こんばんわ!またまた笠井でございまぁ~す!!
今日はここ数日の作業日報を書きます。今週の始まりは長野市H様宅。
キレイなお宅ですよね~(*´▽`*)
しかし!! シオハラは発見した|д゚)
ふつーのデッキテラス・・・
目を凝らしてよ~く見てみると・・・ (;゚Д゚)
ヤツだ!!
蟻道です・・・
かなり目立つ場所ですが、家主さんは全く気づかなかったそうです。さすがシオハラです!!
「ちょっとお邪魔しま~す。」
夜逃げの後でしたが、確実にいらっしゃいましたね!!
さぁ!ワタクシの出番であります!(^O^)/
とは言っても今回は大工さんにほぼお任せ・・・僕も実は多忙なもので・・・<(_ _*)>
まずは解体。
今回の予定は家主様が「もう大きいデッキはいらない」とのことでしたので、デッキの減築をします。
上の写真の左側にある沓石を移動して、根太を組んで・・・
今回はこの大きさにしました。
もちろん使用する材料は防腐防蟻薬剤加圧注入木材。
Rebornの外部材料の定番ですよね!
こんな感じで進めています。今日の工事はここまで!
来週は完成を披露いたします\(^o^)/
2021.1.21 笠井
ちょうどお昼休み中に現場に到着。
安曇野市・Q1.0住宅の新築現場。
気温は5~6℃だと思われますが、すやすや眠っているご様子。
職人さんの多くは昼休みに昼寝します。
後で聞いたら、けっこう断熱材の上で寝てると寒さ感じないんだって!
まじか!
おいらも今度やってみよう(‘ω’)ノ
信越BIBの国分さんがちょうど屋根断熱材をブローイング中。
どうやら2交代制で工事してるようすです。
300㎜厚で83㎡分ですからね。
約25㎥もあるもんですから。
明日はまたブローイングマシーンは別の現場の予約がはいってるようです。
場所は違いますが、グラスウールを吹きこむ前はこんな感じ。
これはこれで美しい半透明の繭玉的なデザイン。
このシートはブローイング断熱用のネットです。
所々、穴を開けながらホースの先を差し込んで吹きこんてゆくのです。
最終的には防湿・気密シートを重ねて貼ります。
壁側は断熱・気密工事が終了しています。
このお宅、太陽光パネル7.5KWのせています。
つまりゼロエネ。
地域型グリーン化事業と安曇野市からダブルで補助金を得ています。
屋根材はディプロマットですが、穴をあけないキャッチ工法でパネルを固定しています。
「あれ?塩さん、太陽光のせてるの?」
という声が聞こえてきますが、年に1棟くらいはこうして補助金をゲットしてのせてますよお~。
なにせ140万ですからね~。
これゲットできれば載せない手はないですよね。
ほんとは4~5KWくらいになれればいうことないんだけど、
国策の闇だな、このあたりは。
この現場からは常念岳が見えますよ。
なんでも年末に非常に強い寒波がくるようですね。
長野はまだ雪が溶けずにのこっていますが、安曇野・松本は雪がまったくありません。
晴天率の高い中信エリア、東信エリアに住む方でこれから新築住宅建てようとする方は、条件が許せばぜひ太陽光パネルのせるといいですよ~。
ゼロエネ補助金取れれば、ですがねー。
外壁の仕上げはしっくい左官です。
現在ラス下と呼ばれる状態ですが、
みてください!この軒先と影の関係を!
この日は冬至の前日でしたが、恐るべき日影シミュレーション。
ちょうど窓の上枠に影の先端があるではないかぁ~(#^.^#)
これこれ。
狙ってた。
いやほんと、まじで。
でもこんなにぴったりいくと思わなかった。
まるでゴルフのショートホールでピンそば2mに付けた感じ。
ところでRebornのYouTube動画みてくれた?
チャンネル登録してくれた?
あらたに「施工現場レポート」ってシリーズが始まったんですよー(*´ω`)
これからもどんどん現場の様子や職人さんの声をひろってゆきたいと思います。
跳びます!(笑)
こんばんわ。笠井でございます。(´Д`)
お待たせして申し訳ありません。先週は見学会の告知を入れたのでブログお休みしてしまいました。
さて、先々週の続きを・・・
まず、基礎屋さんに入ってもらいました。
まずは差し筋&メッシュ。これで新たに打設するコンクリートの補強と万が一既存の土間コンクリートがさらに沈下してしまっても、新しいコンクリートが沈下しないようにします。
そこにコンクリートを入れていきます。
今回のお宅は高台にあるのとユニットバスしか工事しないので人力でコンクリートを練ってもらい打設してもらいました。
毎度難題をクリアしてくれる【マルワ信濃土建】さん、アリガトウ(*´з`)
さあ!ここからはまたまたワタクシの出番!!
まずは大事な基礎断熱。
今回もReborn新築物件同様、外に面する基礎には100㎜の断熱、内部と床は50㎜の断熱を入れ隙間にはウレタンフォームを打ち完璧な断熱にしました。
最初、下見の時浴槽に足を踏み入れた時の僕の第一声は『ちびたいっ(冷たい)』でした!正直、その第一歩で断熱不良を疑いました。確実にワタクシにシオハライズムが浸透してきている証拠でもあります(笑)
ここでちょっと真面目なお話。
昨今ではユニットバス各メーカーがこぞって断熱性能を謳っていますが、絶対にそれだけを過信しないでください!特にここ長野県など寒冷地は建築工事側での基礎断熱がとても重要になります。
稀にユニットバスの基礎断熱をしない工務店さんもあります。でも笠井が個人的に言わせてもらえばその工務店がユニットバスの断熱を過信していると思います。
結論、そこの断熱をやっていないとこうなります。
浴槽に湯を貯める→お風呂に入る→次の人が入る→浴槽の湯が冷めてる→追い焚きをする→光熱費が嵩む→ECOではない
こうなると折角新築やリフォームを行ってもきれいにはなりますが冬寒いって最悪ですよね⁉
特にこれから浴室のリフォームをお考えの方はご注意ください!
さて、戻ります(^^)/
ここからは元本職の本領発揮!!
あれよあれよとユニットバスを組んでいきます。
流石オレ!ってな具合によく自分を褒めます!(n*´ω`*n)
ワタクシ褒められて伸びます!でも褒められすぎると調子にノリマス! ご注意ください(笑)
かなり端折りましたが完成~( ^)o(^ )
浴槽の上のパネルの隙間、無くなってるでしょ⁉(笑)
最後にもう一度床下に潜り、人通口を気密処理!
これで完璧!!
きっと今までと違うお風呂を実感してもらえるはず・・・
あったかいお風呂っていいですよねぇ~~(*´▽`*)
2020.12.10 笠井
長野市も今朝は初雪だったか。
日影や屋根上にうっすら積もっておりました。
冬ですねぇ。
そろそろタイヤ履き替えなきゃ。
長野市高田、S様邸3年点検を実施(11/16)
RebornのQ1.0(キューワン)住宅、第5号です。
会員No.5は、おニャン子クラブでいくとナカジー(中島美春)です。ワカルカイ?
35坪規格PLANをアレンジ。
ディプロマット屋根でドイツしっくい左官仕上げの外壁は、
まるで新築のようにいい状態を保っていました。
ディプロマットのことは本ブログでもたびたび登場してきているのでご存知でしょうが、なんと雪止めが必要ありません。
冬、雪がそれなりに積もる長野県で、このような住宅密集地では、非常にありがたいことなのです。
隣家との境界付近は、このくらいには普通になってきます。
将来的には足場を設営してのメンテナンスが必要となりますから、境界から軒先まで20cmは最低あけたいところ。
2階屋根の軒の出寸法は最低でも60cmは出す、というのがマイ設計ルールです。
ベランダの手すり壁には、当時初めて採用した、長野県産すぎ+ACQ加圧注入のファサードラタン。
無塗装、築後3年後の表情です。
好き嫌いはあるでしょうが、個人的には大好き。
蜂の巣ができるのでは?との懸念がありましたが、今のところは大丈夫そうです。
今後もRebornでは外装に、内装に、外構に、もっと木を使ってゆきたいと考えています。
フローリング:西南サクラ、自然塗料塗装。
多少の傷があっても無垢のフローリングはやっぱりいいよね(‘ω’)ノ
カラマツやアカマツ、すぎなどの針葉樹も悪くはないが、わたし的には1階はやはり広葉樹かなぁ。
メンテナンスも当分は必要ない感じ。
2年後の築後5年点検の際にまたみてみようかな、と。
このお宅で、もう一つの挑戦がありました。
大判三層パネルをそのまま建具にしています。
反りや歪みが恐怖でしたが、これまた思惑通り動きはスムースでした。
コイツは、はっきり言って使えます!
2階のホールにこたつがありました♪
ピンクの畳(ダイケン畳=和紙でできています)とピンクのパネルヒーター。
まったり本を読むにはもってこいの場だなあ。
この家は40代のご夫婦と女子高生、女子中学生、男子小学生(低学年)の5人家族。
おそらくここは女子たちのサロンのような場所なのではあるまいか。
瞼の裏に見えるぞー、女子3名 vs. 男子2名の家族間の構図が!(笑)
女子サロンから180°反転、学習コーナーが。
本来の規格PLANにはここにトイレがあるのですが、
「う~ん、トイレは2階に要らない!」というご英断により、サロンの一部に吊り本棚、カウンター&パソコン、おそらく洗濯物もここで室内干しできましょう。
なかなか機能的なスペースが生まれています。
2階にトイレがあるのが当たり前になっている昨今ですが、
めったに使わないのであれば、割り切って、こんな風に利用頻度の高いスペースにしたほうがよいではないか!
という考え方もかなり有力に思えてきます。
ここで有益な情報を得ました。
全館冷房で設置した階段上のエアコンの”効き”について。
エアコン1台で1、2階双方を賄う方法はいろいろあろうかと思いますが、冷房用の冷たい空気は意外にも1階になかなか降りてきにくい、ということが分かっています。
冷たい空気は「粘っこい」、という表現をしている方がいました。
暖房としての暖気は、連続運転で次第に拡散し、家全体が±2℃くらいn環境にはすんなりなりますが、冷房冷気はサーキュレーターや扇風機をつかって強制的に拡散させないと冷気が家じゅうに広がってゆかない、という意味です。
三菱の霧ケ峰にはムーブアイ、という温度感知センサーがついているので、おもわず自動モードで運転させてしまいがちですが、
冷房時は、風の向きを強制的に直下方向へ。設定温度は27℃くらいで、風量を上げてつかってみると、吹抜がなくてもかなり1階に冷気が降りてくるそうです。
最近は小さくても吹抜を設けて空気が循環するようにする設計を心がけていますが、音の問題や床面積をマックスで使いたいなどで反対される方も少なくありません。
1階にもエアコンをつけてしまえば、この問題はすんなり解決はしてしまうので、
ムキにならず、吹抜がなければ設計上1,2階に付けちゃってますがね、最近は。
あれよあれよと、もうすぐクリスマス。
今年はジッカに帰れないかなぁ。。本、いっぱい買っとこ。
2020.12.5 Reborn塩原
築75年、古民家といってよいでしょう。
終戦の年、昭和20年に建てられた記録が残っています。
佐久穂町古民家インスペクション。
誰も住むことが無くなったこの建物を、どうやって活かすのか?
その検討材料とすべく、耐震性や断熱改修検討をしながらの診断となります。
過去にたびたび増改築が繰り返されてきたようです。
延床面積が200㎡を超えています。
こちら露出している土台の端部。裏玄関入口付近。
過去ノーメンテナンスだと思いますが、ほぼ地面の高さと同じ位置のためか、劣化というか風化が進んでいました。
人工ではつくれない、何とも言えない風合いでワクワクします。←ある意味病的(笑)
腐っているわけだはないことを軽くたたいて確認。
さあ、今回はどんな建物かな?
裏玄関の引き戸を開けた途端、のけぞりました!
はく製です。
も~っ、やだな~(‘ω’)ノ
調査依頼主さまの悪意を感じます(笑)
置き場所にこまっているようなんで、
もしほしい人がいましたら、塩原までメールをください。
交渉できると思います。
外壁はしっくい仕上げ。
相当な腕前の左官職人の手によるものかと思います。
まっ平に仕上がっていました。
残念ながらクラックや剥離が見られますが、75年ノーメンテでこの程度なら「スゲーなー」と思ってしまうのは私だけ?
先日ユネスコの評価機関が、宮大工や左官職人ら、たくみが継承する「伝統建築工匠の技 木造建造物を受け継ぐための伝統技術」を無形文化遺産に登録するよう勧告したと発表しましたね。
嬉しい限りです(‘ω’)ノ
室内のしつらえも立派。
こういう写真だけを見て、
「わぁ~、古民家ステキ!」
といって飛びつく人もいるんでしょうが、しかし、ここに暮らすとなると話は別。
隙間風、ムカデ、カメムシのオンパレードです。
当然断熱材なんか一つもなくて、冬は地獄のはず。
畳をはいで点検口をつくり、覗き見ると・・・汗
カビ?
ほこり?
謎のグレーの世界が待っていました。
コンクリートの基礎なんてものは存在しておらず。
石の上に土台が置かれ、柱が立っています。
しかし、傾きないんだよなー、これが。
日本の匠はすごいよね!
畳を何枚かめくりましたが、囲炉裏がたくさん発見されました。
およそ各和室にあるのではないのか。
しかも1つの石を丸くくりぬいてある・・・汗
畳の下の板=粗床~あらゆか:松の板も75年前に施工されたはず。
まったく問題なし!
この板がプラスチックや新建材(合板やパーティクルボード)など接着剤でできてるものだったら一体どうなってしまってるのか?
現代のように、床下がコンクリートで覆われていれば心配はあまりないですが、地面が露出し、湿度の影響を受けるようだと、ボロボロになってしまうのでは?
出窓の天板にステンレス板が張られていました。
夏はここで焼肉ができるかもしれません。
斬新!
新築した昭和20年にはなかったそうですが、その後住人の人がDIYでこのステンレスを貼ったそうな。
劣化対策をしつつ、冬はここを集熱装置にしていたのではあるまいか?
2階の南面の窓をぶっ通しで出窓にするのって、この時期の流行だったのか。
過去にも同じつくりを見たことがあります。
雨樋がプランターになってました。
これは何かに応用できそう。
などと考えてしまう妄想癖。
このインスペクターの脳みそ、なんとかならないんでしょうか。
2020.11.21 Reborn塩原
※インスペクション実施日:11/13
しっかり秋が深まって参りました。
票も深まってきました。(イッタイドウナットルノダアメリカヨ!)
コーヒーは深い方が好き。読書が趣味のしおはらです。
行く先々で紅葉をたのしませてもらってます。
ここ数日、朝の気温がグンと下がりました。一気に紅葉がすすんだようです。
昨日は木を枯らす風も吹いたようで、まことによろしい季節ですな。
さて、長野市大豆島のリノベーション現場。
工事開始より約1月半が経過し、年内完成を目指していますので、進捗が気になって日曜日にひっそりと現場確認へ―
この案件は、Nさんご一家(40代夫婦+高校生男子、中学生女子)が、これまで賃貸で暮らしていた一戸建て住宅を、土地付き中古住宅として大家さん(オーナー)より売買で購入。
塩原によるインスペクションを経て、長期優良住宅化リフォームとして補助金を受けつつ、全面的にリノベーション(機能回復。耐震、断熱、劣化対策、水廻り全更新)を目論んだ工事となります。
すべての資金を金融機関から借り入れ、住宅ローン減税も適用になります。
増築もなく、構造はいじらないので、いわゆる「模様替え」に該当し、建築確認申請も必要ありません。
モルタル+吹付塗装の外壁をそのままに、断熱材を付加。
樹脂サッシをあらたに設置し、床・天井ももちろん断熱施工。
間取りの変更も行い、生活の利便性・快適性をアップさせ資産価値の飛躍的なアップを目指します。
これまで長年暮らしていただけに、リフォーム計画は非常にイメージしやすかったことでしょう。
一般的に、中古住宅の購入にあわせてリフォームするのは常ですが、
「貸家を買い取りリフォームする」
大家さんにとっても、賃借人にとっても、双方にとってメリットがあったようです。
しかし、今年の春先、つまりこの中古住宅を買うか買わないか検討している段階で、買主の気持ちを揺さぶる事件が—
私がインスペクションを行った際に、非常に大きな懸念事項が発見されることとなりました。
このことは過去ブログ「床下でごきげん斜め。」で綴っているのですが、基礎が爆裂している個所が4か所もあったのです。
この工事が非常に予算上大きくのしかかります。
本来であれば、このようなインスペクションの結果をオーナーさんにも伝え、修繕に要する費用に応じた値段交渉が出来ないとフェアな取引と言えないのですが、
日本の不動産取引の世界では、いまのところなかなか難しいようです。
「現状渡し」
その一言で片づけられてしまうこともしばしばで、そんな状況を行司としてはいるべき仲介業者もなかなか存在しないようです。
写真はその爆裂部分を修繕すべく、まずはグラインダーなどの工具を使って基礎コンクリートを斫り、錆びた鉄筋を研磨している様子。
既存の基礎に新たにケミカルアンカーで鉄筋をぶっ刺しています(「挿し筋」といいます)
なぜこんなことになってしまったのか?
一言でいうと、新築時の基礎の施工不良。今や鉄筋が中に入ったコンクリート基礎は当たり前ですが、
コンクリートの表面から4cm以上中に鉄筋が埋まっていないといけないのです。
これを専門用語で「かぶり厚」と言っていますが、正常な基礎は鉄筋にコンクリが4cm以上の厚さで覆われいるわけです。
これにより鉄筋が錆びにくくなり、つまり鉄筋がコンクリで被覆されているのです。
この家ではかぶり厚さがなんと1~2cmほどの箇所があり、あるいは鉄筋が基礎からはみ出てしまっているところも存在していました。
鉄筋は次第に空気中の酸素や水分で錆び付き、膨張します。
やがてはコンクリートを割るに至り、基礎が爆発したように破壊されてしまうのです。
鉄筋を横に挿し筋によって添えたあと、型枠(かたわく)を立てます。
その中にコンクリートを流し込み、爆裂した基礎を補強するのです。
骨折した際にギブスをしますね。
応急処置として、棒を添えてテープでぐるぐる巻きにしたりします。
イメージはそんな感じ。
巨大地震に備え、大地が揺れた時、基礎が破壊されず、木造の建物を支え続けることが目的です。
考えてみると、新築でもリフォームでも、地震に備えて設けられる部材・部品のなんと多いことか。
地震に限らず台風や火災、雷、水害など、いわゆる緊急事態に備えるがあまり、莫大な費用と労力をかけているのが現代の家づくり、いや建物全般であると思います。
果たしてどこまでやっておけばいいのか?
その問いに対する答えは、各自(住人あるいは建築士)まちまちであるのは当然といえば当然ですが、
これだけ自然災害の多い国=ジャパンですから、命にかかわることでもあることは確かです。
その時になってみないと今回のこの補強工事の実効性は確認されないわけですが、安心や安全がお金で買えるともいえるわけで・・・。
ああ、また笠井君から話が長い! と言われそうだわ・・・(笑)
とにかく今回はしっかり補強させてもらいました。はいおしまい。
話変わって、今年のRebornの年末配布のカレンダーはヤメにしました。
かわりにこんな恥ずかしいものをつくりました!(女子社員による企画会議の末に)
リボーンオリジナル軍手!!
コロナだけに?
藁をもつかむ!?
いったいなぜ軍手??
欲しい方、メールください。
たくさん発注したみたいなので、たぶんもらえます(*´ω`)
2020.11.5 Reborn塩原
11年前、前職の工務店で建てさせていただいた小布施町のTさま邸へ点検に―(10/25)
これが当時の竣工写真です。
なぜか今とテイストがあまり変わりません(笑)
無垢の木を多用し、外壁はしっくい左官仕上げ。
倒産・解散してしまったのが10年前。
Tさんは同い年の施主でした。
個人事業主として設計事務所を構えていた7年前に緊急事態で訪問して以来、
11年という月日をお互いに振り返りながら、点検というよりも報告会のようになってしまいました(*´ω`)
11年前にもすでにDIY内装仕上げを実施していました。
今でもはっきり覚えています。
ダイヤトーマスという左官材料で、石膏ボードの継目やビス頭にパテ処理をし、Tさんの友人を交えてのお盆休み。
いまから思えば、今の私の家づくりの源はこの時すでに根付いていたのかもしれません。
11年後ー、
ずいぶん色が変わりましたね(‘ω’)ノ
小学生だった子供達は大学生と専門学校生に。
他人の子供の成長には毎度驚かされます。
そして、「きちんとした建物をつくっていてよかった」とも。
そうかそうか、当時はYKKの樹脂サッシでしたな。
プラマードU、っていったっけ。
窓のまわりに木で額縁を回すのはログハウスの流儀。
この時は当たり前だと思っていたんですが、カントリーテイストのマストアイテムなのかも。
耐震等級、という考えはこのころあまりなじみがなかったはずですが、壁の配列、水平構面の構成部材をざっと見たところ、ちゃんと等級3がでているように思います。
当時たしか、キッチン組立てにきた職人さんが、実は小中学校の同級生でびっくりした記憶があります。彼とはその後もまれに現場で再会します。
彼もまた、47歳になっているハズです。
2020.10.29 Reborn塩原
☆彡今週末、完成見学会開催の会場の様子動画を追加(YouTube)
☆彡施工事例に、長野市稲里町リボーンのNさま邸を追加
秋に聞きたい曲ナンバーワンは?
私はアリスの「秋止符」かな・・・。
本性はド根暗でドMの塩原です(*´Д`)
長野市リノベY様邸、3年点検に行って参りました。
夕方4時からの実施でしたので、あっという間に薄暗くなります。
軒ゼロBOX型の外装は樹脂サイディングでして、ファサードにレッドシーダー+ウッドロングエコの天然木をアクセントとしております。
3年前の当時はあくまで住宅として耐震・断熱・水廻り同時改修リフォームをしましたが、その後一部を用途変更をして学習塾を経営されています。
大通りに面しているので、騒音の問題や排気ガスの影響はいかほどか?
リフォームの計画をしている当時、設計打合せの際に、
「道路からの雪ハネがあるので、むしろ板張りの方がよいのか?」
という提案がYさんよりあり、その時点で板張りの外観が一部に採用されました。
近頃やけに板張りが多いぞな、と塩原を疑った目でご覧いただいている諸兄殿、
実は塩原はもうずっと前から板張りをじゃんじゃん採用しているのですよ、うっふっふ。
気になっていた外壁=樹脂サイディングの汚れは・・・。
ほとんど、いや全くと言っていいほど気になりません。
やはり樹脂サイディング、優れものです(‘ω’)ノ
これまた設計打合せ時にさかのぼってエピソード申しますと、
最初に樹脂サイディングを提案する際に、カットサンプルを持参して打合せに臨みました。
はい、こちらになります、とサンプルを見せたら、Yさんは
「はあ? ないない。これはないわシオハラさん!論外!」
という回答でした。なにしろ厚さは1mmほどでしょうか。恐ろしいほど「ちゃち」なのです。
即座に却下。テーブルの上から樹脂サイディングのカットサンプルは退場です。
それでも次の打合せの際には「いいかも」にかわっていったのです。
このあたりが塾経営者、Yさんの研究熱心な姿勢のあらわれか。
色の退色がない。
コーキングレス。
軽い。
不燃性あり。
耐凍害etc・・・
いいことづくめ。弱点はやはりその価格か。出口は¥6,000/㎡程度に。
しかし車通りが激しい通りに面してもなお、まったくと言ってよいほど劣化の様子が見られません。
屋根も伸縮棒によって撮影。
こちらはいまから12年後をめどに再塗装する必要があります。
「樹脂サイディングは塗装する必要がないのか?」
「はい、ございません」
この緩い勾配の屋根ならば、足場がなくても塗装はできますが、外壁は足場がないと当然ながら無理。
そこで初期投資は少し余計にかかるが、のちのメンテナンスコストを考えれば樹脂サイディングがよいでしょう、
ということで採用になったのであります。
この状況下でも塾の経営は順調だそう。
この家をリノベする前は、別の賃貸スペースで塾を経営されてましたが、
自宅で行うことによって当然家賃分が浮くわけで、その金額で住宅ローンを使ってリフォームを実行。
当時はまだレアケースだったはずですが、今後リモートワークが増えてゆくでしょうから、
自宅の一部を仕事場と兼用する動きは活発になってゆくことでしょう。
かくいう私も10年前に独立開業した際、一時的に自宅を設計事務所として活用していました。
(書斎~がなんとあるのです!1坪ですが)
しかしとにかく手狭でしたので、1年ももたずに近くに賃貸事務所を借りたのですが、
あの時ガレージ上のデッキテラスをぶっ壊して、10帖ほど室内を増築する手も考えました。
う~む、でもその時そうしていたらおそらくReborn誕生は無かったかなぁー。
2020.10.24 Reborn塩原
昨年のことがありますから、台風情報にヒジョーに敏感にならざるを得なかった今週も終わりました。
信州産ふじリンゴも今年は大丈夫そうです。
ヨカッタヨカッタ(*´з`)
安曇野市Tさま邸基礎、配筋検査。
前日ものすごく雨降ったはずですが出来てるのか?
あー、やっぱり!(泣)
鉄筋工事は終わってますが・・・汗
このあと水中ポンプで汲み出しをしてもらいましたが、昨年のような台風だったら、このまま鉄筋や型枠ごと流されてしまう可能性すら。
あー、おそろしやおそろしや。
発泡系断熱材で基礎をくるんだ家が、昨年の台風で「浮力によって建物全体が動いた」などという情報も入ってきており、
それもまた恐ろしいことではあります。
(Rebornは床断熱工法が標準です)
配筋検査は無事合格。来週月曜には予定通りコンクリートを打設します。
それにしてもデカい!
今回のQ1.0住宅は、ヒラヤ風2階建てなので、1階:2階が72%:28%の面積割合です。
それゆえ、基礎(屋根も)の面積が大きくなります。工事単価(坪単価)も10~12%程アップするのが常です。
それでもなお「ヒラヤ」が人気なのは、
1、家の中での移動が楽
2、上下階の音の問題がイヤだから
3、歳をとって2階に上がれなくなった時のことを思うと・・・
4、庭やテラスなど外部空間と繋がった生活がしたい
5、隣家、特に北側の家にできるだけ日照を分けてあげたい
6、耐震上、有利
などが考えられます。もちろん2階建てのメリットもあるわけで、
1、眺望がよい
2、採光、通風がよい
3、土地の有効利用、ひいてはコストパフォーマンスの良さ
4、水害に遭ったとしても2階に避難できる
など。
この両者のイイトコどりをしたのが、こちらの家のような「ヒラヤ風2階建て」ということになります。
今後、ある種ジャンルとして成立しそうなので、なにか良い命名をしてあげたいと考えています。
「ヒラヤ的」?、
「セミヒラヤ」?、
「ヒラヤ風2階建て、キューワンソースを添えて」?、
「ヒラヤクワガタ」?、
「ほぼタイラ」?
あー、いかんいかん。いつものクセが(笑)
お、「バンガロー」ってのいいな。
「バンガロー・ネオ」?、
「がんばろう・バンガロー」?、
あァ・・・、だめだな今日は。
「七三分け」?、
「アンチ総2階」?、
「あずみのスタイル」?、
「ちょっとだけ2階」?
・・・汗
まあ、とにかく個人的には1階面積割合が70%以上になる家について、今後なにかしらで呼んでいきたいと思います。
(ニゲタぞ)
どなたか、なにかいいネーミング、教えてください<(_ _)>
とにかく、基礎はでっかいけど、区画が単純な長方形で凸凹がない、
みなさんにはそこに着目いただきたい!
2020.10.10 Reborn塩原
※10/18が試験日のため、10/13、15、17のブログは私以外のスタッフにて記事アップします。
10年ぶりにOB宅を訪れました。
紅葉しはじめた茅野市の山中。
「あぁ、そうだそうだ。こんな暮らしをしたかったからこの業界に入ったのだ」
25年前の就職活動を思い起こすログハウスライフ。
当時長野県内だけでも97社あったログハウスメーカー。
そのすべての会社に求人募集がないかどうか、あれば連絡をほしい旨のお手紙を送ったっけなー(*´з`)
返答があったのはわずか3社。そのうちの1社に入社したんですが、従業員3人の小さな小さな長野市のログハウス会社。
わたくし塩原は松本市出身でしたので、松本市内の中堅ゼネコンからも内定をもらっていたのですが、迷った挙句にその小さなログハウスメーカーに就職することにしたのでした。
その根っこにはドラマ北の国からの影響による、山小屋暮らし。
この家を現場担当し、竣工したのは12年前。
その2年後小さなログハウス会社は倒産に至ってしまったわけですが、
こうしてまた変わらず再会できること、感無量です。
丸太材を柱や梁に用いたこの工法はポスト&ビームと呼ばれ、当時でQ値1.6前後でしたから、現行のUa値だと0.4前後。
かなり高断熱高気密なログハウスをすでに実践していたのでした。
南側に切妻を向け、深い軒の出に外部天窓、大開口サッシ。
暖房は薪ストーブとパネルヒーターを双方導入していますが、薪ストーブばかりでパネルヒーターはほとんど使っていないとのこと。
低いプロポーションで構造的にも安定感があり、外壁は左官仕上げ、屋根はディプロマット。
12年経ったいまでも定番仕様ばかりです。
基礎Hが高いため、デッキテラスの下が上手に活用されていました。
また、基礎立上りにもカルチャードストーン(セラミック製の擬石)を貼り込み、リッチ感がグーンとアップ。
やりたいけどなかなかできない
を実現しています。
建物もよいが、お庭が実にいい。
日本の建物は残念ながら年月とともに資産価値が落ちてゆきますが、ガーデンは木が育てば育つほど、手を入れれば入れる程価値がどんどんあがってゆきます。
文字通りさまざまな植物が、生活に花を添えています。
つつじが真っ赤になり、カラマツがまっ黄色に。
さらさらと冷たい風に木の葉が道を転がる音。
実によい!
あー、これこれ。
いつかは絶対に!!
2020.10.3 Reborn塩原