信濃町雪害修繕 | 株式会社Reborn(リボーン)

豪雪被害・修繕工事終了

やっぱり山は涼しいですね~♪動いていても汗がでません。日陰は寒いくらい。下界とは1か月以上も季節のずれがあって、今はアジサイが咲き誇っています。

この涼しげな色がさらに体感温度を下げますね。まあ、セミの鳴き声はすさまじいですが・・・・。

今年の長野県信濃町の豪雪はすさまじいものがありました。この時期に別荘に涼を求めてやってきたのはいいけど、デッキが壊れていたり、煙突が折れていたりと、あたふたしている県外ナンバーの方々が大勢いることでしょう。被害が全くない別荘はそう多くはありません。

 



屋根のテッペンに残った雪が落ちた時に、煙突まで持ってかれてしまったこの別荘も、煙突の復旧と同時に、屋根テッペンをとんがり型に改造しました。

 

 

 



欲をいえば、煙突のトップが円錐にとんがっているものが欲しかったのですが、ついに見つけることが出来ず。

このあたりの水分が多い雪がドカンと降る地方向けの煙突が開発されてもいいいいですけどね。煙道ステンレスの厚みも、1㎜程度の厚いものがあるのかな?

 



室内煙突も復旧。角度のゆるい曲りがあるのですが、支持金具を2か所とりました。新築当時は0か所でした。

これは、ログハウスのセトリング(壁に使用している丸太が乾燥収縮し天井・屋根が10~20cm下がってくる)対応としたためでしたが、築15年が経った現在、セトリング現象は終了したと考えているためです。

 

 

 



錆びも出来るだけは落としました。

今回煙突の交換費用は建物に掛けられていた火災保険で対応出来ました。

雪害被害は保険対応できることがあるので、すぐに直してしまうのではなく、応急処置後に、現状復旧に要する見積書を保険会社に提出し、査定→保険金額の確定→入金→修繕工事実施、という流れになります。これらが適応されることを知らずに、直してしまった後に保険申請をしても、受理されないケースもあるので要注意です。

 



屋根が折れている谷も今回破損がありました。屋根、軒裏をいったん外して補強し、方杖を付けて再発を防ぎます。

 

 

 



手すりも復活。上からデッカイ雪だるまが落ちて来ることを想定しながら作りましたが、これで完璧!ということは、正直ありえません。手すりはない方がいいのですが、冬だけじゃないですしね。

 

 



いろいろと大変な別荘の冬季管理ですが、また快適に使ってもらえるようになりました。

 

 

 

 



同時に行ったポスト&ビームの別荘も修繕工事終了しました。

やはりデッキの階段の破壊や屋根 谷部の破損などがありました。

 

 

 



この別荘も建物の火災保険の適用を受けることが出来ました。

左の谷が今回破損。やはり方杖を設置しました。右は破損なし。

 

 



この玄関ポーチが、冬は完全に雪で埋もれてしまいます。

 

 

 

 

 

 



夏は涼しくてまことに良いのですが、冬はきびしい所です。あと3~4か月後には雪が降り始めるわけですから、ホント、短い夏です。

 

 

 

 

 

 



いつかこういう環境で生活したいな~、という希望があります、はい!

 

 

 

 



野尻湖周辺は、合宿なのか、学生さんたちがするどい目をしてランニングをしています。(映ってないですが)

夏はいいとこ、さわやか信州~♪(朝7:00 気温22℃)

 

 

屋根 雪割り・煙突 手直し

暑い夏です。が、中部電力も節電目標を取り下げました。節電節電の意気込みもハシゴを外された感じで、少々戸惑っています。

よく分りませんね、なんだか世の中どうなってるんだか、どっちに向かえばいいのか。いずれにせよ傍観者にならざるを得ない状況ですが、今日も首相官邸前抗議デモは行われるのだと思います。

今朝、ラジオでの話。

「小さなミスを減らすには・・・、みんなで考える。」

福島原発事故の人災を指してのことでしたが、小さなミスが積もり積もって起こってしまった今回の大事故。2度と起こさないようにするため、あるいは現状をどのように回復してゆくのか、という問題について、専門家や政府、電力会社などに任せておけばいいのでしょうか。みんなで考えることによって、さまざまな方向から問題提起がなされるはずです。納得のプロセスを踏めば、気付くこともたくさんあると思いますし、考えること自体が危機に対応することになるはずです。

このことは、建築現場やものづくり現場でも大変に効果があると実感しています。



建築現場では、よく「現場打ち合わせ」が行われます。この写真は、屋根の棟に残ってしまう雪をいかにして落とすか?、頑丈につくるには?、棟換気をどう構成するか?、作業効率や寸法の割り付けなどについて設計者(私ですが)・大工・板金職人と共に打ち合わせしている様子です。

 

 



今年の冬の豪雪で被害をうけた信濃町・M様邸の屋根頂部の雪割り(とんがり屋根)をつくる作業を現在行っています。

 

 

 

 



先ずは下地作りです。あまりにもすごい雪がこのあたりには降りますので。引き抜きやせん断に強い特殊なビスで固定していきます。

 

 

 

 

 

 



45cm間隔で並んでいます。魚の骨のようですね。

 

 

 

 

 



ここに構造用合板を貼ります。室内からの換気機能も持たせるため、上部には隙間を開けます。

 

 

 

 



合板の上にはルーフィングという防水シートを張ります。

 

 

 

 

 



ガルバリウム鋼板を張り上げてゆき、空気が逃げる部材=リッヂベンツ(日本住環境製)を半分に切ったものを取り付けます。

 

 



さらに合板+ルーフィングで2重屋根に。

 

 

 



出来あがりです。相当とんがらせました(笑)これで雪が残らずにスムーズに落ちてくれることでしょう。

 

 

 

 

 

 



続いて、板金屋さんと薪ストーブ会社DLDさんとのコラボで、煙突廻りの作業です。

フラッシングと呼ばれるステンレス製のカバーをなんとか差し込んでいる様子です。難航する作業です。でもここが防水上、非常に大事です。屋根の上からコーキング頼みで被せるのはNGです。

 

 

 

 



職人一同、あれこれ談義しながら・・・。うまくいきました!

 

 

 

 

 



新築時であればなんてことない作業も、既存の屋根を剥がさずにこの仕事をこなすのは、細かい職人技・経験・がなければなかなかできません。まさに協働作業です。

関わる工種の職人が知恵を出し合い、解決していきます。

 

 

 

 



毎日うだるような暑さですが、冬のこの状況を想像しながらの作業です。

 

 

 

 

 



今回はこれで勝負です。

別荘など薪ストーブを冬に使わない環境では、「いかに屋根から雪を落とすか」、ということでしか対策がありません。豪雪地では、煙突をどこに出すか、がとても大事なことです。

 

 

 

 

豪雪地の屋根の谷部は、必ず壊れる。

長野市も連日33℃以上の最高気温が続いています。しかし30分ほど車を走らせ、標高の高い所へ逃げ込めば天然クーラーのさわやか信州ゾーンへ。ここ信濃町も、この時期は最高です。ここで仕事をしていることに、秘かな優越感が・・・。

そんな中、雪害によって屋根やデッキが破損した別荘の修繕工事、順調に進んでいます。



雪の重さで破壊された状況は以前ブログでお伝えをしましたが、今回は補修・補強の様子です。

谷木は当然交換できませんので添え木を太い長い釘でばしばし止めて、補強をしています。

 

 

 

 

 



冬、長い間雪が乗っかていると、屋根が垂れてしまっています。ジャッキアップをしてまっすぐに矯正してから補強を行います。

 

 

 

 

 

 



補修・補強をしたのちに、屋根材と軒裏を復旧し、2度と同じようにならないよう、方杖(ほうづえ)を入れてツッパリます。

 

 

 

 

 



板金(ガルバリウム鋼板)の復旧をしています。

 

 

 

 

 

 

 



この別荘にはこのような谷が4か所あり、その全箇所が破損していました。方杖を4か所設置。

 

 

 

 



手すりが全壊した玄関ポーチも修繕されました。このように、少しでもL型に手すりを配した方が強度が増します。階段の幅は狭くなってしまいますが。

階段脇にも手すりも設置して連続させ、さらに補強している、というわけです。

 

 



場所は変わって、ポスト&ビームの別荘です。ここでも雪害がありました。

デッキ階段の踏み板脱落、屋根の頂上部の棟換気部破損、そしてやはり谷部の破損です。

 

 

 



基礎も比較的高いのですが、今年の雪で、1階がすべて埋まりました。

これはボイラーを雪から守る雪囲いです。あそこまで雪で埋もれる、ということです。

 

 

 

 

 



出窓もこのようにガードしなくてはなりません。

 

 

 

 

 

 

 



ピークドーマーと呼ばれる小棟の頂上部です。雪がここに雪だるま状に残ってしまい、落雪時に悪さをしました。

 

 

 

 

 



正確には雪だるまではなく、氷だるまです。屋根に残った雪はガチガチに固まってしまい、これが落ちるときにいろいろなものを道連れにします。

住宅など常時熱を発し、小屋裏から棟換気を通じて熱が逃げていくサイクルがあればあまり氷だるまはできません。

 

 



谷も重傷ではありませんが破損していました。軒裏を剥がし、補強をして、やはり方杖を新設します。

 

 

 

 



この方杖でだいぶ安心感が出ますね。豪雪地では必須アイテムと心得ましょう。

 

 

 

 

 

 



デッキ階段も生まれ変わりました。



 

 

 

「失敗は成功の元」と心得て、オーナー様の承諾を得て情報公開しています。想定以上の豪雪だったとはいえ、同じような被害が起きないよう、今後の設計方針に反映してゆきたいと思います。

初めて見る壊れ方・・・

もうすぐ夏!信濃町もグリーンが生い茂ってきました。目に痛いほどの緑。短い雪のないシーズンでやらなくてはならないことは多そうです。

雪害に見舞われた別荘の修繕工事がようやく始まりました。2件分同時進行です。



最初に行ったのは、春先(とはいってもGWですが)に確認した、倒木の片づけと、立ち枯れしているカラマツの伐採です。

立ち枯れしている木はそこあそこに見られ、冬、雪の重みで倒れ、思わぬ事故を引き起こします。建物に向かって倒れてくる危険大なので、予防策ということで伐採を決行しました。

 

 

 



伐採するのはいいのですが、倒す場所なく、やむを得ずクレーンを使いました。

立っているときの木と、伐採して地上で見る木は、なぜあんなに違って見えるのでしょうか?

伐採の時、私は必ずそう思います。

細く見える木も、案外太く、大した高さがない立木も倒すとこんなところまで?!というのは常です。

 

 



伐採した木は、当然薪にします。今回は、上原大工(まるたんぼう 代表)にやってもらっちゃいました。

 

 

 

 

 

 



とりあえずデッキの下へお片付け。

もう少し陽当たり、風通しのいいところでなくては、森の中ではなかなか乾きません・・・。かといってここは豪雪地。冬にこそ必要な薪ですから、薪の置き場所もアクセスのいいところに、グリーンラックを置きたいものです

 

 



翌日足場を組みました。

今回は破損した屋根の谷部4か所と、屋根のテッペンに超とんがり雪割りを新たに造るので、屋根足場も必要です。

 

 

 

屋根を剥がすと、患部はひどいことになっていました。このような壊れ方はめったにありません。

この別荘も築後15年ほど経ちますが、初めての破損です。相当な積雪重量がここにかかっていたことでしょう。

 

 

 

 

 



ルーフィングと呼ぶ屋根の防水シートも引き裂かれています・・・。

 

 

 

 

 

 



屋根の裏から見た写真です。軒裏の板を剥がすと、構造材(谷木=2”×6”ダブル、垂木)が裂けたように割れています。修繕もたやすくありません。何しろ交換は出来ない部材ですから。

部分的に補強し、方杖(ほうづえ)と呼ばれるつっかえ棒を新たに設置しましょう、ということになりました。

 

 

 



こちらはまた別の部分ですが、先のとんがった谷部は、やはり構造的弱点になってしまうということが分ります。

水泳の高飛び込み板の先のように、荷重がかかると軒先がしなるような風になっていると思います。

余りにも飛び込む人が重いと、板はバキッと折れてしまうでしょう。

 

 

 



割れてしまったガラスも、復旧完了しました。

アメリカのアンダーセン社のテラトーンという特殊な色の商品であったため、輸入(上野住宅建材を通じて)したのですが、約2か月かかりました。

このあたり、輸入サッシのまずい所ですね・・・。

 

 

 

 



つぶれてしまったデッキの土台も交換完了しました。

このところ天気が悪く、思うようには進んでいませんが、涼しい信濃町で粘り強く修繕していきます。

 

 

 



もう1軒のポスト&ビームのお宅も足場は設営しました。

 

 

 

 

 

 

あと4カ月で雪が降る・・・。

これまでブログコーナーで度々紹介して参りました、信濃町(長野県の北のまた北)の雪害。火災保険の適用を受け、ようやく修繕工事を開始いたします。約1カ月に及ぶ工事になろうかと思いますので、この「進行中のプロジェクト」で紹介して参ります。ご期待ください。

考えてみると、信濃町に雪のない季節は相当短い!ゴールデンウィークには日陰にまだまだありました。すべてが溶けたのは、6月に入ってから。そして早ければ10月の下旬には雪が降り始め、11月には積もり始めます。6、7、8、9・・・10月にはもう冬支度ですから、たった4か月しか雪のない世界がないとは、恐るべし信濃町。しかもここ、寒い上に、日本海の影響で湿った雪がどかどか降る。もう本気に降り始めたらハンパないです。

今回は、雪害状況をまずは再確認しておきましょう。



薪ストーブの煙突がもげています。

積雪約3mほど。

 

 

 

 



今回修繕するお宅のご近所の家。煙突よく耐えてる・・・(汗)いや(冷汗)

 

 

 

 

 



こちらもご近所。後付のフェイク出窓が落下しているご様子。

おまけに谷からの落雪が落ちていない~。

 

 

 



こちらもご近所。軒先ボキッ!

どうやって直すんだろ?

 

 

 

 



元へ。

煙突のある屋根面の反対側より。基礎高さ1.5mほどあるのに完全に埋まり、谷からの積雪不能状態。これにより谷木が破損。

 

 

 



デッキの手すりも簡単に破損。奥の雪の壁は屋根でほぼ氷の状態にまでなったもの。推定1トン。

こりゃだめだ・・・。

 

 

 



氷の壁が寄りかかっている谷の裏はこんな感じよ。こうなると修繕方法が厄介に。谷は要注意ですよ・・・ホント・・・。

 

 

 

 



もげた煙突の残骸です。

棟に近い位置に煙突は飛び出ていましたが、だめでした。

棟のテッペンに雪が残ってしまっていたと考えられます。15年以上使い続けていたのに、今回初めてやられました。それだけ悪い条件が重なったのでしょう。

 

 

 



室内の煙突は幸いにもいい感じで曲がってくれていました。

 

 

 

 

 

 



4月末に再度調査した時に、デッキの土台がつぶれている被害を発見。

なかなかこうはなりませんよ~。

90×90の米松の土台ぐしゃ!

 

 

 



別の家です。デッキの階段、ばっさり。

 

 

 

 

 



これも別の家。(修繕済みです。)

 

 

 

 

 

 

 



信濃町といえば野尻湖。野尻湖といえばナウマンゾウ。国道18号沿いのナウマンゾウも、冬は、このように厳重につながれています。