基礎断熱はシロアリ発生のリスク大。 | 株式会社Reborn(リボーン)

基礎断熱はシロアリ発生のリスク大。

IMG_76542階窓の室内側から羽アリが出たのは2か月ほど前。

例年ゴールデンウィーク前後になると羽の生えたシロアリが外界にでてきます。

その動きはまるで初めて公道を走るペーパードライバーのよう。

なかなか飛び立てない者、床でくるくる回っちゃってる者、

シロアリが護衛についている者、柔らかくゆったりと浮遊している者、

いずれにせよ勢力拡大を狙って、1年に一度の大航海なのです。

「シロアリは、4月下旬~5月上旬のころ、雨の降った翌日、しかも快晴で風のない昼前後に、

羽アリ部隊が普段身を隠していたにも関わらず、一斉に巣を離れて旅に向かうのです^^」

4月に打合せをしていたKさんから「羽アリってシロアリですよね?」と聞かれた際にお話ししました。

 

IMG_8141GW期間中にKさんから連絡が入りました。

「実家に羽ありが出ました!しかも2階にです!!」

数日後、現場調査に向かったシロアリ駆除・予防専門業者の話によると、

被害は相当広い範囲で、私たちだけでは到底駆除できないとの報告が・・・。

土台や柱なども相当被害を受けており、耐震性の低下も懸念されます。

シロアリは日本全国どこにでも生息する生物ですが、普段私たちの目で見ることができないので恐ろしい。

いったん建物の一部に入ると、知らないところでじわりじわりと、確実にその生息域を広め、建物の骨組みである土台や柱、筋交いまでをも食してゆきます。

 

IMG_8144前出の一見なんともないように見えるモルタル+吹付塗装の外壁も、

メス(グラインダー)で切り取ってみるとアワワな状態・・・。

すでに美味しいところは食べつくしたのか、すでにその姿はなく、その暴挙ぶりに人間は落胆します。

モルタルの下地にはラスと呼ばれる厚さ1cm、幅9cmほどの下地用の木材が張られており、

それを釘固定するための胴縁(どうぶち)と呼ばれる2cm×5cmほどの角材があり、通気層と呼ばれる空洞があるのですが、

ラス下がことごとく食害に遭っています。

 

DSC_0006これがラス下が張られている様子。

ラス下-胴縁(通気層)-その向こう側には外張り断熱材である、厚さ25㎜のウレタン断熱ボードがあり、この断熱材が基礎断熱として基礎側面と一体となっており、地面までつながっています。

白アリの侵入経路はこの基礎面に張られた発泡スチロール状の断熱材です。

みなさん、基礎断熱はやっぱりやめましょう!

あまり大きな声をあげると、すでに基礎断熱で建てられた家は全国にたくさんあるでしょうし、シロアリ駆除業者さんからパッシングにあいますので控えめに声をあげておきます。

基礎断熱だから必ずシロアリにやられる、というわけではないので誤解を招き、混乱するのも不本意ですから、

小さな声でもう一度言っておきます。「基礎断熱はおっかない」と。

IMG_0062構造上重要な部材である”筋交い”がやられています!

スジカイは、普段はおとなしくそこに鎮座しているのみですが、大きな地震の際に建物の揺れを防ぐ、とても大事な部材です。

この状態では少しの揺れで折れてしまうに違いありません。

シロアリの家族はコロニーと呼ばれ、1コロニーで4万とか5万匹になると聞きます。

羽アリとして出稼ぎに向かうのはこの家族のうち数%と言われていますから、GW前後の晴れた日に羽アリを見かけたら、その向こう側には数万のシロアリがいると心得ましょう。

早い段階であれば、こうして解体などせずとも駆除できる場合がほとんどです。

この家の方も、少なくとも5年くらい前から羽アリを見かけていたといいます。

人間の体もそうですが、結局白アリ対策は、「早期発見、早期対策」が決め手です。

 

IMG_0063「数日したら出なくなったので、いなくなったんだろうと思った」

「羽アリがシロアリだとは知らなかった」

そんな声もよく聞きます。

私たち建築に携わる者たちが、こういうことを心得、伝え、建物を定期的に点検してゆかねばならないのだ、

と改めて思うわけです。

新入社員ナカソネは、実家は代々大工で、建築の専門学校を出ていますが、白アリは初めて見たそうです。

みなさんもこのブログを見て、しっかり目に焼き付けて、来年のゴールデンウィーク前後には天気予報を眺めながら、

自宅を気にしていて下さいね。

てちょっと先かな・・・。忘れたころにまた投稿をしますが、続報はまたいずれこのブログで。

2018.7.10 Reborn塩原

 

 

 

 


コメントは停止中です。