メンテナンス日記 | 株式会社Reborn(リボーン)

築35年民家のインスペクション

ようやくしゃべることができるようになってきました。

先週木曜日から風邪と花粉症を併発し、高熱が去った後はせきが止まらず、のどをおかしくして、

かすれた声しか出ない状態が続いています。

電話をいただく御諸兄には、多大なるご迷惑をおかけして申し訳ございません。

今しばらく復活を待ってください。

DSC_5246さて、そうなる直前、

長野市川中島町で、築35年の木造住宅をインスペクションして参りました。

天候は晴れ。いつものスタイルで臨みますが、

今回はサポーターとして坂田木材の内海さんに同行してもらいました。

彼自身これが初めての本格的なインスペクションだったのではないでしょうか。

 

 

DSCF1837まるで地底人です(笑)

 

Exif_JPEG_PICTUREまずは外部から観察をしてゆくのですが、北側に雑草が繁茂。

これはよくありません><

普段人目につかないところは、住人の人も気づかないうちにこんなふうになってしまい、シロアリ侵入のリスクがとても高まります。床下への通風障害、外壁の腐朽、雨樋のつまりなどを併発するに違いありません。

 

Exif_JPEG_PICTURE水道管が度々凍るらしく、おそらくは電気式の凍結防止帯が壊れているのでしょう、稲わらにて断熱保温されていました。

なかなかよいことです。

 

DSC_4744基礎のクラックもけっこう目につきます。

先日NHKスペシャルご覧になりましたか?

建物の耐震性について地盤がとても大きく関係している、という内容でしたが、私もそう思います。

 

 

DSC_4750番組内容のなかで、粘土層が10m~20mくらいの厚みで表層にある場合の危険性について触れられていました。

そのような地盤を持つ場所では、2階建てのような住宅がとても激しく揺れることがあるそうです。

地震波の周期とも関係しているようですが、まだまだ地盤と揺れについては研究がすすんでいないようです。

番組でも言っていましたが、建築基準法は「せめて命だけは」という最低限度の基準で定められています。

しかし、建物を建てるほとんどの方は、巨大地震が起こった後でも暮らし続けることができること、を望んでいるはずです。

私もいち建築士ですから、今後もやはり、”耐震等級3”を、積極的に啓発してゆきたいと思います。

 

DSC_4864屋根の上も、ふつうは目にしない場所。

瓦のずれや、谷板金の錆、雨樋の錆・つまりなどについても注意深く観察します。

阪神大震災以降、瓦葺きの屋根は非常に減りました。

頭が重くなるので、地震時に建物の振幅が大きくなり、筋交いなど耐力壁への負担がとても大きくなるためです。

 

DSC_476135年経った今でも、瓦はとても状態がよいようです。

しかし谷、と呼ばれるV部分はトタンが使われており、ずいぶん錆がでています。

このままではいつ穴があいてしまってもおかしくありません。

 

DSC_4782谷に竪といが存在し、落ち葉もたまっています。

谷部分は、数学的に計算してみても屋根勾配よりかなり緩くなります。

山登りをする人なら直感的に分かるでしょう。

急斜面でも谷がもしあれば登れるはずです。

これでは雨水がスムーズに流れず、最悪は雨漏りします。

 

 

DSC_4772隅瓦が外壁に取りついているところも、ぱっくり割れて大きく穴があいています。

外壁に割れもありますので、過去に起きた地震の際に、大きな力を負担したのだろうと思います。

横殴りの雨が吹けば、必ず雨漏りする箇所となります。

幸い軒の出が90cm程あるために、なんとかなっているのでしょう。

「深い軒はつくり手の良心だ」といった人がいましたが、

こういうのを見ると、なるほど、と思うわけです。

 

DSC_4843でも、瓦ってすごいよね。

1000年以上も前からあったわけだし、形もマイナーチェンジはあったものの、今のとほとんどカワラナイですよね。

細かい詰め物はモルタルやしっくいで行われ、頂部のガンブリって呼ばれる瓦は、銅線でくくられて固定されているんですよ。

屋根は太陽光や風雨にずっとさらし続けられ、建物の部品で最も過酷な環境にある場所。

たまには「大丈夫かな?」って住人の方も視てあげる良心が必要なんじゃないかな。

 

 

DSC_5263屋根の裏側、小屋裏。

こうした木組みが屋根を支えていることをお忘れなく。

雨漏りすれば、こうした骨の部材を腐らせたり、カビさせたり。

さらに、天井はこの骨踏みにぶら下がっているのがよくわかるでしょう。

断熱材は無でした。

35年前といえば、オイルショック後ですから、グラスウール断熱材は市場にあったはず。

でもまだ、入れる人(棟梁さん)、入れない人、まちまちだったようですね。

 

DSC_5278

増築をしたほうには断熱材が敷いてありました。

こちらも同じ大工さんが作ったのでしょう。

使っている材料や部材の大きさに共通パターンを見出しました。

これはこれで省エネ的に前進したわけですが、それでもなお、夏は暑い、冬は寒い、

なぜだろう、という風に1980年代は過ぎてゆきます。

 

 

DSC_5285「そうか!ここから熱が逃げてるんだ!」

と発見し、実証したのは室蘭工業大学の鎌田先生。

現在は新住協の代表理事を務めています。

 

DSC_5287孔を覗くと、そこは壁の中。

暖房したり冷房すると、この煙突的になったピットから、どんどん熱は屋根裏に逃げてゆきます。

今となっては、「なんでそんなことが分からなかったんだろう」という気になりますが、

驚くことなかれ、

今現在でも、これと同じように作ってしまっている人(会社)のなんと多いことか!

「気流止め」、そんな言葉もまだ一般的ではありません。

 

 

文章がまた熱くなってきてしまいました( ;∀;)

のどがまた痛くなってきました。

今回はこのくらいにしておきたいと思います。

2017.4.11 Reborn-塩原 (毒度75)

ユニットバス浴槽のお湯がすぐに冷める

暦の上では春が訪れました。

みなさん、豆まきしましたか?歳の数だけ食べましたか?

恵方巻かぶりつきましたか?

一人暮らしのみなさんもどうぞ抜かりなく。

 

塩原は昨晩後者二つは実行しました。

妻よ、ありがとう^^

豆まきに落花生を用いるのは、故郷松本ではありえませんでした。

結婚して初めて知りましたが、日ごろ、こよなくカレーと豆類を愛する私は、おなかが出ています。

皆さん、豆の食べ過ぎは気を付けましょう。

 

DSCF1470弊社ホームページを通じて、

「お風呂のお湯がすぐに冷めてしまうのですが、塩原さんのブログを見て、見様見真似で、ユニットバスの下に断熱をしてみたのだけれど、どうも効果がいまいちなので見てほしい」というリクエストをいただきました。@長野市

ありがたいことです(^^)/

聞けば5年程前に中古住宅を購入。

浴室も全面更新し、ユニットバスを入れ替えたのだそう。

ご挨拶もそこそこに、いの一番、早速床下に潜りました。

廊下は無断熱です( ノД`)シクシク…

 

DSCF1471ユニットバスの下は床下とつながっている場合がある、

ということで、スタイロフォーム断熱材で、ぴっちりではないですが、フタをしてくれていました。

床下に入る点検口は45cm角と小さいので、どうしてもスタイロフォームも小さくなりますし、細かく切り貼りせざるをえません。

ユニットバスを据え付ける前に行えばなんてことない作業も、後で潜ってやるならば、その手間は10倍以上になると思います。

さらに危険なのはシロアリ被害。

シロアリはほとんどの場合床下から侵入してきます。

ベタ基礎ならばコンクリートで全面おおわれているのでリスクは少ないのですが、地面が土が露出しているとなると、相当にやばいと考えてください。

 

 

DSCF1472フタを外してみると、、、、

う~ん・・・( ;∀;)

袋入りのグラスウールが数枚置いてありました。

これはこれで、空気の対流を少なからず小さくできるのかもしれませんが、奥の方までは体、手も届かず、どちらかというと自己満足型。

ほぼ断熱効果は期待できません。

Sさん、すみません。ご苦労の跡は確かに感じ取れるものの、この程度では断熱効果を得られるほどではないと思います。

 

 

DSCF1475ユニットバスは、こんな感じの金属製の脚、数本で支えられています。

高さが足りなかったのか、わざわざ土間コンを斫(はつ)ってセットされています。

地面に置いてあるわけで、ユニットバスの重量で沈まないのでしょうか??

また、通常よりも10cm程床下空間が狭くなっているわけなので、配管の更新作業に支障も出ますし、

今回のように潜って断熱しようったってできません泣

ハア~

もうこうなるとお手上げです。ちゃんとした断熱をするにはやはりユニットバスをいったん解体撤去せざるを得ません。

 

DSCF1479浴槽の下です。

よくそこまで届いたなぁ、と感心した、浴槽直下のスタイロフォーム。

浴槽には厚さ5mmくらいのポリプロピレンでしょうか、梱包材のような薄い断熱材で覆われています。

これがまさか断熱仕様?

ユニクロのヒートテック的、極薄の断熱材でも効果があるってことか!?

でも床下と通通じゃ、あまりに効果薄ではないか??

 

 

IMG_5764この様子をサーモカメラで見たのがこれ。

浴槽に残り湯があり、5.7℃と、他の部分より暖かいことがわかります。

でも6℃ってほぼ水ですよ。

ってことは他の部分がもっと冷たいのか?

 

IMG_5762 DSCF1485

はい、手が届かない奥の基礎の内面は-2℃。

外気温より低いのです。

朝方の冷気をそのまま蓄えているようす。

地面と右側は断熱材があるのでそこまで冷たくはない。

残念ながら、床下に、溶けてなくなることのない氷があれば、なかなかこの浴室は暖かい部屋にはなりません。

暖かいお湯も、ぐんぐん熱を奪われるわけです。

シロアリも心配です。作業報告と共にその旨伝えたところ、

5年前のリフォーム時に発行されたシロアリ保証書は、

つい先日その有効期間が切れていました。

もうこうなると床下に豆をまくしかありません。(ジョウダンニモホドガアルゾオイ)

2017.2.4 Reborn塩原(毒度8)

 

床下から隙間風|д゚)

2017年スタート!

改めまして、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

約2週間ぶりにスタッフ全員が集まったので、本日は年始のミーティングを行いました。

「選挙の政党マニフェストみたいだね」

「そうだ、約束だからな」

といって読み合わせた企業理念。

昨年の事業計画に対する結果、評価。

そして今年一年の事業計画。

 

今後の建築業界や社会情勢を鑑みて予測。

様々な課題や、クリアすべきポイントを全員が共有して、いざ!

ということでミーティングは終了。

各個人も資格や働き方、時間の使い方など益々の努力目標を持つことができました。

 

さて話は変わって昨年末のあわわな事件をご報告。

昨年新築したKさんから、

「フローリングと和室の敷居の継ぎ目から隙間風がぴゅー、と噴き出してきている!」

というお叱りのご連絡をいただきました( ;∀;)

 

断熱職人を標ぼうとするReborn塩原にとっては由々しき問題。

こみ上げる悔しさと不甲斐なさをぐっとこらえながらK様邸床下へと、いざっ!

 

img_4558工事中の写真です。

和室の床は畳。

畳の厚みは約6cm。

つまり一般部のフローリングとは段差があるわけです。

床材の下には、御多分にもれず、Rebornでも構造用合板12㎜が張られています。

段差が約4cmほどできるのですが、通常は気密シートや気密テープによって連続させ、

隙間が生じないようにしています。

 

dscf1168すぐに床下に潜りました。

ピンク色の大トロのような物体が、床の断熱材である高性能グラスウールです。(140㎜厚)

ただ潜るんでは芸がありませんから、水道管の漏水の有無や、シロアリいないか?、

カビあるか?、換気状態なも随時チェックしながら、床下点検口から最も遠いこの場所へ。

 

dscf1177断熱材をめくり(正確にはカッターでカット)、まずは状況を確認します。

普段使っているフローリングの裏は、実はこんなふうになっているんです。

って、一般の方はなにがどうなってるのか、きっと分かりづらいですよね泣

 

 

 

 

dscf1172接写の様子。

実際は真っ暗に近いので、ちょっとぶれてますが、

分かりますか?

気密シートがべろりとなっていますね。

これが隙間風の原因。

まったく以てだめな納めです怒

 

 

dscf1180予測していたケース1の事象でしたので、気密テープはすでに手元にあり。

木材にこすりつけるように、丁寧に気密テープをL字型に張ってゆきます。

 

dscf1169全てが仰向けの作業です。

翌日、朝起きて、「あ~、今日はおなかが痛いなぁ。なんか昨日変なもの食べたかや?」

と思いましたが、単に腹筋筋肉痛でした。

 

 

 

 

dscf1184約3m分くらの、床下仰向け人間にとっては、母を訪ねて三千里とも感じる、

非常につらい作業でありました(オオゲサヤナオマエ)。

腹筋もそうですが、本当にやばいのは、首筋です。

あれから2週間ほど経ちましたが、いまだに何だか首筋が痛い。

僧帽筋、というんでしょうか。寝違えた時のような感覚です。

ところでこの時期、床下は寒いのか?暑いのか?

当然寒いと思われるでしょうが、意外と暖かいんですよ。

気温でいったら多分10℃前後。屋外は5℃くらいの外気温でした。

床下の方が外より若干暖かい。ついでに言っておくと、長野市内では、床断熱であっても床下はまず零下になりません。

 

dscf1186作業はまだ続きます。

テープが今後剥がれないよう、そして、

フローリングがひのきだったため、ややポワンポワンとした感じがあるとのことで、木材を挿入、固定をしました。

コードレス丸ノコって、こういう時の為にあるんですね。

木材、バッテリー式の丸のこ、直角定規、インパクト、気密テープ、ハンディ照明、鉛筆、ビス、カッター、それらを床下に持ち込み作業を完了。

床下からの隙間風はこれで無くなりました。

隙間風には原因が必ずあります。

 

 

dscf4676断熱性能を高め、気密性も高まると、ちょっとした場所の冷気(隙間風)が非常に目立って感じられます。

 

今回、あえて自社の恥ずかしい部分も公表した訳は、

2度とこうしたケアレスミスを起こらないように施工レベルを関わる職人全員が万全にされたいという希望、

他の工務店やハウスメーカーでも、共通して言える気密の弱点を世にさらす、

あとで修復することは、とっても大変なんだぞ!と、理解してほしい、

そんな想いからです。

 

「床断熱は気密がどうしても出にくい」

そう言われて久しい訳が、こうしたところにあるのです。

だからといって安直に基礎断熱には走りません!

やっぱり怖い、シロアリとカビ問題。これを限りなくリスクゼロにするには、新築工事中に除湿器を回し続ける、とか

基礎断熱材をグラスウールのようなシロアリが好まない素材を用いる→グラスウールが濡れないよう、家の外周に水が近づかないように暗渠排水を巡らすなどせねば理念に沿わない。

防蟻材練り込み発泡系断熱材への100%信頼性はまだ実証されていないのではないか問題、

はたまたコストアップ、

さらに、実は冷暖房ランニングコストアップ問題。

 

世の中の高性能住宅をつくるぜ工務店、ハウスメーカーの多くは基礎断熱工法に流れてゆくのはもちろん知ってもいるし、その方が確実に断熱性能上げやすく気密性が上がるのは知ってます。

 

でも・・・・、やっぱり今の私はまだ踏み切れない。

 

床断熱工法は、こんなところにご用心。

①1階の床に畳があって段差がない場合、

②床の間、

③玄関、勝手口、

④浴室まわり、

⑤柱の下部や筋交いの下部

・・・いっぱいあるなぁ泣

新年、一発目のブログにしては、とばしすぎたか。

反省。

 

2017.1.10 Reborn 塩原 (毒度6)

3年点検@富山

Exif_JPEG_PICTURERebornの前身、しおはら住宅デザイン設計で建てた、富山県南砺市のF様邸へ定期点検に行ってきました^^

 

平屋です。

富山は長野市よりも3~4℃気温高い感じでした。

まだジャンパーは必要なし。

しかし植木はちゃんと冬支度。

この辺りは湿った重い雪が冬じゅう降り続けます。

屋根はディプロマット・オニキス色。外壁はホワイトモルタル左官仕上げです。

 

 

dscf0823屋根がとっても複雑です。

こうみると何が何だか分かりませんが、下屋やカーポート、玄関ポーチなどが込み入っております。

 

 

 

Exif_JPEG_PICTURE低い佇まいの玄関アプローチ。

しっとりとした雰囲気です。

新築時に工事をしてもらったガス屋さんがたまたま検針に。

お互い顔を覚えていて、

「おぉ~^^」となりましたが、両者、名前が出てこず・・・(´;ω;`)ウッ…

 

dscf0857相変わらず床下に潜り、

断熱材チェック

シロアリチェック

漏水チェック

害虫チェック

通風性チェック

床下版ドローンの発売を待つばかりです(笑)

 

 

 

dscf0827屋根裏にも。

今回はロフト利用なのですこぶる点検しやすかったのですy

一部石こうボードを張っておきましたが、コスト節約のため、一部は防湿シートのままになっていました。

しかしタッカーどめが甘かったようで、半分くらいだらんとたるんでいました。

10cmピッチくらいでタッカー止めしておかないとだめなようです。

 

Exif_JPEG_PICTURE約2時間の点検作業を無事終えました。

わぁ~

こんなアプローチすっごいですね。

雪国はなんといっても車からぬれずに家の中に入れることが幸せです。

 

2016.12.1 リボーン塩原

 

丸太の梁が危ない

Rebornには住宅に関する様々なお困りごと相談が舞い込みます。

メールであったり電話だったりするのですが、

「家の中が寒すぎる・・・泣」、「結露がひどくて困っている」などの断熱に関することがトップワン。

次に耐震性に関すること。「耐震診断を受けたはいいが、はて、工事はどうやってやればいいのか?」、といった類のもの。

 

ご相談いただいた方々にはそれぞれの生活があり、志向があり、当然予算もあります。

「こうすればどうか?」、という回答はなかなかその場で答えられないものですが、時間の許す限り現地へ赴き、見えない部分も含め、まずは健康診断的に建物全体を公正に評価するようにしています。

 

断熱や耐震に次いで最近多いのが、ログハウスに関する耐久性に関するご相談。

丸太の梁が腐っていたり、隙間風の悩みだったり・・・。

 

そう、わたくし塩原の前職はログハウスを建てる工務店でしたので、そのOB宅のメンテナンス記事のブログなどをご覧になってのお問合せ、という経緯です。

丸太を外部あらわしに用いた工法は、非常に味わいのある、ぱっと見カフェやペンションのようなかわいらしさがあるのですが、雨仕舞をよくしておかなければ耐久性に欠ける、非常にあやういつくりになっています。

dscf9388DIYで木部の再塗装をしていたところ、ご自身で発見された梁の腐れ。

建物の北側になりますが、けっこう軒が深く出てはいるのですが、胴差(どうさし)と呼ぶ1階と2階の中間にある梁の一部が腐っていました。

 

 

 

dscf9394すでに腐っている部分をえぐるようにして削ってもらっていました。

深さは5cm~10cm程にもなっています。

幸い丸太の中心の方、芯(しん)、といいますが、そこら辺までは到達していませんでしたので、大事には至っていません。

原因は、すでに賢明な読者の方はお分かりでしょうが、

「梁上の水切りの出の不足」、であります。

 

dscf9395ポスト&ビーム工法と呼ばれるこの工法では、今でも普通にこうして水切りが取りるけられている現場を見かけます。

普通に考えれば分かると思いますが、少し風がある日に雨が降れば壁面に雨水が吹き付けます。

壁に当たった雨水は、壁面を流れ落ち、水切り上に垂れ落ち、

この写真のようなつくりでは、次に丸太のアール面に流れ着きます。

そのままポトッと落ちる雨水もあるでしょうが、丸太に入ったひび割れに入る水もあるでしょう。

割れ目に入った水は乾くことなく、いつまでも溜まり、木をじっとり濡らしています。

 

dscf6875正しくはこのように、

丸太の面が真上から見えないほどに出幅を持った水切りを付けるべきです。

斜めに水切り勾配をつけた木の下地を丸太の上に乗せて取付け、

それをカバーするように板金屋さんに加工してもらうのです。

いわば、丸太の雨宿りのための屋根を付けてあげるのです。

こうすれば、よほど横殴りの雨でない限り、丸太は濡れません。

「塗装を頻度よく実施していれば大丈夫だ、とメーカーの人から聞いた」

これもよく聞く真っ赤なウソ。これだけの雨宿りを付けるとなると、結構な手間とお金がかかりますから、施主が「こうやって作って」、と言わない限り、メーカー(工務店、あるいは設計事務所)側は回避することが多いと思われます。

 

 

dscf9391ほか、玄関ポーチの柱が乗った丸太土台も腐れが進行していました。

こんなふうに、土台が先に延びて、柱が乗っかっているところは要注意です。

相当屋根が覆いかぶさっていないと、雨の日はこの辺りがびしょびしょに濡れるわけですが、

丸太の割れに入った水はなかなか乾きにくい。

乾いては濡れ、乾いては濡れ、というルーティーンをこの部分は約20年程繰り返してきました。

腐ったら取り換えればいい、そんな理屈も工務店側にあるのかもしれませんが、

腐った木というのは実に頼りなく、大きな地震が来た時など、そこが弱点になって倒壊しかねません。

 

dscf9389ほうら、手でどんどんむしり取れてゆきますよ~( ノД`)シクシク…

こういう箇所はできるだけ完全にむしり取ってしまいましょう。

腐朽菌の温床です。

これから寒くなってきますから、腐朽菌の活性度は落ちてゆくと思いますが、夏や梅雨時期は要注意。

1か月くらいであっという間にふかふかになってしまうことだってあるのです。

 

dscf9415幸いにもこの程度で済みました。放置すれば菌ですからどんどん浸食してゆくことでしょう。

抜本的な解決方法は、この土台が雨に濡れないこと。

つまりはやはり雨宿り板金をかぶせることになるのです。

柱は意外と腐りません。

割れがたてになりますから、濡れても水がたまらないからだといえそうです。

ただ割れも貫通しているわけではないので、水が停留するような柱はやはり腐ります。

 

dscf7632またマニアックな毒のある記事を書いてしまいましたので、全国各地からお電話があることでしょう。

先日起きた鳥取県の地震。

震源地近くの大山町に、15年前に新築したポスト&ビームの家、Oさん宅があります。

翌日恐る恐る電話をしましたが、何ともないとのこと。ホッとしました。

 

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このお宅は雨宿り板金がついてます(*´з`)

しお「Oさん!だだだ大丈夫ですか!?」

Oさん「塩原さん!びっくりしないでください!!」

しお「・・・・ぅぅ」

Oさん「ほかの家は結構ゆれたみたいですが、うちはびくともしません!」

しお「(*´з`)~~~」

 

正直、15年前は阪神淡路大震災の後とはいえ、耐震については今ほどシビアに考えていませんでした。

しかし、知らず知らずのうちに、かなり耐震性が高い建物の作り方を実はしていたのです。

その秘密はまたの機会にブログで紹介しようと思います。

2016.10.27 Reborn塩原(毒度3)

 

しみの原因

dscf9214長野県某市Kさま宅。

ななめ天井から雨もりがあるので直してほしい、と連絡いただきました。

聞けばもうずいぶん前からあるらしいのですが、

施工した工務店の社長は他界し、建築業界全体に対する不信感もあってか、どこに頼むべきか・・・。

といったところで放置してしまったとのことでした。

「地元の業者はみんなダメ!」

そう思わせてしまった建築業界の悪しき風習。それは一体何だと思いますか?

 

 

dscf9219大きな吹き抜けで開放的なリビングの再頂部、つまり棟木(むなぎ)付近が黒く変色しています。

斜め天井は、はじめ垂木(たるき)と呼ばれる骨組みがむき出しで、断熱材もなく、

「これ以上仕上げません」と工務店にきっぱりと言われ、

「そりゃないでしょうに!」

と迫り、なんとか施工をしてもらった、薄べニア+胴縁(どうぶち)による格子模様の天井。

さて、あのシミは雨漏りか、はたまた・・・・。

 

 

dscf9215棟木付近に黒い影が・・・。

カビですね、これは。

はい。賢明なリボーンブログリーダーの皆さんは、もうお分かりですね^^

そう、結露です。

屋根上に棟換気がなく、暖かく湿った空気がよどんでこの三角頂部付近によどみ、

冬季、冷たい屋根の裏側にそのよどんだ空気が触れると、結露するのは必至。

さらにその結露水が垂木を伝わり、下部にまでシミが拡大。  そんな感じだと思います。

 

dscf9222べニアはあまり湿気を通さない素材ではありますが、防湿シートには全然かないません。

ましてや、その継ぎ目はテープ処理されているわけはなく、断熱材が入っているのかさえも怪しい・・・泣

屋根断熱は、屋根材と断熱材の間に通気層を確保し、再頂部で棟換気!

 

そこんとこ、テストによく出るから、しっかり憶えておくように!(笑)

 

しかし、垂木あらわしで引き渡しとは、すごい工務店があるもんだ。住宅だぜ!

 

2016.10.09 Reborn塩原

 

dscf7807※参考)垂木あらわしのななめ天井。

夏、ちょ~暑い!

そして冬、ちょ~寒い!

あたぼうよ~(*´з`)

長野市松代K様邸5年点検

まるで梅雨のようです><

いったいいつになったら晴れるの?

週末は木っとハレルヤ(笑)

 

5年前竣工のK様邸に定期点検に行ってきました!

dscf8777ワケあって工事がスタートしてからもう7年が経過・・・。

6年前はいろいろあった。

でもそれをKさんも私も乗り越えてきた。

その証ともいえるこの家。

コスモスが咲き乱れていました。

「あの時はお通夜のようだった」と語るKさんも、気づけば75歳。

私の父親と同じ年なのであります。

 

dscf8780平屋スタイルの古民家風スタイル。

そして秋桜。

10月には恒例行事となっているキノコ狩りに、富士山のふもとまで連れて行ってもらいます。

 

dscf8046じつはこのおじさん(本人はあまり認めたがらないがおじいさん(笑))が

夏休みにRebornでアルバイトを。

その時つくったこれが、先日の完成見学会でご来場プレゼント品になっていたのでした。

「生まれ変わったら大工になりたい」

そう語るKさんですが、それほど手先は器用ではありません(失礼<(_ _)>)

まぁ、生まれ変わったならば、そうした身体能力をはじめ様々な機能が変わるのでしょうが。

 

 

dscf8791屋根裏点検。

あくまで屋根裏です。決して収納ではありません。

グラスウールは結露するとか小さく縮んで隙間が発生する、なんておっしゃる方もいるわけですが、ちゃんと防湿シートを張ってあれば、決してそんなことは起こらないわけで。

グラスウールを健全に保つための防湿シートを貼れば張ったで、「ビニールハウスに人は住めるのか?」なんて悪口を言われた時期もありました。

ちゃんと断熱効いてるし、縮んでもいません。

結露もしていません。

dscf87992階にはほとんど行かないと、Kさん。

吹き抜けに面して、2階のホールはゆったりと設えられています。

2階は客間。新築時となんら変わりません。

壁も天井もパイン板張り。

たて格子手すりの影が美しいではありませんか。

 

dscf8793ベランダに出ると、玉ねぎラックが。

そういえば5年前に私が取り付けた憶えがあります。

軒下。

最近はその単語をあまり耳にしなくなりましたが、

私が子どもの頃は、なにかといえばノキシタ、でした。

「ノキシタにあったぞ」

「ノキシタに置いとけば?」

そういえば、秋の風物詩、「柿」もノキシタにぶら下げてますね。

”柿すだれ”はノキシタにあるべきです。

 

dscf8810塩原は床下に潜ります。

白いタイベックスーツは買い置きたくさんしています。

ムサシで買うより、やっぱりワークマンのタイベックスーツがコスパ高いと思います。

あの福島原発事故現場レポートでもタイベックスーツの人が多く目につきます。

湿気を通してくれるので蒸れません。軽いので狭いところでも動きやすい。

使い捨てできる金額=1着¥400くらい。いざって時は、防寒着にもなりえます。

床下に潜るとき、いつも迷う「スマフォを持ってゆくかどうか」。メーカー開発部の方に、スーツのどこかに、スマホポケットを考えてほしいです。例えば胸のみぞおちあたりにチャック付き。

 

dscf8808床下は蜘蛛の巣やダンゴムシの死骸、カメムシの死骸、カマドウマの死骸などがたくさんあります。

慣れればなんてことはありませんが、そうしたものに過敏反応する人は潜るの無理かも。

そういう人は基礎断熱がいいかも。

でもシロアリにはお気を付けあれ。

 

dscf8824ユニットバス下点検口付近になにかのフンと思われる黒い謎の物体を発見。

多分ネズミです(笑)

まぁ、床下は大目にみようでうはありませんか。

自然界と人間界のはざま空間なのですから。

 

2016.9.20作業

Reborn塩原

 

4年前に打ち込んだホウ酸塩棒のその後

台風が過ぎゆくたびに涼しくなってゆきます、初秋の信州。

季節は確実に秋へと移行しているようで、稲刈りの予定だとか、きのこ狩りの予定だとか、

たのしい会話が聞かれます。

 

dscf8571約4年ぶりに東村山市のM様邸へ^^

築16年のポスト&ビーム。

リボーンの前身、しおはら住宅デザイン設計の黎明期に、再塗装工事を担当させていただいて以来の訪問です。

 

dscf8576丸太土台の一部が腐っているようで、つっついたらボロボロと崩れてしまうという事態をMさんが発見!

できるだけ早く見にきて!

という電話をいただき駆けつけたのでした。

 

dscf8535他にももう1か所同様の症状が出ていましたが、深さは約5mm程度。

軽傷です^^

実は木には腐りやすいところ(弱いところ)があり、伐採時に傷がついた所であったり、工事中やむを得ず釘を打ったところであったり、部分的に腐りやすいところが存在します。

心配はそれほどありませんので、ホウ酸塩のロッドを挿入して腐朽菌の活性化を予防する措置をとることにしました。

 

 

dscf8553その後外部のあちこちを点検、調査をしました。

一見しただけではまず発見できない、

この部分が約5cm程も腐っていました。

 

 

dscf8556建物の1階と2階の境目のこの梁(米松丸太)

 

dscf8536私の場合、切れ味のすこぶる悪い、細いドリルを用いて腐っている部分をチェックします。

腐っていない箇所は、ドリルで穴をあけることはできませんが、腐っている部分はズコッと入ります。ドリルを抜いて、その長さでおおよその深さを判断。

マルチツールという電動工具で腐っている箇所を斫り削ってゆきます。

 

dscf8559削った感じはこんな風。

水切り板金が一応ついていますが、これでは水は切れているとは言えず、上向きの割れから雨水が侵入。

湿潤状態が続き、腐朽菌が活発化。

ついには腐れる、という状態に至ります。

 

 

 

Exif_JPEG_PICTURE4年前の再塗装時に腐っていたこの部分。

 

Exif_JPEG_PICTURE当時ノミで削り、穴をあけ、ホウ酸塩棒を挿入して腐れを予防していました。

 

Exif_JPEG_PICTUREホウ酸塩棒はΦ20mm、長さ8cm程です。

これが4年後、どうなったか?

 

 

dscf8563ありましたありました^^

水にふれてだいぶ小さくなっているようです。

 

 

 

 

 

dscf8566こんな姿に(@_@)

ホウ酸は水に溶けて、じわじわと木部に染み込んでゆきます。

無機質ですからそこにとどまり、殺菌する作用が長期間継続します。

もしこの予防をしていなかったらきっとまた腐っていたのかもしれません。

 

dscf8561同行した久保田君も

「いやぁ~、ほんとに効くのかと、実は疑っていたけど、これは本当にすごいな」と言ってました。

¥高いんだよ~( ;∀;)

木の腐れについてお困りの方、ぜひ下記HPをご覧ください。

ボレートロッド(ヒロ・ウッデンカヌーさんのHP)

 

2016.9.10 Reborn塩原

その浴室リフォーム。ちょっと待ったぁ~!

先週の土曜日、岐阜県に行ってまいりました^^

社用車ハイエースのエアコンが効かず、しばらく入院していたのですが、何とか間に合いました!

整備してくれたみっちゃん!ありがとうございました~!!

DSCF8173築20年程の、某大手ハウスメーカー施工のユニットバス。

「寒くて仕方がなかった」

「カビがすごい( ゚Д゚) うちの子潔癖症なのに・・・」

その原因をインターネットで調べるうちに、マイベストプロ信州・塩原のコラムに行き着いたのだそうです。

ありがたいことです。

断熱に明るい岐阜県の大工仲間に声をかけ、二人でまずは現場調査にお邪魔させていただきました。

この時期は信州人にはつらい暑さを覚悟し、ハイエースのエアコンも治り、着替えを10枚持っていざ参上!

ところがこの日は台風20号の影響か、とても涼しく過ごしやすい一日でした。

 

DSCF8168それほどでもないように見える、天井のカビ。

しょっちゅうカビ落とし&お掃除をされているのでしょう、

そんな痕跡に胸が痛みます。

サッシは当然のようにシングルガラスのアルミサッシ。

ユニットバスの天井点検口を開けると気流を感じます。

あ~、やっぱり床下とつながってるな、こりゃ。

 

 

DSCF8105早速いつものユニフォームを着て床下へ。

自撮りも慣れてきました(笑)

聞くところによると過去に地盤の不同沈下により、一部基礎をジャッキアップしているそうです。

なるほどその痕跡が見て取れます。

今でこそ常識になった、建築前の地盤調査。

20年間は確かにほとんど実施することはありませんでした。

現場監督や基礎工事業者によるカンによって判断された地盤状況だったのです。おそろしや。

 

DSCF8091こんなにも!?

と思わず床下で唸りました。

さぞかし大変な修復工事だったと思います。

床下には防蟻剤を練り込んだ防湿シートが敷き込まれていました。

しろありちゃんはご不在のようでした。よしよし。

 

DSCF8086床断熱材は厚さ50mmのポリスチレンボード。

当時にしてはけっこう頑張っていた仕様だと思います。

が、しかし、こうして切り込まれた場所も数か所あり、断熱欠損になっています。

鉄骨による大引き頼みになっている床組み。これもヒートブリッジ(熱橋)といって、良い工法だとは決して言えません。

基礎壁に囲まれた区画が著しく広い。

基礎梁のない布基礎はやはり心配です。

 

DSCF8096根太の長さが不足したのか、抱き合わせでジョイントされていますが、重なり代が少なく、床の強度がでません。

断熱材も切り貼り加工が当然必要で、よろしくありません。

床下全体をくまなく這って歩きましたが(こういう場合は歩くとは正式には言わないが)、断熱材が入っていない箇所もあり、そこはおそらく基礎をジャッキアップした際に誰かが持ち帰ってしまったようです。そのあたり(和室の畳の下)から床下に出入りしていたそうなので。

返して!うちのダンネツちゃん!!

 

DSCF8122道中やや突き出た自身の腹がつっかえたのですが、なんとかユニットバスの下に辿り着きました。

見えてはいけない部分が露出しています。

賢明な読者はすでにご存じでしょうが、ユニットバスの下は、基礎断熱でない限り、床下からこうして見えてはならないのです。

そう、ユニットバスの床下は断熱材で囲われた屋内の一部にしなくては。

浴槽はどんぶりに山盛りになったご飯の上にちょこんと足を付けています。

 

DSCF8128いやいや、足がついていません!!

4か所のうち3か所が空中に浮いていました。

浴槽裏は当然断熱されておらず、床下外気にさらされ、

この状態では浴槽に張ったお湯はぐいぐい冷めるのは必然。

床下は地熱の影響で零下にはほとんどなりませんが、外気温+2~3℃程度にはなっている可能性が高いわけで、

今私は汗をかきかき潜っていますが、おそらく冬は10℃以下にはなっているはずです。

 

DSCF8125洗い場の床の裏も当然ながら断熱材は皆無で、冬は冷たい床そのもの。

木の下地にFRP塗膜があるというけっこうおもしろいつくりですね。

その床を鋼製の束を用いて現場合わせで支えている、

はずなのですが・・・・泣

 

DSCF8124やっぱりこっちもそのほとんどの脚が浮いています。

おそらく地面が沈んでしまったためだと思われ、基礎をジャッキアップすることはできても、床下の地面を持ち上げることは不可能。

せめて高さ調整ができるわけですから、抜かりなくこちらも調整してほしかった。

 

でも断熱材を抱えて逃げてしまった・・・泣

DSCF8151

悲しいことに、この黒いスペーサーも、オーナーさん自身が床下に潜って設置したのだとか。

狭い床下は、ほとんどのお客様が怖くて潜らないと思います。

それをいいことに、手直し工事も手を抜いてしまう。

「あれから床がブヨブヨしなくなったよね~」

そんなIさんに、寒くない・カビよ、さよなら浴室&床下リフォームを提案します。

あれから2日経ちますが背筋&腹筋がなかなかきびしいことになっています。

2016.8.27 Reborn塩原

 

 

P&Bの10年点検@静岡県浜松市K様邸

いよいよですね~リオデジャネイロ・オリンピック♪

実はOB宅のお嬢様が、とある種目でオリンピックに出場いたします。

 

もう10年ほど前になるのですが、新築した当時、彼女はまだ小学生でしたがその才能はすでに開花しつつありました。

来週はどこどこに遠征だとか、その次の週末は○○の大会だとかで、とにかくお子さんの予定に親も当然ながら振り回され、打ち合わせのための時間確保が容易ではありません。

お宅に伺って打ち合わせをしている横で、その子は練習をしていました。

「○○ちゃん!いつかオリンピックに出て金メダルとってよ!」

って、本気で言ったわけじゃないけど、

もしかしてだけど~♪、もしかしてだけど~♪、ほんとにゴールド、もちかえってくるんじゃないの~♪

もうそろそろリオ入りすると思いますが、体調を万全に、気負いすることなくいってらっしゃい!^^

 

週末は浜松市へ。東海環状線のおかげでずいぶん気が楽になりました。

そうはいっても長野市からは4時間。隣接県ではありますが、やはり静岡は遠いな~、って感じます。

 

DSCF7630市街化調整区域、田んぼのど真ん中にその雄姿はあります。

この10年間、子育てや仕事に追われ、メンテナンスはほぼ手付かず。

当時よちよちしていた幼児は、サッカーに熱中する中学生に成長していました。

「家をつくったおじさんだよ」

と紹介され、ちょっと照れくさそうに「こんにちは」と言ってくれました。

子供はすごいですね。あっという間に大きくなりますね。

それに引き換え私はあの時とあまり成長していないのではないか、

成長したのはこの腹回りだけではないのか、

床下に潜りながら自問自答です。

DSCF764610年放置のこのお宅も、ご当人は「もうぼろぼろ」、と電話で言っていましたが、それほどでもありませぬ。

丸太は黒く焼けて変色していますが、深い軒のおかげか、それほど傷んでいるところもありません。

西向きの玄関ポーチ。屋根はありますが木製玄関ドアは毎年オイルを塗ってください。

味わいが増してゆきます。

屋根は俗にいうコロニアル(薄型スレート瓦)ですが、そろそろ塗装のタイミングです。

風が強く、近くに国道1号線からの排気ガスの影響か、本来みどり色の屋根はどう見ても黒く見えます。

 

DSCF7632外部を点検していて、丸太柱の下部が腐っているのを発見。

柱が腐ることは稀です。

日当たりもよく、割れに入った雨水も抜けるはずなのに何で?、という感じもありますが、

表面から2~3cmの深さまで一部腐っている模様。

温暖地では腐朽菌が活発で、少し腐るとどんどん拡大してゆくのを感じています。

今回、10年経過ということで足場を全面にかけ、屋根と外部木部全般の塗装を計画します。

そのときこの腐った部分は削り取り、今後はホウ酸にて予防してゆくのがよいと考えています。

 

DSCF7634ログハウスらしいアイテム、方杖(ホウヅエ)。

こういうのは決してプレカット機械加工はできませんから、当然手加工。

丸太を使うイコール手加工。

スピードや生産性重視の現代にあって、何とも非効率的な、牧歌的な仕事をこれまでしてまいりました。今でこそ木を見せる家が増えてきましたが、10年前は窯業系サイディング外壁の最盛期。

そして静岡県でシャノン・樹脂サッシペアガラス。

当時、周囲の眼には、サーカスがやってきたぞ、ぐらいに映ったのかもしれません。

 

DSCF7636ログハウスといえばデッキ。

1間(1.8m)の奥行がある木製デッキは屋根の下にあって、ほとんど傷んでいません。

もちろん塗装は剥げていますが、色あせたジーンズのように味わいがあります。

「デッキってぬるべきですよね?」

というご質問に

「このままのほうがかっこいいんじゃないかや」と返答。

10年くらい経ったこのくらいが、ビンテージ感あふれる「いい感じ」だとする価値観を伝えました。

 

DSCF7648これまで一回も清掃していないという第3種換気扇の本体ファン。

10年分のほこりがついています。

それでもこの程度ですから、お部屋がきれいなんですね^^

不要となった歯ブラシできれいにしてもらいました。

 

DSCF7649給気口のフィルターは真っ黒です。

最初は真っ白なんですが、、、。

大気中にけっこうな排ガスを含んでいるものと予測します。

仕方のないこととはいえ、こまめにフィルターは清掃してくださいね。

劣化も進んでおり、この度新しいものに交換をしていただきます。

実はRebornのWEBショップでもこのフィルターを購入できます。
「でも」と書きましたが、私の知るところ、このフィルターをネットで買えるのはここだけだと思います^^
RebornWEBショップ~パックス給気口フィルター

DSCF7641この排気ガスは外壁も一部汚していました。

高圧洗浄はやめてください。

外壁材があっというまに削れてしまいます。

洗車用ブラシで水洗いするくらいしか方法がありません。

再塗装にあわせ、外壁(石灰系素材~村樫石灰工業 プレモル白・粗目、という商品です)を塗装することも勧めたいと思います。

自浄作用は軒が深いので期待できませんので、気軽に水かけて掃除ができるようなものを提案したいと考えています。

 

 

床ワックスのかけ方、玄関ドアの塗装の仕方、折り戸の調整方法などを伝授して帰路につきました。

10年前に、毎週のように通った街並みも、ずいぶん変わっていて、時の流れを感じます。

 

この10年間で私の家づくりの方法や方針は、実はほとんど変わっていません。

それはそれで自信を深めることにもつながっています。

点検やメンテナンス、不具合や不調現象をこれからの設計にフィードバックする、それはそれでとても大事なことです。

目から鱗の10年点検。

これからも全国へ出かけてゆきたいと思います。

2016.7.23 浜松市K様邸 7年ぶり(?)10年目点検

Reborn 塩原