Do It Myself
2017.09.09
9/16(土)10:00~17:00
9/17(日)10:00~16:00
引き続きご予約を承っております。
リフォーム現場の工事途中の見学会開催ってあまり聞かないですよね。
今回もリボーンらしく、建築主によるDIY仕上げ。
その作業中の様子を伺い知ることができます^^
ちなみに計画が具体化したのは昨年の11月。
リフォーム内容の詰め、工事費の詰め、補助金活用をずっと検討して参りました。
着工までには約半年を費やし、荷物の片づけや仮住まいなど、Yさんにはずいぶん負担をかけることに。
積年のリフォームへの夢、こだわり、そして寒い冬に対する将来的な不安があればこそ、
面倒なことばかりですが、リボーンに託してくださいました。
その期待に応えるべく、抜かりない、ある意味徹底的なスパルタリフォームを実施いたしております^^
今後30年以上は安心して暮らしていただけるよう、また断熱をしっかり施工するためには、
剥がすのが最適と考えました。
唯一手を付けなかったのが外壁。
ALCと呼ばれる軽量コンクリート板厚さ40mmです。
この素材は寒冷地ではあまり見かけなくなりましたが、防火性能に優れ、直接柱にとめつけて、吹付塗装をすれば一発で仕上がるために、ハウスメーカーで多く採用されてきた過去があります。耐力壁としては正式に認められていないものの、それなりにこの家の強度に貢献するだろうと考えました。また防音性能が高いのもポイント高いです。
防湿シート+砂か、防湿コンクリートを流すことが多いのですが、
地域的にみて地耐力もあまり期待できず、基礎の壁にもけっこう大きいクラックが散見されたので、立上り基礎に鉄筋を差し、土間に鉄筋を配し、後付けベタ基礎としました。
道路にダンプカーが通ると揺れていたというほど、稲田という場所はその名の通り粘土質の地盤が多いのです。
KMブラケットは当ブログの愛読者の方にはおなじみだと思いますが、
強化プラスチックでできている付加断熱施工用の断熱材引掛け用具です。
ALC専用ビスによって、予想していたよりがっちりと固定できました。
1㎡あたり5~6個必要となるので、1500ケくらい取付けたのではないでしょうか。
このKMブラケットに高性能グラスウールを引掛けるようにしてはめてゆきます。
これでほぼ熱橋(ヒートブリッジ)なしの外断熱が可能です。
グラスウールは不燃材で経年劣化しませんので、外断熱には最適な素材だと思っています。
KMブラケットは厚さ60㎜用と100㎜用があります。今回は当然100㎜で施工。
数年前、ALCに吹付塗装されており、透湿抵抗がそれなりに高いと判断し、防湿シートは省略しています。
鍛え上げられたマッチョのように(?)、一度この家はピンク色の壁になりました。
雨に濡れないよう、すかさずタイベックシートを張ってしまうので、一瞬ではありますが(笑)
この時点ではまだ窓が取りついていません。
断熱リフォームの場合、窓の交換は最優先事項になります。
まれに内側に窓を追加して2重窓にすることもありますが、基本的には樹脂サッシでアルゴンガスが封入されたLOW-Eペアガラスがコスパに優れています。
そうはいってもまだ全体の半分もないでしょうか。
ここ長野県では、まだアルミ樹脂複合型のサッシが多いと聞きますが、樹脂サッシまたは木製サッシを100%採用している工務店やHMも次第に増えてきているようです。
枠がゴツくてガラス面積が小さい
開閉方法や大きさの種類が少ない
予算がそこまで回らない
採用しない工務店・HMは、そんな理由のようですが、熱損失の差を施主に示したうえで選択しているのでしょうか。
昨日まで信州大学で開催されていた環境サミットでも、つまるところ「低エネルギー住宅」の普及が最も大事だとされたようです。
壁天井約400㎡ほどあるでしょうか。
下地に紙クロスを内装やさんに貼ってもらい、そのあとを引き継ぎます。
Do it Yourself !
正確には
Do it Myself
と呼ぶべき時代かもしれません。
今回の見学会ではDIMの様子を見ることができる絶好にチャンスです。
建築主Yさんがしっくい刷毛&ローラーで仕上げているんです。
場合によっては、「ちょっとやってみる?」って言ってもらえるかも。
リフォーム前の写真や図面とともに、性能向上リフォームの可能性について熱く語ってみたいと思います。
2017.9.9 Reborn塩原