昨年の秋にお引渡しました、飯田市Mさま邸1年点検~飯田市へ。
外構工事が終了し、すっかり大人になりました(*^^*)
やはり外構をするしないでは大きな差です。
飯田市は全国的にみても屈指の日射量が見込めます。
地の利を活かし、ソーラーシステム=太陽集熱器LATENTOによる給湯&温水暖房利用を採用しています。(Rebornでは第二号)
果たして結果やいかに?1年間給湯と暖房にかかる灯油消費量を計測・集計してもらっていました。
ところで重大な欠陥が発見されました。
外壁仕上げ材である西洋しっくいが部分的に剥がれてしまっています。
これにMさんが気づいたのは今年の夏。1年近く経過してからのことです。
金属ベラでこそぐと、かさぶたが剥がれるようにペキペキと・・・。
下地である軽量モルタル&グラスファイバーネットは無事。クラックもありません。
はっきりとした原因が分からないのですが、シーラーと呼ばれる仕上げ材を塗る前に付着性を良くする調整材の不良か?
はたまた仕上げ材の不良か?「バインダー」と呼ばれる接着剤の役割を果たす成分が何らかの原因で弱かったのか・・・。
左官工事は天候、気温、風など様々な要因が関係してくる難しい工事。だから、なかなかハウスメーカーはやりません。
しかし我々は諦めません!剥離部分を剥がしもちろんリトライします!
このお宅では省令準耐火にも取り組みました。
露出している木の柱や軒天井の板は、その裏には不燃材料であるケイカル板を張ったうえで。
準耐火構造にすると燃えにくいので、避難する時間が長くなるメリットがあります。
それゆえに火災保険にも大幅な割引きがあります。
大手ハウスメーカーの家づくりではかなりの割合で省令準耐火構造がとられているようです。
それを武器にして営業をしているとも聞きます。
無垢の木の家では弱点ともいえるのですが、こうしてちゃんと対抗もできるのですよ、ふっふっフッ。
もちろん床下へも。
なぜかいかがわしいお店のような明かり(笑)
もちろん自撮り(笑)
床にも付加断熱をし始めた1年前。いつの間にか床断熱=高性能グラスウール245㎜厚がスタンダードになっています。
このころ、床の断熱材の厚さを勝手に(自主的に)約10cm増やしました。そのため床下空間が約10cm低くなりました。
塩原が潜れるギリギリのところです。(35cm)
長期優良住宅の規定では、床下空間の高さは33cm以上と決められています。
アレはかなり練り込んだ数字ではなかったか。確かにちょい太目のオジサンが潜れる限界は33cmだわ。
こうした快適な室内空間も、きちんと維持管理ができる床下空間があってのこと。
水道や排水、温水暖房の配管などのメンテナンスや更新に必要なのであります!
「室温は20℃~21℃、湿度は45%前後でずっと維持できてます」
「塩原さんが言っていたように、去年(1年目)よりも今年はずいぶん室内環境がよいです。裸足で生活できますね」
(=1年目は床下の土間コンクリート水分量が多く、乾く過程で熱を奪われ、床面温度がどうしても上がりにくいのです)
「外壁の剥がれ以外には特におかしなところはありません」
「たしかにどこにも寒い部屋がなくていいのですが、やっぱり(聞いていたように)野菜や果物が傷みやすい」
などの声を聴くことができました。
Mさんに1年間集計してもらった灯油消費量のデータを公表します。思惑よりも多めの結果で少し残念!