10年前の新築当時、コンセプトは「武家屋敷」。
家主は剣道の達人です!
松本市・景観賞をいただきました。
たしか外部の木部塗料はシッケンズ・ノバテック・ウォールナット2回塗りでしたが、陽当たり良好で、風も強い土地なのですが、あまりにも色のトビがなくビックリしました。
やはり深い軒の出の影響なのでしょうか?
当時は「アンティーク調ログハウス」と呼んでいたんですが、
家の形によっては古民家調となり、ある種、足跡を残した感があります。
軒裏はすぎ板でしょうか。
クリア塗装ですがほとんど変色していません。
軒裏は直射日光が当たらないためか、劣化の進行は非常に遅い部位です。
北アルプスを望むことができるので、さっそく屋根にのぼりました。
松本地方の古民家あるある部材、「すずめ踊り」(の背面)です。
切妻屋根の両端に備え付けられ、威風堂々の趣を醸し出します。
台風の時など落下しては危ないので、固定の程度を確かめに。
細かい技が練り込まれています。
日本は大工もそうですが、板金の技術が他国に比べて秀逸です。
細かい造作が随所にちりばめられていて、すごいものだと屋根のピークで目を細めています(笑)
なんとこの武家屋敷、お庭に池があります!
聞けば昨年大きなサギが現れ、すべての鯉を食されたそうです(泣)
ことしは氷が2、3回しか張らなかったそうで、松本地方で盛んなスポーツの一つである「スケート」はいったい現在どうなっているのか?
昔の家にはよく池がありましたが最近建てる家では皆無ですね。
中古住宅のインスペクションなんかでたまに見かけますが、
「池付き!」という広告もこれからはよいのかもしれません(‘ω’)ノ
池にはサギが来るのですから!
家の中には竹が随所にあしらわれています。
「たて格子に竹をどうやって固定するか」
現場監督としてたいへんに悩んだ記憶が蘇ります。
今だから暴露できますが、この家の工事中、初めてぎっくり腰になり、長野から迎えに来てもらったことを急に思い出しました(*^。^*)
2020.3.19 Reborn塩原