メンテナンス日記 | 株式会社Reborn(リボーン)

シルバーグレイ

山中湖畔のH様宅へ10年点検に行って参りました^^

DSCF2666デッキからは最高のロケーションです!

まだ紅葉は始まっていませんでしたが、いい天気の日にきました( ˘ω˘ )

10年ぶりに伺ったのですが、おじさんの記憶力というものは頼りないもので、

完全にルートを見失いました。Hさんにお出迎えをお願いして何とか辿り着いたのです。

特にこういう別荘地は、目印がどれも似たかよったりで、しかも住所というものが検索上ほとんど機能しません。

言い訳ですね・・・。

 

DSCF2653空中デッキ。

コンクリート梁を建物本体基礎から持ち出して、梁上に防腐処理された木製デッキをつくりました。

10年前ですから、リボーン定番のACQ加圧注入材ではありません。

そのため、数か所の板は、お疲れ様状態になっていましたね。

 

DSCF2665外壁にはこれまた定番のウエスタンレッドシーダーの箱目地荒仕上材。(チャンネルシーダー、と呼ぶ)

見事にシルバーグレイに経年変化していました。

この表情を美とするか、醜とするか。

一階の窓上に設けた、ひさしも何気にグッジョブです。

パッシブデザインのため、デッキに面した南側にはたくさんの窓が付いています。シャノン樹脂サッシAr-LOW-Eペアガラス。

10年経った今でもこの仕様に変わりはありません。

 

DSCF2655シルバーグレイの表情が見事なので、もうワンカット。

竣工時にはプラネット・ウッドコート塗装をしてありましたが、その成分はほとんどが喪失。

10年経つとこうなります。

直射日光を浴び続ける木板は、反りや膨張収縮を繰り返しますので、脳天から留めているステンレスの釘は全体に浮いてきます。

スクリュー型の軸となっている釘を使ってはいましたが、数年前にステンレス釘を増し打ちしていました。

DSCF2651北側の接道方面。

こちらは直射日光が少ないので、まだ塗装が残っています。

どっちがいいとか悪いとかではないのですが、私はやっぱりシルバーだなぁ。

白いサッシとの相性も悪くありません。

 

DSCF2645屋根裏の様子。

高性能グラスウール16K 200㎜マット。

断熱はマット状のものを敷並べる方式と、粒状のものを吹き込む方式がありますが、マット状のものはコストパフォーマンスに優れています。

施工上可能ならば、このようにマットを敷並べるとよいでしょう。

垂木には2”×10”が用いられており、母屋(もや)と呼ばれる桁材を減らして施工性をよくしています。

 

DSCF2661傾斜地に建っているので、床下は地下室の様相です。

床断熱材も高性能グラスウール16k 140㎜マット品です。

ああ、なんか10年経っても全くやってることが変わっていません。

 

 

 

DSCF2688話は変わって、

今週末坂田木材さん主催で行われる完成見学会会場へ。

10/7土曜日、10/8日曜日に開催されます。

同日リボーンでもリフォーム現場の完成見学会を開催します。

本日完了検査が行われたので直前情報を。

 

DSCF2686まず目を引くのが木製ルーバー。

一般にはアルミ型材のものが流通していて、ハウスメーカーさんたちは軒並みそれを用いてサッシ屋さんが取り付けているようですが、長野県の工務店たるべきもの、やっぱりこのあたりはこだわってますね~。

材料はヒバ。

この材もウエスタンレッドシーダーと同様、水に強く外部に使っても長持ちする材木です。

淡い茶色ですが、経年でやっぱりシルバークレイに変化してゆきます。

 

DSCF2691東面。(道路に面する側となります)

シンプルな切り妻屋根で、こちらにも目隠し用のルーバーを設置。

通行人からの視線を遮る意味もありますが、和モダンを表現するアイテムとして使用されています。

窓とダブって設置されていますので、夏場の遮光機能も期待され、防犯上もかなり有効ですね^^

DSCF2742

室内側はこんな風にルーバーが見えます。

FIX(はめ殺し)の窓。

落ち着いた雰囲気が出ていてすっきりもしていて、

グッジョブです^^

 

 

 

DSCF2698 DSCF2695LDの様子。

対面キッチン

構造梁ちょい見せ

梁-梁間、ホワイト(クロス)

TV背面アクセント板張り

RXパネルヒーター

ダイニングPCカウンター

皿出しカウンター無垢材

IHヒーターで垂れ壁なし

オーク(なら)無垢フローリング

室内物干しかけ

 

さあ、どんな家具が入るのでしょうか?

引越しまでもう少し。今年は暖かい冬をお過ごしください^^

 

DSCF27282階ホールからバルコニーへ。

マガジンラック&座式カウンター

Tさん、なんか企んでますね(笑)

3畳の書斎もあって、3LDKで32.87坪です。

4人家族にはちょうどいい間取りで、30歳代の若夫婦にぜひご覧いただきたい家です。

 

QPEX

南東外観北東外観2017.10.5 Reborn塩原(完了検査は合格しました)

 

 

 

VELUX天窓の漏水に関して

昨日は石川県金沢市のOB宅へ、10年点検に行って参りました^^

Exif_JPEG_PICTURE天候はくもり。

あらかじめメンテナンス項目が多いと踏んで、小松市からM大工を要請しました。

アンティーク調の洋館です( ^)o(^ )

この時代からすでに設計思想はあまり変わっていません。

シャノン樹脂サッシ、屋根ディプロマット、外部にも木をけっこう現わしていますね。

ウッドデッキやデッキポーチはいまでも定番。

ガーデンも落ち着いた趣です。

 

Exif_JPEG_PICTURE先日玄関ドアについてフューチャーした記事をかきました。

スウエドアの10年後の姿です。

東に面しており、過去に再塗装を2回ほど実施している感じです。

いい味でてます^^

外壁はしっくい左官、金コテ仕上げ。

一部カルチャードストーンをアクセント張りしています。

山宗の営業Kさん、お元気でしょうか?

もうずいぶんあっていませんが、どこかのホームショーでまたお目にかかりましょう^^

カルチャードストーンを和訳すると、擬石、ってところでしょうか。セラミックでできています。

 

IMG_6363ところで、天窓の件。

このお宅には、VELUX(ヴェルックス社:デンマーク)の天窓が4台ついています。

この天窓、とっても明るくていいのですが、しばしば漏水事故を起こします。

事故といえばそうなのですが、ビミョーににじみ出てくる程度なので、なかなか気づいていない人も多いはず。

現在は改良されましたが、このころのVELUXはまだケツが青かった、ということでしょうか。

かなりの高確率でにじみ漏水を起こしています。

※工務店やハウスメーカーを通じて修理を依頼すると、VELUXさんは、必ず無償で直してくれるのだが。

今回は、10年点検のついでに、私自身で漏水問題を解決すべく、屋根の上に登りました。

 

DSCF2588屋根はディプロマット、エバーグリーン色。

この画像だと色が薄く感じますが、実際はあまり退色もしくは劣化しているように見えませんでした。

さすがディプロ。

彼に対する信頼性はまた上がりました。

 

IMG_6360室内側ではこのように、両脇下部に水がしみた跡が。

じんわりにじんでいる感じです。

換気不良や内外の大きな温度差による結露、寝室での多湿による結露などでガラスの内側に水滴がつき、それが木の枠に垂れてゆくことで、こうしたシミになる場合も多いです。

結露か?

雨漏りか?

その判断は、けっこう見極めが難しい。

まあ、雨の日になる、という事であれば漏水ということになるのですが・・・。

 

DSCF2592屋根上からのショット。

現在は改良されていますが、このころの外部水切りは、脳天からビス固定されています。

過去の経験から、このビスが年月とともにゆるみ、少なからずパカパカしたこのビス孔から漏水、室内に染み出てくることが多いと知っています、

今回もかなりここがあやしい。

放水試験や、ブロワ(送風機)でエアーを奥って、室内で手差し確認もアリですが、

本日は時間的ゆとりもなく、即座にこのビス孔をコーキング処理しました。

 

DSCF2602①室内より天窓を開けてもらい、ここのビスにゆるみがないかチェックしてください。

GGLという回転開閉式の場合は、室内側から半身を乗り出して確認することも可能ですが、

作業性を考えると、やっぱり屋根上からの作業がベスト。

急こう配の屋根でしたら必ず命綱を取りましょう。

ディプロマットは砂粒がついているので、とても滑りにくく、この点でもポイント高いですね。

 

DSCF2608②プラスドライバーで増し締めします。

この時、インパクトドライバーのような工具は基本使いません。

落下させたらやばいですし、手ドライバーの方が閉まり具合の感触が分かるのでグッドです。

屋外にずっと暴露されていたネジですから、場合によっては折れてしまう、頭が飛んでしまう可能性も高いので、ここは絶対手ドライバーをお勧めします。

 

 

DSCF2610③汚れをさっとふき取って、シリコンコーキングを打ちました。

けっこう山盛りでも大丈夫。ビス頭がすっぽり隠れるように、う●ちのように盛ります。

すみません・・・。

他に表現ができない・・・汗

 

DSCF2611あんまり盛りすぎると、普通窓をこの後閉めるので、くっついちゃいますから、気を付けてください。

かといって控えめだと、防水効果が怪しくなる。

富士山型に指でなでるのもアリかと思います。

 

DSCF2593DSCF2604他のところにも脳天ビス打ち箇所があります。1つの天窓で、10か所くらいはあります(天窓の大きさにもよりますが)。

このすべてのビス頭にうんを盛ります。

 

 

 

DSCF2617余裕があれば天窓以外の場所にも目を配ります。

これは棟換気部材を包んでいるガルバリウム鋼板の継ぎ目。

ここもコーキングで一次防水されていましたが年月と共に破断。

コーキングを増し打ちしました。

本当はこのコーキングも除去して打ち直すのですが、まあ良しとしました。

 

DSCF2615いずれコーキングは劣化します。

10年後はまたここにいるかもしれません><

ここ数年でVELUXは天窓の外カバーを改良し、脳天ビス箇所を完全になくしたようです。

DSC_0248これにより天窓の防水に対する信頼性はかなり上がったのではないかと思います。

それでも漏水事故は、ほかの場所に比べればかなり高確率。

天窓をできるだけ採用しない、という仲間の設計者も多くいますが、

間取り上どうしても壁面に窓がとれない場所や、夏の排熱装置として、今後も頼らざるをえない場面は多いはず。

屋根形状や勾配、方位、納まり方法など、ここ数年でようやく天窓のことが分かってきたように思います。

天窓は難しい・・・、確かにそうはいえると思います。このあと室内に戻って奥さんと子育てについて語り合いました。子育ても難しい・・・。そんな話でしたが(笑)

 

2017.9.21 Reborn塩原(屋根上は強風が吹くことがあるので、十分気を付けましょう)

ブドウたな

Exif_JPEG_PICTURE愛知県で13年前に新築したログハウス(=ポスト&ビーム工法)の家に2年ぶり訪問してきました。

この2年間であっと驚くような宅地造成工事が敷地周辺で行われ、

これまでお茶畑に囲われていた静かな環境が一変。

土地が分譲販売され、瞬く間に新築住宅が建ちならんでいました。

その姿に愕然としつつ、

今回は境界沿いにウッドフェンスのご相談に伺いました。

 

 

IMG_0823デッキテラスの眼前は南向きで、このような茶畑が広がっていたのです。

この畑が、さまざまな事情があったのでしょう、

開発業者の手に渡り、コンクリートの擁壁で区画され、

道路が付けられアスファルト舗装。

交通の便も良く、程よく市街地からも離れているため人気沸騰は避けられません。

販売開始から2か月もしないうちに全区画が売れてしまったそうです。

 

 

image_9524image_95232年前に工事を実施したデッキの張り替えにあわせて設けられたブドウたな。

パーゴラとも呼びますが、風雨にさらされるため、当然ここはACQ加圧注入材で。

植物によって日除けも兼ね、収穫の悦びも味わえるとあって、緑のカーテンの理想形だと思います。

(2年前の写真)

 

Exif_JPEG_PICTUREExif_JPEG_PICTURE葉はパーゴラに絡み、ブドウがたわたに実り、

収穫の秋を迎えつつあります。

なんとも言えず、いい眺めではありませんか!

しかし残念ながら茶畑は消滅し道路になってしまいました泣

 

IMG_0846 IMG_0850

10年かけて整備してきたガーデンも、2m高の擁壁を造成するためにすべて撤去せざるを得なかったそうです。

”自分の土地は自分の意志でどうにでもなりますが、他人の土地はどうにもできないのだ”

という事実を、改めて認識するかたちとなってしまいました。

住宅の設計をするとき、周辺がどうなるかある程度予測を付けて考えるものですが、ここまで変わってしまうとは・・・|д゚)

複雑な想いで、目隠し用のウッドフェンスを計画しています。

 

2017.9.7 Reborn塩原

 

 

 

 

 

ボクサーとひのきづくし

Exif_JPEG_PICTURE週末に坂田木材さん主催で行われた完成見学会@千曲市も盛況だったそうで、大変うれしく思います^^

性能(断熱や耐震)のいい家で、かつ、木材やしっくいなど自然素材がふんだんに使われている家は、意外と珍しいのではないでしょうか。

私どもは、毎度このような家づくりをしているので、造り手としては視覚的にも肉体的にも感覚的に完全にマヒしてしまっています。

それでもやっぱり新築の時のヒノキの香りはすげ~、って感じちゃいます。

Sさんのお宅はまさにヒノキ尽くし。材木屋さんらしいいいところが発揮されていて、設計者ながら「なかなかいいぞ」と思うわけです。

 

Exif_JPEG_PICTURE実はこの完成見学会開催の40時間前に完了検査が行われ(無事に合格したのですが)、

検査員の方も入ったなりにクンクンしていました( ˘ω˘ )

「木の家はやっぱいいやさな」

「こりゃ大工さんも大変だわさな、おい!」

「やっぱ本物はいいねぇ~、ったく」

とお褒めいただきました^^

 

Exif_JPEG_PICTUREしっとりとした8畳の和室を1階に死守したプランニング。

「あ~、も~、6帖にしてくんないかな~」

って思ったことは何度も(笑)

プランニングは最後、ご予算とのタタカイになる訳で、

さながら試合前のボクサーのように、ストイックな減量が必要となるのです。

 

Exif_JPEG_PICTURE大きな吹き抜けも耐震上の弱点になりやすく、構造計算ソフトとのタタカイも待っています。

注文住宅の場合、一つとして同じ間取りというのものはないので、

その都度カット&エラーを繰り返すのも、ボクサーでいうところのスパークリング練習のようなものでしょうか。

何度やってもダメなものはダメなのですが、

チキンな性格の私は、毎回プランを立案しながら、耐震等級3が確実に取れるかどうかを検証して、「大丈夫そうだ」というプランしかお客さんに出せません><

 

Exif_JPEG_PICTURE家も工業製品といえばそうだと言えるので、

設計図が何よりもまず大切になると考えています。

当然現場をすすめながら変更する点や、工夫する箇所は出てくるでしょうが、スムーズに事が運ぶためには図面に確実性が無くてはなりません。

それでも「イメージが違う」ということが起きやすいのは当然の事。

仮想空間である図面と現実の食い違いが起きないためには、イメージパースや模型、スケッチなどが役には立ちますが、

何と言っても見学会が一番分かりやすいのではないでしょうか。

 

Exif_JPEG_PICTUREできればただ漠然とほうぼうを見渡すのではなく、メジャーで測ったり、照明器具とスイッチがどのような関係でついているかとか、建具を操作してみたり、壁や床や天井の表面温度を計ったり、自分で計画中のプランと照らし合わせたりしながら見てみたいものです。

人間は、立体物を見て瞬時に相当量の情報を読み取ることができる動物ですし、鼻も耳も皮膚も、さまざまな情報を読み取ります。

雑誌やネットでの平面画像・写真では絶対に分かりません。

香りも当然分からないし、空気感もぜんぜん。

床の硬さ加減や素材感、音の聞こえ方、光の入り方、

現場見学会では五感で感じ取ることが”唯一”できうると思うのです。

 

DSCF2575 DSCF2569あいにく私は見学会の開催会場に当日行くことができませんでしたが、同日とあるお宅の住宅診断をしておりました。

窓からの漏水や外壁の劣化状態に不安が募るお客さん。そして床下点検では、こんな状態でした( ノД`)

同業者として本当に腹正しく悲しい思いをしながらの匍匐前進でしたが、見えないところにこそその会社の本質が見えるというもの。

実害がなければなんでもあり、では決してないと思うのです。

 

DSCF2586給水管に巻いてあった保温材もご覧の通り。

デッキが腐って、住み手の方自身で一部撤去していたらシロアリがいたので床下を点検してほしい、

というのがこの床下に潜った動機ではありましたが、言葉をなくしました。

 

 

今度完成見学会に行く機会があれば、ぜひ床下点検口から床下を覗いてみてほしいと思います。

出来れば、このときの私のように全身をタイベックスーツで包み込み、ヘッドライトとマスクがあれば完璧です。

そういう見学希望者がそろそろ現れてくるのかもしれないなあ。

 

 

2017.8.29 Reborn塩原(腹筋ピクピクワンダーコアマジカウカ?)

長野市木の家10年点検

いよいよお盆休みが近づいて参りました。

体重が増えたためか、どうも腰の調子がおかしい。

腰回りにぬるいカイロを入れているように、なんだか熱いのです。

これは数年前にも経験しました。

その時は、その数日後にぎっくり腰になりました。

針治療で何とか中一日で復帰できましたが、あと数日でお盆休みだ、という状況まで似ています。

 

台風が去った後の昼下がり、長野市内に住む仲良しのTさん宅へ10年点検へ。

Exif_JPEG_PICTURE深い軒の出、木とヌリカベと白いサッシが特徴のRebornの家と酷似しています。

このころにはすでにシオハラ的外観デザインは確立していた様子。

Tさんとはいまも公私を通じていいお付き合いをさせていただいております^^

この仕事の何がいいって、建築主の奥さんとも必然的にたくさんのお話しをするわけですし、当時は3歳ほどのお嬢ちゃんもすっかり大人びていて、お声がけするにもオソルオソル・・・。

「元気そうだね」って切り出すのが精一杯なのであります。

 

DSCF2509玄関先も経年の美を感じます。

やっぱり本物素材はいいですね。

「アジ」といっては一言で済んでしまいますが、

時間と共に良くなるものは、やっぱりあるんですね^^

植物もそのひとつ。

木の家にはグリーンがとても良く似合います。

 

DSCF250610年前に敷設した枕木。

端っこの方は朽ちてきていますが、こういう表情が誠によい。

人間もこうやって命を燃やしているのです(笑)

 

「劣化しているのに美しい」

 

 

 

Exif_JPEG_PICTURE10年を待たずに、3年前に再塗装した外観は、締まって見えました。

「木の家はメンテナンスが大変!」ってよく聞きますが、

木の家でなくとも建物のメンテナンスはそれなりにお金がかかります。

建てたら建てっぱなしじゃなく、やっぱり月に1万円くらいは積み立ててゆくべきだと思います。

 

 

DSCF2501目地なし左官ヌリカベはやっぱいいわぁ~^^

 

 

 

DSCF2519床下は約20℃。

束の間の休息・・・。

「おちつくわぁ~」

って、変態でしょ!

この穏やかな表情の自撮り(笑)

シロアリはここもやっぱり居ませんでした。

 

 

DSCF2504気をつけなきゃいけないのは実はデッキの裏。

ここにいろんなものを置いている人がいるけれど、

デッキはシロアリ保証の対象外です。

ここから家の中に侵入したら、それこそ自腹で修繕しなくてはいけません。

 

 

この記事を書いていてぞっとしました。

床下に潜っていて、もしもぎっくり腰になったらどうしよう・・・。

なったことがある人だけが知っているあの激痛と情けなさ。

 

2017.8.10 Reborn塩原(ハラマワリ850)

 

柱の腐れにご用心

先週末に行われた完成現場見学会は無事終了いたしました。

ご来場いただきました皆様、そして会場を快く提供していただいた建築主のSさん、

誠にありがとうございました<(_)>

 

さて、今年も台風シーズンが到来したようです。

まだ5号ですが、これから毎週のようにやってくると思うとぞっとします。

大きな被害が起きなければいいのですが・・・。

 

台風といえば22年前を思い出します。

大学4年生(正確には5年生!?汗)の夏休みに、一人で自転車で四国一周(お遍路さんと逆回り)の旅に出ました。

今でこそスマフォなど情報の仕入れはたやすいのですが、当時まだ携帯電話ですら持っていませんでした。

(なぜか一人暮らしのアパートに固定電話はありましたが・・・)

懐中電灯がついたラジオを持っていましたが、自転車に乗りながらラジオは原則聞きません。

なるほど、四国の海岸沿いの景色は素晴らしいものがありました。

 

室戸岬に到着したのは出発してから1週間後くらいでしたか、野宿生活にも慣れ、浜辺の公園でテントを張って、ウィスキー片手に、

懐中電灯で椎名誠の本を読んでいました。そう、ラジオはつけずに・・・。これぞマイホームといわんばかりに・・・。

 

深夜、、、

いったい何時だったのでしょう?

ものすごい突風がマイテントを揺らし、眠りから覚めます。

次の瞬間、テント、いやマイホームが宙に浮きました(”Д”)

 

幸いにもペグで四隅を固定しておいたので、そのままモモンガ状態でばさんばっさんと、

そしてすぐそこには波が打ち寄せ、

「あわわ、、なんで??」

・・・

あの時が人生で最も死に近かったのかもしれません。

ペグをひっこ抜き、テントごと引きずって、

50m先のネズミ色のブロック造公衆トイレに逃げ込みました。

 

それから夜が明けるまでずっと、大いに荒れる海や、これこそが台風、といった感じの渦巻く真っ黒な雲を眺めていました。

 

情報がない生活を続けると、

ラジオを聞かないと、

五感を研ぎ澄まして気候を読まないと、

大変なことが起きる典型的な例。

皆さんもせっかくスマフォやパソコンやテレビやラジオを持っているならば、

天気予報ぐらいは、ね。(^_-)-☆

 

S__7012359週明けの月曜日は関西でオペを。

柱の根っこが一部腐っていました。いっけん何の問題もなさそうな柱の根元部分。

少し黒ずんではいますが、まさか・・・。

 

築7年。まさか自分の家がこんな風になっちゃうなんて、

って、Hさん感じたのではないでしょうか?

カナヅチで叩くとパフパフした音が・・・。

 

進行度合いはステージ2といったところでしょうか。

部分補修で済む範囲でよかったです。

 

S__7028738

バールや-ドライバーで簡単に削れてゆきます。

シロアリ被害ではなく、腐れ。

つまり腐朽菌が木を食べてゆくのです。

 

 

 

 

DSCF2461丸ノコやノミ、マルチツールを使って、腐朽部分を削り取り整形。

これがあまりにも範囲大だと、柱の交換も考えなければなりません。

幸いにも深さは最大約7cm。

柱が18cm角なので、部分的に補修でよいと判断しました。

 

DSCF2464消毒液であるホウ酸水溶液を、刷毛で刷り込むように塗っておきます。

ホウ酸は無機材で、木に染み込み、留まる性質を持っています。

医療でも消毒液としてけっこう使われているらしい。

水に溶けると無色透明。臭いもありません。

 

患部にネチネチとこすり付けます。

 

DSCF2467念のため、ホウ酸が棒状に固化されたロッドも打ち込んでおきます。

 

DSCF2469形を整えるために、ACQ加圧注入された木材をはめ込みます。

 

DSCF2474約2時間のオペは無事終了。

これでひとまず安心です。

今回は、家主さんの早期発見に尽きると思います。

自分の家に関心を持ち、定期的に点検することが大切です。

リボーンでも築後1年、3年、5年、10年、15年、20年と点検を行うべく、ご案内をお客さんにしていますが、毎年点検はお客さんの費用負担もさることながら、リボーンのマンパワー的にもできません。ぜひ1年に一回は、家主自身の手で、金づち片手に、家の周りをコンコンしてみてください。

 

IMG_6288そして天気予報や台風進路についても定期的にアンテナを立てましょう。

最近はテレビを見ない、新聞もとらない、という方が増えていると聞きます。

見るのはニコニコ動画やYouTube。マンガやLINEのみの生活では、”今”がわかりません。

 

自分の実は自分で守らなければならない。

22年前のあの光景を思い浮かべながら、土砂降りの名神高速を東に向かって走りました。

 

ん?

なんか矛盾してる?

 

2017.8.8 Reborn塩原(情報を得たうえでどう行動するかは最終的に自己責任なのだ)

【閲覧注意】オバケ屋敷的心理状態

DSCF2318ども!

床下大好き♡しおはらです。

今年も耐震改修や断熱改修が活発で、床下に潜入し調査をちょくちょく行っています!

巷では「インスペクション」とか「現況建物調査」いうう風に呼ばれているのですが、

”点検口から覗く程度”でよいとされていますが、そうはいきません!!

出来るだけこの目で、体の厚さと時間の許す限りで、確認作業を実施しています。

 

 

DSC_0236

私が床下に潜んでいる一方で、山梨県ではこんな作業が行われており、

スマフォを通じて作業の様子をレポートしてもらっていました^^

便利な世の中で、こうして多次元的に現場を確認できるんですな。

丸太の土台がパクパクしているという連絡を受け、部隊は山梨県へ~( `ー´)ノ

まずはポクポク部にざっくりメスを入れたようです。

う~ん、けっこういってるなぁ。でも芯(土台の中央)まではいってないか、よかったよかった。

 

DSC_02375分ほどしてまた写メが。

メールのタイトル「出ました!」が気になり、

床下でうつ伏せの私は手袋を外してスマフォ画面を操作。

その時の写真がこれ。

(自信のある方は画像をクリックし拡大してご覧ください)

・・・・汗

床下の、しかも入口からだいぶ奥まで進んで、

素早い動きがかなり制限されている我が身は、

この瞬間とてつもなく、どうしようもない気持ちに( ;∀;)

 

DSCF2307これが世にいう、「お化け屋敷の心理状態」なのでしょうか?

このあと私は、半べそをかみ殺して床下を駆けずり回ることになりました。

なんでもないのに背中がムズムズしてくるし、

別に気にしていなかった地面と腹の接触。

とりあえず腕立て伏せのような恰好で、深い深呼吸。

シロアリはよく見かけますが、あれはいったい何者なのか?

鳥はあんなの食べておいしいのか?やっぱりプチっとなるものなのか?甘いのか、苦いのか?

 

DSC_0239あ~いやだいやだ。

その後、ホウ酸棒を打ち込んで、

 

DSC_0243ホウ酸水溶液を刷り込ませ、

 

 

 

DSC_0245板金で覆いをつけて工事は無事終了、という連絡は入ったものの、

このおぞましい感覚はその日寝るまで消えることはなかった。

 

たまにはこういうブログがあってもいいでしょうか。

 

2017.6.24 Rebonr塩原(またムズムズしてきた度100)

木の家16年・点検

長野市のど真ん中でイノシシが出没しました~><

どこから?

山に餌がない?

いのししって普段何食べてるの?

ところで今年ナニドシ?

 

不意打ちされ足を負傷したおじさんは確かにお気の毒ではありますが、私たち人間も山奥に行けば逆の立場に。

山菜取りのおばさんがイノシシたちに囲まれ逃げ回る姿を想像。

 

やっぱり領海は犯してはなりません。

 

これから夏にかけて熊の動きも活発になるらしい。

クマよけに鈴をランドセルにつけて歩いたり、ラジオなんかをかけておくとよい、

なんていうことを聞くことがありますが、

今や熊は「おお、そこにおいしいものがあるっぽい」ということで逆に寄ってきちゃうぜ、

なんていう話も一部ささやかれておりますから用心の仕様もありません。

 

さて、過日築16年のログハウス(ポスト&ビーム)住宅の点検に行って参りました。

 

Exif_JPEG_PICTURE木の家はやっぱりいいですね。

「経年の美」というものが確かにあると思います。

新しい、そのままの姿を保ち続けるばかりが美ではないことを改めて確認いたしました。

ケイネンを理解できない方は、木の家はやめた方がいいと思います。

丸太をダイナミックに用いることは最近の家づくりでも流行っているそうですが、

木って、もともとはどれも丸太なんでしたよね?

 

 

Exif_JPEG_PICTURE差しかけ屋根を持つシンプルな切り妻屋根。

いまの私のデザインの根源はログハウス的外観から来ているものだと思われます。

真壁、しっくいの外壁。

家を囲う木々、生垣。

日本の住宅は20年もすると、資産価値はゼロ円に、

なんてもう言わせません。

よく手入れをされた、オーナーが愛を注いだ建物(敷地全体を含めて)はむしろ新築のときよりも価値が上がっているはずです。

 

DSCF2234そりゃあ、傷んでいるところも確かにある。

デッキの先端の床板。

屋根の軒の出が深いといっても、この辺りは雨に濡れるところ。

ある意味しかたありませんが、簡単に交換できるようになっていますのでご安心ください。

塗装をしょっちゅうしていれば腐らない、というのははっきり言って迷信。

塗料は多少耐久性に関係しますが、腐るのは割れ目からや、木の切断面の木口と決まっています。

素材が木なら、表面がまったく割れないようにすることはまず無理。割れの奥まで防腐塗料が行き渡るように塗装すれば耐久性はあがります。

切った木口も、大工さんが塗料を塗ってからデッキを貼る、そして数年毎の塗装の時はいちいちデッキを剥がして木口を塗る。

そんなことが果たしてできるでしょうか?

 

Exif_JPEG_PICTURE丸太の通し柱。

塗装の塗膜が一部剥がれています。

新築後、再塗装をしたのは築後10年で、いまから6年前です。

シッケンズ社のセトールノバテック、という塗料をその時使いました。

2回塗りです。あれから6年が経ちました。

北側は十分に塗膜が生きています。そして、部位によっては塗装がはがれる。

塗料は有機物ですから紫外線で分解され、経年劣化します。

 

DSCF2196屋根も6年前塗装をしました。

黒色は紫外線に対し劣化しにくいのですが、少しずつこうして色が褪せてきます。

再塗装をするなら4年後、つまり築後20年の時でよいとアドバイス差し上げました。

この家のオーナーさんの4年後は定年退職していることでしょう。

その時何をしていますか?

長男は、いい嫁さんを連れてきてくれるでしょうか?

おせっかいおじさんはそんな言葉を掛けながら再塗装時期について報告しました^^

 

DSCF2264もちろん床下、小屋裏の点検も抜かりなく行いました。

最近ちょ~高い懐中電灯を買いました。

1本¥14,000もするやつです。

経理の美里ちゃんにはこの場を借りてご報告いたします(笑)

ものすごく明るくて、床下を匍匐前進する距離が短縮できます。

乾電池式ではなく100V充電式なので、乾電池切れによるアワワの心配がありません。

そしてSOSのモールス信号点灯モードもあります。

Sは・・・(トトト)、Oはーーー(つ~つ~つ~)、なのでそのモードに切り替えると、

ぱぱぱ、びゃ~びゃ~びゃ~、ぱぱぱっ、と点灯します。

床下に潜って、万が一イノシシや熊と面会し、どかん!、あるいはばりばりっとやられたら、すかさず懐中電灯をSOSモードに切り替え、遠ざかってゆく意識のもと、床下通気口から、SOS信号を送り続ける。

夜になってたまたまそこを犬の散歩、もしくはジョギングしている人で、かつモールス信号に心得がある人ならば、この命、もしかしたら助かるのかもしれません!(タカイカイモノヲセイトウカスルワジュツヲサイキンオボエタ)

DSCF2261てなことを妄想しながらこの懐中電灯をにやにやと握りしめ奥の方へと歩を進めます。

ロックウール75mm床断熱。

防湿兼防蟻のためのフクビ アリダンシート。

土台は米ヒバ150×150

16年前にしてはがんばってる仕様ですな。

ほうらね、遠くまでよくみえるでしょ♪

フラッシュ焚かずにカメラ撮影できるんですよy

 

Exif_JPEG_PICTURE庭は自然公園風で、いろんな花が賑やかに咲いていました。

花をみてだれもが美しいとかかわいい、と感じるように、

自然素材の経年変化を見て、だれもが美しい、味がある、

と感じることができるのならば、世の中はずいぶん変わるはず。

木造で、木を構造はもとより、内外の仕上げ材に使い、木材の需要が増え、山は整備される。

そうすればイノシシや熊は市街地に迷い出ることはないのでなかろうか。

領域侵犯はイノシシではなく間違いなく人間であり、

木は腐ってすぐにだめになるもの、みずぼらしくなるもの、いつまでも古くならない、新しいままでいるものを採用したい、などという無理のある自分勝手主義的いえづくり思想が、

もしかしたらイノシシを市街地出張をさせてしまった原因なのかもしれませんな。

 

Mさん、本日はごちそうさまでした!

 

2017.5.27 Reborn 塩原(毒度9.8)

 

定期点検は無償?有償?

春真っ盛り!

気持ちいね!

日が長くなったね!

眠いね!

IMG_6025ついこのあいだ引き渡しをしたなぁ、と思っていたら、もう3年!!(;´Д`)

松本市の店舗併用住宅(美容室)の定期点検に行ってきました。

この家の竣工直後に、それまで個人事業だったRebornの前身、「しおはら住宅デザイン設計」を法人化しました。

とゆうことは、Rebornも設立後3年が経つのですね。

ほんとうにあっという間でしたが、おかげさまで第3期を無事終えることができそうです。

そして、独立開業して早6年。この住宅建築の世界に入って26年(学生時代も入れてのことですが)。

関係者の皆さん、職人さんたち、諸先生・先輩の方々にあらためて御礼申し上げます。

 

IMG_6038外壁は左官塗り。

屋根はS瓦で、まさに南欧風といった様相。

店舗らしい、塩原設計士の風貌からはまったく予測できなかったという評価を当時いただいたと記憶しています(笑)

外観上はあまり変化はありません。

ただ、花壇や植栽、看板などエクステリアが充実してきたのでグっとくるものがあります。

外構は松本市のSOBO多田さんが担当。お元気でしょうか?もう3年くらい会っていないのかもしれません。

あのお方の、くしゃくしゃっと笑うその関西的笑顔に当時はけっこう癒されてました(笑)

「外部は特に問題なし、と・・・。」

 

 

IMG_6033ちょっと気になってしまうのが、建物基礎沿いにつくられた花壇。

「う~ん・・・」

まあ、アリなんですが、シロアリがちょっと心配。

常日頃から注意してみててもらわないといけません。

本当は、10cmでも基礎から離してレンガを積んでもらい、建物と花壇は分離した方がよい。

まあ、そのあたり、どこまでシビアにやるのかは難しい判断ですね。

ここだけ危険、というわけでもありませんしね・・・。

 

IMG_6044新築当時はACQドブグリーンでしたが、いい感じに変色しました。

これコレ♪

こういう感じがいいじゃないですか!

無塗装で30年以上は突っ走れますから!

 

IMG_6041破風のホワイト塗装も意外にもつんですね。

「外部の木は、しょっちゅう塗装しなきゃだめんでしょ?」

ってよく聞かれますが、そんなにこまめに塗装できる人っていないんじゃないでしょうか?

意欲はあっても時間がない。

おカネがあっても時間がない。

意欲も時間もあるがお金がない。

 

塗らなきゃ、と毎週日曜日に義務感を感じるのはつらいものです。

時間を買うと思えば、ACQ加圧注入材は決して高くない、そう思うのです。

 

DSCF2079床下、小屋裏も当然潜ります。

ちなみに、リボーンは現在もそうですが、無償点検ではありません。

点検作業はすべて有償としております。(¥12,000~)

築後1年、3年、5年、10年と時期が来るちょっと前に、点検のお誘いの往復はがきを発送しています。

無償点検とするためには、建築工事費に経費として点検作業費用をあらかじめ見込んでおかなければなりません。

点検の際は当然人間が動きますし、履歴や写真なども長期にわたって保管しなければなりません。保管・保存にはお金が意外とかかるものです。

もちろん、各メーカーさんの無償定期点検を否定するものではありません。

耐久性の見込まれる素材を使用したり、床下や小屋裏でさえも自分で点検しちゃうというオーナーが弊社に多い、ということも影響しています。

各メーカーさんにもよりますが、1回の点検で3~5万円くらい計上したとすると、無償点検用の経費で12~20万程度はあらかじめお預かりしないといけないことになります。

私は過去に自身が勤めていた工務店が倒産したことがあるので、そのような先払い方式に疑問があって、そんな風にしているのですが。

あ。リボーンが倒産するかも、という意味ではありませんのであしからず(汗)

2017.5.16 Reborn塩原 (毒度6弱)

 

 

 

木の家、経年劣化といわないで

DSCF1997新潟県のOB宅、10年点検に。

1階外壁はレッドシーダーざらざら仕上げ+自然塗料(プラネット)塗装、

2階外壁はしっくい左官仕上げです。

再塗装は必要か?

ほとんどの人がこの姿をみて、「早く塗装しないとやばそう」と感じるかもでしょうが、

「いい味でてるね~、うんうん」と感じることができるでしょうか。

 

 

DSCF10281年点検の時の写真が残っていました。

見事な変身ぶりです(笑)

いつまでもこの状態を目指すのは無理というもの。

それは人間が歳をとらずにいようとすることと同義です。

木は屋外で様々な波長の光にさらされ、風雨にさらされます。

温度の変化もすさまじい。

建物の場合「経年劣化」という言葉がありますが、私としては、

「経年変化」とか「熟成を増す家」とか、「熟家」などと呼びたいところです。

 

IMG_3743

3年点検時のものです。

オレンジ色だった木部が、だんだんグレーっぽくなってきているのが分かります。

これくらいの段階で、「うちもそろそろ塗装しなきゃ」と感じるオーナーさんも多い。

しかし3年毎に果たして再塗装を繰り返してゆくことが、経済的にできるでしょうか?

「いつまでも美しく」

それは世の女性にとっても変わらない希望、理想。

建物は毎日お化粧するわけにはいきません。

 

Exif_JPEG_PICTURE

5年点検時。

光の当たり方にもよるでしょうが、3年点検時とあまり変わらないようにも見えます。

ジーンズだったらそろそろ履き慣れてきて、いい感じにウォッシュ状態に、

そんな風に感じてこの建物の風貌を眺めることができるでしょうか。

新築の時はまだ一歳だったお子さんも、もう小学校6年生。

この家で、いろいろな出来事があったことでしょう。

 

 

DSCF1960

屋根が板金でした。心配だったので2連はしごを持参し、屋根上に。

すこし白みがかっていますが、塗膜は生きている様子。錆も全くありません。

薪ストーブはあまり使っていないといいますが、

この家もPSパネルヒーターとマキストーブを併用して暖房。

無理をしないマキストーブライフで、メインはやっぱりパネルヒーターだそうです。

美しく広大に広がる田園風景の中にあるロケーションは、誠にうらやましい限りです。

 

 

DSCF2009「息子がこわした」

というデッキ階段。

屋根の下に収まりきっているとはいえ、濡れることが多い木製のデッキ階段は、

この手の家で最も早く交換が必要になる部材です。

最初から消耗品と割り切っています。

注意しなければいけないのが、木が腐ってシロアリが侵入しやすくなり、

発見が遅れて、建物本体の土台や柱などへ侵入されていしまうこと。

 

DSCF2011

リボーンでは最近ではACQ加圧注入材のデッキ材をおすすめしていますが、

加圧をしていないと、露天下のデッキ材は10年でやっぱり腐ります。

腐りたくないからと、ここをタイル仕上げや、土間コンクリート仕立てにしたい、

という要望をしばしばいただきますが、ログハウスではまずは木製が基本です。

ここに座って、遠くの山を眺める休日の午後、

BBQのときにも大勢が座ることができるベンチとして活躍してきたことでしょう。

 

 

DSCF19745年ぶりに24時間換気扇も清掃をしてきましたw

JBECK社ダッチマン11

ほこりが羽根についているのですよ。

DSCF1976油っこくないので、掃除は比較的しやすいです。

人間は生きていれば埃がでる。

誇りをもっていればなおさらだ。

 

劣化と変化を的確にみわける。

木の家を点検をする上で心得なければならない。

2017.5.1 Reborn塩原

(毒度4.0)