快晴でしたが風が強かった( ノД`)
松本市での新築は今年3棟目。
長野市より朝早起きの大工さん達(7名)、遠方ありがとうございました。
長野市在住のKさんは直接見ることが叶いませんでしたが、無事の上棟、ホントおめでとうございます!
リボーンにとっては久しぶりの4寸角ひのき柱。さすがに頑丈な感じがしますね^^
もともとご実家の畑だった敷地を農地転用し宅地化。道路よりだいぶ低かったのでL型擁壁&盛土の大造成を実行しました。
水路をまたぐ申請をしたり、土地を複数分筆したりと大変なコース取りでしたが、ようやくここまで来れてほっとしています。
隣地ですが、おおきなケヤキの樹が2本あり、紅くなりつつあります。
南面には大きな窓が並びますから、この樹を見ながら、あるいは畑を眺めながら生活できるという贅沢な立地です。
陽当たりのたいへん良い敷地条件を利用して、2階の屋根上にはラテント太陽集熱器を設置予定で、給湯エネルギーのほとんどと、さらにお湯エネルギーが余れば、冬季は温水暖房(パネルヒーター)に利用します。どのくらい暖房に回せるか。それがとても重要なのですが、私の試算では暖房エネルギーの30%程度は行くのではないかと考えております。
あっという間に工事は進み、午後3時頃にはご覧のように屋根が形成されました。
先週末D.I.Y.塗装していただいた破風材もご覧のように取り付いています^^
明日より屋根工事が始まりますが、ちょっとここで告知を。
Rebornでは定番の屋根材=ディプロマットですが、関東地方を中心に被害が出た台風15号の影響で、かなり品薄になっているようです。
強風や竜巻で屋根がかなり被害が出たということは報道されていましたが、リフォームで重ね葺きに対応するディプロマットがけっこう使われているとのこと。
今後建てる方々に影響しなければよいのですが、代替え材を検討しておかなくてはならないかもしれません。
場面変わって塩尻市では6帖の小屋を増築し、ついに完成の日を迎えました。
Rebornの創業時からレギュラーメンバーのひとりである内装業・平岩さんの自宅の増築です。
これまで彼は自宅を事務所兼倉庫としていましたが、1年程前から限界点を迎えていました(笑)
家の中至る所にクロスやクッションフロアの在庫材料、道具やカタログ、サンプルが・・・( ;∀;)
ようやくなんとか6帖の物置兼作業場をつくることができました。
ついでにといってはなんですが実験を試みました。
あらたなる外壁材の採用です。
いつものレッドシーダーざらざら仕上げではありますが、目地タイプがNEW!
「スマートライン」と呼ぶらしいのですが、5mm程の細いラインが入ります。
うむ。なかなかカッコヨイではないか。
2019.11.7 Reborn塩原
本日は長野県のまんなか、松本市へ。
いや~、今日はぴか一の天気でしたね。まさに小春日和。
日中は20℃をちょっと下回る感じで、動いているとちょうどいい。おかげで昼飯が旨いウマい(*´з`)。
天気予報では、「-」(氷点下)がちらほら。いよいよ冬かな。
上手に昼間の日射取得をして、夜間窓からの放熱を妨げると、キューワン住宅ではこの時期まだ暖房いらず。
それにしても雨が降らない・・・。ちょっと怖いくらいですが、今週はここ松本で建て方が予定されています(塩原の生まれ故郷は松本です)
今日は土台据付を。1年ぶりの4寸角ひのき土台。
土台の継手(つぎて)はオスメスがあって、こちらは当然オス。
こちらひっくり返っていますが、確かにオスです(笑)
目が詰まった(年輪が混みあった)非常にいい材木です。
腰かけ鎌継ぎ(こしかけかまつぎ)
土台は基礎とアンカーボルトを通じて固定されるのですが、古来はコンクリートの基礎はなかったはず。
土台は石垣の上に置かれるような恰好でセットされていました。ですから土台同士が接続されるところは容易にズレないよう、抜けないように工夫されてきました。
その伝統的な継手がこの”腰かけ鎌”。オスメスがパズルのようにぴったり合わさり一体化します。
こんな形状になっているところもありました。
大工さんはじめ建築関係者たちは見慣れていますが、一般の人は見ることはそうはないでしょう。
最終的に家の中に見えてくるものは皆無ですが、どの家にも必ずはず。
昔は大工さんがノコギリとノミを使ってこれらを加工していたもんですが、いまやほとんどが機械で自動制御され加工します。
だからこのようにカーブを描く形状になっているんですね。
機械加工がダメだといっているんじゃありません。むしろ精度はやはり機械の方が上。
近年ではだんだんこうした木のパズルではなく、ボルトや金物で固定する方法も増えてきました。
材木の端部は、ほかのどの国よりも日本の軸組工法は美しく強いと感じています。
連休中、破風(はふ)となる材木もあらかじめ建築主のKさんに塗装してもらいました。
現場に運び、天日干し。はふ君も気持ちよさそうです^^
長野県産すぎ材、キシラデコール・ウォールナット2回塗り。
この家も長野県の材木をふんだんに用いてつくってゆくことになります。
あまたある工務店、ハウスメーカーよりRebornを選んでいただいてありがとうございます!
5年前の創業時には、これほどまでに新築工事を請け負うことになろうとは思ってもみませんでした。
きっとQ1.0(キューワン)住宅は世の中にだいぶ認知され、広まりつつあるのではないでしょうか。
端材は薪ストーブ・薪風呂ユーザーへおすそわけしています。
Rebornに引き取りに来ていただければ、どなたでも無料でお分けしています。
木ってすごいですよね。燃やすと熱が出て暖をとったりお湯にしたしもできるんですね。
無駄が全くでない素材って世の中にないのではないでしょうか。
2019.11.5 Reborn塩原
長野市松代町、C様邸新築工事が順調に進んでいます^^
今年は地域型住宅グリーン化事業の実績報告書の提出期限がかなりヤバい。
補助金を得るために、なんと来年の2月上旬までに工事を完成させねばならぬのです。
室内は電気配線が終わり、断熱工事中。1か月後の11月上旬には大工工事を終了させるスピード感が必要です。
これはもはや「疾走」レベル。
ただでさえ手間のかかるQ1.0住宅ですが、Rebornの合理化工法でなんとか乗り切りたいと思います。
今回は室内側の防湿シートに、デュポン株式会社のタイベックスマートを採用しています。
旧名称は「ザバーン」。約1年前に「タイベックスマート」という名称で発売されました。
断熱材セルローズファイバーの調湿作用を活かす目的であったり、酷暑地での夏型結露の抑制にと、関西以南地域では人気が出てきているというシロモノ。
問題はその金額でしたが、今回”お試しで”ということで特別価格でメーカーさんにご提供いただきました。
従来のポリエチレンシートと比較して実測をしてみたいと思っています。
長野県も夏はかなり暑くなってきていますので。
もはやタイベックは透湿防水シートの代名詞となっていますが、実は透湿防水シートはいろんなメーカーから発売されています。
タイベックはアメリカのデュポン社が発売するシートの商品名。日本の木造住宅に初めて採り入れたのは、新住協の理事長である鎌田先生なのだそうです。
水は通さないけれども湿気は通すという魔法のシート=タイベック。
タイベックスマートはなんと、「普通の状態では湿気は通さないが、温度が高く湿度が高いという状況においてだけ湿気を通す」という機能があります。
(旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社のHPより抜粋)
つまり冬は湿度を壁の中にいれず、夏は湿度を通すという作用があります。
夏、室内をガンガンエアコンで冷やしていて23℃、外気温が40℃などとなり、壁の中の空気が32℃-湿度60%なんていう状況になると、室内側の防湿シートで結露が起こるんです。
エアコンを効かせた車の中で、夕立ちザブ雨の後、高温多湿でちょっとムッとした夕暮れなんかだと、フロントガラスが曇ってワイパーしたことありませんか?
あれが夏型結露というものです。
いつもはピンク色で、いかにも暖かそうな印象ですが、白いシートはクールな印象。
施工感は、やや厚手で貼りにくい印象があるが、ピ~ンと張れるので仕上がりとしては別段問題なし。
ロールの長さが1.5mという中途半端が長さで、重ね代が大きくなるものの実際にはロスが出ます。
実測面積の1.2倍程度の㎡数量で発注しました。
また、継ぎ目に張るテープは一般的な気密テープで、専用テープのラインナップは今のところないそうです。今回は一般的なアクリルのエースクロスで。
この後の工程は石膏ボードを直貼りしますが、下地である間柱が見えないので、大工さんには不評となることは間違いないものの、実際にビス打ちをする際には間柱は当然見えませんので、正確には「間柱の位置を念のため確認するのに目を使うか、指先を使うか」の違いだとは思います。
家の外側ではKMブラケットによる外壁付加断熱の準備が進んでいます。
松代らしく、なんとなく武家屋敷っぽく見えたのは気のせいでしょうか。
点状に外壁に取り付けられたこのKMブラケットに、高性能グラスウールを横長手方向に下段から引掛けるようにして充填してゆきます。
これで内外あわせて205㎜の断熱厚さとなります。U値=0.184。
熱がにげるの「イヤヨ」と憶えてください(笑)
ちなみに105㎜の充填断熱(内側のみ断熱)だとU値=0.382
光熱費の違いは、なんと灯油で年間約150㍑の差がでます。
2018.10.2 Reborn塩原
今年も残すところあと99日となりましたー( ゚Д゚)
それにしてもこのところ天気がはっきりしない。
季節はいよいよ秋本番といったところではありますが、これで2週連続で小学校の運動会が順延になったようです。
このところ週末になると天気が崩れます。来週はどうなのか?
9/29(土)、30(日)千曲市中で完成見学会を開催いたします。
今週、工事がほぼ終了いたしました。
この週末を使って、建築主Mさんの手により床の塗装と清掃をおこなっていただき、網戸の取付、太陽集熱LATENTOの試運転を以って遂に完成となります。
完成見学会は今回も予約制にて行いますが、おかげ様ですべての時間帯がご予約で埋まりました。
ありがとうございます^^
すでに家具などが持ち込まれ、早くも生活感が出てきております。
いわゆるサンエルディーケー(3LDK)の30坪の家ですが、外皮断熱性能を高めることによって、「100㎡ワンルーム・多ブース」、と呼んでいいのではないかと感じています。
色合いは全体的にアンティーク調で、クリアとミディアムブラウンで統一されております。
ダイニングテーブルはMさんが遠く富山県まで出向いて行って仕入れた2m×80cmのケヤキ一枚板(*´з`)ナカソネ&シオハラでヒーヒー言いながらセッティングしました!
アンティーク調な家だけに、照明に「LEDフィラメント」のランプが多用されています。
照明器具はすべて施主調達品。(加えて木の台座も施主自主施工)
もともと木の家には白熱灯が似合うのですが、ご存知のように白熱灯は消費電力が大きいため製造が中止されています。
時代はもはやLEDランプ100%に近くなってきているわけですが、このランプがあれば”ええじゃないか”と感じました。
対面式キッチンではありません。いわゆる壁付けキッチン。
今回はじめて、タイルの施工をD.I.Y.でやっていただきました。施工担当は奥さんです。
シンプルな空間になればなるほど、こういったタイルやストーンの壁がアクセントとなりパンチが効いてきます。
キッチンタイルのご要望は、たしか建て方直後だったかと記憶しています。
タイル壁面から突き出させたラックは、工務店側で施工しましたが、けっこう苦労していました。新入社員ナカソネにて施工。
施工要領は私が書き、ボルト受けの壁内仕込みは関谷大工にて。そのあとはすべてナカソネショウイチ君が。
大工のDNAを持つ彼にとって、渾身のデビュー作となったのです。
その出来栄えやいかに。いったいどれほどの重さに耐える棚なのでしょうか。見学会来場者のみなさんにはその出来栄えの評価をしていただきたいと思っています。
本工事のMVP第一候補である奥さんが階段を塗装している真っ最中。
「もうちょっとで終わりですね」と声を掛けると、
「ほんとうにあっという間でした。まだやり足りない気がします」
というすごいコメントが!
42.195kmを完走したマラソンランナーのコメントとして置き換えると、
「季節を感じ、風を感じながら、楽しく走ることができました。1時間後にもうひとレース走りたいと思います」
という感じに訳せるかと思います(笑)
この家が建つこの土地を見に来たのがちょうど一年前の9月。
その直前にMさんは買おうとした土地が突然買えなくなるという絶望的な状況だったとはだれも知る由がないでしょう。
(土地の売買契約の直前になって不動産屋さんが建築条件をつけてきた)
不動産業界・建築業界への不信感、時間が経過してゆくことへの焦り、探せば探すほど妥協という言葉がちらつく土地探しの中でこの土地に出会いました。
何事もあきらめない、そう確信を持ってMさんは言えるのではないでしょうか。
エラソーな口を叩きますが、
この一年間、家づくりを通してMさんご家族は、本当に大きく成長したと思います。
まだゆりかごの中の子供が、階段をのぼることができるようになり、
自分で調べて自分でものを買って、自分の手で加工して取り付ける。
なんとか時間を産み出して、期限に間に合わせる。
夫婦協業、時に罵り、時には褒め、あらゆることを二人で相談して決めたことでしょう。
私がそう感じているように、Mさんにもまた、リボーンのことを親友だと感じてもらえたなら、とても嬉しいことだなぁ。
工事はこれでいったん区切りが付きますが、今後とも末永くおつきあいいただければ幸いです。
と、ここに引っ越して来て、家族が川の字に布団についたとき、ボソッとつぶやいてほしいものだと思います。
ボソッと、がミソなんですが(笑)
2018.9.22 Reborn塩原
今月末に開催いたします完成見学会@千曲市のご予約が始まっております。
秋雨前線の影響でしょうか><
本日は来週から始まる断熱・耐震・水廻りリフォーム@軽井沢の現場で、男4人で雨中の荷物運びだしをしました。
W様、本日はご契約まことにありがとうございました^^
これから年末までの4か月間、くるりとリボーンしてみせます!
総リフォームということで、家の中の荷物を仮設用のF-LAT BOXに納めました。
「へぇ~、こんなに入るもんなんだ」と我ながらに思うわけです。
2坪(4畳)って物置としてかなり使えます(*´з`)
ゲコゲコ。
ようやく暑さもおさまってきたようですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
カエル君もこうして軒下がよいらしく、「やっぱ日よけだな」と思うわけです。
そうこうしているうちに信州はこのところグッと冷えてきております。
体調管理、気をつけたいところです。
さて、
千曲市の新築住宅では建築主による内装仕上げ工事が最盛期に。
今日はお子さんを保育園に預けることができたそうで、夫婦そろって黙々としっくいのローラー塗装をしていました^^
しっくい材はドイツ製の「フェザーフィール」という商品。
小麦粉のようなパウダー状のしっくいに、規定量の水を入れて攪拌し、紙クロスの上に刷毛とローラーで塗ってゆくだけという手軽さで、Rebornでは完全に定番化しています。
お昼前にはおいとましたのですが、きっと夫婦二人だけで仲良くお弁当食べたんじゃないでしょうか^^
たまにはそういう時間が必要かも、ですね(^^)/
天井と化粧梁はミディアムブラウン色とし、壁は真っ白。
サッシはもちろんホワイトです。
こうなる前は「う~ん、天井ちょっと重たいか」
と内心思っていましたが、いざ仕上がってくると、なかなかこれはこれでよいではないか。
最後、床の塗装が残っていますが、どんな色にするのでしょうか。楽しみです。
ところ変わって飯田市の新築現場でも。
お盆休みを利用してフェザーフィールしっくいローラー塗装が行われています^^
こちらの家のほうが床面積が大きく、かつ天井もしっくいなので大変ですよー。
それにしても飯田というところは暑いところです。
ここ数か月のあいだ、週に一度の割合で通っていますが、長野市よりも3℃高く、松本市よりも1.5℃高いという傾向があります。
環境的に比較的風がいつもあるところで、窓を開けていればなんとかなりはしましたが、今年のような暑さが毎年続くようであれば、本気で現場にエアコンを設置しないといけなくなりそうです。
お盆休みに入る直前、下地用紙クロス工事が始まりました。
石膏ボードの目地やビス打ち箇所に、粘土状のパテを埋めて平滑にしてゆくお馴染みの作業ですが、
Rebornではこの作業は専門業者(内装屋さんとかクロス屋さんと呼ばれている)に依頼しています。
DIYということで、この作業から建築主に任せるというやり方もアリそうではありますが、
実は奥の深い、ヒジョーに難しい作業だと思っています。
このパテの作業は、時に大工さんのフォローをし、時に大工さんを駆り出すことが必要になるほどのチェックマンとして機能しているフシがあります。
「ここどうやって納めんですかっ!」
「ここの大工さんは90点だけど、この前の○○は45点だぞな」
などと、その家の評価をすることも(笑)
彼らにとっての大敵は造作家具です。
これがあると、とたんに作業効率が落ちるのです。
そりゃあそうでしょう。
かといって、”クロス貼った後、誰がつけるの?問題”などもあり、先に設置しておいた方がいいところもあるのです。
天井も白いとこうなります^^
スカっとした空間ですね。塗るの大変そうですが。
あ、いや、これまだ塗る前なんです。
パテ埋め&下地用紙クロスを張るところまでは専門職が担当します。
建築主のみなさんには、この状態からスタートしていただきます。
「もうこれでいいんじゃね?」
という声もしばしば。
「ダメです!真っ白なキャンバスに真っ白な表情をつけてください!」
と激を飛ばしております。
それにしても夏の甲子園、熱戦が続いていますね。
お盆休みにラジオ中継を聞きながら、家族でゴロゴロしっくいを塗ってゆく・・・。
なんという贅沢な時間なんでしょう(笑)
2018.8.18 Reborn塩原
千曲市・M様邸、左官工事が始まりました^^
30坪定型PLANで設計監理費をかなり圧縮。
とてもリーズナブルに、キューワン住宅をお求めやすい価格設定にしております(‘ω’)ノ
耐震性能や断熱性能に特化し、工法的にも無駄がなく、
私が言うのもなんですが、「とってもお買い得!」な住宅となっています。
構造や断熱に直接関係ないドアのデザインや外部、内部の仕上げ材(フローリングや内装)はある程度自由にご選定をいただけます。
そして塗装は原則D.I.Y.で好きな塗料で、好きなカラーに。
M様邸は玄関先にレッドシーダーの外壁を張り、加えて玄関ドアもレッドシーダーのラフソーン(粗い仕上げ)を張って外観のアクセントとしています。
外部と内部は、ある程度色をあわせましょう。
ミディアムブラウン調で空間を引き締めています。
内壁はしっくいのローラー塗装で、いよいよ明日施工指導を行い、お盆休みは集中的に現場で過ごしていただきます(笑)
当面はマスカーによる床・巾木養生やマスキングテープ貼り、といった地味な作業となります。
しっくいの仕上げ=ローラー塗りはあっという間に終わりますが、この地道な下準備が非常に大切だということは本ブログでも度々述べています。
1階はパテ処理が行われ、このあとドイツ製のKOBAU(コバウ)という紙のクロスをいつものように張ってゆきます。
Rebornでは、石膏ボードに対するパテ処理とKOBAU紙クロスまでを私の手配によるクロス職人にて行い、そのあとのマスキング&養生、そして仕上げのしっくい塗装または左官をお施主さんにて作業してもらっています。
道具や脚立は貸出し、手順や作業方法を教えたあとは、”あとはどうぞご自由に”
という感じで、原則ほったらかし(笑)
作業中はいろんな現場関係者から冷やかしを受けたり、ちょっかいを出されたりしながら少しずつ仕上げていってもらいます。
実のところクロス職人は、かつてのOB施主の息子さんにクロス職人さんがいて、当時は内装会社に勤めていたんですが、わけあってその後独立。
リボーンの設立以来、新築物件はすべてこの平岩さん(エムズ内装)に来てもらっています。
自宅は塩尻ですが、長野市はもちろん、甲府も鬼無里もここ千曲市も原則どこへでも行ってもらってます。
千曲市の後は飯田市へ行ってもらわねばなりません!
個人事業主である彼は、この時期いろんな現場をかけもっているようで、ちょくちょく抜けてしまいますが、ここはもう任せたのだから、細い目をして現場監督は待つのみです。
一般的にはパテ処理ののち、柄指定をしたビニールクロスを貼って仕上げとなるので、いうなれば、
「あとはお施主さん次第で工期がきまります」ということになります。
さぼらないか、へばらないか、なげやりになっていないか、
さらに目を細めて見守るしかありません(笑)
2階のホールからベランダの手すり壁の内側がみえます。
そう、こんなところにもレッドシーダー(^^)/
手すり壁の内側って、室内側からけっこう目立って見えますからね。
家の外ではありますが、ガラス越しに見えるので、いずれ生活してみると、ここが意外とアクセント木質壁になるはずです。
2階は構造材である梁をあらわしに、さらに水平構面である厚物合板(ネダレス合板)をそのまま天井材としてあらわして使用しています。
Mさんには塗装をしていただく手間が増えますが、大工さんはこれで天井を張る作業が減るので大助かり。
このあたりもコストダウンにつながっているわけです。
普通はベランダの床はFRP防水などで床を仕上げますが、
ここはあえてウッドデッキにしています。
FRPは樹脂で、10~15年毎に塗り替えを必要とします。
スノコ状に木で床を仕上げると、雨が吹きこんだ場合は階下に落ちることには当然なりますが、
深い軒の出と組み合わせることによって、将来的にメンテナンスがかからないようにという思いでそうしています。
このMさま邸ではこのベランダの手すりの外側に、太陽集熱パネル=LATENTOを3基、専用架台を用いて壁付けすることになっています。
集熱器を壁付けしてしまうと、その裏側は再塗装などのメンテナンスができないと言っていいでしょうから、
ACQ加圧注入材であるファサードラタンによってベランダ手摺の外部は仕上げてあります。
外壁はRebornの標準的外装材である西洋しっくい(プラネット社・クイック&イージー)左官仕上げです。
現在防水シート&ラス網を左官屋さん(本職)が進めている最中です。
このあと軽量モルタルにて下塗り、中塗りを左官コテで塗り付け、乾燥後、仕上げ材を塗るのですが、
我ながら非常に手間のかかることばっかりやっているなあ、と感心します。(笑)
話は変わりますが、松本市で行っている、しろあり対策工事の様子を。シロアリ被害の最たる原因であったバルコニーを撤去しました。片方でベランダをつくり、もう片方では撤去するという逆同時進行。なんだか切ない感じではありますが、シート防水+モルタル床仕上げのベランダは、築後30年の間、じわりじわりと木を腐らせ、シロアリの巣窟となり、最終的に撤去せざるを得ない状況になってしまったわけです。
ベランダの付け根である外壁部分の画です。
しろありは水分があると生息域を拡大してゆきます。
おそらくはベランダから漏水した雨水がその生息域を2階にまで達しせしめ、
木造の最重要構造体である柱や梁、筋交いまでをも食べてしまうのです。
部分的とはいえ、大きな地震が来た場合、こういった構造躯体の弱点部分から変形が始まり、最悪は倒壊してしまうという3Dシミュレーションは、新築時の構造設計や耐震診断の際にさんざん見ています。
土台の交換も木造軸組み工法であれば、割と簡単に行うことができます。
簡単といっては大工さんに失礼ですね。
実際には大変な作業だと思います^^
いまこの写真、壁が完全に空中に浮いちゃってるの、分かりますか?
一番手前の柱は通し柱です。壁には窓がついています。
ジャッキアップしていなくてもこの状態ができてしまう・・・。
スゴ技ですね( ゚Д゚)
でもちょっと思い返してみると、この部分は全部しろあり君に食べられていたんです。
ですから、構造的にはこれまでずっとこの状態にあった、ということになります。
土台を横から差し込んで柱を継ぎ足し、これで着地!
今後はせっかくですから床下からの気流止めを確実に行い、断熱材を充填し、
ダイライトという構造面材をここにべたっと張ると、建物全体として足元が固められた、いい状態になります。
この写真、クリックしてぜひ拡大してご覧いただきたいと思います。
基礎断熱材の上の方10cmくらいをカットしてありますが、たくさんの蟻道(ぎどう)、シロアリの侵入口を見ることができます。
このお宅の場合、東西南北、建物の全方位にこうした基礎断熱材を通じた蟻道が無数と言っていいくらいに確認できました。
基礎断熱工法がどんどん普及している世の中ですが、一番喜んでいるのはシロアリ駆除業者さんなのではないだろうか。
2018.7.28 Reborn塩原
長野県千曲市。
ロケーションのいい場所で、新築工事を担当させてもらっています。
なんと敷地面積130坪( ゚Д゚)!
人気の千曲市において、奇跡的にめぐりあえた土地です!
駐車スペースと建物、それにウッドデッキをつくり、残りの土地はかなり本格的な家庭菜園に。
その面積40坪強(‘ω’)ノ すごい土地です!
この家の建築主のMさんとの出会いは昨年のお盆のころでした。
ずっと私のブログをご覧いただいていたそうですが、しばらく土地探しをしており、
「本格的に購入を検討している土地をいちど見てほしい」
最初のコンタクトはそのようなものでした。
結局その土地は、突然「建築条件付き」の土地だということになり、購入は見送りとなったのですが、
この業界のそうした汚いやり方にMさんは落胆。一時は土地探しもあきらめかけたそうです。
そんな時、突然現れたこの土地。(昨年9月、最初に私が見に行った時のものです)
良心的な不動産屋さんですのであえて看板も出しちゃいますが、
ここ何年もこんな感じで草ぼうぼう。すっかり荒地になってしまっていました。
普通の人であれば、「パス」する人のほうが多いのではないでしょうか?
広さ=申し分なし。
陽当たり=申し分なし。
接道=問題なし。
水道、下水、電気のライフライン=調べないと不明。
まさに土地との出会いは、男女の巡りあいと同じこと(笑)。
行動、タイミング、勢い、そして運。
良心的な不動産屋さんの手続きや造成工事も手伝って、
Mさんにとっては「もうこれ以上のものは絶対にない!」、という敷地となりました。
「買う」
という決断をしてからは、こわいくらいにトントン拍子でした。
工事は終盤にさしかかりました。
ちょうど今日は関谷棟梁、1階のフローリングを貼っていました。
さっきまでMさんは現場で玄関ドアや室内ドアの塗装(D.I.Y.)をされていたそうですが、ちょうどタッチの差で会えずじまい。
残念!
最近ナラ(オーク)フローリングの値段が上がってきています。
木材全般が値上げ傾向ですが、ナラフローリングは特にです。
また、生コンや左官材、塗料など、ありとあらゆる建材資材が1年前に比べて5%~10%上がった感があります。
建築業界全体の人手不足がかなり深刻化しており、今後は職人さんの囲い込みが加速し、腕のいい職人や気が利く職人は引く手あまたで、人件費も上がってゆくことでしょう。
わたくし共も必死にこらえてはいますが、利益を削るのにも限界があり、残念ながらお盆明けからは大幅に単価を見直しせざるを得ない状況になっています。
う~ん、、、どしよ、、、汗
2階は大工工事が完全に終わりました。
クロス屋さん待ちの状況になっています。
クロスはクロスでも、Rebornの新築ではビニールクロスはこれまであまり張ったためしがありません。
替わりにちょっと厚手の紙のクロスをプロのクロス職人が張りまして、バトンタッチ。
その紙クロスにしっくいを左官塗りしたり、ローラー塗りしていくわけです、お施主さんが!
強制しているわけではありません。
ビニールクロスを張る材工の金額があれば、紙クロス+しっくいの材料代までは差額なしで提供できます。
問題はやはりお施主さんの時間の確保か。
家づくり期間中の週末はほとんど現場でのDIY作業になってしまいますし、家族旅行もままなりません。
明後日は海の日で、今日も暑かったので、市民プールはごった返したことでしょう。
しかし、しかしです。
家づくりの半年間ほどは、どっぷり大工らプロの職人に混じって、
汗を流し、服を汚して、現場にまみれてもいいのではないでしょうか?
Mさんのお盆休みは、ひたすらしっくい塗装になりそうです。
外部の塗装(これもDIY)はだいたい終わったか。
軒天井のホワイト塗装がちょっと大変だったか。
かなりムラがまだありますよ!Mさん!
2018.7.14 Reborn塩原
追伸~土地探しをお手伝いしていますMさん、Kさん。ネバーギブアップです!
そしてHさん、Cさん、土地決定、おめでとうございます( ^)o(^ )
これまでの期間は、やっぱり、ここにたどり着くまでに必要な時間だったんでしょうね。これからが「いよいよ」ですが、いっしょに頑張っていきましょう!