リフォーム日記 | 株式会社Reborn(リボーン)

板壁普及促進企業

IMG_5900戸隠(とがくし)に行ってきました。

冬の間にガレージの計画をすすめ、

春になったらはじめよう(^^♪!

ということになっておりました。

そろそろ・・・、

ということで行ってみましたが、

雪、まだけっこうありますね汗

 

聞けば、前日にも約10cm程降ったそうで、あやうくノーマルタイヤで行くところでした(´;ω;`)ウゥゥ

今年はなかなかタイヤが履き替えられませんね。

 

さて、昨年末より工事を行って参りました上田市のガレージ&断熱改修工事&外構工事が最終コーナーを回り、

ゴールテープが見える最後の直線に差し掛かりました。

DSC_0413無彩色の住宅街に突然ログハウス風の木の家が!

白い窓とレッドシーダーのざらざら板壁。

永遠のカップルともいえそうです(笑)

本当は戸隠の山中のようなところが似つかわしいんでしょうが、

まあ、これはこれでいいのはないでしょうか。

隣地に存在するブロック塀とのコントラストが、ザ・無機材とザ・有機材の組み合わせの妙で、

一般の方はふつう、ブロックの方が長持ちするものだという固定観念がありますが、

これがなかなかどうして、意外といい勝負だと感じています。

DSC_0282-1板壁の下には、サーモンピンクのもこもこ断熱材(高性能グラスウール16K 90mmが隠されています。

そう、これぞまさに、ザ・付加断熱。

ツーバイフォー材で壁を膨らませております。

こののち、タイベック防水透湿シート張り、横胴縁と続きまして、

樹脂サッシを付け足して、

ようやく板を張っているのです。

今年流行しているという、ぼろぼろ穴あきジーンズの下にウルトラライトダウンを着ているような!?

いやまて、板壁=穴あきジーンズ、というところは誤解することなかれ。

味がある素材、という意でとらえておくんなまし。

 

2017.4.13 Reborn塩原

基礎断熱工法について所感

最近は床下エアコン暖房など床下空間を利用しようとするメーカー・工務店が増えてきました。

それに伴い、基礎断熱を実践する、あるいはせざるを得ないケースも増えています。

もともと凍結深度が深い地域で、床下が半地下になるのでもったいない、

ここもボイラー室や物置で利用できないか、

そんな発想から、日本では基礎断熱工法は北海道発で広まっていったと認識しています。

実用はまだ30年ほどの技術で、断熱材を外側に張るべきか、リスクを考えて内側に張るべきか、

各社迷いながら施工している、というのが本当のところではないでしょうか。

 

今年初頭にドイツに行きましたが、ほとんどの建物で地下室があり、機械室や物置として利用しているそうです。

ドイツも北海道も、シロアリが生息しておらず(最近では北海道でも被害が確認されています)、基礎の外側に発泡系断熱材を張ることが多いです。

本州では、各メーカーから防蟻材が練り込まれた防蟻処理済みの発泡系断熱材が発売されていますので、大多数の作り手はそれらを採用しているのが実情です。

しかし、それらのボード状断熱材は畳ほどの大きさであり、その継ぎ目や、給排水の貫通部は少なからず隙間がありますし、材料そのものも紫外線で劣化しますから、モルタルなどで化粧することが多く、

その間からシロアリが這ってゆくという可能性も否定できません。

人間の仕事にパーフェクトはないというのもだれもが知るところ。

リスクをできるだけなくすよう、細かい部分まで目を光らせての基礎断熱工事となります。

リスク以上のメリットが何かないと、

たとえば気密性を抜群にとるんだとか、

床下にエアコンを設置して、暖房工事費を抑えつつ、床の表面温度を上げるとか、

基礎コンクリートに蓄熱させて、室内温度の安定につなげるとか・・・。

 

私は10年程前に自宅を建てました。

計画段階で基礎断熱を検討し、結論的にはグラウウール100mmを基礎の外側に張り付け、モルタルで化粧しています。

グラスウールを用いたのには当然ワケがありますが、地面が粘土質だったため、排水工事にけっこうおカネがかかりました。

当時は床断熱工法しか施工したことがなく、ある意味実験的に試みたのです。

暖房は温水パネルヒーターです。床下放熱や土間蓄熱は行っていません。

 

個人的な評価として、

・1階床の表面温度は床断熱の場合と比べて1~2℃高くなるので、あたたかいと感じる(床下の温水パイプから放熱する熱を室内にとりこめるので、ロスがない)

・期待していた、「夏のオーバーヒート緩和に効果がある」は、実感をほとんど感じない

・工事費は、雨水の排水工事費が思いのほかかかり、20万円程度は余計にかかった

・床下コンクリートが持つ水分が膨大で、初年度は床下で結露しやすいので、工事中はずっと除湿器を運転。面倒だと感じた

・床下点検はとてもしやすく(徹底して掃除を行ったので)、初年度のコンクリート臭も懸念されたが、ほとんど感じることはなかった

・冬でも床下が暖かいので、ユニットバスの洗い場床裏や浴槽裏に断熱をしなかったが、浴槽の湯は冷めやすく、やっぱりそこは断熱したほうがいいのだと感じた

・1階床になにか物を落とすと、床下で反響音があり、最初は違和感があった(もう慣れましたが)

・逸れた話ですが、床にネダレス合板を張ったので、床が堅いと感じた。膝があまりよくないので、床は柔らかいほうが好み(木が”しなる”性質を利用)

 

総合的には、コスト高の割りにそれほどメリットがないのでは、と感じた。

以降、床断熱工法を基準に考えてきた。

床断熱工法の最大の弱点は、柱や間仕切り、それに電線や配管の床貫通部の気密処理が面倒だということ。

ここさえちゃんとやれば、C値は1.0は必ず切れる。

0.5以下を目指すのであれば、やはり基礎断熱の方が手っ取り早い。

 

これまでも、多くの方から計画段階でよく質問を受けるポイントなので、参考にそのやり取りを掲載させていただきます。

 

Q.
>床断熱でプランニングされていますが基礎断熱については我が家では推奨できますか?
>冬場の室内の乾燥が気になっています。基礎断熱にして床下暖房でガラリをつけると
>湿度が安定すると聞いていますがどうなんでしょうか?

A.

基礎断熱の一番の懸念はシロアリです。

発泡系断熱材を基礎の外側に張る場合は、かなりの高確率で喰われます。シロアリ専門業者がそういいますから、ある意味彼らのえじきになっているともいえます(笑)

グラスウールを外張りする、あるいは基礎の内側に発泡系断熱材を張る、という方法もございますが、コスト的に高くなります。気密性能は出やすいので、最近は採用しているメーカーや工務店も増えていますが、基礎業者、設備業者など関連する業者たちも基礎断熱を正しく理解していないとだめです。

近くに川がある状況をみても、地下水位が高い可能性が残ります。(地盤調査で地下水位はどこかわかります)

シロアリは非常にやっかいです。基礎断熱は日本では北海道から始まりました。北海道はシロアリがいません。(最近になって札幌で少し被害が出始めています・ドイツには生息していません)
現実的にシロアリ対策として考えられる手法もあります。
ベイト工法と言いますが、疑似餌(たしかシロアリが非常に好む柳の木だった記憶があります)を建物の外周に数mおきに設置し、定期的にシロアリの有無を観察。シロアリがもしいれば毒に置き換えて巣ごと駆除するという手法です。防蟻材を練り込んだ発泡系ものも発売されていますが、全国的に見ても相当の被害が確認されており、関東のようにシロアリの活性度が高い地域では腰が引けます。
製品の歴史も浅く、まだ採用は時期尚早だと考えています。

かといって床断熱だから安心というわけではありません。配管貫通部や基礎の打ち継ぎ目から侵入するケースもあります。ただ、点検しやすいという利点はあります。基礎断熱で発泡系のシロアリ被害は、たいてい発見が遅れ、相当被害が拡大してから発見されるので、保険に加入するとはいえ修繕費が膨大です。生活者への負担を考えると保証があるから、というのはどうかと思います。

一方、室内湿度の安定ということで検討すると、第1種換気にゆきあたると思います。
熱だけでなく、湿度も移動させているものもありますが、メンテナンス(フィルター清掃)を怠ると衛生的ににやばい状況になります。ここにも相当深い話があるのですが、今の私が持っている持論でお話しをすると、換気は第3種がいいだろうと思います。(お客さんの負担が少ない・汚れた空気を室内に給気する可能性が低い)ただし、気密性を高くもたせ、風量を簡単に変えられるシステムのもので、電気料金があまりかからないもの。室内の過乾燥はやはり加湿器にたよるべきだとも考えています。そちらでしたら、長野よりも内外の温度差が少ないので、加湿器は1台、もしくは寝室にもう一台、程度だと思います。

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長文ご閲覧ありがとうございます。

このブログについてこれた一般の方は相当なマニアだと自負してください。建築関係者でもあんまりピンとこないかもしれません。

 

基礎断熱工法はメリットも当然ありますので、今後も研究してゆきたいと思います。

なんせチキンなんで(笑)

※基礎断熱+床下暖房を実践する場合はUa値=0.3以下にしないとアカンです^^

 

2017.3.28 Reborn塩原(毒度7)

 

木の壁が美しい

愛読者の方はお気づきでしょうが、先週の土曜日、ブログの更新を怠りました|д゚)

”春だからね~”、ということでご勘弁くださいませ<(_ _)>

 

さて、気を取り直して、今日も木の家のことを書いてゆきたいと思います。

 

私は以前ログハウスをつくっていた、というのは知る人ぞ知る事実であります。

しかしチェーンソーを振りかざすログビルダーでは残念ながらありません。

主として現場カントク。時として設計士。時として大工のようなトラックの運転手のような・・・。

わがままなお客さんの夢と理想を叶えたい一心で、コダワリのログハウスを一棟一棟つくってきました。

 

ログハウスは当然のように内外に板を張ります。少しライトなイメージにしたければ珪藻土とかしっくいなどといった左官仕上げ。

いずれにせよ自然素材で身を固めます。

リボーンの施工事例でもその血脈を垣間見ることができますが、

いまでも多分に設計や材料選定に、そのログハウススピリットが反映されています。

Exif_JPEG_PICTURE上田市の断熱改修現場では、サイディング既存壁に対して付加断熱。

仕上げ材として米杉T&Gパネル・ざらざら仕上げを。

「T&G」というのは、「オスメス」という意です。

うとぅくしいではあ~りませんか。

しかも無塗装。

ちょっとさみしいのは国産材ではないということ。

 

DSCF0057こちらが改修前の外観。

窓はシャノンウィンドウ樹脂サッシ・白い窓枠。

印象ががらりと変わって、一番喜んでいるのは、住人のHさんではないでしょうか。

「じつはぼくね~」と、

外壁のリフォームの話をいただいたとき、いの一番に木の外壁を提案しました。

「ほんとうはろぐはうすにすみたかったんだよなあ~」とHさんもご賛同。

はりましょう、はっちゃいましょう。いいねいいね木の外壁だぁ。

 

Exif_JPEG_PICTURE外壁に木を張りませんか、と持ち掛けると、ほぼすべての方が

「メンテナンスがね~」とおっしゃいます。

汚くなる、

腐る、

みずぼらしくなる、

などという風に思われていると思いますが、

20年以上この世界に身を置いていますが、ほとんど木の外壁が腐っている場面を目にしていません。

 

DSCF7495二十数年前、私がログハウス1年生の時に建った米杉ざらざら板の、最近の様子です。

新築当時にナチュラル色のオイルステイン(シッケンズ社・セトールHLS・ナチュラル色)が2回塗られましたが、その後一度も再塗装されていません。

1階と2階で色の焼け具合は異なりますが、この風合いがなんともいえず良いではありませんか!

 

IMG_4870丸太があらわしだった土台は危険な状態に陥り板金でカバーをしたわけですが、

外壁はなんら傷んでおりません。

これをみずぼらしい、と果たして呼ぶのか?

あ、確かにそういうふうに見える人もいるかもしれませんね。

じゃあ、くみちゃんに質問です(ブルゾンちえみ風(笑))。

あなたは歳を重ねることが、味がしなくなるとか(笑)、汚くなるとか、ミズぼらしくなると、

い・い・ま・す・か?

 

Exif_JPEG_PICTURE答えは読者に委ねるとします(ヒキョウナブログダナ)。

この米イタ君も、

あの欧マツちゃんも、

きっとこれからこの地で第2の人生を歩んでいってくれることでしょう(オマエズイブンオオゲサダナコノヤロ)^^

 

Exif_JPEG_PICTURE窓もお米さんからはるばる船に乗ってきてくれました。

しるひとぞしるアンダーセン。

室内側木製(パイン)、外側はプラスチックで被覆されています。

実はこの窓も私が1年生から愛用しているんです。

え?

おまえは外国のものに、かぶれすぎだって?

まあ、そういわないで聞いてください。

こと住宅建材や材木は、いまなお日本は欧米に遅れているんです(オーベーカッ!フルッ!)。

デザインしかり、機能(性能)しかり。

 

Exif_JPEG_PICTURE本来は日本にあるもの、日本でつくられるもの、

で身を固めたいのだけれど、悪いものを高くお引渡しするわけにはいきません。

これじゃいけんと感じながらも、まだまだかなわないなぁ、とへこたれ、、、。

内開きの玄関ドア(この場合、テラスドア的ですが)なんて国内にはなかなか売ってません。

特注で製作するしかないのです。

アンダーセンには普通にありました。ただ長旅にはなりますが。

20年以上も前からガス入りのLOW-Eペアガラスです。

今でこそ日本でもガス入りLOW-Eペアガラスを使う工務店が増えてきましたが、

幸せなことに、20年前初めて入った会社がすでにえらく性能の高い窓を普通に使っていたのです。

 

Exif_JPEG_PICTUREでっかい羽目殺しの窓が2つ。

いったい何をするところなのでしょうか?

(賢明な読者の方はすでにお察しのことでしょう^^)

そう、本当の主は、はるばる長旅をいましているところだとの情報を得ています。

いやまて、すでにスタンバっているのか!?

そう、もう80歳にもなるおじちゃん(ジツハオバアチャンナノデハナイダロウカ)。

満を持して、終の棲家として、どうぞ、こちらにゆったりとお住まいください。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE隣接して、やっぱりログハウス的な部屋を。

断熱もけっこうちゃんとやってます^^

床材は仏の国から。

カウンター天板は、おそらく大と小の間、つまり中の

国から(マワリクドクテイヤダナオイ)。

むふふの空間になっています。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE建物はほぼ完成していますので、あとは客人を待つばかりです。

 

ドイツでもずいぶん木の外壁がありました。

西方さんは秋田杉を全国にばんばん貼りまくっています。

長野県だと杉かカラマツか。

長さの問題、節の問題、ねじれの問題。

そういうことをあまり気にしていては、ますます使われることなく、木は、文字通り日の目を見なくなるでしょう。

 

どうすればもっと木を内外に仕上げ材として使えるのか?

社長と相談してみたいと思います。(ウチノシャチョサンザイモクヤサンケンム)

 

2017.3.14 Reborn塩原(毒度8.6)

この6年間で思ったこと

3月になりました^^

6年前の今頃、皆さんは何をしていましたか?

そして今、何を思っていますか?

 

私の六年前、2011年3月は失業していました。

3月2日はハローワークに行ったと記憶しています。

 

2月末日に当時勤務していた社長から、解雇通知を渡されました。倒産です。

工事途中や未着工の現場は十数棟。

「建築主の皆さんには私から連絡しておきますので、みなさんは再就職に向けてすぐにハローワークへ行って手続きをしてください。再就職先を見つけてあげられなくて申し訳ないが」

というような最後でした。

 

給料が3月分支払われていなかったので、私を含め、社員たちはみなお金に相当困ったと思います。

一刻も早く失業保険をもらいたい、もらわなければ生活できない。

(結果的には半年以上も経ったのち、ハチガケで手元にきたわけですが)

住宅ローンも当然あるが、今後もこの家に住み続けることができるのか。

キャッシングしてなんとか食いつないできたカードローンの返済をどうするか?

噂を聞きつけて、鳴りやまない携帯電話。

当然出られない。

自宅に来る顔見知りの取引先、職人など関係者。

 

それでも工事途中のお客さんたちには連絡が必ず社長からいくはずだ、

と思っていたのですが。(結果的にはなかった)

 

そんな、もう何が何だか訳が分からない、

どうすることもできない、

やる気も何も起こらない、

 

そんな真っ暗なトンネルにいるようなときに、巨大地震と、あの事故が起こってしまいました。

 

今だから客観視できるわけですが、その時までの約10日間、私はぐうたらな生活をしており、

朝は起きた時が朝で、

だれとも話さずに、だれとも会わずに、

眠たくなったら寝る。

無職であることをいいことに、

会社がトンだということをいいことに、

家族のことも、

施主のことも、

自分のことも、

まあどうだっていいや、と隅っこに膝を丸めてすねていたのです。

 

あれからずっ~~~と走ってきたという感じです。

自分では意識していないけれども、がむしゃらに働くことで、あの時味わった、なんとも言いようのない虚無感を忘れようとしてきたのかもしれません。

根っこにあるのは日本のエネルギー事情や省エネのこと。

より具体的にいえば、原子力発電の必要性を感じない社会と、地球温暖化がこれ以上に進行しないようにするには、

どういうことをすればいいのか、と思っています。

6年前の以前からも高断熱化に取り組んでいました。

あの時以降、世はモア断熱から、さらに省エネ機器の利用や再生可能エネルギーの活用(「創エネ」、と呼ぶことには若干抵抗があります)、一次エネルギーの消費にも着目せよ、

ゼロエネルギー、パッシブハウス・・・と、なんとなく進化しているように見えますが、実はあまりエネルギーの消費量は減っていないのではないだろうか。

 

全機廃炉が決まれば、電力も相当高くなるはず。それはそれで家計的には大打撃だろうけど、そもそも下水処理施設の建設費・維持費も含めて水や下水の単価も決まっているはずでしょう。

電気だけそうなっていない現状は、結局税金投入か、飲み屋にツケを残して子供や孫に支払いさせるようなものじゃないか。

今だにどのくらいの被害状況なのか分からず、調査もできずにいるわけですが、もうあのような事故は絶対に起こしてはならないと思うのです。

 

よく、「どれくらい断熱性能をあげればいいのか?」という質問を受けます。

実際にはその方の経済状況や考え方によってその答えは変わってしまうのですが、

できればキューワン(Q値1.0前後、Ua値0.32前後)=HEAT20での新G2レベル、が望ましいと考えています。

それらをいかに建築主が手が届くように、無理がないよう仕様に盛り込んでゆくか、

性能検討の実務レベルだとそんなことを思って設計しています。

 

小学1年生が中学に入るんだから、6年間っていえばいろんなことができるはず、できたはず。

自分の生活向上も大切ですが、社会全体が良くなる方向で考えるひと、として今後も思いを伝えるひと、でありたいと思います。

 

2017.3.2 Reborn塩原(毒度7)

カナダ杉ラフソーンが好き。

IMG_5811レジの人に、「これ、食べたことありますか?」

って尋ねたら、

「まだなんですう~^^何だか売り切れてる店もあるんですってぇ~」

あの手この手で我々の心をくすぐってきますねぇ~( ^)o(^ )

ルマンド、子供のころから大好きです。

袋入りのやつ、一人で全部食べつくしてしまいます。

1本食べたら止まりません。次男なので、遠慮していては成長できません(笑)

 

Exif_JPEG_PICTURE今日明日と、上田市で坂田木材さん主催の完成見学会が開催されています。

ご縁があってか、リボーンも今上田市で工事を行っています。

既存住宅の断熱改修と、ガレージの改築です。

奥の2階建ての建物は、窯業系サイディング仕上げでしたが、

高性能グラスウールを100mm付加断熱し、樹脂サッシ(シャノンウィンドー)を既存のサッシに重ねて取付。

防火の指定もない地域なので、ウェスタンレッドシーダーざらざら仕上げ板を縦張りします。

付加断熱は終了し、タイベックを張って一安心。サッシも取りつきました。

 

Exif_JPEG_PICTUREガレージは一部を作業部屋として、生まれ変わりました。

男の秘密基地(作業部屋)は、だれもが憧れますが、こうして具現化できる人がどれだけいるでしょう。

人生80年。私も折り返し地点はもう過ぎましたが、健康寿命はあと20年程度か。なんせ添加物バンバンのお菓子を子供のころ食べつくしてきましたから。

光陰矢の如し。

夢の丸太組に暮らすことは果たしてできるのでしょうか?

そういえば、この間、NHKのプロフェッショナルに、北の国からの脚本家、倉本聡さんが出ていましたね。

ドラマに出てくるキャラクターの全員に、生まれてから死ぬまでの履歴書を半年かけて設定するんだとか。

そうかそうか、そういう根っこが大事なのだな、と染み入りました。

 

Exif_JPEG_PICTUREだれがどう見ても「こっちが裏でしょ~」

という面を仕上げに用います。

業界では、”ラフソーン”=粗仕上げ、という風に呼んでいますが、厄介なのは裏側はそれなりにつるつるに仕上がっているのです。

だから大抵の大工さんはちゃんと言っとかないと貼り間違えてしまいます。

ラフソーンはその仕上がりの質感がなんとも言えず、よい。

まるでルマンド(笑)

塗装をする場合は、通常つるつる面に塗装するよりも、塗料の量が2倍近く多くなります。それだけ表面積が大きく、塗装が剥げにくいともいえます。

塗装をまったくせずに、無塗装仕上げとしてもいいと思います。色はシルバーグレー、さらに濃いねずみ色に変色してゆき、雨が当たるところと当たらないところでムラができますが、

腐るということはありません。ムラを気にする方は最初から黒に近い茶色で塗装をするといいでしょう。

 

Exif_JPEG_PICTURE米杉特有のこのままの色が個人的には大好きです。

白いサッシもけっこう好きです。

今回は外側が樹脂被覆されているアンダーセンという木製サッシを採用しました。

アメリカ製で、日本ではもうずいぶん永く実績があります。

もうかれこれ15年以上も前になりますが、アンダーセンは、日本のアルミサッシメーカー・トステムが代理店として販売していました。

トステムはその後販売をしなくなり、LIXILとして生まれ変わりました。

トステム、新日軽、INAX、サンウェーブ、東洋エクステリアが合併してLIXIL(リクシル)が誕生したわけですが、今後も建築資材メーカーは生き残りをかけて合併が盛んにおこなわれてゆくものだろうと考えています。ミサワホームとトヨタホームも合併しました。今後も商売敵と思われていた企業同士の合併は加速してゆくことでしょう。

 

果たしてルマンドの製造元ブルボンは生き残れるでしょうか。「ガリガリ君ルマンド味」なんて食べたくもありません。

2017.2.18 Reborn塩原(毒度1.2)

追伸~ねほりんぱほりんの番組セット(もぐらの背面)に存在する将棋の歩(2個ある)の置物の意味分かった人いる?

 

 

外壁サイディング、再塗装する位なら

本格的に大雪になりそうです泣

スキー場関係者はきっとホッとしていることでしょう。

問題は来週火曜日の天気。

ついに塩原、ドイツ初上陸に向け、日本を発ちます。

1週間ほど滞在し、断熱のこと、窓のこと、バイオマスのこと、エネルギーのこと、環境のこと、地球のこと、、、

個人的に、Rebornにとっても、何かのきっかけになればいいな、いやきっとなるはずだ、

という期待に胸をふくらませています。

 

ところで前回のブログ~ラーチフローリングササクレ

のつづきですが、工事が無事終了いたしましたヽ(*´∀`)ノ

1いや~、すごいもんですね。

これは下地研磨が終わった様子。

表面はつるつるになってます。

色目は多少むらがありますが、塗装をすればひくだろうとの判断。

 

 

2この上に水性ウレタン(つや消し)の塗料をぬってゆきます。

色がグッと濃くなったのがお分かりいただけますか?

ラーチ(からまつ)はクリアで塗装をするとキツネ色に変わるんでしたね。

木目がくっきり浮き出てきます。

 

 

3リビング、研磨後。

これはこれで美しいのですが、

 

 

 

4塗装後。

無垢のフローリングの再生というポテンシャルを感じるフローリング再生工事。

数回にわたり、ウレタン→ポリッシャー研磨→ウレタン→ポリッシャー研磨→ウレタン塗装を繰り返します。

 

 

Exif_JPEG_PICTUREうって変わって、

こちらは上田市のリフォーム現場。

既存ツーバイフォー工法の住宅ですが、暖房効果を高めるため、付加断熱&樹脂サッシ取付工事を行っています。

築後16年が経過。外壁のサイディングを再塗装してほしい、というのがきっかけでした。

 

Exif_JPEG_PICTURE下地調整(シーラー)、コーキングの打ち変え、再塗装、という工程を通常踏むのですが、それでもけっこうなお金がかかります。

当時は高性能だったとも言えるアルミ樹脂複合型の窓。ペアガラスではありますが、LOW-Eではなく、ついでに、といてはなんですが、

外壁にもう一枚のダウンジャケットを着せてあげて、サッシも2重窓になりますが、樹脂サッシを加えてみてはどうか、という提案にのっていただきました(^O^)

大工には見える、サイディング外壁の向こう側にある柱に向かって木下地を止めつけます。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE窓の周りには必ずぐるりと下地を回します。

ここにサッシが取り付くようになるので、しっかりと。

え?サイディングははがさなくてもいいのか、って?

もちろん剥がす場合もございます。

が、はがさなければ、そのぶん費用もかかりませんし、耐震上も有効な面材料として残ります。

基材がボロボロしていたり、シロアリや腐れがあるとき、また柱の位置がわからない場合は、原則はがします。

 

 


この外壁に高性能グラスウール16Kを105mm厚で付加します。

外壁は外皮(断熱すべき建物の表面)のなかで最も面積割合が大きく、付加断熱の効果は、手間は掛かりますが、効果は大きいわけです。

 

そしてなんといっても熱ロスが多いのは窓。誰がなんと言おうと、やっぱり窓の性能がその家の性能といっていいほどなのであります。

この10年間で窓は大きく性能が上がりました。しかもそれほど高価でない。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE樹脂サッシのLOW-Eペアガラスは、完全に手の届くところにあります。

トリプルガラスはちょっとまだ高嶺の花。

今後10年で窓はますます進化を遂げ、平野に花をさかせるでしょうか?

ドイツでは木製のトリプルガラスがすでに主流だと聞いてきます。

新築でも、リフォームでも・・・。ウウッ

その真偽を確かめてまいります。いざ!

(ドイツからもブログ記事をアップしようと思っています。乞うご期待)

2017.1.14 Reborn塩原(毒度3)

 

ラーチフローリングササクレ

カラマツは英語で「ラーチ」といいます。

信州カラマツ、っていうブランドもあるくらい、長野県はカラマツが豊富に有ります。

秋には紅葉し、落葉するその姿は、何となく武士の姿と重なり、哀愁があります。

50年程前、建築用材になるからもうかるぞともてはやされ、長野県の森林はカラマツがたくさん植林されました。

その木目は飴色に焼けると美しく、適度な堅さもあるので、フローリングでも使えそう。

が、しかし、

手入れを怠ったツケが回って、死に節ばかりが目立つ信州カラマツ。

正直、そのまま使うには抵抗があります。

 

dscf1199しかしカラマツの和洋折衷的な表情は捨てがたいものがあります。

ご覧の写真はロシア・シベリア由来のカラマツ。

名付けて”シベリアンラーチ”

残念ながら、日本のもの、長野のモノではありません。

死に節が少なく、年輪もよぉく詰まっています。

幅も広く、2m定尺なのですが、途中にフィンガージョイントがありません。

10年程前に、私しおはらは、このシベリアンラーチを好んでお客様に薦め、自宅にも大々的にシベリアンラーチを張りました。

 

dscf1198ところが、困ったことが最近聞かれるようになりました。

高断熱で全館輻射暖房をすると、真冬でも裸足で暮らす人が多く、

冬はそれなりに乾燥もするので、ササクレが足の裏に刺さることがあって、

子供たちの過激な運動、特にスライディングや走って足の裏でスー、

などやったもんなら、ちょっとやばいぞ、

という話が一部の方からささやかれるようになりました。

都度サンドペーパーでこすって自然オイルで補修することをお勧めしてきたわけではありますが、

「なんとかして万全にならないものか?」

のお声も聞こえてきました。

想像してみてください、足の裏に、つまようじ程の刺が、不用意に刺さった時のことを・・・( ;∀;)

 

dscf1192という経緯がございまして、ラーチのフローリングを、もう何十年も前から販売している輸入建材商社、新潟の上野住建さんに相談したところ、

それならば、と勧められたのが、フローリング再生術。肝は研磨方法にあり、と。

再生といっても、要は表面をサンダー掛けして、塗膜のある水性ワックスで仕上げようというもの。

住みながらの工事なので、その削り粉や、コーティング材(塗料)の速乾性などがポイントになります。

無垢材ならではのこの補修方法。短時間でそつなくサンダー掛けをする機械とその使い方が重要です。

それにしてもよ~く陽射しが室内の奥まで伸びています。イイゾイイゾ

 

dscf1203数種類の掃除機状のサンダー機械が持ち込まれました。

そのすべてが海外製品。

日本はまだ無垢のフローリング修復の技術も、発想自体も遅れていることをうかがわせます。

海外マシーンの問題のまず最初はその電源。200Vあり、110Vあり、とにかくそのまま日本のコンセントが使えません。

それらをコンバートする機械もまた必要になるのです。

 

Exif_JPEG_PICTURE最初に、部分的に削ってもらいました。

最初は#60という粗目のやすりで削ります。

2回目は#100、3回目は#120、あわせて0.5mmほどの削り厚になります。

問題は、壁のキワ、巾木付近や掃き出しサッシ接点、入り隅、出隅など、機械があてられない部分。

この細かい部分を、当然ながら手作業で、いろいろな大きさの工具でできるだけ均一の厚さで削ってゆかねばなりません。

 

Exif_JPEG_PICTURE削る様子はこんな感じ。

かなり強力な集塵機が付いています。

作業風景は、全く粉がモウモウとしていません。

削った後に多少粉があるかな程度で、99%以上は集塵機に集められている様子。

でも、音はすごいです。

会話はできません。

そして、摩擦熱でしょうか、室内の気温はぐんぐん上がってゆきました。

 

Exif_JPEG_PICTUREこの部屋(リビングダイニング)は12畳ほどありますが、作業開始から30分ほどでこのくらいまで。

あっという間に表面は白くなってゆきました。

木って、表面は色が焼けても、そのすぐ下は全然焼けてないんですね( ^)o(^ )

無垢のフローリング(この場合15mm)は、こんな風に何回でも再生できそうです。

本日の作業はサンダー掛けをとにかく進めること。3人で作業していました。

明日2日目は研磨作業を完全に終わらせ、下塗り塗装を行います。

そして最終日3日目には仕上げ塗装をし、その日の夕方には使用可能状態になります。

 









 

無垢フローリングは再生できる。まさにリボーンです(笑)

2017.1.11 Reborn塩原

 

 

 

中野市耐震断熱水廻り改修、ついに完!

9月から耐震断熱同時改修(リボーン工事ともよばれる)が、ついにクリスマスに完了いたしました^^

設計監理はRebornで、施工は坂田木材

では、できるだけカメラの立ち位置が同じになるよう、ビフォーアフターで比較してみましょう。

 

 

dsc_0086Exif_JPEG_PICTURE外壁沿いの流し台を対面式にしました。

そうすることでキッチンとダイニングテーブルまでの動線距離は多くなるわけですが、

家電や食器、その他もろもろの収納量は多くなり、すっきりと納まります。

ダイニングが少し狭かったので、畳1.5枚分増築しました。

寒かった台所は、パネルヒーターによる全館暖房でぬくぬくです。

ファンヒーターは稼働していません。

暖房が入るその日まで、全く信用されていない様子が伺えます(笑)

 

dsc_0187 Exif_JPEG_PICTURE居間=リビング

なにもかもが変わってしまいました・・・。

唯一変わらずにいるのが神棚です。

床、天井共にひのき板なのであります。

最初にこの家を訪問したのは昨年の12月。

やっぱりちょうど1年がかりの大事業となりました。

 

 

 

 

 

dsc_0104 Exif_JPEG_PICTURE念のためもう一度言いますが同アングルの写真です。

洗面脱衣室

昔は勝手口がありました。

このドアをなくすかどうかでだいぶ設計は行ったり来たりしましたが、

すっきりと洗面化粧台や洗濯機を納めるよう、思い切って出入り口は断念。

タオル掛け式のパネルヒーターを当然つけました。

 

 

 

 

dsc_0103 Exif_JPEG_PICTUREトイレは押入れと合体させ1坪の広さに。

大便器と小便器を併設しています。

60歳になったお施主のBさん、今後を考えると広いトイレは安心ですね。

トイレットペーパー置き場や手すりなど、今後少しずつカスタマイズしていってください。

タオルがかかっているところ、それもやっぱりパネルヒーター。

便座の暖房は節電の為に切っておいてもらっても大丈夫ですよ。

床はクッションフロアでお掃除お手入れ優先。

 

 

 

img_2785 Exif_JPEG_PICTURE信じてもらえそうにありませんが、同じ部屋です。

北東の角部屋で、寒く、暗く、納戸のようにしか使えていなかった部屋。

押入れは撤去して広くなり、

今後は寝室として使われます。

東からの朝日が入ってくる、いい部屋なのですが、

寒いとやっぱり使えません。

 

 

 

 

img_2794 Exif_JPEG_PICTURE「どこにいっても暖かい、ってこんなに楽なものなんですね」

パネルヒーター暖房が運転する前のつい先日まで半信半疑だったそうですが、

「ふしぎだわぁ~♡」

を連発されていました(^_-)-☆

それこそがリボーン工事の真骨頂。

IHクッキングヒーターにはまだ慣れていないご様子でしたが、

少しずつ使うにつれわかってくるはずです。

 

 

 

dsc_0070 Exif_JPEG_PICTURE縁側との雪見障子は撤去しました。

ずいぶんと広くなりました。

縁側とか広縁(ひろえん)と呼ばれるこのスペースがあるのは日本家屋の特徴です。

真田丸でもそうでしたが、時代劇を観ていると、必ず縁側がありますね。

そこは庭を眺める場所であり、日向ぼっこをする場所であり、廊下でもあるわけです。

その名残が現代まで脈々と形を残してきているわけですが、

洗濯物干し場やマッサージチェア置き場として活躍はしているものの、

窓が大きいため冬は寒く、何となく納戸のような、後ろ向きな中間的領域でした。

 

Exif_JPEG_PICTUREこれからますます寒くなります。

外気温とのギャップに驚くことになるでしょう。

1人でも多くの方に、こうした工事ができるのだ、ということを知っていただきたいと思っています。

 

スクラップ&ビルドの社会は一次的に経済効果があるのかもしれませんが、

豊かな社会とは決して言えないと思います。

豊かな暮らしの前提として、”冬、あたたかい家”でなければならないと思います。

 

2016.12.25 中野市B様、完成おめでとうございます。今後とも末永く、よろしくお願いできれば幸いです。

塩原(毒度0)

 

 

ほんとうにあった断熱のコワイ話

今年もあと3週間!

まぁまぁ、そう12/31を区切りとせずに、しっかり来年を見据えてバタバタしないようにしましょう!

って、ムリつ

どうしてこうも「年末までには」、「できれば年内に」、「絶対年内に!」って言われちゃうんだろ、言っちゃうんだろ・・・(´;ω;`)ウゥゥ

 

先日名古屋市のUさんからメールがありました。

三年ほど前に、○○住建という会社の建売を買ったのですが、とても寒いのです。
窓にはプラダンを貼ったりしているのですが、床が冷たくて、階段は、どこか窓が開いてるのかと思うほど寒いんです。
リビングも脱衣所も寒くて、住み替えたいくらいです。
何が原因なのか、どう対策していけば良いのか、教えていただきたいです。
名古屋なので、どうかと思ったのですが、断熱のプロにお聞きしたく、問合せさせていただきました。

 

 

ちょうど岐阜県で現場がありましたので、都合が合えば、ということでお返事しました。

 

> お問合せを賜りました、長野市の(株)リボーンの塩原です。初めまして。ご相談いただきありがとうございます^^
>
> 名古屋は温暖地といえども冬は当然寒いですから、なんとかしないといけませんね。
>
> ○○住建さんのHPも覗いてみましたが、工法など詳細はよくわかりませ んでした。断熱など温熱環境についてのお勉強はあまりされていないようではあ りました。
>
> 「最近の家はどれもあたたかい」
>  は迷信です。各社相当にばらつきがあるのが実態です。
>
> 家は住んでみないと、断熱性能は全く分からない、ということ自体が問題ではあ りますので、長野県の場合は県条例で、あらかじめ施工業者あるいは設計者が建 築主に、「あなたの家の断熱性能はこれくらいです。見込まれるエネルギー消費量はこのくらいです」という説明義務を定めています。実態はなかなか行われていないようですが・・・。寒い原因は、実際のところ調査をしてみないとわからないのですが、根本的に断 熱材が不足しているか、施工不良の可能性が大きいのではないかと推測します。
>
> 気流止めの未施工、サッシの断熱性能不足もありがちです。
>
> 建売住宅は、建築業者の都合で建てられている場合が多いので、やすかろう悪か ろう、になっているのかもわかりません。
>
> いずれにせよ、一度お邪魔させていただきアドバイスを差し上げたいと考えています。
>
> 名古屋地区でもこれまで家を建てさせていただきました。今週末も浴室の断熱改修で岐阜県に行きます。
>
> 私の都合で恐縮ではございますが、12/10(土)PM2:00頃であれば訪問できますが、ご都合いかがでしょうか?(この場合、「ついでに、」というこ とになりますので、無償で結構です。)

 

 

お返事ありがとうございます。

家が寒いことに関しては、○○住建の担当者にも相談したのですが、風通しがいいからという事になって、少し穴?を塞いでもらっただけです。
お風呂も、入っている間に何度も追い炊きをしないといけません。

ぜひ一度、家をみていただきたいです。
10日の午後2時、空いていますのでよろしくお願いします!

 

という経緯でお邪魔さていただきました。

img_5536まだ新築といっていいほど新しい家。

建売り、というのが気になります。

サッシはYKKAPのフレミングというシリーズです。

ウレタンでできたテープをサッシ障子のフレームに張り巡らし、少しでも冷えをなんとかしようとされています。

サッシでは最大手のYKKさん。「窓を考える会社」とコマーシャルしていますが、APW330、430といった高性能な樹脂サッシを売っていると思いきや、実はこんな商品(内外アルミ)も住宅向けに販売しているからコワイです。建売りとはいえ、消費者は泣いてますよ!

 

 そこだけ樹脂、ってないでしょ~><
名古屋だって外気温0℃近くまでなるって!

 

img_5448早速サーモカメラで見てみると、サッシ枠真っ黒だぞ~><

ガラスはペアですが、アルミ枠の方がやっぱり断然低温なのね・・・泣

もう!冷気が床付近にすごいから!

 

 

img_5454浴室の窓は8.8℃って!

外気温より低い・・・( ノД`)シクシク…

しかもジャロジー窓・・・。

あとで床下を覗きましたが、ユニットバスの下、断熱区画内でなく、床下そのもの。

そりゃあずっと追い焚きモードじゃなきゃだめだわ。

 

img_5462玄関ドアも性能悪い。

タイルの床も、基礎断熱していないのか、ほぼ外気温。

この先どうなんの?

 

 

img_5493クローゼットの荷物をどけてもらい、小屋裏へ。

予想通りの袋入りグラスウール適当置きい~><

厚さ100㎜を2枚重ねて、「はい、天井は200mmです」なんてよくもいえたものだ。

 

 

 

 

img_5494間仕切り上部の気流止めも未施工。

建築士、現場監督、大工・・・。誰かお勉強してないのかよぉ~!

こっから室内の空気がズカズカにげてるんだぞ=3

 

 

img_5510そして舞台は床下へ。

「お?きれいじゃん!」

カネライトフォーム3種B厚さ60㎜が大引き間に。

ネダレス工法のようです。

ネダレス工法は、土台上で合板がふたをされるので、床下冷気が壁の中に入りずらい工法。

しかも60㎜となれば相当な断熱性能です^^

 

 

img_5515しかし、歩を進めると・・・・泣

 

落下、たわみ・・・

もったいない・・・

こんなに高級な断熱材をむざむざと・・・

 

img_5518どうやらこの落下防止フックが重さに耐えられず(?)、はたまた最初から(?)、

はじめは木と木に挟まれていたが、木が収縮し、落下するに至ったか?

 

 

img_5529ユニットバスの下も、キソパッキンによって通気良好。

確かに点検はしやすいわな・・・。

 

 

img_5531「風通しが良すぎて寒かったでしょうから、ふさいでおきました」

といってメーカーメンテナンス作業員が行っていったであろう、キソパッキン通気入口をふさごうとした養生テープ。

こんなことって現実にあるんですね・・・。

 

img_5523一見何のミスもないように見える床断熱ですが、

ボード状の断熱材を用いる際は、床組み材(土台や大引き、根太)との密着性をどう確保するのか?

落下防止対策をどうするか?

そのくらいは必ず分かって施工してほしいものです。

床下換気用の通気口を養生テープでふさいで、「これでだいぶ緩和されるでしょう」

なんて恐ろしいお言葉。

img_5530君の張った養生テープは、もう剝がれてきてましたよ!

良かったよ、剥がれるやつで!!

 

寒さ対策は、優先順に以下で提案をいたしました。

①サッシの断熱強化~全窓(ペアガラス内窓)

②床下断熱材を床に密着させ、木部との隙間に発泡ウレタン充填&強固な落下防止対策

③小屋裏壁上部の気流止めを施工

④ユニットバス下基礎断熱

⑤玄関は基礎断熱ができそうにないし(タイル&土間コンクリートをいちど斫るか、基礎の外面に基礎断熱しないといけない)玄関ドア交換も高くつくので、電気式パネルヒーターのような暖房でタイル面・玄関ドア内側の表面温度を上げてあげるしかない

 

 

準防火地域とはいえ、アルミサッシ(フレミング)から防火樹脂サッシへの差額は30~40万円ほどではないかと思います。

新築するときにこの差額は、さすがに大きいものですが、たいていの人はその後住みはじめると後悔することになります。

サッシはなかなか変えることができない。絶対にけちってはならないところなのです。

YKKさんもアルミメーカーとしてのお立場もあろうかと思いますが、省エネ性能が叫ばれる中、こうした断熱性能に劣る商品は一刻も早く廃盤にした方がいいと思います。

でないと、いつまでたってもこうした寒い家が流通することになります。

また、断熱材メーカーには、正しい施工方法や注意すべきポイントをもっと施工者にわかりやすく説明する義務があると思います。

商品そのものや梱包に、おおきく、目立つように、「木部との取り合いを注意されたし!」とか「落下厳禁」と記載しておくとか。

床は住人の歩行振動もあるでしょうから、それに見合った落下防止金具を用意してもらいたい。

 

この家もおそらくは国で求めている断熱基準には十分に達しているものを選定しているはずです。性能の劣る断熱材は全くありません。

断熱材がいいだけに、全体としてサッシの性能を落としてもよい、という判断を建築士がしているのかもしれません。

 

でも正しい施工が行われていない、極端に性能の低いサッシが使われていることによって、室内は12~13℃しかなく、サッシアルミは8℃前後。

これでは体感温度は上がるわけもなく、冷気が常に1階床付近を漂うことになります。

生活者は室内でもダウンジャケットを着て、生活しています。2歳の幼児と、もうすぐ誕生するお子さんがお母さんのおなかにいます。

名古屋という温暖地でありながら、寒い信州や北海道で暮らす人よりもはるかに寒い環境で生活している人がたくさんいる。

なんという不条理。

断熱ポリスが存在したら、現行犯逮捕です!

 

2016.12.13 Reborn 塩原(毒度10(max))

 

木の窓A+made

「木製サッシ」

の欄にチェックをする方がたまにはいらっしゃいます^^

%e5%88%9d%e5%9b%9e%e3%83%92%e3%82%a2%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%83%88注文住宅で家を建てようとなると、まず最初に行う建て主の意向や嗜好をヒアリング。

私はオリジナルのヒアリングシートをお客さんといっしょに記入しながら、

あるいは事前に渡しておいて記入してもらい、各項目をなぞりながらヒアリングを直接行っています。

「直接」

というのがミソです。

他社では営業マンが行う事も珍しくないと聞きますが、私はこの作業をとても大切にしています。

初対面でお互いに緊張がまだ解けない距離感でそれを行うのが、注文住宅設計の醍醐味なのではないかと思っています。

以降プランニングをする際は、このヒアリングシートを何度も何度も見返すことになります。

そんな数ある項目のなかの一つに □ 木製サッシ  という欄があります。

 

dscf9293この欄にチェックを入れている人は、10人に一人くらい。

サッシが室内の温熱環境にかなり影響を及ぼす、ということを知っている方、

インテリアイメージが、すでに「木の窓」として形成されている方、

木を使うことに徹底している方(「なる木」の方(笑))。

でもほとんどの方は出てきた見積もり金額にびっくり!

だいたいの方はここでふるい落とされてしまいます泣

この断面はアメリカのアンダーセン社のもの。999と憶えてください。千のアンダーなので(笑)

 

dscf9300ヨーロッパには性能のいい木製窓が多いですね。

日本で有名なのはVELUX(べるっくす)とかガデリウスとか。

金物がしっかりしていて、つくりも堅牢。

ガラスもアルゴンガス入りLOW-Eペアは当たり前。

トリプル、クリプトン入りも当たり前にカタログにラインナップされています。

こういうのを見ると、いかに日本のサッシが性能、造り、

共にちゃっちくできているのかと愕然とします( ;∀;)

 

dscf9292日本の住宅ではいまだアルミ樹脂複合型のサッシが多くを占めており、なかなか性能の高い樹脂製や木製サッシは安くなってきません。

YKKが数年前にAPW330を発売して、樹脂サッシはかなり手に届く距離になったと思いますが、それでもまだ家一軒で100万円くらいでしょうか。

家全部の金額が2500万だとするとわずか4%。本当はもっとサッシにお金をかけるべきだと思っています。

窓はいろいろな機能が要求される、家の部品としては最も働き者の一つ。

太陽の光を採り入れる、遮る、調節する

外の空気を採り入れる、逃がす、遮る

気分を変えるために、窓辺に寄り添い外を眺める、

時にはいらだちをぶつけられたり、ドロボーさんの入口になったり・・・

 

Exif_JPEG_PICTURE先日富山県で、神ってる木製サッシ屋さんに出会いました。

ピーラ―(米松・年輪が詰まっている大トロ的な高級材)一本やりだそうですが、含水率8%って・・・(‘◇’)ゞ

ピーラーは建具材としてはかなりポピュラーで、日本人が好きな柾目で、赤みを帯びた色合い。

加工もしやすく、素直です。

難点はなんといっても松ヤニ。

これを自社の乾燥機で、粘り強く、時間をかけて処理すると、脱脂されてもパサつかない、含水率8%のピーラー材ができるそうです。

さらにその材を選別し、建具材として使えるのは半分以下だそう。品質に徹底的にこだわった木製サッシ屋さんはシー・ティ・エスさん。

 

dscf0863突然の訪問にも快く対応いただけ、ポリシーを聞き、製品に触り、お話しをいただくことができました。

とにかく一切クレームなし。後々に狂いが出ない、木製サッシの永遠のテーマというべき問題を、乾燥・材料選定を徹底し、

1本1本の部材を全面2回塗装してから組むんだそうです。

いるんですね、まだこういう方が・・・(笑)

 

 

dscf0865玄関ドアもラインナップされています。

丁番、ハンドルにもかなりこだわっている様子。

昨今ではほとんどの住宅でアルミ板+木目調のプリントシートが貼ってある玄関ドアが使われています。

その精巧な仕上がりは確かに日本人らしいといえばそうなのですが、はっぱり本物の質感とはかけ離れています。

人間の目は、動物の目は、そんなプリント技術よりはるかに精巧にできているようで、パッとスキャンして、本物かプリントかをすぐに見分けてしまいます。

 

Exif_JPEG_PICTURE自然が生み出してくれたものを、

人間の目が選別し、加工し、触れ、愛でる。

1つの窓、1つの部材をすべて手づくりで。

「まわりがどうであれ、私はこういう方法にしか辿り着かなかった」

そう語る社長の眼は、自信に満ち溢れている、という表現ではまったく歯が立たない。

 

2016.12.3 Reborn 塩原(毒度2)