この時期、床下の結露がなかなかのものです。
外気温が30℃を越え、梅雨明け直後ということもあって、湿度(相対湿度)も70%以上に。
ヒドイ場合は80%以上になることもあります。
気温30℃・湿度60%の空気が21℃以下の物体に触れると結露します。専門用語では、「露点に達する」という言い方をします。
とある物件、昨日の床下点検の様子です。画像をクリックして拡大してご覧ください。断熱材の裏(白いビニールのところ)や、基礎の面に水滴がついています。
この日、外気温は約30℃でした。立地が山林の中の別荘なので、湿度はやや高め。測定できる機械を持ち合わせておりませんでしたので分りませんが、おそらく湿度70%程度だと思います。大変ムシムシした感じです。そして床下はひんやり21℃でした。Tシャツでは寒い感じです。
それに対し、屋根裏は約50℃。灼熱です。5分といられません。
また本日、別件の軽井沢にて床下調査。やはりグラスウールがびしょびしょに濡れて、木部のあちこちにカビが発生しています。また、ネズミでしょうか、グラスウールが荒らされています。
設備配管周りは断熱材が入っていません。カマドウマ君もたくさん・・・。
いや~床下ってこわいなぁ。
なかなかお客さんも床下は入る機会がないでしょうが、家づくりに対する工務店の姿勢が垣間見れてなかなか勉強になります。
ちなみにこの時期の床下の結露は、ある程度仕方ありません。梅雨明け直後の特有のもので、どの家も起きているかと思います。地域にもよりますが、地面の防湿と床下の換気が適切であれば一時的なものとして目をつむってそのままでいいと考えています。あるいは基礎断熱として、床下も室内扱いにしてしまうことも有効だと思います。
床下換気を促すべく、機械的に換気扇をつけても、かえって結露を促進してしまう場合もあるので慎重に見極めましょう。