大津市築19年点検/古材どうよ? | 株式会社Reborn(リボーン)

大津市築19年点検/古材どうよ?

DSC_1254-2ついに、遂に行って参りました、

滋賀県大津市のK様邸19年点検っ!

私が26歳の時に現場監督として担当させていただいた、ポスト&ビーム工法(丸太を柱や梁に使った木造軸組み工法で、ログハウスの一種とされている。通称P&B[ピービー])の2階建て。

いやあ~、この家は非常に難産でした。

築数十年という母屋がありまして、この写真の瓦屋根の建物(農業用物置で築100年以上のもの)との間に、縫うようにして建て、

かつ母屋は部分解体してP&Bを合体させるというもの。

DSC_1315ここがその連結部。

当時はエキスパンションジョイントなんて発想が持てなくて、古い建物と新しい建物を一体としてみなし、耐震性を確認しました(・・・と思う。設計した人が。)

この下屋の軒を伸ばしてくるなんてのが難易度がけっこう高くて、かつ軒裏は同じ意匠で復元したんだよな~(*´з`)

大工さん(なべさん)といっしょに垂木野地をつくった記憶がありますが、つい数年前のような気がします。

和風家屋と洋風家屋のコラボレーション。

そんなに違和感ないでしょ?

南側の日除け対策がなってません!まだまだ未熟であったということでしょう>_<

 

DSC_1239とにかくデッキがひどいことになっていました。

当時はACQの加圧注入なんてものは当然なくって(知らなかっただけ?)、防腐剤を塗布したデッキ材(ウエスタンレッドシーダー)です。

さすがに足を踏み外す恐れもあるので、Kさん自らコンパネを敷いてくれていた様子ですが、そのコンパネさえももうすでに・・・汗

当時私が勤めていた(=つまりこの家の元請け業者)会社は7年前に倒産。その数か月後に電話でKさんとは話したのですが、こうして再びお目にかかれるとは!

とにもかくにも、Kさんご主人には19年ぶりの再会だと思われ、お互いの変貌ぶりを讃えあったのです。

 

DSC_1258そしてこの家の苦労話といえば、、、

なんと現場の敷地内に仮設のキッチンと仮設のお風呂。もちろん仮設のトイレを設置し、

Kさん家族6人と、長野から派遣された大工さんたちが、共同で生活するというスタイル。

コンテナハウスで大工さんたちは寝袋持参で寝泊まりするというサバイバルぶり。

先ほど「築数十年の母屋の一部を解体した」と書きましたが、その解体部分には旧水廻りがすべて含まれていて、

一般的には仮住まいでアパートに移っていただき、大工さんらは民宿なんかに泊まって現場へと通う、というのが普通ですが、

どういうわけか、この敷地内で総勢10名以上が共同生活を数か月に渡っておこなっていたのです。

このボロ小屋は、当時仮設ユニットバス(というのをレンタル屋さんで借りた)の前室としてつくった仮設脱衣室。塩原施工です(笑)

工事が終わって分解していると、おばあさんが近寄ってきて、「それ捨てちゃうんかい?」っていう雰囲気になって、「そんじゃあ、漬物小屋にしようじゃないか」ってことになって、その場にある材料で間に合わせでつくった小屋なんです。それがこうしてまだ生きているとは!

DSC_1286デッキの腐朽以外には外部もさほど問題天がなく、家のなかはまるで新築当時のままのようにも感じられるほどきれいに整理整頓され、

とてもいい感じに木があめ色に変色し、風格を増していました。

愛ですな、愛。

これを「自邸愛」と呼ぶことに今決めました。

当時5歳、2歳のお子さん達は、思わず「瞬間かっ!」って叫びたくなるほどに大きくなっており、19年という年月が確かに流れたのだと実感させてくれるのでした。

あ~、おそろしやおそろしや。

 

DSC_1319-2Kさんは来年、もう定年なんですって!

マジっすか?

このタイミングで、敷地全体に大小あわせて6棟もの建物があるんですが、整備といいますか、次世代に向けて更新するものは更新し、取り壊すものはなくす!という決断をしようとしてらっしゃいます。ちょっと傾きかけているブロック塀もありますしね・・・。

こちら築100年以上の物置兼ガレージもこわしてしまう決断!

最近建てた某邸とクリソツです。あわわ。

もし古民家再生とか古材利用を考えている方がいるようでしたらお譲りします、とのことであります!

 

DSC_1246天井はなんと竹を敷きならべ縄で編んであります。

壁は土壁の真壁で、これは手壊しで落とさないとだめそうですが、柱や梁はそのまま再利用可能です。

木造在来工法って結局、移築や木材の再利用がたやすくできる、ということが最大の特徴なのではないかと思うのです。

昔の家をリフォームすると、もう2、3回は再利用されたであろう古材に出会うことがあります。

使えるものは再利用してゆく文化が、つい数十年前まで、日本では脈々と受け継がれてきたはずなんです。

現代では考えられないことなのかもしれませんが、それほど建築用材は実のところ貴重なものなのですね。

 

DSC_1248この深い軒なんてサイコーだよね。

早くしないとただの産業廃棄物になっちゃう泣

どなたか貰ってもらえませんかあー?

ちなみに4t車は横づけできません。

2tロングトラックはつけられます。

下見などご相談は、いったん私塩原が窓口になります。

興味のある方はご一報ください。

2018.8.28 Reborn塩原

shiohara@reborn-nagano.co.jp


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