過日東京に住む方のお話し・・・。
「長野の人は小雨が降ってても、だれも傘す人いないよね~!」
「しかもそれを長野の人は、”長野人ならでは”ということをまったく認識してないよね~!!」
「傘を片手に持ってるのになぜささないんですかね~?」
・・・え?
そうなんでしょうか?
確かに私も少々の雨でしたら面倒なのが先に来てあまり傘を開きません(^J^)
これまで生涯で傘何本買ったかしら・・・?
車での移動がほとんどだからなのかもしれませんね。
雪が降ってもあまりさしません。
ところでなぜ傘を「さす」と言うんでしょうか?
全く持って謎ばかりです(>_<)
ところで建物における屋根の話を。
昨日フトしたことから、変な形をした屋根は必ず雨漏りがするよね、という話になりました。
長野市のMウェーブしかり
松本市のやまびこドームしかり
屋根の持つ機能性といえば、
①雨に濡れないようにする・雨水を地上に導く
②陽射しを避ける
③雪を一定の方向へ導く
などが真っ先に思い至ります。
最近では、
・太陽のエネルギーを集めやすい場所(ソーラーパネルの設置場所)
・その地域の街並みを整えるための最重要な要素
というのもアリか。
建物の意匠上とても重要な意味をもち、屋根の形や勾配によって、その外観は著しく変化します。
切妻・寄棟・入母屋・片流・方形
どれも屋根の形状を言い表す専門用語です。
私も建物の基本設計をする際は必ず屋根の向きをイメージしながら平面図を起こしますし、屋根の勾配にもかなり気を使って何度も立面図を描きなおします。
最近は3D・CADが著しくその操作性を発達させ、30分もあれば住宅を立体的に表現でき、
パチパチっとキーボードをたたけば屋根勾配もひょいひょいと変更、視覚的に判断しやすくなりました。
4寸勾配がいいと頭で思い浮かべていても、いざ3DCADで描いてみると、やっぱり5寸がいいなぁ、と感じることはいくらでもあるし、
建物は必ず見上げる視線になりますので、立面図とは見え方が全く異なります。
私、屋根はシンプルな切妻(きりつま)が一番好きです。雨漏りも確率が低く、施工も比較的やりやすい。
とにかく実際につくるのが面倒な屋根はダメです。
長野市内も今日は今シーズン初の積雪になりました。
どこもかしこも真っ白な屋根になっています。
こうやって3階から見渡すと、屋根の色がそろっただけでも、街並みに統一感があって嬉しくなります(=^・^=)
この程度の雪なら、
傘はやっぱりさすつもりありません。