メンテナンス日記 | 株式会社Reborn(リボーン)

水切り

IMG_8212いつから冬って呼んでいいんでしょうか。来年のカレンダーが届きました。

そろそろ最低気温は氷点下に。

忘年会もボチボチ始まっている様子です。

寒冷地に暮らすみなさん、そろそろ外水道の不凍栓を閉めましょう(^^♪

フロントガラスはもうすぐ凍ることでしょう。タイヤ交換も急がねば。気持ちばかりが焦ってくる今日この頃です。

さて今回は「水切り」の話。

住宅では一般的に土台付近に水切りと呼ばれる部材がついています。これがどんな役割があるのか、

分かっているようでわかっていない、7年前の塩原が担当した松本市のY様邸。ベランダの外壁がけっこう汚れています泣

 

IMG_8207もう少し寄りました。ベランダ(バルコニー)は露天下にあり、その手摺壁はつねに風雨にさらされています。

この壁がかなり汚れており何とかしてほしいとのご依頼が。

訪問セールスの塗装業者さんからは再塗装を勧められたそうですが、それでは抜本的解決にならないだろうとメールをいただきました。

この汚れの出発点となっているところには「ボーダー」と呼ばれるタイル状に御影石が張ってあります。

しっくい外壁面から約1cmほど凸となっており、日常のホコリやすすがこの凸部にたまってゆき、雨が降った時に壁を伝わっている様子。

つまるところ水が「キレテナーイ」んです・。・

IMG_8179目立たぬように、なるべく同じ幅になるような水切りを検索。

「あった!(^^)/」

後付けですが、これをつければ切れるはず。

そう提案して差し上げました。

しっくいは上塗りをして汚れを隠します。

 

DSC_5666-1DSC_5052こんな感じになりました。

違和感ないように感じますが、みなさんどうでしょうか。

これで水が切れて壁が汚れなくなることを期待しています。

教訓:「外壁を美しく保つためには、水が切れる仕組みはかなり大事」

 

カレンダー欲しい方、無料でお送りします。

ホームページの「お問い合わせ」ボタンから、お名前・送り先・電話番号をお書き添えの上メールくださいませ。

2018.11.15  Reborn塩原

 

福井県20年点検withナカソネ

DSC_5478ナカソネと共に福井県に行って来ました!

前職工務店で建てたお宅の20年点検です。

自他ともに認める雨男ナカソネの同行にも関わらずご覧の快晴に!!

まさに秋晴れといった感じで、長野市よりは5℃ちかく暖かかったでしょうか、久しぶりに現場で汗をかきました。

あ、いえ、気持ちのいい汗ということです(笑)

 

DSC_5483過去2、3度再塗装を施したとのことですが、見てくださいこのいい感じ板壁

いまだこれ以上の外壁はなかなかないのではないのだろうかと感じているウエスタンレッドシーダー荒仕上=チャンネルシーダー。

8m×8m、8寸勾配のシンプル切妻屋根のポスト&ビームです。

この家の建て方工事に私も行ったのを今でもはっきり覚えています。

20年前といえば私は25歳だったはずですが、ついこの間のような気がします。

ちょうどこの家の上棟の1か月前にナカソネはこの世に誕生しました。オソロシイことです(*_*)

 

DSC_002910年点検、いまから10年前の写真を発見しました。

経年による変色が進んだことが良くわかります。

平日にも関わらずお休みをとっていただきお立合いいただいたオーナーのSさんによれば、

この辺りも相当に過疎化が進んでおり、4人に3人は65歳以上の高齢者なんだそう。

若い人が後継せずに空き家ばかりなんだそうです。

確かに点検作業中、ほとんど人通りもなく、子供の声も聞こえず、穏やかな小春日和でしたが、なんとなくうら寂しい、そんな気配でした。

 

DSC_002610年前の写真をもう少し紐解きます。

これは通し柱直下の土台の様子。当時土台は米松丸太を使用しており、ご覧のようにあらわしで、かつ雨水を受けるように10cmほど飛び出ていました。

温暖地を中心に、あちこちのお宅でこの部分が腐ってきてしまうという報告がなされ、Sさんのお宅もこの直後に、土台を板金で覆う作業を行いました。

ログハウス(ポスト&ビーム)工法では当時、どの会社もこういう風になっていたと記憶していますが、温暖地や住宅街にポスト&ビーム工法のこうした家が進出し、

寒冷地メインの山小屋としての建物と、温暖地の一般住宅としての建物とのギャップが、さまざまな改善点を教えてくれました。

 

IMG_2020オーナーSさんのご理解のもと、こんな風に改善しています。

土台は付け土台とし、板材で真の土台を覆っています。

また勾配付の水切り板金をかぶせています。

水切りは、外壁に対して立ち上げることが必要なので、

外壁の下部5cm程をカットし、水切りに対しタイベック防水シートをかぶせ、

見切り板で処理しています。

一言で言ってしまえば、工務店の未熟さを、作り手も建築主も理解・協力して早期カイゼンした、

ということになるのですが、本当はこうした処置をすべての対象物件で行うべきではなかったかと反省しています。

もしこの記事を読んで、「うちはやってない」という方がいらっしゃれば、塩原までご一報ください。

 

DSC_5509さて、20年間いまだ再塗装をしたことがないというガルバリウム鋼板も、ナカソネに支えられた2連はしごでチェック。

もともとは濃いグリーンでしたが、だいぶ塗装がとんで白っぽくなっています。

Sさんは再塗装をそろそろ、というお気持ちでしたが、私の見解ではダイジョウブ判定をしました。

急こう配で雪止めのない屋根はここまできれいか、という感想をもちました。

錆びているところがまったくないのです。

ガルバリウム鋼板は寿命30年といわれています。外壁レッドシーダーもいい感じです。

ならばあと10年後に足場を掛けて、外壁塗装(しないかも?)&屋根の葺き替えあるいはカバー工法による新屋根葺きという手もあり得るのではないかと思います。

DSC_5481悲しいことですが、統計によれば日本の住宅寿命は25年と言われています。

これは先進国のなかでは圧倒的に短い、短すぎる寿命年数です。

日本人は家のメンテナンスをしない、いったん建てたら手を加えず、少々の不具合が発生したら建て替える、ということに慣れてきてしまっています。

最近は「長期優良住宅」という国の施工基準も整備され、30年間点検を定期的に行い、維持管理を前提とした長寿命住宅を推進していますが、

きちんとメンテナンスをされていれば30年どころか50年、いや100年近くもつものだと思います。

その第一歩としては、やはり専門家による点検、そして不具合がある場合は早期修繕に尽きると考えています。

そのために建物のオーナーさんは、最低でも月に1万円、できれば2万円の積み立て金を行うべきだと思います。

ナカソネは自身の結婚式に向けて、月¥3000の積み立てを行っているんだとか。

何事もお金がかかるものですね。

あの時はおさな子だった彼らが、いつの間にか大学生に。現在は親元を離れ大学生なんだそうです。

いつかこの家を継ぎ、この地に根付いてもらいたいものだ、

ハタチのナカソネを脇に、助手席でぼんやり大学生になった彼らの姿を想像し、そんなことを考えていた。

 

2018.11.8 Reborn塩原

 

 

秋の軽井沢

IMG_9106この1週間で見事な彩をみせている軽井沢へ行って参りました。

これこそが真のゴールデンタイム。

リノベーション工事中の現場へ玄関ドアを届けるとともに、現場の進捗確認。

となり町の御代田であらたに来年のプロジェクトのための下見を行い、この日はもう一つ大事な用件がありました。

 

DSC_5069-110年前、前職の工務店で建てたAさんとのお別れです泣

ここ数年闘病生活を送っていたご主人に先立たれ、

わけあってこの家を手放すことになり、ついに、ついに買い手がついてしまいました。

最後書類の受け渡しを行うために来軽され、亡きご主人のこと、いろいろあったこの10年間のことなどを雑談しながら、

「じゃ、また(‘ω’)ノ」

なんて別れ際に言ってしまいましたが、少し後悔しながら帰路につきました。

 

DSC_003910年という月日は私にとって、あまりにも早くかつ激動の日々でした。

この間、この家は確かに経年変化を遂げ、味わいを増し熟成されたと言えるでしょう。

無垢の木の家は10年でこうなる、カッケーなー(*´з`)

そんな目でこの写真を見ることができるでしょうか。

DSC_0006あらたなオーナーさんはいったいどんな方なんだろう?

「いい人に買ってもらってよかった。この家の良さをすぐに分かったみたいで1時間できめちゃった、って」

Aさんはそうおっしゃっていました。

本当はもうこういうこともRebornはやってゆかねばならないのではないだろうか。

 

過ぎゆく月日に、人は歳を重ね、老い、、、。

それでも建物は残ってゆく。

きちんと図面を残す、メンテナンス履歴を記録として残す、将来的な維持管理について理解してもらっておく、

建物をつくる専門家として、そういう当たり前のことをやり続けてゆかなければいけないのだ。

しっかり眼をみつめて、

「ありがとうございました。お元気で。さようなら」

って言ってお別れするべきではなかったか。

2018.10.30 Reborn塩原

 

 

長期優良住宅化リフォームの夜明け

DSC_4661-1“お知らせ”コーナーでも告知しましたが、

11/3()&11/4()に、リノベーション現場の完成見学会を開催いたします。

場所は長野市中氷鉋。ちょうどシャノンさん(樹脂サッシメーカー)のショールームの近所です。

新築住宅の完成見学会は毎週のようにどこかで行われていますが、リフォームの完成見学会となるとあまり開催がないかと思います。

 

DSC_4651-1昨年の同時期も長野市稲田で開催をいたしました。今年はもっとたくさんの方にご覧いただきたく、フリーペーパーのほっとパル11月号に折り込みチラシを入れることとしました!

「長期優良住宅化リフォーム事業・高度省エネ型」という国交省の補助金の交付決定がなされており、その額なんと250万円!!

劣化している部分の修繕と今後の維持管理、耐震性の確保、高度な省エネ(2020年より義務化される現行の省エネ基準よりも20%ダウン)を行うリフォームに対して、まさに高度な補助金(‘ω’)ノ

「ちゃんとあったかい♨」リフォームを目指す方にはうってつけの補助制度です。

 

DSC_4631-1室内は完全に新築同様。いやあるいは新築以上か。

Rebornの新築では標準化している”セルフサービス”のしっくいローラー塗装。

照明がやわらかい!(*´з`)

「え~、コレホントに施主さん(素人)が~!?」

って感じていただけるに違いありません。

床は西南桜節あり品。自然オイルもセルフサービスです(笑)

 

耐震CGこうしたフルリノベーションはどうやって始まってゆくのか?

まずは「インスペクション+耐震診断」からです。

耐震診断は数字だけではまったくイメージがつかめないので、

ちょっと入力は大変ですが、3DのCGでご覧いただくよう心がけています。

やっぱこれを見ていただくと、ドキッとしますよね(*_*)

耐震性は命にかかわる事柄ですから、水廻りリフォーム、劣化補修や省エネ・断熱よりも優先されるべきリフォーム工事となります。

 

補強計画で、どうするのがいいのか?

という展開に当然なりますが、経験的にこの時の提案がその後のリフォームの方向性を決定づけることになります。

リフォーム予算、ランニングコスト、間取り変更、水廻り機器、スケジュールなどかなりの情報を取りまとめて計画を立案することになります。

工法選定、作業手順、優先順位づけ、、、かなり難易度の高い判断を求められます。

これは耐震改修の提案図。間取り変更のご希望を受けて、既存建物が持っている強度を活かしつつ、効率のいい耐震補強の方法を探ります。

 

補強計画書こんな風に比較して見ることができると分かりやすくなります。

省エネ・断熱も論理や数値が大事ですが、耐震は結局数字です。

強さを数値化する作業がすべてだと言ってよいでしょう。

工事をする人にもわかりやすく説明ができないといけません。

リフォームはこのあたり、「どう伝えるか」が非常に難しく重大なこととなります。

 

QPEX燃費計算冷暖房のランニングコストも新築と同様、大切な提案となります。

既存のこの家を、仮に全館暖房するとするととんでもない量の灯油が必要です。2000とか3000㍑という数字もザラになります。

「リフォームするとどうなるのか?」

この重大な質問に、数字でちゃんと示すことができます。

もちろんUa値、Q値、η値も算出されます。

社会全体を俯瞰した場合、その省エネ効果は新築の比ではありません。

莫大な補助金が受けられるこのようなリフォームがなぜ普及しないのか?

名もないミュージシャンならば、まずは路上ライブからか?

 

2018.10.23 Reborn塩原

 

ふかいいリフォーム@長野市稲里町

DSC_3366ようやく作業着を長袖にしました^^

わたくし、普通の方より、ちょっとだけオニクが厚いようです(笑)

6月より工事を行っております、長野市稲里町の大規模リフォームが終盤を迎え、

休日の度にDIY内装を行っているNさんを冷やかしに行って来ました!

夕暮れ時、お腹がすいている頃であります(‘Д’)

 

DSC_3367外壁は樹脂サイディングまだ施工中。

一般的には樹脂サイディングは洋風あるいは北欧風に仕上げる場合に用います。

新築の場合、こういった和風の建物にはなかなか採用されることはないでしょうが、外壁をふかす形で断熱材を付加断熱しているために軽い素材がよく、

かつメンテナンススパンが飛躍的に伸ばせるので、意匠性よりもメンテナンス性を考慮した結果です。

きっとなんともいえない外観になることでしょう^^

 

DSC_2217玄関ドアはごっつ洋風ですね汗^^;

お馴染み、リボーンオリジナル玄関ドアeZドア#01。

ウエスタンレッドシーダーのデコパネル(凸凹)仕様です。

このように玄関先には深い屋根を増築し、ドアが濡れないようにぜひしましょう!

eZドアはガラス入りのものがありませんので。サイドライトとして樹脂サッシを横ならべに配しております。

 

DSC_3392中に入ると、、、

やってますやってます( ^)o(^ )

天井・内壁で500㎡近くあろうかと記憶しています。

すでに1回目のしっくい塗装を終え、2回目塗装に突入していました。

このペースだと今月中には終わってくるでしょう^^

聞けば奥様がマスキングや養生を全部やってくれているのだとか!なんという素晴らしいお方!

夫婦で役割分担、分業制。ご主人Nさんも完全にペースをつかんでいるようで、仕上がりもプロ並みです。

 

DSC_3384内観はまるで新築の様相ですね。

窓周りの枠の奥行きに注目してください。

けっこう壁が厚いんです!

天井にはまだうっすら下地跡が見えなくもない。

2回目を塗装するとこれらのムラがほぼ目立たなくなります。

 

DSC_0152ちなみにこの写真が先ほどと同じ位置からの工事前写真。

窓がずいぶん小さくなってますね。

昭和40年代は布クロスが流行っていたようですね。

寝室にありがちな内装。でっかい天井の照明。ジュータンの床。

既存の窓をできるだけ活かしたかたちで窓の計画をすると現場はスムースです。

 

DSC_3399キッチンはウッドワンが採用されました。

白いレンジフードがなかなかかわゆい感じ。久々に見ました!

昔はカントリー調のログハウスを作っていましたんでたま~に採用されていましたが、最近はほとんどがシルバーですよね。

個人的見解ですが、ふたたびホワイトが”クル”予感がしています。

話は全然変わりますが、NHK教育の「植物に学ぶ生存戦略」っていう番組をご存知ですか?最近ちょっとはまってます(‘_’)

「ねほりんぱほりん」もまた復活するそうで、なによりです^^

【速報】

この大規模リフォームの完成見学会を開催することとなりました!

11/3()、4()の二日間。

大規模リフォーム、リノベーションにご興味のある方は是非ご来場くださいませ。

じっくり相談の方は予約入れてください。じっくり説明します。

2018.10.9 Reborn塩原

 



 

 

 

10年以降の天窓は・・・

14424祝日が実に多い秋ですが、みなさんお出かけしてますか?

実りの秋とは言いますが、我々建築に携わる者としては、なんといっても台風がオソロシイ・・・。

加えて継続的かつ絶対的に地震も恐ろしいわけで、なんとなくソワソワ感がある秋でございます。

先の台風21号によって天窓からの漏水報告が3件ありました。

天窓というのは誠に明るいわけですが、けっこう悲しい出来事もあるので要注意です。

 

14423ジャンジャンというわけではないのですが、このように室内側の枠にシミができます。

直下の床をコップ一杯の水をこぼしたかの如くといった被害状況で、

このような状況の場合、おそらくは外部水切りカバーのビスのゆるみが考えられます。

その場合のメンテナンス指針は以前このブログでも紹介しているので、同様の現象が発生した方はぜひ参考にしてください。

ブログ「VELUX天窓の漏水に関して

 

天窓VELUX私は以前からVELUX(べるっくす)というメーカーの天窓を採用しています。

本社はデンマークですが、日本にもしっかりとした拠点があり、天窓の専門メーカーというのがいい。

業界最長の10年保証をやっているので、安心でしたが、今回雨漏りした3件のお宅すべてが10年以上を経過しており、

「保証対象外」となってしまいました。

実は私の自宅にもVELUXの天窓が1本使われており、10年が経過。すでに補償対象外です泣

消費者としては、「これまで一度も雨漏りしたことがなかったのに、ここに来てか!」

という感情を抱くというもの。

ということは、どのお宅の天窓も時間の経過とともに雨漏りのリスクが高まる、ということか(‘Д’)

う~ん、、、どうする?

天窓VELUX-1 - コピーVELUXさんはメーカーとして保証期間が切れる10年目に、メーカーによる「安心点検工事」を受けていただく方針だそうです。

この工事を受けると、ガラスを抑えているパッキン材を交換し、向こう10年間保証を延長することができます。

気になるのはその費用ですが、屋根勾配や設置場所、室内から点検ができるかなどで一律ではないそうですが、¥40,000~、といった感じです。

お客さんから直接集金せず、あくまで工務店・ハウスメーカーに対して請求するスタイルをとっているようです。

法的には「瑕疵担保履行法」というもので、工務店・ハウスメーカーには、漏水に関して10年間の保証義務があります。

新築住宅の場合、「瑕疵担保責任保険」への加入が義務化されているので、メーカー保証と保険による保証と、ダブル保証となっているわけです。

しかしどちらも10年で切れる。10年の月日は案外早いものですが、連日直射日光にさらされる天窓はその分劣化スピードもそれなりに早いわけで、ある意味時限爆弾のような性質を併せ持っているのだということもできるでしょう。

天窓を採用する場合は、このあたり、「覚悟を決めて」踏み切るしかなさそうです。

 

天窓VELUX-2 - コピー参考にVELUXさんからもらった、10年点検工事の概要をアップしておきます。

(クリックすると拡大します)

おそらく水密パッキンはメーカー品で一般に売っていない物ではあるまいか。

6寸勾配以上の屋根についている場合は、原則足場を準備しないといけないようです。

この辺りも非常に費用負担が重いところ。

やはり天窓にはできるだけ頼らないほうが賢明かもしれませんね。

しかしそうはいっても、排熱用、どうしても真っ暗になっちゃう廊下など、頼らざるを得ない場面もあるんですよねー。

今後は10年以降をどうするかも含めて、設計時にご案内してゆきたいと思います。

※現在のVELUX天窓は外部水切りカバーにビス打ち箇所がありません。改良されています。

2018.9.18 Reborn塩原

 

 

いざ多治見市へ!~15年点検

DSC_1368「もう15年かぁー」

棟梁は○○大工さんだったなーとか、

工事中は梅雨時期で毎日雨でタイヘンダッタナーとか、

左官の外壁の色をお施主さんが喜んでくれたなーとか、

あるいは苦い思い出も(笑)

新築当時のことを思い出しながら、遠路はるばる点検に向かうの、嫌いじゃありません^^

 

DSC_1341「またいつものやつだ」、なんて言わないでください(笑)

こういう工法を何というんでしたっけ?

はいっ、ナカソネ君(新入社員・自称20歳)、答えなさい!

ウォールナット色で、生成り色の左官外壁。

レッドシーダーの腰壁で重心を落とし、6寸勾配のきっぱりとした切妻屋根。

15年経った今が、ある意味最も美しいと感じてしまいました。ウットリ

 

DSC_1344レンズを調整してもっと寄ってみましょう。

そうこのちょっとかすれた感じ( ^)o(^ )

膝のあたりがすり減ってきた履きなれたジーンズのような、

ツバの先がすこしほころんできた帽子のような、

目元に少ししわが増えたような増えてないような原田知世さんのような(笑)

あえて見せませんが、室内は全面パイン板張りで明るいカントリー調。このギャップもまたよろしいわけなのであります。

 

DSC_1343ウッドデッキ+芝生は、ラーメンにシナチクのような相性バッチ軍団です。

窓先に並べた薪や、プランターも絵になります。

1,2、3、4、5、6列分のデッキ床を、6年前にACQ加圧注入材で張り替えました。

築後10年目にして、やっぱり腐るウッドデッキ。

その時のブログがこちら。多治見市10年点検

材種はすぎ。ACQ防腐剤を加圧注入したもので無塗装です。

 

DSC_1345ACQは正式には「マイトレック エーシーキュー」というんですが、銅の成分が入っているそうで、

最初は緑がかっていて、オーナーさんからは「ちょっとこのまんまじゃなあ…汗」、

と気持ちを焦らせるという特性がありますが、

「ダイジョウブデス。コノママスコシホッタラカシテクダサイ」と、なかば強制的に塗装を実施させません。

6年後の今、どうですこの質感、色合い、ワビサビ(^^)/

いいでしょ♪

 

DSC_1376「木の玄関ドアって、まじメンテナンス大変なんでしょ~?」

って、まあ、それはそうなんです、正直。

でもこれを見てください。いいっしょ?

これはもう一生モンですよ、おとっつあん。まさにプライスレス。

これまで何度となくオイル(塗料)を塗り重ねられてきたはずで、なんとも言えない良さがにじみ出ています。

品のいいおじさんのような、おばさんのような・・・。

 

DSC_1377ついでに玄関ポーチの正面のビュー。

珍しいウッドデッキのポーチです。ログハウス界では至って当たり前なんですが。

現代ではタイル、洗い出し、土間コンと、ほぼ無機質材料によるポーチが一般的なんですが、ウッドデッキポーチも捨てたもんじゃないんじゃな~い?

え?名称が長い?じゃあ、今後は”W00d-Deck.Porch”、ってな風に書けばよいのかな。そしたら採用決まるかな?

屋根がかかってさえいれば数十年は余裕でもちますよ。

「この家に住んでる人はきっと木がすきなんだなー。きっとおおらかで優しい人なんだなー」って任意訪問者は感じちゃうから不思議です。

それってけっこう人生メリットじゃないでしょうか?

 

DSCF6399はいはい、わかった、わかった。

そろそろ行ってくるわい。

床下はこんな感じ。季節は食欲の秋ではありますが、まだまだ余裕をもって潜れます^^y

状態いいですね。いうことありません。

-

 

DSCF6401薪ストーブ直下の補強状態。

鉄のパイプは外気導入のための給気口。

この筒の先によく防虫網がついていて、床下ですから誰の目にも触れることなくみっちり目詰まりしていることも珍しくありません泣

ここは大丈夫でした^^

 

DSCF6415天井裏へも潜入。

雨漏りなし。ハチの巣なし。蝙蝠なし。

読めました?この漢字?

垂木は2”×8”材でがっちりとトラス状に組まれ、断熱材は高性能グラスウール16K品でヘタレ、結露など問題は一切ありません。

 

DSCF6412問題があるといえば、この屋根裏へ入るのに、3.5mも高さがあることか。

6尺の脚立では無理で、はしごを使わないといけません。

おまけに断熱フタがついている点検口ですが、パッキン材(EPDM)が密着よすぎて蓋が外れません。

点検口の枠自体を固定しているビスを外してなんとかしましたが、これを簡単に開ける技なんかありませんかね?

あ、室内の様子見せちゃった。

パインが日に焼けて、まことにいい感じなのであります。

2018.9.1 Reborn塩原 (訪問日8.28)

大津市築19年点検/古材どうよ?

DSC_1254-2ついに、遂に行って参りました、

滋賀県大津市のK様邸19年点検っ!

私が26歳の時に現場監督として担当させていただいた、ポスト&ビーム工法(丸太を柱や梁に使った木造軸組み工法で、ログハウスの一種とされている。通称P&B[ピービー])の2階建て。

いやあ~、この家は非常に難産でした。

築数十年という母屋がありまして、この写真の瓦屋根の建物(農業用物置で築100年以上のもの)との間に、縫うようにして建て、

かつ母屋は部分解体してP&Bを合体させるというもの。

DSC_1315ここがその連結部。

当時はエキスパンションジョイントなんて発想が持てなくて、古い建物と新しい建物を一体としてみなし、耐震性を確認しました(・・・と思う。設計した人が。)

この下屋の軒を伸ばしてくるなんてのが難易度がけっこう高くて、かつ軒裏は同じ意匠で復元したんだよな~(*´з`)

大工さん(なべさん)といっしょに垂木野地をつくった記憶がありますが、つい数年前のような気がします。

和風家屋と洋風家屋のコラボレーション。

そんなに違和感ないでしょ?

南側の日除け対策がなってません!まだまだ未熟であったということでしょう>_<

 

DSC_1239とにかくデッキがひどいことになっていました。

当時はACQの加圧注入なんてものは当然なくって(知らなかっただけ?)、防腐剤を塗布したデッキ材(ウエスタンレッドシーダー)です。

さすがに足を踏み外す恐れもあるので、Kさん自らコンパネを敷いてくれていた様子ですが、そのコンパネさえももうすでに・・・汗

当時私が勤めていた(=つまりこの家の元請け業者)会社は7年前に倒産。その数か月後に電話でKさんとは話したのですが、こうして再びお目にかかれるとは!

とにもかくにも、Kさんご主人には19年ぶりの再会だと思われ、お互いの変貌ぶりを讃えあったのです。

 

DSC_1258そしてこの家の苦労話といえば、、、

なんと現場の敷地内に仮設のキッチンと仮設のお風呂。もちろん仮設のトイレを設置し、

Kさん家族6人と、長野から派遣された大工さんたちが、共同で生活するというスタイル。

コンテナハウスで大工さんたちは寝袋持参で寝泊まりするというサバイバルぶり。

先ほど「築数十年の母屋の一部を解体した」と書きましたが、その解体部分には旧水廻りがすべて含まれていて、

一般的には仮住まいでアパートに移っていただき、大工さんらは民宿なんかに泊まって現場へと通う、というのが普通ですが、

どういうわけか、この敷地内で総勢10名以上が共同生活を数か月に渡っておこなっていたのです。

このボロ小屋は、当時仮設ユニットバス(というのをレンタル屋さんで借りた)の前室としてつくった仮設脱衣室。塩原施工です(笑)

工事が終わって分解していると、おばあさんが近寄ってきて、「それ捨てちゃうんかい?」っていう雰囲気になって、「そんじゃあ、漬物小屋にしようじゃないか」ってことになって、その場にある材料で間に合わせでつくった小屋なんです。それがこうしてまだ生きているとは!

DSC_1286デッキの腐朽以外には外部もさほど問題天がなく、家のなかはまるで新築当時のままのようにも感じられるほどきれいに整理整頓され、

とてもいい感じに木があめ色に変色し、風格を増していました。

愛ですな、愛。

これを「自邸愛」と呼ぶことに今決めました。

当時5歳、2歳のお子さん達は、思わず「瞬間かっ!」って叫びたくなるほどに大きくなっており、19年という年月が確かに流れたのだと実感させてくれるのでした。

あ~、おそろしやおそろしや。

 

DSC_1319-2Kさんは来年、もう定年なんですって!

マジっすか?

このタイミングで、敷地全体に大小あわせて6棟もの建物があるんですが、整備といいますか、次世代に向けて更新するものは更新し、取り壊すものはなくす!という決断をしようとしてらっしゃいます。ちょっと傾きかけているブロック塀もありますしね・・・。

こちら築100年以上の物置兼ガレージもこわしてしまう決断!

最近建てた某邸とクリソツです。あわわ。

もし古民家再生とか古材利用を考えている方がいるようでしたらお譲りします、とのことであります!

 

DSC_1246天井はなんと竹を敷きならべ縄で編んであります。

壁は土壁の真壁で、これは手壊しで落とさないとだめそうですが、柱や梁はそのまま再利用可能です。

木造在来工法って結局、移築や木材の再利用がたやすくできる、ということが最大の特徴なのではないかと思うのです。

昔の家をリフォームすると、もう2、3回は再利用されたであろう古材に出会うことがあります。

使えるものは再利用してゆく文化が、つい数十年前まで、日本では脈々と受け継がれてきたはずなんです。

現代では考えられないことなのかもしれませんが、それほど建築用材は実のところ貴重なものなのですね。

 

DSC_1248この深い軒なんてサイコーだよね。

早くしないとただの産業廃棄物になっちゃう泣

どなたか貰ってもらえませんかあー?

ちなみに4t車は横づけできません。

2tロングトラックはつけられます。

下見などご相談は、いったん私塩原が窓口になります。

興味のある方はご一報ください。

2018.8.28 Reborn塩原

shiohara@reborn-nagano.co.jp

築後20年点検@軽井沢

DSC_0799私がこの業界に入って2、3年のころでしょうか。軽井沢で建てたお宅の、築後20年点検に訪れました。

ところは旧軽井沢。いや~、涼しかったな(*´з`)

森の中に佇むポスト&ビーム工法の30坪ほどの、こじんまりした別荘です。

道路から7,8m程でしょうか、かなり見上げた場所にその別荘は建っています。

当時我々工事人は、たいへん苦労をした現場です。

私はまだ現場監督見習いの時期で、こうした難工事の現場は担当させてもらえず、上司のKさんのお手伝いで材料を運んだり、写真を撮りにきたり・・・、地鎮祭にも出席した記憶があります。

軽井沢には工事をしてはいけない期間というものがありまして、毎年7/20~8/31だったかな、建設の工事一切が禁止されています。

 

DSC_0782そんなこともあって、工事着工は春になってよーいドン!

雪解けを待ってすぐに基礎工事を開始しなければ、この工事禁止期間をまたぐことになってしまうのです。

それにしてもスゲー独立基礎ですな!

1階がコンクリート造のようなつくりなので基礎工事はとても大変です汗

良くないことに、この年は大雪でした。4月になっても残雪が多く、着工を急ぐ会社側の都合もあって、

1週間おきに現場に様子を見に来た記憶があります。車を1kmほど手前で乗り捨て、カンジキを履いて(笑)

 

DSC_0766デッキは7、8年前でしょうか、ACQ加圧注入材で全面的に改修されていました。

屋根の谷にずいぶん落ち葉がたまっています。

屋根の谷のところは勾配がゆるやかになるので、こうして雪や落ち葉が残りやすい部分です。

落ち葉には油成分が当然に残っているので、屋根材であるトタンを錆びさせしまいます。

屋根はシンプルな形状がよいとされる理由がここにあります。

 

DSCF6258床下に潜入。シロアリはいません。

ですが、断熱材がかなりの枚数落下しています。当時はサニーライトと呼ばれるポリスチレンボード40㎜が根太間にはめられており、落下防止対策もされていないので、この落下は必然ではあります。

工務店の未熟さともいえるでしょう。

後日あらためて、落下した断熱材の復旧と、全面的に落下防止を行うことをお約束しました。

 

DSCF6264押し入れ内の点検口より、屋根裏に潜入しようとする塩原。

できるだけOB宅の点検やメンテナンスには新人・ナカソネを連れてゆくようにしています。

将来的にはナカソネ単独で点検やメンテナンスに行ってもらわなくてはなりません。

塩原も45歳を過ぎ、かなりお腹が出てきました。床下や小屋裏に潜るのが、だんだんしんどくなってきているのは否めません。

点検やメンテナンスはとても大事な業務ですが、土日にご希望の方も多く、なかなかスケジュールが難しい現実があります。

DSCF6265小屋裏は袋入りグラスウール・100㎜厚品が敷きならべられていました。

今となっては不十分な施工ですが、当時はこれがスタンダードな仕様でした。

2階の天井を先に張ってから間仕切り壁をつくっていましたので、今でいうところの「気流止め」が必然的になされている工法です。

ですからたとえ100㎜のグラスウールでもそれなりに断熱は効いていると思います。

天気が良く、太陽が照り付ける外気温が35℃もあるような日だと、この屋根裏は気温が70℃近くになっていることもあります。

しかしここは軽井沢。そして奇跡的にも曇天日で、非常に点検はしやすかったんです。

さすがはアメオトコ・ナカソネ(笑)

 

DSCF628520年も前の当時から、木製サッシ=アンダーセンが採用されていました。

いまでもたまに採用しています。

アルゴンガス入りのLOW-Eペアガラスです。

内壁はほとんどがパイン板張り。これもまことに味わいが増しており、やっぱ山小屋はこうでなきゃ、って感じです^^

 

DSC_0768外壁のウエスタンレッドシーダーとベイマツの丸太柱。

「再塗装をしたら黒くなっちゃってびっくりした」、そうおっしゃっていたNさんの奥さん。

木はどんどん黒くなてゆくのです・・・。

しかし腐ったりしているわけではございませんのでご安心を。

深い軒の出&LOW-プロポーションのためか、外部はとてもいい状態が維持できております。

息子さんやお孫さんたちも利用があるということで、久しぶりに避暑地・軽井沢を感じる一日となりました。

2018.8.7 Reborn塩原

定型PLAN+αでQ1.0住宅をお求めやすく

IMG_0558千曲市・M様邸、左官工事が始まりました^^

30坪定型PLANで設計監理費をかなり圧縮。

とてもリーズナブルに、キューワン住宅をお求めやすい価格設定にしております(‘ω’)ノ

耐震性能や断熱性能に特化し、工法的にも無駄がなく、

私が言うのもなんですが、「とってもお買い得!」な住宅となっています。

構造や断熱に直接関係ないドアのデザインや外部、内部の仕上げ材(フローリングや内装)はある程度自由にご選定をいただけます。

そして塗装は原則D.I.Y.で好きな塗料で、好きなカラーに。

M様邸は玄関先にレッドシーダーの外壁を張り、加えて玄関ドアもレッドシーダーのラフソーン(粗い仕上げ)を張って外観のアクセントとしています。

 

IMG_0542外部と内部は、ある程度色をあわせましょう。

ミディアムブラウン調で空間を引き締めています。

内壁はしっくいのローラー塗装で、いよいよ明日施工指導を行い、お盆休みは集中的に現場で過ごしていただきます(笑)

当面はマスカーによる床・巾木養生やマスキングテープ貼り、といった地味な作業となります。

しっくいの仕上げ=ローラー塗りはあっという間に終わりますが、この地道な下準備が非常に大切だということは本ブログでも度々述べています。

IMG_05281階はパテ処理が行われ、このあとドイツ製のKOBAU(コバウ)という紙のクロスをいつものように張ってゆきます。

Rebornでは、石膏ボードに対するパテ処理とKOBAU紙クロスまでを私の手配によるクロス職人にて行い、そのあとのマスキング&養生、そして仕上げのしっくい塗装または左官をお施主さんにて作業してもらっています。

道具や脚立は貸出し、手順や作業方法を教えたあとは、”あとはどうぞご自由に”

という感じで、原則ほったらかし(笑)

作業中はいろんな現場関係者から冷やかしを受けたり、ちょっかいを出されたりしながら少しずつ仕上げていってもらいます。

 

IMG_0553実のところクロス職人は、かつてのOB施主の息子さんにクロス職人さんがいて、当時は内装会社に勤めていたんですが、わけあってその後独立。

リボーンの設立以来、新築物件はすべてこの平岩さん(エムズ内装)に来てもらっています。

自宅は塩尻ですが、長野市はもちろん、甲府も鬼無里もここ千曲市も原則どこへでも行ってもらってます。

千曲市の後は飯田市へ行ってもらわねばなりません!

個人事業主である彼は、この時期いろんな現場をかけもっているようで、ちょくちょく抜けてしまいますが、ここはもう任せたのだから、細い目をして現場監督は待つのみです。

一般的にはパテ処理ののち、柄指定をしたビニールクロスを貼って仕上げとなるので、いうなれば、

「あとはお施主さん次第で工期がきまります」ということになります。

さぼらないか、へばらないか、なげやりになっていないか、

さらに目を細めて見守るしかありません(笑)

 

IMG_05362階のホールからベランダの手すり壁の内側がみえます。

そう、こんなところにもレッドシーダー(^^)/

手すり壁の内側って、室内側からけっこう目立って見えますからね。

家の外ではありますが、ガラス越しに見えるので、いずれ生活してみると、ここが意外とアクセント木質壁になるはずです。

2階は構造材である梁をあらわしに、さらに水平構面である厚物合板(ネダレス合板)をそのまま天井材としてあらわして使用しています。

Mさんには塗装をしていただく手間が増えますが、大工さんはこれで天井を張る作業が減るので大助かり。

このあたりもコストダウンにつながっているわけです。

 

IMG_0544普通はベランダの床はFRP防水などで床を仕上げますが、

ここはあえてウッドデッキにしています。

FRPは樹脂で、10~15年毎に塗り替えを必要とします。

スノコ状に木で床を仕上げると、雨が吹きこんだ場合は階下に落ちることには当然なりますが、

深い軒の出と組み合わせることによって、将来的にメンテナンスがかからないようにという思いでそうしています。

このMさま邸ではこのベランダの手すりの外側に、太陽集熱パネル=LATENTOを3基、専用架台を用いて壁付けすることになっています。

 

IMG_0559集熱器を壁付けしてしまうと、その裏側は再塗装などのメンテナンスができないと言っていいでしょうから、

ACQ加圧注入材であるファサードラタンによってベランダ手摺の外部は仕上げてあります。

 

外壁はRebornの標準的外装材である西洋しっくい(プラネット社・クイック&イージー)左官仕上げです。

現在防水シート&ラス網を左官屋さん(本職)が進めている最中です。

このあと軽量モルタルにて下塗り、中塗りを左官コテで塗り付け、乾燥後、仕上げ材を塗るのですが、

我ながら非常に手間のかかることばっかりやっているなあ、と感心します。(笑)

 

1392話は変わりますが、松本市で行っている、しろあり対策工事の様子を。シロアリ被害の最たる原因であったバルコニーを撤去しました。片方でベランダをつくり、もう片方では撤去するという逆同時進行。なんだか切ない感じではありますが、シート防水+モルタル床仕上げのベランダは、築後30年の間、じわりじわりと木を腐らせ、シロアリの巣窟となり、最終的に撤去せざるを得ない状況になってしまったわけです。

 

1322ベランダの付け根である外壁部分の画です。

しろありは水分があると生息域を拡大してゆきます。

おそらくはベランダから漏水した雨水がその生息域を2階にまで達しせしめ、

木造の最重要構造体である柱や梁、筋交いまでをも食べてしまうのです。

部分的とはいえ、大きな地震が来た場合、こういった構造躯体の弱点部分から変形が始まり、最悪は倒壊してしまうという3Dシミュレーションは、新築時の構造設計や耐震診断の際にさんざん見ています。

 

1330土台の交換も木造軸組み工法であれば、割と簡単に行うことができます。

簡単といっては大工さんに失礼ですね。

実際には大変な作業だと思います^^

いまこの写真、壁が完全に空中に浮いちゃってるの、分かりますか?

一番手前の柱は通し柱です。壁には窓がついています。

ジャッキアップしていなくてもこの状態ができてしまう・・・。

スゴ技ですね( ゚Д゚)

でもちょっと思い返してみると、この部分は全部しろあり君に食べられていたんです。

ですから、構造的にはこれまでずっとこの状態にあった、ということになります。

 

1333土台を横から差し込んで柱を継ぎ足し、これで着地!

今後はせっかくですから床下からの気流止めを確実に行い、断熱材を充填し、

ダイライトという構造面材をここにべたっと張ると、建物全体として足元が固められた、いい状態になります。

この写真、クリックしてぜひ拡大してご覧いただきたいと思います。

基礎断熱材の上の方10cmくらいをカットしてありますが、たくさんの蟻道(ぎどう)、シロアリの侵入口を見ることができます。

このお宅の場合、東西南北、建物の全方位にこうした基礎断熱材を通じた蟻道が無数と言っていいくらいに確認できました。

基礎断熱工法がどんどん普及している世の中ですが、一番喜んでいるのはシロアリ駆除業者さんなのではないだろうか。

 

2018.7.28 Reborn塩原