICTURE2階の子供室の南面窓には、外ブラインドを。

日射を遮るには、なんといっても家の外側で行うのが◎です。

羽の角度をかえることにより、室内の雰囲気はガラッとかわります。

ちょっとでもまだ晋作ですね。(たかすぎ)

~前編おわり(全3編の予定)

 

2018.4.3 Reborn塩原

 

 

ローズマホガニー

久しぶりに甲府市の現場レポートを。

Exif_JPEG_PICTURE今週大工工事がいったん終了いたしました^^

残るは足場撤去後のデッキテラスや、内装終了後の手すりや家具の据え付けです。

2階では内装やさんが紙クロスを貼っています。

最初にパテ処理を。

ヤスリで平滑処理後、KOBAU(コバウ)と呼ばれる厚手のドイツ製・紙クロスを張っています。

以降、お施主さんによるDIY左官が約500㎡以上待ち受けています^^

2階のホールは木製手すりがずらりとならび、ゆとりがある間取りとなっています。

 

Exif_JPEG_PICTUREKOBAUが貼りあがると室内は一変!

真っ白な部屋に様変わりします。

これはこれですでに仕上がっている感があります。

水性塗料でじゃじゃじゃんと塗装しても良し、

しっくいをローラーで塗るもよし、

珪藻土やしっくいを左官で塗るもよし。

はたまた収納の中など、これでもうおしまい、もよし。

 

Exif_JPEG_PICTURE造作家具もあちこちに。

主にパインの集成材で箱をつくり、原則固定してしまいます。

家具はマス目がたくさんできるので、こうして据え付けてしまってから左官なり塗装をするとなると、

マスキングや塗り作業がえらく大変になります。

 

内装仕上げ後に家具をセットするよう、造作家具はいちど据え付けて固定の位置を確かめ、

再度そのネジを外してすこし移動し、

内装仕上がり後にこれらの家具を最終的に据え付け・固定するよう配慮しております。

 

Exif_JPEG_PICTURE主な居室であるLDには、アクセントになるテレビ背面壁が。

今回は「ローズマホガニー」

という木で仕上げました。横貼りでランダムに。

仕上げは自然オイルのクリアーをふき取り仕上げです。

 

Exif_JPEG_PICTUREレッドシーダーのような趣がありますが、

ローズマホガニーは広葉樹で非常に硬い木です。

古来より高級家具材として重用されてきました。

この貴重な材が、色とりどりに貼られている様は、

チョーかっこいい!!

ここにはいずれお施主さん厳選のTV台家具(既製品)が据え付けられます。

なんとも贅沢な壁ではないですか~♪

 

Exif_JPEG_PICTURE外部ポーチの柱も急展開。

このお宅は省令準耐火構造となっており、柱や梁など、木の構造材はすべていったん不燃材で覆わねばならない、というルールがあります。

この4寸角柱は白いケイ酸カルシウムボード12㎜で囲われたうえで、

化粧柱としてふたたび木で囲います。

この囲い方にも一工夫しました。

水に強いとされ風呂桶などにも用いられるヒバ材を採用。

問題はその固定方法となります。

 

IMG_7147あれこれ悩んだ挙句に辿り着いたのが、

「ラインをつける」という手法です。

この黒い筋のところはあらかじめ溝がほってありました。

その溝の中でビスを打ちます。

ビス打ち後、その溝にあらかじめ黒く塗装をしておいた細い木を埋めています。

色は自由ですが、あえてラインを強調してデザインとして見せる方針です。

そうやって釘穴を見せないようにしているのです。

これはさまざまな方法を検討し、初めて行ったやり方です。

K大工さんと恐る恐る、引いて観たり、どうだ、どんな感じか、

などと検討しながらやってみました。

案外ヨーロッパ的デザインになっていて、わたし自身ではとっても気に入っています。

建築主のMさんにも気に入ってもらえるといいのですが^^

 

Exif_JPEG_PICTUREぱっと見なんの変哲もないものが、

実は練りに練られ、細かい細工をし、

手間暇かけて作られている。

そう建築主の人が気づいてくれる、

そんな現場運営を目指しています。

仕事や技を理解されることこそが、作り手が最も嬉しいことだからです。

職人離れに歯止めをかけることにつながることだと思います。

 

2018.2.10 Reborn 塩原

 

初・窓のアルミ水切り

Exif_JPEG_PICTURE甲府市M様邸は外部がだいぶ出来てきました^^

長野市を朝出発する際、外気温は-2℃でした。

車で1時間40分程しか離れていませんが、これほどまでに違うものかとびっくり!

上着を脱ぎ棄てて、外部のチェックを行いました。

(今回もお施主さんによるDIY塗装が行われています)

しかしながら夏は恐ろしい甲府盆地。

ぶ厚い断熱は欠かせません。

 

Exif_JPEG_PICTUREKMブラケットによる付加断熱100㎜グラスウールもタイベック防水シートにくるまれ、100年の眠りにつきました。

眠るのか活きるのか。

無機材であるグラスウール断熱材は、劣化することなく、寡黙にその効果を発揮し続けてくれることでしょう^^

KMブラケットは樹脂製です。こちらも熱を伝えづらく、長期にわたり劣化することなく、その役割を果たしてくれることでしょう。

もしも、万が一、火災に巻き込まれたとしても、グラスウールやロックウールの無機材断熱材は燃えにくい、

反対に、ウレタンやスチレンボードなど、石油由来の断熱材は火災発生時の危険性が指摘されています。

 

Exif_JPEG_PICTURE窓サッシはいずれ交換の時期が訪れます。

30年後か。

50年後か。

いずれにせよ躯体や基礎なんかに比べれば耐用年数は少ないはず。

ここ10年で、最も普及がすすんだ住宅建材といえば、

私は窓の樹脂サッシなのではないかと思います。

ここ山梨県ではたまに見かける程度ではありますが、長野県ではけっこう広がりつつあるように思います。

 

Exif_JPEG_PICTUREリボーンでは樹脂サッシを100%採用しています。

シャノンというメーカーのものです。

加えてその取り付け方法も独特です。

外壁よりも10cmほど窓ガラスが引っ込んだ納まりとしています。(窓を外壁からちょっと出す、半外付けも対応しています。その場合、窓が、出窓のようになるってよ)

また、窓の交換をも想定しています。

さらに、このお宅から、アルミ製の窓台を使用しはじめました。

大工さんからは、「施工性バツグンだ」と太鼓判をもらいました。

 

 

Exif_JPEG_PICTUREリボーンのオリジナルドア(eZドア#02)も取りつきましたよ~♪

こちらも引っ込み納めになっています☆

レッドシーダーの無節であります。

インスタ映えしそうですが、やってません( ;∀;)

受注を開始しました。

全国の工務店、設計事務所にお勤めのみなさんからのご注文をお待ちしています!

Reborn WEBショップはこちら

 

Exif_JPEG_PICTURE天井裏にも断熱材が入り始めました。

水平構面であるネダレス合板をサンドイッチする形で、

合板上には高性能グラスウール16K 200㎜厚マット品を敷き込み、

合板下には、高性能グラスウールのブローイング30K品を180㎜吹込みます。

防湿層は合板の上でとり、換気ダクトや照明器具のための電気配線による気密処理を簡易にできるようにしています。

加えて防火上必要となるファイヤーストップ材を不用としています。

省令準耐火構造とする場合の木造軸組み工法の手法として、練りに練った手法です。

 

Exif_JPEG_PICTURE室内の仕上げは通常天井から仕上げますが、

今回は外周の内壁石こうボードからはじめました。

このことにより、構造的にも大変に強くなっています。

また、この時期太陽高度が下がってきており、

室内に日射が深く入り込んでいます。

これから冬至まで、その深さはどこまでいくのでしょうか。

 

Exif_JPEG_PICTUREサンルームと称している南側の6畳間には、燦燦と日射が入り込んでいます。

長野県も比較的日射は豊富なのですが、ここ甲府盆地は日本でも有数の日射量が見込めます。

太陽光発電パネルと共に、太陽熱ソーラーシステムも搭載しています。

この部屋では、室内の洗濯物干場として、家事室として、子供の勉強部屋として、

など多目的に使える”洋室”としています。

そのかわり、といっては何ですが、

よくある和室の客間はこの家にはありません。

1階のLDK以外のもう一部屋を洋間とするのは、今後のトレンドになるような気がしています。

 

2017.12.7 Reborn塩原

 

甲府市・床の付加断熱

連日15℃近く気温が上がったり下がったりしています。

みなさん、体調管理にお気を付けください。

ついに秋も終盤を迎え、なんともセンチメンタルな気分。

月の明かりにウるっとと来ます、、、。

 

475先月上棟をいたしました甲府市Mさま邸。

屋根(ディプロマット)が仕上がり、骨組だった形が、だんだん面になって参りました^^

「外観はおとなしめで。ふつうに」

と、初回のヒアリングでそうおっしゃった奥様。

単純な切り妻屋根ですが、軒の出は深くとりました。

 

Exif_JPEG_PICTURE小屋組みと呼ばれる屋根裏の空間。

最近は平らな屋根で軒がない、四角いBOX型の家をデザイン住宅と呼ぶらしいのですが、私はあまりやりません。

片流れの屋根も積極的には採用しません。

この家の場合、小屋裏には断熱材が敷き詰められます。

小屋裏収納としても活用しません。

小屋裏には束(つか)と呼ばれる、高さの異なる柱が規則正しく立っています。

 

Exif_JPEG_PICTURE先週末は、上棟式が行われました。ピンク色のじゅうたんの上で(笑)

私の都合で恐縮であったわけですが、床の断熱材を敷いた直後でした。

そのため仮の足場をつくって、行動範囲が限定される中行われたのです。

実はこの状態での上棟式は生まれて初めて^^

脚の悪い方やちいさなお子さんが参加される場合には危険です。

決して真似しないでください!

 

Exif_JPEG_PICTURE今回も基礎断熱工法とはせずに、床断熱工法としたのですが、

今回初めて、床に付加断熱を採用しています。

「床 付加断熱」というのは聞き慣れません。

通常は床に高性能グラスウール16Kを140㎜、根太(ねだ)間に充填して終わるのですが、

熱橋対策として、大引き間に高性能グラスウール16K 55㎜を付け足したのです。

断熱職人を標ぼうする私としては、「初めてやるときは自分自身でやってみて検証する」

ということで、午後2:00スタート。約20坪ある面積を5時間ほどで作業させていただきました。

 

Exif_JPEG_PICTURE最初に床下に雑板で断熱材の落下防止板を45cm間隔ぐらいで造ります。

そのうえに断熱材を敷並べてゆくだけです。

断熱材の材料費は3万円いきませんでした。

作業手間としても1人工はかからない程度です。

これによって暖房エネルギーはどのくらい減るのか?

QPEXで計算すると年間で灯油換算▲22㍑(泣)

1リットル¥100としても▲¥2200/年なのであります・・・。

 

Exif_JPEG_PICTURE床の付加断熱工事費¥40,000とすると、約18年でペイする計算となります。

これが良いのか、虚しいのか、

悲しいのか、嬉しいのか。。。

結果は住んでみての体感やサーモグラフィーによる温度分布の検証を待ちましょう。

いずれにせよ、塩原の腰はパンパンになって、1週間たった今ようやく調子を取り戻しました。

ジムへ行ってスクワットするより、朝方ジョギングするよりは、世の中のお役に立ったのかな。

 

Exif_JPEG_PICTUREこの家では初めて省令準耐火に挑戦します。

梁や柱の構造材はすべて石膏ボードで覆われ、なにしろ燃えにくい設計となっています。

原則、断熱材にグラスウールやロックウールを用いた家が対象となります。

コストアップは多少ありますが、火災保険が激減。

なんと約半額になってしまうのです。

それだけ燃えやすい木造の建物はリスクがあるということか。

 

天井や壁に板を張る場合は、一度石膏ボードを張った上に重ねて貼ればOK。

大工さんには大変な思いをさせてしまいますが、作業量データをとって検証し、今後のお客様に提案して参りたいと考えております。

 

2017.11.4 Reborn塩原(uruファン)

キューワン住宅の建て方@甲府市

山梨は甲府市で新築住宅の建て方を行っております^^

地鎮祭のブログはこちら

建築主のMさんのご両親は二人ともに長野県出身。

加えて新住協会員が山梨県に居ない(!?)ため、昨年末にお声がけをいただきました。

設計打ち合わせ期間は、長野市まで見学会に来ていただいたり、私しおはらが山梨のご自宅に伺って打ち合わせを重ねてまいりました。

あらためてインターネットが発達した現代のすごさを実感しております。

 

DSCF2823-2台風一過で青空がのぞいています。

長野から旧来の大工さんが5人来てくれています。

けっこう車通りの多い道路は一段上がっており、

こうして見下ろすことができる立地条件です。

朝から1階の柱を立て始め、お昼には、1階の梁が掛かり、2階の床面合板が張られました。

甲府市のこの現場までは、Reborn事務所から約2時間。空いている時間帯であれば1時間45分ほどで現着します。

県外なので遠く感じる人も多いのですが、飯田市へ行くのとほとんど変わりません。

 

IMG_6438-2格子状に組んだ4寸角土台の上面には、

あらかじめ「ホゾ」と呼ばれる長方形の孔が開けられています。

その穴に柱をねじ込むといいますか、差し込んで立ててゆきます。

これが建て方の朝一番の様子です。

 

 

IMG_6447-2土台および柱はひのきを用いています。

現場にはあの香りがプンプンのぷん!

柱が立ったところで、次にクレーンを使って梁を渡してゆきます。

自在に動くUFOキャッチャーのような感じで、

20年以上もこの仕事をしていますが、

大工さんがとてもかっこよく映りすこぶるうらやましく、

現場管理人としてはとても気持ちが昂る場面です。

 

DSCF2844-22階の床下地では、厚さ2.4cmの合板を用いています。

15cm間隔で75㎜のけっこう長い釘を使います。

”水平構面(すいへいこうめん)”と言いますが、

この合板を張ると床面が強化され、地震の際、建物がまとまって揺れようとするため、全体として揺れ幅を少なくする働きが期待されます。

木造の架構は局所的に破壊が起こることが多く、巨大地震発生時、まず構造的に弱いところが壊れ、そこをきっかけに全体が破損する、というのがこれまでの地震経験で分かっています。

水平構面という考え方は比較的新しく、おそらく阪神淡路地震以降、木造住宅にかなり広く、早く普及していったように思います。。

 

DSCF2859-22階の床に厚い合板を貼ると、もれなく足元が安全になります。

すぐに使うであろう2階用の材木を乗せて置いちゃったり、

いろんな作業をするうえでとてもありがたい地面となるわけです。

この合板を張らない場合は、仮の足場を作りながら作業を進めてゆくわけですが、

2階の梁を掛ける際に、脚立を立てたり上を向いて歩く場面が多いため、転落の可能性が多分にあるわけです。

雨が降れば多少は濡れてしまうリスクはありますが、工事の安全を考えると、リボーンではこの「ネダレス合板工法」を基本に設計しています。

 

DSCF2826-21階から見上げるとこんな感じに。

実は工事で起こる事故で非常に多いのが、

上からの資材や工具の落下によって下にいる人への直撃なのです。

真上に作業者がいる場合、常に気を付けなければなりません。

腰袋からぽろっとハンマーが落ちてこないとも限りません。

でもこうしてネダレス合板が張られていれば、だいぶ安心感があります。

 

DSCF2832-2秋の建て方は最高ですね。

空気は程よく乾燥しているため、材木もゆるやかに乾きやすく、

人も動きやすい。

クレーン屋さん曰く、

「ナガノの人は、甲府で夏に建て前は無理だわ」

その通りでございます(^ム^)

 

2017.10.26 Reborn塩原(完成予定=来年の3月下旬です)

 

甲斐の山々に見守られて地鎮祭

戦国の大大名、武田信玄の地、甲斐・甲府市にやって参りました^^

信州松代・真田の地からいざ出陣!

9/10は、待望の地鎮祭でした。

DSCF1690もうずいぶん前ですが、初めてこの地を下見をした際の写真。

なんと、現場から富士山が見えます!!

いよいよ具体的な設計に入る段階となって、現地調査をしたわけですが、

塩原のテンションはどんどん高まってゆきました。

陽当たり、眺望ともに良好な地で、日射量も多い。

こりゃパッシブハウスでしょ♪

(ドイツ・パッシブハウス【以下P.H.】の定義は、暖房用消費エネルギー=床面積1㎡あたり15kw以下、など。)

ということでプランニングをスタート。もちろんキューワン住宅です。

 

道路上からファーストプランから太陽熱利用をプレゼン。

どちらかというとどこにでもあるような切り妻屋根でおとなし目の外観。

しかし、南面に大きな窓を配置しました。

北・東・西面は最低限の窓とし、外皮断熱性能はUa=0.27 Q値=1.08

C値=0.2cm/㎡をクリアすれば、確実にP.H.になるであろうスペックとしました。

この段階では第3種換気&ヒートポンプ温水暖房の採用で、暖房負荷=7.6kw/㎡。

うわ~、すごいすごい^^

すでにP.H.レベルではないか!

Q値1.08×延床面積128.36㎡=総熱損失139W

しかし、日射取得がなんと213Wもあるぞ!

・・・・

その後も断熱性能や自然エネ利用についての検討は続いてゆきました。

電気=ヒートポンプによる暖房がよいのか悪いのか?

日射取得と熱損失のバランスをQPEXで確認。

第1種熱交換型換気扇にまつわるエトセトラ。

QPEX最終的にこのようなQPEX計算結果になりました。

マニアックな人はじっくりご覧ください。

あまり普段は意識しない数値であろう日射取得熱がQPEXでは算出されます。

この数字が恐ろしいことを巻き起こします。

スポーツでいうところのダークホース的存在です。

窓を大きくすると熱損失は原則大きくなり、Q値やUa値は悪くなりますが、消費エネルギーは減る

という不可解なことが起きる場合があります。

それこそが日射のしわざです。ぼくらが直感的に知る、縁側のひなたぼっこ状態を数値化しているともいえます。

その後電気式ヒートポンプ温水暖房はパス。太陽熱集熱器+補助灯油ボイラーでの暖房方式としました。

換気はメンテナンスがそうそうできないだろう、ということで第三種換気を採用。

結果、15.5kw/㎡(暖房)というところで落ち着きました。

 

 

外観2初期のプランニングでは玄関の位置が問題になりました。

 

LDKを1階南にずらっと並べたかったし、玄関までのポーチを長くとっています。

1st.PLANは北東の鬼門の方角に玄関を配置しました。

家相的には良くないことも伝え、Yさんに判断を仰ぎました。

鬼門、裏鬼門はたいていの方は気にします。

外観2結果玄関は南東に。

③回目のプランとして提出したこの外観プランが基本的骨格として誕生しました。

太陽熱集熱器は、通常給湯用として計画されるのですが、冬の温水暖房用として積極的に使用する方針に。

冬の太陽高度は30~40°になるため、集熱装置も直立に近い角度まで起こしています。

バルコニーの手すり壁と関連させ、外観上違和感がないよう配慮した外観デザインとしました。

 

内観1検討用の内観パース。

天井に板を張るのか?

色合いは?

室内から見える窓の大きさ感を確かめてもらうのに役立ちます。

 

外観2なんか、あんまり変わっていないように見えるかもですが、

最終的にはこれ。

リボーンでは初めてとなる省令準耐火構造に挑みます。

そのため軒裏に板を張れません。

代わりに火災保険がめっぽう安くなるという特典があります。この話はいずれこのブログで。

 

Exif_JPEG_PICTURE快晴に恵まれたこの日、出席者全員で頭を垂れました。

土地を清め、鎮め、供物を捧げ、Yさまの家が無事完成することを神に祈り、

工事の安全祈願を願いました。

完成は来年の4月上旬。

今現在私が断熱職人として持っている全ての引出しを開けて、全霊を以て取り組みたいと思います。

 

2017.9.12 Reborn塩原