メンテナンス日記 | 株式会社Reborn(リボーン)

富山南砺市・5年点検

IMG_0543-1富山県南砺市のF様宅・5年点検へ。

3年点検以来ですから約2年ぶりです^^

「こんにちは!ご無沙汰しております。

いやぁ~、富山はあったかいですね~♨」

ってご挨拶したら、「えぇ~?今日はちょと寒いわよ」って。

今年はこのあたりも雪が少なかったそうで、すでに春を迎えている様子です。

「庭にいろんな鳥がやってきて、見てるとあっというまに一日が過ぎちゃう」

そう笑顔で話してくれたFさんは御年77歳。喜寿です。

IMG_0525そう5年前、ここには寒すぎる・広すぎる2階建ての鉄骨の家がありました。

Fさんの息子さんの家を金沢市で新築したのがご縁で、

「一人暮らしの母が心配。暖かい家で余生をゆっくり過ごしてもらいたい」

ということで資金援助があったのかないのかは知る由もないのですが(笑)、

とにかくこうして全室20.7℃の快適な室内で裸足(靴下)で暮らしているご様子です。

 

DSC_8757-1延床面積26.7坪の平屋は、一人暮らしでは少し広すぎるか。

勾配天井のLDKと水廻りに加えて寝室6帖+ウォークインクローゼット、

そして客間用和室4.5帖と納戸&シューズクローク4.5帖がコンパクトにまとめられています。

整理整頓、とても丁寧な暮らしぶりです。

質問、「この5年の間の一大事件は?」

「3年前に膝を怪我しちゃったことかな」って、屈託のない笑顔でたくさん話してくれました^^

 

DSC_8836-1愉しみはやっぱりお孫さんの成長なんだそう。

折り紙が得意なんだそうで、リビングの飾り棚にたくさんありました^^

すばらしい!

膝を怪我しちゃってからはなかなか旅行にも行けなくなってしまったんだそうで、

「自堕落極まりない生活」とおっしゃっていましたが、朝はラジオ体操をして、草取りをして、

鳥を眺めながら昼食。陽気が良ければお昼寝。うわぁ~ウラヤマシイ!!

 

 

DSC_8828-1まごちゃんグッズコレクションのなかでも、お気に入りがこれなんだそうです。

年末年始には子供たち、孫たちを一斉にこの家に召集したそうですが、あいにくインフルエンザになった孫ちゃんが!

全員がそろうことはなかったそうですが、ぜひ今年の長~いゴールデンウィークには、一年遅れの喜寿のお祝いをしてあげてくださいね(*^-^*)

 

DSCF7409ちゃんと定期点検してきましたよ^^

白アリ10年保証の延長お手続きは、床下点検が必須です。

Rebornではその前身であるしおはら住宅デザイン設計時代からも、シロアリの防蟻消毒を基本的に行っておりません。

替わりに、Joto(城東テクノ)という会社の製品を使用することで、10年間の保証書を発行しています。

キソパッキン工法によるこの保証は、引き渡し後5年目に床下と建物外周の点検を行い、シロアリの発生有無だけでなく、床下への通気障害物がないかどうか、雨漏りがないかなども点検必須項目です。

次回は保証期限が切れる5年後の10年点検。その際にも同様の点検を実施し、¥30,000支払えば延長手続きが行えます。

 

DSC_8806-1キッチン、洗面、洗濯機、トイレ、浴室などの水廻りの下は要注意。

加えて玄関ドアの脇や玄関框(かまち)は被害の多い部位です。

そのあたりを念入りに調査するわけで。

ところで洗濯機がない脱衣室ってなかなかよいかもしれません。

洗濯機は南側のサンルームに。

タオル掛け兼用の掛けパネルヒーターでこんなのもできますよ。

 

DSC_8749-1富山ではもうツバキの花が咲いていました。

花のある生活って、すてきです^^

家づくりの仕事っていい仕事だな~

F様邸の過去のブログ記事はこちら

 

2019.3.16 Reborn塩原

 

 

築50年木造インスペクション

Exif_JPEG_PICTUREなつかしい佇まいが残る木造平屋建て住宅のインスペクション。

木製サッシに一枚ガラス。

登記簿によると昭和43年新築ですから御年50歳。

半世紀経っているとはいえ、丁寧につくられた木造建築というのはちゃんと残るんですね^^

イイモノを診させていただきました^^

南面は開口部だらけではありますが、南庭の家庭菜園とつながり、洗濯物干し場としても機能的に使われてきました。

Exif_JPEG_PICTUREいわゆる真壁(しんかべ)と呼びますが、外部に柱や土台、梁の側面をあらわしにするつくり。

地震の横揺れに抵抗する筋交いも外観に意匠としてみせ、外壁はツートンのしっくい左官仕上げ。

この時代にしては基礎が高く、土台の腐食もありません。

いたるところにつくり手の丁寧さが感じられ、内申点は申し分ありません(笑)

平屋の共同住宅として、同じ間取りの住戸が2棟(長屋形式でミラーリング状態)連続しています。

いったいこれまで何組のご家族が、この家で暮らしてきたのでしょうか。

 

Exif_JPEG_PICTURE障子から差し込む光。

使い古され風化が始まっている畳。

あちこちが剥がれた繊維壁。

これぞまさに昭和の風景そのものではあるまいか。

「こういう風ではなかなか借り手がつかない」

というご相談からのインスペクションで、若い人が長く暮らすことができ、冬あたたかく、手のかからない住戸にしてほしい、そんなご意向にこたえるべく。

 

Exif_JPEG_PICTUREこの時代流行っていたセメント瓦はシンプルな切妻屋根で、ズレや割れはありません。

しかし、表面は風化が始まっており、この先メンテナンスなしで30年耐えられるのか?

過去に何度も塗装を繰り返してきたそうですが、予算が許せばディプロマットに葺き替えたいところではあります。

大家さんの身になって考えると、とにかく維持管理がかかるようなものは避けたい。

でもそういったものは得てして高い。家賃大幅にあげちゃう? だがしかし、

出たり入ったりではなく、できるだけ長く入居してもらうには、家賃もできるだけ抑えたい。

大家さんの頭の中は、様々な思惑が頭のなかをぐるぐるしており、結局はそろばん勘定もせざるを得ず、

かといって初期投資を抑えればなかなか入居者が決まらない・・・。そんな事情、こちらとしてもよく分かります。

 

Exif_JPEG_PICTUREとにかく、貸主も借主もウィンウィンになるところを目指して計画を練るべく、

今日のところは床下に潜るほかはないのです^^

やっぱり床下点検口がなかったので、畳の下の板をめくって失礼します!

ひょっとしてこの家を修繕するだけの埋蔵金が眠っていまいかと毎回緊張するのですが、

残念・・・今回は、軟式ボール×1でした。

でもよ~く考えてみると、「なぜボールが・・・?」

DSCF7293しかもC球・・・

ひょっとして小学生棲んでました?_?

お~、こわいこわい@(*_*;@

2019.2.26 Reborn塩原

 

 

フローリングの樹種は何が?

IMG_9827「フローリングは何がよいのでしょうか?」

というご質問をよくいただきます。

世の中では合板やMDF基材で突板(つきいた)と呼ばれる1㎜に満たないスライス板や精巧に木目を再現したプリントシート張りのフローリング(=複合フローリングとかカラーフロアと呼ばれています)が主流です。

最初にお話しするのは、”とにかく無垢材がよいのではないか”

大工さんたちはヤダがりますがね(笑)貼る手間が倍以上かかりますから。

 

IMG_9830最近リボーンでは2階のフローリングの下張りに石膏ボード12.5㎜を張っています。

企業秘密だったんですがここで暴露します。(すべての家で張っているわけではありません)

いくつかの役割を兼ねています。

1、電気配線のスペースを確保するため

2、防音性

3、万が一家の中で火事を出した場合、燃えにくく、逃げる時間を増やす

4、ごみの減量

石膏ボードは非常に安価でありながら、高い防火性能に加え、加工がしやすく、いろいろな仕上げの下地となります。

石膏ボードはいまや使わない建物はない、というほど現場にとっては必須アイテムで、吉野石膏というメーカーが独占的にシェアしています。

床用には一般の石膏ボードよりもハード(固い)ものの発売がありますが、下に厚手の合板(ネダレス合板)が水平構面構造材として張られており、

すでにかなりハードなつくりになっているので大丈夫だろうと判断しています。

IMG_9875石膏ボードは壁だけでなく、天井にもかなりの確率で採用されています。

皆さんの家の天井はおそらくビニールクロスや、ぼつぼつがついた45cm巾くらいのボードが張られていることが多いのではないかと思いますが、あれも石膏ボードがその下地となっています。

それに対抗して、無垢材の天井はどうか。

残念ながら長野県産・国産のものではないのですが、米杉無節の天井の美しさをご覧ください。

カナダ杉、またはウエスタンレッドシーダーといったほうが分かるでしょうか。

この感じが若い人を中心にまたブームになっている感触があります。

色のちぐはぐさが魅力であり、クリアー塗装をすると独特の発色の良さがあります。

 

IMG_9877このお宅では、リビングの内壁に、アクセント壁として、ローズマホガニーという無垢の木を張る箇所があります。

この木も残念ながら外国産ですが、

色のちぐはぐな感じといい、高級感のある重厚な木目で非常にステキ空間に仕上がること請け合いです。

Rebornではオリジナルの玄関ドア=eZドアを作っているのですが、最近かなりこのローズマホガニーを張ったものの出荷が多いです。

 

DSC_0037話は戻ってフローリングの樹種は何がよいのか?

あくまで私見ですが、木目が嫌いでなければ、やはり硬い木がよいのではないでしょうか。

ナラ(オーク)

カバサクラ(バーチ)

カエデ(メープル)

クルミ(ウォールナット)などです。いわゆる広葉樹と呼ばれるもの。

 

Exif_JPEG_PICTURE硬い木は肌触りは冷たく感じます。

裸足で生活をするとなると、ひのきや松など軽い針葉樹のほうが温かく感じます。

表面の温度は同じでも重い(比重が大きい)もの程冷たく感じるというのは、普段注意深く観察していると普段の生活の中で理解できると思います。

石やタイルなんかはもっと重いのでさらに冷たく感じます。

桐のフローリングやじゅうたんなんかは軽い素材なので、かなり温かく感じるハズです。

しかし総じて言えるのですが、軽いものはたいてい柔らかい。

床は常に摩擦や衝撃、曲げ、落下物などにさらされるので、やはりある程度の硬度は必要なのではないかと考えています。

20数年無垢板を採用し続け、大工さんに無理強いをしながら(笑)出した今のところの結論です。

もう少し歳を重ねたらまた変わるかもしれませんが、子育てをする環境を考えると、あるいは将来的に転売や貸家など自分以外の人に受け入れてもらうためにも必要なのではないでしょうか。

家というのは自分のもののようであって、長い目でみるとそうでないともいえるのです。

 

170611_098しかし硬い木は金額もハードです泣

Rebornでは、2階の床をある意味妥協して針葉樹を張ることが多いです。

パイン、ひのき、カラマツ、アカマツ、すぎなどがそれにあたります。

これらの針葉樹は、裸足での足ざわりはまことに良いのですが、

とあるOBのお子さんから「殺人フローリング」と言われました。

経年で、ささくれが発生し、足の裏や指先にブスッと…泣

私の自宅はカラマツですが、娘にも言われたことが確かにあります。

さすがに「殺人」とは言われませんでしたが^^;

広葉樹だとささくれやトゲが出ない、ということではありませんが、

樹種の特性として針葉樹のほうがかなり発生しやすいとは思います。

無垢フローリングは5年に一度程度、自然オイルをふき取り仕上げでメンテナンスすることが原則ではあります。

私の自宅は10数年たちますがまだやっていません。今年の3月、娘の受験が終わったら、家族総出でやってみたいと密かに考えています。

2019.2.16 Reborn塩原

ネズミ捕り

DSCF7257長野市内・中古住宅をインスペクションしました。

残っていた書類によると、築37年→昭和55年に建築確認済証が発行されています。

いわゆる既存不適格住宅と言われているんですが、昭和56年6月1日に建築基準法の新耐震基準が施行されたため、

昭和56年5月31日以前に確認済証が発行されている住宅は、一般的に耐震性が低いとされています。

なるほど、この日を境に耐力壁と呼ばれる耐震用の壁が少し増えることになります。

このブログを読んでいただいている方の中で、もし昭和56年以前に新築した家に暮らしている方がいらっしゃれば、ぜひ市町村が窓口になっている、無料耐震診断を行ってください。

 

Exif_JPEG_PICTUREDSCF7238外からは見たときには「それほどでないかな?」と思った床下換気口(地窓)脇のクラック。

タイルによって発見はなかなかできませんが、床下に潜ってみるとこんなに大きな割れがあるました。

インスペクション(既存住宅現況調査)のガイドラインでは、

”床下点検口より覗いて状況を確認する”とされていますが、床下や小屋裏など普段誰も目にすることができない箇所は、潜れる範囲はできるだけ調査するようにしています。外側はさまざまな物品やデッキ、犬走り土間コンクリートなどで発見が困難です。

また、このお宅もそうでしたが、基礎の外側には化粧モルタルと呼ばれるファンデーション(モルタルデスガ・・・)で基礎の状態が良く分からないことしばしばです。

「建て替え新築すべきか? リフォームでいけるのか?」

の判断をする際、非常に大きな要素が基礎の状態だと思うのです。

調査する側としても、正直、調査中はずっと心が揺れ動いているはずです。

リフォームで対処する選択をし、解体を進めていったら

「やっぱりこんなにたくさん想定外があるんだったら、建替えたほうがいいのでは?」

という風にならないためにも、床下は時間をかけて、しんどくても調査を念入りにすべきです。

 

IMG_9777脱衣室からお風呂に入るドアの枠には、明らかにシロアリ被害の痕跡がありました。

ならばこの直下の土台はそれなりに被害を受けているわけで、

「どのくらいやられているのか?」を依頼主側はかなり気になりますよね。

でも、インスペクションガイドラインによる”床下からのぞける範囲からの調査”で、この明らかに蟻害があった場所が見えない場合もあるわけで、調査をする義務も本当はないのです。

最終的には被害状況の全貌を知るには、浴室全体を壊してみないと分からないわけですが、

あとはもう調査する人の自主性と先見性、それに経験値に頼るほかはありません。

 

DSCF7215もちろん行きましたよ!(笑)

でもぱっと見にはそれほどの被害状況ではありません…。

そこで、転がっている石を握りしめて打診検査。

・・・、やられてる・・・汗

キャベツを叩いているような感触、そしておが粉ぽろぽろ・・・。

 

DSCF7225侵入経路は異なりますが、ほかにもシロアリがいた痕跡を発見。

こちらはそれほどでもない感じ。リンゴを叩いた感触です(笑)

こいつらの悪いところは、決して自らの存在をアピールしないところ。

こんなにも地球上の有機物を分解し土に戻すという離れワザを持ち合わせているのに、決してそれを自慢しない、見せない、誇らない(笑)

 

IMG_9798天井裏もぜひ”点検口から身を乗り出して観察できる範囲”にとどまらず、行けるところまでは行きたいところ。

そうはいっても、天井を踏み抜いてしまったり、おもらししてシミを作ったんじゃ元も子もない。

ガイドラインでは全域調査は義務にしていません。

IMG_9824 IMG_9805床下もそうでしたが、天井裏も断熱材があるところとないところが混在していました。

気流止めは当然ありません。ちなみにインスペクションは断熱材の有無やその施工精度などはまったく調査対象になっておりません。今後は省エネリフォームの時代ですから、ぜひ主要構造体や雨もりのみに焦点があるインスペクションではなく、

断熱材の有無や施工状況を調査する、省エネインスペクションも同時に行うべきかと思いますがどうでしょうか。

耐震性や雨漏り診断はとっても大事ですが、そこに暮らす人にとっては、一歩進んで暮らしやすさを手に入れたいというニーズがあるハズだからです。

天井に気密性や断熱材がなければ、フタをしないポットみたいなもので、全然その部屋あったかくならないですからぁ~~~~。ザンネーンッ!

この家の木構造は比較的しっかりしていました。問題はやはり基礎か?

やはり日本の大工さんの技術って相当レベル高いと思います。

ある意味足りないのは断熱材の施工に関する知識だけじゃないのかな。

 

IMG_9816天井裏に仕掛けられたネズミ捕り。

平成生まれの方にはなじみがないか?

あいにく捕獲されていませんでしたが、定期的にここを確認しに来た住人がかつてはここに暮らしていました。

「気流止めを行えば、おそらくネスミはここには来れないのではないかと思われます」

ってインスペ調査報告書に書くべきか?(笑)

 

 

それにしても最近、調査中に独り言が増えました。

床下狭くてキツイ、屋根裏何者かが潜んでいそう、今この瞬間巨大地震が来たらどうしよう・・・。

おそらく自分自身、恐怖を紛らわせているんでしょう(笑)

2019.1.29 Reborn塩原

Ua値だけでは燃料費はわかるまい

阪神淡路大震災から24年の月日が流れました。

犠牲者が6000人を超える未曾有の大震災でしたが、あの時を境に、日本列島では巨大地震が相次いで起きています。

今年もRebornでは、新築の全棟を耐震等級3を目指し、1棟でも多くの耐震性の低い既存住宅をリ・ボーンしてゆきたいと考えています。

 

CIAW8512さて、これからが冬本番となるはずですが、長野市は現在雨が降っています。

夜半には雪になる感じですが、今年は暖冬と言っていいでしょう。ありがたいことです。

しかしながら、「我が家が寒すぎる、何とかしてほしい」というお問い合わせを年始から毎日のようにいただいております。

遠方の方も多く、岡山県、三重県、埼玉県の方からも。どの方々も「うちはなぜ寒いのか?」とネット検索して、このブログを見てお問い合わせいただいています。

長野市内の方もいらっしゃいました。

Ua値は省エネ基準を上回っており、温水パネルヒーターを主暖房として備えていますが、気温が15~16℃程度までしか上がらず、温水ボイラーの熱源である灯油が1か月で500㍑を超えているそうです。お近くの方でもあったので、通勤途中にお邪魔してサーモグラフィーで室内の表面温度を測ってきました。

 

LLCC1015前出の画像で、パネルヒーターの表面温度は46.2℃でした。もちろん連続運転です。

温水ボイラーの設定温度は50℃、朝9時で外気温は2℃でした。

問題はサッシと外壁の表面温度です。設計図によれば、外壁にはグラスウール16K品が100㎜厚で充填されているハズ。

石膏ボード+ビニールクロスの表面温度は16.7℃。

パネルヒーターの近所ですから、ここは20℃は超えてもらいところ。

パネルヒーター表面との温度差が30℃もあります。

壁面を20℃以上にするには、おそらく60℃以上の温水が必要になることでしょう。

ボイラー自体は80℃の温水をつくることができるようですが、やけどしますよ、80℃は…。

おそらくサッシや外壁からグイグイと熱が逃げて行っているのでしょう。

逃げる熱量と発生させる熱量の綱引き合戦。

残念ながら完全に”外側”が勝ちのようです。

DAPB5923サッシはどこもかしこも10℃を切っています。

メーカーのカタログにはきっぱりと「断熱型」とうたっていますが、枠はアルミ、ガラスはペアガラス。残念です。

低いところは5℃前後、平均的にはこの画像にあるように8~9℃といったところです。

こうなるとサッシとパネルヒーターとの温度差が40℃を超えています。

おさらいではありますが、人間が感じる温度は、気温ではなく体感温度でした。

体感温度は、着衣量や風があるかないかでも変わりますが、基本的には「囲われている面(壁、床、天井、窓)の表面温度の平均」でした。

サイコロのような立方体をイメージしてみてください。

一番表面積が多いのは外壁です。床と天井はおおよそ同じ面積。

そこに局所的ではありますが一番低温となるサッシが存在。体感温度をグッと下げることになります。

 

GDHM3836特にサッシの下の角、ここが最も温度が上がりにくいところです。

そう、しばしば結露しているところですから直観的に分かりますよね。

お問い合わせでよくある話の一つに、「お風呂と洗面脱衣室が寒い」という嘆き。

両室ともに一般的に北側に配され、日光が当たりません。

そこで私は問います。「お風呂か脱衣室に暖房器具はありますか?」

意外とないことが多いんですね、世の中は。

直射日光が射さない場所では、熱源がなければ暖かくなるはずがないのです。このお宅では立派なパネルヒーターがありましたが・・・。

 

MXCG7457玄関ドアも要注意。入口下部が5℃になっており隙間もたくさんありました。

省エネ基準以下で作られたこの家(Ua値は0.7)、燃費計算ソフトQPEXで計算すると、年間暖房用消費エネルギーが2000㍑(全館20℃設定)を超えました。

36坪という標準的な規模で、特に施工不良はありません。ですから1か月で500㍑は妥当だとも思うのです。

悲しいことではありますが、これが高断熱・高気密を謳歌している住宅業界の実態なのです。

 

 

Ua値を基準値以下にはする

→燃費は設計段階で気にしない・求めない

→デザインを優先する

→設計が終了し、工事が始まる

→施工不良なく工事は完了・引き渡しを受ける

→思ったほど暖かくない・温度が上がらない

→とてつもない灯油代や電気代にびっくり( ゚Д゚)

 

2020年、義務化になる予定だった「省エネ基準の義務化」が見送られました。

また一歩後退です泣

ちなみに、新築後の初年度は、冬季、暖房によって建物が持っている水分が乾く作用があるため、求めた燃費計算よりも20%程多くエネルギーを消費するはずです。

また、換気の風量の影響も大きく、隙間がほとんどない(C=1.0以下)であることが前提となっており、さらに設定温度を1℃上げただけで燃料需要が13~14%上昇します。

それともう一つ。

ガラスが結露するからといって室内暖房器具の設定温度を上げている方がけっこういらっしゃるようです。

それって完全に逆効果ですからね。結露は温度差によって生じるんでした。ですから気温が高ければ高いほどガラス(アルミサッシ枠)との温度差が大きくなり、結露しやすくなるんです。

なんか知恵袋っぽい口調になってしまいました。いかんいかん。

 

2019.1.17 Reborn塩原

松代・キューワン住宅新築 完成

DSC_8253暮れなずむ2018年、そして平成。

年内最後の引き渡しは、長野市松代町。

工事期間約5か月、ようやく完成の時を迎えました。

建築主のCさんとお出会いは、現在住んでいる借家のインスペクションでした。

 

「この借家を中古住宅として購入すべきかどうか」

「中古住宅として、提示されている金額は妥当か」

「リフォームするとしたら何から手を付ければいいのか」

そんなご相談をいただいたことがきっかけでした。

DSC_8257あいにくその物件は地盤の不同沈下があり、基礎の割れにより床も傾斜していました。

断熱も皆無で冬はとても寒い。屋根、外壁も相当傷んでおり劣化対策もかなりの費用が見込まれました。

ご希望の要件をすべて盛り込んだリフォーム概算費用は2000万円を超えるもので、中古住宅としての販売希望金額を合わせると3000万ちかくに。

Cさんの年齢からすると借り入れは3000万以下にしたいところ。

土地購入+建物新築(キューワン住宅)ができないかを模索する方向になりました。

 

規格PLANそんな時ご提案した35坪定型PLAN。

Q1.0住宅をもっとお求めやすくする一つの方法です。

PLANは変更が出来ません、基本的に。

設計費や現場管理費を抑えることにより、また仕様を固定化することにより達成できるこの金額。

前年完成引き渡しした同PLANの家を訪問し、実際の広さや素材を確認。

あとはこのPLANに見合う土地を探すのみとなりました。

 

IMG_7508そんな折、偶然湧いて出た東側道路の整形地。

土地+建物(税込み2246)+その他諸経費を含んでも3000万を切れそうです^^

工務店支援の地域型住宅グリーン化事業の補助金もナイスタイミングで転がり込んできました。

”あとは決断するのみ!”

あまりにとんとん拍子に事が運び、Cさんはきっと

「こんなにうまい話しがあるはずがない。なにかハメられているのでは?」

といった感情になったんではないでしょうか。

家を建てる行為・条件は千差万別ですが、あまりにうまく事が進むと、かえって決断(ふんぎり)がつかなくなるというもの。わかるな~(‘ω’)

 

DSC_8307親御さんからの反対も若干あったそうですが、

数週間後Cさんは思い切って私にすべてを委ねてくださいました。

地鎮祭を行う頃には、反対していた親御さんも協力的に、工事中もおおいにバックアップしてくださいました。

この2018年12月、Cさんはきっと人生で最も多忙で目まぐるしい日々を過ごしたのではないでしょうか。

やること、やらねばならないこと、がこの1か月間、かなり詰まっていました。

DIYしっくい内装がなかなか進まず、現場で奥さんと冷戦状態に陥ったこともありました。

年内の完成はやっぱり駄目だ、と寂しい口調で相談してくださいました。

 

IMG_9519でもやっぱり年内に完成し、いっこくも早くあの寒い家から脱したい、

寒い家に帰るたびに自分を鼓舞してきたのではないでしょうか。

1階のリビングに設けられた大きな窓からは、こんなにも燦燦と陽が差し込んでいますよ^^

南に面する窓は日射を採り入れる方向でペアガラスですが、ほかの面はお約束通りに全部トリプルガラスですよ。

今日から暖房(パネルヒーター)も運転させましたが、いい感じにあったかくなってきましたよ。

頑張った甲斐があって、ギリギリでしたが、明日お引渡しできそうです(^^♪

 

IMG_9521リビングテレビ台&水平スリットアクセント壁もいい感じになってます^^

子供たちが奇声を上げて飛び乗るのを見越してつっかえ棒も入れておきましたよ♪

思う存分この家に入って喜びを爆発させてほしい。

ここ数か月間というもの、どこにも家族で出かけることが出来ず、子供は子供なりにストレスを感じていたことでしょう。

「もうすぐだから我慢してね」って、夜中に会社から帰って寝顔を覗いたんでしょうね。

とーちゃん、かーちゃん、よくやったぞ!

君たちがこの家に初めて入り、走り回って、フローリングの上で泳ぎまわるのを見て、「こら!」って笑顔で叱られると思うけど、そんな姿をおじさんは期待しています(笑)

 

建築前、同PLANの住宅を快く見せてくださったSさん、そしていつものレギュラー職人のみなさん、このプロジェクトに関係してくださいました関係者のみなさま、

おかげさまでCさんは大喜びです^^

ご協力まことにありがとうございました。

 

そしてこのブログを閲覧いただいているみなさん、一年間誠にありがとうございました。

来年も引き続きたくさんの家づくり情報をお届けしたいと思っておりますので、Rebornのブログをどうぞ来年もよろしくお願い申し上げます。

来年はもっと情報発信をすべく、今年はほぼ放置していたマイベストプロ信州のコラムへも積極的に投稿してゆきたいと考えております。

年内営業は 28日まで。年明けは1/7より営業いたします。

皆さまどうぞよいお年をお迎えくださいませ。

2018.12.27 Reborn塩原



 

 



 

 

 

 

栃木県10年点検

DSC_6360栃木県鹿沼市、OB宅の10年点検で訪問しました。

あやぁ~、それにしても暖かい!(11/25)

北関東道がつながってアクセス性向上。最寄りは都賀I.C.。約三時間でこんなに気候が違うんですから、

人口減少・空き家増大時代、複数の家を持つ、あるいは数人の仲間でシェアするというのもあり得るかもしれません。

カネ勾配のPOST&BEAM 丸太は茶褐色に変色し、威風堂々の構え。

お庭も整備されており、オーナーさんが家を大事にしている様子に感動さえ覚えます。

 

DSC_0038こちらが10年前の完成直後の写真。

「経年変化」って一言では片付けられない変貌ぶり。

だからと言って腐ってるとか、カビてるわけじゃありません。

ここまで構造を表しにしてしまう造り方は、周囲を見回しても皆無です。

構造躯体がそのままデザインになる、

私はそのことをログハウスで学んだように思います。

 

DSC_6343DSCF6840屋根は10年前の当時からディプロマットを標準採用していました。

天窓から頭を出しその様子を観察しましたが、ほとんどそのままと言ってよいと思います。

やっぱりこれはかなりお買い得商品なのではないだろうか。

カネ勾配(45°の角度)の屋根は、こうやって覗いてみてもモゾっとします。

話はそれますが、人間はなぜ高いところに立つとお〇りの穴のあたりがモゾっとするのでしょうか?

塩原の勝手な説:脳内の危険センサーが反応し、おしり(ア、イッチャッタ)が痒くなることで触りたくなる、手が回る、そしてしゃがむ。そうして体の重心が低くなるように反射神経的に体を制御しているのではあるまいか?

答えはないのかもしれないが、研究している人はきっといるはず。もし知っている人がいればぜひ教えてほしい。

 

DSC_6355話もとい。

ログハウスはちょっとした「あそび」があるのもいいですね。

方杖(ほうづえ)と言いますが、構造的な意味があるものの、かなり有効なデザインアイテムになっています。

ちょこっと切り欠きしたり、アーチつけたり。

ま、この辺りはセンスといえばセンスなのですが、「これをつくる人に任せる」という信頼関係がないとできません。

カシッと図面に書かれて「これつくって!」ってやるとなんとも味気ないものになるものです。

 

DSCF6842ユニットバスの上の24時間換気扇の掃除をしようと、点検口から身をのり入れるオーナーSさん。

相当マメな方なのですが、年一ペースでお願いしている換気扇ファンの掃除は2年ぶり。

どうもやはり日々の生活に追われ、休みの日は行事やら子供の部活やらで忙しく、換気扇の掃除なんて忘れて当然。

私のお客様で第1種換気扇を使われている方は数人しかいませんが、皆さんちゃんとフィルター掃除してくれてるんだろうか?

先週、東京ビッグサイトで、換気扇ダクト内のお掃除ロボットの展示ブースがありましたので、興味津々、開発担当の方に話を聞いてきました。

ダクト配管の中はいまのところ実質掃除ができません。ロボット技術大国(?アヤシイ)の日本なのでいずれそうした狭小ダクトや配管のお掃除システムが開発されるだろうとは思っていましたが、正直がっかり。動き方、スピード、操作性、どれもまだ実用レベルにありません。大丈夫か!?福島原発の処理は!?

工業用ロボット開発で先進的だと言われている私の母校=千葉工業大学よ。もっと頑張り給え!

DSC_6354-1五年前に増築した木のカーポートもいい感じになってました。

少しかすれたスカイブルーにディプロマットカフェ色。

ステンシルや英字の小看板なども施されていました。

ところで5年という時間は、

乳児を少女に、

ボクを青年に、

お兄さんをおじさんに変えるすごい力があるようです。

今回もまだ45cm角の床下点検口より、床下に潜ることができました。まだ大丈夫!(笑)

2018.11.27 Reborn塩原

 

水切り

IMG_8212いつから冬って呼んでいいんでしょうか。来年のカレンダーが届きました。

そろそろ最低気温は氷点下に。

忘年会もボチボチ始まっている様子です。

寒冷地に暮らすみなさん、そろそろ外水道の不凍栓を閉めましょう(^^♪

フロントガラスはもうすぐ凍ることでしょう。タイヤ交換も急がねば。気持ちばかりが焦ってくる今日この頃です。

さて今回は「水切り」の話。

住宅では一般的に土台付近に水切りと呼ばれる部材がついています。これがどんな役割があるのか、

分かっているようでわかっていない、7年前の塩原が担当した松本市のY様邸。ベランダの外壁がけっこう汚れています泣

 

IMG_8207もう少し寄りました。ベランダ(バルコニー)は露天下にあり、その手摺壁はつねに風雨にさらされています。

この壁がかなり汚れており何とかしてほしいとのご依頼が。

訪問セールスの塗装業者さんからは再塗装を勧められたそうですが、それでは抜本的解決にならないだろうとメールをいただきました。

この汚れの出発点となっているところには「ボーダー」と呼ばれるタイル状に御影石が張ってあります。

しっくい外壁面から約1cmほど凸となっており、日常のホコリやすすがこの凸部にたまってゆき、雨が降った時に壁を伝わっている様子。

つまるところ水が「キレテナーイ」んです・。・

IMG_8179目立たぬように、なるべく同じ幅になるような水切りを検索。

「あった!(^^)/」

後付けですが、これをつければ切れるはず。

そう提案して差し上げました。

しっくいは上塗りをして汚れを隠します。

 

DSC_5666-1DSC_5052こんな感じになりました。

違和感ないように感じますが、みなさんどうでしょうか。

これで水が切れて壁が汚れなくなることを期待しています。

教訓:「外壁を美しく保つためには、水が切れる仕組みはかなり大事」

 

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2018.11.15  Reborn塩原

 

福井県20年点検withナカソネ

DSC_5478ナカソネと共に福井県に行って来ました!

前職工務店で建てたお宅の20年点検です。

自他ともに認める雨男ナカソネの同行にも関わらずご覧の快晴に!!

まさに秋晴れといった感じで、長野市よりは5℃ちかく暖かかったでしょうか、久しぶりに現場で汗をかきました。

あ、いえ、気持ちのいい汗ということです(笑)

 

DSC_5483過去2、3度再塗装を施したとのことですが、見てくださいこのいい感じ板壁

いまだこれ以上の外壁はなかなかないのではないのだろうかと感じているウエスタンレッドシーダー荒仕上=チャンネルシーダー。

8m×8m、8寸勾配のシンプル切妻屋根のポスト&ビームです。

この家の建て方工事に私も行ったのを今でもはっきり覚えています。

20年前といえば私は25歳だったはずですが、ついこの間のような気がします。

ちょうどこの家の上棟の1か月前にナカソネはこの世に誕生しました。オソロシイことです(*_*)

 

DSC_002910年点検、いまから10年前の写真を発見しました。

経年による変色が進んだことが良くわかります。

平日にも関わらずお休みをとっていただきお立合いいただいたオーナーのSさんによれば、

この辺りも相当に過疎化が進んでおり、4人に3人は65歳以上の高齢者なんだそう。

若い人が後継せずに空き家ばかりなんだそうです。

確かに点検作業中、ほとんど人通りもなく、子供の声も聞こえず、穏やかな小春日和でしたが、なんとなくうら寂しい、そんな気配でした。

 

DSC_002610年前の写真をもう少し紐解きます。

これは通し柱直下の土台の様子。当時土台は米松丸太を使用しており、ご覧のようにあらわしで、かつ雨水を受けるように10cmほど飛び出ていました。

温暖地を中心に、あちこちのお宅でこの部分が腐ってきてしまうという報告がなされ、Sさんのお宅もこの直後に、土台を板金で覆う作業を行いました。

ログハウス(ポスト&ビーム)工法では当時、どの会社もこういう風になっていたと記憶していますが、温暖地や住宅街にポスト&ビーム工法のこうした家が進出し、

寒冷地メインの山小屋としての建物と、温暖地の一般住宅としての建物とのギャップが、さまざまな改善点を教えてくれました。

 

IMG_2020オーナーSさんのご理解のもと、こんな風に改善しています。

土台は付け土台とし、板材で真の土台を覆っています。

また勾配付の水切り板金をかぶせています。

水切りは、外壁に対して立ち上げることが必要なので、

外壁の下部5cm程をカットし、水切りに対しタイベック防水シートをかぶせ、

見切り板で処理しています。

一言で言ってしまえば、工務店の未熟さを、作り手も建築主も理解・協力して早期カイゼンした、

ということになるのですが、本当はこうした処置をすべての対象物件で行うべきではなかったかと反省しています。

もしこの記事を読んで、「うちはやってない」という方がいらっしゃれば、塩原までご一報ください。

 

DSC_5509さて、20年間いまだ再塗装をしたことがないというガルバリウム鋼板も、ナカソネに支えられた2連はしごでチェック。

もともとは濃いグリーンでしたが、だいぶ塗装がとんで白っぽくなっています。

Sさんは再塗装をそろそろ、というお気持ちでしたが、私の見解ではダイジョウブ判定をしました。

急こう配で雪止めのない屋根はここまできれいか、という感想をもちました。

錆びているところがまったくないのです。

ガルバリウム鋼板は寿命30年といわれています。外壁レッドシーダーもいい感じです。

ならばあと10年後に足場を掛けて、外壁塗装(しないかも?)&屋根の葺き替えあるいはカバー工法による新屋根葺きという手もあり得るのではないかと思います。

DSC_5481悲しいことですが、統計によれば日本の住宅寿命は25年と言われています。

これは先進国のなかでは圧倒的に短い、短すぎる寿命年数です。

日本人は家のメンテナンスをしない、いったん建てたら手を加えず、少々の不具合が発生したら建て替える、ということに慣れてきてしまっています。

最近は「長期優良住宅」という国の施工基準も整備され、30年間点検を定期的に行い、維持管理を前提とした長寿命住宅を推進していますが、

きちんとメンテナンスをされていれば30年どころか50年、いや100年近くもつものだと思います。

その第一歩としては、やはり専門家による点検、そして不具合がある場合は早期修繕に尽きると考えています。

そのために建物のオーナーさんは、最低でも月に1万円、できれば2万円の積み立て金を行うべきだと思います。

ナカソネは自身の結婚式に向けて、月¥3000の積み立てを行っているんだとか。

何事もお金がかかるものですね。

あの時はおさな子だった彼らが、いつの間にか大学生に。現在は親元を離れ大学生なんだそうです。

いつかこの家を継ぎ、この地に根付いてもらいたいものだ、

ハタチのナカソネを脇に、助手席でぼんやり大学生になった彼らの姿を想像し、そんなことを考えていた。

 

2018.11.8 Reborn塩原

 

 

秋の軽井沢

IMG_9106この1週間で見事な彩をみせている軽井沢へ行って参りました。

これこそが真のゴールデンタイム。

リノベーション工事中の現場へ玄関ドアを届けるとともに、現場の進捗確認。

となり町の御代田であらたに来年のプロジェクトのための下見を行い、この日はもう一つ大事な用件がありました。

 

DSC_5069-110年前、前職の工務店で建てたAさんとのお別れです泣

ここ数年闘病生活を送っていたご主人に先立たれ、

わけあってこの家を手放すことになり、ついに、ついに買い手がついてしまいました。

最後書類の受け渡しを行うために来軽され、亡きご主人のこと、いろいろあったこの10年間のことなどを雑談しながら、

「じゃ、また(‘ω’)ノ」

なんて別れ際に言ってしまいましたが、少し後悔しながら帰路につきました。

 

DSC_003910年という月日は私にとって、あまりにも早くかつ激動の日々でした。

この間、この家は確かに経年変化を遂げ、味わいを増し熟成されたと言えるでしょう。

無垢の木の家は10年でこうなる、カッケーなー(*´з`)

そんな目でこの写真を見ることができるでしょうか。

DSC_0006あらたなオーナーさんはいったいどんな方なんだろう?

「いい人に買ってもらってよかった。この家の良さをすぐに分かったみたいで1時間できめちゃった、って」

Aさんはそうおっしゃっていました。

本当はもうこういうこともRebornはやってゆかねばならないのではないだろうか。

 

過ぎゆく月日に、人は歳を重ね、老い、、、。

それでも建物は残ってゆく。

きちんと図面を残す、メンテナンス履歴を記録として残す、将来的な維持管理について理解してもらっておく、

建物をつくる専門家として、そういう当たり前のことをやり続けてゆかなければいけないのだ。

しっかり眼をみつめて、

「ありがとうございました。お元気で。さようなら」

って言ってお別れするべきではなかったか。

2018.10.30 Reborn塩原