新築日記 | 株式会社Reborn(リボーン)

スウェーデンドア×Reborn

玄関ドアはオリジナリティーのあるもので、且つ断熱性能や防犯性能に優れたものが望まれます。

ドイツのガデリウス社、スウェーデンドアはその代表格として、かれこれ20年以上も前から日本で採用されてきました。

20年も経つとそろそろ「あ、このカタログのヤツ、〇〇さんちのドアじゃない?」といった感じになって参ります。

塗装の色や、ネームプレートなどでオリジナリティーはそれなりに出せるものの、

そろそろ新しいデザインで、お値段控えめな高断熱のドアが発売されないか、手ぐすねを引いて待つこと3年。

新住協の代表理事である鎌田先生からのアドバイスを受けて、ガデリウスさんが思い切ったドアを発売しました!

20171026194440-0001このパンフレットの一番右のもの、

「ヌードタイプ」

と呼ばれておりまする( ◠‿◠ )

屋外側、室内側ともに表面に板が張られていません。

「アナタのセンスで、どうぞご自由に貼ってください」

という代物です( ;∀;)

もちろんドア自体の断熱性能は確保されての事。

これまでは建具屋さんに作ってもらうしかなかったのですが、

見積書をみて尻込みすること数知れず・・・泣。

 

20171026194447-0001少なくともU値=0.9という断熱性能は、QPEXでの試算値とはいえ、ものすごくよろしい。

実測すれば0.7程度にはなるのではあるまいか。

世の中のスタンダードであるアルミ樹脂複合型のLIXILとかYKK、三協立山アルミなどから発売されているもののU値は、寒冷地用で2.33。

性能差は歴然としています。

玄関はタイル張りでとにかく寒いのがこれまで常識でした。

玄関は廊下につながり、各部屋に入るにはドアや引き戸が必須でした。

暖房されない廊下や玄関は当然ながら外気温に近づいてゆきます。

冷たいドアの室内側や玄関土間タイルの表面温度は零下になっていることも決して稀ではなく、

結露が表面に発生。朝靴を履こうとしても、靴底がタイルに凍みついて動かない、

ドア表面の結露水が凍ってドアが開かない、なんていうのも日常茶飯事でした。

 

玄関ドアの断熱気密がしっかりしていると、

① 玄関ホールや廊下が冷えることがなく、ドアや引き戸が熱的に不用になるため、いちいち開け閉めしなくても各部屋に移動ができる

② 熱ロスがないので、当然冷暖房費が削減

③ タイル面が良く乾く。靴も当然ながらよく乾く。笠や帽子、コートなんかもよく乾く。下駄箱の中で靴がカビたりしない

④ 家に帰ってきて、「あ~、しあわせ♡」とほっこりした気持ちになれる

⑤ 気密性がいいので隙間風が入らない虫が入れない

⑥ 玄関ホールや廊下に、パソコンコーナーやら家事コーナーを設けることもでき、家の中全体が無駄なく使える

⑦ ↑上記により、床面積が圧縮でき、建築工事費のコストダウンが可能

他にもいろんなメリットがたくさんあります^^

 

最大のデメリットはやはり価格が高いということ。

あるいはドアが重たくて子供が開けにくい(家全体の気密性が高くなると、ドアを外に引く際、差圧で開けづらい)、カードキーやキーレスリモコンなどのメカオプションが皆無

また工事する側の都合ではありますが、納期が数か月かかることもあったり、重くて搬入が大変だったりもします。

また、天然木を使うため塗装がマストで、数年毎のメンテネンスが必要

基本的に住宅のメンテナンスを行う習慣があまりない日本人には、「面倒くさい」が頭をよぎります。

 

しかし玄関ドアはその家の個性が現れる部品でもあり、まさに家の顔。

こだわってしかるべきです。

 

コウシャクが長くなりました。先週試作品の撮影会を行い、画像を入手しましたので公表いたします。

貼るべき面は表裏の2面、内側と外側を変えていただいてももちろんOKです。

画像は大き目でアップします。その質感を感じていただけると幸いです。

 

スライド2

今回第1弾として、ラインナップしたのは9種類。

#01はウエスタンレッドシーダーの凸凹貼りです。

縦張りも試しにやってみたのですが、どうもしっくりきません。

埃が溜まる、というデメリットはありますが、カッコ良さは抜群です。

ご覧の画像は無塗装品で、エッジも立っています。

自然オイルでクリア塗装をおすすめします。

エッジはサンドペーパーで軽く面を取って出荷予定しています。

 

スライド3

#02もウエスタンレッドシーダーのクリア(無節)縦張り。

幅は約90㎜でV字型の目地があります。

ヌードドアは、枠まで入れて、W988㎜、H2180㎜とけっこう大きく、

ドアパネルの幅は約90cmです。

板目と柾目が混ざり、色にもバラつきが生じます。

レバーハンドルは1種類しかなく、国産の堀商店製で、ツーロックワンキーです。

工事中の、”工事用キー”も標準でついてきます。鍵はディンプルキーで防犯性も高い。

 

スライド4

#03もレッドシーダーです。

表面がざらざらしていて、ワイルドな仕上がりです。

あえて乱張りに。試作では釘止めしていませんが、真鍮釘で脳天止めします。

板が反って、ある程度暴れた感じがグッドだと思っています。

また、アンティークな感じを出すために、下地にアイボリーを塗装し、仕上げにダークブラウンや濃いグレーをラフに重ねて塗ったりすると面白いと思います。

材自体が安く仕入れられるので、価格的にもメリットが出そうです。

 

 

スライド5

#04はレッドマホガニー 縦張りです。

1ピースが1.8mしかないので、横張りか?と考えていましたが、案外縦張りの方がしっくりきました。

マホガニーは高級家具材として中世の時代からヨーロッパではメジャーな木材です。

赤身とやや白っぽいものが混ざり、独特な色合いです。高級感たっぷりで、私個人的にはイチ押しです。

こちらも当然無塗装で、着色によってずいぶん印象が変わると思います。

基本的にはクリアー塗装で、品のある洋風の家に採用していただきたい。

とても重く、ずっしりとした重厚感が特徴です。

 

スライド6

と、ここまではすべて外国産材でした。ここからが信州産の木材です。

#05は節アリの杉。長野県でも最も入手しやすい木で、赤身の部分を主に使用しています。

縦張りで、魅力は香りとお求めやすい価格。

今回のラインナップの中では最も安く提供できると思います。

当然ながら無塗装。お好みで、クリアで塗るもよし、白く塗りつぶすもよし、木目や節を活かしてのミディアムブラウン、ダークブランがよいのではないでしょうか。

 

スライド7#06も杉です。

こちらは基本的に無節で、赤身と白みの部分が混ざります。

両脇に縦に框(かまち)を配し、横張りで、ドアのデザインとしてはスタンダードな貼り方です。

和風な外観の家や、和モダンスタイルの家に好まれそうです。

ヤニ・油成分がほとんどなく、着色性はすこぶる良い。

ウッドロングエコなんかを塗って、オーガニックな感じで楽しむのもアリですな。

 

 

スライド8

#07はサワラです。

木目の出方はひのきそっくりですが、香りは全く異なります。

ひのきもそうですが、油成分が多く含まれているため、反射光でも分かりますが、一部がてかてかします。

手につくとべったり、という程ではありませんが、多少手に残ります。

木肌は黄色がかっており、基本的には無塗装でお楽しみいただくのがよいと思います。

なので、ドアの内側、家の中側に貼っていただくとよいかと。

材種としては希少で、在庫が切れることも予測されます。

 

スライド9#08もサワラです。縦框+横張りで、やや洋風のテイストに。

こちらも油成分が表出します。

やはり室内側におすすめ。無塗装です。

 

スライド10最後、#09も杉です。

無節の白い部分、板目でうねった木目が特徴です。

年配の方好みか。

着色性はすこぶる良く、油成分は皆無です。

塗装をしない場合、季節によってはカビが発生するかもしれません。

杉の木目が大好き、という方にとってはたまらない一品ではないでしょうか。

 

 

他にも米ツガや、パイン(北欧松)、長野県産の赤松やカラマツ、ひのきなんかも当然いってみたと考えておりますが、

あまり種類を増やしてもいけませんし、少しずつラインナップは増やしてゆけばいいかな、と考えております。

 

1か月後の11月末には、リボーンWEBショップにて発売を予定しており、現在画像の処理や価格設定、ネーミング考案などを行っております。

「なんかいい玄関ドアないかや~」とお考えの設計士さん、現場監督さん、

これから家づくりをしようと思案中の建築主さん、

そんな方が身の回りにいらっしゃたら、ぜひヒソヒソっと教えてあげてください。

板材加工&貼り仕上げは、地元松代のN大工さんが製作しております^^

 

2017.10.28 Reborn塩原

キューワン住宅の建て方@甲府市

山梨は甲府市で新築住宅の建て方を行っております^^

地鎮祭のブログはこちら

建築主のMさんのご両親は二人ともに長野県出身。

加えて新住協会員が山梨県に居ない(!?)ため、昨年末にお声がけをいただきました。

設計打ち合わせ期間は、長野市まで見学会に来ていただいたり、私しおはらが山梨のご自宅に伺って打ち合わせを重ねてまいりました。

あらためてインターネットが発達した現代のすごさを実感しております。

 

DSCF2823-2台風一過で青空がのぞいています。

長野から旧来の大工さんが5人来てくれています。

けっこう車通りの多い道路は一段上がっており、

こうして見下ろすことができる立地条件です。

朝から1階の柱を立て始め、お昼には、1階の梁が掛かり、2階の床面合板が張られました。

甲府市のこの現場までは、Reborn事務所から約2時間。空いている時間帯であれば1時間45分ほどで現着します。

県外なので遠く感じる人も多いのですが、飯田市へ行くのとほとんど変わりません。

 

IMG_6438-2格子状に組んだ4寸角土台の上面には、

あらかじめ「ホゾ」と呼ばれる長方形の孔が開けられています。

その穴に柱をねじ込むといいますか、差し込んで立ててゆきます。

これが建て方の朝一番の様子です。

 

 

IMG_6447-2土台および柱はひのきを用いています。

現場にはあの香りがプンプンのぷん!

柱が立ったところで、次にクレーンを使って梁を渡してゆきます。

自在に動くUFOキャッチャーのような感じで、

20年以上もこの仕事をしていますが、

大工さんがとてもかっこよく映りすこぶるうらやましく、

現場管理人としてはとても気持ちが昂る場面です。

 

DSCF2844-22階の床下地では、厚さ2.4cmの合板を用いています。

15cm間隔で75㎜のけっこう長い釘を使います。

”水平構面(すいへいこうめん)”と言いますが、

この合板を張ると床面が強化され、地震の際、建物がまとまって揺れようとするため、全体として揺れ幅を少なくする働きが期待されます。

木造の架構は局所的に破壊が起こることが多く、巨大地震発生時、まず構造的に弱いところが壊れ、そこをきっかけに全体が破損する、というのがこれまでの地震経験で分かっています。

水平構面という考え方は比較的新しく、おそらく阪神淡路地震以降、木造住宅にかなり広く、早く普及していったように思います。。

 

DSCF2859-22階の床に厚い合板を貼ると、もれなく足元が安全になります。

すぐに使うであろう2階用の材木を乗せて置いちゃったり、

いろんな作業をするうえでとてもありがたい地面となるわけです。

この合板を張らない場合は、仮の足場を作りながら作業を進めてゆくわけですが、

2階の梁を掛ける際に、脚立を立てたり上を向いて歩く場面が多いため、転落の可能性が多分にあるわけです。

雨が降れば多少は濡れてしまうリスクはありますが、工事の安全を考えると、リボーンではこの「ネダレス合板工法」を基本に設計しています。

 

DSCF2826-21階から見上げるとこんな感じに。

実は工事で起こる事故で非常に多いのが、

上からの資材や工具の落下によって下にいる人への直撃なのです。

真上に作業者がいる場合、常に気を付けなければなりません。

腰袋からぽろっとハンマーが落ちてこないとも限りません。

でもこうしてネダレス合板が張られていれば、だいぶ安心感があります。

 

DSCF2832-2秋の建て方は最高ですね。

空気は程よく乾燥しているため、材木もゆるやかに乾きやすく、

人も動きやすい。

クレーン屋さん曰く、

「ナガノの人は、甲府で夏に建て前は無理だわ」

その通りでございます(^ム^)

 

2017.10.26 Reborn塩原(完成予定=来年の3月下旬です)

 

10/28,29完成見学会@長野市三輪

Reborn設計、施工坂田木材さんの住宅完成見学会の告知です!

10月28日()、29日() 両日共10:00~16:30

予約制ではありません!

場所等の情報は坂田木材さんのHPをご覧ください。

先週受検した完了検査の際の写真を基に、ご覧いただくポイントを解説します。

Exif_JPEG_PICTURE間取りから参ります(^^)/

玄関を入るとすぐに洗面台(主に手を洗います)が。

実はこのお宅、2階に浴室と洗面化粧台があります。そうすることで1階がゆったりとした間取りにすることができるからアラ不思議。

LDKはやっぱり1階に。

トイレは1、2階にありますが、やはり必要なのは手を洗ったり口をすすいだり。

実用的かつ意匠的に見せてもOKな手洗い場所が必要です。

玄関に近いと、帰ってきてすぐに利用でき重宝します。

きっとそんな風に感じていただけると思います。

 

Exif_JPEG_PICTURE1階LDKに隣接して、パントリー(食品庫)という名の奥行の長い部屋があります。

細長い空間は両側に棚が設けられ、物が取り出しやすく、

食品のみならず、本や食器、文房具やストック品、

さらには資源ごみや掃除機など、なんでも仕舞っておくことができます。

突き当りはちょっとした作業台にするのもいいですね。

 

Exif_JPEG_PICTUREキッチンのシンク前には大きな窓が配されました。

出窓のようになっていますが、外壁に付加断熱を施すことによって、総壁厚は約30cmになっています。

パントリーがあるため、また、システムキッチン下部キャビネットの収納量が昨今飛躍的に大きくなってきており、

吊戸棚のない、すっきりとした空間になっています。

 

Exif_JPEG_PICTURE流し台の前に立つと、大きな窓(横すべり出し窓)越しに南面の庭をながめることができます。

実はほとんどの場合北側に設けられることが多いキッチンの窓ですが、

南向きに設置するとこうなります、という様子を見ることができます。

 

Exif_JPEG_PICTUREリビングに目を転じます。

構造体である梁をちょっと見せて、天井はパイン板です。2段階段があり、その奥は1FL+40cmの小上がり畳敷きの小部屋が。

右に折れると2階への階段となっています。

おじさん2名が座っているのがリビングダイニング。

ヒノキの柱は、きっとお子さんの成長を刻むことになるのでしょう^^

玄関ホールからLDKまで、ドアや引き戸は1本もありません。

 

Exif_JPEG_PICTURE突き当りは造作家具であるTV台。

L型に配置され、デッキへ出るステップ兼用のベンチともなっています。

畳の下には引出型の収納が、デッキへのステップ下にもワゴンが造作されます。

神棚、飾り棚なども造りつけられています。

 

Exif_JPEG_PICTURE小上がり3畳の和室。

客間としても想定されていますが、主としてはリビングからの続き間で、ごろりとする場所になろうかと思います。

暖房は御多分にもれず、PSパネルヒーター。

灯油ボイラーが熱源です。

 

Exif_JPEG_PICTURE2階に登りました。ホールです。たて格子が組み込まれた手すり、間仕切り壁、

小屋裏収納へと続く階段が斜めに登っています。

1970年代だったら確実にペナントを張る場所です(笑)

平成生まれの諸君はご存じない?

観光地のお土産として、思い出として、

さらにはプロ野球の優勝旗なんかに使われます。

だから「ぺナントレース」ってよぶんだぞう( ˘ω˘ )

 

Exif_JPEG_PICTURE2階に設けたハーフユニットバス(TOTO・1616)

天井、壁にはひのき無節が張られています。

ぜいたくやなぁ~^^

ヒノキは坂田木材のお家芸。

惜しみなくトロの部分が使われている模様です。

聞けば現場サイドは非常に大変だったそうですが、材木屋の名に懸けて、

今後も「ハーフユニットバス+ひのき」の浴室を普及・発展させていってほしいと思います。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE子供部屋は左右対象で、同じ素材で、同じ配色。

ライムグリーン色のクロスに、深緑色のパネルヒーターで北欧風でまとめています。

4畳半×2=9帖を1つの部屋とし、収納は廊下に出て間取りしています。

部屋の中に収納(物入)を設けることが一般的ですが、

「こういうのもありかも」、という意見をいただくこともあります。

四角い部屋に凸があるよりもいいかもしれません。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE

屋根の頂上付近に設けられた小屋裏収納。

天井高さはもちろん最高1.4m。

思い切った柄のクロスがチョイスされました^^

小さいながらも窓があり、長野市街地を臨むことができます。

こういうところは一般的に合板あらわしや石膏ボードあらわし、になってしまうことも多いのですが、かなりのレベルで仕上がっています。

床はなんとサワラなんだとか。これを見るだけでも貴重な機会です。

 

Exif_JPEG_PICTURE窓が出窓状態です。

先ほども述べましたが、壁厚は30cmで、外壁には高性能グラスウールが合計220㎜充填。

耐力面材や左官塗りの厚さ、18㎜通気層などで構成されています。

言わずと知れたキューワン住宅。

リボーンの案件も含めて、今年三棟目のキューワン住宅の完成です。

その力強さ、頼りがいをぜひ感じていただきたいと思います。

 

 

無題

2017.10.24  Reborn塩原(本物件の設計者)

(今回も見学会会場には塩原居りません。)

 

 

暖房シーズン目前

台風が近づいているようです。

気温もなかなか上がりません。

例年、外気温が10℃を下回ると暖房シーズンに入ります。

経験的にいつも10月20日ごろ。

そろそろです( ˘ω˘ )

私が関わるお宅では、温水パネルヒーターによる暖房の方が多いのですが、

そろそろ試運転をしてみてください。

室内置きのボイラーであればコンセントが差さっているかまず確認。

灯油ボイラーの場合は、ボイラー脇にある送油コックを開き、灯油が十分にオイルタンクに残っているか確認してください。

ガソリンも少しずつ値上がりしていますので、灯油もそのうち値上がるはず。早めに満タンにしちゃいましょう。

確認できたらリモコンのスイッチをON。

連続運転で半日ほど、温水温度35~40℃で運転しっぱなしにしてみてください。

サーモバルブの目盛りはダイヤルⅢ~Ⅳ

室内が均一の温度になるまでには1週間近くかかりますから、

本格的な暖房シーズンである11月10日ころまでは、しばらくはタイマー運転がよいでしょう。

タイマーONは朝方4:00頃が良いようです。

トラブルが発生したらご連絡をいただきたいと思います。

 

さて、現場の様子を2、3件。

Exif_JPEG_PICTURE長野市安茂里のT様邸は、中間地点を折り返しました。

外部は大工工事が終了し、外装を待つばかりです。

(10月上旬の写真・施工:坂田木材株式会社)

ジャンボサイズ=2世帯住宅で、

パターン的に多い、階で世帯を分けています。

2世帯住宅って、ずんぐりむっくりな外観になりがちです。

今回はそうならないように気を付けて設計しました。

 

Exif_JPEG_PICTURE室内は断熱工事が終了し、天井、床も仕上がり、あとは壁に石膏ボードを張る番です。

断熱材は定番の高性能グラスウール16K 120㎜

サッシもこれまた定番のYKKAP APW330樹脂サッシ アルゴンガス入りLOW-Eペア。

和モダンテイストのリクエストが最初にありましたので、引き違い窓多用でしたが、途中、

「引き違い窓は断熱性能が悪いと聞いた。隙間風もおきやすいんだって!」

という鶴の一声があり、たてすべり出し+FIXの組み合わせ連窓が主体になりました。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE目の前には国道19号線および高架橋に電車が通っていますので、

この選択は賢明だと思います。

最近なぜだろう・・・、

新幹線とか国道とか、割と音注意の現場が多いような・・・汗

ちなみに特注にはなりますが、異厚ペアガラス(いあつ)と言いますが、

ペアガラスの各ガラスの厚みを変えるとさらに防音性が上がるということが分かっています。

4㎜ガラス+空気層12㎜+6㎜ガラスとか。

 

Exif_JPEG_PICTURE一般の方はまず見ることがないであろう、ユニットバスの組み立て風景。

2世帯住宅ということもあり、このお宅もユニットバスが1、2階に各1部屋あります。

まずは床パネルを設置して浴槽をセット。

そのあと4方向に壁を立ててゆき、最後に天井を壁パネル上部に載せます。

基本的にはこれだけなんですが、窓があり、換気扇があり、入口ドア(引き戸)があり、照明も当然あるわけで、

それなりに組み立て方を熟知した人がやれば半日で組み立て完了することも。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE2階の天井と間仕切り壁の接点も大事です。

「気流止め」

といいますが、壁の中がそのまま天井裏に抜けている場合が少なくありません。

このように木と防湿シートでその抜けをシャットアウト。

もし抜けていると、せっかく暖房した熱が、そのまま屋根裏に抜けていってしまうのです。

現場のなかでは目立ちませんが、こうしたところが住環境上とても大切です。

 

 

 

もう一軒いってみましょう。

Exif_JPEG_PICTURE長野市三輪のT様邸。(施工:坂田木材)

外壁の西洋しっくい左官仕上げが終了し、足場が撤去されました。

長野市に暮らす人はよおくわかっていると思いますが、三輪は住宅密集地といっていいでしょう。

市街地に近く、スーパーなどお店が豊富。バスや電車もたくさん出ていますので、人気が高い場所です。

昭和40年代でしょうか、わりと世代交代が進んできて、築30~40年の家が多いエリアです。

ここ数年、ぽつらぽつら土地が売りにでてくるようになりました。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE「三輪で土地がでるかも!」

と聞いて現地に向かったのは、ドイツ帰国後まもなくの今年1月末。

これからこのエリア、いや日本中いたるところで世代交代が進み土地が出てくるのかもしれません。

あれから9か月。

新たな世帯が、あらたな生活がここではじまろうとしています。

Tさん、もう少しの辛抱です!

 

Exif_JPEG_PICTUREコンパクトながらとても内容の濃い一棟となっています。

いつもの如くLDK一体の広がり間取りですが、

3畳の畳コーナーが隣接しています。

最近はいわゆるリビングソファーではなく、

地べた座りのリビングが増えてきました。

さらにそれが進化して、30~40cmも上がった小上がり式畳コーナー、一段上がるデッキテラス、

そんな暮らし方が一部の方(?)で好まれるように。

 

Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTUREまた、南面に大きな窓をできるだけ数多く配する、

という希望が御多分もれずにあるわけですが、

最近は、

「近隣からの視線」



「レースカーテン締め切りになっちゃうんじゃあんまり意味ね~」

という声も聞かれます。

 

Exif_JPEG_PICTURE

こちら南面ですが、割と開口率は抑え目に。

100㎜高性能グラスウールを付加断熱していますので、

冬の日射取得よりも、「熱を逃がさない」を優先に。

なかなかかわゆい外観で、私はけっこうお気に入りです^^

 

Exif_JPEG_PICTURE室内はクロスや珪藻土の内壁が仕上がって、

電気屋さん、水道屋さん、暖房屋さんなどで混み合っていました。

 

Exif_JPEG_PICTUREスイッチとかコンセントのところって、

クロスやさんが張ってから器具を付けるわけですが、

どこにあるか分かるように、

通常クロス屋さんが張りあがったら穴を開けてゆきます。

「おや?」

と思ったら(笑)

なかなかしゃれっ気のあるクロス屋さんではないですか!

 

Exif_JPEG_PICTURE小屋裏収納(ロフト)

あくまで収納です(笑)

 

最後に玄関タイルを張る、タイルやさんの芸当をおまけに。

チョーはえー。かっけーなぁ~><

2017.10.19 Reborn塩原(タイルのDIYはちょっとむりかな)

 



 

 

10/21-22完成見学会のお知らせ

か月の工事期間を費やした、坂田木材株式会社施工による弊社設計担当の住宅が間もなく完成します^^

場所は長野市豊野町。(地域区分3)

今週末、ついに完成。見学会開催のお知らせです。

10/21()・22()各10:00~17:00

 

QPEX

DSCF7047初めて敷地を見に行ったのは昨年の6月。

初夏の蒸し暑い昼下がりでした。川に近いからでしょうか。さわやかな風が吹いていました。

南向きにご覧の眺望が開けており、東側には千曲川が流れ、北側には北陸新幹線が通っています。

建築主であるHさんは、これまで多くの工務店やハウスメーカーの営業や建築士から話を聞き、また見学会参加経験も豊富。

「なかなか手ごわいぞ」

というのが初対面で私が感じた正直な感想でした。

太陽光パネル10KWを乗せることもすでに予約済みで、ゼロエネルギー住宅の建設がマスト状態からのプランニングでした。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE約半年かけてプランニングを行いました。

季節は秋から冬となり、近くを通りかかった際には現地にできるだけ寄るようにしました。

長野市豊野町といえば、長野市内で最も北に位置し、数百メートル先は中野市です。

眺望は見事というより無いのですが、冬の北風は厳しく、気温も長野市街地より1~2℃下がります。

断熱性能はUa=0.5以下がマストだと感じました。

 

南東外観ファーストプランは南側に妻壁を持つ大屋根スタイルでした。

1階に寝室や洗濯物干しスペース、広いLDKをご希望でしたので、総二階にはなり得ません。

2階には子供部屋だけとなる、ほぼ平屋プランはすでに初回から決まっていました。

 

南東外観プラン②号もそのスタイルを踏襲していますが、少しプロポーションが変わりました。太陽光パネルは東面に向いていますが、実際には敷地方位がかなり振れています。

1階の屋根付きデッキはそのままです。

 

 

南東外観③号プランで大きく屋根向きが変わりました。

これまでは太陽光パネルを主として2階の屋根に乗せようと考えていましたが、

方針転換し1階の屋根にできるだけ乗せるようにしています。

今後もプランはすこしずつ変化してゆくのですが、最終プランの原型はこのあたりでつくられた感じです。

 

南東外観⑧号プランです。

外観はほぼこのままで決まりました。

その後外部素材を検討してゆき、1階外壁は板張りになりました。

 

全段が長くなりましたが、見学会直前の様子をみてみましょう。

 

Exif_JPEG_PICTURE1階外壁には、ほぼ節ナシの長野県産材 杉 が縦張りされています。

塗装はキシラデコールを建築主のHさんが現場で塗っていましたね^^

あれはそう、5月ゴールデンウィークだったでしょうか。

一枚一枚釘で丁寧に貼られています。

昨今は窯業系サイディングでこうした柄のものが出回っておりますが、

無垢の木はやっぱりいいですね。

 

Exif_JPEG_PICTURE玄関ポーチはタイルではなく洗い出し仕上げです。

木やしっくい、といった素材にとてもよくマッチする仕上げ方法で、

最近は某F社がやはり玄関やポーチなどによく使っているそうです。

 

Exif_JPEG_PICTURE1階LDKは登り梁でななめ天井になっていて、無節の杉板が張られています。

ちょっと贅沢な空間です。

あの窓はあえてFIX(はめ殺し)となっています。

千曲川や新幹線が見えます。

道路や隣地からの視線がまったくない窓なので、あえて景色を切り取る窓に。

食事をしながら、景色も楽しめます( ˘ω˘ )

 

 

Exif_JPEG_PICTURE洗面化粧台が豪華でした。

PanasonicのLクラスというんでしょうか。

なかなかゴージャスです( ゚Д゚)

坂田木材さんは、洗面脱衣室の仕上げは、基本「ひのき」になります。

いい香りがしていましたね。

最近は各メーカー、洗面化粧台の進化がすすんできました。

清掃性や収納力など機能性の時代から、

「ここちいい空間に」を実現しようとしています。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE

1階屋根には太陽光パネルも搭載されました。

この日は雨でしたので見えませんが、

菅平・峰の原をのぞみ、千曲川が流れ、

さりげなくペアガラスの樹脂スペーサーが見えています^^

 

Exif_JPEG_PICTURE私は見学会会場には居りませんが、

玄人好みの、なんともいい家に仕上がっていますので、

「平屋の家に住みたい!」

「木がこれでもかってくらい使われている家に住みたい!」

「眺望を活かした設計に関心がある」

「斜め天井のLDK&和室の空間に憧れがある」

方にご覧いただきたいと思います。

 

なお、今回の見学会は完全予約制です。

予約状況をご確認の上、坂田木材さんに連絡をあらかじめ連絡し予約してください☆

坂田木材ホームページはこちら

本日時点で、すでに予約している方がけっこういますよ~y

 

2017.10.17 Reborn塩原(期日前投票にいってきました)

 

富山ログハウスのその後・・・

今週は出張続きで出ずっぱりでした。

山梨県甲府市~新築着工!

石川県金沢市~OB宅10年点検!

富山県富山市~工事中ログハウス見参!

富山県立山町~ログハウス修繕相談

神奈川県横浜市~新住協全国総会、お勉強!

あっという間でした泣

なかなか連絡がつかなかった皆さん、すみません・・・。

Exif_JPEG_PICTURE

富山のログハウスは足場が撤去され、全ぼうが現れました。

写真では全く分かりませんが、

とにかくデカい!!

この面が北側で、裏になります。

しかしこの家の顔となる面。屋根のかけ方がカッコよいではありませんか!

屋根の垂木には2”×10”(H235㎜)が使われています。

 

Exif_JPEG_PICTUREいずれデッキテラスになり、

洗濯物干し場になるでしょう。
西側の軒は低く、

深く、

長い。

 

あそこに立っているおじさんは普通のおじさま。

このドデカさの目安にして観てください。

 

Exif_JPEG_PICTURE出窓もごっつイのがついてます。

この窓台の下の方杖(ホウヅエ)がポイント。

出窓はかなり重いので、こうした垂れ下がり対策は何かしら必要となります。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE南面の切り妻壁上部。

これぞログハウス、って感じです^^

外部ですが、天窓が2発ついています。

南北に妻壁を作ろうとすると、どうしても室内が暗くなります。

そこで日照対策として高い位置に天窓を設けています。

噂のVELLUX製(笑)

 

Exif_JPEG_PICTURE玄関ドアも特注製作品。

レッドシーダー縦張りです。

非常にシンプルですが無垢板使用なので、手が良く触るところの塗装がはがれ、キーを差すところには傷がつき、荷物をぶつけたところは凹みます。

それが味わいとなり、唯一無二の一品になるのです。

このお宅では、全窓が特注製作品です。

富山市にあるシー・ティー・エス社

A-madeというブランドで、建築士の中でも知っている人は知っています。

ピーラーと呼ばれる米松の造作材用材で、マグロでいうところのオオトロ材のみを使っているそうで、品質を第一にしているとのことですから納期は長め。外国品と同等です(笑)

 

Exif_JPEG_PICTURE室内に入ると桧の香りが強いこと。

この3か月でずいぶん色も焼けてきました。

木って、どのくらいまで焼けるのでしょうか?

先日松崎しげるさんがラジオでトークしていましたが、

日焼けしているので、さぞかし肌が荒れていて、シミそばかすが醜く、皮膚ガンの可能性が高まるのかと思いきや、

肌診断すると、とてつもなく美しいく若若しいらしい。

それを聞いてビート武さんがにやけ、「そりゃあんた、全身がシミなんだわ」と締めくくったそうな。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE光の当たり方が異なるので比較は難しいですが、これが建てた当初の色。

アメ色というんでしょうか。黄色味が強くなっています。

それに光沢が出てきている、っていうんでしょうか、木肌はたしかに美しくなっているようです。

ということはシゲル理論はここでも証明されているってこと?

木が持つ油成分の表出?

表面の酸化被膜?

すみません、戻ります。

 

Exif_JPEG_PICTURE2階の小屋組み。

ちょうど断熱工事の最中でした。

袋入りのロックウール100㎜を2枚重ねしています。この地域では通常100㎜しか入れないそうで、資材を持ってきてくれた運送の人が、こんなの持ってきたの初めて、って言っていたそうです。

 

 

Exif_JPEG_PICTUREカメラの露出を変えると外がよおく見えます。

なんか神々しくもある妻壁。

なぜ妻壁(つまかべ)というのか?

ちょっと調べてみました。

つま【端・妻】


①もののはし。特に、建物の端。建物の側面や棟の方向に直交する面。
②切妻や入母屋いりもや造りの屋根の側面の三角形の壁面のこと。
③いとぐち。てがかり。端緒。
うむむ、日本語はむずかしいなぁ~
Wifeの妻や、刺身の付け合わせも妻だし、なにがどう違うのかさっぱり分かりませんでした。
Exif_JPEG_PICTURE
ご主人が妻のために、と天井に粋な計らいが見られます。
これこそが本当の”妻壁”なのではないでしょうか?
天井ですが! (笑)
2017.9.23 Reborn塩原(わたしの妻は同い年です)

山梨県にQ1住宅、初上陸なのかな

Exif_JPEG_PICTURE先の週末、完成間際の全面リノベーションの現場見学会にご協力いただきました皆様、

ご来場いただきました方々、

誠にありがとうございました。

工事途中の見学会ということで、

現場の様子をリアルに感じ取っていただけたのではないでしょうか。

ご覧のように、実際にしっくいローラー塗装をやっていただいた方も。

 

Exif_JPEG_PICTURE工事もいよいよ最終段階となり、

がらりとその様子を変貌させます。

「え?これってリフォームなの?」

って、驚かれるお客さんが多かったように思います。

「見た目も性能も、普通の新築の家以上だね」

「一体いくらくらいかかったんですか?」

 

 

 

さて、季節は本格的な秋を迎えます。

来月には衆議院の解散、総選挙になるようで政界もざわついていますが、

建築業界も秋はけっこう忙しくなります。

Exif_JPEG_PICTUREExif_JPEG_PICTURE木島平村では、先日Tさま邸の上棟がありました。

11月にはきっと雪が降り始めるので、外部を中心に急ピッチで進めてゆくことになるでしょう。

(施工:坂田木材株式会社)

農業用倉庫利用の地下室としてコンクリート壁の高い基礎の上に平屋の木造を。

LDKは登り梁で斜め天井です。

豪雪地ですが、屋根勾配は緩く3寸勾配。しかもディプロマットで無落雪。

屋根への積雪2m状態で耐震等級3をクリアできるよう構造計算して設計を終えました。

元々とても大きな家が建っていて、全てを壊して新築するのがよいのか、全面的にリノベーションするのがいいのか、というところから検討をしました。

結果的には、半分壊して半分を残し、平屋を新築して、かつ合体させる、という非常に難易度の高い設計となったわけです。

そして、解体せずに残した建物も、耐震改修&断熱改修を施します。

 

同規模の建物に立て替える場合、解体費+新築費用+仮住まい費が当然ながらかかります¥

「どうせこんな家、もうもたいないでしょ」

しばしば家主の方の口から聞かれる言葉です。

しかし傷んでいるのは部分的なところばかりで、修繕にはさほど手がかからない、ということもしばしばです。

要は、”もう嫌気がさしている”心理状態になっているのでしょう。

医療と同じように、住宅の場合も、治療あるいは予防ができるようになって来ています。

いいお医者さんに出会えると、選択肢が広がり、効果的な治療ができるということです。

 

そしてまた、リボーンの新築現場が始まりまりました^^

今度は山梨県甲府市です。

Exif_JPEG_PICTURE弊社も加入している新住協(しんじゅうきょう)という、高断熱住宅・キューワン住宅を研究している全国会があるのですが、

山梨県にはキューワン住宅をつくっている工務店の登録がないそうです。

最初のお問合せは昨年の年末だったと記憶しています。

初めてお目にかかった時は、ファミレスでしたが、たくさんのご質問をいただきました。

Mさんはとても勉強熱心で、すべての質問は玄人同等。私がこの業界に入って3年後くらいの知識をお持ちでした。

Ua値とQ値の違いから始まり、いろいろな断熱材の特性やメリデメ話、換気手法、暖房手法、使用建材など、ありとあらゆる会話や意見交換を通して設計を担当させていただきました。おそろしいことにこれらのマニアックともいえる話を、夫婦で普通に会話していました。そう、奥様も大変な”ツウ”。水廻り機器やデザインのみで、耐震だとか断熱とかは我関せず、というお客様が多いのがふつうなんですが、Mさんは夫婦そろってツウです(笑)

 

Exif_JPEG_PICTURE今日からしおはらは、建築士から現場管理人にへーんしぃ~~ん( `ー´)ノ

 

設計と施工は本来それぞれ別業務なのですが、これがいいのかどうかは賛否両論あることも承知しています。

ですが一気通貫、引き続きMさんと打ち合わせを継続しつつ現場監督をいたします。

私自身、大学卒業後この業界で働き始めて23年目なのですが、7:3で現場監督歴の方が実は長いんです。

入社してすぐに、現場に放り込まれ、大工補助をしていました。

最初は材料を親方の指示する場所に運んだり、現場あちこち掃除したり、お茶くみしたり。

そのうち幅木を長さに切ったり、床を張ったり、テープを張ったり。

陽が落ちるとペコペコの腹を抱えて事務所に戻り、電気設備図とかを書いてみなさいって言われてお腹が返事したことは、よぉく憶えています。

 

そしてその1年後に社で設計をやっていたお姉さんが退社し、にわかにドラフターの前に縛られました。

全て図面は鉛筆で手書きでした。

その後、設計専門の後輩が入社し、再び現場管理者に。

そして彼も退社。ふたたびドラフターの前に(笑)

そんなこんなで、昼間は大工のようなカントクのような、夜はセッケーシ、という日々がなんだかんだ10年間くらい続いたでしょうか。

 

とにかく本来は現場小僧なのです。

断熱材もさんざん詰めました。材料も何千本手で現場に入れたか分かりません。

現場が自らの采配やアイデアになって形になってゆくのが好きです。

 

本日は丁張りを行い、基礎工事に先行して、甲府市教育委員会による埋蔵文化財の立ち合いが行われました。

この辺りは秋田氏という豪族?大名?のナワバリだったそうで、

着工に先立ち、土器などが出土しないか、実際に地面を掘って確認しなければならない地域なのでした。

幸いにも(?)出土する気配はなく、このまま進めてよろしい、ということになったので事なきを得ました。

来年の3月いっぱいまで工事予定。

山梨県にキューワン住宅初上陸なのか!?

 

Mさんご夫婦と共に、長年連れ添う職人たちと共に、バツグンのキューワン住宅をつくってゆきたいと思います^^

 

2017.9.19 Reborn塩原(せんしゅううどんで腹パンパン)

甲斐の山々に見守られて地鎮祭

戦国の大大名、武田信玄の地、甲斐・甲府市にやって参りました^^

信州松代・真田の地からいざ出陣!

9/10は、待望の地鎮祭でした。

DSCF1690もうずいぶん前ですが、初めてこの地を下見をした際の写真。

なんと、現場から富士山が見えます!!

いよいよ具体的な設計に入る段階となって、現地調査をしたわけですが、

塩原のテンションはどんどん高まってゆきました。

陽当たり、眺望ともに良好な地で、日射量も多い。

こりゃパッシブハウスでしょ♪

(ドイツ・パッシブハウス【以下P.H.】の定義は、暖房用消費エネルギー=床面積1㎡あたり15kw以下、など。)

ということでプランニングをスタート。もちろんキューワン住宅です。

 

道路上からファーストプランから太陽熱利用をプレゼン。

どちらかというとどこにでもあるような切り妻屋根でおとなし目の外観。

しかし、南面に大きな窓を配置しました。

北・東・西面は最低限の窓とし、外皮断熱性能はUa=0.27 Q値=1.08

C値=0.2cm/㎡をクリアすれば、確実にP.H.になるであろうスペックとしました。

この段階では第3種換気&ヒートポンプ温水暖房の採用で、暖房負荷=7.6kw/㎡。

うわ~、すごいすごい^^

すでにP.H.レベルではないか!

Q値1.08×延床面積128.36㎡=総熱損失139W

しかし、日射取得がなんと213Wもあるぞ!

・・・・

その後も断熱性能や自然エネ利用についての検討は続いてゆきました。

電気=ヒートポンプによる暖房がよいのか悪いのか?

日射取得と熱損失のバランスをQPEXで確認。

第1種熱交換型換気扇にまつわるエトセトラ。

QPEX最終的にこのようなQPEX計算結果になりました。

マニアックな人はじっくりご覧ください。

あまり普段は意識しない数値であろう日射取得熱がQPEXでは算出されます。

この数字が恐ろしいことを巻き起こします。

スポーツでいうところのダークホース的存在です。

窓を大きくすると熱損失は原則大きくなり、Q値やUa値は悪くなりますが、消費エネルギーは減る

という不可解なことが起きる場合があります。

それこそが日射のしわざです。ぼくらが直感的に知る、縁側のひなたぼっこ状態を数値化しているともいえます。

その後電気式ヒートポンプ温水暖房はパス。太陽熱集熱器+補助灯油ボイラーでの暖房方式としました。

換気はメンテナンスがそうそうできないだろう、ということで第三種換気を採用。

結果、15.5kw/㎡(暖房)というところで落ち着きました。

 

 

外観2初期のプランニングでは玄関の位置が問題になりました。

 

LDKを1階南にずらっと並べたかったし、玄関までのポーチを長くとっています。

1st.PLANは北東の鬼門の方角に玄関を配置しました。

家相的には良くないことも伝え、Yさんに判断を仰ぎました。

鬼門、裏鬼門はたいていの方は気にします。

外観2結果玄関は南東に。

③回目のプランとして提出したこの外観プランが基本的骨格として誕生しました。

太陽熱集熱器は、通常給湯用として計画されるのですが、冬の温水暖房用として積極的に使用する方針に。

冬の太陽高度は30~40°になるため、集熱装置も直立に近い角度まで起こしています。

バルコニーの手すり壁と関連させ、外観上違和感がないよう配慮した外観デザインとしました。

 

内観1検討用の内観パース。

天井に板を張るのか?

色合いは?

室内から見える窓の大きさ感を確かめてもらうのに役立ちます。

 

外観2なんか、あんまり変わっていないように見えるかもですが、

最終的にはこれ。

リボーンでは初めてとなる省令準耐火構造に挑みます。

そのため軒裏に板を張れません。

代わりに火災保険がめっぽう安くなるという特典があります。この話はいずれこのブログで。

 

Exif_JPEG_PICTURE快晴に恵まれたこの日、出席者全員で頭を垂れました。

土地を清め、鎮め、供物を捧げ、Yさまの家が無事完成することを神に祈り、

工事の安全祈願を願いました。

完成は来年の4月上旬。

今現在私が断熱職人として持っている全ての引出しを開けて、全霊を以て取り組みたいと思います。

 

2017.9.12 Reborn塩原

 

 

おかわり断熱( ^)o(^ )

Exif_JPEG_PICTURE長野市篠ノ井のY様邸(施工:坂田木材)キューワン住宅が終盤を迎えております。

私自身、キューワン住宅の実績はこれで10棟目になります。

建物で一番広い面積になる外壁に高性能グラスウールを10cm以上付け加え熱損失を抑えます。

これを「付加断熱(ふかだんねつ)」と言いますが、一般の方にはよくわからないと思いますので

おかわり断熱」と呼ぼうと思います。

食べられませんが(笑)

通常の壁の中にも当然高性能グラスウールを入れます。この建物の場合12cm。

その結果、壁の厚みは30cm程になります。

窓の取り付け位置を外壁いっぱい側までもってゆくと、すべての窓が出窓に^^

 

Exif_JPEG_PICTURE室内仕上げは通常とまったく変わりません。

窓廻りだけが特殊になります。

たいていの大工さんたちは過去にやったことがないので、はじめとても戸惑っています。

 

しかし、

一棟やればだいたいわかる。

二棟やればしっかりわかる。

三棟やれば当たり前。

そんな風に言って理解してもらっています。この大工チームはこれで2棟目。しっかりわかりましたね(笑)

 

そのままおかわり断熱をするとどのくらい暖房ランニングコストが下がるのか。

この家の場合でみてゆきます。

延べ床面積は約35坪。そこに床面積には入らない小屋裏収納が約4坪。

吹き抜けが1坪あるので、40坪の家だと思ってみてください。

おかわりをしない場合は、年間で約900㍑の灯油消費量です。

今は灯油が安い。

1㍑あたり75円として、¥68,000/年

全館暖房で20℃設定。これでも相当に安いと感じるのですが、今後灯油や電気などのエネルギー単価は上がってゆくことが予想されます。

特に電気は、原発の廃炉費用や処理費用が電気代にONになると、とんでもないことになりかねません。

 

 

キューワン住宅にするとそして、追加断熱(おかわり)をした場合は約450㍑と、

なんと、半分にまでなってしまうという結果が。

その差¥35,500/年

35年暮らすと、125万円お得です。

おかわり断熱は先行投資とも言えますので、「お得です」という表現は適切でないと思います。

住宅ローンを組むのが前提だと、金利分は引いてしかるべき。

そうなると、先行投資額としては100万円前後だといえそうです。

提案する側(設計者)、作る側(工務店・HM)は、100万円以内でおかわり断熱を実行しないといけません。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE繰り返しになりますが、今後電気や灯油、ガスのエネルギーは値上がり必至だと思っています。

 

お米の値段が高騰することもあり得ます。(マグ・イゾベールさんは上げましたね

そうなると、今おかわり断熱をすることには、とても大きなメリットがあると思うのですが、、、。

角度を変えて考えると、今現在のエネルギー単価で、35年分のエネルギーを先払いしている、ともいえると思うのです。

そのお金は、工事店から断熱施工業者、大工さんへと落ちてゆきます。

原油産出国や電力会社ではなく、縁あって知り合った人(職人)へ。

M大工さんは、道具を大事にしているようです。

 

 

2017.9.5 Reborn塩原(ごはんのおかわりは最近もうできません泣)

 

軒の出は太陽60°で検討すべし

子供たちも学校に行き始めました。

少年少女が激しい西日と闘いつつも家路へ向かうその姿は、1か月前よりずいぶんたくましくなったではないか、と感じさせる眼をしています。

 

Exif_JPEG_PICTUREナイスロケーションに建つ平屋チックな木の家。

道路から5mほどでしょうか、2段高い位置に低い感じで建っています。

南面には大きな窓が連なっています。

 

Exif_JPEG_PICTURE

今日は完了検査が2棟あり、その合間を縫って、

「8月下旬におけるひさしの日射遮蔽効果」を確認して参りました。

太陽熱を室内に採り込もうという発想のパッシブハウスでは、冬は太陽高度が30°、夏は78°で考えがちになります。

30℃は冬至、78°は夏至のお昼頃の地平線からの太陽高度です。

しかし夏至は6月22日。梅雨の時期です。気温は30℃近くまで行く日もありますが、何と言っても一番暑いのは8月上旬。

そしてお盆明け8月下旬は残暑が厳しく、今日も32℃くらいまで上がったのではないでしょうか?

そして本日のお昼頃は太陽高度62°(長野市)。ちなみに8/6は65°。

何が言いたいのかというと、夏至の78°基準ではなく、9/10頃の60°基準でひさしや軒の出は検討すべきだということです。

この写真は午後1時の軒の出がつくる影の状態。ちゃんと軒の出が役割を果たしています^^

 

Exif_JPEG_PICTURE西側、子供部屋の窓。この時間はひさしによって窓全部が影になっていますね。

この後陽が傾くにつれて直射日光が入ってくるので、そこはやっぱりすだれなどが必要になってきます。

 

Exif_JPEG_PICTUREところで先ほどの窓からはこんな眺望が。

千曲川越しに、北信濃の山々をのぞみます。

窓は光を採り込んだり、風を入れて換気する、という機能がありますが、

「外を見る」という重要な役割があります。

街並みを見渡すと、この時期カーテンで陽射しをシャットアウトしている南側の窓がなんと多いことか。

この窓は、人の眼を気にする必要もない好条件が備わっています。

逆に冬の晴れた日は、この窓から燦燦と日光が入ってきます。

1月20日のお昼の太陽高度は33°。カーテンを開けて美しい冬の山並みを臨めるのも、高性能なガラスのおかげだと言えるでしょう。

 

Exif_JPEG_PICTUREリビングダイニングは勾配なりの、非常にのびやかな、どこか北欧の香りのする杉板張り天井に。

登り梁は構造材です。

 

 

 

Exif_JPEG_PICTURE8月もあと残り1週間。

ここしばらくは天候不順で、この家のまわりのリンゴの生育にも影響しているそうですが、

実り多い秋にするには、この1週間の踏ん張りが大事なんだと、40歳を過ぎたあたりから自己認識しています。

 

太陽高度を調べたサイト

 

2017.8.24 Reborn塩原(本日の虫刺され箇所数、推定20)