松本市Y様邸 | 株式会社Reborn(リボーン)

モイス・TaイリョクMeンザイ

Exif_JPEG_PICTURE外壁の耐力面材をほぼ100%の家で使っています。

家は地震のとき、大きく揺さぶられます。

ぺしゃんこにならないように、

変形しないように、

壁のなかに何か仕込む必要が当然ですがあります。

そういう壁のことを専門用語で、「耐力壁(たいりょくへき)」といいます。

一昔まではは筋交い(すじかい)が主流でした。

さらにさかのぼると土壁というのも揺れにくくする働きがあります。

もっとさかのぼると、日本の木造建築では貫(ぬき)と呼ばれるものが耐力壁として機能していました。

Exif_JPEG_PICTURE耐力面材はボード状で、さまざまなメーカーから発売されています。

外壁の柱・土台・梁に重ね、釘でとめます。

この釘の長さや打つピッチによってどのくらいの強さが出るのか、

メーカーは実験室で試験をしています。そのデータをもとに壁倍率(かべばいりつ)という強さの指標が数値化されており、

われわれ設計者が、「この壁はこのくらいの強さでいきたい」、「ここはいらない」などと構造計算して設計図に落し込んでゆきます。

 

松本市で新築工事をしています。

このお宅では初めて「モイスTM」という耐力面材を採用いたしました。

ちょっと笑っちゃうんですが、TMと、は耐力(たいりょく)面材(めんざい)のTairyoku Menzaiの頭文字なんだそうです。プププッ

発売されたのはもう10年以上も前でしょうか、調湿作用のある内装用ボードとして発売されたように記憶しています。

 

 

DSCF3675-2内装用はスタンプ印字は当然なく、継ぎ目の目地は残りますが、

黄なり色のマット仕上げ。風合いがよく、臭いもない。

汚れやちょっとした傷は、サンドペーパーで補修できます。

ただ大工さんは大変です。ぶつけないように、割れないように、

基本的にはボンドと針金のような細い釘(フィニッシュ釘、といいます)で、細心の注意を払って一枚一枚はってゆくのです。

「もうこれはやめて!」

そう10年前に言われた記憶があります。

 

モイスの原材料は何でしょうか?

簡単に言うと石の粉です。つまり無機材。

燃えない・湿気を吸放出しやすい素材・土に還せる・劣化しにくい・シロアリに食害されない

などの特性があるようです。

 

Exif_JPEG_PICTURE在来工法の大壁で壁倍率2.7はちょっとお得^^

私は構造計算上安全をみて2.5倍でカウントしています。

許認可申請上は当然2.7倍でみて問題ありませんが、実験用のものと現場では多少異なると考えているからです。

 

現場では移動の時にちょっと角が欠けてしまったり、面の端に打った釘によって面にひびが入ったり・・・。

いろんなことが起こり得るし、事実起こっています。それらをチェックし、修正を指示するのがこの段階では現場監督がすべきこと。

この辺り、現場人でないと分からないのかもしれませんが、設計者の立場としては、耐震については安全をみて(余裕をもって)クリアしておいて損はないからです。

 

Exif_JPEG_PICTUREこの家は外壁に無垢板を貼って仕上げます。

22条地域(にじゅうにじょうちいき)と呼んでいますが、屋根と外壁に燃えにくいものを使うような制限がある地域です。

長野市、松本市などの主要な市町村の市街地では、ほとんどと言っていいほどこのエリアに属しています。

 

街の中心は防火地域、その周りに準防火地域、さらにそのまわりは22条地域。

その先は制限がない、およそそんなイメージです。

モイスは白いので、現場が明るくていいですね。

仕事をしていてもさわやか青年になった気分で、気持ちがいいです。

 

Exif_JPEG_PICTURE南側の1階デッキに深い屋根をかけました。

これぞ日本、という感じです^^

パッシブハウスのように日射取得を最優先する家では禁じ手といえる設計だとは思いますが、

やっぱりここから離れたくありません。お施主さんも同意だと思います。

日射はソーラーシステムで熱利用。

給湯と温水暖房で利用します。

 

Exif_JPEG_PICTURE今回もシャノン社の樹脂サッシを採用。

付加断熱キューワン住宅で、窓は耐力面材に対して直付け、

最終的な仕上がりは、窓が外壁よりも引っ込んだ状態となります。

サッシ枠を取り付ける前は、防水、気密、枠の仕上げなど様々なことが絡み大変です。

3年がかりでようやくリボーンの標準工法がきまりました。

「こんなにやって意味あるの?」

以前は懐疑的だった職人さんたちももう慣れたようで、

最近ではなにも言わずにちゃっちゃかサッシを取り付けてくれるようになりました(笑)

 

おうちをつくるのはもちろん大工さんはじめ様々な職人さんですが、

どんなモノを使って、どんなふうに納めるのか、

それは設計者の判断にかかっているのです。

 

2018.3.3 Reborn塩原

松本市建て方~桜の木

明日は旧暦の元日です^^

現代の生活にあって、旧暦はほとんど顧みられることはありませんが、

わが社に飾ってあるドでかいカレンダー(坂田木材謹製)は、旧暦の日付も記載されております。

現代の暦と、旧暦を見比べて日々生活してみるのが、今年のしおはらのテーマの一つになっております。

 

暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続きそうですね。今日は中野市→長野市→松本市への移動を行いましたが、

松本は暖かかったです^^やっぱり風の影響でしょうか。風は体感温度にかなり影響しますね。

その昔人間もサルでした。体の大部分が毛でおおわれていたわけです。

これは進化に影響しているものだとは思いますが、

その昔サル(あるいはチンパンジー)が身に衣服的なものを身にまとい、

やがて体毛が減っていったのか?

普通に考えればそういうことなのでしょうが、

衣服あるいは住居の進歩と共にヒトの進化があったともいえそうです。

「大事なところに毛が残った」

と先日ラジオでだれかが言ってました。

不思議な生き物ですね、ヒトって。

 

IMG_7190本日、松本市で建て方工事がありました。

松本は今年とても雪が少ない気がします。

職人さんの面々、お疲れ様!^^

このお宅も付加断熱仕様で、いわゆるキューワン住宅です。

”太陽光パネル発電&太陽集熱パネル給湯・温水暖房”

という、およそ現代での家づくりにおいて、

いわゆる「ハイスペック」なつくりようです。

 

Exif_JPEG_PICTUREおとなりには、前職で10年前に建てた古民家調、アンティーク調ログハウスが建っています。

外観的にこの家とお友だちになれるような感じでデザインをしました。

また、結構交通量の多い幹線道路に面しているので、防音性を高めたい→グラスウールによる付加断熱、

というのも、どの程度効き目があるのか体感できそうです^^

 

Exif_JPEG_PICTURE非常に見晴らしのいいロケーションで、

晴れていれば弘法山や美ヶ原、そして松本市街地の夜景をみることができます。

軒の出を1000㎜(1m)と深くとりました。

今後も建物のプロポーションを低く、

どっしりとしたデザインを目指してゆきたいと考えております。

 

IMG_7192今日クレーン屋さんから聞いたのですが、

近年クレーンの転倒事故が相次ぎ、かなり資格免許が厳しくなっているそうです。力学を盛り込んだ計算を必要とする国家試験があるらしく、

そう簡単に免許がとれないようになってきたんだそう。

さらに労働基準監督署の抜き打ちチェックも盛んにおこなわれているようで、監視の目が厳しくなっているようです。

まあ、安全に資することなのでそれはそれで非常に意義のある検査なのでしょう。

 

IMG_7187家の北側には児童公園があり、春には桜が咲きとてもきれいです。

しかし噂によると来年度からは閉館になるのだとか。

これも少子化の影響か。

するとこの桜の木はどうなるのか?

この桜を愛でることができるよう和室を配置し、大きな窓を配しました。

なんとか残ってほしい、そう思いつつ児童公園を見ると、子供たちが数人、

寒風の中、無邪気に遊んでいました。

 

2018.2.15 Reborn塩原

信州型ゼロエネ住宅の理想形

DSCF3007来週はまた寒波がくるようです(*_*)

今日明日の晴天は貴重となりそうなので、お休みの方は大掃除をやってしまいましょう。

24時間換気扇が設置されている家にお住まいの方は、給気口のフィルターや本体ファンの羽根についている埃をふき取ってください!

第1種換気扇を採用の方は、2~3か月に1度は清掃していると思いますが、念のため。

第3種換気扇を採用の方は、かなり多数の方が忘れているようです。思い出して!

 

DSCF4700このところちょくちょくいただくメール相談に、

「パネルヒーターのサーモバルブの目盛りはどこがよいのか?」

「温水暖房のボイラーの設定湯温は何℃がいいのか?」

というご質問をいただきます。

「目安として、12月は35℃の温水で、各サーモバルブは1階がⅢ~Ⅳ、

2階はⅡ~Ⅲで使ってみてください。これが基本型です。」

「外気温が日中でも5℃を下回る日が続くようでしたら、温水温度を40℃に」

「サーモバルブはその部屋、その場所をどんな状態にしたいのかによって変えるものですが、都度変えるものではありません」

「初年度は練習試合みたいなものなので、いろいろと試してみるとよいです」

そんな風にアドバイスしています。

温水温度35℃は、パネル表面を触るとやや冷たく感じるはず。体温が36℃前後ですが、手の平はおそらく35℃程度になっているでしょうから。

「ん?これって暖かいの?」って感じるくらいの低温水でも連続で放熱していれば心地いい部屋になりますよ^^

ボイラーは連続運転で、車でいうところのアイドリング状態、または高速道路の80㎞運転が最も燃費がよいそうなので、温水温度は低ければ低いほどよく、入れたり切ったりしない状態が燃費は向上します。

 

DSCF3160さて、

松本市蟻ケ崎で新築住宅が着工になりました。

敷地に隣接して、立派なサクラのある公園が。

リボーン標準のQ1.0(キューワン)住宅、

Ua=034(Q=1.26)

暖房消費量 電気=2,176kWh/年(COP2.5)

灯油ボイラー(効率85%の場合)に換算→622㍑/年=4.72㍑/㎡

という燃費性能です。

窓が多い割りにはUa値がよい、という印象です。

「Ua値だけで競うのはもうやめましょう」、

Ua(外皮平均熱貫流率)はもちろん大事な指標となる値ですが、それだけでは語れない暮らし心地があるのだ、そんな風に自分では思っています。

 

外観南東南側に窓がたくさんあります。

1階の南には、下屋をかけています。

パッシブ設計のキホンと照らし合わせると、この屋根は禁じ手になるわけですが、

日射取得は吹き抜けに面した2階のFIX窓に任せて、1階は使い勝手のいい屋根付きのデッキテラスを優先しました。

冬の直射日光は確かに暖房となりえますが、ここ松本だとオーバーヒートする可能性もあります。

オーバーヒートとは、日射を採り入れすぎて、室内気温が30℃近くまで上昇。結果真冬に窓を開けて室温を調整する羽目に陥ることをさしています。

外壁の断熱を付加断熱として、熱損失を抑える方法で、

なによりも建物のプロポーションがよい感じに。

 

南西外観屋根上には、真空管式の集熱器を約6㎡乗せ、室内に500㍑の蓄熱タンクを。

熱交換をして給湯と暖房へと熱利用します。

さらに太陽光発電パネルを5.9kw分のせました。

これにより、いわゆるゼロエネに。

年間を通して少なくとも10年間は光熱費がZero以下になります。

「少なくとも」と言っているのは、10年後の余剰電力買取り単価が不明だからです。

国交省の地域型住宅グリーン化事業・省エネ型に応募していますので、165万円の補助金を交付申請しています。

これにより、初期投資の回収期間は大幅に短縮され、ある意味10年間の光熱費を税金によって先に支払ってもらった、ともいえるのではないでしょうか。

10年後には、電気自動車や自宅で蓄電することも想定をしていってほしいと思いますし、おとなりの実家にも電力シェアをしていってもらいたいと考えています。

 

南面3

2階空間は斜め天井として、建物の高さを押さえています。

(最高高さ7.6m~なにも考えずに設計すると8mほどになるはず)

地域に根差したデザインを考慮して、なによりもシンプルな切り妻屋根としたかった。

太陽光パネルに頼らないゼロエネ住宅になる、

こんなスタイルの家が、日射の豊富な信州の目指すべき家だと確信しています。

 

DSC_0002すぐとなりには、10年前に私が現場監督として担当させていただいたご両親の家があります。

松本の伝統的なデザインである大屋根スタイルで、”すすめおどり”なんかもついてますね^^

この建物にあうデザインを、

というのが設計コンセプトの第1歩でした。

10年を経過しても古びないこの感じは、木の家だからこそ。

そういえば昨日は冬至でした。みなさんカボチャ食べましたか?

私の家の夕食はカボチャカレーでした^^

2017.12.23 Reborn塩原