作業日報 | 株式会社Reborn(リボーン)

10年以降の天窓は・・・

14424祝日が実に多い秋ですが、みなさんお出かけしてますか?

実りの秋とは言いますが、我々建築に携わる者としては、なんといっても台風がオソロシイ・・・。

加えて継続的かつ絶対的に地震も恐ろしいわけで、なんとなくソワソワ感がある秋でございます。

先の台風21号によって天窓からの漏水報告が3件ありました。

天窓というのは誠に明るいわけですが、けっこう悲しい出来事もあるので要注意です。

 

14423ジャンジャンというわけではないのですが、このように室内側の枠にシミができます。

直下の床をコップ一杯の水をこぼしたかの如くといった被害状況で、

このような状況の場合、おそらくは外部水切りカバーのビスのゆるみが考えられます。

その場合のメンテナンス指針は以前このブログでも紹介しているので、同様の現象が発生した方はぜひ参考にしてください。

ブログ「VELUX天窓の漏水に関して

 

天窓VELUX私は以前からVELUX(べるっくす)というメーカーの天窓を採用しています。

本社はデンマークですが、日本にもしっかりとした拠点があり、天窓の専門メーカーというのがいい。

業界最長の10年保証をやっているので、安心でしたが、今回雨漏りした3件のお宅すべてが10年以上を経過しており、

「保証対象外」となってしまいました。

実は私の自宅にもVELUXの天窓が1本使われており、10年が経過。すでに補償対象外です泣

消費者としては、「これまで一度も雨漏りしたことがなかったのに、ここに来てか!」

という感情を抱くというもの。

ということは、どのお宅の天窓も時間の経過とともに雨漏りのリスクが高まる、ということか(‘Д’)

う~ん、、、どうする?

天窓VELUX-1 - コピーVELUXさんはメーカーとして保証期間が切れる10年目に、メーカーによる「安心点検工事」を受けていただく方針だそうです。

この工事を受けると、ガラスを抑えているパッキン材を交換し、向こう10年間保証を延長することができます。

気になるのはその費用ですが、屋根勾配や設置場所、室内から点検ができるかなどで一律ではないそうですが、¥40,000~、といった感じです。

お客さんから直接集金せず、あくまで工務店・ハウスメーカーに対して請求するスタイルをとっているようです。

法的には「瑕疵担保履行法」というもので、工務店・ハウスメーカーには、漏水に関して10年間の保証義務があります。

新築住宅の場合、「瑕疵担保責任保険」への加入が義務化されているので、メーカー保証と保険による保証と、ダブル保証となっているわけです。

しかしどちらも10年で切れる。10年の月日は案外早いものですが、連日直射日光にさらされる天窓はその分劣化スピードもそれなりに早いわけで、ある意味時限爆弾のような性質を併せ持っているのだということもできるでしょう。

天窓を採用する場合は、このあたり、「覚悟を決めて」踏み切るしかなさそうです。

 

天窓VELUX-2 - コピー参考にVELUXさんからもらった、10年点検工事の概要をアップしておきます。

(クリックすると拡大します)

おそらく水密パッキンはメーカー品で一般に売っていない物ではあるまいか。

6寸勾配以上の屋根についている場合は、原則足場を準備しないといけないようです。

この辺りも非常に費用負担が重いところ。

やはり天窓にはできるだけ頼らないほうが賢明かもしれませんね。

しかしそうはいっても、排熱用、どうしても真っ暗になっちゃう廊下など、頼らざるを得ない場面もあるんですよねー。

今後は10年以降をどうするかも含めて、設計時にご案内してゆきたいと思います。

※現在のVELUX天窓は外部水切りカバーにビス打ち箇所がありません。改良されています。

2018.9.18 Reborn塩原

 

 

長期優良住宅化リフォーム・省エネ型は。

IMG_8674スマフォで天気を調べることが多くなりました。

こんなに毎日降るのは久しぶりではないかと思います。

地鎮祭、基礎コンクリート、建て方・上棟、屋根、左官仕上げ、足場撤去、デッキ、引き渡し、

建築工事には天気まわりがとても重要で工程に相当な影響を与えます。

もちろん農家さんは毎日が大事なんだろうと思います。

この長雨、日照不足で大好きな果物の味に影響がないといいのですが。

もじもじいじってたらこんなのがありました。

全国統一防災模試。

なんだなんだとやってみたら、意外とこれが面白い。

最初は簡単な設問ですが、だんだん難しくなり、大変ためになりました。(私は45点でした)

 

DSC_2178ところで長野市内で行っている長期優良住宅化リフォームの現場がボチボチになってきました。

このあと外壁は樹脂サイディングで身をくるまれます。

36年前に建てられた瓦屋根の和風木造住宅を息子夫婦が受け継ぎ、

劣化しているところは向こう数十年を見据えて対策し、

耐震性を相当なレベルにまで高め、

断熱材、樹脂サッシ、水廻り全更新、間取り変更など、いわゆるリボーンを。

 

DSC_2216玄関の位置を西から南に移動しました。

ドアには木製オリジナル(イージードア)で、ポーチ屋根をあらたにしつらえました。

洋とも和とも言えない不思議な外観が間もなく誕生します。

ところで長期優良住宅化リフォームについては、国土交通省から最大300万円の補助が受けられる場合があります。

交付申請に必要な書類は膨大で、記録写真はけっこう大変なものではありますが、劣化対策・耐震性確保・省エネ性・維持管理、

この4本立ての基準項目をすべてクリアすると250万。

さらに3世代住宅(いわゆる2世帯住宅)にする場合はプラス50で合計300万円のチャンスがあります。

インスペクション費用や、瑕疵担保責任保険費用の一部も補助され、

「こんなすごい額をいただいてもよいのでしょうか」レベルだと実は感じています。

 

DSC_2286内装もだいぶ仕上がってきたということで、本日はこれから本格的に始まろうとしている建築主によるDIY内装のレクチャーを。

通常はこの石膏ボードの状態で、内装屋さん(クロス屋さん)がパテを処理をして、ビニールクロスを張って仕上がりとなります。

リボーンでは、無地の真っ白の下地用クロスまでを張り、あとはご自身でしっくいあるいはケイソウ土を塗装or左官で仕上げることを推奨しています。

工期的に考えればビニールクロス一発で仕上げてしまう方が1か月も工期が短縮できるんですが、今後数十年暮らす空間、できれば自然素材で贅沢にいっちゃってもらいたい(‘ω’)ノ

 

DSC_2267道具の貸し出しと使い方、水との配合量、手順などを説明。

あとは「やるっきゃない!」と背中を押しまくります^^

実際にはマスキングや床養生など、準備作業が7割程度を占めるのですが、そういう職人の世界のこともこの機会に知っていただきたい。

この家に家族で暮らすこと、親がどんな心境でいるのか、子供たちはここでどんな風に育つのか、

黙々と、孤独に、自分と向き合って欲しいのだとも思うのです。

その達成感たるや、生涯忘れることはないでしょう。

断熱性能DIY期間は1か月半。この期間の中でのべ約150時間ほどの時間が必要です。

体調に気を付けて、なんとか乗り切ってください!

たまには冷やかしにいきますので!!(笑)

 

2018.9.15 Reborn塩原

 

極上の性能は自らでつかむ。

20180913220203-0001今月末に開催いたします完成見学会@千曲市のご予約が始まっております。

「極上の性能は自らでつかむ。」

その言葉の意味についてですが、

「D.I.Y.で断熱工事をした」という風に勘違いされると困るので補足しておきます。

そうはいっても”極上の性能”を手に入れるには、それなりのお金が必要だともいえますから、あながち間違ってるとも言えないのないのですが・・・。

 

「極上の性能」

とはいったいどんなものでしょうか?なにをもって極上とするのか?

例えばUa=0.3前後のいわゆるキューワン住宅。

例えば耐震等級3か、ものさしはありませんが耐震等級4相当なのか。

 

南東外観あるいは太陽集熱装置による燃費・省エネ性能のことを指すのか?

はたまた外壁しっくい左官仕上げ+レッドシーダー無垢板サイディング+クロスレスの室内しっくい仕上げのことなのか。

別の言葉で最近「ハイスペック」という表現をよく聞きますが、

(あれっ?もうツカわない?)

どの世界でも基準というものがありまして、

耐震等級でいえば”1”は建築基準法を満たすレベルで、震度7クラスの地震で命だけは守られる程度の性能。

断熱等級でいえばここ千曲市は外皮Ua=0.56以下にしてほしいな、という基準値があります。

 

南面4ちなみにこのUa(ゆーえーち)は2020年から義務化されるので、「してほしいな」という推奨レベルではなくなることが決定しています。

だから巷にはまだUa=1.0以上なんてのが実はゴロゴロ建っていて、一条工務店をはじめ大手ハウスメーカーはさすがにそういう低断熱の建物は建てていないとおもうけれど、無知無頓着な残念工務店はまだまだいらっしゃる、という残念な時代なのです。

ですから建築主になろうとする人は、自ら建物の基本的な性能(断熱・耐震)については自身でしっかり勉強をして、予算を把握しながらスペックをきめてゆくべきなのではないでしょうか?

 

表紙用外観強引な住宅ローンは生活を圧迫します。

断熱性能だけよくても耐震性が劣る、あるいはメンテナンスコストがドえらくかかる、なんていうのも考えもの。

住宅というものは、カッコよさの追求から基本性能向上への探求をしてゆく時代になっんだと思います。

そうはいってもカッコよさも大事なのですが・・・。

この家の建築主Mさんは、最初にお目にかかった時にはこのあたりのことをしっかり心にいだいていたように思いました。

私のブログですでに毒されていたのかもしれません(笑)

 

DSCF6426このところよくご質問をいただくのですが、

「付加断熱をしても元がとれないのではないのか?」

ということについて今回は述べてみます。

ご覧の写真は、高性能グラスウールによる外壁の付加断熱100㎜。

壁の中にも105㎜が入っていますので、外壁は合計205㎜の断熱材ということになります。

延べ床面積30坪程度の家でしたら、外壁付加断熱工事にかかる追加費用は一般的に言って75万~90万円。

RebornではKMブラケットという断熱フックを用いており、熱橋を限りなく小さくした付加断熱としています。

もちろん追加費用も限りなく小さくしています^^

これを木でやっても悪いわけではありません。KMブラケットには厚さ60㎜用と100㎜用のものしかなく、140㎜とか200㎜付加したい、というようなときには、現状では木下地にならざるを得ません。

IMG_1501木の下地の場合のほうが実は安くできる、ということが分かっています。

30坪の家ならば10~15万円ほどの差がでます。

じゃあそっち方がよいのか、ということかと言うとそうでもありません。

KMブラケットは強化プラスチックでできています。

プラスチックは木に比べて熱を通しにくい素材です。

KMブラケットは外壁面に点状にフックをつけるもので、

列状に配置する木下地は断熱材以外のものがフックに比べて各段に増えてしまうのです。

これを「熱橋(ねっきょう)がね・・・」という言い方で、あらゆる断熱の場面で熱橋はできるだけ減らそうと我々は工夫しています。

ちなみにQPEX計算書によると、両者のエネルギー消費量の差は年間で灯油換算=11㍑。

たかが11㍑ですが、60年暮らすとなると660㍑で、日本には全部で5300万世帯がありますので、「社会全体の眼」でとらえるととんでもないエネルギー量なのだとも言えなくはないのです。

東面4木を除けばエネルギー資源極小国である日本で生活していることを自覚し、

あるいは今後エネルギー価格の高騰が懸念されているので、10リットルの差はけっこうあるのではないかと思っています。

これが3㍑とか、そうさなぁ、5㍑の差だったら考えちゃうな、私も。

もう一つ補足しておくと、最近は大工さんがものすごく不足していて、現場であれもこれも大工さんにやってもらう時代ではない、という考えも持っています。

木の下地であれば大工さんが行うのが通常ですが、KMブラケットであればそれほど技量を要しません。インパクトドライバーとスケールがあればだれでも施工が可能です。

リボーンではKMブラケットの施工を、現在は断熱専門業者である信越ビー・アイ・ビーさんに委託していますが、将来的にはアルバイトを含め「その時やれる人に」とも考えています。DIYでもいけるかもしれません!

 

外壁U値0.382GW105㎜ここからは物理的な分析をします。

これは新住協が発行しているQPEX(キューペックス)というエクセルベースのソフトで、外壁の入力欄です。

「エクセル」というのがミソです。たいていの人は持ってますからね、エクセル。

外壁断熱材の素材や厚みを入力することで、簡単にその部位の1㎡あたりの断熱力を計算してくれます。

断熱力は最近Ua 値という便利なものさしがありますが、付加断熱なし、壁内105㎜充填断熱の場合、外壁U=0.382です。

断熱は天井やら床やらあるいはサッシとか玄関ドアなんかも検討しますね。

それら部位ごとのU値をまず算出し、それが家全体に何㎡ずつあるのかを計算してゆきます。

そーすると家全体での平均のU値がみえてくるのです。U値の平均、つまりアベレイジなのでUa値、というわけです。

 

外壁U値0.382GW105㎜エネルギー外壁断熱材だけで検討してみます。

外壁U=0.382の時、家全体のUa=0.41となりました。

この時の年間灯油消費はちょうど400㍑となります。(この家の場合)

それでもこの地域の推奨基準(Ua=0.56)すれすれの断熱スペックだと620㍑になるため、400㍑なら外壁に付加断熱をしなくともすでに省エネ性が高いともいえます。

樹脂サッシペアLOW-E、床245㎜、天井300㎜、外壁105㎜ならUa=0.40~0.45になるのが常です。これを準キューワンレベルと私たちは呼んでいます。

 
外壁U値0.184GW205㎜つぎに付加断熱100㎜をKMブラケット下地で行った場合、U=0.184。ぐっと値が小さくなりました。

家全体のUa値はいったいどうなったのでしょうか?

 

外壁U値0.184GW205㎜エネルギー答えは3秒でわかります。QPEXを使えば(笑)

 

Ua=0.33

灯油消費量は▲110㍑の年間290㍑になりました。

110㍑/年だと灯油はいま¥100/㍑ですから¥11,000/年。

仮で60年暮らすとなると¥66万ですね・・・。

そうすると付加断熱の工事代金75万は60年かかってもペイできないということになります泣

IMG_1210しかし泣いてはいけません。

今後灯油がリッター何円になるのか誰もわかりませんし、この家は100年以上も暮らし継がれてゆくのかもしれません。

さらに、110㍑×53,000,000世帯を算出すると計算機の桁数が足りません。

目先のことだけではなく、少なくとも50年先、あるいは日本、世界、地球のことに想いを寄せれば、ちょっと気が軽くなったりしませんか?

残念ながら(?)弊社リボーンで新築する場合は、強制的に外壁は付加断熱仕様になります。

「極上の性能は自らでつかむ。」

というのは、こういう燃費に係ることがあらかじめ予測できる、検討できる、

さらに言えば、月々の光熱費が事前に検討できる、ということにほかなりません。

木部の塗装を自分でやったり、内壁をぜんぶしっくいで塗装あるいは左官で仕上げる、そのことで数十万工事中に稼げるのであれば、

その分を断熱性能アップ(燃費向上)や耐震性アップに使ってもらいましょう、そうしましょう!(‘ω’)ノ

長くなりましたが、この家はそーゆう家なのです。

 

2018.9.13 Reborn塩原

※徐々に予約で埋まってきています。土曜日29日の午後がまだ空いています^^

長野市松代町キューワン住宅上棟!

IMG_1197最近洗濯物を外で干せませんね!

秋の長雨のさなか、ようやく晴れました!

長野市松代で、久しぶりに建て方を行いました。

35坪規格型プランによるキューワン住宅です。

T様、おめでとうございます。

引き続きDIY頑張っていきましょう!!

 

DSC_1494建て方工事に先立って、先週天井あらわしとなる「ネダレス合板」に塗装をしていただきました。

塗料はプラネットのグロスクリアオイルふき取り仕上げです。

ご家族総出で1日で塗装を終了!

たま~に、グロリアスオイルなどと呼ばれるこのオイル。

ふき取ったウエスはそのまま放置すると燃えることがあるので要注意です。

 

IMG_1184入社6か月目に突入したナカソネによる接写。

彼はこれで2棟目の建て方工事参加となりますが、家のつくり方を私の隣でつぶさに観察できるポジションにいます。

同期の連中から少しリードしてきたか?

いやまだか?

7人の大工さんにあれこれパシらされるようじゃなきゃな!

 

 

IMG_12011日で屋根の下地と外周体力面材を部分的に張り終えました。

相変わらず軒の出は900㎜と大きくとることにはこだわっています。

きれいに整然と木材が並ぶ木造在来工法は、なんともいえずよいでIMG_1140すね^^

2018.9.11 Reborn塩原DSC_1491

 

 

IMG_1150IMG_1203

 

千曲市Q1.0住宅完成間近!

DSC_1814秋雨前線の影響でしょうか><

本日は来週から始まる断熱・耐震・水廻りリフォーム@軽井沢の現場で、男4人で雨中の荷物運びだしをしました。

W様、本日はご契約まことにありがとうございました^^

これから年末までの4か月間、くるりとリボーンしてみせます!

総リフォームということで、家の中の荷物を仮設用のF-LAT BOXに納めました。

「へぇ~、こんなに入るもんなんだ」と我ながらに思うわけです。

2坪(4畳)って物置としてかなり使えます(*´з`)

 

突然ですが、今月末に完成見学会を行います!

DSC_1862-19/29()、30()@千曲市です。

昨日ついに足場が解体されました!

謎の×××が目印です(笑)

建て方をしたのは5月下旬ですから、けっこう早いね!

コームテンは仕事がノロいのです(笑)

6,7月の猛暑の2か月間は大工さんを中心に工事をがんがん進めました。

8月は完全にMさん(お施主さん)に現場を預け、DIYによる塗装やしっくい塗装に集中してもらいました。

 

DSC_1880-1「その出来栄えやいかに?」

というのがこの見学会の見どころの一つとなっておりまして、

果たして素晴らしい出来栄えとなっております。

ついでと言っては何ですが、キッチンのタイルもMさん(奥さん)の手によるもの。

玄関のタイルを張っていた本職のタイル屋さんから「キッチン用のタイル目地材は難しいよ!」って言われながらも、

その後どうしたんでしょうか?

しっかりきれいに(この画像を見る限りでは)仕上がっていますな。

 

DSC_1938-1Rebornの定番となっている素材で、間取りの自由度を制限させていただいて設計費を抑え、

燃費のいいキューワン住宅の普及に努めています。

今回も外壁やベランダの手すりに天然木をアクセントで張りました。

無塗装あるいは自然オイルのクリアで素朴系でみせています。

いずれこの木の部分はグレーに変色してゆき、いい味わいになるのではないでしょうか。

 

DSC_1868-1玄関ドアはガデリウス・スウェーデンドアをベースに、Rebornのオリジナル玄関ドア=eZ-door#03。

ウエスタンレッドシーダー・ラフソーン乱張りです。

土間床タイルと外壁のとりあいに着目してください。

タイル巾木とかって言いますが、10cmほどタイルが立ち上がっているというやさしい設計ですね(笑)

さてどんな照明器具がつくのでしょうか?

施主支給品のため私もまだ知りません(*’ω’*)

普通玄関ドアの戸先側の上のほうにブラケットライトをつけるんですが、この位置だと変ですか?

夜、ライトにたむろしている虫が入りにくいので、リボーンでは最近このパターンが多いです。

ドアは90°開けば十分だと考えます。

 

DSC_1867-1玄関ドアを開けて室内に入るといきなりテポドン(と呼んでいる人がいるので)が迎えてくれます。

ご存知、ラテント太陽集熱貯湯タンク。500㍑の容量があります。

太陽の熱をここに閉じ込め、給湯と暖房用の温水に熱移動させて省エネを図るという方針です。

補助用のボイラーを当然つなぎますが、年間を通して給湯と暖房の消費エネルギーの30%減を目指して、導入をおすすめしております。

タンクは室内置き。設計時その設置場所のコマどりに苦心します。

へんなところにすると搬入ができなくなるので要注意。通路幅は80cm以上が必要です。

 

DSC_1876-1ここ1~2週間は水道屋さん、電気屋さん、暖房屋さん、換気屋さん、ガス屋さん、建具屋さんなど、さまざまな職人さんが器具を接続させに訪れています。

陰影がおだやかなしっくい塗装の内壁。しっとりとした雰囲気がすでに漂っていますね^^

そして梁あらわしの天井。

床は1階がオーク(なら)自然オイルふき取り塗装仕上げ。

こういうのを何風っていうんでしょうか?

チルチン風? 北欧? 和モダン?

 

DSC_1873-1う~ん、どれもイマイチしっくりきません。

「コームテン風」なんてどうかや?

 

完成見学会の詳細情報は近日アップします。DIY作業を取り入れて自宅を建てたい方にぜひ見てほしい!

2018.9.8 Reborn塩原

ディプロマットカバー工法

いやはや!

またしても震度7( ゚Д゚)!今度は北海道!

OBのKさん、ダイジョウブでしょうか?

被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。

 

それにしても今年は自然災害が目立ちます。

人間(人類)は自然の前では無力。謙虚に生きなくてはなりません。

あたりまえの日々がどれだけ尊いことなのか、

自分がそういう経験をしないと分からないのかもしれませんが、「備え」について日本に暮らす人はもっと真剣に考えなきゃいけないのかもしれません。

 

IMG_8642さて、台風から始まった今週もあっという間にすぎてゆきます。

こちら甚大なシロアリ被害があった松本市のK様邸。

工事スタートから2か月が過ぎました。

暑すぎる夏の間をシロアリ対策工事に追われ、外壁解体→シロアリ駆除→耐震補強・断熱補強→外壁の復旧を行っています。

築後30年間、育児に追われ、外部のメンテナンスをほとんどしてこれなかったために、工事はそして屋根の葺き替え、外壁の再塗装へとなだれ込んでいます。

屋根は既存薄型スレート(コロニアル)をそのままに、ディプロマットカバー工法で施工中。

 

IMG_8651粘着ゴムがついているルーフィングを既存の屋根の上に重ね、その上からいつものディプロを葺いてゆきます。

9寸勾配という、かなり施工者にとってはキツイ角度で、屋根屋さんは私が現場に着いたなりに、「しおさん!ヒザがやばいっす!」とアピール(笑)

人間は平地で生活するために進化してきたので、足首およびアキレス腱の可動範囲には限りがあります。仕方ありません。

「やるっきゃない!」としか声のかけようがありません。

そろそろ夏の疲労が出てきたようです。

背後からシャッターを切りましたが、いつものようにこちらを振り返りません!

 

DSC_0051IMG_8646外壁は樹脂サイディングで復旧しました。

窯業系サイディング、無垢板、ガルバリウム鋼板など、さまざまな種類を検討しましたが、

万が一シロアリが再発生した場合でも剥がしやすく、かつ剥がした後でもその材が使え、また今後メンテナンス費用が掛からないもの、ということが決め手になりました。自信がないわけではありませんが、シロアリの恐ろしさを知っていればこそなのです。

塗装やコーキングをする必要がないので、工期短縮にもつながります。

この後、外壁の再塗装を最後に、この30年目の一大メンテナンスが終了します。

MCブロック施工後3

基礎の外面の断熱材から、家の周り全体的にシロアリが侵入していました。

今後の予防策として、基礎断熱材の土台に近い10cmほどを切り取り、

断熱材上端にタケロックMCブロックという防蟻材を練り込んだモルタルで蓋をするようにしました。

工事を担当した松本市のテオリアランバーテックさんによると、この工法は基礎外張り断熱工法でシロアリ被害に遭った場合に多く用いられるそうで、今後蟻道の有無を家主でも目視確認できてよいのですが、部分的に”断熱欠損”してしまうのは痛いところです(*_*)

 

DSC_0040ちなみに、基礎断熱材をはぎ取って通せんぼしようとしても、すぐにまた蟻道ができてゆきます。

シロアリの活動が盛んな時期でもあったんですが、普通シロアリは直射日光にさらされるのを極端に嫌うはずです。

しかし毎日の習慣からなのか、夜に活動しているのか(?)、翌日には蟻道をつくって「いつもの通り道」を復旧してしまうのです。

「長さ10cm程度のトンネルは1日で復旧しちゃうぜ」という意気込みをそこに感じ、おじさんはそれはすごいねと感心します。

たくましさ、あきらめない気持ち、体力、生命力。

バイタリティーあふれる人間でありたいものです。イミシン

2018.9.6 Reborn塩原

玄関ドアの高さ、こんなに必要なのか?

IMG_8595先日玄関ドアを発売している各メーカーさんが一同に集合して、

そのスペックや商品開発コンセプトなどをプレゼンするという恐ろしい勉強会に出席してきました。

私も所属しているSAH会(えすえいちかい)による開催です。

総勢で40名ほどの設計や現場管理実務者が清聴し、ちょっと辛口の質問が出たり、

メーカーさん同士で「うちのは○○さんには断熱性能はかなり劣っている数値ですが」などと互いに牽制球を投げ合いながら4社の話をまとめて聞くことができました。

ショールームでお話を聞いたり、セールスマンに会社に来てもらったりということは頻繁にあるこの業界の商品説明ですが、

このようにライバル同士が一堂に会するというのはかなり珍しいことなのだと思います。

 

20180904233321-0001YKKさんの「イノベスト」。

表面にプリントシートではなく、本物の木を張っているという最高級グレード商品です。

そのデカさに改めて「日本の玄関ドアは大きすぎる」と感じたわけですが、聞けば世の中H2.3mがもはや主流なのだとか。

わたくし個人的には2mもあれば十分で、弊社オリジナル玄関ドア=eZドアはH2.18mとやや小さめ。

それでもでかいなぁ、と感じているに・・・。

木になる、いや気になる断熱性能はU=0.9

これは相当やってきたな、という印象です。

しかしながらその金額にはたまげました。富裕者層向けの商品と言わざるをえません。

 

IMG_8606ここ長野市でもほとんどの工務店、ハウスメーカーはU=2.33の玄関ドアを標準採用しているようです。

北海道あたりだとU=2.33だとさすがに結露や結氷が起こるため、必然的に木製の超高性能ドアが採用されることが多いと聞きます。

ご存知ガデリウスのスウェーデンドア。

ちなみにRebornの家で採用している「eZドア(イージードア)」は、実のところ表面材を張っていないスウェーデンドアをガデリウスさんから購入し、独自のデザインで表の木を張っているんです。

これまでU=0.9とされていましたが、最近になってようやく試験センターの認証が下りたそうで、窓無しタイプで驚異のU=0.77が出たそうです。eZドアについてもこの数値を用いてよいかどうか確認中。

やはり群を抜く断熱性能です。

 

20180904234944-0001他のメーカーさん(三協立山アルミ、LIXIL)も高性能化は当然商品開発しており、なかなか1.0を切ることは難しいとされてきましたが、窓無しのものは0.9前後まで性能があがってきております。

「木製玄関ドアは再塗装メンテナンスが大変で、タッチキーなどの電気錠のニーズが最近では多くお客様から多く寄せられており・・・」という論調が目立ちましたが、木製のあこがれニーズを無視するわけにもいかず、浮造り調のシートを開発し、「劣化しにくい」、「本物に近い質感」ということをアピールしていました。

 

私なぞは本物の無垢の木の家を推奨している派ですから、そのあた心に響くものはあまりありませんでしたが、あのLIXILさんが、ふたたびTOSTEMブランドを表に出してきたのにはびっくりしました( ゚Д゚) ※カタログ表紙の一番上にTOSTEMと。

ははりサッシ・ドアは「トステム」という名称が広く浸透しており、シェア拡大のためには必要だと判断したそうです。大丈夫か?リクシルさん!

 

IMG_8591LIXILさんは実物の展示がありませんでしたが、カットサンプルのみの出展。GLANDEL2の発売は今年の4月だったそうですが、どうした!トステム!!

ウレタン60㎜充填で、最高断熱タイプのものは枠がアルミと樹脂の複合で、空洞の中にウレタン断熱材を充填しているそうです。

窓無しのものhがU=0.89。

あきらかにYKKさんを意識している感じです。

ガラス入りのものはトリプルガラスでダブルLOW-E、アルゴンガス充填で樹脂スペーサー仕様になっており、U=1.23だそうです。

 

とまあ、各社しのぎを削って高断熱タイプの玄関ドアを開発している真っ最中です。

問題はその導入コストということになりそうではありますが、そのあたりは私も含め質問する人もなく、メーカーさんからも当然口にすることなく、粛々と説明会は進行してゆくわけであります。

実務者としては、現実的に一番大きい問題として、「断熱性能が高い玄関ドアは金額がすごい」ということなのでありまして、

「玄関からリビングやキッチン、さらに階段のぼって2階のホールまでドア・引き戸なしで到達せしめる」という、高断熱住宅のメリットを享受したいわけで、

あまり性能のよくない玄関ドアを採用してしまうと、なかなか「家まるごとどこでもあったか」にならないぞ、玄関ドアは結露させないぞ、という考え方を持っています。

もっとだれでも超高性能玄関ドアが手に入らない物だろうか、というところが出発点なのです。だから金額は相当重要な選定要素。

 

IMG_8609 IMG_8608最後におまけを。

各社プレゼン&勉強会のあと、定例SAH会ミーティングがありまして、

その会議に北相木村の坂本さんが来ています。

北相木村(きたあいきむら)は長野県の東端にあり、伐採適齢期を迎えた良質の信州カラマツが豊富。

その利用を促進したいということで、フローリングや壁板をPRしに、あるいは商品開発をいっしょに考えたりとしているわけです。

そのさかもっちゃんが、「こんなのどうですか~」と持ってきた「キノハナ」こと木のフラワーボックス。

カンナくず的な木のスライスとドライフラワーをミックスした面白いものを持ってきてくれました。

木の蝶ネクタイおまけに蝶ネクタイも身につけて(*’ω’*)

●価格
木のボックス:5,000~12,000円
木の花束:3,000円~

蝶ネクタイ:4,000円

欲しい方は直接連絡してみてください^^

北相木村役場 坂本さん(さかもっちゃん)

電話0267-77-2111

2018.9.4 Reborn塩原

これはぜひほしい!(^^)/

いざ多治見市へ!~15年点検

DSC_1368「もう15年かぁー」

棟梁は○○大工さんだったなーとか、

工事中は梅雨時期で毎日雨でタイヘンダッタナーとか、

左官の外壁の色をお施主さんが喜んでくれたなーとか、

あるいは苦い思い出も(笑)

新築当時のことを思い出しながら、遠路はるばる点検に向かうの、嫌いじゃありません^^

 

DSC_1341「またいつものやつだ」、なんて言わないでください(笑)

こういう工法を何というんでしたっけ?

はいっ、ナカソネ君(新入社員・自称20歳)、答えなさい!

ウォールナット色で、生成り色の左官外壁。

レッドシーダーの腰壁で重心を落とし、6寸勾配のきっぱりとした切妻屋根。

15年経った今が、ある意味最も美しいと感じてしまいました。ウットリ

 

DSC_1344レンズを調整してもっと寄ってみましょう。

そうこのちょっとかすれた感じ( ^)o(^ )

膝のあたりがすり減ってきた履きなれたジーンズのような、

ツバの先がすこしほころんできた帽子のような、

目元に少ししわが増えたような増えてないような原田知世さんのような(笑)

あえて見せませんが、室内は全面パイン板張りで明るいカントリー調。このギャップもまたよろしいわけなのであります。

 

DSC_1343ウッドデッキ+芝生は、ラーメンにシナチクのような相性バッチ軍団です。

窓先に並べた薪や、プランターも絵になります。

1,2、3、4、5、6列分のデッキ床を、6年前にACQ加圧注入材で張り替えました。

築後10年目にして、やっぱり腐るウッドデッキ。

その時のブログがこちら。多治見市10年点検

材種はすぎ。ACQ防腐剤を加圧注入したもので無塗装です。

 

DSC_1345ACQは正式には「マイトレック エーシーキュー」というんですが、銅の成分が入っているそうで、

最初は緑がかっていて、オーナーさんからは「ちょっとこのまんまじゃなあ…汗」、

と気持ちを焦らせるという特性がありますが、

「ダイジョウブデス。コノママスコシホッタラカシテクダサイ」と、なかば強制的に塗装を実施させません。

6年後の今、どうですこの質感、色合い、ワビサビ(^^)/

いいでしょ♪

 

DSC_1376「木の玄関ドアって、まじメンテナンス大変なんでしょ~?」

って、まあ、それはそうなんです、正直。

でもこれを見てください。いいっしょ?

これはもう一生モンですよ、おとっつあん。まさにプライスレス。

これまで何度となくオイル(塗料)を塗り重ねられてきたはずで、なんとも言えない良さがにじみ出ています。

品のいいおじさんのような、おばさんのような・・・。

 

DSC_1377ついでに玄関ポーチの正面のビュー。

珍しいウッドデッキのポーチです。ログハウス界では至って当たり前なんですが。

現代ではタイル、洗い出し、土間コンと、ほぼ無機質材料によるポーチが一般的なんですが、ウッドデッキポーチも捨てたもんじゃないんじゃな~い?

え?名称が長い?じゃあ、今後は”W00d-Deck.Porch”、ってな風に書けばよいのかな。そしたら採用決まるかな?

屋根がかかってさえいれば数十年は余裕でもちますよ。

「この家に住んでる人はきっと木がすきなんだなー。きっとおおらかで優しい人なんだなー」って任意訪問者は感じちゃうから不思議です。

それってけっこう人生メリットじゃないでしょうか?

 

DSCF6399はいはい、わかった、わかった。

そろそろ行ってくるわい。

床下はこんな感じ。季節は食欲の秋ではありますが、まだまだ余裕をもって潜れます^^y

状態いいですね。いうことありません。

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DSCF6401薪ストーブ直下の補強状態。

鉄のパイプは外気導入のための給気口。

この筒の先によく防虫網がついていて、床下ですから誰の目にも触れることなくみっちり目詰まりしていることも珍しくありません泣

ここは大丈夫でした^^

 

DSCF6415天井裏へも潜入。

雨漏りなし。ハチの巣なし。蝙蝠なし。

読めました?この漢字?

垂木は2”×8”材でがっちりとトラス状に組まれ、断熱材は高性能グラスウール16K品でヘタレ、結露など問題は一切ありません。

 

DSCF6412問題があるといえば、この屋根裏へ入るのに、3.5mも高さがあることか。

6尺の脚立では無理で、はしごを使わないといけません。

おまけに断熱フタがついている点検口ですが、パッキン材(EPDM)が密着よすぎて蓋が外れません。

点検口の枠自体を固定しているビスを外してなんとかしましたが、これを簡単に開ける技なんかありませんかね?

あ、室内の様子見せちゃった。

パインが日に焼けて、まことにいい感じなのであります。

2018.9.1 Reborn塩原 (訪問日8.28)

リフォームでの地盤補強はどうするの?

Exif_JPEG_PICTURE中古物件をインスペクション(現況調査)していると、たびたび発見される基礎のクラック。

問題は、クラックの幅がどれくらいか?

名刺大の「クラックスケール」なるものが調査用具にありまして、割れの幅寸法を測り、写真を撮り、調査依頼者に報告するしきたりとなっております。

この割れが最大で0.6㎜以上であれば、”見過ごせない不具合”、ということで、何かしらかの対策が必要だと伝えます。

地窓(じまど)と呼ばれる床下換気口の脇には、どの家も必ずと言っていいほど1箇所以上クラックが発生しています。

原因はそれぞれの事象によるのですが、①基礎を形成しているコンクリートの乾燥収縮によるもの、②建物の重さで地盤が沈下し基礎が”割れている”、の2種に分かれます。

 

DSCF5128出来れば、床下に潜って内側から観察するのも必要なこと。

幅10cm以上もある基礎が内外貫通して1mm以上割れているようであれば、②の地盤沈下を疑います。

基礎に鉄筋が入っている場合(鉄筋コンクリート造)は、コンクリートの中でひそかに活躍している鉄筋がさびてしまうので、エポキシ樹脂でこの割れをふさぎます。

しかしそれでは抜本的な解決策とはいえません。

 

Exif_JPEG_PICTURE地盤が沈下しているということは、床も傾いているはずで、

水平線のビームが出る「レーザーレベル」などの機械を使って、床の水平度合いを測ります。

基礎の割れの状態と1階床のレベル測定を行うと、その土地の地盤状況がなんとなく見えてきます。

全体的にこっち側に傾いているようだ、とか、この辺りが窪んでいるようだ、など。

最近では新築の建築前に地盤調査を行うのが常ですが、20年程前までは、地盤調査は住宅の場合ほとんど行われていませんでした。

Exif_JPEG_PICTURE基礎のつくりようは、ほとんど設計する人の経験と基礎屋さんのカンが頼りでした。

ですから地盤調査を行っていなければ、「まともな基礎はほとんどない」と言っても過言ではありません。

では一体どうすればいいのか?

まさか基礎をつくり替えるわけにもいきませんし、このまま放置するわけにもいきません。

 

一つの答えとして、「これ以上沈下しないようにする」という方法があります。

 

DSC_0081-2私は「後打ちべた基礎」と呼んでいますが、既存の布基礎に鉄筋を突き刺し、床下全面にコンクリートを打設する方法です。

鉄筋を刺すには、まず振動ドリルで基礎に穴をあけます。間隔は20cmおきに。気の遠くなるようなものすごく大変な作業に思えますが、やってみると割とそんなにでもない、と作業人は言ってくれます汗

またこの工法は、1階の床をすべてはがし撤去する必要があります。

床の断熱改修をしたり、床全面を張り替える場合はチャンスです。

ドリルで穴をあけたら、その穴をよく掃除します。ここに専用の強力ボンドを入れて、すぐさま鉄筋をぶっ刺します。

そのことを専門用語で「差し筋(さしきん)」と呼んでいます。

 

DSC_0090-1基礎の内側すべてに差し筋をしてゆきます。

鉄筋を入れずにそのままコンクリートを流してしまうやり方もあるのですが、それは「防湿コンクリート」と呼んでいて、基礎の補強にはまったくなりません。鉄筋を刺してこそ建物の重さを分散して地面に伝え、建物の傾きを防止する役割が果たせるのです。

本来であればこの鉄筋の下には締め固めた砕石や防湿シートを敷きたいところではありますが、一度土を掘り下げる必要があり費用的にも大変になります。

そのほか床下空間として確保できる高さや、工期、施工性などを勘案して判断します。

 

DSC_0115-2鉄筋のピッチも地盤の強さや区画の大きさによって決まります。

この家の場合は20cm角の升目になるように配筋(はいきん)しましたが、構造計算をすると必然的に鉄筋の径やピッチが決まります。

さあこれでコンクリートを打つ準備ができました!

 

DSC_0162-1野球グランドを整備するときに使うレーキ(通称:トンボ)でコンクリートを均します。コンクリートってネズミ色ですが、最初はこのように黒っぽいネズミ色なんです。ちなみにコンクリートとモルタルとセメントの違いってご存知でしょうか?

センメント+砂=モルタル

モルタル+砕石=コンクリート、です。セメントは岩石の粉ですが、生産地の50%以上が中国です。

 

DSC_0163-1ポンプ車と呼ばれる、コンクリートを圧送する専用の車が世にはありまして、

こんなふうにホースを使ってコンクリートを奥から流し込んでゆきます。

ポンプ車が入れないような場所では、一輪車で運びます。

新築の場合は必ずといっていいほどポンプ車を使いますが、リフォームでこの条件が整うのはまれです。

 

DSC_0196-1コンクリートを床下全面に敷き均すと、大工さんの作業性はとてもよくなります。

床下地面からの湿気はかなり抑えられます。ただし最初の1~2年はコンクリートが持っている水分がまだたくさんあるので、地域によっては床下で夏場、けっこう結露しています。

これで建物がこれ以上地面に沈下してゆく動きは、かなり防げそうです。

後打ちべた基礎、費用はけっこう掛かりますが、耐震、断熱、水廻り、劣化対策を総合的に行う大規模修繕リフォーム(これを、わが社名である「リボーン」と呼んでいるわけですが汗)の場合、ぜひ取り入れていただきたい工事の一つです。

建物全体に安心感が断然備わりますからねっ(^^)/

2018.8.30 Reborn塩原

大津市築19年点検/古材どうよ?

DSC_1254-2ついに、遂に行って参りました、

滋賀県大津市のK様邸19年点検っ!

私が26歳の時に現場監督として担当させていただいた、ポスト&ビーム工法(丸太を柱や梁に使った木造軸組み工法で、ログハウスの一種とされている。通称P&B[ピービー])の2階建て。

いやあ~、この家は非常に難産でした。

築数十年という母屋がありまして、この写真の瓦屋根の建物(農業用物置で築100年以上のもの)との間に、縫うようにして建て、

かつ母屋は部分解体してP&Bを合体させるというもの。

DSC_1315ここがその連結部。

当時はエキスパンションジョイントなんて発想が持てなくて、古い建物と新しい建物を一体としてみなし、耐震性を確認しました(・・・と思う。設計した人が。)

この下屋の軒を伸ばしてくるなんてのが難易度がけっこう高くて、かつ軒裏は同じ意匠で復元したんだよな~(*´з`)

大工さん(なべさん)といっしょに垂木野地をつくった記憶がありますが、つい数年前のような気がします。

和風家屋と洋風家屋のコラボレーション。

そんなに違和感ないでしょ?

南側の日除け対策がなってません!まだまだ未熟であったということでしょう>_<

 

DSC_1239とにかくデッキがひどいことになっていました。

当時はACQの加圧注入なんてものは当然なくって(知らなかっただけ?)、防腐剤を塗布したデッキ材(ウエスタンレッドシーダー)です。

さすがに足を踏み外す恐れもあるので、Kさん自らコンパネを敷いてくれていた様子ですが、そのコンパネさえももうすでに・・・汗

当時私が勤めていた(=つまりこの家の元請け業者)会社は7年前に倒産。その数か月後に電話でKさんとは話したのですが、こうして再びお目にかかれるとは!

とにもかくにも、Kさんご主人には19年ぶりの再会だと思われ、お互いの変貌ぶりを讃えあったのです。

 

DSC_1258そしてこの家の苦労話といえば、、、

なんと現場の敷地内に仮設のキッチンと仮設のお風呂。もちろん仮設のトイレを設置し、

Kさん家族6人と、長野から派遣された大工さんたちが、共同で生活するというスタイル。

コンテナハウスで大工さんたちは寝袋持参で寝泊まりするというサバイバルぶり。

先ほど「築数十年の母屋の一部を解体した」と書きましたが、その解体部分には旧水廻りがすべて含まれていて、

一般的には仮住まいでアパートに移っていただき、大工さんらは民宿なんかに泊まって現場へと通う、というのが普通ですが、

どういうわけか、この敷地内で総勢10名以上が共同生活を数か月に渡っておこなっていたのです。

このボロ小屋は、当時仮設ユニットバス(というのをレンタル屋さんで借りた)の前室としてつくった仮設脱衣室。塩原施工です(笑)

工事が終わって分解していると、おばあさんが近寄ってきて、「それ捨てちゃうんかい?」っていう雰囲気になって、「そんじゃあ、漬物小屋にしようじゃないか」ってことになって、その場にある材料で間に合わせでつくった小屋なんです。それがこうしてまだ生きているとは!

DSC_1286デッキの腐朽以外には外部もさほど問題天がなく、家のなかはまるで新築当時のままのようにも感じられるほどきれいに整理整頓され、

とてもいい感じに木があめ色に変色し、風格を増していました。

愛ですな、愛。

これを「自邸愛」と呼ぶことに今決めました。

当時5歳、2歳のお子さん達は、思わず「瞬間かっ!」って叫びたくなるほどに大きくなっており、19年という年月が確かに流れたのだと実感させてくれるのでした。

あ~、おそろしやおそろしや。

 

DSC_1319-2Kさんは来年、もう定年なんですって!

マジっすか?

このタイミングで、敷地全体に大小あわせて6棟もの建物があるんですが、整備といいますか、次世代に向けて更新するものは更新し、取り壊すものはなくす!という決断をしようとしてらっしゃいます。ちょっと傾きかけているブロック塀もありますしね・・・。

こちら築100年以上の物置兼ガレージもこわしてしまう決断!

最近建てた某邸とクリソツです。あわわ。

もし古民家再生とか古材利用を考えている方がいるようでしたらお譲りします、とのことであります!

 

DSC_1246天井はなんと竹を敷きならべ縄で編んであります。

壁は土壁の真壁で、これは手壊しで落とさないとだめそうですが、柱や梁はそのまま再利用可能です。

木造在来工法って結局、移築や木材の再利用がたやすくできる、ということが最大の特徴なのではないかと思うのです。

昔の家をリフォームすると、もう2、3回は再利用されたであろう古材に出会うことがあります。

使えるものは再利用してゆく文化が、つい数十年前まで、日本では脈々と受け継がれてきたはずなんです。

現代では考えられないことなのかもしれませんが、それほど建築用材は実のところ貴重なものなのですね。

 

DSC_1248この深い軒なんてサイコーだよね。

早くしないとただの産業廃棄物になっちゃう泣

どなたか貰ってもらえませんかあー?

ちなみに4t車は横づけできません。

2tロングトラックはつけられます。

下見などご相談は、いったん私塩原が窓口になります。

興味のある方はご一報ください。

2018.8.28 Reborn塩原

shiohara@reborn-nagano.co.jp