木製ガレージのついでにと、木製駐輪場をつくりました。間口2mで4台分です。
いままでは、この鋼製物置に入っていました。荷物がいれにくく、収納量も増えつつあるので、「ガレージにあわせたデザインで」、「かつ安く」、「長持ちし」、「雪にも相当量耐えるもので」、とのリクエストをいただきました。
土台はランバーテック社の県産杉にACQ注入材3寸角を。基礎は不要とし、薪ラック=グリーンラックで採用しているレベルフットで済ませました。
コの字型に配置します。
レベルフットは、荷重的に1ケで充分ですが、安定性を高めるため両側に取り付けました。高さ調整が容易なのでとってもら楽チンです。
レンガはコメリで78円/1ケ。
レベルフットは¥2500/ケ。
この土台に、あらかじめ作業場でつくった壁パネルを立てます。一人で作業ができます。
両サイドの壁をビスで固定しました。
壁は杉板です。フレームは防腐剤注入のツーバイフォー材。
壁どうしを継ぐ桁を。これもツーバイフォー防腐注入材です。
桁を受ける材です。屋根の荷重がかかりますから、ビスをたくさん打ちます。どうせたくさん打つのならばと、にっこりバージョンにしました。
桁を2本固定した後、屋根の骨組みをのせます。これも作業場であらかじめ作ってきました。一人で持てる重量です。
だいぶ形になってきました。
壁パネルの上部が斜めになっています。
桁や壁パネルにビス固定しています。
再度、水平器を見ながらレベル調整をします。
こ野地合板、方杖、筋違いを取り付けました。
ここまで、組立時間は約1時間です。
明日屋根屋さんがきますので、ルーフィングまでやっておきます。
軒先は防水テープで補強しておきました。
作業場での加工、パネル組み立て、塗装で1日かかりましたが、現場での作業は2時間程度でした。お値段は、材工で15万程で済みました。
基礎などによる地面との固定がされていないので、台風の時など、浮き上がりが心配ですが、相当な重量があるので、通常状態では問題なさそうです。
ガルバリウム鋼板の立平葺きで屋根は仕上げました。雨樋付です。なかなか感じよくできました。
今回屋根以外は、わたくし塩原で行いました。
今日は建国記念日。ケンコクっていうことなのだから、日本という国が出来た日なのですね、きっと。先人たちに感謝をしましょう。
朝一番で、知り合いの方が経営されているアパートに、下駄箱を納品・設置して参りました。
アパートの玄関には、靴はもちろんですが、スキー板やゴルフバッグ、ほうき、それにこの時期だと、灯油のポリタンク、雪かき、そり、ジャンバーや帽子や手袋など、さまざまなものでごった返します。
収納としては、このような低めの下駄箱が一つあるだけなのが一般的のようです。
大家さんいわく、「ドアを開けて、まずお客さんがチェックするのが、玄関の収納の量」だとか。下駄箱でお客さんの心を鷲づかみしたい。
コストパフォーマンスNo.1を自負するしおはら住宅デザイン設計による下駄箱をこしらえて、本日搬入しました。
高さが1.2mと、やや高めですが、収納量を重視。
長いものもすっきり納めたいよね、ということで、このようになりました。
非常に狭い空間なので、ドア式ではなく、引き戸式にしました。それも、引戸を上吊り式にして、底板や敷居を廃し、長靴がタイル床にそのまま置けるように工夫しました。
長靴が入る下駄箱、しかも雪が靴裏についていてもノープロブレム。
つまりこういうことです。
新築の住宅ではこれまでしばしば採用してきたパターンですが、アパートに住む人にとっても、この方が親切なのであろうな、と思うわけです。
この時期になるとアパートは入退去の時期で、いろいろと忙しいですね。しおはら住宅デザイン設計でも現在、松本市でアパート退去後の「ちょっと、一工夫をリフォーム」をしていますが、先日工事中にもかかわらず、入居希望者の方が見に来てくれました。まだ床を張る作業中でしたが、その場で入居をご決断いただいたようです。大家さんに「よしよし」と頭をなでてもらいました(笑)そのアパートリフォームの様子はいずれ紹介するとして、今回は気合の入った、かなりコストパフォーマンスに優れたカーポートが完成しましたので、レポートします。
場所は長野市の北部に位置する中野市です。今年は非常に雪が少ないのですが、ひどい年には積雪が1m以上になる、豪雪地です。
先日、大工さんによる建て方の様子をアップしましたが、ようやく、今日完成しました。
ゆったり2台、並列型です。建物のデザインに合っていて、一生持ちこたえるものを、とのご要望に沿ったものです。
屋根には折板(せっぱん)を、どんと載せました。
山がかなり大きめのタイプで、設計上は湿った重い雪が1.5m乗ってもなんともないはずです。ガルバリウム鋼板製の厚み0.8㎜です。方杖と呼ばれる斜め材をバシバシ配し、ぐらぐらしない頑強さを持ち合わせています。
この山が大きければ大きいほど、雪によるたわみといいますか、しなり、には耐えることになります。
屋根勾配も5%(5/100)として、雪止めもつけてあり、あえて雪を落とさない、さらに雪がどんどん積もっても、雪降ろしをしなくてすむように、ということで、この大きな山にしたわけです。
車と車の間に、本当は柱が無い方がいいですよね。邪魔ですし。アルミ製の既成品のものの中には、柱がなくて、アーチ状の梁が配されていたり、ポリカの屋根がドーム状になっていたりするものもありますが、豪雪地では、はたしてどの程度持ちこたえられるか・・・。ここはやはり多少の不便は受け入れてでも柱を立てたいところです。
車と車の間の柱は、このように、50cmほど、ひっこめると、がぜん車が入れやすくなります。今回はサイドドアの位置を考慮して、60cmほど引込めました。
台風時など、風で浮き上がりを防止するホールダウン金物を、各柱につけています。金物もこげ茶色であらかじめ塗装しておきます。キソパッキンをかませて、柱の下端が濡れないようにしています。
そして、肝心のお値段!
今回、材工、工事費込みで95万税込でした。各職人さんや材料屋さんにもしっかり利益がでています。
安いと感じる方、高いと感じる方、さまざまだと思いますが、今回の木製カーポートの優れた点をまとめておきましょう。
・豪雪に耐える。重い湿った雪でも1.5mは余裕でOK!
・建物とマッチしたデザイン。年月と共に味わいが出る。
・とても高級に見える。自慢できる。
・雪が落ちない、落とさなくてよいので、雪かきの面積、手間が激減!
・朝、フロントガラスの霜とりが不要。アイドリングストップ!
・木製なので、壁を一部につくったり、タイヤなどを置くたななどが、後でつくりやすい。
・間口や奥行き、高さ、寸法は自由に設定できる。
これは、別のお宅ですが、このように、屋根の上をベランダにすることだってできます。
人にも愛車にも、地球にもヨロコビを。
長野市の北に位置する中野市。志賀高原への入り口であり、おいしいリンゴが有名です。
周辺に、飯山市や信濃町といった豪雪地帯が隣接しており、中野市も例外ではありません。
こんな時期に、という感もありましたが、晴れ男のおかげで、今日はとってもいい天気に恵まれました。木製ガレージの建て方です。
3年ほど前に新築した木の家、もちろん高断熱住宅です。
今年は比較的雪が少なく、本来は昨年末にやろうとしていたガレージ新築でしたが、諸事情あり、約1カ月も遅れてしまいました。
大工工事担当は長年連れ添っている、長野市松代のまるたんぼう・上原さん&山口さんです。朝8:30現場集合。
中野市も当然ながら、冬はけっこう雪が降ります。これまでは露天の駐車場でしたが、ご主人、夜勤もけっこうありますので雪かきが大変なのです。
「やっぱり欲しい!」ということでご用命をいただきました。
2週間ほど前、基礎屋さん(マルワ信濃土建・和田さん)にて除雪をしながら、独立基礎工事をしていただきました。
新築当時、外構工事で土間コンクリートを打ってあったので、基礎はここのみです。
荷おろしです。
骨組みは米松無垢材です。ドライビームと呼ばれる、人工乾燥材です。
方杖(ほうづえ)です。
通常、骨組みは「プレカット」と呼ばれるオートメーション化した工場で加工されますが、このような方杖は、機械加工ができません。大工さんの手刻みになります。
午後から骨組みが本格化してきました。
快晴の中、午後2時ごろ、上棟しました。立派です。
普通乗用車2台、並列です。壁を造らない設計なので、先ほどの方杖で、ぐらぐらするのを防いでいます。
全体的に統一感のあるデザインになっています。
明日は屋根工事です。晴れの予報です。次の寒波に間に合うでしょうか。
方杖は、タルキックビスという大変長いネジで止めました。
続きはまた後日アップします。