新築日記 | 株式会社Reborn(リボーン)

太陽の熱を集める

Exif_JPEG_PICTURE甲府市で行われているキューワン住宅の新築工事が大詰めです。

4/1完成予定です。お引渡しまで2週間を切りました。

残された時間で、さまざまな業者さんたちが出入りし、最終仕上げとなります。

今回もリボーンでは定番の、「建築主による内装仕上げ」を行いました。

内壁・天井のすべてを西洋しっくい左官塗り仕上げを、なんと500㎡!!

(プラネットジャパン、マーブルフィール)

スタートは平昌オリンピックの開催日だったでしょうか。

約1か月間、建築主のMさんご家族にとっては奮闘の日々でした。

Mさん!よくぞ頑張った!しかも上手!

Exif_JPEG_PICTURE時を同じくして、外部では本職の左官屋さんが外壁を仕上げています。

長野市から駆けつけてもらいました。

おなじみ荻原プラスターさんです^^

今年は1月寒気が強く、なかなか苦戦の日々が続いたそうで、この現場には約2週間遅れで。

甲府の暖かさにびっくりしていました^^

リボーンの定番外壁、プラネット クイック&イージー(ドイツのしっくい)左官仕上げです。

 

IMG_7271外壁が仕上がるとすかさず足場の撤去を行いました。

ご覧の画像は本日夕方5:00。

降るんでしょうか?降らないんでしょうか?

とにかくなごり雪程度にしていただきたい!

わりとおとなし目の外観デザインです。

 

IMG_7273ベランダ手すりに設置された太陽集熱器=LATENTO(ラテント)

×の養生シートがやけに目立ちますね・・・。

「はぁ~? なんだあれは??」

と道行く人々がこっちを見ています。

「ここが太陽の熱をあつめるところなのだよ」

心の中でつぶやきます。

暖房、そして給湯、このお宅では両方に太陽熱を利用します。

取付角度は約60°。冬の太陽高度から割り出しています。

 

IMG_7270外壁は付加断熱しましたので、結果的に引っ込んだかたちの窓。

今回からアルミ製の水切りを窓台に用いています。

色はシルバーのみ。水の切れもよさそうです^^

左官壁の納まりがまことにいい感じです。

 

IMG_7279夕方洗面台を大工さんといっしょに設置してきました。

ウッドワンの無垢の木の洗面台+レッド―シーダーで囲った造作キャビネットの組み合わせです。

これまた白い壁に映えますね^^

次から次へと仕上がってゆく毎日は楽しくもありますが、現場管理者としてはドキドキハラハラです。

関係している職人からの電話は、必然的に身構えます。

 

今回お施主様のご厚意で、3/31(土)、1日だけの限定で、ご予約の方に限り、家の中を塩原がご案内することが可能です。

「ぜひみたいぞ!」という方がいらっしゃいましたら、リボーン塩原までご一報ください。場所や時間の相談をさせていただきます。

Reborn塩原 メール:shiohara@reborn-nagano.co.jp       携帯電話:090-1121-3993

 

2018.3.20リボーン塩原

 

 

 

3/24・25完成見学会@千曲市八幡

Exif_JPEG_PICTURE先週の土曜日も千曲市で地鎮祭でしたが、

本日、2週連続で千曲市の地鎮祭に出席しました。

昨日は風が強くとても寒い日でしたので重装備をしていったのですが、

午前9:30、じっと立っていると背中はぽかぽか。

厳かな雰囲気の中、「いよいよ春だな」と感じることができました。

設計はReborn塩原、施工は坂田木材さんです。

61坪ながら、四辺がほぼ直角という南北にやや長い長方形で、南面に接道しています。

建築主のSさんは夫婦そろって大変に家づくりに熱心で、よく勉強されています。

住宅作家「伊礼さん」の設計する家がお好みだそうで、

切り妻屋根で低い外観プロポーション、自然素材を内外に使用した和モダン調の木造住宅となります。

 

DSCF2938この敷地を初めて訪れたのは昨年の11月初旬。

かれこれ4か月ほどが経ちました。

4か月で地鎮祭までこれたので、あっというまでは有りましたが、

1月、2月と、ほぼ毎週末打合せを重ねてまいりました。

ファーストプランからはそれほど大きく変わることはありませんでしたが、

細部にいたるまで、濃密な設計打ち合わせができたと自負しております。

Sさん、地鎮祭おめでとうございます^^

この地で末永く、力強く、たくましく暮らしてゆきましょう!

 

Exif_JPEG_PICTUREさてその足で、来週完成見学会(by坂田木材)が行われる、

千曲市八幡の完成間際現場を訪れました。

本日地鎮祭のSさんもそうですが、このHさんのお宅もグラスウールによる壁の付加断熱仕様で、

外壁に高性能グラスウール16Kを220㎜とし、俗にいうところのキューワン住宅です。

リボーンで設計施工する場合はキューワン住宅が標準ですが、坂田木材さんの場合付加断熱はオプション。

最近では約半数のお客様がキューワン住宅になっているそうです^^

シンプルな切り妻屋根で、こちらの画像は北東側からのショットですが、1階に無垢杉板、2階には西洋しっくいという外観。

落ち着きのある、品のある佇まいですね^^

 

Exif_JPEG_PICTURE南に回ると旧来からこの地にあるおばあさんの家(つまりお母さまの実家)と横並び。

屋根上には真空管式の太陽集熱パネルと薪ストーブの煙突が出ています。

ぶ厚い断熱で熱損失を減らし、給湯や暖房を自然エネルギーにかなり依存できる設備設計となっております。

太陽光発電パネルも悪くありませんが、太陽熱を熱としてそのまま利用する形となるので(いったん電気に変換していない)、

原始的ではありますが、最も効率よく太陽エネルギーを活用することとなります。

また、薪ストーブの燃料である”マキ”は、土の養分と雨水、二酸化炭素、それに太陽の光と熱を吸収しながら生成される「木」そのものです。

木はある意味、「自然エネルギーが固形物へと姿を変え、凝縮されている物体」とも言えます。

 

Exif_JPEG_PICTURE人間も、ある意味自然そのものです。

自然界に息づくあらゆる生物を食し、成長し、太陽の光を浴びて強くなり、

おおきくなる。

最後はマキのように、燃えて、土に還る。

もうすぐ1歳になる彼の写真を見ながら、なんともスリリングな文章ではありますが、

自然界に役に立つような人間でありたいものだと、おもいます。

自然界に害しかないのであれば、それは「存在しなくてよい」ということになります。

ちょっと今日は変ですね、わたし・・・。何かあったんでしょうか?

 

Exif_JPEG_PICTURE見学会は完全予約制で開催されるそうです。

この家の最大のチェックポイントは開口部です。

といってもトリプルガラスなどハイスペックサッシのことを指してはおりません。

窓から見る眺望の良さ。

断熱の検討や温熱計算をしていると、ついつい窓は小さく、かつ減らしたい方向になってゆきます。

ガラスは家のなかでは最も熱が逃げやすく、付加断熱された外壁にくらべて10.5倍もの熱の出入りを許しています。

でもこの自然の雄大さ、厳しさ、変化の様を観ながら生活することの方を選びました。

熱損失の大きさは、自然そのものであるマキで補うことを考えます。

 

Exif_JPEG_PICTURE東にはリンゴ畑が広がり、あとひと月もすれば、眼下は真っ白の花で埋め尽くされることでしょう。

そのあと緑の葉が茂り、実が膨らみ、やがて真っ赤な果実となりみなさんの体の中へ。

雨の日も、吹雪も、紅葉も台風も、このガラスを通じて私たちの脳裏に焼き付くのです。

やっぱり今日のシオハラは変ですね(笑)

今日はこの後、他の方の家に打ち合わせに行きましたが、窓ガラスにはプチプチシートや、

中空ポリカと呼ばれる段ボールのプラスチックバージョンの板があらゆるガラスにガムテープで張ってありました。

これでは眺望もナニもありません。

 

Exif_JPEG_PICTUREExif_JPEG_PICTURE高窓(手の届かない高さにある窓)からは山の稜線だけを観ることができます。^^

壁や床、天井にみっちり断熱して、

その代りと言ってはなんですが、

サッシは大きくとる。

ガラスは最低でもアルゴンガス入りのペアガラスを採用しましょう。

LOW-E被膜付きの樹脂スペーサーも見逃さないよう。

そうすれば真冬でも、外の風景が美しく眺めることができます。

お金にゆとりがあるならば、ぜひトリプルガラスへジャンプ!

でもまだ相当に3層のガラス自体が高いので、”手の届くところにない”のが現状だと思っています。

ガラスがとても高価なので、北側の窓など比較的ガラス面積が小さいところからトリプルガラスにしてもらうよう、今後も根拠の提示をしつつ説得を続けてゆきたいと考えております。

 

Exif_JPEG_PICTURE屋根上の集熱器と不凍液を介して直接つながっている

貯湯タンクLATENTO(ラテント)500㍑の容量があります。

太陽の熱で温められた、いわば「お湯」がこのタンク内に戻ってきます。

そしてこのタンクの中に凸凹したステンレス製の管がぐるぐると、なんと10mも!

その中に水道水を通すと出口ではけっこう温められて出てくるはずだ!

それがLATENTOの基本的な仕組みです。

問題はこのタンクの中の不凍液が何℃になるか?

夏は100℃近くにまでなることもあるでしょうか、問題は冬です。

従って屋根上の集熱器は冬の太陽高度に合わせて水平線から60°~70°に設定されています。

かつどの方角からも熱を受けやすいように、丸い筒状のトンネルを不凍液が通過してゆきます。

 

Exif_JPEG_PICTURE先の平昌オリンピックではノルディック複合でワン・ツー・スリーを決められ、

日本人全員が悔しい想いをしたライバル国ドイツ。

貯湯タンクは当然、室内に置きます。

こんなに優れたものではありますが、最近ゼロエネなどの申請業務をしていて、

「JIS規格、取ってるの?」

なんて審査員に聞かれ、塩原はしどろもどろ・・・。

結局JIS規格に依ってデータが出ていないものは省エネ評価ができない、という結論になることが少なくありません。

このあたり、IVT社さん、何とかしてほしいっす!

この青いマーク「ブルー・エンジェル」は世界で最初のエコマークなんだそうで、かなりハードル高いらしい。

将来的、いやすぐにでも、こういう世界に通用するラベリングが必要なのではないかと思います。

 

Exif_JPEG_PICTURE今日はちょうどHさんがDIY珪藻土左官をやっていました^^

約1年に及ぶ工事期間でしたが、外壁板の塗装も相当量DIY塗装したそうですし、

1面だけとはいえ、珪藻土左官にも挑戦。

家づくりに直接かかわったことで、真の「マイ・ベスト・ホーム」になったのではないでしょうか。

私もこの家に携わることができて光栄でした。

最初におめにかかったとき、正直、

「うわっ!ついにきたかあっちの人が!」

と思ってしまいましたが、今日まで白状せずに過ごしてきました。

Hさんは年中裸足で生活をしています。

こういう人だからこそ、どんな生活がここで展開されるのか、

そしてどんなふうに感じてもらえるのか、大変たのしみです^^

 

 

自然エネルギーの熱利用を真剣にご検討の方、

長野県の木をたくさん用い、かつ天然乾燥材で、ということをお考えの方、

断熱性高いとはいえ、窓をとるか? 眺望をとるか? で悩んでいる方、

そんな方にぜひご覧いただきたいと思います。

何かとお忙しい時期とはいえ、なかなか他の方の家を見学できる機会はありません。

マイ・ベスト・ホームで暮らしたいのであれば、マ・ベスト・ホームに学ぶことが最も早道です!

 

見学会の予約状況はこちら→坂田木材ホームページ

 

2018.3.17 Reborn塩原

 

キューワン住宅@飯田市・始動!

Exif_JPEG_PICTURE先日の日曜日、飯田市で地鎮祭を執り行いました。

1年がかりで設計を積み上げてきたMさんご家族と共に、

春の陽気のなか、厳かに、かつ繊細に。

不謹慎ながら塩原はずっと、

♪はるよぉ~、遠き春ヨ~

を心の中で唄っていたのでした(笑)

 

外観 南さかのぼること1年前、

ファーストプランはこれでした。

への字の切り妻屋根でシンプルに。

もちろん付加断熱のキューワン仕様です。

(Ua=0.32 年間暖房用エネルギーは、灯油換算で468㍑)

外観 北俗にいう和モダンスタイルで、

某F社のそれと似ています。

意識したわけではありませんが、その後もちょくちょく競合相手となっています。

私たちのような零細企業と比較検討されるとは、

F社もさぞかしRebornを煙たい存在だと感じていらっしゃることでしょう(笑)

 

表紙用外観基本プランは累計16枚書くに至りました。

最近、リボーンの定番になりつつあるドイツIVT社のLATENTO太陽熱集熱器も搭載しています。

飯田市はやはり長野市に比べてとても太陽エネルギーが豊富です。

積極的にこれを熱として利用すべきであります。

パッシブ設計ももちろん検討されるべき。

南面は大きな開口をずらりと並べました。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE1年前はまだゆりかごの中だった彼も、

とってもお利口さんでしたね^^

じぃ~っと神主さんを見つめていましたね。

おじさんたちは、その後ろ姿に、長男としての頼もしさを感じましたよ!

 

飯田市は長野市から高速道度で約2時間。

現在工事進行中の甲府市の現場とまったく同じ距離・時間であります!

長期優良住宅・耐震等級3、認定低炭素住宅、BELS評価、建築確認申請と、

現在目まぐるしく申請業務にいそしんでおります。

進行にあわせた現場リポートを、今後も本ブログで綴って参りたいと思います。

 

2018.3.8 Reborn塩原

 

 

モイス・TaイリョクMeンザイ

Exif_JPEG_PICTURE外壁の耐力面材をほぼ100%の家で使っています。

家は地震のとき、大きく揺さぶられます。

ぺしゃんこにならないように、

変形しないように、

壁のなかに何か仕込む必要が当然ですがあります。

そういう壁のことを専門用語で、「耐力壁(たいりょくへき)」といいます。

一昔まではは筋交い(すじかい)が主流でした。

さらにさかのぼると土壁というのも揺れにくくする働きがあります。

もっとさかのぼると、日本の木造建築では貫(ぬき)と呼ばれるものが耐力壁として機能していました。

Exif_JPEG_PICTURE耐力面材はボード状で、さまざまなメーカーから発売されています。

外壁の柱・土台・梁に重ね、釘でとめます。

この釘の長さや打つピッチによってどのくらいの強さが出るのか、

メーカーは実験室で試験をしています。そのデータをもとに壁倍率(かべばいりつ)という強さの指標が数値化されており、

われわれ設計者が、「この壁はこのくらいの強さでいきたい」、「ここはいらない」などと構造計算して設計図に落し込んでゆきます。

 

松本市で新築工事をしています。

このお宅では初めて「モイスTM」という耐力面材を採用いたしました。

ちょっと笑っちゃうんですが、TMと、は耐力(たいりょく)面材(めんざい)のTairyoku Menzaiの頭文字なんだそうです。プププッ

発売されたのはもう10年以上も前でしょうか、調湿作用のある内装用ボードとして発売されたように記憶しています。

 

 

DSCF3675-2内装用はスタンプ印字は当然なく、継ぎ目の目地は残りますが、

黄なり色のマット仕上げ。風合いがよく、臭いもない。

汚れやちょっとした傷は、サンドペーパーで補修できます。

ただ大工さんは大変です。ぶつけないように、割れないように、

基本的にはボンドと針金のような細い釘(フィニッシュ釘、といいます)で、細心の注意を払って一枚一枚はってゆくのです。

「もうこれはやめて!」

そう10年前に言われた記憶があります。

 

モイスの原材料は何でしょうか?

簡単に言うと石の粉です。つまり無機材。

燃えない・湿気を吸放出しやすい素材・土に還せる・劣化しにくい・シロアリに食害されない

などの特性があるようです。

 

Exif_JPEG_PICTURE在来工法の大壁で壁倍率2.7はちょっとお得^^

私は構造計算上安全をみて2.5倍でカウントしています。

許認可申請上は当然2.7倍でみて問題ありませんが、実験用のものと現場では多少異なると考えているからです。

 

現場では移動の時にちょっと角が欠けてしまったり、面の端に打った釘によって面にひびが入ったり・・・。

いろんなことが起こり得るし、事実起こっています。それらをチェックし、修正を指示するのがこの段階では現場監督がすべきこと。

この辺り、現場人でないと分からないのかもしれませんが、設計者の立場としては、耐震については安全をみて(余裕をもって)クリアしておいて損はないからです。

 

Exif_JPEG_PICTUREこの家は外壁に無垢板を貼って仕上げます。

22条地域(にじゅうにじょうちいき)と呼んでいますが、屋根と外壁に燃えにくいものを使うような制限がある地域です。

長野市、松本市などの主要な市町村の市街地では、ほとんどと言っていいほどこのエリアに属しています。

 

街の中心は防火地域、その周りに準防火地域、さらにそのまわりは22条地域。

その先は制限がない、およそそんなイメージです。

モイスは白いので、現場が明るくていいですね。

仕事をしていてもさわやか青年になった気分で、気持ちがいいです。

 

Exif_JPEG_PICTURE南側の1階デッキに深い屋根をかけました。

これぞ日本、という感じです^^

パッシブハウスのように日射取得を最優先する家では禁じ手といえる設計だとは思いますが、

やっぱりここから離れたくありません。お施主さんも同意だと思います。

日射はソーラーシステムで熱利用。

給湯と温水暖房で利用します。

 

Exif_JPEG_PICTURE今回もシャノン社の樹脂サッシを採用。

付加断熱キューワン住宅で、窓は耐力面材に対して直付け、

最終的な仕上がりは、窓が外壁よりも引っ込んだ状態となります。

サッシ枠を取り付ける前は、防水、気密、枠の仕上げなど様々なことが絡み大変です。

3年がかりでようやくリボーンの標準工法がきまりました。

「こんなにやって意味あるの?」

以前は懐疑的だった職人さんたちももう慣れたようで、

最近ではなにも言わずにちゃっちゃかサッシを取り付けてくれるようになりました(笑)

 

おうちをつくるのはもちろん大工さんはじめ様々な職人さんですが、

どんなモノを使って、どんなふうに納めるのか、

それは設計者の判断にかかっているのです。

 

2018.3.3 Reborn塩原

施主施工の内装左官がすごいことになっている

Exif_JPEG_PICTUREオリンピックと並行して、甲府市の新築現場では、

建築主による内装左官工事が行われています。

その面積、約540㎡!

家じゅうの天井と壁すべてであります!

下地は当然石膏ボードですが、パテ処理の上紙のクロスを本職のクロス屋さんが貼って、このあとを引き継いでいただきました。

2/11(日)でしたから、ちょうどオリンピックが始まった、あのさむ~い時期です。

 

Exif_JPEG_PICTUREあれから2週間、2階はだいたい終わっていました!

しかもスゴ腕です!!

場所によってはご覧のように緑色にしたり、ブルーも予定されています。

家のなかはあのクロスの独特なにおいがまったくありません。

ずいぶんと明るくなったな~^^

廻縁はあえてまわしていませんので、すっきりとした内観となっております。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE光が当たると、こんな感じになっています。

しっくいは若干光沢があります。

珪藻土には光沢はありません。

ちなみにしっくいにはあまり調湿作用は期待してはいけません。

調湿性を期待するなら断然珪藻土です。

ではしっくいは何がよいのか?

まずは殺菌作用でしょうか。

あるいは消臭効果。

防火性、硬さ、質感。

左官の壁はたとえ傷がついても味わいがありますね。部分的な補修も容易です。

 

Exif_JPEG_PICTURE外部では本職による左官工事がようやく始まりました。

長野市から来てもらっています。

まずは防水用の不織布を張っています。

このつぎにラス網と呼ばれるアミアミを張るのです。

この下地づくりがけっこう大変(;’∀’)

「甲府はやっぱあたけ~な~」

を連発。私も室内で作業していましたが、汗をかくほどでした。

やっぱり関東は違いますね~!

 

Exif_JPEG_PICTURE残るは約200㎡ほどか・・・。

 

だいぶ腕をあげたMさん夫婦。

途中奥さんがご出産のため戦列を離れ、ここしばらくはご主人とお父さんが頑張ってくれています。

お父さんはその昔旋盤職人だったそうで、

「やっぱ職人の血だな~」

と感じるわけです。

完成は3月末。

もしかすると完成見学会@甲府をやるかもしれません。思案中です。

現場にはサロンパスが置いてありました。

きっと腕がパンパンになるのでしょう。

 

鼻がムズムズしました。すでに関東には花粉が飛び始めたようです。

 

2018.2.27 Reborn塩原

 

 

松本市建て方~桜の木

明日は旧暦の元日です^^

現代の生活にあって、旧暦はほとんど顧みられることはありませんが、

わが社に飾ってあるドでかいカレンダー(坂田木材謹製)は、旧暦の日付も記載されております。

現代の暦と、旧暦を見比べて日々生活してみるのが、今年のしおはらのテーマの一つになっております。

 

暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続きそうですね。今日は中野市→長野市→松本市への移動を行いましたが、

松本は暖かかったです^^やっぱり風の影響でしょうか。風は体感温度にかなり影響しますね。

その昔人間もサルでした。体の大部分が毛でおおわれていたわけです。

これは進化に影響しているものだとは思いますが、

その昔サル(あるいはチンパンジー)が身に衣服的なものを身にまとい、

やがて体毛が減っていったのか?

普通に考えればそういうことなのでしょうが、

衣服あるいは住居の進歩と共にヒトの進化があったともいえそうです。

「大事なところに毛が残った」

と先日ラジオでだれかが言ってました。

不思議な生き物ですね、ヒトって。

 

IMG_7190本日、松本市で建て方工事がありました。

松本は今年とても雪が少ない気がします。

職人さんの面々、お疲れ様!^^

このお宅も付加断熱仕様で、いわゆるキューワン住宅です。

”太陽光パネル発電&太陽集熱パネル給湯・温水暖房”

という、およそ現代での家づくりにおいて、

いわゆる「ハイスペック」なつくりようです。

 

Exif_JPEG_PICTUREおとなりには、前職で10年前に建てた古民家調、アンティーク調ログハウスが建っています。

外観的にこの家とお友だちになれるような感じでデザインをしました。

また、結構交通量の多い幹線道路に面しているので、防音性を高めたい→グラスウールによる付加断熱、

というのも、どの程度効き目があるのか体感できそうです^^

 

Exif_JPEG_PICTURE非常に見晴らしのいいロケーションで、

晴れていれば弘法山や美ヶ原、そして松本市街地の夜景をみることができます。

軒の出を1000㎜(1m)と深くとりました。

今後も建物のプロポーションを低く、

どっしりとしたデザインを目指してゆきたいと考えております。

 

IMG_7192今日クレーン屋さんから聞いたのですが、

近年クレーンの転倒事故が相次ぎ、かなり資格免許が厳しくなっているそうです。力学を盛り込んだ計算を必要とする国家試験があるらしく、

そう簡単に免許がとれないようになってきたんだそう。

さらに労働基準監督署の抜き打ちチェックも盛んにおこなわれているようで、監視の目が厳しくなっているようです。

まあ、安全に資することなのでそれはそれで非常に意義のある検査なのでしょう。

 

IMG_7187家の北側には児童公園があり、春には桜が咲きとてもきれいです。

しかし噂によると来年度からは閉館になるのだとか。

これも少子化の影響か。

するとこの桜の木はどうなるのか?

この桜を愛でることができるよう和室を配置し、大きな窓を配しました。

なんとか残ってほしい、そう思いつつ児童公園を見ると、子供たちが数人、

寒風の中、無邪気に遊んでいました。

 

2018.2.15 Reborn塩原

ローズマホガニー

久しぶりに甲府市の現場レポートを。

Exif_JPEG_PICTURE今週大工工事がいったん終了いたしました^^

残るは足場撤去後のデッキテラスや、内装終了後の手すりや家具の据え付けです。

2階では内装やさんが紙クロスを貼っています。

最初にパテ処理を。

ヤスリで平滑処理後、KOBAU(コバウ)と呼ばれる厚手のドイツ製・紙クロスを張っています。

以降、お施主さんによるDIY左官が約500㎡以上待ち受けています^^

2階のホールは木製手すりがずらりとならび、ゆとりがある間取りとなっています。

 

Exif_JPEG_PICTUREKOBAUが貼りあがると室内は一変!

真っ白な部屋に様変わりします。

これはこれですでに仕上がっている感があります。

水性塗料でじゃじゃじゃんと塗装しても良し、

しっくいをローラーで塗るもよし、

珪藻土やしっくいを左官で塗るもよし。

はたまた収納の中など、これでもうおしまい、もよし。

 

Exif_JPEG_PICTURE造作家具もあちこちに。

主にパインの集成材で箱をつくり、原則固定してしまいます。

家具はマス目がたくさんできるので、こうして据え付けてしまってから左官なり塗装をするとなると、

マスキングや塗り作業がえらく大変になります。

 

内装仕上げ後に家具をセットするよう、造作家具はいちど据え付けて固定の位置を確かめ、

再度そのネジを外してすこし移動し、

内装仕上がり後にこれらの家具を最終的に据え付け・固定するよう配慮しております。

 

Exif_JPEG_PICTURE主な居室であるLDには、アクセントになるテレビ背面壁が。

今回は「ローズマホガニー」

という木で仕上げました。横貼りでランダムに。

仕上げは自然オイルのクリアーをふき取り仕上げです。

 

Exif_JPEG_PICTUREレッドシーダーのような趣がありますが、

ローズマホガニーは広葉樹で非常に硬い木です。

古来より高級家具材として重用されてきました。

この貴重な材が、色とりどりに貼られている様は、

チョーかっこいい!!

ここにはいずれお施主さん厳選のTV台家具(既製品)が据え付けられます。

なんとも贅沢な壁ではないですか~♪

 

Exif_JPEG_PICTURE外部ポーチの柱も急展開。

このお宅は省令準耐火構造となっており、柱や梁など、木の構造材はすべていったん不燃材で覆わねばならない、というルールがあります。

この4寸角柱は白いケイ酸カルシウムボード12㎜で囲われたうえで、

化粧柱としてふたたび木で囲います。

この囲い方にも一工夫しました。

水に強いとされ風呂桶などにも用いられるヒバ材を採用。

問題はその固定方法となります。

 

IMG_7147あれこれ悩んだ挙句に辿り着いたのが、

「ラインをつける」という手法です。

この黒い筋のところはあらかじめ溝がほってありました。

その溝の中でビスを打ちます。

ビス打ち後、その溝にあらかじめ黒く塗装をしておいた細い木を埋めています。

色は自由ですが、あえてラインを強調してデザインとして見せる方針です。

そうやって釘穴を見せないようにしているのです。

これはさまざまな方法を検討し、初めて行ったやり方です。

K大工さんと恐る恐る、引いて観たり、どうだ、どんな感じか、

などと検討しながらやってみました。

案外ヨーロッパ的デザインになっていて、わたし自身ではとっても気に入っています。

建築主のMさんにも気に入ってもらえるといいのですが^^

 

Exif_JPEG_PICTUREぱっと見なんの変哲もないものが、

実は練りに練られ、細かい細工をし、

手間暇かけて作られている。

そう建築主の人が気づいてくれる、

そんな現場運営を目指しています。

仕事や技を理解されることこそが、作り手が最も嬉しいことだからです。

職人離れに歯止めをかけることにつながることだと思います。

 

2018.2.10 Reborn 塩原

 

サーモグラで何が分かるか

長野市篠ノ井で今日・明日で行われている見学会の初日が終了。

たくさんの方にお越しいただきました^^

遠方は東京から。

ありがとうございました!

スライド2Q1.0住宅の暖かさが、目に見えて”分かる”場になっています。

家のなかでどんなふうに温度が分布しているのか分かるのは、

けっこう楽しいです。

気温だけではなかなか判断がつかない体感温度。

私たちは、本当は、体感温度を体全体で読み取りながら、

衣服で調整、汗をかいたりしながら生きているのです。

 

 

スライド5表面温度はこのように一般的にムラがあります。

床および、床に近い壁が低温です。

反対に天井は高温。

このグラフィーでは6.5℃の温度差ですが、15℃くらいの差があることも少なくありません。

この床・壁・天井の温度差を1℃程度に抑えることができるのが高断熱高気密の特徴です。

特別なことはありません。

断熱材をきちんと詰める、気密を高める、

それだけでよいのです。

スライド6外壁に付加断熱をしない場合、

壁の中にある柱がやや低温になります。

左は断熱材が充てんされているところで21.5℃

右は柱のあるところで20℃

その差は1.5℃ですが、この程度であれば体感温度にはさほど影響ないと考えています。

ただ、敏感な人はこの温度差を読み取ることがあります。

熱橋(ねっきょー)とかヒートブリッジ、などと言いますが、熱を伝えやすいものが、壁の中には実はあるのです。

断熱材に比べると、実は、木は熱を伝えやすいもの、ということもできるほどです。

サーモグラフィーなそれを如実に示しています。

これを解決するには付加断熱あるいは外断熱を行うのがいいでしょう。

充填断熱+外張り断熱=つまり「付加断熱」、がよい、という訳です。

 

スライド3鉄骨造やコンクリート造の場合は、必ず外断熱工法とすることが大切です。

それとやっぱり窓。

窓はとても熱が逃げています。

大きな窓は明るくて気持ちのいいものではありますが、

安定した室内温熱環境を整えようとすれば、窓は小さいに越したことがありません。

日本は日射量が豊富なので、ヨーロッパのように窓を必要最小限に小さく、かつ3重ガラスのようにすることはマストではありませんが、

サーモグラフィーを覗いてみて、この時期日射が入らない北側の窓なんかは3重ガラスにしたくなっちゃうのもわかるでしょ?

 

スライド4玄関もけっこう熱が逃げています。

人の出入りが頻繁にあるから、というのも理由ではありありますが、床タイルなど、熱容量の大きなものが床にあるわけで、

冷気を蓄えてしまう傾向があります。

ドア自体からもけっこう熱が逃げています。

左は室内からの画像

右は外からの画像(それぞれ別のドアですが)

ドアのくつづり部分には断熱材を入れる、

玄関のタイルを張る前に床に断熱材を張る、などの対策が有効だと感じています。

 

Y邸現場温度最後に、

これは気温の記録ですが、

いま工事中のQ1.0住宅現場の中の温度記録です。

見にくいですが、紫が現場の室温。

黄色が外気温です。

できれば画像をクリックして、大きな画面でじっと見つめてみてください。

外気温の変動に比べて、明らかに変動幅が少ない。

暖房は当然ありません。

昼間の日射と、職人さんの体温、それに夜から灯す電灯の熱だけです。

朝、現場のドアを開けて入ると、そんなに帰る時と変わらないと感じるようです。

 

明日も10:00~16:00階催します。

できるだけ気温が下がる、寒い日になるといいのですが(笑)

チラシ(㈱Rebornバージョン)

2018.2.3 Reborn塩原

階段は広くとれ。

甲府市で現在工事中のMさま邸の進捗状況を久しぶりに報告します。

Exif_JPEG_PICTURE大工工事が大詰めを迎えております。

階段がかかり、2階のホールに手すりが取りつきました。

通常階段は芯々910㎜で、内寸が760㎜ほどになるのですが、

Mさんのおばあさんの遺言に、

階段は広くとれ。」(マジデ)

というのがあり、内寸で1035㎜とっています。

これくらいあるとふつうにすれ違えます^^

勾配もゆるく、とても登り降りしやすい。

 

Exif_JPEG_PICTURE階段は、設計のキモです。

家の間取りを考えたことがある人はだれでもそう感じるはずです。

素人の方が書いて私たちに渡してくれる間取り図は、

たいてい階段がおろそかになっています。

階段は1階と2階を結ぶ通路であり、1坪以上の面積が必要です。

階段の位置によって2階の間取りが決まるといっても過言ではありません。

家相上は階段が家の真ん中にあると凶と言われていますが、

仕切りの少ないオープンな間取りの場合、階段が家の中央に来る場合がとても多くなっています。

その方が、通路としての廊下が減り坪数の圧縮になるからでもあります。

 

Exif_JPEG_PICTURE階段の裏側はどうなっているのでしょうか。

約1mの幅の踏板となれば、歩行時は当然”しなり”ます。

それを補強する木がついていました。

ここでじっと観察していると、けっこうしなっているのがよくわかります。

この家は省令準耐火構造となりますので、この階段の裏側も不燃材で覆う必要があります。

これが見納めとなるわけです。

 

Exif_JPEG_PICTURE1階もほとんどカタチになってきました。

大工さんによる家具造作。

来週くらいには建具屋さんに採寸にきてもらいます。

おっと、

その前に建築主によるDIY塗装をおこなっていただきます。

(普通の工務店だと塗装屋さんが入ります)

 

 

Exif_JPEG_PICTUREマキタのビスケット。あいにく食べられません。

接着剤と併用して、木と木の接合に使います。

年末年始休みを挟んで、建て前(骨組み)から3か月になります。

設計や計画する時間は約半年かけましたが、

「つくるのはあっという間」

そんな風にMさんは感じているのではないでしょうか。

 

食卓といっしょです。

仕込んだりつくるのは手間がかかるのですが、食べるのはあっという間。

でもここに一生暮らす。

2018.1.30 Reborn塩原

 

 

 

省令準耐火に挑む

IMG_6788暮れなずむ南アルプスの山々。

(12/28  中央道八ヶ岳PAより)

2017年もあとわずか・・・;汗;

みなさま、今年はどんな一年だったでしょうか?

韓国、米国、フランスで大統領が変わったり、

はたまた上空をミサイルが通過したり、政治的に忙しかったような印象。

 

IMG_6785(同じく12/28  中央道八ヶ岳PAより~八ヶ岳を臨む)

住宅業界では、ZEH(ゼロエネルギーハウス)や、断熱を厚くした低燃費住宅の推進へと一歩駒を進めた感があります。

また働く環境や人手不足など、労働環境について、お客さんや業者の方々と話す機会が多かったように感じます。

実際に現場サイドでは大工をはじめ、いろいろな業種で人手不足が深刻化していて、

おおむね工事をこのくらいにやりたいと建築主との同意を得て、工程表をつくるタイミングで各業者さんに声をかけておかないといけないぞ、

という雰囲気になってきています。

 

 

IMG_6761甲府市の現場では今日が仕事納め、ということで現場の片づけや、新年からの工程確認をしてきました。

長野市内は20cmほどの積雪がありましたので、ハイエース屋根上の雪はすべて解けることなく甲府・現場着。

「12月に雨が降ったのは25日の午前中だけなのではないか」

と大工さんがいうくらい、ここ甲府盆地は雨が少なく、空気が乾燥しています。

今日もご覧のような快晴で、あらためて

「パッシブ設計をやらなきゃ損だなコリャ!」

と感じました。

外部の大工工事はほぼ終了。外壁は来年2月に左官屋さんが長野市から出向きます^^

 

IMG_6705空腹だと唾液がこみ上げるチョコ色の外壁アクセント板壁(笑)

冬至を少し過ぎましたが、太陽の光が室内に差し込んでいる様子がよく分かります^^

塗装は建築主のMさんの奥さんにより、3度(?)塗り。

プラネット社のウッドコート、色はダークブラウンです。

基材の木材はレッドシーダー・ラフソーン(粗仕上げ)。

窓:シャノンウインドーの色=ロイヤルブラウンとの同化を目指しました。

 

 

IMG_6769上棟からちょうど2か月。

室内では1階の床フローリング(オークほぼ節なし)が張り終わっていました。

さすがフローリングの王様ですね・・・。

ここに自然オイルでクリア塗装すると、グフフです♡

フローリング材はたいていの場合長さが決まっていて1.8m。

継ぎ目をあえてそろえず、ランダムに貼っています。

当然ながら無垢材は木目や色目が一枚一枚違いますから大変な作業なんですよー。

 

Exif_JPEG_PICTUREそしてブログ今号のテーマである、「省令準耐火構造」について。

実は自身初めての試みなのですが、木造軸組み工法による準耐火構造でつくっています。

いつもと何が違うのか?

ポイントは大きく2点。

 

1、室内の天井という天井にすべて厚さ12.5㎜の石こうボードを張る。

1階(上に床があるところ)は「強化石膏ボード」というより燃えにくい素材が混入された石こうボードを。

下地である木の棒=野縁(のぶち)はいつもより細かめに(@303)。2階はいつも壁に使っている厚さ12.5㎜のふつうの石こうボードを。

 

Exif_JPEG_PICTURE

Exif_JPEG_PICTURE2、間仕切り壁の最上部に、ファイヤーストッパーと言っている、

「火が壁の中を走り抜けてゆかない措置」をするということ。

写真は床から天井を見上げたアングルのショット。

ここではグラスウールが入っています。

省令準耐火構造とする前提として、天井や外壁で使う断熱材は、グラスウールやロックウールなど、

”不燃材”であるものでやらないとダメです。

ネオマフォームやスタイロフォームなどの石油由来のものは当然NGですが、セルローズファイバーもNGです。

 

Exif_JPEG_PICTURE2階の天井の断面。

上から、高性能グラスウール16K マット品、厚さ20cm

防湿・気密シート

ネダレス合板24㎜

高性能グラスウール35Kブローイング、厚さ18cm

石膏ボード12.5㎜厚

という構成になっています。これは初めての断面設計なのですが、非常にうまくいきました。

小屋裏にマット品を用いることで小屋裏の点検がしやすい上に、断熱性能も相当高く、U値=0.10です!

 

Exif_JPEG_PICTUREこの家の設計では、家全体で暖房し、暖まった熱は、窓から全体の38%が逃げてゆきます。

それに対して、天井からはわずか7%。

旧来からの木造住宅は、実のところ、圧倒的に天井から熱が逃げていっています。

まあ窓からもそれ同等、いやそれ以上に熱が逃げています。

逃げるスピードも相当なもので、暖房してもしても設定温度に辿り着かないこともあるんんだということは皆さんも体験したことがあるかと思います。

 

Exif_JPEG_PICTUREご覧ください!このいかにも熱が逃げなそうなこのさまを!

 

このところ、私も斜め天井の家を多く設計しますが、

やっぱり2階は平天井とした方が、コストをかけず断熱性能を出しやすいと感じています。

変化のある空間としたり、家全体のプロポーションを低く抑えることは当然できるので、2階斜め天井は好みで自邸もそうしていますが、

コスパの良さでは圧倒的に2階平天井が優位です。

 

Exif_JPEG_PICTURE大工のKさんいわく、

施工上の問題はほとんど感じないとのこと。

省令準耐火構造とすることにより、石膏ボード12.5㎜は重く、下地も少し手間が増えますから、作業量としては全体で2,3人工ほど余計にかかるかもしれません。

また、普通の石こうボードに比べて、強化石こうボードは金額的に倍します。

このあたりを勘案すると、35坪ほどの住宅で、コストアップは¥4,000~5,000/坪だと踏んでいます。

延べ床面積35坪の家だと¥140,000~¥175,000アップ

それに対し火災保険が約半額になります=T構造が適用。

 

火災保険加入期間を35年だとすると、その差額はなんと約100万!!

省令準耐火構造の家は、ランニングコストに優れていると言わざるを得ません。

当然ながら燃えにくい材料や工法でできているので、火事には強い=逃げる時間がある、延焼防止、火の回りを防止etc.

ということが言えます。

これら壁や天井に石こうボードを張ることが前提とはなりますが、この上から木の板を張ることはまったく問題となりません。

ただ、古民家風に構造体である梁を室内にあらわしにしたりはできませんのであしからず。

参考資料PDF~省令準耐火(公庫仕様)

 

2017.12.28 Reborn塩原