「床が3cmくらい沈んじゃってるのでみてほしい」
そんな通報を受けて向かったログハウス。
しおはら少年が小学校のころ、心霊写真とか超能力とかが流行りました。
ユリゲラー、宜保愛子、ゲゲゲの鬼太郎(笑)
そんなDNA受け継がれるのでしょうか?
「戦慄!○○○の心霊スポット!」などというようなTVを、
娘たちもキャーキャー言いながら、わざわざ録画して観ています。
「やけにポワンポワンする床だな」が、室内に入って最初に感じたことでした。
確かに床フローリングが落ちている気配がします・・・( ;∀;)
外はしとしと雨が降っており、霧も発生。
いよいよやばい雰囲気が漂ってまいりました( ゚Д゚)
どうしよ?
潜るか?
それとも「まぁ、こんな感じですよね」で済ませるか?
ハンドカットのログハウス。
隙間にはバックアップ材と呼ばれる発泡スチロールの紐のようなものが詰め込まれています。
オーナーのOさんが、「3cmくらい」って言っていたのを思い出しました。
「う~ん、これは相当だなぁ~」
シロアリか?
腐れか?
車にさしがねを取りに戻りながら考えました。
「やっぱり潜ろう!」
鼻歌を口ずさんだのは、おそらく自身の心の奥のほうが恐怖で震えていたから・・・泣
床の落ちは約2cm。ビー玉は転がせてみるまでもなく、しっかり傾いています((+_+))
床下に潜入!
わっ!
顔をのぞかせた瞬間この風景がっ!!
なななな何かまた獣がいるに違いない!!
蛇はやだぞぅ~(ガクガクブルブル)
そぉ~っと床下に潜りこむ。
周りをきょろきょろ。
「わっ!」、と大きな声を出してみる。
これ基本中のキホン(笑)
腹をくくりました。
でも匍匐(ほふく)前進です(笑)
床の断熱材である袋入りのグラスウールはいたるところで垂れ下がり、完全にお化け屋敷です( ゚Д゚))))))
たしかこのあたりが・・・
奥の方にありましたありました。チェックポイントが。
ここで「しおはらまさき」と名前を書いた石を置いてくるんだっけ、、、
って、そうじゃな~い!
何年か前に補強しておいたプラ束クンがなんと床を支えているではあ~りませんか!
この大引(おおびき)材が先ほどのリビングの床組を支えています。
新築時に長さが足りなかったのか、大引が寸足らずだったようで、材木(45㎜×90㎜)を釘で抱き合わせて大引掛けに乗せています。
「こら~( `ー´)ノ」
床下で悶々とするしおはら。
ちょうどこのあたりが2cm下がっていた直下です。
基礎の側面にボルトで止められた大引受けの材木も腐朽。ボルトも錆だらけ。しかも持ち出している・_・
目がテン、とはこのことですぜ!
もう一回、みなさんも眼に焼き付けといておくんなまし。
床下の通気が悪い。(ほとんど通気なし=2方向をデッキで囲われている)
床下地面の防湿が悪い。(シートを敷いてあるが剥げているところ多数)
床下が狭い。(点検や、あとでこうなったときにメンテナンスできない)
そうすると、、、行き着けば床が沈んでゆきます・・・泣
幸いシロアリはいないと思われますが、腐朽菌はバンバンいらっしゃる様子。
グラスウールもここまでくれば悪者にされても仕方ないな・・・。
グラスウールが悪いんじゃないんだけどな・・・。
湿気を含んだグラスウールが垂れ下がるのは、重力があるからだ。
Oさん、床冷たかっただろうな。
原因分かりましたよ~
でも床板一回はがさないとダメです!!
2016.5.30 しおはら
※他社施工物件です。