新築日記 | 株式会社Reborn(リボーン)

PVの裏側の話

IMG_7423松本市で新築工事中のYさま邸の屋根に、

太陽光発電パネルが載りました。

「こうしてみるのはずいぶんひさしぶりだな~」

というのが正直なところ。

私はあまり好んで太陽光発電パネル(以下PVと省略)を設計に加えません。

理由はいろいろあるのですが、いちばん大きな理由は

「アマモリこわい」、です( ゚Д゚)

 

IMG_7413今回はパナソニックのHITを提案。

5.92kW搭載でゼロエネです。

国交省の省エネ住宅支援~地域型住宅グリーン化事業・高度省エネ型(ゼロエネ)にエントリーいたしました。

この写真では見えませんが、LATENTO太陽集熱パネルも3枚載せます。

暖房はいつもの如くPS社のパネルラジエーターですが、ヒートポンプ式で熱源は電気です。

給湯もヒートポンプ=エコキュート(電気)。

「へぇ~、シオさんもオール電化やるんだ~」

という声も現場からポロリ。

「たまにはやるんです!」

エコキュートは日立のRDシリーズ

知る人ぞ知る、なんと給湯は水道水を熱交換し、浴槽のお湯のみポット式で沸き上げたお湯をつかうという、

「衛生面できるだけがんばりましたよ機種」なのです。

もちろん貯湯タンクは室内置き。

IMG_7427ところで、PVの最大のリスクはやはり漏水。

ディプロマットの屋根に対して、パナソニックさんはなんと!

「ディプロマット屋根はメーカー保証が出ません」

前々から知ってはいたものの、じゃあ保証を出してくれるシャープにしますか?

ということも考えましたが、たかが10年保証。

施工側で工夫をして、屋根に穴を開けない方法をとろうという方針とし、

保証は自社で行うようにと決心しました。

「保証は自社で」、ってかっこつけましたが、

つまるところ、「もし漏水したら自腹で直す覚悟がある」、ということなのであります、ゴホン!

 

IMG_7417屋根に穴をあけない、というのはなかなかタイヘンです。

こんな感じで、屋根材をくわえるようにする金具で架台を固定。

屋根勾配をやや緩くすることくらいしかあとは設計上工夫のしようがありません。

この金具が一生緩まないのか、そうした疑問は残りつつも、

まあ、全部が緩んでPVががぁ~っと落下することはないでしょうが、

10年毎くらいに屋根にのぼって、ナットのゆるみなんかを点検した方がいいかもしれませんね、ドリルでネジ打ち込んじゃうよりは。

 

IMG_7648そしてついに、先日LATENTOパネルも載りました。

夢の競演です(笑)

屋根上の架台も特注製作してもらい、

北側の屋根側に配備されているんですよ~y

屋根上に日本の、いや世界のハイテク機器が搭載されていることになります^^

 

IMG_7646外壁もいよいよしっくい左官仕上げ直前。

ドイツグッドマン社のアルミ製水切り、

軒裏に無垢板を張った既製安価ひさし(LIXILキャピア)を自社でアレンジしてそれっぽくしました。

ガラス繊維でできたクラック防止用ネットを表層に出す仕上げ、

などなど、リボーンらしいこだわりが、実は随所に発揮されているのです^^

 

DSC_0123 DSC_01252階室内は節のない杉板の、オール斜め天井で仕上がっています。

高いところはロフト活用。

屋根には当然みっちり断熱材(グラスウール)が詰め込んであります。

この日、外は30℃を超えるとても暑い日でしたが、家の中はひんやり、

寒いくらいでした。(体感温度は15~16℃くらい)

工期はのこり40日間。

いよいよ仕上げに入ります。

2018.5.22 Reborn塩原

 

雲上の生活のために。

IMG_7569まるで梅雨のようだと思っていたら冬になってしまいました。

今夜は冷え込むようです。

明日朝は最低気温が5~6℃なんだとか!?

でも予想最高気温は20℃とは!

この寒暖差によって、ウチの新人ナカソネはどうも風邪をこじらせたらしい・・・。

そうはいっても現場を連れまわす日々が続いています。

今日は明日から建て前が行われる千曲市Mさま邸へ。

トビさんが足場を組んでるまっ最中ですが、明日の土台施工にあたり、

この長雨で基礎の中に水が大量に溜まっているので人力排水に。

 

IMG_7582ポンプである程度は排水できたのですが、残りの1~2cmはなかなか吸い出してくれません。

最後は人力で、ちりとりなんかを使ってかき出します。

青年と呼ぶにふさわしい、足を閉じた格好で両手にちりとりを持つ姿は、

なんとも言えずこみ上げてくるものがあります(笑)

 

IMG_7577両手にチリトリ(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

DSC_0107ところ変わって昨日は飯田市Mさま邸へ、ナカソネと共に現場確認に行って参りました。

ナカソネの正体、

実は大工の家系に生まれ、

父親も、おじさんも、祖父も、祖父の兄弟も大工なのです。

 

なぜ彼が大工を継承しなかったのかは、わかりませんが、

「設計をやりたい」ということで入社しました。

しかし私の想いとしては、「まずは現場を知ることが、いい設計士になる条件だ」

と感じていますので、設計補助もさせるが、できるだけ現場に連れ出しています。

結局ぼくらが設計した住宅というのは、現場でそのまま出てくるわけですから、

現場で何かを感じることがなければ全く成長できないと思うのです。

DSC_0113建て前から10日間。

連休明けは連日雨続きで、なかなか外部作業ができないものの、

躯体構造体に取りつける金物や筋交いが終了し、

床の断熱工事が終わったところです。

朝行くと、断熱材がへこんでいるところが数か所。

どうも野良猫が潜り込んできたらしい。

 

DSC_0114パラマウント硝子工業製の高性能グラスウールはピンク色。

生肉に見えた?

布団っぽかった?

安定できなくてもがいたね?

床は245mmです^^

(根太間140㎜+大引き間105㎜)

 

DSC_0078ホールダウン金物っていいます。

太いボルトを基礎に埋め込んでおき、柱に金物をねじ止めして、

基礎と柱を連結しています。

この柱は大きな地震が起こった際、けっこう大きな引き抜き力が加わるということを表しています。

 

DSC_0096おじさんたちは図面を見ながら、図面で指示された通りの金物がついているかどうかを確認しています。

併せて筋交いが図面通りにあるかどうか。

この後床断熱材をふさぐように、合板を敷並べてゆきます。

猫がもがきへこんだ断熱材を入れなおしながら・・・。

暖かいうえに光熱費がさほどかからないキューワン住宅を、

「雲上のような生活だ。」と表現してくれた人がいましたが、

まずは床に雲状の断熱を。

 

DSC_0034歳を重ねるほどに、設計上、だんだん屋根勾配が緩くなってきました。

軒の出も深くなってきました。

何なんでしょうか?

建築士は、けっこうそういう傾向があるのかもしれません。

昔は最低5寸。できれば8寸。

とんがってったんだけどな。

いずれナカソネは、どんな屋根を設計するだろうか。

 

2018.5.10 Reborn塩原

 

”付加断熱アリ”の場合の下屋のつくり方

DSC_0060断熱改修された新事務所に移動して数日が経ちます。

新入社員のゾネクンも、魔の1か月を乗り超えました(笑)^^

住み心地がまったく違います!

防音がすごい!

景色がいい!

明るい!

夜寒くならない!

ダンンツの魔のチカラを、肌身で感じております^^

DSC_0020先週上棟いたしました飯田市の新築住宅のMさま邸。

順調に工事が進んでおり、屋根面の防水シート(ルーフィング)まで工事がおわりました。

GW後半の雨にもしっかり対応できました。遠山棟梁はじめ、お手伝いの大工のみなさん、ありがとうございました。

遠山さんは県境を超えて、恵那から毎日通っています。

そう、今放送中の朝ドラ「半分、青い。」の舞台であるあの岐阜県恵那市です。

おしとやかな信州人からすると、やや乱暴に聞こえるナマリ&イントネーションがありますね(笑)

 

DSC_0070岐阜では構造にほとんど松は使われないようで、

「いやぁ~、何年かぶりに松の梁をみた」

と言ってました。なんでも杉もほとんどないらしく、メインはヒノキ。

岐阜県のひのきは東農桧(とーのーひのき)と呼ばれています。

「とーのー」という響きがいいですね。

なんだかちょっと偉そうでもあり、ゴロがいい。

長野のひのきはもちろん「きそひのき」でブランドが通ってますが、言葉の響きでは負けてますね。

ひめひのき、ひのき王、しんしゅうひのき、、、、長野県森林組合のみなさん、なんか考えないといけんずら!

 

さて今号のブログは、外壁に付加断熱がある場合の下屋のつくりかた。

DSC_0053在来工法でつきものの、1階の屋根=下屋(げや)は、最近は少なくなったように感じています。

そりゃ~総二階は断熱ラインは楽ですし、大工さんも楽です。

しかし2階の床面積に比べて1階の方が大きくなる傾向がありますので、

そんな場合は1階天井のすぐうえに屋根をかける部分がでてきます。

北側に下屋をもってくるパターン、東か西に持ってくるパターン、南側にもってくパターン。

間取りや陽の当たり方、外観のプロポーションなど決定する要因はいろいろあるわけですが、

階段の位置と構造体のかけ方がとても大きく関わっているのです。

DSC_0070昭和の家は、2階に和室6帖が2間だけなんてものざらにありましたから、東西南北が下屋でぐるっと囲われている、なんて家も多かった。

それはそれで外壁のメンテナンスや屋根の再塗装、あるいはアルミのベランダを屋根上に設置出来たりと、けっこう定番かつ合理的な家のつくり方なのでありました。

しかし2階の外壁の直下の1階に壁がほとんどない、という弊害もあり、現代の間取りではあまり見かけなくなってきています。

やはり現代はコスパが重要視されているのです。

 

DSC_0027話は戻って付加断熱と下屋の納め方。

素人の方にとってはおそらく以降はちんぷんかんぷんなはずなので、もうこの辺りで他のサイトに行ってください(笑)

 

まず耐力面材を先に柱・梁に張ってしまいます。

耐震構造をまず大事にします。この壁に屋根が延びて当たってくるのですが、

先に屋根をかけてしまうと、この耐力面材が張れなくなります。

そのため、間柱と呼ばれる壁の下地もこの段階で施工済みです。

面材をとめる釘は一般的にはN50(えぬごじゅう)と呼ばれている、鉄製の丸くぎで長さが50㎜のものです。

釘を打つピッチが最重要。普通はこのボードにスタンプされています。

次に大事なのが、エアーガンで釘打ちをする場合のめり込みに注意!

少しエアー圧は弱めにして、釘の頭がボードにめり込まないようにしてください。

ちょっと浮き加減で、最後は金槌で叩くくらいがちょうどいいです。エアーガンを連打しているとエア圧が落ちてきますので、一定間隔のリズムで打つのがコツです。

DSC_0036この作業と並行して、付加断熱材用の下地を切っておきます。

この家では付加断熱材に、高性能グラスウール100㎜を外張りしますので(Rebornの標準)、100㎜の間柱を準備しておきます。

この100㎜下地は90㎜のコーススレッドと呼ばれる廉価なビスを用いて固定するので、シイタケビットと呼ばれる下穴キリで穴をあけておきます。

DSC_0037-2これは新住協では定番の施工方法で、

あ、すみませんすみません、、、

今回木工事を担当してくれている遠山建築さんは新住協の会員さんです。

支部は異なりますが、

けっこう昔から交流があり、このあたりの納まりは普段から慣れているようです。

遠山さんもキューワン住宅をつくっているのかな?

 

IMG_7456 1この下地を455㎜間隔で耐力面材の上にコーススレッドビス90㎜で固定し、

タイベックシートを先に張ります。

この間にはいずれグラスウール断熱材が入ることになります。

ですからタイベックは後で断熱屋さんがめくれるよう、びらびらさせておきます。

 

IMG_7453このタイベックの上から、垂木を受ける「垂木受け」をとめつけ、

垂木を455㎜間隔で並べ、固定し、下屋の屋根の形となりました。

恵那の大工さんらは、垂木掛けのことを「ガケ」と呼んでいました。

これは長野県ではあまり使わない呼び方です^^

「ゲケどこだ?」

「ガケ持ってて!」

などと、なんだか現場が少し男らしい雰囲気に包まれたのは気のせい?

 

 

下屋施工要領

あらかじめ遠山さんに贈っておいたメモを紹介します。

新入社員のみなさんよ、

参考にしてくれ!

 

2018.5.1 Reborn塩原

 

15年掃除をしなかった

DSC_0062飯田市で住宅の新築工事を行っています。

昨日無事に上棟、本日は屋根の下地工事を。

黄金週間にふさわしい晴天に恵まれました。

MZさん、誠におめでとうございます。

これまで紆余曲折ございましたが、

これまであくまで図面や会話でしかなかったマイホーム構想が、

こうしてジツブツとして存在することとなりました^^

DSC_0066長野県産材のあかまつやすぎ、ひのきをふんだんに用いた構造体は、

この家を100年にわたって支え続けてゆきます。

1本1本の木は、だれかが伐採し、運ばれ、製材をし、加工し、この地で組み上げられます。

家全体で、いったい何本の木が使われるのでしょうか?

仕上げ材まで含めると、おそらく200本は優に超えるかと推測します。

1本1本個性の異なる木々が互いに組みあって一つの形となり、

そこに暮らす人間がいる。

DSC_0011なんと奇跡的な出来事なのでしょう!

耐震性には非常に気を使った設計になっておりますので、安心してお暮しください(マダハヤイカ?)

断熱性も当然ながら力を入れており、外皮平均熱貫流率Uaは0.30です。

年間の暖房用エネルギー消費量は、灯油換算で273㍑となっており、

Rebornで定番となりつつあるLATENTO太陽集熱器により、さらに灯油消費量は抑えることができるはず。

日射の豊富な飯田市ですから。ぜひ太陽の恵みもご享受ください^^

 

 

DSCF6049飯田市のMZ邸の進行状況は、今後もこのブログで紹介して参ります。

 

今日は上棟式を行い、その足でけっこう近所の15年前に新築したOB宅へ点検訪問。

現況の確認をごいっしょにみてまわり、今後のメンテナンス計画について意見交換をし、

久しぶりの再会に話ははずみ、雑談3割をはさみながら、

今後の修繕費用の掛かり方、優先順位などについてお話させていただきました^^

そんな話の中で発覚したのですが、

完成引き渡しから15年、

これまで一度も24時間換気扇(第三種)のファン清掃をしたことがないのだとか・・・泣

ついに日の目をみた、ファンがこれ!

DSCF6046 DSCF6047本体はJBECK社のダッチマン11という商品。

お食事中でしたら失礼しました。

これが貴重な「15年放置の3種換気扇のスガタ」です。

埃が羽根の間にけっこう溜まっています。

オーナーのNさんは多少笑ってますが、笑い事ではありませんぞ!

まあ、そうはいっても3種換気は汚れた空気が入ってくるわけではありませんので、楽観視できることはできるのでいいのですが・・・。

 

DSCF6052歯ブラシを使って水洗いするだけですが、

出てくるわ出てくるわ。

10分ほどで掃除は完了。

「1年に一度はやらねば」というご認識は持っていたそうですが、

日々の生活に追われるとやっぱりなかなかできないもんです。

かくいう私も自宅の換気扇の清掃をやったのは7年前だとさきほど気づきました(笑)

 

DSCF6055ついでに浴室の吸気口の様子も。

中央の円錐形の軸を外すと、ここにも埃がけっこう溜まっています。

本体ファンもさることながら、ここもお掃除のチェックポイントです。

室内のほこりを含んだ空気がここに吸い込まれるわけですから、

ここも年イチで掃除をしてくださいね。

残念ながらダクトの中はなかなか清掃ができません。ある程度埃が溜まっていることが想像できます。

北海道では、換気ダクト内を清掃する専門業者がいると聞いたことがあります。

 

IMG_7446新築するとき、なかなか先のことは考えられないのが世の常ですが、

こうして新旧2棟をハシゴすると、10年という月日はあっという間に流れ、

少なくとも15年くらいは手のかからない素材選定を行い、

確実に住宅ローンの返済を行いつつも、

修繕費の積み立てをきちんと行う事が重要だと感じます。

私はよく「月1万円の積み立てを」、とお伝えするようにしていますが、

年間で12万、10年で120万、15年で180万、30年で360万となり、

この間にボイラーは2回、食器洗い乾燥機や冷蔵庫などの家電製品も必ず壊れるでしょうから、

月に1万5000円が妥当かも、と心の中では思っています(チャントイエヨ~)

この5000円は、断熱性能をあげ、光熱費を下げることで結果的に産み出されているのだろうとは思いますが、

日々の生活をしていると、なかなか分かりにくいのかもしれないよなぁ~。

 

ちゃんと積み立てができる人は、それなりの素材で、10年毎に中規模メンテナンスを。

ちゃんと積み立てができない人は、初期投資はちょっと高くても耐久性に優れた素材選定を。

2018.4.28 Reborn塩原

 

 

シンプルな家は窓配列が命!

DSC_0002長野市川中島にて、設計:Reborn、施工:坂田木材による住宅が完成です^^

コストパフォーマンスを追求した結果ひねり出された、

総二階・片流れ屋根の住宅です。

いまどきの住宅といえばそれまでですが、

1階南側に深いひさしを配備するあたりは、さすが!(と言ってほしい(笑))

窓から直射日光が差し込むのを防ぐ役割を見事に果たしているではないですか!

 

DSC_0048玄関ポーチは東側に配備。

こういう敷地条件の場合、とかく南東の角に玄関を配すことが多い世の中なわけですが、

南東は最もいい環境である場合が多く、客間的な個室を南東に。南西にはリビングをゾーニングしました。

ポーチの上はFRP防水をしたうえでバルコニーとしています。

外壁は総じて窯業系サイディングですが、先ほどの南面のひさしとポーチの天井は、パイン無垢羽目板で木質感を出しています。

 

DSC_0025リビングの上は大きな吹き抜けとなっており、耐震等級3を出すのにやや苦労しました。

対面式キッチン-ダイニング-リビングが一直線になっている間取りです。

南北に長い敷地の場合は、やっぱり南側に吹抜けがほしくなっちゃいますね^^

ずいぶん明るく、建物の奥のほうが暗くなってしまいがちなのを防いでくれます。

 

DSC_0028吹抜けの上部に設けられた窓は通常羽目殺し(FIX)窓となることが多いのですが、

寝室や子供部屋に隣接していれば、窓に手が届くように室内窓を取り付け、

窓の開閉操作ができるようにするとよいでしょう。

YKKさんの引違い窓は、窓の戸先にロック機能があるので、戸締りもできてグッド!

 

DSC_0026さらに欲張ると、光の量を調整する機能が欲しくなる。

タテ型ブラインドが設置されました。

 

DSC_0031

さらにシーリングファンも完備。

シーリングファンには照明器具アリにもできますが、できるだけ採用を控えたほうがいいと感じています。過去いくつの電球をひやひやしながら取り換えたことでしょう。

シーリングファンも家電量販店やホームセンターで売っている「あまりに安い」シーリングファンは避けて下さい。

壊れると取替費用がばかになりません(*_*;

 

DSC_0054建築主の要望を最大限採り入れつつ予算に合うようにと、あらゆる角度から検討され、

耐震等級や断熱性能は妥協せず、会心の一棟になったのではないかと密かに感じています。

来週いよいよ完了検査。

工事期間の間に家族も増えたOさん、ご出産&ご新築おめでとうございます^^

これまで寒いアパート暮らしによく耐えてこられました。

季節は春真っ最中ですが、いまから冬が待ち遠しいのでは?(笑)

 

DSC_0040

 

おまけ)珍しいグレーのパネルヒーター。

トイレのコーディネートによく似合っていました。

 

2018.4.21 Reborn塩原

 

WEB完成見学会~最終回

今回のブログで最後です^^

山梨県甲府市のQ1.0(キューワン)新築住宅のWEB見学会。

解説するのはおなじみ、設計者兼現場監督を務めたしおはらです(笑)

DSC_0076このお宅の間取り上の最大の特徴といえば、「階段の幅が広い」こと!

壁の内寸で1.03mもあるのです。

一般的には芯々91cm=内寸75cmでコマ取りされることが普通です。

1mの幅があれば、大人がすれ違う事、これ容易なのであります。

基本プランを練っている間、建築主のMさんから、

「亡くなったばあさんの遺言で、『階段は広くとれ』というのが実はあるんです」

という風に切り出されました。冗談のような、ホントの話のようです。

これは設計をする人にとっては大問題!

階段の位置や大きさでその家の間取りが決定づけられることも少なくありません。

 

DSC_0065家相的にはかなりNG率が高いとされる「家のど真ん中階段」、しかも直線型(大工さんは「てっぽう階段」とも)。

階段はある意味吹抜けですが、ある意味家具とも読み解けます。

・冷気が2階から落ちてくる

・1階の声や音が文字通り筒抜け

・ストレート型の階段は、落ちたら危険

そんな理由からでしょうか?

家相学では、直線型のど真ん中階段は”大凶”らしいのです( ノД`)

 

DSC_0062私の松本市の実家はてっぽう階段でした。築40年、しかもかなり家の中央に近い位置。

家相的に凶の家で育ったわたくし・・・。しかも13段上がり切り・・・。

あ、補足します、年配の方は13段の階段を忌み嫌う傾向にあります。(処刑台の段数がそうなんだとか)

2階が寝室&子供部屋でしたが、2階にトイレはありませんでした。

そうですね~、記憶にあるだけで5回ほどは転げ落ちました。幸い怪我はしたことありませんでしたが、今から思い起こせばゾッとする風景です。

今でこそ設置が義務化されている手すりもなく、段板に滑り止めもなく、ラワン材にはテカテカのウレタン塗装。

あれで絶対転ぶな落ちるなという方が無理があります。

工事中は、この階段が広いため、資材の搬入出がけっこう楽でした。階段のところどころには、釘ビスやラジオなど、

現場のちょっとしたものも、ここにひな壇のように飾られていました^^

 

Exif_JPEG_PICTURE

こんな感じにね^^

 

 

 

 

DSC_0060はいはい、

最終回はもうちょっと深いところまで見てゆきますよ!

 

前回でも紹介した洗面化粧台。

その脇には造作のキャビネットがありました。

その奥行の深さにちゅうもぉ~く!!

コンセントも奥の方にありますよ^^

ドライヤー、髭剃り機、化粧品ボトル類、歯ブラシに整髪のたぐい、

コップにコンタクト、薬に綿棒。

かなりの収納量が見込めます。

Exif_JPEG_PICTURE矛先かわって、壁埋め込みのモニターニッチ(と、初命名)。

インターホンにボイラーのリモコン、スイッチをまとめました。

少しでも通路幅を確保したいという想いで造りましたが、

ちょっとかわいくて、実はわたくし、けっこう気に入ってます^^

でもちょっと断っておきますが、壁を凹にするのって、けっこう手間がかかるんですよ。

お施主さんはけっこう気軽に「ニッチ」をご要求されますが、現場ではけっこう大変。

空間の中ではけっこう目立つので、位置や大きさ、仕上げ方や色など、センスが問われます。

考え抜いたニッチ収納が、10年点検で伺った際、ホコリまみれになっているのをみると切ないですね。

 

Exif_JPEG_PICTUREはい、次はクローゼット内のハンガーパイプ。

手作り感あるよね!

標準はΦ32㎜のステンレス製パイプに、ステンレス製ブラケットでやってましたが、

今後リクエストがあれば、このタイプでも承ります。

タモ集成の丸棒手摺・無塗装品を使いますので、赤やグリーンなど、アクセント塗装もありかな、と。

 

DSC_00742階トイレ内の手すり的カウンター。

トイレットペーパーを下側から押し込むと食らいついて、視界的に見えずにロールを仕舞っておく機能も実はあるんです。

トイレットペーパーは規格がきっとあるんでしょうね。多少の変形はありますが直径10cm。

これは憶えておくといいでしょう。

座りながら手が届く位置に、替えのトイレットペーパーがあると良いかと思います。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE1階室内物干し場にある白い物干しかけ。

これも実は売ってません。

在りそうでないんですね。こういうの。

「ないものはつくる」

それが楽しいことだと感じています。

物干し掛けを取り付けるころにはもう現場に大工さんはいませんから、大抵は私のような現場監督さんが物干しかけ取付を行っている、そんな工務店も多いのではないでしょうか。Rebornの場合はほぼ100%そんな感じ。

 

Exif_JPEG_PICTUREパステルグリーンの壁に壁面棚( ^)o(^ )

壁掛けTVが予定されており、DVDプレーヤーを置くためのもの。

もう一つ、

お気づきでしょうか?

これまで見てきた内観で、

スイッチの取り付け位置が通常よりも低い位置にある。

世の標準はFL+1.2mですが、このお宅は+0.9mで統一しています。

子供にも手が届くというユニバーサルデザインとも言えますが、ドアや引き戸のハンドル位置は通常+0.9mであるため、

高さをそろえてすっきり見せる効果があるようです。

これも今後お施主さんのリクエストがあれば、採用してゆきたいと考えています。

 

そろそろ紙面が尽きました。

設計士として、また現場カントクとして長野と行ったり来たりしてきましたが、先日つにお引渡しとなりました。各職人の面々には、各々のもち場でいかんなくその腕前を発揮してもらいましたが、MVPは建築主であるMさんに贈りたいと思います。

1か月半もの間、内装左官に明け暮れ、作業が進めば進むほどその腕前をメキメキとあげ、かつスピードアップ。

DIY左官作業中に第一子の誕生という大きな出来事もありました。

一見するとDIYなんかしそうにない風貌のようにも見え、(失礼!)

「ほんとうにあのお施主さんやるのか?、大丈夫なのか?」と職人も面々からも意見が出ていたほどですが、

一家の主として、父親として、本当によくやり切った!

その意志の強さ、のみ込みの速さ、体力、コテさばきに感服します。

Mさん、おめでとうございます!

たいしたんです!!

 

こういう時、ニコニコ動画では、

ネ申 ネ申 ネ申wwwwwwwwwwwwwww

っていうふうになるんだそうですね。

 

2018.4.7 Reborn塩原

 

WEB完成見学会~第②編

ひきつづき今回のブログは、甲府市で先週完成したキューワン住宅をみてゆきます。

「うわ~、いつの間に見学会やったの~?」という声をちらほら聴いたからにほかなりません。

今回は室内を中心に紹介したいと思います^^

DSC_0034最近流行りまくっている玄関のシューズクロークですが、

実は2つのルートを通れるようにするということは、床面積を消費します。

高速道路で見かけたことありませんか?

AルートとBルート。東名高速や名神高速にありますわな。

どっちから行っても行く先は変わりませんが、渋滞回避、車間距離の確保には役立っているようです。

このお宅はシューズクロークはありません。

3畳の玄関ホールに、靴を履き替える機能と収納との機能を凝縮しています。

玄関框(げんかんかまち)と呼ばれる段差の切り替え位置は重要です。

少しでも広く見せたいと、ありがちですがL字型で配置しました。

靴だけでなく、多用途の収納を想定しています。

「下駄箱」という呼び方は10年後は死語になるかもしれません。最近では「玄関収納」という呼び方に替わりつつあります。

 

Exif_JPEG_PICTURE玄関ドアはRebornオリジナルのeZ-DOOR(いーじーどあ)。

室内側にはマホガニーという堅い木を、自然オイルクリア―塗装で。

玄関ドアにガラスがないため、どこかに採光用の窓が必要です。

W1650 H350の横長の羽目殺し(FIX)窓を最高高さで取り付けました。

高い位置の窓は結構明るいですね^^画像編集していません。

フック付きの温水パネルヒーターはGHタイプと呼ぶPS社製のもの。

色はシンプルにホワイトですから、木の玄関ドアが映えますね。

フックには帽子やコート、マフラーなんかをかけてください。

パネルヒーターは暖房器具ですが、35~40℃程度の温水が入っているだけなので、燃えたり焦げたりしませんよ。

 

Exif_JPEG_PICTUREカウンター形式の方には手すり兼用となる、こんな丸みを帯びた棒をさりげなく一体化して取付しています。

体重がかかる、けっこうヘビーな部材なので、固定方法にいつも迷いが出るのですが、

今回はマホガニーをラインとしてみせるようにしてビス頭を隠しています。

建具はセンの木のフラッシュで、プラネット社のウッドコート、ライトオーク色だと思うのですが、もちろん施主DIY塗装です。

Rebornの造作家具は、基本パイン集成のフリー板を加工します。塗装をするとかなりぐっときますね^^

色、ってけっこう大事だと思います。樹種によっても、光の具合でもかなり変わってきます。

こだわる方は必ず試し塗りをして、プロに任せるにしても施主自ら立ち会って色を決めたいところ。

 

DSC_0041キッチンの食器棚、家電棚もRebornオリジナル造作品。

シンプルながら、奥行は深いので、見た目以上に収納力があります。

食器棚は奥行が50cmあると、手前と奥とで2列並びますね。

これを「奥の食器が結局使われないからムダだ」、と考える方と、

「お~、それはすごくイイぞ」という反応をする方がいますね。

今回は奥行深いバージョンで(笑)

 

Exif_JPEG_PICTURE引出しはソフトクロージング、扉もスライド丁番のソフトクローザータイプに。

ばったんばったんうるさくありません。ちょっと高いけど、価値のある費用のかけ方だと思います。

特にキッチンは1秒を争う過酷な環境にもなりえますから、この「ゆっくり閉まって静かにパタン」は、

ストレスなく作業をするにはぜひ採用したいところ。

扉の中はすべて可動式の棚板に。奥から冷蔵庫、ごみ箱、炊飯ジャー、トースター、コーヒーメーカー、そしてオーブンレンジが居並ぶことになるでしょう。

システムキッチンの色や扉の種類にかなりこだわりがある奥様方が多いですが、実際のところ、

対面式キッチンの場合、「そこ、ほとんど見えませんから」となります。

それよりこのカップボードって通称言うんでしょうか、こっちの方がはるかによく見えますよ!

常に見えるものは、できるだけ好きな材質、色目にしておきたいところ。

さりげなくグリーン(植物)があるキッチンっていいよね! 飾り棚はぎっしりではなく、ゆとりをもって「好きなもの」を飾りましょう^^

 

DSC_0054次に紹介するのは洗面化粧台。

これまた造作でつくりました。

は、本当はウソ。

50%はウッドワンというメーカーの既製品です。

洗面台天板=人工大理石、水栓金具、下キャビネットがウッドワン。

サイドキャビネットと鏡はオリジナル造作品です。

窓の位置に着目してください。玄関同様、天井付近の高い位置に、横になが~いFIX窓。

収納量が飛躍的に上がります!洗濯機の奥の窓は、手が届きにくいいのでけっこう開閉しません。

ならば採光だけに絞って高い位置にFIXを、という選択をしました。

プロっぽく申し上げると、「北側のハイサイドライトが、この空間を一日中包み込むように明るくしてくれる」

というところでしょうか(笑)

 

DSC_0052水はね部分にキッチンパネルの余り材(過去の家で余ったらもらっておく)を。

タオル掛けの位置、重要です。

そして大きなミラー。額縁は割と細めで、ウッドワンのキャビネットにあわせて、ナラの無垢材です。

カガミ上の照明器具がよく議題となります。

お化粧をするのであれば、これくらいの光の量はほしいところ。

顔の作業をする以上、本当は目の前に照明があれば一番いいのですが、鏡があるのでそういうわけにもいかず、

やっぱり両脇がいいのではないか、という結論に至りました。

ホコリもたまりにくいので、これが造作洗面台の場合の解決策の基準になりそうです。

天板とボールが一体成型されたものがいい、というご要望は最初にヒアリングしたときにすでにありました。

初心貫徹、首尾一貫。奥様にはとても気に入っていただけたようです。(あらためて、聞いていませんが汗)

IMG_7278こういう組み合わせ品のなにが難しいって、

「だれが組むのか?」ということなんですね、実は。

お施主さんDIYによる左官内壁仕上げに先行して、キッチンパネルを私が張り、

内壁が仕上がったところで大工さんがキャビネットを設置し、

造作のサイドキャビネットを合体。巾木その他細部を仕上げて水道屋さんにバトンタッチ。

天板の固定やら水栓金具の取り付けやら、端部のコーキング処理。

そして建具屋さんによるカガミ取付、電気屋さんによる照明器具付け。これでようやくできるのです。

 

DSC_0081トイレの手洗いカウンターもオリジナルでつくりました^^

TOTOのセレクトシリーズという、さながらアラカルト食堂のような、

必要なものだけチョイスするようなものがあるのです。

四角い陶器と首長の水栓金具、見えないですが排水金具はTOTO製。

カウンターはパイン集成材で大工造作、ライトオークプラネット塗装は施主。

床はなんの変哲もないクッションフロアですが、こうなってくるとあら不思議。

なんとなくゆったりできそうな、高級レストルームに様変わり。クッションフロアは内装屋(クロス)さん担当です。

木のタオル掛け、ペーパーホルダーはインターネット購入の施主支給品。

 

DSC_0037テレビ台はソファーやダイニングテーブルとコーディネートして、
Mさん自身が購入。リビングテレビ台背面のアクセント張りは、

玄関ドアで採用されたマホガニーが再び。

今度は横張りで、色のバラつきを意識してランダム配列。

テレビは壁掛け式で当然壁内に下地が入っています。

壁際にダウンライトを配しましたが、いらなかったか?

オーク(なら)のフローリングとマホガニーはまるで夫婦のようで、まことに相性がよいと感じています。

 

DSC_0046左官の壁は、夜が素敵です。

柔らかい黄色味を帯びた光で、少し暗めが落ち着きます。

ご覧ください、天井中央にありがちな丸く白い円盤がありません。

ソファーの脇には、スタンドライトが配される予定となっています。

先日待望の第一子が誕生しました。ですからスタンドライトはちょっと当面無理か!?

こうしてみてゆくと、

建築と家具は、住宅の場合、かなり密接に近づきつつあり、一体化しつつあります。

もうすでにけっこうハマっていますが、今後塩原は家具の方にも傾倒してゆくかと思われます(笑)

Rebornは床や家具など仕上げ材には外国の洋風な木材を、

構造や下地材には国産材を積極的に採り入れ、

あまりイモっぽくない内装を目指しています。

~この家て使われている木の種類~

■構造~ひのき、すぎ、赤松、米松、SPF(スプルース・パイン・ダグラスファーのいずれかの樹種が混ざった流通で合理化している=俗称ツーバイ材)、ラーチ(カラマツ)

■仕上げ材~ひのき、すぎ、栓(せん)、榀(しな)、米杉(ウェスタンレッドシーダー)、マホガニー、オーク(ナラ)、パイン、アッシュ(タモ)、イエローシーダー(米ヒバ)、ヘムロック(米ツガ)、スプルース、ゴム

 

第②編終了。次回はよりマニアックなものも紹介します。

2018.4.5 Reborn塩原

 

甲府市Q1.0住宅_WEB完成見学会~前編

Exif_JPEG_PICTUREリボーン県外新築第1号棟は山梨県甲府市!

昨年の9月からスタートし、約半年間の大事業でした。

内装はフローリングの塗装を含め、壁・天井を西洋漆喰左官仕上げで、

のべ500m㎡を超える面積がありましたが、そのほとんどを建築主Mさんが完工!

Mさんらしい、またRebornらしい、素晴らしい家に仕上がったと感じています。

職人はほとんどが長野から出張。

たくさんの方のご尽力により、

4/1ついに完成引き渡しの運びとなりました。

3/31にはご予約いただいた5組の方のために見学会を開催しました。

ご都合がつかなかった方に向けて、解説を交えながら、WEB上でちょっとその様子をご覧いただきたいと思います。

けっこうカット数が多く撮れました。また塩原のくどいほどの解説も加えてまいりますので、全3回に分けてアップしてゆきます。

 

DSC_0005外観は、シンプルな切り妻屋根。総2階ベースで、玄関を含むフラットルーフな下屋と、

太陽集熱器を搭載した、フラットルーフ下屋(6畳の多目的ルーム~サンルーム風)がくっついている、というけっこう実はシンプルな箱の組み合わせなんです。

軒の出寸法は、壁芯より900㎜としましたが、100㎜厚の付加断熱により、

結果的に外壁より750㎜ほど軒が出ています。

甲府市内ではほとんど樹脂サッシの採用がないようですが、

Rebornの標準仕様であるエクセルシャノンの樹脂サッシで、

ガラスはアルゴンガス入りのLOW-Eペアガラスとし、長野県で建てる場合と変わらないスペックとなっております。(Ua=0.27)

 

Exif_JPEG_PICTUREバルコニーの手すり越しに設置された真空管式太陽集熱器。

ドイツIVT社のLATENTO(ラテント)の集熱パネルCPC-12を3台設置しました。

一般的には、こうしたソーラーシステムは給湯の補助装置として設置される場合が多いようですが、

設置して翌日には、500リットル貯湯タンク内の温水温度は59℃にまでなっていました。

59℃のお湯(不凍液)が入ったタンクの中に、約10mほどにもなるステンレス管をらせん状に通しておき、

その管の中に水道水を通過させると・・・^^

通常お風呂で使うお湯は40~42℃ですから、10mの灼熱トンネルを通過してきた水道水は40℃以上になってしまうのです。

この時期ですでにこんな状態ですから、夏は80℃、いや100℃近くまで集熱するはずです。

「夏はそんなに集熱しても使い切れない」、そんな状態になるはずです。

ですからもったいないのですが、集熱器に遮熱シートをかけるなどして集熱量をセーブする必要があります。

 

それじゃあ、もっと集熱器の面積を小さくしたらどうかって?

いえいえそういうわけにはいきません。

冬がかんじん

 

冬は給湯に加え、温水暖房、つまりパネルヒーター用の熱源として活躍してもらわねばならんのです。

給湯だけならLATENTO集熱パネルが2枚、温水で全館暖房するならやっぱり3枚はほしいところ。

 

Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE

外壁はいつものごとく西洋しっくい(プラネット・クイック&イージー)左官仕上げです。

ランダムにコテ跡をつける仕上げ。

わずかにグレー色とブラウン色を調合してあります。

窓は外壁面より引っ込めて納め、三方は左官を巻き込み、

下台にはアルミ製の水切り(これまたドイツ製)を。

また、この写真ではわかりませんが、将来的にサッシを枠ごと交換ができるように作ってあります。

30年後、ライフスタイルが変わり、サッシもかなり進化しているかもしれません。

その際には、外部の足場が必要となりますが、外壁をはがすことなく、サッシを入れ替えられるようになっているのです。

 

DSC_00132階の大きな窓には外ブラインドを設置しました。

これもドイツ製で、納期は約3か月かかりました。

一部露天になるウッドデッキは、松本市ランバーテック謹製、

ACQ加圧注入品の杉材で、無塗装で30年ほどの耐久性がある見込みです。

テラスドアからのステップを1段設け、地面から30cmほどの高さに抑えたデッキは、

ベンチとして最適な高さです。

普通ここはリビングからの掃き出し窓にする方が圧倒的に多いのですが、

あえてこの窓を高さ1.37mの腰窓とし、ソファー掛けのリビングに、

落ち着きを与える結果となっています。

 

DSC_0080腰窓の下には定石通り温水パネルヒーターを配して、

コールドドラフトを防いでいます。

このカットは、玄関からリビングに入った時の様子(夜)

左官の内壁は、夜がなんともいい感じです。

やわらかい、というんでしょうか、

陰影が面白い、というんでしょうか。

この辺りはなかなか画像では表現しにくいです。

実際にはソファーの脇にスタンドライトを設けて手元灯とします。

 

世の中には珪藻土やしっくいなど多くの左官材料が存在しています。

なかには珪藻土配合率が20%に満たないような左官材料も、「珪藻土左官材」として販売されているそうで、

気を付けていないと、変なものを塗ることになりますのでご注意を。

Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTUREこの窓は実際には幅2.6m、高さ1.37mもある大きな窓ですから、

日射の取得も期待できますが、夜は熱ロスが大きくなりやすい。

そこで夜間はスタイロフォーム断熱材が入った断熱引き戸を閉めて、

家の中の熱がガラスに奪われないような仕組みとしました。

パッシブな設計をすると、必ず問題になる大きなガラス面の夜間の冷輻射。

一般的には厚手のカーテンやハニカムサーモスクリーンが用いられる場面ではありますが、

すっきりとしたインテリアを目指した結果の「断熱戸」、でした。

 

Exif_JPEG_PICTURE2階の子供室の南面窓には、外ブラインドを。

日射を遮るには、なんといっても家の外側で行うのが◎です。

羽の角度をかえることにより、室内の雰囲気はガラッとかわります。

ちょっとでもまだ晋作ですね。(たかすぎ)

~前編おわり(全3編の予定)

 

2018.4.3 Reborn塩原

 

 

太陽の熱を集める

Exif_JPEG_PICTURE甲府市で行われているキューワン住宅の新築工事が大詰めです。

4/1完成予定です。お引渡しまで2週間を切りました。

残された時間で、さまざまな業者さんたちが出入りし、最終仕上げとなります。

今回もリボーンでは定番の、「建築主による内装仕上げ」を行いました。

内壁・天井のすべてを西洋しっくい左官塗り仕上げを、なんと500㎡!!

(プラネットジャパン、マーブルフィール)

スタートは平昌オリンピックの開催日だったでしょうか。

約1か月間、建築主のMさんご家族にとっては奮闘の日々でした。

Mさん!よくぞ頑張った!しかも上手!

Exif_JPEG_PICTURE時を同じくして、外部では本職の左官屋さんが外壁を仕上げています。

長野市から駆けつけてもらいました。

おなじみ荻原プラスターさんです^^

今年は1月寒気が強く、なかなか苦戦の日々が続いたそうで、この現場には約2週間遅れで。

甲府の暖かさにびっくりしていました^^

リボーンの定番外壁、プラネット クイック&イージー(ドイツのしっくい)左官仕上げです。

 

IMG_7271外壁が仕上がるとすかさず足場の撤去を行いました。

ご覧の画像は本日夕方5:00。

降るんでしょうか?降らないんでしょうか?

とにかくなごり雪程度にしていただきたい!

わりとおとなし目の外観デザインです。

 

IMG_7273ベランダ手すりに設置された太陽集熱器=LATENTO(ラテント)

×の養生シートがやけに目立ちますね・・・。

「はぁ~? なんだあれは??」

と道行く人々がこっちを見ています。

「ここが太陽の熱をあつめるところなのだよ」

心の中でつぶやきます。

暖房、そして給湯、このお宅では両方に太陽熱を利用します。

取付角度は約60°。冬の太陽高度から割り出しています。

 

IMG_7270外壁は付加断熱しましたので、結果的に引っ込んだかたちの窓。

今回からアルミ製の水切りを窓台に用いています。

色はシルバーのみ。水の切れもよさそうです^^

左官壁の納まりがまことにいい感じです。

 

IMG_7279夕方洗面台を大工さんといっしょに設置してきました。

ウッドワンの無垢の木の洗面台+レッド―シーダーで囲った造作キャビネットの組み合わせです。

これまた白い壁に映えますね^^

次から次へと仕上がってゆく毎日は楽しくもありますが、現場管理者としてはドキドキハラハラです。

関係している職人からの電話は、必然的に身構えます。

 

今回お施主様のご厚意で、3/31(土)、1日だけの限定で、ご予約の方に限り、家の中を塩原がご案内することが可能です。

「ぜひみたいぞ!」という方がいらっしゃいましたら、リボーン塩原までご一報ください。場所や時間の相談をさせていただきます。

Reborn塩原 メール:shiohara@reborn-nagano.co.jp       携帯電話:090-1121-3993

 

2018.3.20リボーン塩原

 

 

 

3/24・25完成見学会@千曲市八幡

Exif_JPEG_PICTURE先週の土曜日も千曲市で地鎮祭でしたが、

本日、2週連続で千曲市の地鎮祭に出席しました。

昨日は風が強くとても寒い日でしたので重装備をしていったのですが、

午前9:30、じっと立っていると背中はぽかぽか。

厳かな雰囲気の中、「いよいよ春だな」と感じることができました。

設計はReborn塩原、施工は坂田木材さんです。

61坪ながら、四辺がほぼ直角という南北にやや長い長方形で、南面に接道しています。

建築主のSさんは夫婦そろって大変に家づくりに熱心で、よく勉強されています。

住宅作家「伊礼さん」の設計する家がお好みだそうで、

切り妻屋根で低い外観プロポーション、自然素材を内外に使用した和モダン調の木造住宅となります。

 

DSCF2938この敷地を初めて訪れたのは昨年の11月初旬。

かれこれ4か月ほどが経ちました。

4か月で地鎮祭までこれたので、あっというまでは有りましたが、

1月、2月と、ほぼ毎週末打合せを重ねてまいりました。

ファーストプランからはそれほど大きく変わることはありませんでしたが、

細部にいたるまで、濃密な設計打ち合わせができたと自負しております。

Sさん、地鎮祭おめでとうございます^^

この地で末永く、力強く、たくましく暮らしてゆきましょう!

 

Exif_JPEG_PICTUREさてその足で、来週完成見学会(by坂田木材)が行われる、

千曲市八幡の完成間際現場を訪れました。

本日地鎮祭のSさんもそうですが、このHさんのお宅もグラスウールによる壁の付加断熱仕様で、

外壁に高性能グラスウール16Kを220㎜とし、俗にいうところのキューワン住宅です。

リボーンで設計施工する場合はキューワン住宅が標準ですが、坂田木材さんの場合付加断熱はオプション。

最近では約半数のお客様がキューワン住宅になっているそうです^^

シンプルな切り妻屋根で、こちらの画像は北東側からのショットですが、1階に無垢杉板、2階には西洋しっくいという外観。

落ち着きのある、品のある佇まいですね^^

 

Exif_JPEG_PICTURE南に回ると旧来からこの地にあるおばあさんの家(つまりお母さまの実家)と横並び。

屋根上には真空管式の太陽集熱パネルと薪ストーブの煙突が出ています。

ぶ厚い断熱で熱損失を減らし、給湯や暖房を自然エネルギーにかなり依存できる設備設計となっております。

太陽光発電パネルも悪くありませんが、太陽熱を熱としてそのまま利用する形となるので(いったん電気に変換していない)、

原始的ではありますが、最も効率よく太陽エネルギーを活用することとなります。

また、薪ストーブの燃料である”マキ”は、土の養分と雨水、二酸化炭素、それに太陽の光と熱を吸収しながら生成される「木」そのものです。

木はある意味、「自然エネルギーが固形物へと姿を変え、凝縮されている物体」とも言えます。

 

Exif_JPEG_PICTURE人間も、ある意味自然そのものです。

自然界に息づくあらゆる生物を食し、成長し、太陽の光を浴びて強くなり、

おおきくなる。

最後はマキのように、燃えて、土に還る。

もうすぐ1歳になる彼の写真を見ながら、なんともスリリングな文章ではありますが、

自然界に役に立つような人間でありたいものだと、おもいます。

自然界に害しかないのであれば、それは「存在しなくてよい」ということになります。

ちょっと今日は変ですね、わたし・・・。何かあったんでしょうか?

 

Exif_JPEG_PICTURE見学会は完全予約制で開催されるそうです。

この家の最大のチェックポイントは開口部です。

といってもトリプルガラスなどハイスペックサッシのことを指してはおりません。

窓から見る眺望の良さ。

断熱の検討や温熱計算をしていると、ついつい窓は小さく、かつ減らしたい方向になってゆきます。

ガラスは家のなかでは最も熱が逃げやすく、付加断熱された外壁にくらべて10.5倍もの熱の出入りを許しています。

でもこの自然の雄大さ、厳しさ、変化の様を観ながら生活することの方を選びました。

熱損失の大きさは、自然そのものであるマキで補うことを考えます。

 

Exif_JPEG_PICTURE東にはリンゴ畑が広がり、あとひと月もすれば、眼下は真っ白の花で埋め尽くされることでしょう。

そのあと緑の葉が茂り、実が膨らみ、やがて真っ赤な果実となりみなさんの体の中へ。

雨の日も、吹雪も、紅葉も台風も、このガラスを通じて私たちの脳裏に焼き付くのです。

やっぱり今日のシオハラは変ですね(笑)

今日はこの後、他の方の家に打ち合わせに行きましたが、窓ガラスにはプチプチシートや、

中空ポリカと呼ばれる段ボールのプラスチックバージョンの板があらゆるガラスにガムテープで張ってありました。

これでは眺望もナニもありません。

 

Exif_JPEG_PICTUREExif_JPEG_PICTURE高窓(手の届かない高さにある窓)からは山の稜線だけを観ることができます。^^

壁や床、天井にみっちり断熱して、

その代りと言ってはなんですが、

サッシは大きくとる。

ガラスは最低でもアルゴンガス入りのペアガラスを採用しましょう。

LOW-E被膜付きの樹脂スペーサーも見逃さないよう。

そうすれば真冬でも、外の風景が美しく眺めることができます。

お金にゆとりがあるならば、ぜひトリプルガラスへジャンプ!

でもまだ相当に3層のガラス自体が高いので、”手の届くところにない”のが現状だと思っています。

ガラスがとても高価なので、北側の窓など比較的ガラス面積が小さいところからトリプルガラスにしてもらうよう、今後も根拠の提示をしつつ説得を続けてゆきたいと考えております。

 

Exif_JPEG_PICTURE屋根上の集熱器と不凍液を介して直接つながっている

貯湯タンクLATENTO(ラテント)500㍑の容量があります。

太陽の熱で温められた、いわば「お湯」がこのタンク内に戻ってきます。

そしてこのタンクの中に凸凹したステンレス製の管がぐるぐると、なんと10mも!

その中に水道水を通すと出口ではけっこう温められて出てくるはずだ!

それがLATENTOの基本的な仕組みです。

問題はこのタンクの中の不凍液が何℃になるか?

夏は100℃近くにまでなることもあるでしょうか、問題は冬です。

従って屋根上の集熱器は冬の太陽高度に合わせて水平線から60°~70°に設定されています。

かつどの方角からも熱を受けやすいように、丸い筒状のトンネルを不凍液が通過してゆきます。

 

Exif_JPEG_PICTURE先の平昌オリンピックではノルディック複合でワン・ツー・スリーを決められ、

日本人全員が悔しい想いをしたライバル国ドイツ。

貯湯タンクは当然、室内に置きます。

こんなに優れたものではありますが、最近ゼロエネなどの申請業務をしていて、

「JIS規格、取ってるの?」

なんて審査員に聞かれ、塩原はしどろもどろ・・・。

結局JIS規格に依ってデータが出ていないものは省エネ評価ができない、という結論になることが少なくありません。

このあたり、IVT社さん、何とかしてほしいっす!

この青いマーク「ブルー・エンジェル」は世界で最初のエコマークなんだそうで、かなりハードル高いらしい。

将来的、いやすぐにでも、こういう世界に通用するラベリングが必要なのではないかと思います。

 

Exif_JPEG_PICTURE今日はちょうどHさんがDIY珪藻土左官をやっていました^^

約1年に及ぶ工事期間でしたが、外壁板の塗装も相当量DIY塗装したそうですし、

1面だけとはいえ、珪藻土左官にも挑戦。

家づくりに直接かかわったことで、真の「マイ・ベスト・ホーム」になったのではないでしょうか。

私もこの家に携わることができて光栄でした。

最初におめにかかったとき、正直、

「うわっ!ついにきたかあっちの人が!」

と思ってしまいましたが、今日まで白状せずに過ごしてきました。

Hさんは年中裸足で生活をしています。

こういう人だからこそ、どんな生活がここで展開されるのか、

そしてどんなふうに感じてもらえるのか、大変たのしみです^^

 

 

自然エネルギーの熱利用を真剣にご検討の方、

長野県の木をたくさん用い、かつ天然乾燥材で、ということをお考えの方、

断熱性高いとはいえ、窓をとるか? 眺望をとるか? で悩んでいる方、

そんな方にぜひご覧いただきたいと思います。

何かとお忙しい時期とはいえ、なかなか他の方の家を見学できる機会はありません。

マイ・ベスト・ホームで暮らしたいのであれば、マ・ベスト・ホームに学ぶことが最も早道です!

 

見学会の予約状況はこちら→坂田木材ホームページ

 

2018.3.17 Reborn塩原