スイッチルーム日記 | 株式会社Reborn(リボーン)

ひのきログハウス加工すすむ

IMG_5947これな~んだ?

鉄のオブジェのような道具、

クレーンで丸太を吊るヤツです。

冬からひたすらに加工が続いているログハウス。

ついに9段目にさしかかりました。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE辺りにはひのきの香りがプンプン。

ログビルダーたちはみな感じていないそうです。

おかしなもんですな、人間の鼻というものは・・・。

この日は建築主のRさんにおこしいただき、

アーチカットと呼ばれる、開口部のアーチを、どんな感じに加工するかの打ち合わせ。

奥様、お子様ともに加工の様子を見学されました。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE本当は、自分で丸太を輸入して、

自分で加工して家をつくるつもりだったそうです。

しかしご自身で経営されている会社もあり、時間がない。

いろんなログハウスメーカーを巡ってきたそうですが、

私たちを選んでいただいて、ありがとうございます。

国内で加工ができるところが減ってきており、ログハウスは完全にニッチな産業となりました。

しかし、静かに、コツコツと、ログハウスを建てる人はいるんです。

 

IMG_5951チェーンソーをぶいんぶいん言わせながら丸太を削る姿に、

男らしさ、とか、野生、とか、感じてしまいますね。

生産性、効率化とは全く逆の方向性の建物です。

けっこうできてきて、Rさん、奥さんも目を細めていました。

あと一か月後、5月の下旬には、富山市へ嫁ぎます。

2017.4.27 Reborn塩原


Exif_JPEG_PICTUREIMG_594_1Exif_JPEG_PICTURE

 

 

 

 

北海道基準の家で育ったのだと本人は自覚していない

熊本地震から1年。

皆様、あらためて防災意識を高めましょう。

1週間停電になったらどうするか?

10日間、断水になったらどうしようか?

1か月間、避難所生活を強いられたらどうしようか?

 

電力を必要としないストーブの準備、

発電機、

ラジオ、

ペットボトル入りの飲用水、

カセットコンロ、

などなど。

万が一を想定すれば、用意しとかなきゃアイテムは無限です。

ご自身のライフスタイルや周辺環境、近親者との距離、建物の構造などと鑑みて、

備えましょう、憂いましょう。

 

そして、耐震性に問題がある建物に住んでいる方は、

ぜひとも県で行っている無料診断を受けましょう。

 

今年度は耐震改修工事の補助金額が、上限100万円に引き上げられました。

巨大地震が起こると、仮設住宅や避難所など、それだけ行政の負担が重く、

なるべく自宅で生活ができるようにすることが望ましいとの考え方が、より強まっているともいえます。

リボーンでも耐震改修工事を行っています。計画、申請から工事、受給手続きまで一貫してできますので、無料耐震診断後はぜひお声がけくださいね☆彡

 

Exif_JPEG_PICTURE話変わって、大学生の話。

実はわたくし塩原の甥っ子が、愛知県の某大学で建築の勉強をしております。

4月に4年生になり、就職先もほぼ決まったらしいのですが、

「まさきおじさんはどんな仕事をしているのか?」

「工務店って、どんな仕事をするのか?」

興味があるらしく、今年年始の正月に実家で会った際、

「春になったら長野に来て、現場を見学しようか」という風に申し合わせておりました。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE若者らしく、

「すげぇ。やばい。」を連発していましたが、

やはり机上で見聞きする建築現場は、学外研修で見学に行くようなゼネコンさんの大規模現場と違い、

職人の息遣いが感じられ、木材の香り、生活感がなんとなく漂い出したリアルさなど、

想像していたものとは異なったケンチクの世界を感じることができたのではないでしょうか。

各現場の大工さんはじめ職人の面々と、ひとつふたつ会話をさせましたが、

家をつくるってことは、ただ箱器を作ることではなく、人対人、チームとして、各分野のプロフェッショナル達が協業して造るものだということを感じてもらえたならば良いのですが。

 

外壁(南側①)ちなみに彼の実家は佐久市にあるのですが、

こういう家で、15年ほど前に、当時私が勤めていた会社で新築しました。

今でも十分通用するスペックとなっており、

断熱性能は、高性能グラスウール&シャノン樹脂サッシ使用でQ値1.6、パネルヒーターによる全館暖房、24時間全館換気(第3種)、

いわゆる北海道レベルの高断熱高気密。

今でこそ、多くの工務店が取り組んでいますが、15年前の世間は高断熱高気密というものにまだ懐疑的で、中断熱中気密がいいんだとか、

グラスウール断熱材は家を腐らせるとか、室内側に防湿シートを張るなんて窒息するからトンデモナイやりかた、などと言う人もたくさんいる状況でした。

 

IMG_0989あのとき6歳だった少年は、いまや21歳となり、いよいよシャカイジンになるのかぁ~。

某ハウスメーカーより内定をいただいているそうだが、住宅の設計や建設に携わるこの業界の先輩として思うのは、

「できるだけ早く、世の中に必要とされる人になりなさい」

建築士としてお客さんの希望をよく聞き、気持ちに寄り添うのは当然として、粘り強く、継続して勉強を続け、考える、まねる、盗む。

とにかく経験を多く積んでもらいたいと思います。

 

あぁ~あ、ほんと、めんどくさいおっさんになったな、おれ。

2017.4.15 Reborn 塩原(純度90%)

ネダレス合板、一発天井仕上げ工法

Exif_JPEG_PICTURE本日4月1日、予定通り、無事長野市高田SS様邸が上棟いたしました(^^)/

昨日夕方からは冷たい雨が降り、天気が危ぶまれましたが、関係者皆様のおかげで、大変スムーズに事が運びました。

午後3時からは屋根屋さんによりルーフィングまでできて、雨養生ができました。

あらためまして、この場を借りて御礼申し上げます<(_)>

 

リボーンはその社名の如く、耐震と断熱をリフォームに採り入れ、住宅を安心・快適に再生させる工事を得意としていますが、

こうして新築工事も、実は、できます。

 

Exif_JPEG_PICTUREやはり、木造軸組み工法が主です。

そして外壁は付加断熱工法(ふかだんねつこうほう)が標準で、分厚い壁を構成します。

断熱性能はUa値=0.3前後になることが多く、キューワン住宅とも呼ばれ、省エネ基準の半分以下の燃費性能を誇ります。

車でいうところのハイブリッド車というところでしょうか。

冬季全館暖房を行う事が前提となり、20℃を基準に考えていますが、各部屋の温度差はほとんどありません。

また、暖房を夜就寝前に切ったとしても、朝起きたときには15℃以上はキープできる、そんな断熱仕様がUa=0.3です。

今回は実験的試みで、足場を組む前に2階の梁までをくみ上げました。クレーンを呼ばずに人力のみで、です。

 

Exif_JPEG_PICTUREこの手法は、ネダレス合板工法だからできるともいえます。

通常、木造軸組み工法で家を建てる場合、

基礎工事終了後、大工さんが土台を敷きます。

そのあと足場を先に、足場屋さんに組んでもらい、

3日目にクレーンを据え付けて、

1階の柱建て→1階の梁を空中に渡す

→2階の柱を建てる→2階の梁を組む→、

屋根を構成するために小屋組み→屋根の下地である垂木(たるき)・野地板(のじいた)を一気に進める、

というのが一般的な手順だろうと思います。その1日だけでそこまでいくには、6~8名の大工さんが一堂に集結する必要があります。それでも夕方5時を超えてしまうこともあり、天候によっても進捗が左右されます。

 

Exif_JPEG_PICTUREそこで考え出されたのが、今回の方法。

初日は同様に土台据え付け。

2日目に、簡易的な足場を設営し、人力で1階の梁をおさめてゆきます。

あまり大きな部材があると、人力では到底・・・、ということになるので気を付けないといけません。

この写真を撮っていて感じたのですが、昔々、クレーンがない時代はこうやって木の家は造られていたのだと思います。

組んでゆく手順や、材料を低いところから高いところに揚げるということが思考回路の中心になるわけです。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE2階の梁が全部掛かったら、柱の垂直を確かめながら仮筋交いを打ちます。

その後、厚い合板(ボード)を梁の上に次々に張ってゆきます。

これを俗に「ネダレス工法」というのですが、建物が揺れにくくなるのと同時に、2階での作業用足場としてもとても環境が良くなります。

雨が降ることも想定し、ビニールの粘着シートも貼っておきます。

こうして、2階は地上同様、材料や道具を置いておくこともでき、2階の柱を建てるのも容易です。

ネダレス合板は、柱がある場所などを鑑みて、あらかじめ加工をしておくと良いでしょう。

あっという間に2階の床が構成されました。(4人で30分くらい)

 

DSCF18163日目は足場設営。

大工さんは翌日に控える屋根下地工事の準備をする人、筋交いを掛ける人、金物を付ける人、そんな感じで慌てることなく作業をこなします。

満を持して、4日目はクレーンを投入し(1日4~5万くらいします)、15:00には4名の大工さんで、屋根下地ができました。

今回は4寸勾配(左)と3寸勾配(右)という、勾配の異なる切り妻屋根で設計しました。

頂点は棟換気(むねかんき)といいますが、空気が抜ける仕組みをとるために3~4cmほどあけておきます。

釘のピッチやうち忘れがないかチェックし、この後すぐに屋根屋さんによる防水シート敷きとなりました。

 

 

 

DSCF1820屋根の裏側の様子。

小屋裏(こやうら)と呼ばれますが。いずれここに断熱材が敷き詰められます。

2階の天井にもネダレス合板を全面に張ってます。

さらに、作業性がいい時にと、大工さんにより防湿シートを全面に張っています。

通常は断熱業者さんの担当範囲になりますが、作業の合理化のため、

リボーンでは、小屋裏の防湿・気密シートは大工担当としています。

まぁ、ケースバイケースではありますが。

 

DSCF1823SS様邸は、2階の天井仕上げをこのネダレス合板で兼ねてしまっています。

あらかじめ地上で、1枚1枚ネダレス合板を塗装しておくのです。

今回は建築主のSSさんにて、3月の12日だったでしょうか、

休みの日を使って、ご夫婦で仲良く作業をしてもらいました。

 

DSCF1807塗料に使用したのは、プラネットジャパンのウッドコート・シーダー色です。

 

DSCF1803ネダレス合板には、このような品質管理の為にスタンプが必ずあります。

 

DSCF1801まずはこのスタンプをサンダーで削ってもらいます。

(これもSSさんにて)

 

DSCF1809そののち、ローラーと刷毛(はけ)を使って、塗装します。広い面を一気に塗装する場合、ローラーがとても便利です。

ただ、ローラーは塗料を面に配るのは早いのですが、木材に染み込ませるには、刷毛を使ってしゃこしゃこ刷り込むべきです。

 

DSCF1808その後ウエスを使って、ふき取ります。

すると木目がくっきり出てきます。

しっとりとした感じに表面がなり、これで仕上げです。

ふき取ったウエスは、そのまま放置すると、自然発火しますので注意!

水を張ったバケツを必ず用意しておきましょう。

天候にもよりますが、1時間ほどすると60%程度は乾き、重ね置きができます。

 

 

DSCF1799このようにローラーを用いずに刷毛で塗るのもよいですが、時間短縮を考えると、やっぱりローラー併用がおすすめです。

 

DSCF1811ウエスはTシャツなど綿がいいですね。

よく吸い取りますから。

少し力を入れてごしごしとふき取ります。

 

これがネダレス合板仕上げ天井工法、プレ塗装の作業の様子なのです。

 

DSCF1827明日日曜日は現場で上棟式を行います。

ご自身で塗装をしたネダレス合板が、現場でその姿を現すのですから、さぞかしドキドキしながらお越しになることでしょう。

あ、でもここでもうすでに見てしまったか?( ゚Д゚)

リボーンでは、ネダレス合板・施主プレ塗装・構造用水平構面兼天井一発仕上げをよくやります。

梁をそのまま化粧であらわしにできるのもメリット。

そしてコストダウンを図れているのも重要なポイント。

来週からはこの梁も塗装できますよ~(^^♪

さて、何色にしますかね?

 

2017.4.1 Reborn 塩原(毒度0.3)

 

こたつは日本にしかないのか?

クイズです。

ニッポン47都道府県の家庭で、こたつの所有率が低い順に3つ挙げてください!

ラジオでやっていました。

第3位は東京都。エアコン所有率がダントツらしい・・・。

第2位は沖縄県の30%。

では第1位は・・・?

なんと!、というべきか、

やっぱり!、というべきか、

答えは~北海道!!

所有率約20%だそうです( ゚Д゚)

我が家にもこたつはありません。

大好きなリビングでのうたた寝は、長ざぶ+人体+長ざぶのハンバーガー形式です。

 

決してこたつを否定しているのではありません。

ここ信州ではほとんどの家にこたつがあるでしょうし、それが当たり前だと思って、

大学進学で千葉県に移り住んだ時も、当然こたつを背中にしょって持ってゆきました。

最初に住んだ6帖1Kのアパートに、こたつを設置しましたが、あまりの面積占有率で、掃除もしにくく、こたつ布団はいつの日か無くならざるを得ませんでした。

今思えば、わたしにとって、あの時が親離れであり、”こたつ離れ”、だったのかもしれません。

以来こたつに入るのはお客さんの家のみとなっています。

 

Exif_JPEG_PICTUREそういえば、またしてもラジオで聞いた話なのですが(ドンダケラジオキイテルッチュウネン!)

車のセールスマンが家庭訪問。当然マイカー買い替えもうそろそろだかんな攻撃です。

セールスマンを正面に、夫婦よこ並びで話を聞いていました。

奥さんは、まだ乗れるし、と買い替える気はさらさらありません。

しかしご主人はみるみるうちに巧みなセールストークに巻き込まれてゆきます。

あぁ~もおぉ~

と思った奥さんはこたつの中でご主人の足を蹴り、

ちょっともお~、なに口車にのってんのよお~

と気持ちを込めて数回蹴っ飛ばしたそうです。

 

動じないご主人はさらに買う気満々です。

奥さんはさらに力を込めて、でも顔は笑顔でその商談の行く末を見守っていたのでした。

 

結局、ご主人は意を決して申込書に調印。

 

そうです、そうなんです。賢い読者の皆様は、オチが分かったことでしょう。

 

こたつの下の壮絶な攻撃に微動だにせずについに耐え、表情ひとつ変えなかったセールスマン。

まさに企業戦士の鏡(笑)。

彼のふくらはぎなどは、ひょっとしたらアザだらけになっていたのかもしれません。

 

そしていつか、いつの日か、私もお客さんの家で住宅の燃費性能なんかを説明している際、

足をばちんばちんと蹴られるのかもしれません。

むしろ蹴られてみたい!

 

そのときは、痛いとも言わず、淡々と説明を続け、笑顔で面談を終えなければなりません。

古来より、日本のこたつは暖房用にとどまらず、

ダイニングテーブルであり、

ヨーグルトの発酵を促進する温室であり、

手袋やブーツを乾かす乾燥機であり、

人によってはドライヤーであり(笑)、

天板の下に万札を挟んでおけばアイロンの役割も兼ね、

それはそれは見事な活躍っぷりでした。

 

そういえば、ばあちゃんたちは「おこたつ」、って「お」をつけてたなあ。

2017.2.23 Reborn塩原(毒度0)

 

寒さ対策~電子相談室

 

日曜日、雑誌の取材を行いました。

Exif_JPEG_PICTURE今年の6月ごろに書店に並ぶはずですが、この寒い時期に、果たして家の中はどうなっているのか?

そんなことを住んでいる方の生の声としてお伝えできるような紙面になり、社会的にも省エネ性能に優れた住宅が増えることの一助になればと思います。

その日、外気温は7℃にもなり、温水暖房はスイッチが切れていましたが、室温25℃。太陽の熱で、ややオーバーヒート気味。

Tさんは家族みなさん裸足でした。

足の裏は無垢のフローリング(この写真は長野県産杉)に触れてさぞうれしいことでしょう。

ラッペンワックス、という自然塗料を、完成時にTさんご夫婦で刷り込んでいましたね。

最初は滑りやすいのですが、あれから約半年。自然な艶が出て、滑りにくくなっており、落ち着いた感がありますね。

Tさん、お休みのところご協力ありがとうございました。

 

marおんどとり201610-201701また、鬼無里のMARさんからも温度記録のデータが届きました。

昨年秋竣工。Rebornの標準工法であるこちらもやっぱりキューワン住宅。

外気温は氷点下10℃以下を連発していますが、室内(このデータはキッチンの北面にある窓辺に設置)は21℃前後で非常に安定しています。

ディプロマット屋根上の雪は落雪せずに踏みとどまっているとのこと。除雪の手間がなく、いまのところ狙い通りに事が運んでいるようです。

キューワン住宅は、その安定した室温を可能にしていますが、エネルギー消費量も大変にお得です。

温度ムラがない室内→どこも同じ温度→無垢のフローリング→裸足が気持ちいい

 

そんな暮らしをしている人がいる一方、Rebornには毎日のように、残念な暮らしをしている方から相談が持ち掛けられます。

「寒くて耐えがたい」

「お風呂のお湯があっというまに冷えてゆく」

「ガラスについた結露水が凍って窓があかない」

など、もうこれ以上寒い家には住みたくない!、いったい何が原因なのか?、断熱リフォームっていくらくらいかかるのか?

みなさん切実な想いでお声がけをいただきます。

 

なかなか昼間事務所にいることがないので、メールでやり取りをせざるを得ないことが多いのですが、

同じように感じている方も多いと思いますので、参考にと、そのやり取りの一部をご覧ください。

 

今回は、マンション編。

こんなに真剣に省エネの事を考えていて下さる方がいると思うと、なんだか少し目の前が明るくなりました。

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株式会社Reborn
塩原真貴様

はじめまして。○○と申します。
マイベストプロ信州信濃毎日新聞の記事を拝見しメールさせていただきます。

私は、都内のマンションの理事会で理事長をしています。
マンションは築17年で、現時点で大きな問題はありませんが、将来的にサッシ交換の検討を始めたいと思っています。
サッシは共有部となり、長期修繕で費用の積み立てをしておく必要があるためです。

アルミニウムは素晴らしい材料ですが、断熱が必要なところに使うのはナンセンスだと常々思っておりまして、将来的に交換するのであれば
樹脂もしくは木質系の、断熱性のある材料を使いたいと思い、いろいろ調べているうちに、サイトに巡り付きました。

地理的時間的な条件を勘案しましても、その時に御社に何かをお願いすることを約束はできませんし、何らかのメリットを出すのも難しいように思います。
ですので、ご負担のない範囲で結構なのですが、お知恵をお貸し頂ければと思います。

マンションは、以下のものです。。
・2000年竣工
・12階建て、32戸。
・理事会は良好。

検討項目は以下の通りです。
・将来的に窓/ドアの交換を検討したい。現在はリクシルのものが入っている。

教えていただきたいのは以下の通りです。
・時期はいつがよいのか。物理的、制度的、技術的に。
・検討するにあたり費用は、どこに見積もってもらえばよいか。仮でも目安でもよい。
・チェック項目として、どこに気を付けるべきか。付き合いのあるメンテナンス業者だと既存のアルミにペアガラスくらいでお茶を濁されてしまう。
・その他、知っておくべきことがあるか。

どうぞ、よろしくお願いします。

 

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株式会社Reborn塩原です。
はじめまして。
この度はお問合せありがとうございます。

先日ドイツへ1週間ほど行って参りましたが、あちらではマンションなど集合住宅が一般化しており、角部屋ではなく、上下階&東西にも他室がある囲われた部屋が一番人気なんだとか。

2面しか外気に面していないので、光熱費が抑えられる。州によってはベランダに布団を干すことが禁じられているなど、ベランダがマスト、角部屋や最上階が人気も家賃も最も高い日本とは正反対です。

月々支払う光熱費に対して、ドイツの若い世代は非常に敏感です。

住宅業界も、今は、ゼロエネルギーハウスに対して国費補助金もつくことから人気があります。次第に売電価格が下落し、余剰電力、送電線のキャパの問題、原発の多くは再稼働せず、電気代そのものが高騰しつづけてゆくでしょうから、家庭用の太陽光発電は”うまみ”がなくなり衰退すると私は考えています。

その後求められるのは、やっぱり「断熱」だよね、ということになり、窓を筆頭に外皮の断熱補強が行われることになります。このプロセスはもう10年前にドイツがたどった道と全く同じだと思います。

ドイツには地震もシロアリもないと聞きますから、日本より断熱性能をあげることにコストをかけることに抵抗がないのかもしれません。それでも地球温暖化問題や省エネに対する世界的意識の高まりはだれも止めることはできません。

日本は機械産業が技術的・産業的にも強いので、ヒートポンプや太陽光発電など設備機器に頼ったゼロエネ社会に向かってゆくのは致し方ないのかもしれません。
しかしそれらはいずれ壊れるもので、とても維持費が高くつくのだということを、少し警戒心を持って観ている人は気づいています。

断熱や窓性能の強化は、住む人にも、大家さんのように住戸を提供する人にとっても、メリットがある、ウィンウィンの改修だと思います。

真冬でも寒くない、光熱費が一般よりだいぶ安い集合住宅は今後、最も人気が高まると思います。

現在はその過渡期であり、国の補助金制度やラベル化(性能を表示する)が整いつつあります。

本題と少し逸れましたが、ご質問の件について。

Q・改修時期
A・サッシ交換は外側で行うことが一般的なので、足場を組んで外壁の再塗装を行うなどの大規模模様替えの際が最もよいと考えています。内窓を付けるのも手ではありますが、2重サッシになり開け閉めは面倒ですね。

Q・検討用の見積もりは?
A・通常はその建物を建築したビルダー・ハウスメーカー・ゼネコンに依頼しますが、コストダウンを狙うのであれば、地元のサッシ屋さん、つまり交換工事をする人が存在する会社にお願いするのが最も安いですよね。でも信頼だったり、工期の問題など、総合的に判断しないといけません。サッシメーカーに直接聞いてみるのもいいと思います。メーカーは樹脂でしたら、********がよいと思います。木製はメンテナンス性・価格ともにまだ日本では難しいでしょう。
(あてがなければ、私を窓口にしていただいてもなんとかなると思います)

Q・ポイントは?
A・先ほどもありましたが、メンテナンス性、コスパで考えれば樹脂サッシのアルゴンガス入りLOW-Eペアガラスが最もよいと思います。
それを付けると光熱費がどのくらい下がるのか、住んでいる人や入居しようとする人に、ちゃんと説明をして理解を得ることが肝要です。(弊社でもその計算はいつも行っています)
実際に、みなさんそのことが劣化対策や美観アップよりもはるかに関心があります^^
補助金も大事です。住宅省エネリノベーション促進事業、というのがあります。マンションでも適用可能かと思います。今現在は公募を行っていませんが、例年4月か5月に公募があります。これを使わない手はないかと。
さらに、現在も住宅ストック循環支援事業があり、最大30万円/戸の現金補助があります。

最後に。
誰かが儲けて、誰かが損をする、そういう社会構造にはほとほと疲れました。
地球温暖化防止も省エネ化も本来は未来の人たちに対する思いやり、責任。
そういう視点を持っていないと、公平性がありません、理解が得られません。
理事長さん、頑張ってください!!期待しています!!!

 

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株式会社Reborn
塩原様

エール、受け取りました。
ありがとうございました。
マンション理事は持ち回りで、理事長も特に考えなしに引き受けたのですが、2年を過ぎていろいろ勉強になり、世界は広がりました。
現在ついているサッシも、見た感じでは大変上等なもので、作った当時はお金かけていたのだろうと思います。

ですが、大型のアルミの枠は、熱を逃がすための特別な部材のように見えますし、スペース的にもコスト的にもペアガラスでも問題なく入れられたでしょうに、一枚ガラスで、もったいないことしきりです。
また、地震の影響か隙間風もあり、エネルギーが、しいてはお金が、考えようによっては国富が逃げて行っているのかと思うと、悔しい思いです。

数年前に、ガス給湯器を交換しましたが、その時もエネルギー効率についてずいぶん考えさせられました。プロパンの地区では、給湯器をプロパン屋さんが支給してくれることが少なくなく、その場合はその後のガス代で費用回収するため、初期投資が低く、しかも効率が低いものが積極的に選好される、と。経済合理性にあったこととは思いますが、ずいぶんひどい話だとも思いました。とんでもない話です。

産業用モーターの規格も、日本は水準が低く、日本の大型モーターは輸出用より効率が低い、とのことです。むしろ途上国には古いモーターがないので、全体でみると高効率だ、とも。古いものを大事にするのは、美しいことだと思いますし、艱難辛苦に耐えるのは大和魂の一部とも思いますが、そのような設計思想のハードに対して現代の快適さを求めると、エネルギー垂れ流しになります。

日本が技術的に優れている、というのは一部では正しいですが、それを優れて活用する社会ではないと思うようになりました。

早速、****さんに問い合わせをしました。
マンションのサッシは、そうそう替えられるものではないので、悔いのないようにしたいと思います。
また、補助金については、まったく想定していなかったので、これから勉強したいと思います。
今後も折に触れ、相談に乗ってもらえると、ありがたいです。

ありがとうございました。

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2017.2.7 Reborn 塩原(これってやっぱり毒度10なの?)

 

ドイツ訪問記⑦

そろそろもうよくね?

そんな雰囲気も漂って参りました、

ドイツ訪問記の第7号。

今回も張り切ってレポートします。まだまだ伝いたいことが山ほど。

Exif_JPEG_PICTUREこの日は、住宅展示場にやってきました。そう、日本でいうハウジングパークというやつです。

50戸くらいがずらり。着ぐるみなし、BGMなし。営業マンはこちらから声を掛けない限り、ずっとデスクワークをしています。

完全に受け身・・・・汗

地震がないだけに自信はあるのでしょうか(笑)スマン

 

ぱっと見、古民家のような和のテイストを醸しています。

ガラスばっかりで寒いと思いきや・・・

 

 

Exif_JPEG_PICTURE当然のようにガス入りLOW-Eトリプルガラス。

樹脂スペーサー、空気層も20mm近くあるかと。

ガラスも6mm厚。

地震がないからできるともいえるのですが、家の中はぽかぽかです。

暖房感はまったくありません。

空調エアコン?

パネルヒーターもない。床暖?え?なに?

 

Exif_JPEG_PICTUREこれぞまさにガラス張りの我が家。

こんなとこに誰が住むの?

なんて嫌味を言う人もいるのが世の常ですが、

全てのサッシ(ガラス)に外付けのブラインドが付いています。

外観もブラインド感をまったく感じさせないよううまく処理されています。

そんなハイスペックな機能を持ち合わせていても、マキストーブというんでしょうか、暖炉というんでしょうか。

炎を観る場所がリビングにありますね。

 

Exif_JPEG_PICTURE太陽集熱です。発電ではありません。

ドイツは一時期、爆発的に太陽光発電パネルが普及しました。

どこかの国と似ています。

田園風景に広がったメガソーラー。

買い取り電力の単価は急降下。

どんどん値上げをしてゆく電力単価。

ほどなく太陽光発電は停滞と反省の時期に入ったといいます。

 

Exif_JPEG_PICTURE

日本よりもはるかに日射量の少ないドイツでさえ、太陽光利用が盛んです。

また、木質燃料(バイオマス)の利用も積極的。

チップ、ペレット、薪を熱として利用し、給湯や暖房に熱交換して利用してゆこうというのがトレンド。

その前提として、相当高いレベルでの外皮断熱。

相当高い、と言いましたが、具体的にあげると、

サッシは木製かオール樹脂のガス入りトリプル。(もうこれは法令で義務)

外壁の断熱は400、500mmは当たり前。基礎断熱は150~200㎜、天井は500オーバー

換気は第1種で、熱交換効率90%超え。20℃の排気が18℃で入ってくる。

外皮の断熱が施工しやすいよう、建物形状はできるだけシンプルに設計する、それが売り手も買い手も合意している。

 

Exif_JPEG_PICTURE対面キッチンのダイニング側のキャビネットに薪。

日本のように、鋳物製の薪ストーブは皆無です。

設備機器、暖房機器、というよりは、建築に埋め込まれたもの。

ヨーロッパにもマキストーブメーカーはいろいろあると思いますが、

数ある展示棟で、1台もなかったなぁ~。

これはいったいなぜなんでしょうか?

 

 

Exif_JPEG_PICTUREこうなると、炎を観るのは豊かさの象徴ともいえそうで、ファッション的に暖炉があるのかなと思い聞いてみたのですが、

聞けば意外と実用的にみなさん使用しているそうで。

バスから見る民家も、ほとんどの家に煙突が立っており、バイオマスの利用は特別なことではないようです。

日本では、火気使用室といって、マキストーブやキッチンのコンロなど、

裸火を使用する部屋には木が張れなかったりします。(内装制限~ないそうせいげん、といいます)

数年前にずいぶん緩和されましたが、それでもややこしい計算式が必要であり、設計者を泣かせます。

建築基準法が悪いという話ではありません。長屋や集落密集の日本の住宅事情から、延焼を防ぐということでたどってきた道だとおもうからです。

 

Exif_JPEG_PICTURE日本でもかつては囲炉裏がありました。

火を使う場所は、人が集うところであり、皆が顔を合わせ、その家の象徴ともいえる場所です。

これだけハイテックな時代になっても、

必ずしも必要性のない暖炉であっても、

そういうものは残そうとする意志、牧歌的感情を大事にするのがドイツ人なのかもしれません。

バイオメタノール燃料でのガラス張りの箱=炎ディスプレイなんかも最近輸入建材屋さんのカタログに載っています。

この写真のブツもそういったもののようです。

 

Exif_JPEG_PICTURE引戸も大胆にスライスした板、そのまま使用していました。

上吊り金具も大胆ですが、マッチしてます。

どの展示場もクロスは一切なし。

紙のクロスに、無機質の材料を塗装または左官で塗るのが当たり前だそう。

ドイツの奥様方は、あまり料理をしないそうです。

でもキッチン設備には相当なお金をかけるのだとか。

世界で一番最初にシステムキッチンを開発したのはドイツなんだそうです。

どうりで、どの家のキッチンもシンプルながら金がかかっていそうな感じです。天板高さは90cmが標準かと。

 

Exif_JPEG_PICTURE結局、2時間で、10戸くらいしか見れませんでした。

消化不良ではありますが仕方ありません泣

各社相当なレベルで造り込まれ、現実的な規模で建てられています。

そして、「うちのコダワリはここです!」みたいなものが、明確にある。

日本人20名ほどが場内をうろうろする中、

真剣なまなざしで外壁の断面サンプルを眺めている、赤ん坊を抱いた母親の眼が印象に残った。

2017.1.31 Reborn塩原(毒度5)

 

ドイツ訪問記⑥~ブレイク

なんかマジ話ばかりしていましたが、ここらでちょっと食にまつわるお話を。

IMG_5639ビールは確かに美味い!

でもソーセージはいいやつに出会えませんでした。

残念ですが、あのパりっ!はありませんでしたねぇ。

全てのグラスには目盛りが付いていて、そこまで必ず注がないといけません。

公平に徹する機能ではあるかと思いますが、一説によると相当なケチ根性によるものか。

夕食は簡単に、メインはランチなんだそうで、12時間のフライトの後、やっとたどり着いたホテルの夕食は、

さっさと片付けモードに。まるでドラマ北の国からのあの閉店間際のラーメン屋のようなのであります。

 

IMG_5652パンはどこもおいしいです。米はほぼ出てきません。

ジャガイモは相当な確率ででてきます。

サラダは葉っぱといっていいくらいにおいしくありません。

コーヒーは濃いめです。

水はなんだか石っぽい・・・。

ミネラルウォーターは基本ガス入りです。

つまりげっぷしまくりです。

 

IMG_5646ハンバーグ定食はこんな感じででてきました。

付け合わせは、サツマイモのポテトフライでした。

ここはジャガイモでよいでしょうに。

甘いポテトフライ。奇妙な味でした。

いわゆる無料の「お冷」はでてきません。

水は必ず有料で、ちょっと高め。ペットボトルは日本円換算で30円ほどにもなり、あらかじめ料金に含まれています。空きペットボトルを持って行っいくと、次に買うときに割引されるようなサイクルになっているそうです。駅や空港では、夜な夜なペットボトルを拾いまくる人もいるそうです。

 

IMG_5668こう見るとおいしそうで、よだれが出てきますが、

味はやっぱり日本の料理にはどれもかないません。

味覚へのこだわりは、それほどないのかも。

ドイツがこのあたりにこだわりだしたら、すごいことになるかもしれません。

0.01g単位で配合かえたりなんかして(笑)

2017.1.29 Reborn塩原

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ドイツ訪問記⑤

ついに昨夜帰国いたしました。

ここからは、引き続き、日本からブログをアップしてゆきたいと思います。

 

帰りのフライトは、案外あっけなくエコノミークラスの狭小空間を乗り切りました。

あれ?もう着いた?

そんな風ではありませんでしたが、

お~、あともう2時間でついちゃうんか!?

って感じです。

 

日ごろの不規則な生活が幸いし、時差ボケには今のところなっていません。

得意の、「だいぶたってからの筋肉痛」、みたいにならなければよいのですが・・・。

 

Exif_JPEG_PICTUREさて、パッシブタウン散策の様子を。

朝9:00頃です。

暗い!

曇りなのか!

いえ、まだ日の出時間を迎えていないのです・・・。

そして寒い!

体感的には-8℃くらいか。

 

Exif_JPEG_PICTURE大規模造成をして、全戸パッシブハウスの集合住宅が、ばかんばかん建設されています。

窓が建物のデザインを決定づけています。

配列パターン、色、大きさ、窓枠の処理の仕方・・・etc.

当然のようにトリプルガラス、ガス入りLOW-Eです。

日本ではありえない、網戸オール無し。

FIX(はめ殺し)かドレーキップです。

外壁は塗り壁もしくは板壁です。は、はい、全戸。

 

Exif_JPEG_PICTURE工事中の現場にも遭遇。

はっきりいって華奢です。

一同、

「こんなんでいいの?」状態。

とても高建築物の1階部分RC造とは思えません。

地震がない国ドイツ。

ついでにシロアリもいません(´・ω・`)

 

Exif_JPEG_PICTUREようやく明るくなってきました。

聞けば家賃は12万/月前後だとか。

少し高めだけど、圧倒的に光熱費が安い。

そしてなによりも快適。

角部屋よりも両側を他の住戸に挟まれたところが大人気!

6面あるうちの4面が共有されていれば、そりゃありがたいわけだ。

一戸建て至上主義の今の日本では考えられないが、際だった省エネ化がすすめば、同じような状況はやがて日本にもやってくるはず。

 

Exif_JPEG_PICTUREタウンの中央には幼稚園があり、板壁無塗装。

外気温―10℃近いのに窓が開いてるってことは・・・。

板も材種が違うのか、いろんな色がランダムに配列されており、これはこれで美しい。

仕上がりは日本だとクレームになっちゃうずれすれ程度ですが、コストとのバランスでそうしているのでしょうか。

ドイツ人が日本の建築現場を訪れてびっくりするのは、その木組みの精度の良さらしい。

日本の大工技術レベルは相当なものらしい。

それは機械加工の精度レベルの問題でもあろうし、品質管理の徹底でもあるのだろう。

 

Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE何気なく歩道脇には木製ベンチがある。

そしてさりげないデザインとその固定方法。

ごみ箱や灰皿は、必要以上に50mおきくらいに配置されていて、ごみが全く散乱していない。

なぜこんなに街が整っているのか。

建築が統一感があるのって、自己規律性がうまれちゃうんだろうか。

窓から覗き見る各住戸は、きれいに整ったインテリアで、ごちゃごちゃした家は一つもなかった。

思い込みだろうか。

2017.1.26 Reborn塩原【日本にて】(毒度2)

 

ドイツ訪問記④

アウトバーン。

アウト=車

バーン=道

そんまんまやないけ。

ドイツの高速道路(アウトバーン)は一般車無料。

最高速度も決まってなくて、2~4車線ある車線は、

ベンツ、ポルシェ、アウディ、フォルクスワーゲン、

160キロくらいでしょうか、シャッと駆け抜けてゆきます。

トラックは走行距離に応じて課金される仕組みだそうですが、どんなふうに管理されているのでしょうか。

サービスエリアのトイレは有料で、入場券は0,70ユーロ。入口に無人改札口があります。

 

0.70ユーロ支払うと、0.5ユーロのチケットが発行され、実質0.2ユーロの支払いをして用を足すのですが、

0.5チケットは金券として、ジュースやお菓子などを買うように促されます。

 

トイレに限らず、ドイツはチップ制があります。

ホテルのベッドメイキングは1ユーロ。

飲食店も1ユーロ以下小数点(セント)は繰り上げされ、チップとして渡すのが慣例なんだとか。

大雑把なO型には別にどぉってことないんですが、A型の人は理解しがたい慣例なのではないでしょうか。

 

海外に来るといつも思うのですが、

自国の常識は世界の常識では決してないということです。

 

こんなにもク○まじめな国であっても、結局は気分といいますか、そんなもんまとめてはらっちまえ的な、

こんなんでよろしく、ほなさよなら!という雰囲気に包まれています。

 

それにしても寒い!

どこに行っても氷点下10℃近くまで朝は冷えています。

車も洋服も黒が圧倒的に大多数。

ドイツといえばやっぱり黒をイメージしますな、今後共。

 

それにしてもどこを見渡しても美しい景観です。

まず、電線が路面電車を除いてまず目につきません。

建物も、窓が規則的に配置され、ほぼすべて切り妻屋根。

世界の車窓から、の風景が常に目の前に、あらゆるところに存在しています。

 

この国は、地球温暖化やエネルギーの問題に、貪欲なまでの技術探求と、エネルギーそのものをできるだけ多く消費しない生活を目指すことで乗り越えようとしています。

聞き耳を立てると、いろんな雑音も聞こえてはきますが、基本的には、断熱や気密をかなり厚く隙間なく行い、太陽光や風力、バイオマスなどの自然エネルギーを、後世のためにできるだけ取り入れようとしています。

その一つの結実として、エネルギーパス、という建築手法が広がりつつあります。

日本ではゼロエネという言葉の方が広く知られるようになりました。

 

100年後の人たちが、「2010年代の人たちが頑張ったから今がある」

なんて言ってもらえるような行動をしたいですね。

ものづくりに関わる、全ての人々が、そうした気持ちで計画をし実行する、

 

たぶんそういうことなのではなかろうか。

 

ドイツ訪問5日目にして、そう思うのです。

 

2017.1.23 Rebornしおはら@ハイデルベルグ

DSCF1393 DSCF1398 DSCF1399 DSCF1403 DSCF1417 Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE

ドイツ訪問記③

Exif_JPEG_PICTUREそろそろ日本が恋しくなってまいりました。

カレー、牛丼、味噌汁、そして納豆。

ドイツの食事はおいしいことは美味しいけれど、バリエーションが少ない気がします。

お陰様でお天気には恵まれ、いまだ傘は出番なし。

手袋マフラー、使い捨てカイロは大活躍。

 

DSCF1351BAUメッセ(BAU=建築の意)にも出店していたフランフォーファー研究所へ。

ここは日本の理研や建築研究所にあたる、国営のデータバンクです。

かれこれ1950年代から続いており、ドイツのなかである意味最も過酷な環境にあるそうです。

説明を聞いてはいますが、-9℃!?

外壁の劣化や窓まわりの劣化の状況を暴露実験中。同じ条件下に晒すよう、方位や陽の当たり方が同一条件になるように配慮されています。

 

DSCF1371双子の家、と呼ばれる、姿かたちが同じ建物を、窓や外壁など、素材を変えて比較できる実大実験用ハウス。

中にはロボットがいて、温熱環境を常に測定しているのだとか。

やることが真面目すぎやしないか?

確かにやりたい。やってみたい。でも現実的に無理。

というようなことをここではきっぱりと行っているようです。

 

 

DSCF1374ドイツには窯業系サイディングの外壁は存在しません。

塗り壁か木材のみです。

道中じっといろんな家をみましたが、上記2種類で100%です。

たまにオフィスやビルでガラス一面の外壁もありますが。

各メーカーがここに試験体を持ち込んで、客観性のある暴露試験を行っています。

こういうのは日本ではいまのところない。

各メーカーの試験値のみが判断材料とされ、セールスマンは口々に「うちのが一番優れている」、とか、「うちのがコスパ一番」とかで、比較がなかなかできない実情があります。

 

DSCF1384試験体の内側の様子。気温23℃、湿度50%でず~っとキープしているそうです。

 

どの素材がどのくらい中に染み込んでいるか、カビ、藻の発生状況。

馬鹿げているとも思えるこの途方もない実験と記録を、60年以上にも渡って行ってきている。

そう、それこそがドイツの凄さです。

古い建物を美とし、できるだけ長く使うようにするための工学といってよいと思います。

データは今後の改修や、材料選定の助けとなります。

 

DSCF1357素材(石の種類や木の樹種、塗り壁の素材やコーティング材)もさることながら、

最近は方位や壁に対する雨の当たり方、雨量によって、随分劣化がことなることに着目しているのだとか。日本だと、陽が当たる時間が少ない北側の面に腐れやカビ、藻が発生しやすいけれど、ここミュンヘンは西が最も劣化が激しいのだとか。

西面の壁に最も雨が当たることがわかっているそうです。

この研究所では、膨大な記録データを元に、劣化までをもシミュレーションでわかるようにするつもりだそうで、暴露実験の結果が、コンピューターによる劣化シミュレーションに合致するかどうかをチェックしているのです。

 

Exif_JPEG_PICTURE今回もお堅いレポートになってしまいました。

とにかくドイツは、「そこまでするか」、

を平気な顔で、淡々とこなしてゆく、

ある意味人間ロボットのようなことが平気でできるお国柄のように感じます。

フランフォーファー研究所は、ドイツ建築の象徴とも言える機関だと思います。

この果てしなく続く暴露実験面に、かないっこないなぁ。

2017.1.21 Reborn塩原