メンテナンス日記 | 株式会社Reborn(リボーン)

滋賀県10年点検

IMG_9407-110年点検で滋賀県栗東市へ(^^)/

ティンバーフレーム調のポスト&ビーム。

南に切妻を向け、深い軒の出でバルコニーとデッキテラスを覆っています。

威風堂々、オーナーのHさんに愛されている感がものすごく漂っています(#^.^#)

10年というのは住宅にとって大きな節目となります。

瑕疵担保責任保険の期限となりますし、白あり保証もここでいったん打ち切り。保証を延長するには更新検査が必要となります。

 

IMG_9411-1「デッキって必要なのか?」

という質問をプランニングの初期段階で耳にすることがあります。

あるいは、「デッキは外構工事で」、とか「デッキは10年ほどで腐るのでダメダメ~」など。

このようなログハウス的な家には必ずあるものですが、確かに街並みをよぉく眺めるとデッキがある家は少ないですね・・・汗

屋根の下になっていれば、ウッドデッキもそうは腐りません。

 

IMG_9424-1こちらのお宅は南側に公園がある好立地。

やはり木の家にはグリーンがよく似合います。

しかもダントツの高断熱。

樹脂サッシLOW-Eペアガラス、外壁に付加断熱を施していないとはいえ、高性能グラスウールでQ値は1.6程度。当時Ua値という性能評価はありませんでしたが、おそらく0.45前後などではないかと思います。

Ua=0.45は、現在でもそのまま北海道で建てても通用する断熱性能レベルでして、

社会的にもこれぞ価値ある一棟だと思いませんか?

 

DSC_0051いやはや、10年で家も街並みも変わりましたねー、

と感じる竣工時の写真が残っていました。

廻りに何もない!

色が若い!

同じ家とはまったく思えません!!

一言でいってしまえば、

「アジ」

ということになるんでしょうが、木の家の最大の魅力は色の変化であり、家を取り巻く環境にあると改めて感じます。

 

IMG_9445-1室内はといえば、天井、内壁共にオールパイン板張り。

照明もちょっと暗めに、山小屋テイストを醸し出しています。

どうしても明るくなってしまう照明計画ですが、今後家を建てる方はぜひ暗く、低く建ててください!

家はそこに暮らす人そのものを映し出します。

見習うこと多し10年点検。

 

IMG_9438 IMG_9416建物の外周、デッキの下、排水管の中、床下、屋根裏、24時間換気扇。

点検作業は淡々と続き2時間程で家全体を掌握することができました。

最後テーブルについてこの10年間に起きたよもやま話を。

実はこれがこの仕事をやっていて、至福の時間。

とどめに最も驚かされるのは子供達の成長ぶり。

あの時幼稚園生だった彼らは中学生に。

ああ、オソロシヤオソロシヤ。

10年後は58歳か・・・。

そのときはすでに自動運転なのか?

2020.1.14 Reborn塩原

 

安曇野市穂高・10年点検

IMG_8999-2今年もあと5日間。

なかなか雪が積もりませんネー。一体どうしちゃたんでしょうか?

朝刊新聞で、県内でツバメが目撃されたとの記事がありました。

ひょっとすると来年はヤクルトスワローズが優勝するのでしょうか?

さて、安曇野市穂高にやってまいりました。

きりっとした空気の気持ちのいい朝です^^

Sさま邸10年点検。約5年ぶりの訪問です(5年点検以来)

それにしても太陽高度が低い!フェンスが落とすこの影の長さ!

ちなみにSさんの奥さんは大の阪神ファン(^^♪ 関西からの移住でした。

 

IMG_896110年前といえば、Rebornは存在していませんでした。

この家が完成した数か月後に私の前職、長野ログハウス建築設計は倒産してしまいました。

10年経った今、あらためてこうして自分が設計、現場管理した家が変わらず存在し、眺め、点検をしているということを不思議に感じます。

当時すでに関連業者への工事費未払いが続発し、会社の代表者は入院(?)しており出社せず、連絡もつかず・・・。

人や資材を動かすのにポケットマネーを放出し、クレジットカードでお金を引き出し、親からもお金を借りたりしてできたという、

まるで地獄の中で建てたともいえる一棟なのです。(コンナコトカイテヨイノカ?)

 

IMG_8998-2庭先にあの時はこの世に存在していなかった子供がつくったのでしょう、粘土新幹線が朝日を浴びていました。

これこそが「ひかり」。

これぞ「かがやき」なのではないでしょうか(笑)

笑っている場合ではありません。

”まじめに、手を抜かず、契約通りのいい家を建てる”

そのことの重要性を、あらためてこの家を点検しながら感じずにいられないのです。

 

Exif_JPEG_PICTURE10年前の写真が残っていました。

ずいぶん若々しい色ですね^^

自分の勤めている会社が倒産した経験をもつ人は少ないのかもしれません。

普通の人ならそうなる前に転職しますから。

諦めずに最後の最後まで信じる、ということは本当に難しく苦しいものです。

でもあの時自分ができることをすべてやってよかったと今では思います。

 

 

IMG_9002話がとてつもなく重くなってしまいました。

こうして文章にすることができるようになったのは最近のことです。

 

冬の日差しが窓から燦燦と降り注いでいるのが良く分かる写真。

デザイン性の高い木組み。当時こんな余裕はなかったはずですが、図面(立面図)にも記載があったように記憶していますし、

建物というのは人の眼に触れるものですから、きっちり作り込んでよかったなと思います。

製作したのは私じゃありませんが(笑)

IMG_90122時間ほどかけて家じゅうを点検して回るのですが、唯一キッチンの取っ手の破損がありました。

オーナーのSさんは丁寧に暮らしています。

キッチンの床はフローリング(なら・オイル仕上げ)ですが、とってもきれいでしたよ。

最近は「清掃性ファースト」の動きがありますが、やっぱりキッチンの床はフローリングがおすすめです。

キッチンメーカーはタカラスタンダード。

「10年前に据付施工してもらった、安曇野市穂高S邸分で、引き出し用の取っ手×1コ」

を先ほど発注してみましたが、果たしてあるでしょうか?(回答はおそらく年始か)

他社ならどんどんモデルチェンジしているので「もはやありません」が見え見えですが、タカラさん、どうでしょうか(期待)

 

IMG_9015-1最近よく設計中のお客さんとの会話で、洗濯機パンのことが。

こうしてなかなかキレイには保てないとされるパン。

いっそいらない、

いややっぱり漏水がコワイので必要なのではないか、

せんたくパンの意味ってなんですか?

パンなしでキャスター付きの架台はどうなのか?

など様々な角度から検証するわけですが、現実的にはお掃除がほぼできず、

洗濯機をどかすと下着やら靴下やらがボワボワのホコリに紛れて出てくることも多し。

排水口のお掃除なんてクソクラエ状態になっていますね、みなさんも?

 

IMG_9013パン問題を解決せずに次に進みます。

10年経過のなら(オーク)フローリング。

よく無垢材のフローリングはメンテナンスが大変だから、こっちの複合フローリングの方がいいですよ、なんて営業さんにいわれてませんか?

そのトーク、怪しむべきです。

フローリングはやっぱり無垢の木がいいと思うよ。単に予算が跳ね上がっちゃうとか、大工さんから文句いわれるとか、そんな動機の場合が実際は多いわけですから。

見て下さいこの質感。この光沢。この味わい。

どんな家具だって合うだろうし、傷や凹みも当然ありますが全然苦になりません。

パインとか杉だっていいです。無垢ならば。

針葉樹は柔らかいですが、足の裏の感じ方もソフトで床が暖かく感じられ、凸凹になってもむしろその方が落ち着きます。

あぁ。

このフローリングを仕入れする時、一瞬心が揺れましたが、変なやつにしなくてホント良かったな、

そんなことを思い出しながらこの後、床下に潜りました。

2019.12.26 Reborn塩原

 

上田市築20年・床下調査

DSCF7955床がどうも冷える→床下を自ら覗いてみた→断熱材が落下している→調査してほしい

 

弊社とは全く無関係の上田市在住の方よりメールをいただきました。

聞けばこの家を建てたハウスメーカーは、この家の完成直後に倒産。

アフターを担っていた施工業者である地元工務店も解散。

これまで屋根の塗装以外、点検や修繕をしてこなかったとのこと。

30分ほど雑談の後、いざ床下へ。-

 

DSCF7942落ちてます落ちてます。スタイロフォーム1種A 50㎜。

ツーバイフォー工法の床組みは、土台が90㎜角で、その上に2″×12”(ツーバイトゥエルブ)根太というつくりです。

大引を省略し、根太スパンをかなり飛ばしています。

20年前ですから発泡系断熱材50㎜厚を床断熱材としているので、立派といえば立派。

現在でもこのくらいの断熱仕様のメーカーが主流だと思います。

1枚2枚なら写真を撮った後に、私が断熱材をはめて差し上げよう、

そういうつもりで潜りました。

 

DSCF7941しかし実際には断熱材の落下はほとんどなく、これらはすべてゴミとすべき物たちなのでした・・・汗

ツーバイフォー工法は、大工さんはまず初めに床ステージを作ってしまいます。

足元がしっかりでき、その床の上であらかじめ工場で作られた壁パネルを組み立てるやりかた。

雨が降ると床ステージが塗れ、床下が水たまりになるのが怖い工法です。

とても建て急いでいたのか?

単に誰も見ないからと放置したのか?

とにかくこれら断熱材の端切れを後で潜って回収するのは容易ではありません。

20年後の床下清掃。

あぁ~( ノД`)シクシク…

DSCF7945お風呂の入り口ドアの下あたり。

床下ながら遠くから「なんかあそこだけ変な色」だと感じていました。

漏水跡っぽい感じ。

んっ?

 

 

DSCF7946分かりますか?

蟻道(ぎどう)。

シロアリがはいっちゃようです・・・。

あいつら・・・

よく嗅ぎつけたな・・・

 

Exif_JPEG_PICTURE床下調査だけのつもりでしたが、どうしても目に留まってしまう窓廻り。

20年間放置されたコーキング・・・

レンガ調タイルの裏に雨水回っちゃってんだろうな・・・

外壁のいたるところブカブカしています。

この感じどっかで体験したよな・・・。

う~ん、あれは軽井沢だったな。

嫌な予感。日を改めて建物の全域調査(インスペクション)を実施します。

 

2019.12.12 Reborn塩原

飯田市・1年点検(灯油消費量結果集計あり)

IMG_7747-1

DSC_3689昨年の秋にお引渡しました、飯田市Mさま邸1年点検~飯田市へ。

外構工事が終了し、すっかり大人になりました(*^^*)

やはり外構をするしないでは大きな差です。

飯田市は全国的にみても屈指の日射量が見込めます。

地の利を活かし、ソーラーシステム=太陽集熱器LATENTOによる給湯&温水暖房利用を採用しています。(Rebornでは第二号)

果たして結果やいかに?1年間給湯と暖房にかかる灯油消費量を計測・集計してもらっていました。

 

IMG_7739ところで重大な欠陥が発見されました。

外壁仕上げ材である西洋しっくいが部分的に剥がれてしまっています。

これにMさんが気づいたのは今年の夏。1年近く経過してからのことです。

金属ベラでこそぐと、かさぶたが剥がれるようにペキペキと・・・。

下地である軽量モルタル&グラスファイバーネットは無事。クラックもありません。

はっきりとした原因が分からないのですが、シーラーと呼ばれる仕上げ材を塗る前に付着性を良くする調整材の不良か?

はたまた仕上げ材の不良か?「バインダー」と呼ばれる接着剤の役割を果たす成分が何らかの原因で弱かったのか・・・。

左官工事は天候、気温、風など様々な要因が関係してくる難しい工事。だから、なかなかハウスメーカーはやりません。

しかし我々は諦めません!剥離部分を剥がしもちろんリトライします!

 

IMG_7758このお宅では省令準耐火にも取り組みました。

露出している木の柱や軒天井の板は、その裏には不燃材料であるケイカル板を張ったうえで。

準耐火構造にすると燃えにくいので、避難する時間が長くなるメリットがあります。

それゆえに火災保険にも大幅な割引きがあります。

大手ハウスメーカーの家づくりではかなりの割合で省令準耐火構造がとられているようです。

それを武器にして営業をしているとも聞きます。

無垢の木の家では弱点ともいえるのですが、こうしてちゃんと対抗もできるのですよ、ふっふっフッ。

 

IMG_7789もちろん床下へも。

なぜかいかがわしいお店のような明かり(笑)

もちろん自撮り(笑)

床にも付加断熱をし始めた1年前。いつの間にか床断熱=高性能グラスウール245㎜厚がスタンダードになっています。

このころ、床の断熱材の厚さを勝手に(自主的に)約10cm増やしました。そのため床下空間が約10cm低くなりました。

塩原が潜れるギリギリのところです。(35cm)

長期優良住宅の規定では、床下空間の高さは33cm以上と決められています。

アレはかなり練り込んだ数字ではなかったか。確かにちょい太目のオジサンが潜れる限界は33cmだわ。

 

IMG_7766こうした快適な室内空間も、きちんと維持管理ができる床下空間があってのこと。

水道や排水、温水暖房の配管などのメンテナンスや更新に必要なのであります!

「室温は20℃~21℃、湿度は45%前後でずっと維持できてます」

「塩原さんが言っていたように、去年(1年目)よりも今年はずいぶん室内環境がよいです。裸足で生活できますね」

(=1年目は床下の土間コンクリート水分量が多く、乾く過程で熱を奪われ、床面温度がどうしても上がりにくいのです)

「外壁の剥がれ以外には特におかしなところはありません」

「たしかにどこにも寒い部屋がなくていいのですが、やっぱり(聞いていたように)野菜や果物が傷みやすい」

などの声を聴くことができました。

 

初年度灯油消費量Mさんに1年間集計してもらった灯油消費量のデータを公表します。思惑よりも多めの結果で少し残念!

暖房:結果、546.8㍑

※QPEXの計算によると、24℃設定で年間”暖房”灯油消費量は、461㍑

給湯:結果、479.7㍑

合計1026.5㍑

私なりのコメントを以下に。

(所感)・初年度は床下コンクリートの乾燥が進む過程で床下に配管されている温水暖房用の不凍液から熱が奪われやすく2~3割増しになることが分かっているので、暖房はまずまず。

(提案)・気温がちょっと高いか。我が家は22℃で生活している。パネルヒーターのサーモバルブの操作によって、あと1~2℃下げて生活できないものか。

(生活)・パネルヒーターによる暖房方法は、温度設定方法が最初わかりずらく、室温23~24℃になっていた(そうです)

(所感)・お風呂に追い焚き機能をもたせています。足し湯機能で高温の差し湯(60℃?)も行っているので、給湯での灯油消費量が多めになっている

(疑問)・夏は当然暖房は行っていませんが、月に30リットルの灯油消費量があります。実際これが不明(1号、甲府の家ではほとんど消費なしであった)。前述の追い焚き・足し湯の影響か?

(所感)・夏でも灯油の消費量があるので、「夏はLATENTO太陽集熱だけで給湯をまかなう」という当初目標が達成できていない。残念!

(所感)・屋根上に集熱器を設置しており、心配していた夏の集熱80℃デッドライン超えはなかった(日射を抑えるためのシート掛けなどは必要なかった)

(お願い)・給湯での灯油消費を抑えることを考えていきましょう。追い焚き、足し湯はなるべく使わず、連続入浴が理想。働き方改革か!?

(お願い)・冬は室温22℃設定を目標にしてもらい、計測・集計を継続してください。来年も結果を教えてください!

 

2019.11.26 Reborn塩原

猫のための引き戸

DSCF676910年前に竣工引き渡しをした長野市高田K様邸。過日10年点検を実施しました^^

吹抜のあるリビング。この写真で猫さまの存在を感じられたあなた、スルドイです!

宙に浮く化粧梁・火打ち梁。

そこに到達するためのステップ、窓台。

「ちゃんと上まで行けるのか?」

 

DSCF6773秋はやっぱりキノコですね( ^)o(^ )

でも今年は誰に聞いても不作のようです。

加えて台風19号による水害。流域にはきのこ栽培農家がけっこうあるのだそう。

10年前、会社の倉庫をアサって出た材木を削り出してつくった”キノコ・キャット・ウォーク”

たしか引き渡しの日に「この辺でいい?」って聞きながら取り付けた覚えがあります。

猫さまにではなく、もちろん建築主さんにですがね。

 

DSCF6762 IMG_6368当時は猫おひとりでしたが、現在は2名に。

しかしこの両者の相性がひどく悪いらしい。

飼い主のKさんとしてはもちろん仲良くして欲しいと願ってはいるものの、いっこうにその気配なし。

仕方なく1つの部屋を専用CATルームとし、お互いが接触しないようにしていたそうです。

ナワバリの仕切りとなっているのがこの引き戸。

参考までに、新築時と10年経った現在の写真を並べてみます。

こんなに色が変わったんですねー。材種は「すぎ」です。

比較的赤身の濃い方か。上吊り方式のオフセット。

「この引き戸を閉めていると、冷房がこの部屋に届かずかわいそうなので」

(右の写真をクリックして拡大表示すると、奥の方にエアコンが見えますね^^そして扇風機によってサーキュレイション!)

IMG_7627この引き戸を改造して部分的に格子を入れるとか、雪見障子的にするとか、

いろいろ検討していただいた末にたどり着いたのがこれ。

ダブル引き戸(ツーウエイ)。

場面ごとに使い分けて使用でき、通風量も可変できる優れもの。どっち側からもロックがかけられます(猫さま、引き戸は普通に開けることができるのだそう)

よく「エアコン1台でいいって聞くけど、夜寝るときはドア(引き戸)開けっ放しにしなきゃなんですよね?」

という質問を人間から受けることしばしば。

こういう方法もあり得ますね。

 

woodoneウッドワンというメーカーにはドアの上がランマになっているものもあります。

住戸全体外皮の断熱性能を高めると、一棟まるごとワンルームのような扱いができます。

エアコンが1台もしくは階ごと1台ずつで冷房を賄うことができるわけですが、そのためには個室のドアや引き戸を開けっ放しにしておく必要があります。

”プライバシー確保ということでせめて寝るときだけは仕切りたい”

そんな要望があったら、これまではランマで対応してきました。

こういう発想はこれまでしたことがなかった(‘ω’)ノいやはやネコサマサマである。

2019.11.21 Reborn塩原

 

 

インスペクションあるある

IMG_6883私のいっこした、昭和49年築・長野市の住宅インスペクションを実施しました。

建替え新築か? リノベーションか?

リノベならいったい¥いくらくらいかかるのか?

その判断材料とするための既存建物現況調査です。

屋根上、床下、小屋裏などをくまなく調査し、弱点、長所、問題点をあぶりだし、暮らしぶり、物品の量なども考慮しつつ、未来に向けた次の一手をアドバイスしてゆきたいと思います。

 

IMG_6751相変わらずの雨男ぶりで、あいにくの雨。

それでも足元をたしかめながら屋根の上へ。

50年近くにもなる陶器瓦ですが、寿命はまだまだな感じです。

しかし耐震上は不利とされる重い屋根。

大地震の際は建て物の振幅幅を大きくする要因ともなりますし、

瓦の落下は避難を妨げます。

”重い屋根”は、耐震上有効な壁が多く必要とされるのですが、開口部が多いため(詳細は構造計算をしてみないと分かりませんが)必要壁量は満たしていない印象。

IMG_6875屋根裏へ。

重い瓦を支える小屋組み材に傷み損傷はなく、とても丁寧に造作されています。

この家も建て替えだったようですが、棟木を支える柱=棟束(むなづか)の一部が塗装されているような材で、

おそらく旧家の床柱かなにかだったのでしょう、再利用されている様子です。

しかしながら断熱材は皆無。

厚さ数ミリの天井板で2階の部屋とこの屋根裏空間は仕切られています。

当然夏の2階はものすごく暑いわけでして、昭和49年といえばオイルショックの1年後なので、ちょうど断熱材も普及がすすんできたころだったはずですが。

 

DSCF7857床下へ。

一度水廻りを中心に大規模リフォームを実施したそうですが、間取りの変更に伴い配管位置の変更によるものでしょうか、基礎がけっこう破壊されていました。

「インスペクションあるある」なのですが、けっこう基礎は壊されています。

”過去、白ありが出て駆除した”、なんて場合も破壊あるある。

人が入れなければ壊すしかない、というのもうなずける話ではありますが、

建物の主要な構造体である基礎を破壊するよりは、床に点検口を設けるなどした方がはるかに安全な建物を維持できるのですが、

住みながらのリフォーム・修繕・シロアリ駆除だとなかなかそうもいかないのかも。

 

20191029222911-0001依頼主の方が探し出してきてくれた、この家を建てた時の写真をお借りしました。

この家を評価するうえでも大変参考になります。

 

大勢の人がその様子を眺めています。

昔は、大工さんだけでなく建築主の親戚やご近所の人も手伝って建て方が行われていました。

足場もないなかで通し柱を4本立てて梁をかけている場面。

 

20191029222928-0001かなり家の形ができてきました^^

現場に20人ほどはいるのでしょうか。

棟梁の大声が飛び、「せーのでもって」と掛け声が聞こえてきそうです。

時折アブナイ場面もあったりして、ある種のお祭り的な雰囲気だったか。

※「せーのでもって」は長野県の方言?

やっていることは現代の建て方とまったく同じですが、足場なし・人力のみでどうやって組み立てるのか、もかなり重要な設計ポイントだったかと想像します。

 

20191029223008-000120191029222950-0001重~い材木をロープで引き揚げる場面も記録されていました。

小屋梁(こやばり)と呼ばれる松の丸太材です。

じわじわと地上から2階へ。2階からさらにその上に引き揚げられ、屋根裏に据え付けられました。

じわじわと高いところに登ってゆく材木を眺めながら、人々の気持ちは高ぶっていったことでしょう。

千年以上もの歴史がある日本の木造軸組み工法。

つくり方が変わったといえばそうかもしれませんが、まったく変わっていないとも言えそうです。

 

20191029223031-0001誇らしげに木槌を振るう男たち。

それを眺める女衆、子供達。

家をつくるということはなんとドラマチックな出来事だったか。

簡単には壊せない、そう感じてしまうのもいたしかたありません。

そうはいっても冬ちょー寒い、耐震不安も同居する複雑な心境。

家というものは単なる工業製品ではありませんので。

2019.10.29

Reborn 塩原

ヘリンボーンの玄関ドア

S__217890834すごい大発見をしました!

Rebornオリジナル玄関ドア=eZドアにおいて、室内側に貼る板に15㎜のものが採用できます!

え?なに?よーわからんって??

これまでの定説では内側も外側も、9㎜~12㎜の厚さに限定されていました。

無垢材フローリングは15㎜厚のものが圧倒的に多いのです。

「常識を疑え」

とはこういうことなのでしょうか。

これで一気にラインナップが増えそうです。

 

IMG_6075長野市中越・K様邸新築工事。

建て方から2週間が過ぎ、だいぶ形になってきました。

今年は雨が少ない秋のようです。

長い、寒い冬に入る前になんとか左官工事に入りたい、そう考えています。

 

2019.10.5 Reborn塩原

 

台風シーズンは体によくない

DSC_0319このところ日本列島に度々台風がきています。

今年はいまのところRebornのお客様で被害報告はきていませんが、

昨年の台風でフェンスが転倒・破壊がありましたので、恥を承知でアップします。

ところは東海方面のOB宅、昨年8月のお盆明けのことでした。

早朝から電話があり、「フェンスが台風でブッ倒れた!」と。

前年冬に家を取り囲むように木製フェンスを弊社で設置していましたが、その一部がご覧のように泣。

 

DSC_0316幸いけが人や物損事故には至らなかったものの、

一歩間違えば人身事故につながるでしょうし、お隣りの方にも損害を与えかねなかったと思います。

施工前の現場調査の際にも、強風による転倒の危険性は感じていました。

このように板を隙間わずかで並べた場合、フェンスは当然帆のようになり、柱の根元には相当な力が加わります。

本来それに見合うだけのボルトの太さや、柱のピッチを設計しなくてはなりません。

 

DSC_0317また、ブロック塀の転倒防止もそうですが、控え壁と呼ばれるつっかえ棒が有効ではあるのですが、

普段はかなり邪魔モノとなり、なかなか住人の許可がもらえません。

定常時(風のない時)は自立だけしていればよいのですが、

あの台風の強風の中で踏ん張る想像力に欠け、オーナーさんを説得できなかったことが悔やまれます。

柱の根元のボルトがちぎれ、ブロック塀の上に木製フェンスを立てることの難しさを思い知らされました。

 

DSC_0234-1そして今年このフェンスの修理を行いましたが、

あらたにこのような控え=つっかえ棒を新設しました。

これを「やらず」と呼ぶそうですが、

やらずをやらずはダメだということです。

特にスリット間隔が狭い、高さが1mを超える、

そんな場合は要注意です。

 

DSC_0232-1フェンスばかりではありません。

建物も、工事中の足場も、

台風シーズンは大変ヒヤヒヤしています。

これほどインターネットで情報が出回っていても、こうした事故写真は企業のイメージにマイナスに働くのを恐れるためか、ほとんど公開されていません。

同様の事故は各地でたくさん発生していることでしょう。

少しでも参考になればと思い報告します。

ちなみに土中に杭を打っているわけですが、当然シロアリにやられることも想定されるので、マイトレックACQを加圧注入した、

普段Rebornではデッキに用いている防腐処理されたものを使用しています。

そしてブロックの上に設置することはせず、コンクリート擁壁の上に、住宅の柱浮き上がり防止で設置される「ホールダウン金物」によって柱の根元を固めています。

 

2019.9.10 Reborn塩原

 

蓼科山は。

IMG_4992昨日は、今年3回目のReborn登山部。

八ヶ岳連峰の一部なのでしょうか。

標高2531mの蓼科山へアタック!

イェーイ(‘ω’)ノ

心配された天候でしたが、またしても雨は降らず。

仕事を離れ思いっきり汗をかいてきました!

 

IMG_4985朝5:00、マサさん師匠をピックアップし、

大河原峠入口に朝6:30到着。

ガスってます・・・。

いやはや、もう寒いこと寒いこと泣

おそらく10℃前後だったんではないでしょうか。

しかしこの日の塩原は体調すこぶるよろしく、タイミングよく出発前に『バクダン』を落とすことができました。

道中はずっとしゃべりっぱなしでしたね。

 

IMG_5005この蓼科山は、一言でいうと、オン・ザ・ロックですね!

初心者向けのコースだとのことですが、私にとってはけっこうハードなものでした。

雨が降ると厳しいかもしれません。

ポケットからポロリと何かを落とすともう絶対に見つからない、

そんなイワイワしい登山道。

「オレ、今、山と一体になってんな」

と自分に酔いながら登ること約2時間。

(完全に保護色状態ですがナニか?)

 

IMG_5012無事山頂にたどり着くことができました(^^)/

思いっきりガスってますが、、、何か?

「まあ、こういうもんですよ」

山頂は岩だらけの大平原。

一瞬晴れた際に見えた山頂は東京ドームほどの広さではなかったか?

蓼科山は日本の百名山の一つ。

これでReborn登山部、早くも3つの名山の登頂に成功したという訳です(笑)

 

 

IMG_5033「今回初めて山小屋で食事をしよう!」ということに事前になっており、

山菜ラーメン、800円ナリ!

ありがたいねー、山小屋ってのは、ホント。

本当はハンバーグカレー食べたかったんだけど、

「今日は米炊いてないからないっす」・・・泣(*_*)泣

お昼ごろには無事下山。

登山は午前中に下山するのが、やっぱり吉ですね。

次回は11月上旬を予定。

密かに参加者募集中。

ド平日予定ですが、よろしければご一緒にどうぞ(^_-)-☆

 

2019.9.5 Reborn登山部副部長 塩ハァら♪

長野市・築後13年点検

DSCF7722-1完成から13年が経過した、長野市内のOB宅の定期点検へ―

ポスト&ビーム工法と呼ばれる、丸太材(米松)を柱や梁につかった在来工法の住宅です。

どうです? けっこうステキでしょ?

軒の出が深いため、13年経っても木部塗装が残っています(北面)

塗料はシッケンズ・セトールノバテック・ナチュラル色

フリフリの飾り梁やホウヅエがあしらわれ、遊びゴゴロが随所に。

 

DSCF7717屋根の点検でドキリ。

コロニアルと呼ばれる薄型スレート、コロニアルNEO。

ネットで検索すれば数々の悪評が掲示されています。

2003~2004年前後で切り替わったとされる「ノンアスベスト」

アスベスト(石綿)を使用した建材が健康被害を及ぼすとされ、社会問題に。

各製造メーカーは続々と新商品を投入。

しかしこれがまずかった。

製品開発に時間をかけることが出来なかったのか、耐久性試験もままならなかったのではないか?

10年ほどすると(もっと短い場合も当然ある)基材が劣化し、割れや剥がれ、欠けが頻発します。

後になっていくらでもヤンヤ述べることはできますが、製造メーカーにもそれなりの言い分があるのかもしれません。

 

DSCF7721築後10年以内であればメーカーにてある程度の補償がされるとの情報もあるようですが、残念な対応、保証額も芳しいものではないようです。

屋根は雨から家を守る”最重要”部材。

ここが基材から傷んでは元も子もない。

部分的に張り替えたうえで全面を再塗装という提案を考えなくもないが、

割れている個所があまりにも多い。

再塗装をしても表面ばかりで、基材の劣化はどうしようもない。

 

DSCF7728加えて天窓からの漏水。

こちらも輸入販売元であるVELUXによると10年以内は無償修繕してもらえるのだが、

それ以前のものは有償にて対応しているのが現状。

4か所ある天窓の全個所、水切り固定ビスの緩みによるものだと思われる漏水が確認されました。

この漏水の原因とその対策については以前ブログでも紹介しています

VELUX天窓の漏水に関して

今回は7寸勾配の屋根でしたので、室内側からなんとか処置を施しました。

 

DSCF7738屋根裏点検。

まるで床を貼ってあるがごとく、断熱材が敷きこまれています。

今更ながら、「きちんと丁寧な施工を行っているお手本のような建築会社だなあ」

という印象を持ちました。しかもかなり頑強な構造。

屋根材製品不良や天窓からのポタ漏れ(これも製品不良)は減点項目だとしても、

かなりハイレベルな住宅を造っていたものです。

(悲しいことに、5年後に倒産ということになるのですが・・・)

 

DSCF7727唯一惜しまれるのは、外壁腰板との見切り材か。

塗装が剥がれ、しっくい外壁の凍害が懸念されます。

アルミやガルバリウム鋼板で”水切り”を設置するのが吉ではありますが、

デザイン的にもウルサい上、端部が人体に触れると危ない、という理由で、

最小限のチリで木製(米杉)見切りとする設計仕様としていました。

ここは再塗装&コーキングで対応か。

屋根はカバー工法=ディプロマット重ね葺きか。

 

2019.8.22 Reborn塩原