現代版ムロ | 株式会社Reborn(リボーン)

現代版ムロ

Exif_JPEG_PICTURE新築住宅~松本市のM邸では断熱工事が始まりました。

外壁付加断熱(高性能グラスウール16K・100㎜厚)が終了しております。

サッシや玄関ドアも設置が完了し、戸締りができ安心です。

工事現場では時として大工さんたちの道具や材木・建材が盗まれたり、

あるいは最近では放火などという物騒なことが起こります。

ですから戸締りができるまではある意味無防備な状態なわけで、

監視カメラを取り付けるようなメーカーも出始める始末。

 

Exif_JPEG_PICTURERebornでも社用車にはドライブレコーダーを設置していますが、

これからは現場にもそのような録画機能を備えないといけない時代なのか?

建築主のみなさんには、設計打合せの段階で民間の防犯施設、

セコムさんとか綜合警備さんなど、有料の防犯サービスを受けるかどうかヒアリングしています。

長野県内で新築する場合、ご採用は少ない方ですが、それでも10年前に比べるとけっこう増えてきていると思います。

ところで室内では外壁の柱間、充填断熱工事が始まっています。

 

IMG_1948一言でグラスウールといっても実はいろいろな種類のものが存在しています。

Rebornの家ではほとんどの場合、高性能グラスウールと呼ばれるものが使われています。

あえて言葉を付け加えるとすれば、「ハダカの」高性能グラスウール。

防湿の役割をもつビニールの袋に入っている製品もありますが(それを袋入りグラスウールと呼んでいます)、

正式にはカット加工した袋は気密テープでいちいち修復しなくてはいけないので、かえって手間がかかります。

正式には、と言いました。

世の中ではかなり多くの場合、袋(ビニール)をカットしてもそのまま修復されずに壁はふさがれている様子は散見されるためです。

寒冷地における室内側の防湿は高断熱住宅の基本でありますし、メーカーがカタログなどに記載している施工要領にもちゃんと書いてあります。袋入りグラスウールのカット個所の修復はかなり面倒くさいし、だれもやりたがらない。

ですからハダカのグラスウールをカット加工してはめ込み、後で防湿シートを全面に張ることによって気密性のいい(隙間風が起きない)壁になるのです。

 

Exif_JPEG_PICTURE窓の周りには「先張りシート」と呼んでいる防湿シートを、窓をはめ込む前に張っておきます。

この先張りシートを柱間にハダカのグラスウールを入れ、防湿シートを全面に貼り、気密テープで連続させます。

窓の周りは隙間風が発生しやすいのですが、こうしてシートを張っておくと万全になります。

高性能グラスウールと普通のグラスウールの違いは繊維の細さにあります。

繊維が細いほうが断熱性能が高く、またどのくらいの密度で製造されているのかにもよって、性能は微妙ではありますが分類されています。

 

Exif_JPEG_PICTURE密度は1㎥あたりの重さで表示され、私は密度16kg/㎥のものの採用がほとんどです。高性能ではない普通のグラスウール(=昔よく見かけた黄色い色のグラスウール)は10kg/㎡です。16kg先には24kgや32kgなどと連なりますが、金額も二次曲線で上がります。

性能に比例して金額が上がればそれはそれで理解できるのですが、厄介なことに密度が大きいものをチョイスしてもそれほど断熱性能が上がらなかったりする場合しばしばです。

今もなお、最もコスパがいいのは、高性能グラスウールの密度16kg/㎥だと感じています。

「なぜグラスウールを採用するのか?」

先週の完成見学会でも質問いただきました。

ズバリ、安いのと安全だからです。アンアンなのです(笑)

 

Exif_JPEG_PICTURE安全は、「燃えない」、「長期にわたって劣化しない」という無機材であるガラスの特性からきています。

あと付け加えるとするならば、「誰にでもどこでも手に入りやすく、誰でも工事ができるから」。

専門業者で責任施工もいいのですが、建築現場は新築現場だけではありません。

浴室だけのリフォームや、床の部分的な張替えなど、小規模な工事もたくさんあります。

むしろそうした工事のほうが全体としてみれば多いのではないでしょうか。

そんなちょっとした工事であっても、断熱は当然やるべきでしょう。

すぐに入手でき、(大工さんが担うことになると思うのですが)誰でも施工ができるのは大切なことです。

ところでこの床に穴が開いた状態なのですが、断熱材を用いての、ちょっと新しい試みを紹介します。

 

IMG_1922これがその工事中の様子なのですが、

床下のいわば外の空気を利用した現代版”ムロ”の製作風景です。

高性能グラスウールで囲われた箱をつくり、正面にはペアガラス入りの樹脂サッシを取り付ける予定です。

当然このムロの外側には防湿シートで覆うことになりますが、この中はいわば床下。

日頃床下に潜ることの多い私は肌で感じているのですが、床下気温は年間を通じて非常に温度変化が少ないのです。

真夏でも15℃程度ではないでしょうか。家の中央付近ならなおさらです。

真冬でも床下は零下にならず5℃前後だと思います。

つまり年間を通じて5~15℃と、外気温にあまり連動せず安定しています。

床下エアコンや温水暖房の配管がある場合は当然そうなりません。

このブログのヘビー読者の方はもうお分かりですね。

床下収納庫の凸型とでもいうんでしょうか、天然冷蔵庫とでも呼べばよいのでしょうか、

あ~でもやっぱり「ムロ」がいいな。

ムロはすぐ近所に鎮座することになるメイスンリヒーターの給気を行うためでもあるのです。

一石二鳥、いや一ムロ二丁(冷蔵庫、給気口)。

 

これから季節は梅雨を迎え、夏になります。

大工さんたち職人さんたちが、このムロに昼の弁当を入れておくことになるでしょう。

 

2019.5.16 Reborn塩原

 

 


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