築27年木造住宅インスペクション | 株式会社Reborn(リボーン)

築27年木造住宅インスペクション | 株式会社Reborn(リボーン)

築27年木造住宅インスペクション

Exif_JPEG_PICTURE長野市内でインスペクションをしてまいりました^^

今日は全国的に暖かい一日で、外気温は10℃近かったはずですが、それでもシングルガラスは結露しています泣

クロスで気密化された家では、換気扇を回さなければ室内で発生した水蒸気は結露するしかしょうがありません。

結露し、したたり落ちた水滴はやがて凍り、木の窓台(枠)を濡らし、カビを発生させることも少なくありません。

 

Exif_JPEG_PICTUREいくつかの窓枠でシミやカビが出てしまっています泣

こうならないようにと、ガラスを一生懸命拭くのですが、

毎日数時間おきにそんなことができるはずもありません。

根本的な解決方法としてサッシ自体を交換することをおすすめするわけですが、

「2重窓にしたらだめなの?」ってよく聞かれます。

この木の枠の内々に追加でサッシを付けるわけですが、断熱・気密性の悪いものではかえって結露を助長することもあります。

気を付けてください。

 

Exif_JPEG_PICTURE住宅密集地でお隣りとの離隔距離があまりありません。

こうなると窓カーテンはなかなか開けることはできず、

ガラスが太陽光にさらされることもないので、ガラス表面温度も日中なかなかあがりません。

気づかないうちに結露だけはどんどん進んでいます。

屋根の軒も10cm程で、外壁は窯業系サイディングでしたが、第一塗膜である塗装が劣化していました。

手で触ると白くなります。

 

Exif_JPEG_PICTUREまた、サイディング同士の継ぎ目にはコーキングと呼ばれるゴム状のもので隙間を埋めてあります。

これは10年もすればご覧のように切り離れ、隙間が生じます。

ここに雨水が入り込み、塗装されていない裏面を濡らし、サイディング基材そのものが傷んでゆきます。

これだけお隣との外壁距離が近いと、雨も当たりにくいのですが、

今後の事を思えば、コーキングを打ち直し、サイディングの表面を再塗装した方が良かろうと思います。

 

DSCF5072床下へ潜入。

地面むき出しで、お隣りと近いためか、通気口は必要数あるものの、

通風はあまりよくない感じ。床下に入るとカビの香りに包まれます。

断熱材はグラスウール50㎜袋入りが根太間に入っていますが、

垂れさがっていたり、みっちり入っていないためあまり効いてはいません。

地面と床束(ゆかつか)と呼ぶ木の柱も近いため、シロアリ被害のリスクも相当高い雰囲気です。

 

DSCF5061床下で困ったことが起きました。

なぜなのかは全く分からないのですが、巨大な石が進行方向をふさいでいるのです。

まさか床下で相撲稽古をするとは夢にも思わず・・・( ノД`)シクシク…

明後日ごろ、体の変なところがパンパンになるはずです(笑)

 

DSCN0115ウンウン言いながらどうにか巨石を端に寄せ、さらに進むと今度は給排水管の束が・・・泣

さすがにこれは動かせません。進入禁止バリケード状態です。

 

DSCN0114あまりよろしくないのですが、

配管が基礎を貫通するところも構造的にどうなのか。

あらかじめ配管経路を基礎工事開始前に分かっていれば、こうした配管はしなくてもよいはず。

とにかく後でメンテナンスができない床下空間では意味がありません。

 

 

DSCF5053やっぱり気になるこのたるみ。

グラスウールに限らず、断熱材の落下防止策は万全にしていただきたい。

そうしなければ、断熱材が空中にハンモック状態であったも全く意味がないですから!

 

 

DSCN0135-1小屋裏(2階天井裏)へ~><

ここでも断熱材であるグラスウールが雑然と。

間仕切り上の気流止めも当然ありません。このころにはまだ「気流止めが必要」って認識されていませんでしたから当然といえば当然です。

全国の住宅のすべての家が気流止めを行ったとしたら、とてつもなく省エネになると感じます。

暖房してもここから暖かい空気が出てきてしまうことを、もっと世の中に知っていただきたい。

それはさながら、天井にバスケットボール並の穴が開いているのと変わらないほどであろうと感じます。

 

 

DSCF5066-1一階の床下でもそれに似たような現象が起きています。

この隙間から、床下の冷たい空気が壁の中に吸い込まれてゆくのです。

ここをふさぐとどうなるか。

暖房の効きが良くなる。

いつまでたってもファンヒーターが設定温度まで到達しない、なんてことが無くなるはずです。

こうした木造住宅の根本的な問題点は、最近になってようやく知られることとなってきました。

幸いなことに、私は20年前にそのことを知ったのですが、

”気流止め”をまだ知らずに建てられている新築の家もまだまだたくさんあります。

 

 

「知らないことがまだまだたくさんある」

そうやって勉強してゆく姿勢は、モノづくりに携わり職業としている人間にとって必ず必要なんだとあらためて感じました。

私自身まだまだ知らないことがあるはずです。新しいこと、未知なることの解決のヒントは現場にあるはずです。

床下での巨石にめげず、カビ臭に怖気づくことなく、これからも床下に潜ってゆきたいと思います。

 

2018.1.18 Reborn塩原

 

 


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