「♪雨はよふけす~ぎにっ」雪へとかわる前でよかった。小布施町1年点検にやって参りました。あの少年たちは1年経ってどんだけ成長しているのか、たのしみです。
(一年前、引き渡しの時のブログ記事)
昨年秋に外構工事を終え、カーポート、物置、植栽、芝生、花壇が加わりました。
春は賑わうことでしょう。
ご存知の方も多いかもしれませんが、小布施は「オープンガーデン」を町を挙げて推奨しています。
歴史的な街並みを保存してゆく「修景」という考え方があります。
ここ小布施町は故 宮本忠長先生(建築家)が先導し、新築・増改築をする場合に事前に審査が入ります。
屋根勾配や色彩はもとより、外構にまで意見し街並みを整えようとしています。
建築課・宮本忠長(須坂市出身)の代表作、長野市立博物館。
高速道・長野インター近くの川中島古戦場のとなりにあります。
長野市内で新築工事を行う際、けっこうな確率で埋蔵文化財の指定区域にあたります。
この場合、事前に教育委員会に届け出るのがルールなのですが、その書類の提出先がここなのです。
先月提出の際にあまりに空が青かったのでパシャリしておきました。
超深い軒の出の端正な屋根構え。
等間隔で並んだ円柱。
鉄筋コンクリート造ではありますが、明らかに木造軸組み工法的なデザインです。
軒先に隠し樋があるのは分かるのですが、どうやって地上に排水させているのか、さっぱり分かりませんでした。
竪樋(たてどい)の処理にも相当こだわったんでしょうね。
駐車スペースから入口までは、歩廊が200mほど続きます。
コンクリート打ちっぱなしの表情のところも一部ありましたが、おおむね「掻き落とし」という技法で表情を出してました。
この歩廊の光と影のイメージがこの建物の発想の元になっていたんだと思います。
ウィキで1981年開館とありますから、ちょうど40周年。
まあ、仕方ないことでしょうが、室内はめちゃめちゃ寒かった!
いやらしくも、居住性についてそれとなく係の人に聞けば、エアコンを回しても回してもなかなか暖まらないんだそうで。(ソリャソウダロウヨ)
小布施にもどります。
外壁は西洋しっくい左官仕上げです。
1年経ってもなんのその。
と、いいたいところですが、
実は昨年春、一部外壁に剥離がおきまして、秋に修繕をしました。
原因は乾燥前に雨にぬれてしまったこと、と結論付けました。完成前の12月に外壁仕上げを行いましたが、気温が低く、北側は特に乾燥が進みません。
軒の出は比較的大きい方ですが、横殴りの雨が降って壁が濡れてしまったことが今回の剥離につながったと考えています。
昨年のうちに、北側の1面全域の手直し工事を終えています。
今回も打診棒&目視で剥離がないか、よ~くチェックしてきました。(今度はよさそうです)
外壁がこのように漆喰などの左官仕上げの場合、
天候次第では仕上がりにリスクが伴います。
職人さんの技術によってもばらつきがあるので、量産型のハウスメーカーは手を出せません。
ここ小布施は漆喰あるいは木の外壁がお似合いだと思っています。
我々工務店がこのような伝統技術の火を消さない役割を担わないといけません。
1年点検は床下チェックを最重要視しています。
特に給排水や温水暖房配管の漏水有無を念入りに。
そのほか白あり有無、通風換気、断熱材の落下、カビ、害虫の侵入などです。
半年ぶりに会った仲良しの相棒もいっしょについて来てくれました。
これはかなり心強い!
いずれ大きくなったらぜひ採用試験受けてください!!
即合格ですから!(笑)
初の点検同行!
新入社員・笠井(ひで)が初めて小屋裏の断熱材を眺めているところ。
動画撮影していましたから、おそらく近日その様子がアップされることでしょう。
約2時間半の点検作業を終え、大きな不具合は発見されず。
室内はQ1.0の性能で全域ぽかぽか22℃前後。
温水パネルヒーターの温水温度は39℃で設定されていました。
天気がいい時はこの設定を35か36℃にしているそうです。
2020.1.16 Reborn塩原
※YouTube:Rebornチャンネル動画、新作アップされました。
連日寒い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
Rebornは今年最初の地鎮祭を、1/11に長野市吉田で催行いたしました。
神主さんもマスク着用での祝詞奏上など、とても大変そうです。
どうもまだしばらくはこの状況は変わりそうにありません。
感染予防に努めながら、現場が滞りなく進捗しますように。
Oさん、良かったですね!
ついにこの日を迎えることができました。
公私ともに長いお付き合いとなりますが、何卒よろしくお願いします。
DIY作業もあるのでベリーハードな日々が待ち受けてますが(笑)、ヤルッキャナイ!!
2021.1.14 Reborn塩原
★見方によってはかなり際どいコラムを書きました。ああ、、、毒々しいな。読んでもらえると嬉しいです(*´ω`)
新年あけましておめでとうございます。
本年も株式会社Reborn(リボーン)をお引き立てくださいますよう、よろしくお願い申し上げます<(_ _)>
私塩原は独立開業10年の節目を迎えます。
3年間個人で設計事務所をおこなったのち、7年前に現株式会社Rebornを代表の坂田と立ち上げました。
以来、新築住宅は一貫してQ1.0住宅・耐震等級3を。累計40棟ほどになりました。
既存住宅の耐震・断熱・水廻り同時改修は、この間”長期優良住宅化リフォーム”ともよばれるようになり、累計15棟ほどの大規模リノベを遂行してきました。
社名は「リ・ボーン」ですから、設立当初はリフォームを事業の主体にと考えておりましたが、
なぜかQ1.0住宅の新築工事が業務の半分以上を占めるまでになっております。
一方第三者的立場で、既存住宅の耐震診断やインスペクション(既存住宅状況調査)を行うことも多く、年間のべ50日以上は床下や天井裏にもぐっています。
その様子は、このブログでも日々綴っているわけですが、
「日本の家は、なんでこんなに品質や性能にバラツキがあるんだろう?」と考えずにはいられません。
一口に木造住宅といっても実に様々な作り方で出来ています。
工務店や大工さんも十人十色なので、もちろんデザインや出来栄えが異なるのは当然ですが、
断熱材の施工方法や、冷暖房設備に関する手法・施工はあまりにも巾がありすぎる。
これほどまでに情報がどこでも誰でも手に入る時代にあって、先人たちの失敗事例や各研究者の実験やレポートが活かされていない住宅が、今もなおどんどん建てられ続けているのは悲しいことです。
木造住宅の場合、諸問題がこうした床下や壁の中、天井裏に潜んでいることもも少なくないのでなおいけません。
改善措置も容易にできません。
見えないところはどんどん手を抜くようになってしまったのはいったいなぜ?
そしてその家の中で、寒い寒いといって暮らしている人が大勢いるのです。
テレワーク推進のためか、パソコンやスマートフォンを閲覧する時間が大幅に増えた方が多いと思います。
YouTubeなどの動画をだれでもいつでも見ることができる通信環境も整っています。
今後、これまで以上にみなさんに情報を提供して参りたいと考えておりますので、
どうぞ今年もブログ、YouTube動画にご期待ください(*´ω`)
そしてここで重大な発表があります。
なんとRebornが、不動産事業の営業を開始することになりました!
すでに免許も入手し、ハトマークの宅建協会にも加盟しております。
住宅はみなさんの生活の礎です。
床下や小屋裏で考えること5年。
「もはや自分たちの手で、なんとかするしかない」というところに至りました。
目下、不動産業界と建築業界は基本的に分断しています。
安全な取引を行うため、売主と買主(借主)との仲介をし、パスするのが不動産屋さんの基本的役割ではありますが、
一歩踏み込んで、建築の知識・経験がある不動産屋さんは、どうポジショニングされてゆくのか?
みなさんにも注視注目していてほしいと思います。
また、身内の方が所有している空き家とか、未入居状態が続いている貸家などのご相談に応じます。
はたまた、移住計画のある方、中古住宅を購入・賃貸してリノベしたい方、中古住宅DIYリノベ希望の方などのご相談にも応じます。
住まい・暮らしに親身になって寄り添うことが、これまで以上にやりやすくなりました^^
ご連絡お待ちしております(^^♪
いまの心境は・・・
30年前、高校を卒業した時の気持ちと似ています(笑)
なんか無限の可能性を秘めた世界が広がっているような。
これから先、どんなひとたちに出会えるか、とても楽しみです^^
2020.1.9 Reborn塩原
【ご連絡】
※マイベストプロ信州にコラムをアップしました。
よろしければご覧ください。
※YouTube動画(Reborn)も頻繁にアップしています。塩原真貴のYouTube
今後も併用してゆこうと考えていますので、よろしければ両方ともチャンネル登録お願いいたします。
※2月にホームページをリニューアルすべく準備を進めています。
過去ブログも移動するつもりでおりますが、見やすいように選別・カテゴリ分けしようとも思います。
マニアな方で、「過去ブログ、全部読み返してるで!」という方も稀にいらしゃるのも事実なので、大変恐れ入りますがそういった方は、1/末までに読み終えてください(*´з`)
ちょうどお昼休み中に現場に到着。
安曇野市・Q1.0住宅の新築現場。
気温は5~6℃だと思われますが、すやすや眠っているご様子。
職人さんの多くは昼休みに昼寝します。
後で聞いたら、けっこう断熱材の上で寝てると寒さ感じないんだって!
まじか!
おいらも今度やってみよう(‘ω’)ノ
信越BIBの国分さんがちょうど屋根断熱材をブローイング中。
どうやら2交代制で工事してるようすです。
300㎜厚で83㎡分ですからね。
約25㎥もあるもんですから。
明日はまたブローイングマシーンは別の現場の予約がはいってるようです。
場所は違いますが、グラスウールを吹きこむ前はこんな感じ。
これはこれで美しい半透明の繭玉的なデザイン。
このシートはブローイング断熱用のネットです。
所々、穴を開けながらホースの先を差し込んで吹きこんてゆくのです。
最終的には防湿・気密シートを重ねて貼ります。
壁側は断熱・気密工事が終了しています。
このお宅、太陽光パネル7.5KWのせています。
つまりゼロエネ。
地域型グリーン化事業と安曇野市からダブルで補助金を得ています。
屋根材はディプロマットですが、穴をあけないキャッチ工法でパネルを固定しています。
「あれ?塩さん、太陽光のせてるの?」
という声が聞こえてきますが、年に1棟くらいはこうして補助金をゲットしてのせてますよお~。
なにせ140万ですからね~。
これゲットできれば載せない手はないですよね。
ほんとは4~5KWくらいになれればいうことないんだけど、
国策の闇だな、このあたりは。
この現場からは常念岳が見えますよ。
なんでも年末に非常に強い寒波がくるようですね。
長野はまだ雪が溶けずにのこっていますが、安曇野・松本は雪がまったくありません。
晴天率の高い中信エリア、東信エリアに住む方でこれから新築住宅建てようとする方は、条件が許せばぜひ太陽光パネルのせるといいですよ~。
ゼロエネ補助金取れれば、ですがねー。
外壁の仕上げはしっくい左官です。
現在ラス下と呼ばれる状態ですが、
みてください!この軒先と影の関係を!
この日は冬至の前日でしたが、恐るべき日影シミュレーション。
ちょうど窓の上枠に影の先端があるではないかぁ~(#^.^#)
これこれ。
狙ってた。
いやほんと、まじで。
でもこんなにぴったりいくと思わなかった。
まるでゴルフのショートホールでピンそば2mに付けた感じ。
ところでRebornのYouTube動画みてくれた?
チャンネル登録してくれた?
あらたに「施工現場レポート」ってシリーズが始まったんですよー(*´ω`)
これからもどんどん現場の様子や職人さんの声をひろってゆきたいと思います。
跳びます!(笑)
笠井でございまぁ~す! 最近、なぜかサ○エさん風に挨拶してしまいます(笑)
さぁ!今年もあと一週間となりました。皆さん年末にやる事、「なから」になっていますか?
ワタクシ、何もやっていません(汗
その上、今日24日クリスマス・イブ! サンタさんに子供の物、頼むのも忘れてました・・・これ書き終わったら、すぐにお願いしにいきます(;´Д`)
さて、安曇野市新築住宅の進捗状況です!
11/6に上棟をして、この時はまだこんな状況。
なんか、面白い人が写っていますねぇ(笑)
この写真は、上棟後に上棟式を執り行った時。
約1ヶ月半で・・・
こんな感じです。
施主さんに階段を塗装してもらっていますが、上の写真とほぼ同じ位置になります。
こうやって観ると、家を造る過程ってほんと面白いです!
天井には、充填断熱材が吹きこまれ、寒さは全くと言っていいほど感じなくなりました。
この時、小さな電気ストーブが一つあるだけでしたが、施主様に「これだけで凄く暖かいねぇ」とお褒めの言葉をいただきました。
Tさん!来年来られた時にはもっと形になっていますのでお楽しみに!(*´▽`*)
ワタクシがRebornに入ってもう一年が過ぎようとしています。
今年はコロナがあり、例年よりも大変な一年だったと思います。
ですが、私個人としては飛躍の一年でした。お客様や各業者様に色んな事を教えていただき、とても充実した一年でした。
また来年も精進してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
それでは皆さま、よいお年をお迎えください。
そしてメリークリスマス!!
あぁ、早くおもちゃ屋さんに行かなくては・・・(/o\)
2020.12.24 笠井
え?今ごろ?
って思われるかもしれませんが、最近あいみょんをYouTubeで聞いています。
私、昭和48年生まれですので、最初はレコードからのスタートです。
シングル・LPレコードにカセットテープ。
やがてCD、MD。
数年前からiTunesなんかでダウンロード購入になりましたが、もはや最近はYouTubeで。
私だけ考えているわけじゃあないでしょうが、音楽を糧にしている人たちの収入は果たして大丈夫なのでしょうか。
それにしても、我ながら激動の時代を生きてきたものだ。
さて。
以前本ブログでも紹介しましたが、来年1月より新入社員を迎えます。
笠井美英クン、45歳。通称ひでさん。
またしても笠井姓ですが、兄弟というわけではありません。
(現場管理で笠井クンがすでに存在しています)
シオハラのあこがれ、「宅建士」なのであります。
彼が持っているのはハンディカメラ。「オスモ」っていう商品名。
これで動画を撮影しています。
はい、勘の働くアナタ。正解です。
ついにRebornもYouTubeで動画配信をはじめます!
これまでの動画は、塩原の個人アカウントでしたが、今後は社員全員がリポーターのつもりで配信、
建築のこと、現場のこと、そして不動産についても、もっともっと皆さんに知ってもらえるよう努めて参りたいと思う次第です。
先週末、長野市で完成見学会を開催いたしました。
折しもちょっとコロナの猛威のさなかということで、宣伝もせずに非常にスモールに開催。
直前段階で中止も考えましたが、数組のお客様を時間帯が全く重ならないよう配慮してご案内しました。
数週間前に見学会の運営について社内会議を持ったのですが、
その時中止の話が持ち上がりました。
それでも中古住宅のリノベーションを見学できる機会は世の中的にも希少。
安曇野市のQ1.0新築住宅の見学会は中止し、
長野市のリノベ完成見学会だけは開催する運びとなりました。
その話し合いの中で持ちあがったはなし、
そう、それが動画配信だったのです。
そして本日、その第1本目の動画をひとまずアップいたします!
今日も安曇野へ行って、ひでさんと2現場の動画を撮影してきました。
近日、年内にアップしたい考えです。
今後もWEBでの見学会だけでなく、現場作業の様子や、インスペクションの実際の様子など、どんどんあげてゆきたいと思いますので、ぜひチャンネル登録お願いします!
2020.12.22 Reborn塩原
40代からのマイホーム・中古住宅リノベーション Vol.1(約17分)
安曇野市穂高 新築住宅:2人暮らし平屋“風”2階建て Vol.2(約10分)
上田市M様邸(RebornのQ1.0住宅、No.2)の5年点検へ。
(2020.12.12)
5年経った今も綿々と続くRebornの規格PLAN住宅、第一号棟であります。
30坪PLANですが、以来マイナーチェンジを繰り返してきました。
加えて31坪型、35坪型もラインナップされました。
設計コストを省き、施工の標準化によりコストダウンを図り、
坪単価が80万をくだらないとささやかれていたQ1.0住宅(HEAT20のG2グレードと類似)を、手が届く領域に近づけたのではないかと自負しております。
建築した年に生まれたしーちゃんも、5歳となりました。
フローリングにガムテープ貼っちゃって、パパママを困らせているそうですね。
しおはらおじさん、
特殊な汚れ落とし液がたまたま車に積んでましたから、助けてあげましたよ。
感謝してくださいね。
この家の内壁も天井も、パパママが自分でしっくいを左官で仕上げたんですよ。
わかってる?
その根性、粘り、よろこび。
わかんねーだろうな、まだ。
屋根裏点検してるとき、「みたい?」って聞いたら、
「みる、みるぅ~」
って、どんだけ!
「ここにハチの巣とかコウモリの巣があるかもしれないんだよー」
「ええ~っ!((+_+))」
「だから、たまにはこうやって点検しないといけないんだよー」
「しーちゃん、コーモリみたことあるゥー!」
おじさんになると、こういうなんでもない会話に癒されるようになります。
2020.12.19 Reborn塩原
今日のブログは超絶長いよ!
ではいきます!
まずは相談メールから。
::::::::::::
こんにちは。□□といいます。
中古の家を購入し、昨年、家を大規模リフォームしました。
その際、Reborn様でグリーンラックを購入しました。
それからちょこちょこブログを拝見させていただいています。
リフォームを行い、リビングやダイニング、生活の大部分を過ごすところに関しては、暖かさや涼しさの点で、不満を持つことはありません。
ただ、唯一、お風呂周辺に関して、ちょっと寒いなと思うことがあります。
そんな中、Reborn様が2012年6月26日にアップされたブログ記事「ユニットバスの床下~断熱すべし」に目が止まりました。
この記事に書かれた内容の断熱工事を行えば、確かに快適になりそうだと思いました。
そこでお伺いしたいのですが、Reborn様では、今でもこのような断熱改修工事をされたりしていますか?
また、その場合、エリアは長野県のみでしょうか?
もし、可能であれば、このユニットバスの床下断熱工事をお願いすることは出来ないでしょうか?
突然、このようなメールをお送りして申し訳ありません。
工事が可能かどうかだけでもお伺いしたくメールしてみました。
お忙しいところ、大変、お手数ですがご教示いただけましたら幸いです。
それでは、また。失礼いたします。
今年の秋、このようなメールをいただきました(‘ω’)ノ
ありがたいですね。
「ホント、この仕事をつづけてきてよかったww」
そう思うわけです。
でも、石川県ともなると、ここ長野市からは4時間近くかかります。
「う~ん、交通費もかかるし、なかなかねぇ・・・」
ぴかっ!
そうだ、アイツがいるではないか!
石川県の宝、西川君!
新住協の仲間、西川建築工房の社長です。リンクはっちゃいます。太文字にしちゃいます(笑)
実は新住協は北海道発、全国に工務店会員がいますが、基本的に県単位で支部があり、
石川県には残念ながら支部がなく、西川君は新潟支部や東海支部を転々として勉強を重ねていたそうです。
そんな時、北陸新幹線が開通!金沢と長野があっという間につながってしまったのです。
もう6、7年になるでしょうか。当時長野支部の事務局、ランバーテック(現、テオリアランバーテック)の丸山さんが、
「ちょっとちょっとしおちゃん、なんか金沢に迷える子羊がいるから、長野支部にいれちゃっていいかいや?」
という連絡がありました。当時、わたくし、長野支部の支部長しておりまして、彼の長野支部加盟を快く引き受けたというわけです。
裏では新住協の裏ボス(失礼!)、会沢さんの力が働いていたかも!?(会沢さんの本、みなさん買ってね~)
まさに今日の日に知り合ったかのような(?)不思議な長野支部会員、西川建築工房。(#^.^#)笑
というわけで、昨日塩原&西川で□□様宅をお邪魔したのであります。
ありましたありました、グリーンラック。
役になってるね~、おまえさま。
こいつがとりつないでくれたのだからすごいこと。
さっそく断熱Gメン、いやGメンズ。
お宅拝見と参りましょう。
暖房は壁掛けエアコンで、Ua=0.48とのこと。
築16年と若い中古住宅を購入し、長期優良住宅化リフォーム・高度省エネ型で補助金を得つつ、無垢の木をフローリングや内外壁に多用しています。
ひのき無節のフローリングがいいね!
とってもステキなお宅でしたよ。
サーモグラフィーをつかってあちこちを探検。
玄関の土間ですがどうやら基礎断熱が施工されていない様子。
室内気温は24℃くらいありましたが、タイル張りの土間床はヒトケタ。
アルミ樹脂の断熱玄関ドアの角も8.1℃です(外気温は7~8℃)
窓は交換ではなく、内窓でリフォームされていました。
いわゆる2重窓になっているわけですが、2階の北側の部屋では外側のサッシ(旧来からついていたアルミサッシのペアガラス内側に結露。
そこそこ気密性能が高いので結露します(どうしてか分かりますね?)
長野だともっと外気温が下がるので、この結露水は当然凍ります。
弊社の事務所でも内窓を使用していますが、日本メーカーの内窓はなにゆえこんなに気密性能がないのか?(引き違い)
もう少し改良してほしいなー(+_+)
内壁も一度剥がして断熱材(袋入りのグラスウール)を入れ替えたそうですが、
コンセント廻り、巾木付近に冷たい温度を確認。ちょっと温度ムラがありました。
まあ、それでも15℃近くありますから、普通に生活していると、寒さは感じません。
気密コンセントボックスの必要性をもっとPRせねば。
そもそも袋入りの断熱材(グラスウールやロックウール)を間柱間に入れるのは、断熱気密防湿を理解している人がやらないといけません。
分電盤周りからもスース―と風がでてきてます。
断熱材が入った外壁に分電盤を取り付けるのはできるだけ避けましょう。
床下からか、外壁通気層からか?
電線の向こう側に、押しやられた袋入りのグラスウールが存在しています。
断熱材を押してしまうのも断熱性能が得られない原因となります。
また、あまり世には情報が出ていませんが、万が一家に雷が落ちると、分電盤周りは黒く焦げることは容易に想像できます。
グラスウールのような燃えない素材であればそう心配ありませんが、ここに発泡ウレタンとか硬質ウレタンとかがあったらどうなるでしょうか?
一見火事が起きたように見えないんだけど、なぜか家の中で人が死んでいた、そういった証言もあるのです。
だから分電盤は絶対に外周外壁に設けないほうがいいですよ、ほんと。
床下に西川君といっしょに潜りました。
フェノール系のボード状断熱材が90㎜。なかなか性能が高い仕様です(床断熱)。
しかし配管貫通部は隙間処理がされておらず、全個所ではありませんが、目立ったところはコーキング処理させてもらいました、せっかくなので、西川君が(笑)
幸いべた基礎で防湿されており、キソパッキン工法で通気の状態はすこぶる良く、カラッとしていました。
ここ最近インスペクションを多数こなしておりますが、昔の家は換気が悪く、カビ臭が鼻毛について一日中不快な思いをすることしばしばです。
今回は遠路はるばるなので、もしそんなことがあったら帰路は拷問になります(笑)
なにせ鼻かんでもかんでもとれないんです!
玄関土間に断熱未施工なのを確認し、さてさて、問題のユニットバスの下へ。
なるほど、やはり無断熱。しかも浴槽・洗い場ともに裏側に吹付ウレタンなし。
いわゆる高断熱浴槽となっておらず、しかも通気性がよい床下。
ということは、、、、お外にあるお風呂。
寒い、ちめてえ、湯舟のお湯あっというまに冷める、の苦行浴室になってしまってます。
室内がそこそこ断熱されていますから、その差ははっきり感じ取ることができるはず。
う~ん、でもここどうしよう?「おし、西川君、入ってみて!」と(笑)
え~!まじで!!
入れるんですけど!
寝返りは打てないと思いますが、奥まで体が入れば断熱施工できるはず。
あらかじめ30cm角くらいに切っておいたスタイロフォームなどのボード状断熱材をボンドをくっつけて送ってあげれば、パズルのように、いやタイルのように基礎断熱できるのではないか、
そう床下で話し合いました。
よしっ!ついに石川県に断熱職人の誕生です!
約4時間ほどの調査を終え、いくつかの問題点が浮かび上がりました。
□□さんも相当勉強をしているらしく、すべての問題点をご理解いただいたようです。
あとは費用を勘案して、コスパが高い、将来的に必ずやっておいた方がいいことなど優先順位をつけて補正工事をぜひ行ってください。
西川君、あとは頼んだぞ!
最後に本日□□さんからいただいたメール文章を。
同様のお悩みがある方にとって、参考になれば幸いです。
西川さん、塩原さん、先日は勉強になる&楽しい時間、ありがとうございました。
これまで耳学問で聞きかじった気流止め、玄関の断熱損失、風呂の床下の断熱事情、接続部の断熱ロスなど
実際のサーモグラフィーを見つつ、体感&体験できて非常に面白かったです。
また、塩原さんと西川さんの楽しげに話しつつも、こうやってみては?、いや、こちらの方法はどうだろうなどの話し合いが、実に面白かったです。
やはり、尖っている方同士の意見は面白いですね。
また、すごいなと思ったのが、簡単には諦めない、こういった対処法はどうだろうと提案していただけるのが非常に心強かったです。
大規模リフォームしたとはいえ、もとは14年前の住宅です。
正直、「いやぁ、ちょっと無理ですねぇ」と言われてもおかしくないところが多々、あったと思います。
それにもかかわらず、こうしたらどうだろう。本当は(新築ならば)、こうするところだけれども、今の状態ならば、こうしようと、次の手の提案をしていただけたのが本当にありがたかったです。
あと、豆テクニック、良かったです。
費用対効果も考えていただいて、カーペットタイルの対策や、隙間テープ?(EPDMパッキン)での対策など、いろんな技を披露していただき、ありがとうございました。
(こういう一つづつは小さいけれど効果のある方法、結構、知りたいと思っている方、いると思います。
全員が全員、大きなリフォームが出来るわけではないと思うので。)
科学的では全くありませんが、「縁」ってあると思います。
こういう家とあたわった縁、(「あたわった」=方言ですね。なかなか味のあるいい方言だなあ)
それを快適にリノベしてくれるヒトと会えた縁、
そして、それをさらにより良く、住みやすくしてくれる方と会えた縁。
なかなかどうして、面白いものがあると思ってます。
我が家は、決して、性能の面では完璧なものではないかと思います。
ただ、縁があってあたわった家です。少しでも快適&家族が喜ぶ家であってほしいものだと思っています。
西川様、そして塩原様に、多大なお手間をおかけしますが、何卒、よろしくお願いいたします。
以下、自分の中の整理もかねて、今回の調査で分かった我が家の問題点と、対処法、手をかけるところを思いつくままに記述しますね。
・玄関のたたき、立ち上がり部分は断熱材が入っていないため、断熱損失が起こっている。また、靴箱の点検口から確認した際、壁面に断熱材が入っていない。
→費用対効果を考えて、玄関ホールの断熱に関してはカーペットタイル等で対処。また、点検口に関しては、断熱したフタのものに変更(西川様が制作)するとのこと。
(ここで一点、質問させてください。郵便受けは何か対策したほうがよろしいでしょうか?)→(塩原:可能なら閉じちゃったほうがいいと思いますよ(‘ω’)ノ)
・玄関ホールからリビングに入るドアには、隙間テープ?気密テープ?で、ドア下部の通風をなるべく塞ぐ。
・キッチンの後ろ(納戸?)は、通風ドアと配電盤に温度低下が見られる。ここは何も手を入れないんでしたっけ?キッチンと納戸の間の引き戸をなるべく閉めることで対処でしたっけ?
(勝手口にポリカなどの二重扉を作ってもあまり意味はないんでしたっけ?)
・ユニットバスの床下は無断熱の状態とのこと。ただ、床下から頑張って断熱をしていただけるとのこと。
西川様、お手数おかけしますが、何卒、よろしくお願いいたします。お風呂は裸になるのもあって、寒さを強く感じる箇所なので。
・キッチン後ろの納戸には、点検口を設ける。
・キッチンや洗面所の配管のところはパテ?シリコン?などで気密を上げるようにする。
・全体に換気が多すぎるかもとのこと。対策としては、換気扇をつけないという方法も・・もしくはマメにオンオフさせるか。(Co2の量を計測し、switchbotと連動させて、Co2量が高いときだけ作動させるのもありですね。)
・2階のクローゼットは、出来るだけ開けておくこと(かび&結露対策)。
・窓に関しては、隙間テープ?気密テープ?を用いて、召合せのところの漏気対策を行う。
・2階のクローゼットにある点検口は、断熱フタのものに変更(西川様作成)。
・屋根裏に関して、湿気を逃がす換気口が必要(西川様作成)。
・2階に関しては、ラッキーなことに、結果として気流止めがされたような状態とのこと。ただ、防湿シートが処理されていた訳ではない。
こんなところでしょうか?まだ話が出てたようにも思います。もし、漏れている箇所がありましたら、
また、ご教示いただけましたら幸いです。(塩原:そうですね、こんなところでした)
最後にちょっとだけ質問させてください。
暖かい空気は上に上がろうとするので気流止めの対策が大事かと思います。
2階は、結果として気流止めをしたような状態とのことでしたが、我が家は、特に気密を気にかけて施工されたわけではないので、壁内気流が発生し、暖気の抜けが起こっている状態なのでしょうか?
床下からの気流止め(防湿層の施工?)、コンセントボックスなどの気流止めなどは、壁や内装材がある状態では出来ないという感じなのでしょうか?
それとも、発泡ウレタンを適所に吹くことで対策は可能なのでしょうか?素人の質問ですみません。
(塩原:床下の断熱材がけっこうしっかり充填されているので、壁内の気流止めは完全ではありませんが、そこそこに出来ている状態です。コンセントやスイッチBOXの中に発泡ウレタンなどは燃える心配もありますからやめましょう)
長くなったのでこのへんで。
あ、本当に最後に、
西川さん、大変、お手数おかけしますが、何卒、面倒見てやってください。よろしくお願いいたします。
また、塩原さん、長距離ドライブの後にも関わらず、本当に丁寧に見ていただき、また、様々な対策を考えていただき、誠にありがとうございました。
それでは、また。失礼いたします。
2020.12.15 Reborn塩原(じ~ん涙)
西川君よ、ブログ更新しろよ!
構想は数年前より。
9月から準備を進めてきた新住協(しんじゅうきょう)の本がついに発刊となりました。
おそらく今週から本屋さんに並んでいるハズです。
金額はなんと¥380!
当然利益度外視、長野、新潟、富山、石川の新住協会員21社が製作費を負担して発売いたしました。いわば共同出版です。
長野は7社。Rebornももちろん掲載させていただきました。
私自身ある意味ヲタクなので、すべての会社の記事をなめるように読みました。
また、すでにQ1.0住宅に暮らしている方々の対談が、実名入りでまことにリアルです。
出版コストを抑えるために、定型のレイアウトフォーマットがいくつか用意され、文面も写真も各工務店が自社で準備し、自体すらも選択できません。
ゆえに、全体的にはあか抜けない昭和チックな本ですが、記載されている言葉一つ一つがウソのない、工務店の胸の内を語っている感じです。
建物性能の本質を見抜くことができる読者の皆さんには、ぜひとも届いてほしい!
取材いただいたオーナーさんたちも、きっとそんな想いでご協力いただいたのではないでしょうか。
長野県では平安堂各店がメインとなり、残念ながらコンビニには置いていただけませんでした。(新潟ではローソンに!イイナ~)
だがしかし!
12/20頃よりアマゾンで購入できるようになりました。
今後住宅を建てる予定がある方は、ぜひ年末年始の休みにお読みいただきたい1冊です。
さらに巻末にある資料請求のハガキを送ってもらえると、
先着30名に新住協発刊の書籍4種の中より1冊プレゼントがあります!
なんと美味しい本なんでしょう^^
ちなみに弊社Rebornからは、松本市の31坪規格住宅・KIKUCHI様にご協力いただきました。
快くお引き受けくださり、誠にありがとうございます。
ゆくゆくは2号、3号と出版を重ねて行ければと考えております。
ぜひOBの皆様、取材にご協力いただけると幸いです。
工務店も自らをPRしてゆく必要性をひしひしと感じています。
住宅戦国時代も下克上の時代になってきている実感があります。
2020.12.12 Reborn塩原