省エネ住宅について | 株式会社Reborn(リボーン)

省エネ住宅について

7月も10日を過ぎましたが、なかなか梅雨明けが見えません。大雨被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

さて今日は、まじめに「省エネ住宅について」思っていることを申し述べます。

昨日新聞にこんな記事が掲載されました。目に留まった方も多かったかもしれません。



要約すると、2020年度まで(あと8年後)までに、一般住宅の新築について、いわゆる高断熱仕様とせねば建築を認めない!という方向で検討に入ってますよ~、ということなのです。

日本のエネルギー消費の大半は工場や運送などなんかではなく、実は大半が一般家庭なのです。そこにメスを入れなければ、エネルギー消費は年々増え続けるばかりです。太陽光発電を屋根に載せたからといって、家で使われる消費エネルギー総量がさほど変わるわけではありません。日本の人口は年々減っていますが、一人住まいや両親との別居が当たり前となり、世帯数は増え続けています。世帯が増えれば、一人あたりの消費エネルギーが増えるのは当たり前でしょう。更に家電製品がごろごろ転がっている現代家庭では、電力や灯油を相当使用しています。

人々の暮らしぶりや家族形態には、なかなか制約を設けようがないので、では断熱性能に一定のハードルを設け、それをクリアしなさい、ちょっと工事費は上がるけど、未来のため、地球のため義務とします!

と、そういうことなのだと思います。

このハードルがどの程度の高さなのかは今のところはっきりしませんが、私はこの方向性には賛同します。

私は10年程前から、基本的には高断熱の家づくりしかしてきていません。しかし残念ながら10年よりも前は、特に意識せずに、まあ、一般レベルの断熱仕様で家をつくってきました。

ちょうど実兄の家を新築する機会が10年前にあり、この住宅で、実験・検証をさせてもらいました。いわゆる高断熱・高気密住宅です。

断熱材はQ値=1.6、窓をオール樹脂サッシペアガラスLOW-E、24時間セントラル換気、温水パネルヒーターによる全館暖房・・・自分の中では、今となっては当たり前の仕様ですが、当時は半信半疑でした。

従来仕様と比べて、工事費はやはり200~300万円程度跳ね上がったように記憶しています。それだけの価値があるのか?住まい心地にどのくらい差があるのか?住んでみて困ったことが起きないか?

当時耳をすませば、北海道・東北地方で、ぽつらぽつら高断熱・高気密仕様という言葉が聞こえてきましたが、長野県ではほとんど「ここら辺は関係ないよね」的ムードだったかと思います。

 

そしてその兄の実験棟はどうだったか・・・?

 

ハッキリ言って◎でした。いや花丸だったかも。これはもう、すべての新築住宅の標準スタイルにしなくては!と感じました。

それからはすべての新築で、いわゆる次世代省エネ基準をクリアすべきは住宅設計士として、技術者として義務だ!と心に決めて、手を抜かず、予算がキビしいお客様にもあえてそこは崩さないように説得・実践して参りました。

その技術はリフォーム工事においても大いに利用ができ、ちょっとした工事でもその部分は高断熱仕様でよみがえらせています。また、設計図を基に、その家庭で年間に消費されるであろう冷暖房エネルギーをかなり精度よく事前に予測できるまでになっています。

3.11大震災から福島原発事故そして脱原発の動きから、省エネに対して今また更なる注目が集まっています。そんな後押しがあっての省エネ住宅義務化の動き。遅きに失する感もありますが、私自身も含めて、家づくりに関係する技術者のレベルもまだまだ上げる必要がありますし、ノウハウの共有も必要でしょう。

また、建築業界の中でもローコスト競争や根拠のない値引き合戦もあったりして、そこに暮らすお客さまたちも基準をどこにもっていくか判断する機会すら与えられずに工事着工となり、後は住んでみないと分らない、ということに。

やはり設計段階で、「今設計しているあなたの住宅の断熱レベルはこのくらいです。もっと良くしますか?もっと悪くしますか?それらの場合の費用差額はこのくらいになりますよ。」ということを打ち合わせできるようにしたいものです。

補助金もらって太陽光発電を載せて、売電で貯金を増やすことを企むのもいいのかもしれませんが、電力や灯油・ガソリンを減らす工夫や投資をしている家庭に対してもっともっと減税などの措置が厚くなっていかなければ、省エネ義務化も現実味を帯びません。

儲かるか、損か、で判断をすることにもそろそろ決別しなくてはならない時期のかな、とも思います。自然エネルギーにシフトは大いに結構。でもそう簡単には原発発電量は賄えません。恐ろしい原発は、恐ろしいほど我々の生活に入り込んでいます。

 

 


コメントは停止中です。