Rebornはなぜリボーンなのか? | 株式会社Reborn(リボーン)

Rebornはなぜリボーンなのか?

熱中!高校野球地区予選の真っただ中!!

やってくれましたわが母校がベスト16に進出しましたぁ~~~(#^^#)

こう見えても私も25年前に球児でしたのよ。

最後の夏はベスト8をかけて、当時の信州工業、今の都市大塩尻との決戦に敗れたのでした。

しかも最後のバッターでしたので、ファーストベースの上で号泣したのを思い出します。

なのでいまだに白いシーツが被った枕を見ると口の中がしょっぱくなる・・・。

これ本当なんですよ^^

 

さて今日は先月6月にお引渡しをさせていただいた、長野市三輪のSさんのリフォームにまつわるエトセトラ。

お声がけをいただいたのは昨年の12月。歳末をまたいで初回面談、ヒアリング。そしてインスペクションへ。

DSC_0012車で10分くらいの近所の貸家に一家4人で暮らしていた次男のSさん家族。

実家にふたりで暮らしていた両親。

長男は東京へ。

秋に父親を亡くし、母親の独り暮らしが始まっていました。

私が最初に伺った12月には、まだ父親の暮らしていた2部屋にはお父様の暮らしぶりがそこにはあり、荷物の片づけをしていらっしゃいました。

 

DSC_00038畳+広縁の南向きの部屋と、納戸的な6畳間。

本棚には難しいタイトルがずらり。

衣装箪笥の中も整然と。

この父親が生活していたスペースを活用して、息子夫婦+子供2人が、独立して生活ができるようなリフォームを、というご希望でした。

「耐震性、断熱性の向上を前提とし、浴室、トイレ、洗面、キッチン、水回りは完全に独立させてほしい」

 

DSC_0034将来的な母親の介護も見据え、それぞれが独立して暮らすことができつつ、時には集まって全員で夕食を、今は無邪気な子供たちもやがては中学生になり、高校生になり、いずれはこの家を出てゆくことだろう。

いろいろな角度からお話しをさせていただきました。

建て替えるべきか?

何もしないほうがいいのか?

Sさんの気持ちは大きく揺れていました。

 

IMG_3313同時に私たちは住宅をくまなくチェック。

現状、この家はどういう状態にあるのか、何年くらいもつのか、悪いところはどこか、どこは直しどこは手を付けないのか。

これをインスペクションと世では言わせようとしていますが、この言葉はこの先、日本では定着していくのでしょうか?

国は空き家対策や中古住宅市場の活性化をもくろみ、数年前から「インスペクションしろよ」ってしつこくPRしているようですが、一般の人には全く分からないチンプンカンプンゾーン。悪徳なんちゃってリフォーム屋さんがはびこらないようにだけはしていただきたい。

調査はいわば先人の仕事ぶりを観察する行為。

出るんですね~。仕事にはその人、その建築会社の性格が。

またこの年代の家にはアスベスト含有材料もけっこうありますから、安易に壊せません。

軒裏、外壁は要注意です。

 

DSCF4052以前のブログでも紹介をしましたが、4月から解体が始まりました。

三世代同居化リフォーム@長野市三輪

2月~3月にかけて、寒い時期に荷物の整理や片づけをお願いしていましたが、ご家族みなさんの協力で工事範囲はきれいになっていました。

出会いから4か月間。この間、建物の調査報告、耐震診断とその補強方法の検討、増築計画、ファイナンシャルプランナー岩坂さんとの出会い・資金計画→

住宅ローン仮審査、工事費の検討、製図、工事準備など私も充実した仕事になりました。

後から聞いたのですが、「あの地震シミュレーションを見て決断できた」とSさん。(リンクはSさんの家ではありません)

先の白馬を震源とする地震で、長野市のこの辺りも相当揺れましたから、地震に対する恐怖心を再度よみがえらせてしまったのかもしれません。

 

DSCF4387おかげさまで工事は順調に進み、お父さんの部屋は真っ裸に(#^^#)

補強すべきは補強し、取り換えるべき材は取り換え。

判断が難しく、木造建築の経験年数10年以下の人には絶対に務まらない。

先を読む現場管理力、このままでいいか悪いかの瞬時の判断。

手順の踏み方、電気や水道など設備業者の乗り込みタイミングと調整能力、材料搬入のタイミングなど。

木造は主として大工さんの進行に合わせて他の業者が連動して動きますから、問題点を発見できる、予測できる大工さんがいないと話にならない、というものこれまた事実。

今回も久保田君に大変なご苦労を掛けました。

 

DSCF4581断熱気密工事も入念に。

今回外壁(モルタル+吹き付け塗装)はそのままにする、という方針を取りました。

新築の場合は外壁に通気層を設けることが常識化していますが、昔の家はそんなものはありません。

室内の湿気をできる限り壁の中に入れないよう、裸グラスウールに防湿シートをびっちり、ちゃんと張ります。

この「ちゃんと」というところがミソです。袋入りのグラスウールでは決して不可能だと私は思っています。

屋根は木毛セメント版が下地でしたが、40年経つとボロボロです( ノД`)

垂木から交換しました。これもインスペクションによって即決していました。

 

DSC_00435月に入り、いよいよ仕上げ工事になってゆきます。

だいぶ部屋らしくなってきました。

設計側の人間からすると、この時点でこの家は完成しています。実際の工事は「さてこれからだ!」ではありますが、空間はもう見えています。

Sさんの奥さんは空間を把握する力がずば抜けています。きっとこの時点でどんなイメージの空間になるか予見できたのではないかと想像します。

天井は構造材を見せてそのまま屋根なりに。当然断熱は厚く入れます。

 

 

DSCF4837増築ゾーン。浴室やトイレ、洗面は10㎡以内であらたに増築をしました。

10㎡を超えると建築確認申請が必要です。

建築確認申請が必要ということは、それなりのチェックがあるわけでして、当然申請費用や書類作成費もかかり時間もかかります。

また手を付けない範囲を含め、現行の建築基準法に建物全体が合致するかどうかなどのチェックも必要です。

誤解していただきたくないのですが、「10㎡以内なら何でもアリ」、という意では決してなく、あくまで行政のチェックはなくなるが、建築士の仕事としての責任の重さは変わることがありません。

DSCF5766壁は石こうボードが貼られ、天井はサワラの羽目板が貼られました。坂田木材製です。

天井が板張りかどうかは室内のイメージに大きくかかわることになります。

石こうボード+クロスがほとんどの現代住宅において、天井に板を張る、というのは今後我が国における木材利用の推進に大きくかかわることではないでしょうか?

みなさん新築、リフォームの際にはできるだけ板を貼ってください。そしてその経年変化~色の変化~や香りを楽しんでください。

私たち業者や職人はすでに鼻がバカになっていてわからないので、「いい香りだからぜひ板を貼ってみては?」なんてもう言えなくなってるだけなんです。

そりゃ大工さんは大変だし、時間もかかるわけですから一概に言えないのですが、大工さんだって本当は無垢の木をいじっていたいわけで、手間賃をきちんと見てあげれば喜んでやりたいわけで。

 

DSCF6251クロスが悪いって言ってるんじゃないです。

クロスは色も柄も豊富。それに時間の短縮に。

インテリアも好みに合わせやすいし、何より安価。

かつてはその接着剤が毒だと悪者扱いされたこともありましたが、私なりに思うことは、素材としてはもはや良くも悪くもなく、水のようだと。

ビールが飲みたい人には当然物足りず、お茶のような有効成分もない。手っ取り早く蛇口をひねれば即飲める、どこにでもある、という感覚。

調湿性や消臭効果、マイナスイオン発生するよ、なんていうクロスもありますが信用はしていません。それならばやっぱり珪藻土やしっくいなどの塗り壁にするべきかと思います。

 

DSCF63916月に入り現場は最終仕上げ段階。真っ赤なキッチン扉がアクセントです。

ん?ピンクの洗面所もなかなかの選択。

やはり決めたのはSさんの奥さまなのでしょう。

リビングはグレーで統一され、無垢の木が引き立っていました。

なかなか大胆な色使い、それができるのもクロスの魅力なのかもしれません。

「どうせいつか張り替える」、そう割り切れる心理状態も働いたのか、Sさんのリフォームでは、私では到底及ばないインテリアマジックが。

 

DSCF6500完成を直前に、キッチンシンクの前からのアングル。

そう、当ブログの1枚目からの同アングル。

「1年前まで父親が暮らしていたあの空間がこんな風になるなんて!」

マジックではありません。

ましてやMr.マリックでもありません(フルイカ・・・)

これぞリ・ボーン。Mr.Reborn(笑)

 

DSCF6516最後にSさんの奥様KANNAさんが選んだ、2016年ベストクロスチョイス賞に有力候補として挙がっている寝室のそれを。

大胆ではありますが、これは実にSさんの家を象徴する、素敵なお部屋になりました。これを見た職人をはじめ関係者全員がこれをみて笑顔になれました。

今後も夫婦、お子さん、お母さま共々、この家で楽しくお暮しください。

そして公私ともにこうして仲良くなれたことを、大変うれしく思っています。

ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

2016.7.16 Reborn塩原

 


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