住宅リノベーション 長野市 西澤様 | 株式会社Reborn(リボーン)

住宅リノベーション 長野市 西澤様

時をつなぎ、家族の思い出も受け継ぐたしかなリノベーション

_DSC2019

父亡きあと、母が暮らす実家に新たな息吹を

長野市の閑静な住宅街。延床面積約45坪、築30数年の木造2階建のご主人の実家をリノベーションするまで、西澤家の道のりは平坦ではなかったそう。新築ではなくリノベーションを選んだ理由とは? Rebornとの出会い、そしてリノベーションまでの紆余曲折とは? 西澤家の住まいのストーリーをたどります。

家族構成:夫・妻・長男・次男・三男
敷地面積:269.37㎡/建築面積:122.61㎡/床面積:1F117.64㎡、 2F36.96㎡ (延床面積:154.60㎡/26.84坪)
家の仕様:木造軸組工法
設計期間:4カ月/工事期間:5カ月/竣工:2018年
補助金:平成30年度長期優良住宅化リフォーム推進事業(250万円)
断熱:床=高性能グラスウール140㎜/天井=1階下屋(屋根断熱)グラスウール200㎜吹き込み・2階平天井:グラスウール300㎜吹き込み/基礎断熱=内側:押出法ポリエチレンフォーム外100mm/内50mm/床50mm/高性能グラスウール外張り105mm
サッシ:樹脂サッシ
暖房:PS温水パネルヒーター10台、灯油式温水ボイラー室内置き
換気:第3種セントラル換気


※見出しをクリックするとインタビューの内容をご覧いただけます。


寒かった昔ながらの実家が、暖かく快適な我が家に


昭和57(1982)年に建てられた、ご主人・宣知さんの実家。その和風木造住宅をリノベーションしたのが、西澤家の住まいです。瓦屋根は従来のまま残し、外壁は北米の住宅で主流の耐久年数が長い樹脂サイディング。和洋折衷の佇まいです。Rebornオリジナルの木製玄関ドアが、デザイン性を高めます。

_DSC1782

_DSC1806

中に入ると、玄関からはふたつの部屋へ。一方はリビングと続き、もう一方は、現在は別々に暮らす宣知さんのお母さんが将来的に住む予定となる部屋へとつながります。この部屋は、必要に応じて、玄関から直接、車椅子やベッドごと

_DSC1849入ることを見越して設計されています。

広々としたリビングでは無垢材の床の上で子どもたちが駆け回り、冬でも裸足で過ごしているそう。

「暖かいのが一番いいですよ。今まで冬は電気毛布を使ったうえで毛布や布団をかけて寝ていたのに、今はそんなことがありません。『空気が安定している』っていう言葉が適切なのかわからないけど、この家に住んでからそう表現するようになりました」

こう話す宣知さん。妻の友里恵さんも「昔の家はすごく寒かったので、暖かい家に住む希望が最優先でした」といいます。

 

_DSC2166

_DSC1959



母が一人で暮らす実家、奇遇な塩原さんとの出会い


この家はもともと、宣知さんが小学生だった頃、ご両親によって建てられました。それまでは建売住宅に住んでいたそうで、ご両親にとっては念願の注文住宅だったことでしょう。ところが、住み始めた数年後、宣知さんの父が事故で急逝。その後は母一人、子一人で暮らしました。

高校卒業後、宣知さんは東京の大学に進学。そのまま都内で就職しましたが、母方の祖母の具合が悪くなったことで長野にUターン転職。そして、宣知さんは祖母が住んでいた善光寺近くの家に住むようになります。ここはもともとお母さんの生家。宣知さんはこの家に住みながら友里恵さんと結婚し、二人の子どもが生まれてからも住み続けました。

「夫婦で『いつかは家を』って話もあったんですが、正直、私はそこまではピンとは来ていなかったんですよ。母が住む実家もあって、家賃がかからず祖母の家に住めているので。ただ嫁さん(妻)のほうは考えていたし、長男、次男と生まれ、手狭になったとは思ったんです」(宣知さん)

_DSC1932

そんなある日の休日、次男の耳に膿が溜まり、救急の耳鼻科へ。結局、大事には至らず診療が終わり、安心して外に出た病院のすぐ前で、目に飛び込んできたのが「Reborn」ののぼり旗でした。偶然にも、新築の完成見学会を開催していたのです。

「時間もあるし、行ってみるか」

そんな軽いノリで見学したのが、塩原さんとの出会いでした。

「論理的に会話ができる人だし、話している内容も理解できる。知識も豊富だし、しっかり仕事はされているなってイメージで、帰り道に二人で『いいね』って話をしました」(宣知さん)

 

 

_DSC1834

こうして家づくりへの前向きな印象を抱いた二人は、そこからほかの住宅展示場や工務店も見に行くように。その間、塩原さんともやりとりも続け、実家にお母さんが一人で住んでいることや、実家の目の前に空き地を所有していること、宣知さんの勤務先である千曲市での新築も考えられることなど、現状をありのままに伝えました。

すると、塩原さんからは現時点で不動産の資産が多すぎるため、これ以上増やさないほうがいいとのアドバイスが。さらに、新築ならそれだけの費用もかかり、高断熱・高気密・耐震技術を駆使するRebornで建てるなら、ほかの工務店より高くなる可能性もあるとの説明も受けました。それが塩原さんへの信頼につながったといいます。

「当然、塩原さんは自分のところで建ててほしいとは思いますが、『別にうち(Reborn)で建てなくてもいい』という話もしていただいて。家づくりのこと以外まで話し合って、お願いするなら塩原さんという方向性が見つかりました」(宣知さん)

「家って人生そのもの。ほかの住宅会社では、家づくり以外のことは話しづらい印象でしたが、塩原さんは違いました。それに、塩原さんは話し方もよかったんです。疑問に思ったことを聞いても、細かいところまで全部教えてくれました」(友里恵さん)

_DSC1899



施主のリアルな声がリノベーションの後押しに


では、リノベーションにするか、新築にするか。決め手となったのは、Rebornでリノベーションをした山本邸の完成見学会を訪れたことでした。

「山本さんの奥さんから、それまで自宅をリノベーションしたいのに引き受けてくれるところがなく、Rebornに出会うまで、何年もいろいろな工務店を訪れて転々としていたと聞いて。『塩原さんが導いてくれて今の家がある』という話に信用ができましたね。実際のお客様の声が信頼につながりました」(友里恵さん)

_DSC1819こうしてリノベーションもひとつの手だと考え、宣知さんは初めてお母さんに計画を相談。そして、そもそもリノベーションに耐えられる建物かを判断するために、塩原さんにインスペクション(建物状況調査)も依頼しました。

結果、リノベーションは可能との判断。ところが、お母さんとの話し合いは難航します。もともと以前より子どもたちの人数が増えてきたため、お母さんのほうから、広い実家と夫妻が暮らす善光寺近くの3Kの祖母の家を交換しようとの話が出ていたそう。しかし、いざリノベーションとなると、お母さんの家に対する思い入れは相当なものでした。

「母は、父とこの家を建てる時の苦労が思い出としてすごく残っていて、話し合いのなかで、その思い出も残しつつ住みたいという気持ちが強く出てきたんですね。そこに思いを留めるのか、将来を見据えてどうするのか。結論というよりも、母の気持ちはどうなのかというところで話していましたね」(宣知さん)

_DSC1824

宣知さんが仕事終わりに実家に寄っては話し合うこと数カ月。二転三転していましたが、最終的にこの土地をどうしたいかという原点に戻った時に、お母さんの思いは「宣知さんに継いでほしい」というものだったそう。そこで、生かせるものを生かそうと、リノベーションをする結論に至りました。二世帯住宅も考えたそうですが、一人の時間が長かったお母さんの「今すぐの同居は考えていない」との意見から別々に暮らすことに。

こうして西澤邸のリノベーションがスタートしたのです。



ファーストプランをたたき台に設計。工事は現場で大工と進行


お母さんとの話し合いと並行して、塩原さんとプランも作成。建物の耐震強度を高めるために外せない柱や壁があったため、配置の制約があったなかで、塩原さんからあがってきたファーストアイデアの図面をたたき台に間取りを検討していきました。

友里恵さんの要望は、子どもたちの安全面を考え、道路に面していた玄関を庭側に移すことと、家電も置けるパントリー、壁付きのキッチンです。

_DSC2153

キッチンは当初、対面式と迷っていたそうですが、壁付きキッチンは作業スペースが室内から丸見えになるものの、キッチンのすぐ後ろにダイニングテーブルを置けば振り返ってすぐに料理が出せ、作業性がよいと考えたそう。

 

_DSC2134実際に今は家事動線が良好で、作業空間も広くとれるため、子どもたちが周りに寄ってくる分、料理に興味をもったり、お手伝いもしてくれるそうです。

_DSC2135
そして、かつて玄関だった空間は子どもたちが遊ぶ自由なスペースに。既存の壁がある生かしづらい空間だったため、デッドスペースになるかと思いきや、ハンモックを付けたら子どもたちの最適な遊び場になったのだとか。長い廊下でサッカーをしたり、おもちゃの車で走り回ったりと、のびのびと遊んでいます。窓からは明るい光も入ります。

_DSC1860

その遊び場スペースの隣、かつて玄関脇の納戸だった場所は、宣知さんの書斎。当初、計画には入っていなかったそうですが、ちょうどよい空間ができたことで設計されました。今では宣知さんのお気に入りの場所です。

_DSC2201
2階への昔ながらの急な階段は、コスト削減を考えて以前のまま。2階はフリースペースのホールと子ども部屋で、今はひと部屋ですが、将来的には子どもの成長に応じて2部屋に仕切る予定です。

_DSC1883_DSC1886宣知さんの希望は、2階にもトイレを設置することと、家自体を南側の駐車スペースに移すことでしたが、いずれも「そうじが大変」「移築はお金がかかる」と友里恵さん、塩原さんから反対にあい、あえなく断念。唯一通った希望がウッドデッキだそうですが、それすらも当初はDIYで作ったら? といわれていたそうで…。

「コストが軽減でき、自分たちで施工することで思い入れも深まるからDIYはやったほうがいいといわれたので、全部の壁を漆喰で二度塗りしました。仕事終わりに塗って、朝の出勤前に塗って。大工さんの工期に合わせねばならなくて必死だったので、さすがにコンクリートを打設するウッドデッキまでは技術的にも無理でした(笑)」(宣知さん)

_DSC2031

そもそも、いざ工事が始まってからは、塩原さんとの直接の関わり合いがほぼなくなり、現場で直接、大工とやりとりをして要望を伝え、家づくりが進むことに驚いたと話す西澤さん夫妻。

「壁に下地材を入れておく場所はある? この棚の高さはどのくらいにする? 角を丸くする? ゴミ箱は何センチ? それなら、ここに木を入れておくね、という感じで、毎日大工さんから何らかの質問を受け、細かいところは大工さんと作り込みました。私にとっては、その方法はやりやすかったですし、大きな木を持ってきて自分でその場で切って何でも作っちゃう大工さんはすごいなと思いましたね」(友里恵さん)

_DSC1804



資金面は信頼できるFPにお任せ。施工トラブルは直接交渉


そうしたなかで、もともと家づくりについて現実的には考えていなかったという宣知さんの一番の心配は、資金面だったそう。その不安を払拭してくれたのは、ファイナンシャルプランナー(FP)で、自身も住宅ローンを支払いながら3人の子どもを育てる岩坂さんでした。ほかの住宅メーカーでFPの話を聞いてもピンと来なかったという西澤さん夫妻。それに対して、岩坂さんは知識量が群を抜いて違う印象だったといいます。

「具体例やフィードバックの言葉が違いましたね。岩坂さんに会ったことで資金面の不安がなくなったので、そこからは一気に話が進みました」(宣知さん)

長期優良住宅へのリノベーションに対する250万円の補助金も、資金の大きな一助となったそう。現在、返済に対する不安も全くないそうです。

_DSC1952

一方で、現場では換気扇の色が注文したものと違ったり、無垢材を使う予定が突板になっていたりと、発注ミスや想定外の施工があり、次第に西澤さん夫妻はモヤモヤした気持ちを抱えるように。塩原さんにも現場にも嫌な雰囲気が漂うようになったそう。そこで「相手が塩原さんなら、いわないよりは伝えておいたほうがお互いのためにもよいだろう」との思いで、宣知さんは会社帰りにRebornに寄り、数時間、話し合いました。

「入口はすごくいい印象だったのに、出口が悪い印象になっているのは本当によくないんじゃないかという話までしました。塩原さんもその問題点はなんとかしなきゃいけないと思っていたそうですが、どういう方向性がいいのか、妥協点を話し合い、最終的に直すところとそのままで進めるところを整理しました」(宣知さん)

こうして納得の結論に至ったのも、お互いの人柄を信頼し、本音で話し合った結果でしょう。

_DSC2055



3世代が集まりやすく、子育てがしやすい家


ところで、以前の家に深い思い入れがあったお母さんの反応はいかがだったのでしょうか。

「『よかったね』ってくらいの反応で、以前と変わらず用事がある時だけ連絡し合う関係がスタンダードですが、年末年始や長期休みの時に家族がここに揃ってゆったりとご飯が食べられるのはいいことかな。前の家は狭かったので全然違いますね」(宣知さん)

最近はコロナ禍で外出が減った分、家でお母さんと一緒にご飯を食べる機会も多いのだとか。また、子育てはしやすいと話す友里恵さん。

「コロナの影響でなかなか外に遊びに行けないのですが、子どもたちが庭で遊んだりと、ストレスを溜めずに家の中で遊びが完結するのが楽ですね。家を建てたあとに三男が生まれ、産後、長男と次男をどこにも連れて行ってあげられない時も、子どもたちは外で雪遊びをしていたり。なにより子どもたちが楽しそうなので十分かな」(友里恵さん)

_DSC2077

_DSC1990

また、早くに父を亡くし、なかなか父親像がイメージできなかったという宣知さんも、多少なりとも心境の変化はあったそうです。

「子どもが3人いる環境になって、ようやく父親であることを実感し、やっぱり家って重要なんだなと理解できましたね」(宣知さん)

タイミングも、この機会を逃していたら、子どもたちが小学生になって新しい生活が始まったり、宣知さんや友里恵さん、お母さんの仕事と暮らしの状況が変化して三者三様の複雑な思いが生じたりして、リノベーションという選択にはならなかっただろうといいます。三男の誕生も、このリノベーションがあったからこそだそう。

_DSC1839

そんな西澤さん夫妻に、これから家を建てる人へのアドバイスを聞きました。

「リフォームという選択肢もあるとは伝えたいですね。固定観念にとらわれないことかな。いっぱい調べて、それを鵜呑みにしないことが大切です」(友里恵さん)

「そもそも家を持っている人とか、ご両親との条件が合うならリノベーションはいいと思います。いろいろな選択肢のなかで、リフォームもそうだし、Rebornもそうだし、当然、住宅メーカーのよさもあるし。そして、もしRebornで建てるなら、塩原さんにはちゃんと意見をいうこと。モヤモヤするくらいなら、いいことも悪いこともいっておいたほうがいいと思います」(宣知さん)

DCIM100MEDIADJI_0441.JPG



【記者感想】
母一人、子一人で30年近く過ごしてきた西澤家。急逝した亡き夫と二人で建てた家に対するお母さんの思い入れは、計り知れないものがあるでしょう。そうしたなかで、かつての家の佇まいを残しながら耐震や断熱性能を高めて劣化対策を施したリノベーションは、結果として250万円もの補助金も受けられ、選択肢として最良のものだったのではないでしょうか。

_DSC1966

今回、延床面積約45坪の西澤家のリノベーションにかかった金額を新築で考えると、30坪ほどの大きさの住宅にしかならないそう。もちろん、新規に土地を購入する場合はさらなる費用がかかります。3人のお子さんがいる西澤家にとって、この広さの家づくりが実現したのは、リノベーションならでは。いずれ子どもたちが独立した際は、階段の上り下りをせず夫婦で1階だけで暮らせる設計にしてあり、将来も見据えています。

 

また、昔の家は今では入手困難な良材が使われていることも少なくなく、実際、旧西澤邸も、大工から「今ではこんなにいい柱は手に入らない」とお墨付きを受けた柱もあったとか。そうしたメリットのほか、リノベーションをする中古物件は立地も好条件であることが多いものです。そうした魅力を生かせるのも、リノベーションの強みです。

_DSC2181

新築そっくりに機能を高めるリフォームではなく、既存の建物に大きな工事を行うことで、新築の状態よりも性能を向上させたり、生活スタイルに合わせて間取りや内外装を変更したりして、価値を高めるリノベーション。新しい息吹が吹き込まれた西澤家に、これから新たな思い出が刻まれていきます。

_DSC2120_DSC1837