メンテナンス日記 | 株式会社Reborn(リボーン)

女王様がすぐそこに!?

早くも ”夏っ!真っ盛りっ(*´з`)”

という有様ですが、お盆休みまではまだ1か月もありますね・・・泣

からだ、「もつ」、のでしょうか??

今回はそんな夏にぴったり、ちょっとキャーなお話を。



IMG_0187先日レポートした松本市のシロアリ被害の続報です。

全体の被害状況がだんだん明らかになってきました。

東西南北、どこからでもシロアリ被害が発見されました。

すべてといってよいでしょう、基礎断熱材からの侵入です。

不思議なのは、柱よりも筋交いに被害があることです。

外張り断熱材が密着していないからなのでしょうか?

原因はいまだはっきりしていません。

 

IMG_0275今回のシロアリ対策工事は外側からの切開としました。

基礎断熱でシロアリ被害が疑われる場合、これは基本です。

内側のほうが復旧する工事費が安くすむことから(一般的な石膏ボード+ビニールクロス仕上げの場合)、

思わず内側解体工法を採用しがちですが、場合によってはその被害状況を見落とすことになるでしょう。

外壁のクラック、あるいは軒の出がほとんどないことから、壁の中に漏水があったようで、

腐れとシロアリを併発すると、もう柱や土台はボロボロです。

大きな地震がきたらここは踏ん張ることができずに、「ガクッ」となる可能性が高く危険です。

 

IMG_0293ウレタン断熱材の中に巣を作っている様子です。

巣の断面のように見えます。

拡大してよお~く見ると卵も見えます。

この中に女王様がいるのかもしれません。

これまでの乾いた状態から一変、このあたりはじとじと濡れています。

水分があるとシロアリはとても活動がしやすいそうで、

この上は出窓。

外壁との取り合い部分からの漏水か、

あるいはそのまた上のベランダからの漏水か。

いずれにせよ壁の中が濡れた状態です。

 

IMG_0307今回、漏水が疑われ、シロアリの活動を助長していると予測しているベランダは完全に撤去します。

今週はここに手を付けてゆきます。

あらためてシロアリは怖いと感じます。

足場を組みにきた青年も、

新入社員のナカソネも、

シロアリを見るのは初めてだそうで、

建築に関わる人間だからこそ、この状況はぜひ目に焼き付けておいてもらいたい。

シロアリ被害はある意味自然災害ですが、今回のように、ほぼ人災と言っていいケースがほとんどで、

呼び込むものが存在し、防げるはずのものが防げない、発見できない、発見が遅れる、復旧にとても時間・費用がかかる

という風になってしまいます泣

IMG_0305予測通り、ベランダの床から、漏水がかなりの量あるようです。

漏水により木が腐り、そこにシロアリが棲みついたのか、シロアリが棲みついて漏水を発生させ木を腐らせたのか、、、

いずれにせよ、ものすごい大勢のシロアリが生息している様子です。

ベランダは撤去するにせよ、ここからどれほど建物本体にまで被害が進行しているのか?

対策工事の規模を決定づけることになります。

 

またしても次回に続きます。

2018.7.17 Reborn塩原

 

 

 

 

基礎断熱はシロアリ発生のリスク大。

IMG_76542階窓の室内側から羽アリが出たのは2か月ほど前。

例年ゴールデンウィーク前後になると羽の生えたシロアリが外界にでてきます。

その動きはまるで初めて公道を走るペーパードライバーのよう。

なかなか飛び立てない者、床でくるくる回っちゃってる者、

シロアリが護衛についている者、柔らかくゆったりと浮遊している者、

いずれにせよ勢力拡大を狙って、1年に一度の大航海なのです。

「シロアリは、4月下旬~5月上旬のころ、雨の降った翌日、しかも快晴で風のない昼前後に、

羽アリ部隊が普段身を隠していたにも関わらず、一斉に巣を離れて旅に向かうのです^^」

4月に打合せをしていたKさんから「羽アリってシロアリですよね?」と聞かれた際にお話ししました。

 

IMG_8141GW期間中にKさんから連絡が入りました。

「実家に羽ありが出ました!しかも2階にです!!」

数日後、現場調査に向かったシロアリ駆除・予防専門業者の話によると、

被害は相当広い範囲で、私たちだけでは到底駆除できないとの報告が・・・。

土台や柱なども相当被害を受けており、耐震性の低下も懸念されます。

シロアリは日本全国どこにでも生息する生物ですが、普段私たちの目で見ることができないので恐ろしい。

いったん建物の一部に入ると、知らないところでじわりじわりと、確実にその生息域を広め、建物の骨組みである土台や柱、筋交いまでをも食してゆきます。

 

IMG_8144前出の一見なんともないように見えるモルタル+吹付塗装の外壁も、

メス(グラインダー)で切り取ってみるとアワワな状態・・・。

すでに美味しいところは食べつくしたのか、すでにその姿はなく、その暴挙ぶりに人間は落胆します。

モルタルの下地にはラスと呼ばれる厚さ1cm、幅9cmほどの下地用の木材が張られており、

それを釘固定するための胴縁(どうぶち)と呼ばれる2cm×5cmほどの角材があり、通気層と呼ばれる空洞があるのですが、

ラス下がことごとく食害に遭っています。

 

DSC_0006これがラス下が張られている様子。

ラス下-胴縁(通気層)-その向こう側には外張り断熱材である、厚さ25㎜のウレタン断熱ボードがあり、この断熱材が基礎断熱として基礎側面と一体となっており、地面までつながっています。

白アリの侵入経路はこの基礎面に張られた発泡スチロール状の断熱材です。

みなさん、基礎断熱はやっぱりやめましょう!

あまり大きな声をあげると、すでに基礎断熱で建てられた家は全国にたくさんあるでしょうし、シロアリ駆除業者さんからパッシングにあいますので控えめに声をあげておきます。

基礎断熱だから必ずシロアリにやられる、というわけではないので誤解を招き、混乱するのも不本意ですから、

小さな声でもう一度言っておきます。「基礎断熱はおっかない」と。

IMG_0062構造上重要な部材である”筋交い”がやられています!

スジカイは、普段はおとなしくそこに鎮座しているのみですが、大きな地震の際に建物の揺れを防ぐ、とても大事な部材です。

この状態では少しの揺れで折れてしまうに違いありません。

シロアリの家族はコロニーと呼ばれ、1コロニーで4万とか5万匹になると聞きます。

羽アリとして出稼ぎに向かうのはこの家族のうち数%と言われていますから、GW前後の晴れた日に羽アリを見かけたら、その向こう側には数万のシロアリがいると心得ましょう。

早い段階であれば、こうして解体などせずとも駆除できる場合がほとんどです。

この家の方も、少なくとも5年くらい前から羽アリを見かけていたといいます。

人間の体もそうですが、結局白アリ対策は、「早期発見、早期対策」が決め手です。

 

IMG_0063「数日したら出なくなったので、いなくなったんだろうと思った」

「羽アリがシロアリだとは知らなかった」

そんな声もよく聞きます。

私たち建築に携わる者たちが、こういうことを心得、伝え、建物を定期的に点検してゆかねばならないのだ、

と改めて思うわけです。

新入社員ナカソネは、実家は代々大工で、建築の専門学校を出ていますが、白アリは初めて見たそうです。

みなさんもこのブログを見て、しっかり目に焼き付けて、来年のゴールデンウィーク前後には天気予報を眺めながら、

自宅を気にしていて下さいね。

てちょっと先かな・・・。忘れたころにまた投稿をしますが、続報はまたいずれこのブログで。

2018.7.10 Reborn塩原

 

 

 

 

7年の間に、耐震意識改革はすすんだか

DSCF6184梅雨あけた?

昨日は床下に潜ってダイエットをした塩原ですが、腹筋パリパリで困っています。

蒸し暑い信州ですが、今日明日と松本市で完成見学会を開催中。

本日ご来場いただきましたみなさん、ありがとうございました^^

明日も引き続き10:00~17:00、

ご来場をスタッフ一同、心よりお待ちしております!

なかなかご都合が合わずにご来場いただけない方、

ご来場いただいたにも関わらず手がまわらずご案内できずじまいだった方々のために、

会場で用意しているパンフレットの一部をアップしておきます。

 

スライド4断熱性能の指標となるUa値は0.335です。

開口部(窓)がたくさんある割には頑張っています。

サッシはエクセルシャノンのシャノンウィンドーⅡS、アルゴンガス入りLOW-Eペアガラスです。

先日気密測定を行いましたが、速報値でC=0.7 cm2/㎡でした。

大きな引き違い窓が6本あるなかでこの値はかなりがんばった気密性能だと感じています。

太陽集熱タンクの温水温度は10:00の時点で55℃でしたが、夕方帰るころには75℃になっていました。

タンク内の温水は80℃がマックスで考えていますから、もうじゃんじゃんお湯を使わないともったいないです。

 

スライド5床・壁・屋根・天井の部位ごとのU値など、数字ばかりが並んでいる表も添付しています。

これが読み解けるようなお客さんもご来場していますので、このあたりは欠かせません。

結局ダンネツのことは数字が先にあって、それ通りの性能がだせるように施工もちゃんと手抜きなく行う、それを管理監督する、記録する、

ただそれだけのことです。

どのくらいの性能を出すか=燃費(ランニングコスト)がどのくらいになるか、それは計画段階の設計にかかっています。

設計はつまりイニシャルコストを先行して検討してゆくわけですから、むやみにハイスペックな性能をお客さんに押し付けても、

「無理なものはむり!」

作り手としてはそういわれることが恐ろしいわけですから、お互いに納得をすることが大切だと思うわけです。

 

スライド6珍しくオール電化住宅になっています。

たまたまですが、グリーン化事業のゼロエネ補助金が、「どうですか~?」って回ってきたんで、

太陽光発電システム5.9kWを搭載しています。加えて太陽集熱(LATENTO)も。

誰もまだ暮らしていないこの家ではせっせと発電してすでにそのほとんどを売電し、

太陽熱はもうおなか一杯だというほど熱を蓄え、暮らし人を今か今かと待ちわびています(笑)

 

スライド7たまには、ということで耐震についても触れています。

松本市は向こう30年で震度6弱の地震が来る確率が30%を超えていて、

また2011年には断層型大きな地震も発生しており、地震に対する意識を高く持っていないといけません。

そういえば松本市で発生した地震は7年前の6月30日でした( ;∀;)

あの時私は松本市梓川の新築工事現場の2階のトイレの中で、

たしか脚立に乗って石膏ボードを張っていたのでしょうか、揺れた瞬間動くことができずに、脚立の上で肝を冷やしました。

狭い空間だったので両手を壁につけてなんとか持ちこたえたといえばそうなのですが、耐震が弱い家だったら転落していたかもしれません。

気をつけようもありませんが、やっぱり巨大地震に備え、できるだけ耐震性能は上げておきたいものです。

 

スライド8明日はスタッフ3名で対応します。

社長の坂田は、もう一つの顔、坂田木材での見学会&セミナーに出席のため不在です。

空きもあまだあるようですから、「松本にはいけないけど」という方はぜひいかがでしょうか。

Rebornの社員塩原、内海に加えて、断熱や冷暖房システムの工事を担当していただいた、信越ビーアイビーの国分さんがスタンバイしています。

新人ナカソネは明日、二級建築士の学科試験のため欠席です^^結果やいかに?楽しみに朗報をまちましょう。

 

2018.6.30 Reborn塩原

 

 

長野市築29年住宅・インスペクション

DSC_0066平成元年・築29年の住宅をインスペクションしてまいりました。

60坪を超える大きな事務所併用の住宅。

1階が事務所と玄関、2階が住居です。

困ったのがこの西側の面。

建物外壁が隣地境界線から50cmも離れていません。汗

軒の出のない、ボックス状の外観です。

 

 

DSC_0073隣地境界線にはフェンスが設けられており、

窓には面格子が設置されており、

ふぅぅ~っと息を吸い込んで、呼吸をとめて(笑)、歩を進めました。

排水配管もこのわずかな隙間を通ってきており、このあたりは重要なポイントなのです!

「こりゃ、水道とか排水とかのトラブルがあったとき、どうするんだ?」状態です。

 

DSCF6126外壁はサイディング+吹付塗装です。

過去29年、再塗装や目地コーキングの打ち直しなどは行えるはずもなく、

けっこう大きな口があいていました。

通気工法もまだ世に広まっている時代ではなく、

こうしたコーキング切れは、水が抜けにくくなっており、漏水リスクも高まります。

これから住宅を建てようと計画中のみなさん、

外壁のメンテナンスが可能な、適切な距離を隣地境界から確保してください。

お隣さんの土地を借りないと足場がたたない、脚立すら立てられない、

そりゃイカンです( ;∀;)

DSC_0045 DSC_0046外壁の塗装もだいぶ色褪せ、素手で触ると白い粉が付着します。

この指の短さが塩原の特徴です。

笑わないでください。この手でギターが弾けるのです♬

とにかく!

塗装は15年毎に行いましょう。

事情があったとしても20年以内に!

30年も経つと基材であるサイディングに影響を及ぼしています。

車を洗車・ワックスがけするのもいいですが、家の外壁も気にしてあげましょう!

 

 

DSCF6152今回のインスペ作業の中で、最も緊張が走ったのが屋根の点検です。

2連はしごですれすれ届く高さでしたが、ナカソネの補助はあったものの、

この日はえらく強風が吹いておりまして、2箇所でロープで控えをとっての昇降です。

 

DSCF6136屋根は折半屋根で、サビがけっこう出ています。

サビを放置すればやがて穴があき、雨漏りにつながります。

はやり金属の屋根は、15年くらい毎に塗装をしてゆかなくてはなりません。

普段は決して目につきませんから、どうしてもおろそかになるのです。

しかし建物の寿命は雨漏りが始まると一気に加速します。

もう手の付けようがなくなってしまうのです。

今回、このようにインスペクションをする機会があって、初めて気が付くことも多いでしょう。

 

DSCF6147パラペットのサイディング外壁も、一部ぼろぼろになっていました。

ここまで傷んでいると、壁に中に雨水が入っていても不思議ではありません。

壁の中までは調査ができませんから、あくまで想像するしかないのですが、ここは見過ごせません。

「あ~、ドローンがほしい」

屋根の上でうろうろしている間、心から思いました。

あのはしごに上っている間に震度6の地震が来たら、、、

そんなことまで考えてしまうのは職業病?東京出張へ行くときも、一抹の不安を抱えているほど臆病な塩原です。

 

DSC_0142床下へももちろん。

「あ~、断熱材やっぱないか~泣」

そういえば、インスペクションのガイドラインには、断熱材の有無や気密性など、

断熱性能にかかわることって、まったくチェック項目がありません。

本当は中古住宅の価値って、耐久性ももちろん大事ですが、どの程度の断熱性で、

暖房すればちゃんとあったかいのか、どのくらいのエネルギーを喰うのか、

信州ならばなおさらですが、温熱環境の調査も行うべきじゃないでしょうか。

 

DSCF6113駐車スペースの上、俗に言う「オーバーハング」部分の天井裏も照明器具を外してのぞいてみました。

ポリスチレン25㎜の断熱材もあえなく脱落・・・。落下率50%・・・この上の部屋、冬は相当寒いだろうに・・・北側だし・・・。

オーバーハングっていわば橋の上のようなところ。

普通のアスファルト道路は凍ってなくても、橋の上は路面が凍ってるってこと、よくありますよね。

路面は地熱の影響で、橋の上よりはやや温度が高いのです。

この断熱材を入れ直すのは一苦労です。天井全部はがさないとできません><

 

DSCF6156柱の垂直具合はまずまずです。

レーザーで確認しましたがほとんど傾いていませんでした。

地盤はまずまずよさそうです。

部屋の中は、ご住人様が丁寧に暮らしてくれたため、とてもきれいで、使用に十分耐えられます。

問題はやはり外部か・・・。

平成元年といえば、私がちょうど高校入試の時だった。

あっという間に人生は流れてゆく。

2018.6.14 Reborn塩原

 

この「家」にしてよかった②号発売!

DSCF6086先日、シロアリ調査で小屋裏をもぞもぞしていた時、

まったく別の方(OB)からの電話。

「羽根アリがいる!うちにもシロアリいるかも!」

そして本日訪問。

マイ・スタンダード・ユニフォームである「タイベックスーツ」を身にまとい、

床下調査を実行。3年前にも築後5年点検で潜っています^^

 

DSCF6098残念ですが、いらっしゃいました・・・泣

基礎天端と土台との間、つまりキソパッキンの陰にかくれるようにして。

土のトンネル=蟻道(ぎどう)があります。

蟻道から外れてうろうろしている輩も多数なので、この時期は活気に満ちている様子です。

いったいどこから入ったのか?

このお宅は基礎断熱ではなく、床断熱工法ですが、

玄関内部と浴室部分は内側の基礎断熱工法です。

 

20180517214159-0001若干グロいスケッチですが(拡大表示してみて!笑)、こういうことだと判断しました。

あくまで予測ですが。

被害はまだそれほど広がっていない様子ではありますが、この際きちんと駆除しておきたいので、玄関ポーチのタイルを思い切って斫り解体してみたいと思います。

ばっちり駆除したのちは、再発しないように手段を講じようと思います。

 

先ほど、「マイ・スタンダード・ユニホーム」と書きました。

最近自分でも不思議なくらい、似合っていると思います(笑)

 

IMG_7678先日発売、「この「家」にしてよかった②号」にも掲載されています(笑)

この本のことは以前、ブログでも紹介しましたが、

キューワン住宅に暮らしている全国の人々を、新住協の理事であり、アマチュアカメラマンでもある会澤さんが全て1軒1軒訪問取材し、

話を聞き、リアルな声を綴った、「信じる者は救われる本」となって、密かに世に出回っています(笑)。

第①号は私もすべて読みましたが、これほどまでに分かりやすくキューワン住宅の住み心地を伝えてくれる本を、私はほかに知りません。

 

IMG_7675第②号には、一昨年リボーンで建てた方の声も掲載されていますので、

ぜひ多くの方にこの本を読んでもらいたいと思っています。

 

昨日のブログでも書きましたが、シロアリを予防する100%確実な方法は実はありません。

何と言っても早期発見、早期対策に尽きると思います。

4月下旬~5月中旬、雨が降った翌日の無風で晴れたお昼前後

このとき羽根アリを観たらご用心、これ復習ね^^

 

皆さんも自分の家の床下に、ぜひ1年に1回潜ってみてください^^

タイベックスーツはプロ向けのホームセンターやワークマンで1着500円程度で売っています。

そういいながらも、自分の家はかれこれ5、6年は潜っていないのですが・・・。

 

「人生はドラマチックに。」

本題とは無関係ですが。

 

2018.5.17 Reborn塩原

羽根アリ発生!やばいぞこれは!

曜日を勘違いしており、1日遅れのブログです。

愛読者の方、ご心配かけて申し訳ございません。

幸いにも無事で健康です^^

 

IMG_7665さて、この時期は花がきれいですね。

(画像は御代田町のモッコウバラ)

必然、蜂や蝶など、虫もたくさん飛んでいますね^^

花はなぜ人の心を癒すのでしょうか?

蜂はあんなに小さい体なのに、なぜあれほど俊敏なのでしょうか?

何気ない自然の営みも、「なぜ?」と考えてしまうと疑問符だらけです。

まあ、よいではないでしょうか、考えなくても。

 

IMG_7654しかし用心して観てほしいのは、この時期の羽根アリです。

前日雨が降り、翌日風のない快晴の天気のお昼頃、

よ~くあたりを見渡すと、優雅に舞っている羽根アリさん。

この画像は5/14に観察されましたが、4/28と5/6にも別の部屋でいたそうです。

とりあえず掃除機で吸うくらいしかない初期対応。

 

実はここにくるまでの道中、けっこうあちこちで優雅に舞う姿を見かけました。

みなさんもこんな風に家の中で発見されたらご用心!お風呂場なんかよく出ますよ!

そんな場合は白ありの巣がある証拠といえそうです。

よ~く見ると黒い羽根アリにまじって白いシロアリもいることがあります。

この羽根ありを食べようと、鳥も血眼になって飛んでいます。ホントです。

 

IMG_7650このお宅の発生場所は2階の窓枠付近でした。

窓の両脇には必ずと言っていいほど柱がありますから、おそらくその柱が食されていることでしょう。

被害の程度を確かめるために、内側か外側の壁を剥がさないといけません。

聞けばすでに5、6年前から毎年羽根アリが出ているとのことですので、

すでに被害は相当拡大していると思います。

さて塩原、どうするか?(スミマセン、マダドウスルカキマッテマセン)

白あり専門業者からは「建て替えも含めて検討されるべき」という判定をもらっています・・・泣

 

勝手口下蟻道床下に潜ると、ほぼすべての方位で蟻道が発見されました。

大変なことです!

普通白ありの通り道=蟻道(ぎどう)がこんなにある家はありませんのよ・・・。

数か所であれば、消毒駆除&予防消毒はもちろん、ベイト工法による巣ごと根絶させる方法もあり得る。

なんとかこれ以上被害を拡大させないための対策がとれます。

しかし全周、しかも2階の窓上にまで羽根アリがいるということは・・・( ゚Д゚)

 

基礎 化粧モルタル裏 断熱材原因はいくつかあるのですが、なんといってもこれ!

と言って分かる人はだれも居ませんよね・・・。

実はこの家、30年前新築なのに、すでに基礎断熱なんです!

ウレタン断熱材が20mm厚ほどでしょうか、

基礎の外面に張られており土中まで入っています。

ウレタン断熱材の上からモルタルで化粧塗りしています。

これでは蟻道は発見できるはずもありません。

基礎断熱材のウレタンは、そのまま外壁の外張り断熱材と連続しています。

これはやばいです・・・。

ウレタンなど石油由来の断熱材は、シロアリはむしろ好んでひたすら食べ進みます。

近年では防シロアリの薬剤が練り込まれている断熱材も発売されていますが、

「それ使えば絶対来ない?」って白あり業者さんに聞けば、

絶対ではないということを教えてくれます。

まあ、日本じゅう、いや世界中にシロアリは生息していますから、「絶対来ない」はあり得ないのです。

なるべくリスクのない工法をとりつつ、早期発見、早期駆除、定期的に予防するしかないのです。

 

ベランダ外壁クラック加えてベランダからの漏水がどうもあるようです。

手摺壁のクラック、FRP防水でなくモルタル仕上げの土間床のクラック、

通風用にと、手すりの一部にこうした格子を入れたがため、

レンガ調の見切りが入り、その継ぎ目からも雨水がけっこう入っちゃってるんじゃなかろうか。

聞けばベランダはまったく使用していないとのこと。

じゃあ、この際、ベランダは全部解体撤去しちゃうってもんですね!

漏水は、木材を腐らせ、シロアリの生息活動を早めてしまいます。

雨漏りがあったから白ありが入った、とは考えませんが、

「被害の拡大を助けた」、というのが適切だと思います。

 

IMG_7673それにしてもずいぶん日の入りが遅くなりましたね。

この家をどうやってリボーンさせるか、

ここ数日いろんなことを考えて続けて、

ついに夢に出るようになりました。外壁を剥がしてもはがしても蟻道が続いてゆくのです。

♪どぉ~こ、までつづくぅ~よぉ~、どぉ~こまでぇ~もおー♬

が頭から離れません。ひたすら剥がしながら、ずっと口ずさんでいるのです・・・。

 

すこし安らぎの風景で頭を休めた、火曜日の塩原です。

今週末は雨予報。来週の月曜日もひょっとして羽根アリでんのか!???

 

2018.5.16 リ・ボーン 塩原(アシタモブログカキマス、ハイ!)

【このお宅は私どもが建てた住宅ではありません。この家を建てた工務店は事実上廃業されたそうで・・・】

 

長野市箱清水・4/28・29完成見学会

DSC_0038先週末は兵庫県へ。

OB宅へ10年以上ぶりでした。

私が新入社員として入社したその年に建てたポスト&ビームです^^

それにしても木の家にはグリーンが似合います。

言い換えれば外構は必須アイテムだとも。

20年点検で訪問しました。

 

DSC_0034雨に当たりやすい勝手口の木製ドアが腐朽しています。

どの部分か分かりますか?

ドアパネルだけを交換もできますが、抜本的には屋根(出幅の大きいひさし)を付けないといけません。

でも、全般的には木部を中心に、塗装を定期的に行ってきており、

マイホームに対する”愛”を感じますね。

やっぱり日本人って、ほとんど家をメンテナンスしない国民性だと思います。

わたしもそうですから(笑)

でもログハウスのオーナーの多くは、「じぶんち」にけっこう手をかけています。

そして家に関する知識も豊富ですね。

 

DSCF6009屋根は7年前に再塗装したとの事ですが、

コロニアル(薄型スレート)は表面がかなり傷んでおり、

基材もけっこう出てしまっています。

残念ながらこの時代のそれは、少なからずアスベストを含んでいます。

それだけに張り替えはとても高額になります。(産廃処分費や養生費用大)

現在はアスベストを含有した製品は一切が発売中止になっています。

リフォームの場合は我々工事人は気を付けないといけません( ゚Д゚)

 

DSCF6003塗装が劣化して剥がれ、基材が露出してくると、アスベストの飛散も懸念されます。

最近ではカバー工法により、現在のコロニアルを剥がすことなく、

重ね葺きによりリフォームすることが多くなっています。

この様子だと、悲しいことですが、

なるべく早めに対策をすべきタイミングなようです。

 

Exif_JPEG_PICTURE別の家で行った築30年、薄型スレートのリフォームでは、

既存の屋根はそのままに、カバー工法によりディプロマット屋根を更新しました。

まず、既存の屋根はそのままに、ルーフィング(防水紙)を敷いていきます。

下地は木ではないので、粘着シートがついているタイプのものがベストです。

ただ粘着シート付のルーフィングはびっくりするくらい高いので、

安全が確かめられれば、エアーガンによるタッカーでも良しとします。

最終的にはディプロマット屋根材はビスで固定するので、ルーフィングと共に屋根に固定されるからです。

止付けのビスは下穴を開けるようにします。その時の粉に注意!!

 

DSC_0001ディプロマットはカバー工法に適していると考えています。

なんと30年美観保証!製品保証はそれ以上!いったい何年もつのでしょうか。

コロニアル屋根は、一般的に10~15年毎に再塗装を繰り返すべきだとされています。

ディプロマットはメンテナンススパンが延びますから、足場代が浮くはずであり、長い目で見ればお得です^^

 

DSC_0002

話変わって、本日は長野市内で完了検査に立ち会ってきました。

特に指摘事項ももなく無事合格。

屋根はもちろんディプロマットです^^y

こうしてみると、今にも発射されそうなロケットのように見えなくもなく・・・、

ひとりでなぜか「ロケットにブルーの軽トラがよく似合うぞ」と感心してしまいました(笑)

東面(西面)のひさしはマストアイテム化しつつあります。

 

DSC_0038先日ぎっくり腰になったというK大工が復活。

デッキテラスをつくっていました。

まだ全然できていなかったので写真のカットをわざとずらしました(笑)

窓についた手すりは布団を干すために。

最近はベランダ(バルコニー)を付けないことも珍しくなくなってきました。

先日軽井沢町役場に法令調査に出向きましたが、ベランダにかなりの制約を付けています。

景観的配慮から来ているものですが、建物全体もシンプルにすっきりします。

 

DSC_0007ほら、こんな感じにね♪

代わりにといっては何ですが、1階の南側に縁側的に屋根のあるデッキテラスを設けています。

また、付近は善光寺関連の建物が多く、いつもよりも屋根勾配をキツく設計しました。

これが私の頭の中にロケットを連想させたのだと思いますが、ログハウスは徹底的にキツイ屋根勾配を目指しますので、

最近私の勾配感覚も麻痺してきているのだと思われます。

ぎっくり腰大工のK大工さんには、「もう歳だからしょ~がね~ぞな」と声をかけましたが、

ちゃんと週末までにはデッキ終わらせてや。見学会があるそうですからね!

4/28()、29()完成見学会~詳しくは坂田木材のHPへ(予約制だそうです。ご注意ください)

2018.4.24 Reborn塩原

 

 

ダンネツファースト!

DSC_0172長野マラソン終了!

ランナーのみなさまお疲れ様でした^^

Rebornの事務所は長野オリンピックスタジアムの近くなので、

たくさんのランナーとすれ違いましたね、私は車中からでしたが(笑)

さて、久しぶりに松本市の新築住宅の進捗状況をレポートします。

建て方(上棟)してから約2か月が経過しました。

 

DSC_0181大工工事は外部が終了。

1階はウェスタンレッドシーダーざらざら仕上げ板を、

2階はドイツしっくい(プラネット・クイック&イージー)左官仕上げ予定です。

先日プラネット社のY氏より、「クイック&イージーが倍くらいに値上がりする!」

という情報が舞い込んできました。とりあえず怒鳴っておきましたが(笑)、

いずれ値上げは必至。どうするかな~、この先。しばらくは大人買いした在庫でなんとかしのぎますが、今後見積もりする人は上げますよ!

 

DSC_0124内部はこんな感じ。

壁石膏ボードが80%、天井の羽目板は95%、床は40%仕上がりました。

現在床を這っています、あ、貼っています(笑)

大工さんにとって床張り工程はマラソンでいう30km地点か。

しんどい、休みたい、、膝痛い、、、泣きたい(?)、、、、

車中からみる40㎞地点、ホームセンタームサシの界隈では、みなさん少しほっとしたような表情で走ってましたが、

30km地点の顔は(;´Д`)こんな感じ(笑)

すみません、笑ってはいけません。(フキンシンダナコノヤロ)

このお宅では天井はすべて板張り。杉の無節材を採用しました^^

 

DSC_0125床はナラ。当然無垢材です。

最近ナラは相当値上がりしているうえに品薄なようです。

ナラは洋名「オーク」。かつては北海道産のものがごくわずかに流通していましたが、

ここ数年見ていないなぁ(*ノωノ)

オークはフローリングの王様ともいわれ、硬く、変形も比較的少なく、

その木目、力強く頼りがいがあるテイスト、経年と共に増す風格・味わい、

う~ん、、、やっぱキングだわ、そう思わせるなにかが備わっているようです。

 

DSC_01412階はカバさくら。洋名「バーチ」。

キングことオークに比べてやや硬度は劣るものの、

おとなしい木目、白く明るい色、しっとりと上品な部屋に仕上がります。

さながら”フローリングの女王”といったところか。

似たような表情のカエデ(メープル)とは双子の姉妹のようであります。

大工さんはフローリングを張るとき、部屋のはしっこからではなく、

最も長く連続するところからまず張ります。これぞプロの流儀!

 

DSC_0164 DSC_01431階は平天井、2階はオール斜め天井。

いずれも同じ板なのですが、1階を優先的に色合いが等しくなるように配慮してくれている様子です。

無垢の木はやっぱりいいですね。

現場もあの変な臭いがぜんぜんありません。

壁はいずれ西洋しっくいをローラーで塗装仕上げに。

ちなみにキッチンはウッドワンのオーク扉が予定されています(^^)/

 

DSC_0128

どうです、この品のよさそうなしっとり感。

よく考えてみると、木って人間が造ることができないものですよね。

1本1本、一枚一枚、一つとして同じものがありません。

昨今では印刷したものが世の中を席捲していますが、そんなもの、実は誰も好んではいないのではないでしょうか?

ではなぜプリント物がここまでハバを利かせているのか?

一言、「楽だから」、なのではないでしょうか?

作り手も、選び手も、その方が楽だし、早いし、クレーム減るし、小言言わないで済むから・・・。

なんか悲しいですね(*_*;

DSC_0146ユニットバスが据え付けられました。

あ!ここに印刷ブツがあるぞ!

う~む、、、。

良く言えば「使い分け」。

悪く言えば「大妥協」。

みなさんはどう思いますか?

 

DSC_0153今回は特別に、ユニットバスの舞台裏をお見せします。

白いのが浴槽の裏側で、発泡スチロール(ポリスチレンボードという断熱材です)で覆われています。

これが湯船のお湯が冷めにくしている主役。

そしてその下にブルーの断熱材がありますね。

脇役とはいえ、これが断熱的にはずいぶん役立っています。

この「浴槽とその下のあいだ」が室内と同等の温度に保たれ、

つまり20℃前後の空間になっており、湯船のお湯が冷めにくいばかりか、洗い場の床も冷たく感じなくしているのです。

 

DSC_0156サービスでもうワンカット!

カメラを持つ手をぐ~っと狭い隙間に押し込んで撮影。

お風呂の下って、こーなってるんですね。

排水の配管がくねってますが、ところどころ透明の管になってますな。

これはいったいどういう意味があるのでしょうか?

おそらくは配管内のつまり状況がわかるように、ということなのでしょう。

あるいは接続部分の接着状況が目視できるとか、排水の流れる様子を観察できるとか。

こんど水道屋さんのUenoさんに聞いてみることにしよう。

 

DSC_0158ユニットバスがオリの中に入っている様子(笑)

この白いのも断熱材で、15㎜程度でしょうか、

いい値段採ってる割にちゃっちい感じです泣

この「断熱パック」、メーカーによってはオプションになっていると思うのですが、

この断熱材があるからといって、先ほどのブルーの断熱材を省略するのはやめましょう。

(注:必ずしもブルーとは限りません。ダウ化工という会社のそれはブルーですが、他社同等製品ではミントグリーンやアイボリーのものもあるのです)

「お風呂の床が冷たい」、「浴槽のお湯がすぐに冷めて困ってる」、というご相談をいただくことが度々あるのですが、

オーナーさんに床下に潜ってみてもらうと、このブルーな奴がたいてい存在していません。

まさに床下ブルー(笑)

冗談言ってる場合じゃありません。

そのレポート写真がこれ。

IMG_5529某超有名メーカーの家ですら、こうなってます。

お施主さんには、「大丈夫です、床の断熱オプションつけましたから」、

って、これかよ~(´;ω;`)ウゥゥ

あとで潜って手直しする人の身になってもらいたいもんだ!!

『これでも断熱等性能等級4(最高等級)でてるんだから文句いうな』

そう返されて閉口。

断熱ファースト!

暮らす人の身になって家はつくりましょう。

2018.4.17 Reborn塩原

 

長野市松代・築40年インスペクション

おそろしいほどくしゃみが出ます泣

今年はちょっとキツいですね。

花粉症になったのは確か大学1年のころ。

かれこれもう30年近く付き合っているわけですが、薬を飲んでマスクをしても、突然にやってくるくしゃみ連発モード。

「いつくるかわからない」

これが厄介です。

 

お客さんとの緊迫した打ち合わせの時、

地鎮祭の最中、

床下調査を行っているとき、

建て方中、梁の上にバランスを保って平均台的環境下で、

金メダルの授賞式(笑)、etc.

 

そんなときに出てしまうとやばいなぁと思い、その法則性を常に発見しようとしているのですが、いまだ分からず・・・。

なんとなく分かっているのは、空腹のときが割と多いな、ということぐらい。

 

Exif_JPEG_PICTUREいっこくも早く杉花粉の飛散が終了してほしいものだと、松代の山々を眺めながら、

築40年の木造住宅、インスペクションを行いました。

松代は言わずと知れた城下町。

お城の建造・修復のためか、建築に関係する職人さんもけっこう多く、

しっくい壁、瓦が乗った切り妻屋根が数多く存在しています。

近くに防空壕入口がある西条地区へ。

 

Exif_JPEG_PICTURE図面が残っておりませんでしたので、正確な建築時期は不明。

しかし屋根裏にありましたありました。

御幣と呼ばれる棟梁が準備するお守りがやっぱりありました。

昭和五拾弐年、というのがこの家の新築時期。つまりは40年前。

私が4歳の頃ですから、高度成長期と言ってよいのでしょうか。

この時代は住宅がどんどん建てていった時代ですから、つくりのいい家と、そうでない家が混在している時代です。

 

Exif_JPEG_PICTURE小屋裏には部分的に断熱材も敷かれておりましたが、

大部分は断熱材なし。

雨漏りの痕跡はありませんが、換気口が皆無なためか、気温は40℃程でしょうか。長居はできそうにありません。

1階の居間ではファンヒーターが動いていました。その熱気と、屋根面からの輻射熱で、体感温度は50℃といってよいほどです。

小屋組みはいいつくりで、丁寧に作られています。

少し安心しました。

 

DSCF5273すかさず床下へ。

このお宅では床下点検口が存在しておらず、

物入れのべニアを一部くりぬいて点検口をつくりました。

床下は岩がゴロゴロしていて、匍匐前進をする身にとっては非常に手ごわい空間となります。

断熱材は皆無。根太(ねだ)と呼ぶ木の骨もピッチが455㎜(1尺5寸=通称シャクゴ)でした。

おそらくかつては和室だったのでしょう。畳の部屋はシャクゴに、洋間はシャク(303㎜ピッチ)で、というのが通例です。

 

DSCF5285とりあえず白あり被害はなさそうです。

一部侵入できないところもありました。

ややごみが多いかな・・・。

通風性もよく、地面も乾いているので、あまりかび臭くはありません。

状態としては比較的良いほうだと感じました。

 

Exif_JPEG_PICTURE問題は地盤の不同沈下によって基礎が割れている箇所が数か所あり、許容範囲を超えています。

鉄筋も入っていないようですし、基礎の補強あるいは地盤の補強が必要だと感じました。

これだけ割れていると、室内の床にも影響が出ていました。

また、建物全体が傾斜しており、ひとつの目安である6/1000以上となっております。

この辺りをどうとらえるか、今後リフォームするのかしないのかの判断材料になりそうです。

 

Exif_JPEG_PICTURE屋根の上にものぼりました。

トタン屋根ですが、かなり傷んでいます。

何年か前に再塗装をしている様子でしたが、けっこう剥がれており錆が散見されます。

このまま葺き替えるにしても、壁際をどうするかなどの問題が残ります。

かといって現在の塗膜を全部落して再塗装をするのも大変な労力です。

基礎の大きなひび割れと共に、この家の「ムムム箇所」になってしまいました。

 

DSCF5249痛々しい浴室の窓にはめられたスタイロフォーム断熱材。

寒くてどうしようもない住人の叫び声がきこえてくるようです。

多少は寒さが和らいだそうですが、それほど変わっていないようにも思えるそうです。

タイル面には相当の冷気が蓄えられているでしょうから、

焼石に水ならぬ「氷に浴衣」状態・・・泣

今日はあったかい一日でしたが、おそらくカマクラの方が暖かいのではないかとも思えるのです。

 

2018.3.27 Reborn塩原

 

屋根断熱工法

暦というのは本当にすごいですね!

ちゃ~んと毎年春が巡ってくるのですから。

 

この「待つ感じ」、

あるいは「我慢ができる、粘り強い」という日本人の性格は四季によって形成されているのだと感じます。

Exif_JPEG_PICTURE松本市のキューワン新築工事が盛り上がってきました^^

電気配線や水道管や換気ダクト配管工事直前の、

全体的に骨組み状態の写真です。

この家は2階がすべて斜め天井で設計しました。

窓の高さは通常、窓の上=床から2m、というのが標準的ではありますが、

H1.8mに抑え、斜め天井のスタート位置を2mとしています。

耐力壁が白い(モイスTM)ため、非常に明るく軽やかな印象です。

 

Exif_JPEG_PICTUREアメリカ・デュポン社の「タイベック」という商品ですが、

このシートの機能がすごい!

なんと、水は通さないのですが、水蒸気はたやすく通り抜けます。

水と水蒸気、何が違うのか?

「水は物体(液体)として見えるけど、水蒸気は見えない」

はい、正解!(笑) つまり大きさがちがうのですな。

このタイベックを屋根の裏にまず張りましょう。

これで断熱材が風にさらされることなく100%の力を発揮できるのです。

また、室内では常に水蒸気が発生されるわけですが、ほんの小さな穴があると、そこから水蒸気が外恵と向かって入り込みます。

その水蒸気がお外に出やすいように、このタイベックというシートが適しているのです。

 

IMG_3761この後、大工さんにて木で屋根ナリ天井の骨組みをつくり、断熱材を充填。

最後に防湿シートで覆います。

これを俗に「屋根断熱工法」と呼んでいます。

屋根は直接太陽の熱が伝わり易い部分です。

外壁よりも直接、モロに熱が伝わりやすい。

ですから、ちょっと断熱材を厚くする必要があります。

最低でも20cm、できれば30cmほどの厚みがあると、かなりの熱を遮ることができます。

屋根断熱に対して、平天井断熱という設計手法もあります。

 

Exif_JPEG_PICTUREExif_JPEG_PICTURE平天井断熱の場合、一般的にこの上には小屋裏(こやうら)と呼ばれる△の無駄な空間が存在しています。

「無駄な」と書きました。

生活上は不必要で無駄といえばムダですが、家の構造で考えると屋根勾配を形成するのに必要です。また、雨漏りの点検もできますし、はたまたここを小屋裏収納として活用することも可能です。

小屋裏は温熱環境的には”屋外”です。

屋根に受けた熱が直接室内天井に伝わるのではなく、ある意味、熱の緩衝地帯となっているのです。

この屋根裏は常に外の空気が出入りしていることが大切です。

屋根の軒裏に空気が入るスリットがありますね。そこから空気が入ってきます。

DSCF6970屋根のてっぺんには「棟換気(むねかんき)」と呼ばれる空気が出てゆく換気口を設けます。

この画像ではぱっと見分かりませんが、手をかざると屋根裏の暖かい空気が出てくるのがわかります。

真夏だと50℃くらいはあるでしょうか。

軒先から入った外の空気が、いったん屋根裏に滞留し、じわじわ温められ、

気球と同じ原理で、空気は温められると上に昇ってゆきまして、この棟換気から抜けてゆく、

そして出ていった空気とほぼ同等の空気がまた軒先から入ってくる、そんなイメージです。

ですから「無駄」とも言えない働きをしているのです。この一連の空気の動きを「掃気(そうき)」と呼んでいます。

 

DSC_0007断熱的には不利の屋根断熱工法ですが、

それでもこのようにのびやかで広い空間が生まれるのです。

中間に床をつくってロフトを設けたり、斜め天井部分に天窓を付けることもままあります。

ただ構造的には、四角い箱にかぱっとフタをすることができないので、

2階の天井を平らにする方が構造的にはたやすく強くなります。

斜めの天井の場合は、屋根面を強くすることでその代用を検討してゆくことになります。

 

IMG_3767場合によってはご覧の「火打ち梁(ひうちばり)」を設けざる得ない場合もあります。

私たち設計士はいつもこの辺りで悩んでいます。

勾配天井はコストも手間もかかります。断熱材も厚くする必要があります。

しかしお客さんからのリクエストも多く、構造計算を慎重に行い、耐力壁を増やすことで、

耐震等級3が出せるようリクエストに応えています。

最近では自信もつき、積極的に2階の屋根断熱工法をおすすめするにまでなっています(笑)

 

2018.3.24 Reborn塩原