リフォーム日記 | 株式会社Reborn(リボーン)

リフォームでの地盤補強はどうするの?

Exif_JPEG_PICTURE中古物件をインスペクション(現況調査)していると、たびたび発見される基礎のクラック。

問題は、クラックの幅がどれくらいか?

名刺大の「クラックスケール」なるものが調査用具にありまして、割れの幅寸法を測り、写真を撮り、調査依頼者に報告するしきたりとなっております。

この割れが最大で0.6㎜以上であれば、”見過ごせない不具合”、ということで、何かしらかの対策が必要だと伝えます。

地窓(じまど)と呼ばれる床下換気口の脇には、どの家も必ずと言っていいほど1箇所以上クラックが発生しています。

原因はそれぞれの事象によるのですが、①基礎を形成しているコンクリートの乾燥収縮によるもの、②建物の重さで地盤が沈下し基礎が”割れている”、の2種に分かれます。

 

DSCF5128出来れば、床下に潜って内側から観察するのも必要なこと。

幅10cm以上もある基礎が内外貫通して1mm以上割れているようであれば、②の地盤沈下を疑います。

基礎に鉄筋が入っている場合(鉄筋コンクリート造)は、コンクリートの中でひそかに活躍している鉄筋がさびてしまうので、エポキシ樹脂でこの割れをふさぎます。

しかしそれでは抜本的な解決策とはいえません。

 

Exif_JPEG_PICTURE地盤が沈下しているということは、床も傾いているはずで、

水平線のビームが出る「レーザーレベル」などの機械を使って、床の水平度合いを測ります。

基礎の割れの状態と1階床のレベル測定を行うと、その土地の地盤状況がなんとなく見えてきます。

全体的にこっち側に傾いているようだ、とか、この辺りが窪んでいるようだ、など。

最近では新築の建築前に地盤調査を行うのが常ですが、20年程前までは、地盤調査は住宅の場合ほとんど行われていませんでした。

Exif_JPEG_PICTURE基礎のつくりようは、ほとんど設計する人の経験と基礎屋さんのカンが頼りでした。

ですから地盤調査を行っていなければ、「まともな基礎はほとんどない」と言っても過言ではありません。

では一体どうすればいいのか?

まさか基礎をつくり替えるわけにもいきませんし、このまま放置するわけにもいきません。

 

一つの答えとして、「これ以上沈下しないようにする」という方法があります。

 

DSC_0081-2私は「後打ちべた基礎」と呼んでいますが、既存の布基礎に鉄筋を突き刺し、床下全面にコンクリートを打設する方法です。

鉄筋を刺すには、まず振動ドリルで基礎に穴をあけます。間隔は20cmおきに。気の遠くなるようなものすごく大変な作業に思えますが、やってみると割とそんなにでもない、と作業人は言ってくれます汗

またこの工法は、1階の床をすべてはがし撤去する必要があります。

床の断熱改修をしたり、床全面を張り替える場合はチャンスです。

ドリルで穴をあけたら、その穴をよく掃除します。ここに専用の強力ボンドを入れて、すぐさま鉄筋をぶっ刺します。

そのことを専門用語で「差し筋(さしきん)」と呼んでいます。

 

DSC_0090-1基礎の内側すべてに差し筋をしてゆきます。

鉄筋を入れずにそのままコンクリートを流してしまうやり方もあるのですが、それは「防湿コンクリート」と呼んでいて、基礎の補強にはまったくなりません。鉄筋を刺してこそ建物の重さを分散して地面に伝え、建物の傾きを防止する役割が果たせるのです。

本来であればこの鉄筋の下には締め固めた砕石や防湿シートを敷きたいところではありますが、一度土を掘り下げる必要があり費用的にも大変になります。

そのほか床下空間として確保できる高さや、工期、施工性などを勘案して判断します。

 

DSC_0115-2鉄筋のピッチも地盤の強さや区画の大きさによって決まります。

この家の場合は20cm角の升目になるように配筋(はいきん)しましたが、構造計算をすると必然的に鉄筋の径やピッチが決まります。

さあこれでコンクリートを打つ準備ができました!

 

DSC_0162-1野球グランドを整備するときに使うレーキ(通称:トンボ)でコンクリートを均します。コンクリートってネズミ色ですが、最初はこのように黒っぽいネズミ色なんです。ちなみにコンクリートとモルタルとセメントの違いってご存知でしょうか?

センメント+砂=モルタル

モルタル+砕石=コンクリート、です。セメントは岩石の粉ですが、生産地の50%以上が中国です。

 

DSC_0163-1ポンプ車と呼ばれる、コンクリートを圧送する専用の車が世にはありまして、

こんなふうにホースを使ってコンクリートを奥から流し込んでゆきます。

ポンプ車が入れないような場所では、一輪車で運びます。

新築の場合は必ずといっていいほどポンプ車を使いますが、リフォームでこの条件が整うのはまれです。

 

DSC_0196-1コンクリートを床下全面に敷き均すと、大工さんの作業性はとてもよくなります。

床下地面からの湿気はかなり抑えられます。ただし最初の1~2年はコンクリートが持っている水分がまだたくさんあるので、地域によっては床下で夏場、けっこう結露しています。

これで建物がこれ以上地面に沈下してゆく動きは、かなり防げそうです。

後打ちべた基礎、費用はけっこう掛かりますが、耐震、断熱、水廻り、劣化対策を総合的に行う大規模修繕リフォーム(これを、わが社名である「リボーン」と呼んでいるわけですが汗)の場合、ぜひ取り入れていただきたい工事の一つです。

建物全体に安心感が断然備わりますからねっ(^^)/

2018.8.30 Reborn塩原

臨木応変

DSC_1161いやあ~、勝ってほしかった!金足さんに!秋田県に(泣)

試合終了後、敗れた球児たちが甲子園の土をかき集めてる映像。

その姿をローアングルから切り取るカメラマン。

僕らの時代からもちろんあったんだけれど、当時は暗黙の了解で「無言」でした。

しんみりすすり泣き、又はぐちゃぐちゃ号泣。

最近の様子はちょっと変わってきているようで、「甲子園サイコー」、「吉田ハンパねぇ」、

など、舞台裏のちょっとしたのコーナーのようになってきているようで、おじさん的には心配しています。

DSC_1162ところでRebornのオリジナル木製物置=F-LAT.BOX(フラットボックス)の試作3号を製作しました!

リボーンの駐車場脇に展示してあります。

1.8m×1.8mのものを標準にしていますが、今回3.6m×1.8mの4畳=2坪タイプをww

ACQ加圧注入した長野県産杉ざらざら仕上げ板を、横方向すのこ張りとしています。

シルバーグレイに変色してゆくサマが非常にカッコ良い!

お好きな色でカラーリングしてもよし、無塗装でもよし。

 

DSC_1116場面替わって、長野市稲里町の長期優良住宅化リフォーム工事の現場。

シャノン樹脂サッシが取り付き、外部付加断熱が終了いたしました。

外壁の仕上げ材は樹脂サイディングを予定しております。

この写真は付加断熱グラスウール105㎜+タイベック防風透湿シート+通気胴縁の様子

 

DSC_1086集中型の換気扇である、日本住環境のルフロ400。

そう、これが換気扇。

室内の空気は一度この機械の中に吸い寄せられ、屋外に排出します。

このように原則天井にぶら下げて、上を向く作業姿勢で下側の黒いふたを外してファンの清掃を行うのですが、

ウワサによると最近この逆の設置パターン、つまり床点検口のような蓋を外して、下向きにかがむ姿勢で清掃するパターンのルフロが近々発売されるそうです。

 

DSC_1068室内もずいぶん進んできました。

天井下地が組まれ、石膏ボードを張らんとしています。

まだまだ暑い日が続きますが、大工の手塚さんは先日ジャガイモ堀りをしていて熱中症になってしまったそうです>_< 気を付けてください!

2階がない、下屋部分の断熱は、今回屋根断熱工法を採用。この工法を取ると、電気配線や換気ダクトの配管がずいぶん楽になります。

 

DSC_1090間取りの変更に伴い、構造梁の補強を行いました。

「これにより天井高さが約5cm低くなるのをお許しください」

そんなやり取りをお施主さんとしつつ、電気配線の最終確認を行いました。

木造軸組み工法って、こういうところが優れていますね。

とてもリフォームがしやすい工法です。しかも身近にある材料でぱぱぱっと。

まるで進展の早い高校野球のようです^^

「モクゾー、ハンパねぇ!」

2018.8.21 Reborn塩原

 

混ぜてゆく。

DSC_0018家の壁がタイベックでラッピングされました^^

@長野市稲里町、エクセルシャノンさん長野ショールームの近所の長期優良住宅化リフォーム現場。

それにしても暑い!

大工の手塚さんは先の日曜日、自分の畑でじゃがいもを掘っていて熱中症に( ゚Д゚)

いっとき意識を失ったそうです。

みなさんも炎天下でのジャガイモ堀りには気を付けてください。

手塚さんってば、掘れぼ掘るほどゴロゴロ出てくるあまり、すっかり夢中になってしまったそうです( ^)o(^ )

 

DSC_0019当の本人=手塚大工さん。ジャガイモ堀りの体勢で1階床根太作業中。

Tシャツが・・・・スケスケ(笑)

かつては地面むき出しの床下でしたが、全面コンクリートを打ちました^^

鉄筋も入っており、かつ立上りの基礎にも穴をあけて突き刺し、

俗にいうところの「べた基礎」の状態になっています。

 

DSC_0032外壁と床がぶつかるところは、セオリー通り「先張りシート」を。

厳密にいえばこの土壁の厚み部分は、壁と床の断熱材が連続していません。

いわゆる熱橋(ねっきょう)箇所となります。

それでもこの土壁の向こう側には105㎜厚の高性能グラスウールがありますから、

その程度たるや「微小にすぎない」と判断し、土壁を壊さずに進める方針をとっています。

土壁にも耐力壁としての役割がそれなりにあるからです。

新築ではあいまいさは排除すべきですが、リフォームではこのあたりの「あいまいさ」を科学的に受け入れる必要があると考えています。そうしないと費用も工期も馬鹿馬鹿しいものになるからです。

DSC_0035かつてここには出窓がありました。

出窓は最近の高断熱住宅ではほとんど採用されていません。

その理由は、サッシ自体が高価であるだけではありません。

夏の出窓は集熱装置。直射日光が差し込む出窓は、一気に室内温度を上げてしまうからです。

冬は冬で、想像以上に出窓から熱が逃げてゆきます。出窓の屋根やカウンターには厚さ20㎜程度しか断熱材が入っていません。

残念ながら出窓には温熱環境的に利がない、といえそうです。

 

DSC_0029この家の断熱改修は、壁がすべて土壁であったので、必然的に外張り(付加)断熱工法になりました。

世の中的には、スタイロフォームやネオマフォームなど発泡系のボード状断熱材を用いて外張り断熱工法としますが、

リフォーム現場でもRebornでは絶対的にグラスウールを用いています。

外壁が2重になっているのがお分かりいただけるでしょうか?

外壁の厚さはトータルで30cm近くになります。

これまでの壁にもう一つあらたな壁をくっつけるイメージです。

 

DSC_0034高性能グラスウールは一般的にピンク色をしており、いわゆるみなさんがグラスウールといって連想する黄色の綿とは異なります。

ふわふわではなくゴワっとしていて、羽毛布団ではなく、敷布団のような。

サーロインステーキのようでありながら、これがガラスで出来ているんですから、ある意味驚きです。

今回のリフォームも国からの補助金制度である、長期優良住宅化リフォーム・高度省エネ型としているため、これら断熱材にかかる費用の1/3は国で負担してくれるんですから、なんともありがたいことです。

 

DSC_0036さらに耐震も。昭和56年(西暦1981年)以降に着工された家は原則、耐震補強に関する補助金は出ないのですが、この長期優良住宅化リフォーム推進事業を活用すると、やはり費用の1/3の補助があります。

断熱改修と耐震補強は非常に相性がいい。同時に行うと非常に効率よく作業できるためです。

床に断熱材を。

天井に断熱材を。

外壁には断熱材&耐力壁面材を。

間仕切り壁には気流止め&筋交いを。

 

断熱材で家全体をすっぽり覆うことで本物の保温効果が出るのは確かです。

「あ~、なんでか分かんないけど。すごくあったかくなったなあ~」

そう実感してもらうためには、家全体がすっぽり断熱材に覆われ、かつ暖房が計画されていること。

あ、夏に暖房や断熱材の話をしても、皆さん全く反応してくれませんわね(*´з`)

 

DSC_0022現場にシャノン樹脂サッシが搬入されました。

今朝、シャノンさんのショールームに寄ったんですが、

「あそこの現場にはウチのサッシがついてるんです。どこの工務店かは知らないんですが」

って言うから、「ああ、それウチッスヨ」って。

断熱改修はサッシがやっぱりポイント。

やっぱり樹脂。

やっぱりシャノン!(シャノンサンナンカチョーダイ^^)

DSC_0064工事が始まって1か月半。

建て替えだったらここまでくるのに3か月はかかります。

ひと世代前の大工さんたちが魂を込めてつくった建物を、

観察しながら、

その息遣いを感じながら、

現代の断熱や耐震の先進的技術を混ぜてゆく。

こーゆーのを大手さんはすぐに「ハイブリッドリフォーム」とか呼んじゃうはずだ(笑)

2018.8.2 Reborn塩原

 

こんどは黒

恐ろしいほど暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

本当に暑いとされる時期はまだこれからだというのに・・・。

これまでエアコンなしでずっとやってきた方々から、

「今更ですがエアコンつけたいです連絡」が数件ありました。

長野県は一般家庭におけるエアコン普及率は60%だと聞いていますが、今後はどんどん上がってゆくことでしょう。

『夜になってもなかなかすずしくならないなあ』

そう感じている人も多いはず。

「夏は暑いもの。汗をかくことも必要なこと。」

そういうトークも、もうできなくなってきております汗

DSC_0054さて、デッキの改修工事@飯綱。

20年という間、風雪に耐えたウエスタンレッドシーダーのデッキですが限界を迎えました。

お役目お疲れさまでした。

これまで補修でなんとかだましだまし使ってきてもらいましたが、床板に穴が開くくらいになってきており危ない状態です。

 

DSC_0036同じ材種ですが、傷んでいるのと何ともないものが存在。

床板は大丈夫でも、その下の骨組み材が腐っていることもあるから厄介です。

当時はまだ発売されていなかったACQ加圧注入材をおすすめし、

多少部材費用は上がりますが、今後メンテナンスが必要でないことをご理解いただき採用されました。

 

IMG_0390根太(ねだ)と呼ばれる骨組み材に棲みついた黒あり。

山にはけっこうあちこちで見かけるのですが、

腐った木の柔らかいところを巣にしていることもよくアリます。

先週から白アリばかりみていたので、若干新鮮さを感じています(笑)

この方たちもある程度は木を食べてしまうそうですから、あまり喜ばしいことではありません。

せっかく築いた城ですが、さようなら。

 

IMG_0430土台、根太、床板すべてをACQ加圧注入材(長野県産すぎ)を使って更新しました。

奥様のためにと陶芸小屋をD.I.Y.で建てたSさんは数年前にガンで他界しました。

私はまだ20代だったということでしょうか。

Sさんの構想をお聞きし、私がある程度の詳細図面を書いて、木拾いをし、見積もりをし、材料を納品し、

取っ掛かりだけSさんと一緒に作ったことを、今でもはっきり憶えています。

大工工事はあまりやったことがない、と言っていましたが、工具の使い方はのみ込みが早く、

あっという間につくっちゃった、という印象でした。

 

わたしってもうその頃からD.I.Y.推進してたんですね( ゚Д゚)

 

IMG_0444「もうこんな広くなくていいから」

と、だいぶ規模は縮小しての住宅棟デッキ改修となりました。

雨が落ちるところはデッキはすぐに腐る。

デッキ床で跳ねた雨水が土台を腐らせる。

屋根の谷から雪が落ちてデッキが壊れる。

 

いろんなことを学び、最後はこうなりましたよ。

天国にいるSさんは、どんな風にこの最終形を見ているだろうか。

 

2018.7.20 Reborn塩原

 

スケルトンリフォームという響きが好きではない。

IMG_8170久しぶりにYKKAP長野ショールームへ行きました。

ありましたありました、外観木目調のAPW330。

聞けば樹脂製のフレームに木目が印刷されたシートを張り付けているんだそうで、

本物の木製サッシに見えなくもない!

でも果たしてどうなのか?

長いあいだ屋外で太陽光線にさらされ、色褪せ・剥がれなどほんとうにないのか?

傷が付いた場合の補修はできるの?

 

IMG_817245°カット圧着部分もかなり精巧です。

「う~む・・・」とうなされるものがあります。

通常この圧着部分は樹脂がはみ出るのですが、はみ出たバリはカッターやサンダーで削り取るようです。

シートを張ってから削るのか、削ったあとでシートを張るのか?

いずれにせよあんまり目立たないな、これは・・・。

 

IMG_8171いまのところブラックウォールナットとチークの2色。

まだ出荷は少ないとのことですが、みなさん私のようにまだ物見見物状態なのか。

ちなみにここ長野ではシルバー(プラチナステン)色が最も多いんだそうです。

時代ですかね。

私がこの業界に入ったころは、とにかく「ゴールド」。

金色こそがかっこいい!そんな時代でした。

室内ドアも含め最近はメッキりゴールドは採用が減りました。

あれはあれで私は好きなんですがね、実は。

DSC_0038ところで長野市で進行中の、耐震・断熱・水回りリフォームの現場。

1階の解体工事がほぼ終わり、なんとも言えない表情を見せておりますのでみなさんにも。

いわゆる”土壁(つちかべ)”です^^

味わいがありますね~、深いっすね~。

30年以上もこの家は土で囲われてきました。

建てた当時はすでにグラスウール断熱材はかなり出回っていたはずですが、この時分でもまだまだ泥壁も残っていたんですね。

土壁の中に埋め込まれた筋交い。

今回はまずこの筋交いに金物をつけるところからスタートです。

この画像をよく見ると壁の四隅が凹ってますね。ここに金物をつけたんです。

 

DSC_0027窓だらけだった南側にもあらたに柱を立てて、構造用合板を基本通りに張りました。

既存筋交いに金物取付、柱の上下に金物取付、あらたに壁を増やして面状のボードを釘止め。

これでだいぶ建物が揺れにくくなるのです。

考えてみれば”耐震”って、何十年にいっぺんあるかどうかの大きな地震の時のためにやること。

筋交いだって金物だって、その時のためだけに付属させるもの。

この作業を無駄だと思わないこと。

だって命を守るためのものだから。

DSC_0023ある意味シートベルトと同じことか。

シートベルト着用はいまや道交法で義務化されていますが、古い家の耐震はまだ義務化されてるわけじゃない。

古い車でシートベルトがない車だってこの世の中にはあるはず。

でもきっと車検とおらないよな。

ところで耐震は備えるものだけど、即効性があるのはなんといっても断熱。

断熱改修された家に暮らした人は必ず感じる、その暮らしやすさ、省エネ。

だから耐震改修をやるときは、断熱改修もセットでぜひ行っていただきたいと思うのです。

 

DSC_0046解体は最小限に抑えて、既存の外壁の上から断熱しようとしています。

壁の中の土壁はそのまま残しています。

巷ではスケルトンリフォームという呼び名で、柱だけ残して内装も外装も全部撤去するやり方もあるようですが、

そこまでするとかなりの費用になってしまうのではないでしょうか。

解体費もかなり膨れ上がってしまうのではないでしょうか。

「どこまで戻るか」、それが大規模リフォームの重要なテーマだろうと考えています。

 

DSC_0049こうしたスケルトンに近いリフォームは、新築と同じくらい費用がかかると思われているフシがあります。

私は目安として、同規模同性能の新築住宅を建て替える場合の、約半分の費用で済ませたいと常々考えています。

ゼロから発想できるフリープランの新築は、それはそれでもちろん面白いのですが、

いままでそこにあったものが劇的に変わってしまう様は、ある意味爽快です。

このような耐震断熱改修工事をはじめてから15年になります。

私には師匠と呼べるような人が社内にいないのですが、

先人達が手間暇かけてつくったこうした建物を、一部とはいえ解体し、覗き見し、

その仕事の続きをさせてもらえるのは、現場そのものが師匠に匹敵するよな、ありがたいなあ、

そんなふうに思っています。

2018.7.12 Reborn塩原

 

 

 

長野県の耐震改修が一気にすすむ。

DSC_0003長野市で耐震・断熱・水廻り一新リフォームが始まりました。

今回も国土交通省による、「長期優良住宅化リフォーム・高度省エネ型」の交付申請を行い、補助金250万円をゲットする作戦です!

亡き父の残してくれた築36年の木造軸組み・土壁仕様。ラッキーなことに、新築当時の建築士さんがたまたま知り合いで、当時の図面などをお借りできました^^

外壁に断熱材はまったくありません。

一般診断法による耐震性能評価は0.33。Ua値がこれくらいなら言うことありませんが、

耐震評点0.3は、震度5強で大破あるいは全壊する恐れありで、命の危険もあるのです。

 

DSC_0001土壁に埋め込まれた筋交いは、当然金物が付いておらず、大きな地震の際には壁からブワンと跳ねだして効かない、ということがしばしば報告されています。

土壁も、多少地震の揺れに対抗する要素にはなりますが、厚みが均一でなかったり、年月とともに相当割れていますから、安直に耐震要素に加えないほうがいいと思っています。

 

DSCF5128逆に、外壁に塗られたモルタルや、サイディングボードなどは定められた数値以上に耐震に役立っているのではないか、と個人的には感じています。

そうはいっても決められた強度でしか計算はできません。安全側で、過少評価するしかないのです。

 

 

DSC_0046この家は、地面も不同沈下があり基礎が大きく割れています。

加えてシロアリ被害も過去にあったので、思い切って床下に全面コンクリートを打設します。

その際鉄筋を入れ、現状の布基礎の立上り部分に差し筋アンカーを打ち、いわゆる”べた基礎”にしてゆきます。

これ以上地盤が沈下しないようにしつつ、床下からの湿気防止、シロアリ予防に有効です。

 

taisin-2ところで長野県による耐震改修のプロ向けセミナーで、先日大変なことが発表されました!

今年の9月より、大幅に耐震補強の手法が緩和され、これまで認められなかった工法を採用しうるようになりました。

左の画像は、一般の方が見てもまったく理解できないと思うのですが、

つまり床や天井をはがさずに、耐震補強をすることが想定されています。

実に耐震リフォーム費用の半分くらいが、解体とその復旧費用であることはご存じでしょうか。これでは耐震改修工事が進むはずがありません。

以前からこうした工法は、別の自治体(県・市町村)では東海から関西にかけて多く採用されてきており、

心配の種を一刻も早く改善したいと願う市民の救いとなっていたのです。

残念ながら長野県はこれまで認められていませんでした。

したがって、耐震診断の後、耐震改修費用の見積もりを取るところまでは進んでも、「どうせ生きている間に来るか来ないかわからない地震なんて」とか、

「どうせいつかは死ぬんだし」と自己防衛思想で自身の気持ちをごまかして先延ばししてきたのではないでしょうか。

 

taisin-1「できるだけ解体せずに、低コストで耐震補強をする方法」にようやく長野県も賛同し、

予定だと今年の9月より認定工法を大幅に増やす方針だそうです。

新しく追加される工法には、さまざまなバリエーションがあります。

これらをうまく使いこなすことができれば、ほんとうにこれまでの半分程の費用で耐震改修工事が実施できるかもしれません。

一気に耐震補強工事の需要が高まる可能性があります。

耐震診断を受けたが、まだ補強工事を行っていない方、私が担当したお客様にも何人かいます。

ぜひ早めに再度耐震改修工事の実施検討をお願いいたします。

長野市の昭和56年以前に建てた木造住宅の耐震改修工事はぜひ、リボーンにご用命ください!

 

2018.7.3 Reborn-Studio一級建築士事務所 一級建築士 塩原真貴

 

 

 

モスグリーン、なぜなのか?

IMG_7999マイデスクには地球儀があります^^

「コロンビアってどこだ?」

赤道直下で暑そうなところです。

いや~、予想がまったく外れてしまいました!汗

ハンドで一発退場とは厳しいスポーツなのね、、、サッカーって。。。

野球やテニスに続き今大会からビデオによって主審を助けるシステムになっているようで、

「だったらモニタールームで審判やったら?」って、思ってしまうのは私だけでしょうか?

そりゃ~間違いのない判定は大事だけど、果たしてこれっていい事なのでしょうか?

 

IMG_8001第二戦の相手、セネガルはアフリカ大陸の西端にありました。

首都ダカールは、パリ・ダカールラリーでお馴染みとはいえ、

モーリタニア?

オートボルタ?

知らない国がたくさんあるなあ・・・汗

こうしてくるくる眺めていると、なんと日本のちっぱけなことか。

がんばれニッポン!予想は相変わらずネガティブで1-2で敗退と予想しておきます!

 

DSCF7998さてさて、屋根の再塗装(リフォーム)のお話を。

コロニアルと呼ばれる平板スレート板の屋根をみどり色に再塗装をして1年後。

たて筋状に黄色く変色してしまいました泣

塗料メーカー、塗装屋さんも首をかしげています。

いったいなぜ?

どなたかわかる方がいればぜひ教えてください。

 

IMG_7909手直し工事のため、足場をかけました。

高圧洗浄の直後です。

なんとなく亀の甲羅のような・・・(笑)

地上で見るよりも色ムラが顕著です。

う~む、、、。

色々しらべてゆくと、どうもやはり緑色がうまくないのか?

結局確たる原因がわからずじまいになってしまっています。

 

IMG_7913こちら天体望遠鏡ドームです。アルミのドームはニッシンドームという愛知県のメーカー製で、15年前わたくし、工場に施工前打合せに行きました。(あ~、なつかしいなあ)

手が真っ黒で、くたびれた作業服を着た社長が、ぱぱぱっとその場でCADで図面を書いてくれました。

それがものすごくカッコイイ!

これだ!って思いましたね~。設計ってこういうことだ、ってね。

 

ぱかっとこのドームが開き、そこに天体望遠鏡を据え付けて星を眺めるのです。

ひゃひゃ~、なかなかロマンチックですね(*´з`)

平たい屋根の部分はFRP防水です。

こうしてみるとやっぱアルミってすごい素材なんですね。

15年経ってもなんともないようです。

無機材のすごさはこれですな。

 

DSC_0030今回は焦げ茶色でリカバリーさせていただきました。

どうなるんでしょうか?

しばらく経過を観察してゆきたいと思います。

 

2018.6.23 Reborn塩原

 

 

 

長もちする暮らしやすい木の家

DSC_0014信州も梅雨入りしました。

でも山にはまだ雪が残っています( ;∀;)

御嶽山のふもと、三岳村OB宅、デッキテラスのリボーン工事が無事終了いたしました。

旅館・黒澤館の部屋からの眺め、最高です^^

撮影したのは新入社員の中曾祢クン。

初めての一人出張でしたね。

 

DSC_0019デッキのつくりかえはほぼ私が行ったのですが、

「あとは頼んだ」と、塗装を任せて一足先に山を下りました。

初日、二日目と雨で塗装がほとんどできませんでしたから、

丸々塗装を彼一人で行うことになったのです。

「クマにおそわれないように」

と言っておいたので、ラジオを聞いていたようです、スマホ&ブルートゥーススピーカーで。

このあたりは現代っ子ですね。あ、ゲンダイッコはすでに使われていない用語でしたっけ?

IMG_7892宿泊した黒澤館のことを書いておきます。

個人的に”かなり”おすすめの宿です。

初めての出張で、こんなところに泊めさせていいものなのだろうか、

そう感じてしまう程でした。

一般的に職人宿は、一泊¥6,000~¥7,000が相場なのだと思っています。

黒澤館はそれに比べると少しだけ高いんですが、

食事の品数、味、バランス、品質、そしてなによりお米がおいしい(^^)/

ビールも”生”がある!キンキンに冷えている!!

部屋も清潔できちんと整っており、大浴場は10人くらいは同時に入れるのではないでしょうか。

 

 

DSC_0005いえいえ、宣伝を頼まれたわけでは決してありません。

ただ声を大にして言いたい。

これからの時代は、こういう旅館こそが生き残るべきだ、と。

ナカソネ君は漬物が食べられません。

この地方には「スンキ」という名産の漬物があるのですが、残念です。

なんとか克服してほしいと思います。

 

DSC_0031さて、

月末完成見学会を開催する松本市蟻ケ崎のY様邸の足場が撤去されました。

サンロードと呼ばれる大通りに面しているので、けっこう目立っています。

今日は30度を超える、とても梅雨入りしたとは感じられない快晴でしたが、

ガリガリクンを食べてなんとか乗り切りました^^

とってもいい家に仕上がってきていますy

 

DSC_0005すでに暮らしているかのように外構が整っている感じですね^^

南側に開口部(窓)をバシバシととっています。

「なんだか想像以上に、かわいいデザインですね。」

という建築主からの感想メールが届きました(‘ω’)ノ

そう、しょっちゅう言われるのですが、

「これって、塩原さんの設計? なんかすごいギャップですね」

 

DSC_0027個人的には、道路に面する東側のこの感じが気に入っています。

美ヶ原が遠くに見え、松本市街地の夜景もきれいに見えるんです(^_-)-☆

見学会のご予約もすでに入ってきているようです。

「長もちする、暮らしやすい木の家」

そんなキャッチコピーになるのかもしれません。

女性スタッフが、見学会の準備を進めてくれています。

ご来場、お待ちしております。

2018.6.7 Reborn塩原

 

デッキの再生工事(Deck was Re-born)

IMG_7757あんびりーばぼーっ!

雪が降りました!!

なんとゆ~ことでしょう。

展望地点より御嶽山をのぞむ。

山小屋からの情報ですからたしかです。

今日で5月も終わり。早春の木曽郡三岳村・築16年のOB宅へ。

DSC_0006下見に行ったのはゴールデンウィーク直前の1か月前。

先ほどの写真と比べると、なるほど、この1か月でなんと緑が増えたことか!

山奥にたたずむ、どこか懐かしい感じのポスト&ビームです。

屋根は赤。壁はしっくい真っ白。

柱・梁・腰壁はウォールナット色でまとめられています。

防腐剤を塗布して作られたデッキもそろそろ更新を、ということになります。

 

IMG_7750このころはまだACQ加圧注入材のデッキ材などなかった時代ですから、

まあせいぜい15年くらいの耐久性だといわれていました。

しかし場所によってはこんな風に穴が出来てしまい危ないのです。

落ち葉でデッキの表面にはコケが生え、滑りやすくなっています。

だからといってデッキを作らない、タイルで、人工樹脂で、というのは興ざめです。

ログハウスにはやはり100%ウッドデッキがあるものです。

 

IMG_7745今回はデッキの作り方を覚えてもらおうと、

新入社員ナカソネを連れて、なんと大工はこのわたくし!

やるときはやるのです!!ふふふ(‘ω’)ノ

しかし初日から雨・・・泣

真新しいカッパを着て、いざお泊り♡

 

IMG_7751実はデッキをつくりかえる際の、重要なポイントは、

「いかに早く解体するか」

です。

すべてビスで固定されているのですが、

ビス頭をなめてしまったり、途中で折れてしまうことが頻発します。

その一か所にこだわっていてはだめなのだよナカソネ君!

 

IMG_7749デッキの作り方を教える前に、

まず「デッキのどこが腐っているのかをみよ!」、と。

そう、デッキをつくりかえる、といってもすべての木が傷んでいるわけではありません。

この画像は手摺用の柱の根元。簡単にボキっと折れてしまいました。

水が抜けにくい仕組みになりやすく、地面からアリの攻撃にあいやすい。

 

IMG_7746床板の裏も、ねじの穴からじわっと水が差し込み、腐りやすいのです。

白いのはカビの一種。

ネジを打ってあるくぼみにはコケが生えておりまして、

ビスの頭を探すのに苦労するところもあるほどです。

床板は割と簡単に交換ができますが、その下の根太(ねだ)と呼ぶ骨組みが腐り始めると、デッキの全更新が必要となることしばしばです。

IMG_7748床板どうしが突きつけになっているところも腐りやすい。

ここは木口(こぐち)と呼ばれ、木の断面から水を吸ってしまいます。

まあ、このあたりの情報は、いつも本ブログをご覧いただいている方にはすでにご理解いただけているはずです。

それにしても緑色ですね・・・泣

 

20180531221655-0002ところで今回宿泊した、三岳村の「黒澤館」さん。

こちら、ぴか一です!

料理は最高においしいです。お風呂もすばらしい^^

私、こう見えても1年のうちけっこう民宿、旅館、ビジネスホテルにお世話になるのですが、こちら、過去20数年のうちで、ベスト3に入るほどです!!

IMG_7760少なくとも200年以上前の掛け軸が、床の間に飾られていました。

覚名行者(御嶽神社HPより)書。

旅館のあちこちが生け花で飾られ、イワナのまるごとから揚げは絶品!

一足先に私はデッキ再生工事を終え、ナカソネはああ、、、今日も泊っているのです。

食レポは後日あらためて本ブログでご紹介したい考えです。

木曽地方に出張する際にはぜひ!

ふたつとない良宿です^^

三岳村の黒澤館。御嶽山9合目の石室山荘も黒澤館の男衆がまかなっているとのこと。

う~む、こちらへもぜひ行ってみたいが、この時期に雪が降るとなると、、、腰引

 

2018.5.31 Reborn塩原

 

床断熱材245㎜。いいかも^^

DSC_0028奥志賀高原へ行ってきました!

もちろんお仕事です。

標高1500mの木々はまだ芽吹いたばかりで、下界の様子と異なります。

「さわかや信州」という表現がここではピタリ。

こんな私でもさわやか青年の気持ちになれるのです( ^)o(^ )

 

DSC_0010昨日は雨の飯田市M様邸。

日本ERI(第三者機関)による現場検査が行われました。

いよいよ来週は6月。

衣替えですね~

梅雨ですね~

という訳で外回りの防水工事がほぼ終了しています。

 

DSC_0043サッシが取りつき、骨組み状の室内ですが、

もう石膏ボードを搬入しました。

このタイミングでボードを入れてくれと大工さんにせがまれたことはありません。

クレーン付きのユニック車を所有しているとのことで、

窓を付ける直前におおよその石こうボードを室内に入れてしまいました。

聞くところによると、建て方時、つまり骨組みを組む段階でもう入れちゃうこともあるようですが、

雨がたくさん降った場合は恐ろしいですね、やっぱ・・・。

 

DSC_0084その足で千曲市のM様邸へ。

こちらは建て方から約10日が経過し、床の断熱工事の真っ最中。

ピンク色モコモコはご存知高性能グラスウール16K品。

「いきなりステーキ」というお店が最近流行っていると聞きますが、

「いきなりステーキ風、床断熱工事」を実施するのがリボーン流。

壁よりも床を先行して工事するやり方は、ツーバイフォー工法の利点を在来工法に持ち込んだ、いわばオリジナル工法なのです。

お腹が減っていると、これが霜降り肉に見えて唾液が出てきたリするからアラ不思議(笑)。

DSC_0079床には245㎜の厚さを入れています。

しかも根太(ねだ)間隔は45cm。

普通は30cm間隔ですが、熱橋縮小を優先しているのです。

「これで床がもつのか?」というご質問を玄人の方に言われることしばしですが、

15㎜厚のフローリングを張ればちょうどよい硬さに仕上がります。

木材の利点の一つ、

「しなること」。

これを少なからず感じることができる程度が、膝や足首にいいと信じています。

 

DSC_0054志賀高原での仕事が、想像以上に簡単に終わってしましました。

琵琶池に佇むしおはら。

たまには心を落ち着けることがこうしてあるのです、作業服ですが(笑)

 

2018.5.24 Reborn塩原