黄砂によるものでしょうか。
あちらこちらがジャリジャリしています。
この黄砂、中国大陸から偏西風に乗ってはるばるやってくるんだそうですが、
よくぞいちども海の上に落ちず日本にまでやってくるものだと、小さいころから驚嘆と不思議さが混じった思いでニュースを見ていました。
想像力が人一倍豊富なわたし(?)は、空想で中国大陸に渡り、
万里の長城を空から眺め、ブルースリーを見、図書館で三国志を読みふけるような、変な子供でした。
その後この業界に入り、
黄砂が玄関ドアのカギ穴に侵入してキーが回らなくなったり、
せっかくきれいに塗装した面につぶつぶが付着したりと、
とにかく黄砂には面くらっています。
花粉症がようやくおさまってきたこの時期に、再び目がカイカイ、鼻水ずるずるは許せません!
やはり砂漠化はよくありません。
さあ毒を吐いたあとで、現場レポートを。
上棟から約1か月が経過した長野市のSS様邸。
断熱工事が終わり、工事は早くも折り返し地点を過ぎました。
2階のネダレス合板&小屋梁あらわし工法。
壁には高性能グラスウール205㎜(充填&付加)
防湿シートを室内側に施工。
下屋屋根断熱のための通気層確保用ルーフスペーサー(日本住環境)。
通称たまごパック(笑)。
不織布でできています。
断熱材内に入ってしまった湿気が容易に通過できるよう、そして、屋根の裏側で通気スペースが、断熱材でつぶれずに確保できるように、ということで商品化されています。
他社製品では段ボールでできているものや、グラスウールがコの字状になっているものなど、役割は同じと言えど、各社開発段階でいろいろ考えられております。
過去私もいろんな商品を採用してきましたが、施工の簡便さ、コスパ、丈夫さで、ここ数年はルーフスペーサをひいきにしています。
必要な断熱材の厚さを確保するだけのスペースをとった後は、木で下地をつくり、
あみあみネットを貼り、グラスウールを吹き込む工法を取りました。
この家では高性能グラスウールのブローイング(吹込み)で200mm厚としました。
あみあみネットにところどころ穴を開けて、ホースをつっこみ、つぶつぶグラスウールをつめてゆくのです。
詰め終わったのちに、やっぱり防湿シートを室内側に張り巡らします。
屋根裏でブローイングをしている様子。
こちらは厚さ300mmですが、暑さとの闘いでもあります。
一面がふかふかの物体に覆われます。
換気ダクトは必ず断熱層の内側になるようにします。
2階の天井はネダレス合板なので、人間が乗っても平気です。
作業性もよく、防湿シート張りも容易です。
リボーンでは建て前直後の雨養生として、ネダレス合板を貼ったらすぐに防湿シートを大工さんにて貼っちゃいます。
断熱材は、パラマウント硝子工業のサンブロードライ。
密度は18kg/立米。イメージは羊毛ふとんの綿(ん?)の感じです。
室内は天井をはったり、
床をはったり、
壁をはったり、
どんどん進んでゆきます。
いちばん最初の写真の状態から約1週間後には、こんなふうになってしまいます。
2017.5.11 Reborn 塩原(毒度8.6)